2018年8月 

『ギターのための美しい音楽(Beauties for the Guitar)』

Euterpe Musica EMCD1720 classical


グンナル・スピュート Gunnar Spjuth(1952–)は、現代スウェーデンを代表するギタリストのひとり。マルメ音楽大学でペール=オーロフ・ユーンソン、ピテオーでヨーゼフ・ホレチェクに学び、1975年、北欧協会(Föreningen Norden)主宰のコンペティションで第1位、王立デンマーク音楽アカデミーの奨学金を獲得。1976年春、ストックホルムでデビュー・コンサートを行いました。1974年からマルメ大学のクラシカルギターと室内楽のクラスで教え、コンサート活動を行っています。1987年のスウェーデン・グラミー賞にノミネートされた『スペインとスウェーデンのギター音楽』(dB Productions dBCD69)のほか、録音もいくつかリリースしています。アラン・トマス Alan Thomas の《子守歌》に始まり、タレガ Francisco Tarrega の《涙》で閉じるアルバム。アルベニスが描いた「スペインの旅」、ピカソの作品からインスピレーションを得たというバートウィッスル Harrison Birtwhistle の《ギターと白い手》。スピュートが編曲したファリャの《恋は魔術師》の〈漁夫の物語〉は、スウェーデンのへーレンスタムもリサイタル・アルバム(DAPHNE1053)で弾いた作品です。《入江のざわめき》の PC で再生するためのビデオ映像を「ボーナストラック」に収録した「CD-Extra」仕様のディスク。

『ギターのための美しい音楽(Beauties for the Guitar)』
アラン・トマス(1968–)
 子守歌(Cradle Song)
イサーク・アルベニス(1860–1909)
(グンナル・スピュート(1952–)編曲)
 入江のざわめき(Rumores de la Caleta)
マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946)
(グンナル・スピュート(1952–)編曲)
 漁夫の物語(Romance del Pescador)
 きつね火の歌(Canción del Fuego Fatou)
マキシモ・ディエゴ・プジョル(1957–)
 Verde Alma
ロベール・ド・ヴィゼ(c.1655–1732/33)
(グンナル・スピュート(1952–)編曲)
 組曲 イ長調
  アルマンド(Allemande) クラント (Courante)
  サラバンド(Sarabande) ジグ(Gigue)
イサーク・アルベニス(1860–1909)
 グラナダ(Granada) カディス(Cadiz)
ハリソン・バートウィッスル(1934–)
 ギターと白い手(Guitar and White Hand)
マイケル・バークリー(1948–)
 即興曲(Impromptu)
アーネスト・シャンド(1868–1924)
 シャンソン(Chanson) 沈思の人(Il Pensieroso)
 勝利の行進曲(Marche Triumphale)
フランシスコ・タレガ(1852–1909)
 涙(Lagrima)
  グンナル・スピュート(ギター)

[楽器 Fritz Ober(Munich 2015)]

録音 マルメ音楽大学ルーセンベリホール
録音 ヨリエン・タンナンデル

価格 ¥2,450(本体価格)

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『ゴルトベルク 1.5(Goldberg 1.5)』

Footprint Records FRCD097 contemporary/classical


スウェーデン・アーツカウンシルがコンデンスのために5人の作曲家に委嘱した「5つの新作」プロジェクト。リサ・ウッレーン Lisa Ullén(1964–)、マッティアス・ペッテション Mattias Petersson(1972–)、イーダ・ルンデーン Ida Lundén(1971–)、ヤン・サンドストレム Jan Sandström(1954–)、ダニエル・ユート Daniel Hjorth(1973–)。現代スウェーデンの作曲家たちは、バッハの作品からどんなインスピレーションを得たか。バッハのオリジナルと新しい作品を並べた「特定の時のコラージュ」。 

『ゴルトベルク 1.5(Goldberg 1.5)』
J・S・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 -アリア
リサ・ウッレーン(1964–)
 ゴルトベルク第7変奏による変奏曲《融解点(Meltingpoint)》
J・S・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 -第7変奏
マッティアス・ペッテション(1972–)
 ゴルトベルク第15変奏による変奏曲
J・S・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 -第15変奏
イーダ・ルンデーン(1971–)
 ゴルトベルク第16変奏による変奏曲 A - イントロ
J・S・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 -第16変奏
イーダ・ルンデーン(1971–)
 ゴルトベルク第16変奏による変奏曲 A - コーダ
J・S・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 -第21変奏
ヤン・サンドストレム(1954–)
 ゴルトベルク第21変奏による変奏曲
J・S・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 -第29変奏
ダニエル・ユート(1973–)
 ゴルトベルク第29変奏による変奏曲《黄金の山(Golden Mountain)》
J・S・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 -アリア
  コンデンス
   ミュー・エークルンド(リコーダー)
   リサ・オスカション(リコーダー)

録音 2017年2月28日–3月1日 ヴェクショー大聖堂(ヴェクショー、スウェーデン)
制作 ペール・ショーステーン

価格 ¥2,450(本体価格)

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『月明かりの風景(Landskap i måneskinn)

LAWO Classics LWC1152 contemporary/classical


ノルウェーの作曲家モッテン・ゴートハウグ Morten Gaathaug(1955–)は、オスロのバラット・ドゥーエ音楽学校でヨハン・クヴァンダールに作曲を学びました。プロコフィエフをはじめとするネオクラシカルの作曲家に共感を寄せ、モダニストの音楽から距離を置いた伝統的な語法による室内楽曲と歌曲を中心に作品を発表しています。ゴートハウグの歌曲。ヨルセン Ragnhild Jølsen の抒情詩による《月明かりの風景》、ノルウェー抒情詩に初めてモダニズムを導入したことで知られるシーグビョルン・オブストフェルデル Sigbjørn Obstfelder の詩による歌曲集、リルケの『悲歌』をテクストにした曲集。ゴートハウグは、ロルカがスペイン内戦を背景に書いた《深き淵より》を個人的な「愛の喪失の表現」として使ったと語っています。この曲は、1985年にメゾソプラノと管弦楽のために作曲され、2016年、マリアンネ・E・アンデシェンのために「メゾソプラノと室内アンサンブルのための版」が作られました。アンデシェン Marianne E. Andersen は、ノルウェー放送少女合唱団の出身。ロンドンの王立音楽アカデミーとオペラ・スタジオで学び、オスロでデビューしました。クヴェルノの《マタイ受難曲》の録音、ゴートハウグのカンタータ《赤い秋(Den Røde Høst)》のノルウェー初演にも参加しています。
 
『月明かりの風景(Landskap i måneskinn)』
モッテン・ゴートハウグ(1955–)
 月明かりの風景(Landskap i måneskinn) Op.97
 (ラグンヒル・ヨルセン(1875–1908)の詩)
  聖ヨハネの夕べ(夏至祭の夜)(St. Hans-kveld)
  夜露と霧(Nattedugg og tåke)
  アンジェリカの祈り I(Angelicas bønn I)
  アンジェリカの祈り II(Angelicas bønn II)
  野原(Akeren) わたしの愛しい影(Min elskedes skygge)
  嵐に別れを(Avskjeld i storm)
 深き淵より(De profundis) Op.20b(2016)
 (フェデリコ・ガルシーア・ロルカ(1898–1936)の詩)
 (メゾソプラノと室内アンサンブルのための版)*
 騎士ダーレビュー(Ridder Dalebu)(伝承詩)
 オブストフェルデル歌曲集(En Obstfelder-syklus)Op.104
 (シーグビョルン・オブストフェルデル(1866–1900)の詩)
  鏡は、しゃべれるか(Kan speilet tale) わたしは見る(Jeg ser)
  賛美歌(Salme) 夏(Sommer) 彼は種を蒔く(Han sår)
 悲歌の断片(Elegiske fragmenter) Op.42
 (ライナー・マリア・リルケ(1875–1926)の詩)
  『第1の悲歌(Der ersten Elegie)』から
  『第2の悲歌(Der zweiten Elegie)』から
  『第6の悲歌(Der sechsten Elegie)』から
  『第9の悲歌(Der neunten Elegie)』から
  『第2の悲歌(Der zweiten Elegie)』から
  マリアンネ・E・アンデシェン(メゾソプラノ)
  トーレ・ディングスタ(ピアノ) ヤン・コープ(チェロ)*
  ビョルン・ラッベン(打楽器)*
  ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク(オーボエ)*
  スタイナル・グランモ・ニルセン(ホルン)* 

録音 2016年10月25日–26日、2017年1月2日–4日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン 

価格 ¥2,350(本体価格)

