Newsletter No.125   15 May 2009

 

リリース情報 − Classical & Contemporary

ABC Classics ABC476 226-7 カール・ヴァイン (1954-) 管弦楽作品集
 オーボエ協奏曲 カンツォーナ (Canzona) 組曲《テンペスト (Tempest)
 スミスの錬金術 (Smith's Alchemy)
  ダイアナ・ドハーティ (オーボエ) タスマニア交響楽団 オーラ・ルードネル (指揮)

Alba ABCD270 Piano Tales (ピアノ物語)
フェリクス・メンデルスゾーン (1809-1847)
 ロンド・カプリッチョーゾ (Rondo Capriccioso) ホ長調 作品14
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
 ピアノソナタ第17番 ニ短調 作品31-2 《テンペスト (Tempest)
ユホ・ミエッティネン (1978-) インスマスの影 (Shadow over Innsmouth) (2005)
フェレンツ (フランツ)・リスト (1811-1886) (アウグスト・ストラダール (1860-1930) 編曲)  ハムレット
フレデリク・ショパン (1810-1849) バラード第1番 ト短調 作品23
 練習曲 ハ短調 作品10-12 《革命》
  リスト=マッティ・マリン (ピアノ)
 [録音 2008112日-13日 ヨハンネス教会 (ヘルシンキ) (ライヴ)]
 [制作 リスト=マッティ・マリン  録音 カリ・ティーティネン]
 試聴盤

◇チェルニーの《フィガロ幻想曲》などを弾いた "ピアノ・トランスクリプションの芸術" (ABCD240) の芸術的、技巧的な内容が高く評価されたフィンランドのピアニスト、リスト=マッティ・マリン Risto-Matti Marin (1976-)。新しいアルバムのテーマは「ことばのない物語」。ロマンティックで中世的雰囲気をもった19世紀から今日までのピアノ曲が集められました。フィンランドのユホ・ミエッティネン Juho Miettinen (1978-) の《インスマスの影 (The Shadow over Innsmouth)》は、怪奇的・幻想的な作品で知られるアメリカの作家HP・ラヴクラフト H. P. Lovecraft (1890-1937) の同名の短編小説からインスピレーションを得た作品。マサチューセッツ州の海辺の村インスマスに棲息する、半分人間で半分魚と蛙を交配させたような生き物を描いた物語です。メンデルスゾーン、ベートーヴェンの《テンペスト》、ストラダール August Stradal 編曲のリスト、そしてショパンのバラードと《革命》。"ストーリーテラー" と言われるマリンは、どんな音楽を聴かせるのでしょう。

Alba ABCD278 トランペット・ラプソディ (Trumpet Rhapsody)
アレクサンドル・アルチュニャン (1920-) (ウエノ・タカシ 編曲)
 トランペット協奏曲 変イ長調 作品94 (トランペットとウィンドバンドのための版)
 トランペットとウィンドのためのラプソディ
ユッカ・リンコラ (1955-) (ラッセル・ペソラ 編曲)
 トランペット協奏曲第2番 (トランペットとウィンドバンドのための版)
ユッカ・リンコラ (1955-) (エリアス・セッパラ 編曲)
 トランペット協奏曲第1番 (トランペットとウィンドバンドのための版)
  ヨウコ・ハルヤンネ (トランペット) 衛兵バンド エリアス・セッパラ (指揮)
  サミ・ハンヌラ (指揮)

◇ハルヤンネ Jouko Harjanne (1962-) の新アルバムはアルチュニャンの曲名がタイトル。アルチュニャンの2曲とともに、ジャズミュージシャンとして知られるユッカ・リンコラ Jukka Linkola (1955-) がハルヤンネのために書いた2つのトランペット協奏曲が演奏されています。スカンディナヴィア・ブラスシンポジウム委嘱の第1(Finlandia FACD388/0630-19808-2) とリエクサ・ブラスウィーク委嘱の第2(Alba ABCD108)。いずれもソロのヴィルトゥオーゾ性を際立たせながら、新しい感覚のリズムとメロディで聴き手を楽しませるフレンドリーな作品です。ハルヤンネ自身による再録音は、オリジナルのオーケストラ版ではなくウィンドバンドのための編曲版。リンコラ作品集 "Sisu" (ABCD161) と現代フィンランド・ウィンドオーケストラ作品集 "Ghosts" (ABCD170) の衛兵バンド Kaartin Soittokunta が共演しています。

Antes Edition BM-CD31.9247 コントラスト (Kontraste) − マンドリンオーケストラの音楽
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 組曲《ホルベアの時代から (Fra Holbergs tid)》 作品40
クリストファー・グラーフシュミット (1964-) ボリゴールズ・ピックアップ カット 小協奏曲
コンラート・ヴェルキ (1904-1983) 協奏曲 イ短調
ジャン・シベリウス (1865-1957) 悲しいワルツ (Valse triste) 作品44-1
  バーデン=ヴュルテンベルク・ユースマンドリンオーケストラ デートレフ・テヴェス (指揮)
  リーサ・ランドール (ヴァイオリン) メリーナ・エルベ (フルート) フィリップ・ストール (フルート)
  イェルク・ベッカー (マンドリン)