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『J・S・バッハ チェロ組曲』

LAWO Classics LWC1154 classical


ビョルグ・ヴェルネス・ルイス Bjørg Værnes Lewis は、ヴェルターヴォ四重奏団の創設からのメンバー。オスロ・フィルハーモニックにソリストとして客演、ピアニストのライフ・オーヴェ・アンスネス、スウェーデンのクラリネット奏者マッティン・フロースト、イギリスのナッシュ・アンサンブルをはじめとする音楽家たちと共演、リーズ国際室内楽フェスティヴァルにも参加しています。楽器はデクストラ・ムジカ財団から貸与されたジェンナーロ・ガリアーノ(1748年)です。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach(1685–1750)
 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV.1009
 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV.1008
 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV.1011
  ビョルグ・ヴェルネス・ルイス(チェロ)

録音 2012年12月17日–19日 バッケ教会(オヴレ・アイケル、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『管弦楽のための協奏曲(Konsert for orkester)』

LAWO Classics LWC1155 contemporary/classical


ベルゲン生まれのオルヤン・マトレ Ørjan Matre は、ノルウェー国立音楽大学でビョルン・クルーセ、トーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに作曲を学び、クリスチャンサン交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めてきました。《管弦楽のための協奏曲》は、彼が「プロフィール作曲家」に選ばれたオスロ・フィルハーモニックの2013年から2014年のシーズンのための委嘱作です。「景色としてのコンサート」を意図、「序曲、ソロ協奏曲、休憩、交響曲」というコンサートの一般的スタイルに沿った構成で作られています。「序曲」にあたる〈イントラーダ I(Intrada I)〉〈イントラーダ II(Intrada II)〉〈序曲(Overture)〉。〈ヴァイオリン協奏曲(Violin Concerto)〉。〈休憩(Intermission)〉につづく「交響曲」は〈第1楽章「preSage 再訪」(I. preSage revisited)〉〈第2楽章「悲歌/子守歌」(II. Lament/Berceuse)〉〈第3楽章「メヌエット」(III. Minuet)〉〈第4楽章「終曲」(IV. Finale)〉。そして〈エピローグ(Epilogue)〉。〈ヴァイオリン協奏曲〉では、「紗のように繊細な倍音、長音で自由に動きまわる旋律線」という、ヘッレスタールの技巧と音域を念頭に置いて作曲され、スタヴァンゲル交響楽団の共演で録音した協奏曲(BIS SA-2152)の抜粋を演奏。「交響曲」の第1楽章「preSage 再訪」は、ストラヴィンスキーの《春の祭典》の第1部のエピソード「長老(Le Sage)」を素材に使った《preSage》とつながりのある音楽です。

『管弦楽のための協奏曲(Konsert for orkester)』
オルヤン・マトレ(1979–)
 管弦楽のための協奏曲(Konsert for orkester)(2014)
  ペーテル・ヘッレスタール(ヴァイオリン)
  オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
  ペーテル・シルヴァイ(指揮)

録音 2017年6月20日–23日 オスロ・コンサートホール(オスロ、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『ヴォスレフ 室内楽作品集 第5集』

LAWO Classics LWC1156 contemporary/classical


グリーグ・アカデミーで教える音楽家とベルゲン・フィルハーモニックのメンバーたちが、ベルゲンの作曲家シェティル・ヴォスレフ Ketil Hvoslef の室内楽作品38曲を9枚のアルバムに録音するプロジェクトのシリーズ第5集。ピアノが「永遠のトランペット」のスイッチを入れる《ペルペトゥウム・トロンペトゥウム》。エルレン・オーゴール=ニルセンの『ペルペトゥウム・トロンペトゥウム』(LWM008)でも演奏された作品です。神秘的なアイスランドの旋律によるヴィオラのドローン(持続低音)がどことなく古代の雰囲気が醸す《オーボエ、ヴィオラと打楽器のための三重奏曲》。ブラームスやリゲティの「ヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲」に「挑戦する」《トリオ V・C・P》。1990年代、ベルゲンの警察署を取り巻いていたという無秩序状態を「シンフォニエッタ」の音楽に書いた、ヴォスレフのもっとも反抗的、非妥協的な作品のひとつ《室内劇》。 

『ヴォスレフ 室内楽作品集 第5集』
シェティル・ヴォスレフ(1939–)
 ペルペトゥウム・トロンペトゥウム(Perpetuum Trompetuum)
 (2009)(トランペットとピアノのための)
 オーボエ、ヴィオラと打楽器のための三重奏曲(1978)
 トリオ V・C・P(Trio V.C.P. per Violino, Corno e Pianoforte)
 (ホルン三重奏曲)
  ヴォスレフ室内音楽プロジェクト
   ゲーリー・ピータソン(トランペット)
   アイナル・ロッティンゲン(ピアノ)
   アイリーン・シャノン(ホルン)
   スタイナル・ハンネヴォル(オーボエ)
   リカルド・オドリオソーラ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
   ナタニエル・ヨンネヴォーグ(打楽器)
 室内劇(Kammerspill)(1995)
 (木管五重奏、弦楽五重奏、ピアノと打楽器のための)
  ヴォスレフ室内音楽プロジェクト
   クローディア・コックス(ヴァイオリン)
   ドミートロー・コザル(ヴァイオリン)
   ヨハンネ・スコーンサル(ヴィオラ)
   ゲオルギー・イマノフ(チェロ)
   ペーテル・パロタイ(コントラバス)
   オラヴ・エッゲ・ブランダール(ピアノ)
   オーラ・ベルグ・リーセル(打楽器)
   トーマス・ライヴェスタ(打楽器)
   フリーダ・レーレング(フルート)
   イサベル・ヴェラスコ(オーボエ)
   エンドレ・リントネル・ヨルゲンセン
   (クラリネット、バスクラリネット)
   ホーヴァル・ロクティング・ラーシェン(ファゴット)
   ローガン・アルント(ホルン)
   リカルド・オドリオソーラ(指揮) 

録音 グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン 

価格 ¥2,350(本体価格)

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『ブルッフ、ステーンハンマル』

Rubicon Classics RCD1033 classical


スウェーデンのヴァイオリニスト、クリスチャン・スヴァルヴァール Christian Svarfvar(1982–)の Rubicon レーベル第1作は、「ロマンティシズムのエヴァグリーン」とも呼ばれるブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番とスウェーデンのステーンハンマル Wilhelm Stenhammar(1871–1927)がトゥール・アウリンのために書いた作品。《ヴァイオリンソナタ イ短調》は「アレグロ・コン・アニマ」「アンダンティーノ」「アレグロ・アマービレ」の3楽章で書かれた芳しいロマンティシズムの音楽。《2つの感傷的なロマンス》は、1911年、アウリンが聴衆を前に演奏した最後のコンサートで初演された作品です。クリスチャン・スヴァルヴァールは、王立ストックホルム音楽大学とジュリアード音楽院で学び、「ECHO」(ヨーロッパ・コンサートホール協会 European Concert Hall Organisation)の「Rising Star」に選ばれました。王立ストックホルム・フィルハーモニック、ロンドン・フィルなーモニック、スウェーデン放送交響楽団などのオーケストラに客演、室内楽奏者としてローランド・ペンティネン、マッティン・フロースト、クレメンス・ハーゲン、ジャニーヌ・ヤンセンたちと共演してきました。主なレパートリーは、18世紀から20世紀前期のドイツ、ロシア、フランスの作品とスウェーデンのロマンティック音楽。グリーグのヴァイオリンソナタ全曲をノルウェーのヒェクスフースの共演で録音しています(Sterling CDA1684-2)。

マックス・ブルッフ(1838–1920)
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 ヴァイオリンソナタ イ短調 Op.19 *
 2つの感傷的なロマンス(Två sentimentala romanser) Op.28
 (ヴァイオリンと管弦楽のための)
  クリスチャン・スヴァルヴァール(ヴァイオリン)
  ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
  ジョアナ・カルネイロ(指揮)
  ヘンリク・モーヴェ(ピアノ)*

録音 ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)(ブルッフ)、スウェーデン放送スタジオ(ステーンハンマル)
録音 サイモン・キルン、アルネ・アクセルベルグ(ブルッフ)、ハンス・キプファー(ステーンハンマル)
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『ランゴー 交響曲第2番・第6番』

Dacapo 6.220653 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical


スウェーデンのサカリ・オラモ Sakari Oramo とウィーン・フィルハーモニーによるデンマーク作品。ペア・ヌアゴーの交響曲第1番・第8番(6.220574)に続き、ルーズ・ランゴー Rued Langgaard の交響曲がリリースされます。交響曲第2番《春の芽吹き(春の歌)》は、後期ロマンティシズム、とりわけリヒャルト・シュトラウスの管弦楽作品を思わせる和声とスタイルで書かれた作品。「子供のように、のびのびと、なにも考えることなく芽吹く春を喜ぶ」第1楽章、春を呼ぶ奇跡に宗教的な思いを寄せる第2楽章、エミール・リッタスハウスの詩『Lenzklänge(春の響き)』をソプラノが歌う第3楽章。交響曲第6番は、『イザヤ書』から副題をとり、主題と5つの変奏で構成した表現主義的作品。交響曲第14番《朝》の第2楽章〈人知れず輝く暁の星〉。配信でリリースされたヤコブ・ゲーゼ Jacob Gade のタンゴ《ジェラシー》は、指揮者のオラモがヴァイオリン・ソロを弾いています。

ルーズ・ランゴー(1893–1952)
 交響曲第2番《春の芽吹き(春の歌)(Vaarbrud(Vaarsange))》
  BVN53(1912–14)(ソプラノと管弦楽のための)*
 交響曲第6番《天を裂いて(Det Himmelrivende)》
  BVN165(1919–20 rev.1928–30)
 交響曲第14番《朝(Morgenen)》 BVN336(1947–48 rev.1951)
 - 第2楽章〈人知れず輝く暁の星(Upaaagtede Morgenstjerner)〉
ヤコブ・ゲーゼ(1879–1963)
 タンゴ《ジェラシー》(Tango Jalousie)**
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  サカリ・オラモ(指揮、ヴァイオリン **)
  アヌ・コムシ(ソプラノ)*

録音 2017年4月22日–24日(第2番)、2018年4月14日–16日(第6番・第14番)、2017年4月24日(ジェラシー) コンツェルトハウス(ウィーン)

価格 ¥2,350(本体価格)

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『信仰の稀有な宝(The Rare Treasure of Faith)』

Dacapo 8.226123 early music


『トマス・キンゴの宗教歌集』(8.226121)をリリースした「ペーミオス・コンソート(Phemius Consort)」の第2作アルバム。デンマーク敬虔主義を代表する聖職者とされるハンス・エードルフ・ブロアソン Hans Adolf Brorson(1694–1764)は、賛美歌作家として多くの曲を手がけました。彼が1732年から1764年にかけて編纂した賛美歌集『The Rare Treasure of Faith(信仰の稀有な宝)』は、深い神学的考察に基づいて書かれた歌のコレクションとして評価されています。新しいアルバムも前作にならったスタイルがとられ、系統だって並べられた賛美歌と同時代の作曲家の書いた華やかな気分の器楽曲が交互に演奏されます。シャルル・デュパール Charles Dieupart(after 1667–1740)の《組曲第2番》の序曲と舞曲、ヨハン・アドルフ・シャイベ Johann Adolph Scheibe(1708–1776)とデンマークのモーテン・レース Morten Ræhs(1702–1766)の《フルートとチェンバロのためのソナタ》。賛美歌のソロは、ノルウェーのソプラノ歌手ベアーテ・モルダール Beate Mordal と、ペーミオス・コンソートを創設したバスバリトン歌手ヤコブ・ブロク・イェスパセン Jakob Block Jespersen が分担。イェスパセンと共同でペーミオス・コンソートを創設したアラン・ラスムセン Allan Rasmussen(1968–)は、フレゼリクスベア教会のオルガニストを務め、ソリスト、コンチェルト・コペンハーゲン(CoCo)などアンサンブルと室内楽の奏者としても活動しています。

『信仰の稀有な宝(The Rare Treasure of Faith)』
ハンス・エードルフ・ブロアソン(1694–1764)
[待降節(Advent)]
 組曲第2番 ニ長調 - 序曲(シャルル・デュパール(after 1667–1740))
 Op! thi dagen nu frembryder TRK3
 組曲第2番 ニ長調 - パスピエ(シャルル・デュパール)
[信仰の資力(Troens Midler)]
 わが主よ、あなたを讃えます(Dig, dig min Here vil jeg prise) TRK135
 ソナタ第2番 - アンダンテ(モーテン・レース(1702–1766))
 神の王国の福音(Guds riges evangelium) TRK131
 組曲第2番 ニ長調 - アルマンド(シャルル・デュパール)
[クリスマスと公現祭(Jul og Helligtrekonger)]
 われらのイエスに宿はなく(Vor Jesus kand ey noget herberg finde)
  TRK13
 ソナタ第3番 -アダージョ(モーテン・レース)
 Dig min søde skat at møde TRK20
 組曲第2番 ニ長調 - サラバンド(シャルル・デュパール)
[信仰の栄光(Troens Herlighed)]
 Som liljens hierte kand holdes i Grøde TRK245 var.
 ソナタ第9番 - スピリトゥオーゾ(モーテン・レース)
[復活祭と聖霊降臨祭(Påske og Pinse)]
 Du est, opstandne seyers helt TRK49
 組曲第2番 ニ長調 - ジグ(シャルル・デュパール)
 高きところより雨よ降れ(Kom regn af det høye)
[信仰の成果(Troens Frugt)]
 Stille er min siel til Gud TRK182
 ソナタ第19番 Libro 3
 (作者不詳:ヨハン・フレゼリク・フィービガー(c.1680–1738)編曲)
 I Herrens udvalde, som hellighed øve TRK188
[信仰の戦いと勝利(Troens Kamp og Sejr)]
 イエス、すべてわが喜びと栄誉(Jesu, al min fryd og ære) TRK216
 ソナタ第1番 - アンダンテ(ヨハン・アドルフ・シャイベ(1708–1776))
[死と復活(Døden og Opstandelsen)]
 Når mit Øje, Træt af Møje SS62
 ソナタ第2番 - アフェットゥオーゾ(ヨハン・アドルフ・シャイベ)
 どこでも、わたしが道に迷うと(Allevegne, hvor jeg vanke)r TRK247
  ペーミオス・コンソート
   ベアーテ・モルダール(ソプラノ)
   ヤコブ・ブロク・イェスパセン(バスバリトン)
   リーナ・レオン(フラウト・トラヴェルソ)
   フレズリク・ボク(バロックギター、チャランゴ、テオルボ)
   ソル・ドヒョ(バロックギター、マンドラ)
   マッティアス・フローステンソン(バス・ド・ヴィオロン)
   アラン・ラスムセン(チェンバロ、オルガン)

録音 2017年11月9日–12日 ガーニソン教会(コペンハーゲン)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『Summerwind(夏の風)』

ACT Music ACT9871-2 jazz


スウェーデンのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソン Lars Danielsson とヨーロッパでもっとも抒情的なトランペッターのひとり、イタリアのパオロ・フレス Paolo Fresu のデュオ。シャンソンのスタンダード曲《Autumn Leaves(枯葉)》、伝承曲によるアルヴェーンの《Jag lyfter ögat mot himmelen(目を上げ天を仰ぐ)》とJ・S・バッハの《Wachet auf, ruft uns die Stimme(目覚めよと呼ぶ声あり)》のダニエルソンによる編曲、ロマン・ポランスキーの映画『Rosemary's Baby(ローズマリーの赤ちゃん)』にクシシュトフ・コメダが書いた子守歌《Sleep Safe and Warm》。雰囲気と色彩の豊かな音風景に感情と内省を加えた「夢のような」音楽。アルバム『Summerwind(夏の風)』は、「熱い」世界へのアンチテーゼとして制作されました。

『Summerwind(夏の風)』
 Autumn Leaves(Joseph Kosma/Johnny Mercer)
 Saluto Dardamente(Paolo Fresu) Le Matin(Lars Danielsson)
 Jag lyfter ögat mot himmelen
 (Oskar Lindberg/trad. arr. by Lars Danielsson)
 Un vestido y un amor(Fito Páez)Drexciya(Paolo Fresu)
 Dardusó(Lars Danielsson/Paolo Fresu)
 Stanna Tid(Lars Danielsson/Paolo Fresu)
 Sleep Safe and Warm(Krzysztof Komeda)
 April in Dardegna(Paolo Fresu)
 Amigos(Lars Danielsson)
 Wachet auf, ruft uns die Stimme
 (Johann Sebastian Bach/arr. by Lars Danielsson)
 Dardodentro(Paolo Fresu) De la Solitude Mesurée(Paolo Fresu)
  ラーシュ・ダニエルソン(ベース、チェロ)
  パオロ・フレス(トランペット、フリューゲルホルン)

録音 2018年5月14日–15日 ニレント・スタジオ(コッレレード、スウェーデン)
制作 シギ・ロッホ
録音 ラーシュ・ニルソン
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『Timelines(タイムライン)』

Losen Records LOS200-2 jazz


ロルフ・クリステンセン Rolf Kristensen は、1990年代からクリスチャンサンのアグデル大学で教え、ノルウェーの音楽シーンでギタリスト、作曲家として活動してきました。幅広いジャンルの約100枚のアルバムに参加。シェティル・ビョルンスタ、ブッゲ・ヴェッセルトフト、ハネ・ボールたちと共演し、1995年からノルウェー/アイスランドのニューエイジ・グループ「Secret Gargen(シークレット・ガーデン)」でメンバーとして演奏しています。『Timelines(タイムライン)』は、クリステンセンのソロアルバム第2作です。ザンジバルの旧市街「ストーン・タウン」が曲名の《Stone Town》。グレゴリオ聖歌とジャズ・バラードを結び、中世から20世紀への「タイムライン」として示した《Timelines》。クラシカルな性格とラテンアメリカのスタイルを合わせもつ《Relief》(救い)。アコースティックとエレクトリックのギター、シンセサイザー、エレクトロニクスの創り出す「音風景」《Cosmic Rain》(宇宙の雨)。複雑なテクスチュアとリズムをシンプルな「グルーヴ」の音楽に作った《Who Knows》(さあね)。ECM を連想させる北欧的サウンドの《Departure》(出発)。夢ただよう音景色の《Echoes》(余韻)。クリステンセンのオリジナル曲によるプログラムです。マイク・マイニエリの「Steps Ahead(ステップス・アヘッド)」でマイケル・ブレッカー後を継いだベンディク・ホフセット Bendik Hofseth をはじめ、アグデル大学の音楽学部とつながりのあるミュージシャンがセッションに参加しています。

『Timelines(タイムライン)』
 Stone Town(Rolf Kristensen) Timelines(Rolf Kristensen)
 Relief(Rolf Kristensen) Cosmic Rain(Rolf Kristensen)
 Who Knows(Rolf Kristensen) Departure(Rolf Kristensen)
 Echoes(Rolf Kristensen) 
  ロルフ・クリステンセン(エリクトリックギター、アコースティックギター)
  ベルント・モーエン(ピアノ、フェンダーローズ)
  ベンディク・ホフセット(テナーサックス)
  ペール・エリーアス・ドラブロス(ベース)
  マリウス・トローアン・ハンセン(ドラム)
  ヤンゴ・ニルセン(ドラム)
  アルフ・ヴァクスダール(シンセサイザー、エレクトロニクス)
  マリン・スタッレモー・バッケ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
  ニクラス・ペーデシェン(バリトンサックス)
  イーダル・エリーアセン・ペーデシェン(トランペット)    
    
録音 2017年4月–9月 アグデル大学(クリスチャンサン、ノルウェー)
制作 ロルフ・クリステンセン
録音 アルフ・ヴァクスダール、ロルフ・クリステンセン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『Bits & Pieces』

Losen Records LOS201-2 jazz


アイリク・ベルグ・スヴェーラ Eirik Berg Svela は、ノルウェーのギタリスト、作曲家。イギリスのリーズ音楽大学で学び、フリーランスのミュージシャンを経験した後、2014年に帰国。ノルウェー国立音楽大学の修士課程で学びながら、学生を中心とした音楽家を集めてアイリク・ベルグ・スヴェーラ Eirik Svela Group を結成。スウェーデンのジャズシンガー、モニカ・セッテルルンドの曲を演奏するグループ「MonicaZ Vals」にも加わり、活動の幅を広げています。『Bits & Pieces(がらくた)』は、スヴェーラが、ドラマーのトーレ・トルヴァルセン・サンバッケン Tore Thorvaldsen Sandbakken と、ノルウェーをベースにするイギリスのテナーサックス奏者デイヴィッド・エッジ David Edge とともにアメリカに渡り、ルイジアナ生まれのハモンド・オルガン奏者サム・ヤヘル Sam Yahel を加え、ブルックリンのスタジオでセッション録音したアルバム。サミー・フェインとアーヴィング・カールの《I'll Be Seeing You》、ハリー・ウォレン作曲、マック・ゴードン作詞のスタンダードナンバー《There Will Never Be Another You》のコード進行の上に新たなメロディを書いた《New Arm Rash》、スヴェーラが作曲した7曲を、プレーヤーたちがそれぞれの個性を反映、スヴェーラは、好んで聴いたという1960年代の Blue Note や Prestige のレコード録音のエッセンス、ウェス・モンゴメリーの奏法とスタイルを交えてプレーしていきます。

『Bits & Pieces』
 Bits and Pieces(Eirik Svela) Next Time We Meet(Eirik Svela)
 Shame on Us(Eirik Svela) End of Days(Eirik Svela)
 New Arm Rash(Harry Warren/Mack Gordon/Eirik Svela)
 n/a(Eirik Svela) In Awe of(Eirik Svela) T.E.(Eirik Svela)
 I'll Be Seeing You(Sammy Fain/Irving Kahal)
  アイリク・スヴェーラ(ギター)
  サム・ヤヘル(ハモンドオルガン)
  デイヴィッド・エッジ(サクソフォーン)
  トーレ・トルヴァルセン・サンバッケン(ドラム)

録音 2018年3月1日、2日 Vibromonk Studios(ブルックリン、ニューヨーク)
制作 アイリク・スヴェーラ、サム・ヤヘイ、デイヴィッド・エッジ、トーレ・トルヴァルセン・サンバッケン
録音 シャツキー

価格 ¥2,350(本体価格)

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『Urban Dreamer』

Losen Records LOS206-2 jazz


『Urban Dreamer』(都会で夢見るもの)は、モスクワのジャズグループ「LRKトリオ(LRK Trio)」 の最新セッション・アルバム。2017年、『If You Have a Dream』(LOS186-2)の録音を終えたエフゲニー・レベジェフ Evgeny Lebedev、アントン・レヴニュク Anton Revnyuk、イグナト・クラフツォフ Ignat Kravtsov の三人は、日本ツアーを行い、そこで出会った「現代的、都会的、あるいは超都会的(meta-urban)」な姿をした文化にへの思いを集約させ、アルバムに作りました。ヴァルヴァラ・レヴニュク Varvara Revnyuk のヴォーカルを器楽的に扱い、レベジェフのピアノに重ねた《Clockwork Doll》(ぜんまい仕掛けの人形)。ソローノヴィチ Nikolay Sononovich のチェロを巧みに活かした《Abyss》(深い渕)。サクソフォーン奏者のサフィヤノフ Konstantin Sofyanov に「口笛」を吹かせたイントロから始まる《Joy》(歓び)。日本語の早口のおしゃべりを背景に演奏した《Lost in Tokyo》(東京にわれを忘れ)。アメリカのジャズ・ヴォーカリスト、J・D・ウォルター J. D. Walter の歌が加わる《Thoughts of…》(考えることは…)。前作と同様、エレクトロニクスを交えた「トリオ・サウンド」にヴィルトゥオーゾ的な即興によるソロを加え、内省と抒情の気分を織りこみながら「旅の思い」を描いていきます。日本、ロシア、アメリカ、ヨーロッパの要素が有機的に結ばれたアルバムの最後は、山田耕筰の《赤とんぼ》。ミクシングとマスタリングのエンジニア、スウェーデンのボッセ・サヴィーク Bosse "Bo" Savik が、ペダル・スティールギターを担当しています。
『Urban Dreamer』
 Urban Dreamer(Evgeny Lebedev) Abyss(Ignat Kravtsov)*
 Lost in Tokyo(Evgeny Lebedev/Anton Revnyuk)
 Clockwork Doll(Anton Revnyuk)**
 Thoughts of…(Evgeny Lebedev/Anton Revnyuk)***
 Journey for Three(Evgeny Lebedev) Joy(Ignat Kravtsov)†
 Akatombo(Kosaku Yamada/Rofu Miki)††
  LRK トリオ
   エフゲニー・レベジェフ(ピアノ、トイピアノ、サンプラー、
    アコーディオン)
   アントン・レヴニュク(ベース、ピッコロベース、
    エレクトリックベース)
   イグナト・クラフツォフ(ドラム、メタロフォーン、
    パーカッション、sampling pad)
  ゲスト・ミュージシャン
   ヴァルヴァラ・レヴニュク(ヴォーカル)**
   ニコライ・ソローノヴィチ(チェロ)*
   コンスタンチン・サフィヤノフ(口笛)†
   ボッセ・サヴィーク(ペダル・スティールギター)††
   J・D・ウォルター(ヴォーカル)***
  FX 弦楽四重奏団
   エフゲニー・スボーチン(ヴァイオリン)
   アルトゥル・アダミヤン(ヴァイオリン)
   シャミル・サイドフ(ヴィオラ)
   ニコライ・ソローノヴィチ(チェロ)

録音 2018年 モスフィルム・スタジオ(Mosfilm studio)、シネラブ・スタジオ(CineLab studio)(モスクワ、ロシア)
制作 LRKトリオ
録音 ヤコフ・ザフヴァトキン、アンドレイ・レヴィン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『秋のソナタ(Höstsonaten)』

BIS SACD2357 2SACD's hybrid(5.0 surround/stereo) contemporary/classical


スウェーデンの映画監督ベルイマン Ingmar Bergman(1918–2007)の生誕100年を記念する2018年、ローランド・ペンティネンの『イングマル・ベルイマン監督作品の音楽』(BIS SA-2377)につづくアルバムが、BIS Records からリリースされます。フィンランド国立歌劇場の委嘱で制作された歌劇《秋のソナタ》。イングリッド・バーグマンとリヴ・ウルマンが主演したベルイマンの1978年の映画『秋のソナタ(Höstsonaten)』に基づきフィンランドの作家グニッラ・ヘンミング Gunilla Hemming(1955–)がスウェーデン語の台本を執筆、フィンランドのセバスチャン・ファーゲルルンド Sebastian Fagerlund(1972–)が作曲した作品です。「秋。牧師館に住むエヴァと夫ヴィクトルは、彼女の母シャルロッテの訪問を心待ちにしている。シャルロッテはコンサート・ピアニストとして忙しく、7年の間、娘たちと会っていない。エヴァとヴィクトルは3歳の息子エーリクを水の事故で亡くし、シャルロッテもパートナーのレオナルドに先立たれている。シャルロッテが牧師館に着くと、障害をかかえ、彼女が施設に入れたはずのヘレナをエヴァが引き取っていた。母と娘の間の緊張が次第に高まっていく……」。ヘンミングとファーゲルルンドは、このストーリーを序曲、第1景「牧師館で」から第13景「ヘレナの部屋の外で」までの第1幕、第14景「ヘレナの部屋の外で」から第19景「エピローグ」の第2幕に構成。牧師館の「現在」の中に「コンサートホールで」(第3景)「シャルロッテと聴衆」(第5景)、「シャルロッテ、エヴァと聴衆」(第7景)、「墓地で」(第9景)、口のきけないヘレナが突然、語り始める場面(第17景)と、異なる時と時間の出来事が多層的に組みこまれ、ベルイマンが「現実」の中で描いた相克が、現実と空想を極限まで広げたステージに表現されます。作曲者ファーゲルルンドの音楽は「豊かな響き、速い動き、多面的でありながらモダニズムの厳格さを嫌う」スタイルが特徴として指摘されています。《秋のソナタ》は、第2次ロシア・スウェーデン戦争(1808–09)に題材を採った《デーベルン(Döbeln)》(SA-1780)に次ぐ彼のオペラ第2作です。初演は、2017年9月8日、フィンランド国立歌劇場。シャルロッテをメゾソプラノのアンネ・ソフィ・フォン・オッター Anne Sofie von Otter(1955–)《フィデリオ》のタイトルロールでメトロポリタン歌劇場にデビューしたソプラノのエリカ・スンネゴード Erika Sunnegårdh(1966–)がエヴァを歌っています。指揮者のヨン・ストゥールゴールズ John Storgårds(1963–)は、2015年までヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者を務め、現代音楽を主なレパートリーに欧米のオーケストラを指揮しています。このアルバムは、フィンランド国立歌劇場で初演に続いて行われた3回の公演をライヴ収録して制作されました。

セバスチャン・ファーゲルルンド(1972–) 
 歌劇《秋のソナタ(Höstsonaten)》(2014–16) 
  アンネ・ソフィ・フォン・オッター(メゾソプラノ、シャルロッテ) 
  エリカ・スンネゴード(ソプラノ、エヴァ) 
  トンミ・ハカラ(バリトン、ヴィクトル) 
  ヘレナ・ユントゥネン(ソプラノ、ヘレナ) 
  ニコラス・ソーデルルンド(バス、レオナルド) 
  フィンランド国立歌劇場合唱団・管弦楽団 
  ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)

録音 2017年9月19日、23日、30日 フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)(ライヴ) 
制作 ロバート・サフ 
録音 スピーディ・サーリネン、エンノ・マエメツ

価格 ¥5,000(本体価格)

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『北国(Northlands)』

Alba ABCD415 contemporary/classical


カナダ系フィンランドの作曲家マシュー・ホイットールの作品集。《北国》は、彼の友人、フィンランド放送交響楽団のホルン奏者を務めるトンミ・ヒュッティネン Tommi Hyttinen(1977–)の委嘱を受け、コンチェルタンテ・スタイルによる「ホルンと弦楽のためのアルバム」として作曲されました。ホイットールは、カナダのピアニスト、グレン・グールドがラジオ放送のために制作した「孤独三部作」の『The Idea of the North』と、2007年秋のアイスランド旅行から得た「北国」の地理的、情景的、心理的イメージをふくらませ、対照的な雰囲気の2つの部分から成る作品としています。抒情と神秘の気分を漂わせて始まる第2部の終わり近く、アイスランド伝承の《船乗りの賛歌(Sjóferðabæn)》の「ナチュラルホルン」が引用されています。 

《ad puram annihilationem meam(このうえなく純粋な自己消滅に)》は、中世から現代までのフランス音楽による復活祭プログラムのためヘルシンキ室内合唱団のニルス・シュヴェケンディーク Nils Schweckendiek の依頼で作曲されました。フランスのイエズス会司祭、ピエール・テイヤール・ド・シャルダン Pierre Teihard de Chardin(1881–1955)の』Le messe sur le monde(世界のミサ)』から採ったフランス語とラテン語のテクスト、グレゴリオ聖歌などキリスト教の典礼歌と、雅楽に影響された儀式の雰囲気を並置した音楽。日本の能を模したダンスの振付をダンサーでもあるニナ・ヒュヴァリネンが担当して初演が行われました。《The return of light(光の戻り)》もヘルシンキ室内合唱団の委嘱作です。タピオラ・シンフォニエッタとのコラボレーション10周年記念のため「光明」をテーマにとり、「北極の長い冬の夜が終わり最初に現れる日の光」をイメージして作曲。声とオーケストラの楽器を対等に扱った「サウンドワールド」を作り上げています。 

[プロフィール]
マシュー・ホイットール Matthew Whittall(1975–)は、カナダ生まれ、フィンランドの作曲家。モントリオールのヴァニア大学、マサチューセッツ大学アマスト校、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で学び、2001年にヘルシンキに移ってシベリウス・アカデミーで博士号を取得しました。管弦楽、声楽、室内楽、器楽と多くの作品を発表。2004年、トロント交響楽団の New Creation Competition で第1位、2013年、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの詩に作曲した《Dulcissima, clara, sonans》で Teosto(フィンランド著作権協会)賞を受賞しました。リスト=マッティ・マリンの委嘱で作曲したピアノ曲集《草の葉》3巻(ABCD333)が Alba レーベルからリリースされています。

『北国(Northlands)』 
マシュー・ホイットール(1975–) 
 北国(Northlands)(ホルンと弦楽のためのアルバム)*
 ad puram annihilationem meam(このうえなく純粋な自己消滅に)
 (2008)(混声合唱と打楽器のための儀式)**
 光の戻り(The return of light)(2015)
 (混声合唱と管弦楽のための)***
  トンミ・ヒュッティネン(ホルン)*
  フィンランド放送交響楽団 *
  イラリ・アンゲルヴォ(ヴァイオリン)*
  ヘルシンキ室内合唱団 **/***
  ユリア・ヘエーゲル(ソプラノ・ソロ)**
  クロエ・デュフレーヌ(朗読)** ジェームズ・カハネ(朗読)**
  アンティ・スオランタ(打楽器)**
  タピオラ・シンフォニエッタ ***
  ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)**/***

録音 2016年8月22日、23日 ミュージックセンター(ヘルシンキ)(*)、2月14日 セッロサリ(エスポー)(**)、2015年10月31日 タピオラホール(エスポー、フィンランド)(***) 
制作 ラウラ・ヘイキンヘイモ(*)、マルック・ヴェイヨンスオ(*/****) 
録音 エンノ・マエメツ(*)、アヌ・ピュルッカネン(**)、マルック・ヴェイヨンスオ(***)

価格 ¥2,300(本体価格)

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『詩を超えたところに(Beyond Poems)』

Alba ABCD415 contemporary/classical


オウティ・タルキアイネン Outi Tarkiainen(1985–)は、フィンランドのもっとも新しい世代の作曲家のひとり。インスピレーションを与えつづているというラップランドのロヴァニエミに生まれ、作曲をシベリウス・アカデミーのハメーンニエミとプーマラ、マイアミ大学のロン・ミラー、ギルドホール音楽演劇学校のマルコム・シンガーに学びました。「モダニスト陣営に片足、もう一方をジャズ陣営に置いた」活動を行い、ノルボッテン・ビッグバンドのコンポーザー・イン・レジデンスを務めています。3つのオーケストラの委嘱で作曲した、サーミの詩による歌曲集《大地、春の娘(Maa, kevään tytär/Earth, Spring’s Daughter)》が現在の代表作とされています。『詩を超えたところに(Beyond Poems)』は、コンテンポラリー・ミュージック作曲家としての最初のポートレート・アルバムです。弦楽四重奏のための《3つの詩》は、ボードレールの詩に基づく「束の間の時を色彩に浸し満たした、視覚イメージを喚起させる三部作」。「声」の表現性を追求して作った《ボードレールの歌》。《石が裂けるまで》は、シルッカ・トゥルッカの詩によるヴァイオリン・ソロのための「ある種のモダン哀歌」。同世代のクラリネット奏者ラウリ・サッリネン Lauri Sallinen(1982–)が、ポートレート・アルバム『孤独の歌(Songs of Solitude)』でも演奏した《無言歌》。チェロのソロによる《汝の言葉、石に隠れ》。《沈黙する森の中へ》は、エーヴァ=リーサ・マンネルとシルッカ・トゥルッカの詩による「ビッグバンドとメゾソプラノのためのモノドラマ」の室内楽バージョン。《…そして彼らは歌い出す》は、《大地、春の娘》のエピローグを基にアコーディオンのために書かれた作品です。

『詩を超えたところに(Beyond Poems)』
オウティ・タルキアイネン(1985–) 室内楽のための音楽
 3つの詩(Trois Poèmes)(2013)(弦楽四重奏のための)
  幻(Vision) 欲求(Désir) 依存(Dépendance)
 無言歌(Sans Paroles)(2012)(クラリネットのための)
 石が裂けるまで(Kunnes kivi halkeaa)(2008)(ヴァイオリンのための)
 ボードレールの歌(Baudelaire Songs)(2009–13)
 (ソプラノとピアノのための)
  アルバトロス(The Albatross) 深淵(The Abyss)
  強迫観念(Obsession)
 汝の言葉、石に隠れ(Sanasi, kiveen uponneet)(2011)
 (チェロのための)
 沈黙する森の中へ(Metsän hiljaisuuteen)(2012)
 (ソプラノ、クラリネット、チェロとピアノのためのモノドラマ)
 …そして彼らは歌い出す(...Ja alkoivat laulaa)(2015)
 (アコーディオンのための)
  カムス四重奏団
   テルヒ・パルダニウス(第1ヴァイオリン) 
   ユッカ・ウンタマラ(第2ヴァイオリン)
   ユッシ・トゥフカネン(ヴィオラ)
   ペトヤ・カイヌライネン(チェロ)
  ラウリ・サッリネン(クラリネット)
  マリア・プーサーリ(ヴァイオリン)
  トゥーリ・リンデベリ(ソプラノ)
  エミール・ホルムストレム(ピアノ)
  マルクス・ホホティ(チェロ)
  ヴェリ・クヤラ(アコーディオン)

録音 2017年2月22日–24日 セッロサリ(エスポー)、5月9日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音 サイモン・フォックス=ガール

価格 ¥2,300(本体価格)

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『オストロボスニア室内管弦楽団と指揮者ユハ・カンガスに捧ぐ

Alba ABCD414 SACD hybrid(5.1 multichannel/stereo) contemporary/classical


オストロボスニア室内管弦楽団とユハ・カンガス Juha Kangas(1945–)のための作品集。カレヴィ・アホ Kalevi Aho(1949–)の《“…frozen are the restless waters”》(凍りし、せわしなき流れ)は、20人の弦楽器奏者とジョン・エドワード・ケリー John Edward Kelly(1958–2015)のアルトサックス・ソロのために書かれました。「旋律がオリエント絨毯の装飾パターンのように織りこまれたアラビア音楽」からインスピレーションを得た手法を取り入れ、トゥオマス・アンハヴァが訳した日本の短歌のフレーズを副題にしています。リトアニアのオヌテ・ナルブタイテ Onutè Narbutaitè(1956–)の《Was there a butterfly》(そこに蝶々はいたの?)は、「神秘の息、プシケの影」をイメージながら書いたという作品です。ヨーナス・コッコネンとジェルジュ・リゲティに学んだエルッキ・サルメンハーラ Erkki Salmenhaara(1941– 2002)は、1960年代から作曲を始めた作曲した一連の「エレジア(悲歌)」の2曲。ホールの異なる場所に配置された2組の弦楽四重奏により演奏される、ドラマティックな緊張をはらんだ《エレジア II》と、深い悲しみを簡潔な語法で表現した《エレジア V》。エイノユハニ・ラウタヴァーラ Einojuhani Rautavaara(1928–2016)の《光の中心へ》は、「新しい千年紀から9年、10年の間に浮かんできた、メロディとハーモニーのちょっとした楽想」を展開させた「カント(歌)」の第5作です。ラトビアのペーテリス・ヴァスクス Pēteris Vasks(1946–)も長年に渡りオストロボスニア室内管弦楽団と共同作業をつづけてきた作曲家のひとり。人生の流れを音楽に映した《ムジカ・セレーナ》(穏やかな音楽)は、ユハ・カンガスの70歳の誕生日プレゼントとして書かれました。 

『オストロボスニア室内管弦楽団と指揮者ユハ・カンガスに捧ぐ
カレヴィ・アホ(1949–)
 室内交響曲第3番《"…frozen are the restless waters"/
  "…jäätyivät umpeen levottomat vedet")》(1995–96)
 (弦楽オーケストラとアルトサックスのための)
オヌテ・ナルブタイテ(1956–)
 Was there a butterfly?(そこに蝶々はいたの?)(2013)
 (弦楽オーケストラのための)
エルッキ・サルメンハーラ(1941– 2002)
 エレジア II(Elegia II)(1963)(二重弦楽四重奏のため)
 エレジア V(Elegia V)(1995)(弦楽オーケストラと鐘のための)
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928–2016)
 カント V《光の中心へ》(Canto V "Into the heart of light")(2011)
 (弦楽オーケストラのための)
ペーテリス・ヴァスクス(1946–)
 ムジカ・セレーナ(Musica Serena)(2015)
  オストロボスニア室内管弦楽団 ユハ・カンガス(指揮)

録音 2015年5月27日、2016年5月30日–31日、6月2日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音 サイモン・フォックス=ガール

価格 ¥2,300(本体価格)

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『孤独の歌(Songs of Solitude)』

Alba ABCD413 contemporary/classical


ラウリ・サッリネン Lauri Sallinen(1982–)は、フィンランドのクフモ生まれ。シベリウス・アカデミーのカリ・クリークとフランソワ・バンダ、マンハッタン音楽学校のチャールズ・ナイディックに学びました。アヴァンティ!室内管弦楽団、ラップランド室内管弦楽団など、フィンランド国内のオーケストラに客演、ヘルシンキのウーシンタ・アンサンブル、オスロのアンサンブル・テンポルムとミクロアンサンブルと共演、オスロのウルティマやニューヨークの MATA などの現代音楽フェスティヴァル、クフモ室内楽フェスティヴァルに参加してきました。『孤独の歌(Songs of Solitude)』が、デビューアルバム。「ノスタルジア(リート)、憧れ(無言歌)、暗闇と希望(鳥たちの深淵)、光(Clair)、他者あるいはその他の何かとのコミュニケーション(ニューヨーク・カウンターポイント)」を彼に語りかけてきた曲と「自己探求と発見、抽象的な孤独を打倒するか是認するための旅」と彼が考えるベリオの《セクエンツァ》。オウティ・タルキアイネン Outi Tarkiainen(1985–)は、シベリウス・アカデミーのジャズ科、マイアミ大学、ギルドホール音楽演劇学校で学び、主にジャズの作曲家、指揮者として活動しています。彼女からサッリネンに献呈された「驚くほど美しいカンタービレ」のページをもつ《無言歌》は、2012年5月、ヘルシンキ・ミュージックセンターで行われたデビュー・コンサートで初演された作品です。

『孤独の歌(Songs of Solitude)』 
オウティ・タルキアイネン(1985–) 
 無言歌(Sans paroles)(2012)(ソロ・クラリネットのための)  
オリヴィエ・メシアン(1908–1992) 
 鳥たちの深淵(Abîme des oiseaux)(1941)
 (《時の終わりのための四重奏曲(Quatuor pour la fin du temps)から》) 
スティーヴ・ライヒ(1936–) 
 ニューヨーク・カウンターポイント(New York Counterpoint)(1985)
 (クラリネットと10のテープ録音のための) 
ルチアーノ・ベリオ(1925–2003) 
 リート(Lied)(1983) 
 セクエンツァ第9a(Sequenza IX a)(1980) 
フランコ・ドナトーニ(1927–2000) 
 Clair I(1980) 
  ラウリ・サッリネン(クラリネット)

録音 2017年1月16日–20日 オラリ教会(エスポー、フィンランド) 
制作・録音 サイモン・フォックス=ガール 

価格 ¥2,300(本体価格)

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『ガブリエッリ、スカルラッティ チェロのための作品全集』

Alba ABCD412 SACD hybrid(5.0 multichannel/stereo) early music/classical


グアダルーペ・ロペス・イニゲス Guadalupe López Iñiguez(1983–)は、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーを活動の拠点とするスペインの音楽家。音楽修士号と心理学の博士号をもち、バロック・チェロのソリストとしてフェスティヴァルなどに出演しながら、芸術面と科学面からクラシカル音楽と演奏について総体的な研究を続けています。彼女のデビューアルバム。イタリア・バロック期の作曲家ふたり、チェロのヴィルトゥオーゾとして名声を博し、無伴奏チェロの最初期の作品を書いたドメニコ・ガブリエッリ Domenico Gbrielli と、オペラと室内カンタータで知られるアレッサンドロ・スカルラッティ Allessandro Scarlatti のチェロのための音楽。ふたりの作品との出会い、演奏に使った楽譜、解釈などについて、ロペス・イニゲスの書いた詳細なライナーノートがブックレットに載せられています(英語、スペイン語、フィンランド語)。ファンタズムやベルゲン・バロックへの参加でも知られるマルック・ルオラヤン=ミッコラ Markku Luolajan-Mikkola(1957–)を中心とするグループが通奏低音で共演。

『ガブリエッリ、スカルラッティ チェロのための作品全集』
ドメニコ・ガブリエッリ(1651/59–1690)
 チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(第1版)
 2つのチェロのためのカノン ニ長調
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第7番 ニ短調
 チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第2番 イ短調
 チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(第2版)
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第3番 ニ長調
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第1番 ト短調
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660–1725)
 チェロと通奏低音のためのソナタ第2番 ハ短調
ドメニコ・ガブリエッリ(1651/59–1690)
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第4番 変ホ長調
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660–1725)
 チェロと通奏低音のためのソナタ第3番 ハ長調
ドメニコ・ガブリエッリ(1651/59–1690)
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第6番 ト長調
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第5番 ハ長調
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660–1725)
 チェロと通奏低音のためのソナタ第1番 ニ短調
  グアダルーペ・ロペス・イニゲス(バロックチェロ)
  通奏低音グループ
   マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バロックチェロ)
   オッリ・ヒューリュネン(バロックギター、アーチリュート)
   ラウリ・ホンカヴィルタ(チェンバロ) 

[楽器 López Iñiguez: baroque chello by Claude Pieray(Paris 1725)、Luolajan-Mikkola: baroque cello by Barak Norman(London c.1700)、Hyyrynen: baroque guitar after a Roman model by Giovanni Tester from 1620s built by Ivo Magherini(Bremen 2006)、Honkavirta: Flemish harpsichord by Henk van Schevikhoven(Pornainen c.1993)] 

録音 2016年11月7日–8日、2017年6月5日–7日 聖ラウレンティウス教会(ヴァンター、フィンランド)
制作・録音 ミッコ・ムルトニエミ

価格 ¥2,300(本体価格)

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『フィンランド・ヴァイオリン音楽(Finnish Violin Music)』

Alba ABCD410 classical


「1920年代のフィンランド、シベリウスの陰でどんなヴァイオリン音楽が作られていたか?」。シベリウス・アカデミーの博士課程で学んだヴァイオリニスト、アンネマリ・オーストレム Annemarie Åström(1977–)のアルバム第2作では、当時主流だった音楽スタイルの作品が4曲、演奏されます。番号付き交響曲を3曲作った、フィンランドで最初の女性交響曲作家ヘルヴィ・レイヴィスカ Helvi Leiviskä(1902–1982)のピアノ三重奏曲は、「アレグロ・コン・フォーコ」と「ラルゴ-アレグロ-ラルゴ」の2楽章で構成された、保守的な様式を基本にポリフォニーと半音階のスタイルも取り入れた後期ロマンティシズムの情熱的な音楽とみなされる作品。シベリウス・アカデミーの図書館に保存されていた手稿譜を KAAÅS トリオが発見し、第1稿と第2稿を組み合わせて演奏しています。彼女が作曲を学んだエルッキ・メラルティン Erkki Melartin(1875–1937)は、交響曲6曲、管弦楽曲、ヴァイオリン協奏曲、室内楽曲、バレエ、オペラと多ジャンルの音楽を後期ロマンティシズム、印象主義、表現主義と幅広いスタイルで作曲しました。弦楽三重奏曲は、ロマンティックなスタイルで書かれた4つの弦楽四重奏曲の後、1920年代初期の作品と推測されています。「アンダンテ-アレグロ」「アンダンテ・フネーブル(葬送のアンダンテ)」「プレスト」「終曲-ヴィヴァーチェ」の4楽章で書かれ、明確な調性のあるスタイルからモダニストの要素まで取り入れた、めまぐるしく気分が変化する作品です。ヴァイノ・ライティオ Väinö Raitio(1891–1945)は、アーレ・メリカントとともに改革者として1920年代フィンランドの音楽シーンに登場しました。《ヴァイオリンとピアノのための作品集》は、彼が表現主義的な管弦楽曲を主に手がけていた時期に作曲されたモダニズム的手法による多面的気分の音楽。《ミスミソウ》は、優しい雰囲気を漂わせる小品です。 

『フィンランド・ヴァイオリン音楽(Finnish Violin Music)』
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902–1982)
 ピアノ三重奏曲(1925)*
エルッキ・メラルティン(1875–1937)
 弦楽三重奏曲 Op.133 **
ヴァイノ・ライティオ(1891–1945)
 ヴァイオリンとピアノのための作品集 Op.18(1920/1923)
  バラード(Ballade) カンツォネッタ(Canzonetta)
  舟歌(Barcarole) 詩(Poème)
 ミスミソウ(Sinivuokko)(1943)(ヴァイオリンとピアノのための)
  KAAÅS トリオ *
   アンネマリー・オーストレム(ヴァイオリン)
   ティーナ・カラコルピ(ピアノ)
   ウッラ・ラムペラ(チェロ)
  アッテ・キルペライネン(ヴィオラ)**
  トマス・ヌニェス=ガルセス(チェロ)** 

録音 2017年1月14日–15日、28日–29日 セッポ・キマネン・ホール(カウニアイネン、フィンランド)
制作 ソニヤ・フレキ、トゥーマス・ユプショーバッカ、シリヤマリ・ヘイキンヘイモ
録音 マッティ・ヘイノネン

価格 ¥2,300(本体価格)

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『ラーション 管弦楽作品集 第3集』

cpo 777 673-2 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical


ラーシュ=エーリク・ラーション Lars-Erik Larsson(1908–1986)は、スウェーデン音楽史に重要な足跡を残し、スウェーデンとスカンディナヴィアの人々に敬愛された作曲家のひとり。交響曲第1番と『冬物語』の第1集(777 671-2)、交響曲第2番と《バロココ組曲》の第2集(777 672-2)とつづいたヘルシングボリ交響楽団とアンドルー・マンゼ Andrew Manze(1965–)によるシリーズの最後のディスクがリリースされます。交響曲第3番は、《姿を変えた神(Förklädd gud)》と同じ「第二次世界大戦の時代」の一作です。暗い時代を背景としながら優美さとユーモアと抒情を散りばめた「最良のラーション」を示した交響曲。1946年、トゥール・マンとストックホルム・フィルハーモニックにより初演された後、前の2つの交響曲と同様、作曲者が作品を撤回。終楽章の序奏を書き直した《演奏会序曲第3番》に改作されました。約30年後の1975年、ステーン・フリュクベリがストックホルム・フィルハーモニックを指揮して放送録音を制作。1978年5月7日、スウェーデン放送協会がヘルシングボリで行ったラーションの70歳記念コンサートで《姿を変えた神》とともに演奏され、ライヴ録音(BIS-96)も制作されました。《3つの管弦楽の小品》は、ラーションが十二音技法を初めてフルオーケストラ作品に使い、「何十年も取り組み、求めてきた理想にやっと到達したようだ」と語った作品。同じ1960年に作曲された《アダージョ》も十二音技法で作曲されました。《姿を変えた神》の台本を書いたヤルマル・グッルベリを追悼するラジオ番組で初演、人々に感動を与えたといわれます。《順列の音楽》は、構成要素の位置が常に変化する厳格対位法の様式で書きながら「古き良きスタイル」の楽しい音楽をめざしたという作品。スウェーデン放送交響楽団の委嘱で作曲されました。

『ラーション 管弦楽作品集 第3集』
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908–1986) 管弦楽作品集 第3集
 交響曲第3番 ハ短調 Op.34(1944–45)
 3つの管弦楽の小品(Tre orkesterstycken) Op.49(1960)
 アダージョ(Adagio) Op.48(1960)(弦楽オーケストラのための)
 順列の音楽(Musica permutatio) Op.66(1980)
  ヘルシングボリ交響楽団 アンドルー・マンゼ(指揮)

録音 2011年8月16日–18日(交響曲)、9月20日–22日 ヘルシングボリ・コンサートホール(スウェーデン)
制作 レッナールト・デーン
録音 トゥルビョーン・サミュエルソン

価格 ¥2,500(本体価格)

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『ゲーゼ 室内楽作品集 第4集』

cpo 555 198-2 classical


ヘアニング現代美術館(HEART)のレジデントアーティスト、アンサンブル・ミトヴェスト Ensemble MidtVest のニルス・W・ゲーゼ Niels Wilhelm Gade シリーズ。第1集(777 164-2)、第2集(777 165-2)、第3集(555 077-2)は、ゲーゼの音楽に深い共感を寄せ、彼のロマンティシズムを自然な広がりの空間と光の中にバランスよく表現した演奏が、高く評価されてきました。へ短調の弦楽四重奏曲は、彼の創作活動がもっとも実り多かった19世紀なかば、1851年の作品です。「アンダンテ・コン・モート」の序奏に始まる「アレグロ・モルト」の第1楽章、「アレグレット」の第2楽章、「アレグロ・ディ・モルト」の第3楽章、序奏部がパッサカリアで書かれた「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の終楽章。1863年になって手稿譜の表紙にゲーゼの手で「作曲練習」と書きこまれ、作曲者自身がこの作品の演奏を聴いたことがあるのかどうかも、不明とされています。弦楽五重奏曲は、単一楽章で書かれた、表現と形式が、ゲーゼが若い時代から取り組んできた「劇的」な演奏会序曲を思わせる作品です。ピアノ三重奏のための《ノヴェレッテ》は、1853年に作曲され、何度か改訂の手が加えられました。アレグロ・スケルツァンド、アンダンティーノ・コン・モート、モデラート、ラルゲット・コン・モート、アレグロの5曲。「デンマーク文化の黄金時代」を偲ばせる音楽。終曲「アレグロ」の初稿による演奏が合わせて収録されました。

『ゲーゼ 室内楽作品集 第4集』
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
 ノヴェレッテ(Novelletten) Op.29(1853)(ピアノ三重奏のための)
 弦楽四重奏曲 へ短調(1851) 弦楽五重奏曲 へ短調(1837)
  アンサンブル・ミトヴェスト

録音 2015年5月18日–19日、24日 クヌセンス(ホルステブロー)(Op.29)、2016年1月11日–13日(四重奏曲)、2015年12月15日–16日 HEART(ヘアニング現代美術館)(ヘアニング、デンマーク)
制作・録音 モーテン・モーウンセン

価格 ¥1,800(本体価格)

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『Tantum(かくも偉大な秘蹟を)』

Footprint Records FRCD100 crossover/classical/jazz/traditional


ジャズ・ベーシストのアンデシュ・ヨルミン Anders Jormin(1957–)、古楽と即興を専門とするオルガニストのカーリン・ネルソン Karin Nelson、フォークとワールドミュージックのフルート奏者として名声の高いユーナス・シモンソン Jonas Simonson(1962–)。ヨーテボリ大学音楽演劇アカデミーの教授3人が提供する、多彩なジャンルの音楽を伝統と歴史で味付けした「芸術のスモーガスボード」。『Songs in Meantone(ミーントーンの歌)』(FRCD055)につづくアルバム。 

『Tantum(かくも偉大な秘蹟を)』
 かくも偉大な秘蹟を(Tantum ergo sacramentum)(Karin Nelson)
 To Garmo(Jonas Simonson)
 Doubt Thou the Stars(Anders Jormin)
 Murmurations of Starlings(ムクドリの群舞)(Anders Jormin)
 Sápmi Intonations(サプミのイントネーション)(Karin Nelson)
 最愛のイエス、われらここにあり(Liebster Jesu)
 (J. S. Bach "Orgelbüchlein")(オルガン・ソロ)
 Haze(Jonas Simonson)
 Traces of Bingsjö/Liebster Jesu(ビングショーの名残/
  最愛のイエス、われらここにあり)(作者不詳/J. S. Bach)
 Hymn from Sápmi(サプミの賛美歌)(作者不詳)
 Not(Anders Jormin)
 Várresjattadahka(Karin Nelson)(ベースとオルガン)
  カーリン・ネルソン(オルガン)
  アンデシュ・ヨルミン(ベース)
  ユーナス・シモンソン(フルート)

録音 2016年10月11日–12日 デンマーク

価格 ¥2,450(本体価格)

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『Du(あなた)』

Nilento Records NILCD1808 ballad


スウェーデン、ヨーテボリ生まれのシンガーソングライター、ラーシュ=オーケ・ラーション Lars-Åke Larsson(1955–)とローランド・スターレ Roland Stahre(1956–)は、長年、デュオとしてテレビとラジオの番組、コンサート・ツアー、レコード録音を行ってきました。アルバム『Du(あなた)』では、クリスチャンとしての日常生活と信条をテーマに、アン=シャルロッテ・ルンドグレーン Ann-Charlotte Lundgren の詩に作曲した4曲をのぞき、ラーションとスターレの作詞作曲による曲が、ヨーテボリの音楽家のアンサンブルが共演して歌われます。 

『Du(あなた)』
 Som vatten ändrar form(水が形を変えるように)
 Det spirar nytt hopp(新たな希望が芽吹き)
 Vem blir jag utan dig Livet andas(生が息づく)
 En svindlande tanke(唖然とする考え)**
 Kärlekens gåta(愛の謎) Du vackraste(こよなく美しいあなた)*
 Anar dig(よく聞け)
 I varje andetag Följa sitt hjärta(自分の心に従え)
 Brevet(手紙)† Ett oskrivet blad(まっさらの紙)
  ラーシュ=オーケ・ラーション(ヴォーカル)
  ローランド・スターレ(ヴォーカル)
  トマス・ヘルステーン(ピアノ、フェンダーローズ)
  トム・フローデ・トヴァイタ(ベース)
  ペール・ブークヴィスト(ドラム、パーカッション)
  ペール・フーヴェンショー(ギター)
  ヨアキム・フリツネル(ペダルスティール、スライドギター)
  ヤンネ・ビェリエル(トランペット、フリューゲルホルン、マンドリン)
  ユキ・タシロ(弦楽器)
  ダーヴィド・ブコヴィンスキ(弦楽器)
  マッティアス・ビュールンド(キーボード)*
  エーリク・リュドヴァール(ニッケルハルパ)*
  ベルント・アンデション(アコーディオン)
  金管四重奏 **  口笛トリオ † 合唱 

録音 2018年1月–4月 ニレント・スタジオ(コッレレード、スウェーデン)
制作 ヤン=アンデシュ・ビェリエル
録音 ミケール・ダールヴィド、ユーアル・ハルグレーン、ラーシュ・ニルソン

価格 ¥2,450(本体価格)

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『Hjeltamôs』

Country & Eastern CE39 traditional/folk


ペール・グードムンソン Per Gudmundson のフィドルとベンガン・ヤンソンBengan Janson のアコーディオンのデュオ。オルサのフィドラー、ビョーン・ストービと共演したことのある曲、レットヴィークのフィドラーたちから教わったり、彼らの録音や楽譜から知った曲など、スウェーデン農民社会の音楽、夏の放牧地の音楽、バロック音楽、教会音楽をルーツとする曲集。

『Hjeltamôs』
 Hjeltamôs Grattis Lotta
 Polska etter Höök Olle(ホーク・ウッレのポルスカ)
 Kringelleken(輪になって遊ぶ) Tacklåten(感謝の歌)
 Hambraeuspolskan(ハムブレウスポルスカ)
 Orsa Brudmarsch(オルサの結婚行進曲)
 Dal Jerks Jässpôdspolska(ダール・イェルクの宴会ポルスカ)
 Banomes Faras Polsk Orsa-Blanken(オルサ=ブランケン)
 Flugsvampen(ベニテングダケ)
 Favoriten efter Hedlund Brödrapolskan(兄弟ポルスカ)
 Polska efter Monis Olle(モニス・ウッレのポルスカ)
 Polska efter Söderholm(セーデルホルムのポルスカ)
 Polska efter Anders Forsman(アンデシュ・フォシュマンのポルスカ)
 Mariannas Vals(マリアンナのワルツ)
  ペール・グードムンソン(フィドル)
  ベンガン・ヤンソン(アコーディオン) 

録音 2017年10月15日–19日 Lång Ollas(レクサンド、スウェーデン)
制作 ペール・グードムンソン、ベンガン・ヤンソン、ベンクト・ベリエル
録音 シッゲ・クランツ

価格 ¥2,450(本体価格)

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『Silent Voice(沈黙の声)』

LJ Records LJCD5260 jazz 


「ムウェンド・ダワ(Mwendo Dawa)」(スワヒリ語「特別なゴールへの道」)は、テナーサックス奏者で作曲家のウーヴェ・ユーハンソン Ove Johansson をリーダーとするフリージャズ・アンサンブル。2015年、ユーハンソンが亡くなってからは「トリオ」として活動を続けています。ユーハンソンの作曲した《New Stream Three》を含む12のトラック。ユーハンソンに捧げられたアルバム。
 
『Silent Voice(沈黙の声)』
 Silent Voice Bass Nagging Small Cry
 New Stream Three(Ove Johansson) Sound Search Crisps
 Outside 13 New Stream 6 Hesitation Inside Impatient Road
 Deep Sigh
  ムウェンド・ダワ・トリオ
   スサンナ・リンデボリ(ピアノ、エレクトロニクス)
   ダーヴィド・スンドビュー(ドラム)
   ジミ・ローワ・ペーザセン(ベース、エレクトロニクス)

録音 2017年9月4日 スウェーデン
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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