Arte Verum ARV006 ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) 歌曲と民謡
 《8つの歌》 作品525月の歌 (Maigesang) モルモット (Mormotter)
 あこがれ (Sehnsucht) WoO134
 《6つの歌》 作品75 − ミニョン (Mignon) 新しき愛、新しき生命 (Neue Liebe, neues Leben)
  メフィストの蚤の歌 (Flohlied des Mephisto)
 《ゲーテの詩による3つの歌》 作品83
 《遙かなる恋人に寄す (An die ferne Geliebte)》 作品98
 アリエッタ「この暗き墓場に (In questa tomba oscura)WoO133
 カンツォネッタ「別れ (La partenza)WoO124 私はあなたを愛す (Ich liebe dich) WoO123
 うずらの鳴き声 (Der Wachtelschlag) WoO130
 《20のアイルランドの歌》 WoO153 − おお、せめてパトリックさえ愛せるなら (O might I but my Patrick love)
 《25のスコットランドの歌》 WoO108 − 同じ通りのサリー (Sally in Our Alley)
 《23の各国の歌》 WoO158 − ああ小川よ、冷たい水よ (Ach Bächlein, Bächlein, kühle Wasser) (ロシア)
  私は船で行きたくない (Yo no quiero embarcarme) (ポルトガル)
  元気を出せ、カティーナ (Da brava, Catina) (ヴェネツィア)
  おばあさんが灰になってから (Poszla baba po popiól) (ポーランド)
  朝早く起きて (Wann i in der Früh aufsteh) (ティロル)
  カールちゃん、安らかにお眠り (Lilla Carl, sov sött i frid) (スウェーデン)
  一羽の白い鳥 (Una paloma blanca) (スペイン)
  バーバラ・ヘンドリクス (ソプラノ) ルーヴェ・デルヴィンゲル (ピアノ)
  クリスチャン・ベリクヴィスト (ギター) レオ・ヴィンランド (チェロ)
 [録音 2005年、2007年]

Aurora ACD5045 Concepts of Sorrow & Dangers (悲しみと危険の概念)
 サクソフォーンのための現代ノルウェー音楽
ロルフ=エーリク・ニューストレム (1975-)
 Inner Song (内なる歌) (2005) (アルトサックスのための)
 新宿タイムアウト (キリに) (Shinjuku time Out (to Kiri)) (2005) (アルトサックスのための)
 セプテンバー・ティーブレイク (September Tea Break) (2005) (アルトサックスのための)
 ファンファーレ・ローレンスクーグ (Fanfare Lørenskog) (2005) (ソプラニーノとアルトサックスのための)
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン (1975-)
 Concepts of Sorrow & Dangers (悲しみと危険の概念) (2001) (アルトサックスとアンサンブルのための)
ヤニス・クセナキス (1922-2001)
 カリスマ (Charisma) (1971) (アルトサックスとダブルベースのための)
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ (1973-)
 ex (2005) (アルトサックスとエレクトロニクスのための)
ルカ・フランチェスコーニ (1956-) Tracce (足跡) (1987) (アルトサックスのための)
ロルフ・ヴァリーン (1957-) Deep (2006) (アルトサックスとエレクトロニクスのための)
オイヴィン・トルヴン (1976-) スライドショー (Slideshow) (2005) (アルトサックスのための)
トロン・ラインホルトセン (1972-)
 エブリデイ (Everyday) (2005) (アルトサックス、バリトンサックスとアンサンブルのための)
  ロルフ=エーリク・ニューストレム (アルトサックス、バリトンサックス、ソプラニーノ、テノールクルムホルン)
  マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ (ヴォーカル、テルミン、エレクロトニクス、ソプラノクルムホルン)
  アンサンブル クリスチャン・エッゲン (指揮) ホーコン・テーリン (ダブルベース)
  ロルフ・ヴァリーン (エレクトロニクス)
 [録音 200591日、831日、323日、627日-29日 ロンメダーレン教会 (ベールム)]
 [制作 ロルフ・ヴァリーン  録音 アウドゥン・ストリーペ]
 試聴盤

◇ロルフ=エーリク・ニューストレム Rolf-Erik Nystrøm (1975-)。サクソフォーン奏者、作曲家。ノルウェー音楽アカデミーでジョン=エドワード・ケリー、ハーラル・ベルゲシェンらに学び、大学院ディプロマを取得。修了後は、ジャンルを問わずオーケストラ、ジャズ・ミュージシャン、ロックバンドと共演する活動を行ってきました。リチャード・バレット、鶴見幸代、マイケル・フィニシー、アトリ・インゴウルソン、ロルフ・ヴァリーンらが彼のために書いた協奏曲とソロ曲を多数、初演しています。オーケストラとアンサンブル、あるいは劇とテレビのために作曲。即興音楽も手がけます。「わたし自身のもの、他人のもの。わたしの関係する音楽には何らかの悲しみの要素がある」と語るニューストレム。ポップスとジャズのイディオムも用いたラーシュ・ペッテル・ハーゲン Lars-Petter Hagen (1975-) の曲の題名がアルバムのタイトルです。作曲家ロルフ・ヴァリーン Rolf Wallin (1957-) がアルバムの制作を担当しました。

Aurora ACD5047 Readings of Mr. G − ヘンリク・ヘルステニウス (1963-) 作品集
 Hi Ophelia! (やあ、オフィーリア!) (2006) (室内アンサンブルのための)
  BIT20 アンサンブル ピエール=アンドレ・ヴァラード (指揮)
 打楽器協奏曲《Readings of Mr. G (ミスターGの朗読)》 (2003)
  ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン (打楽器、声)
  BIT20 アンサンブル ピエール=アンドレ・ヴァラード (指揮)
 ヴァイオリン協奏曲《By the voice a faint light is shed (声のするところから微かな光が)》 (2001)
  ペーテル・ヘレスタール (ヴァイオリン) BIT20 アンサンブル
  ピエール=アンドレ・ヴァラード (指揮)
 [録音 2007115日-17日 グリーグ・ホール (ベルゲン、ノルウェー)]
 [制作 アーリル・エリクスタード  録音 ヘルライフ・ニルセン]
 夕影 (Ombra della sera) (2004) (ダブルベースと打楽器のための)
  ダーン・ステュッフェ (ダブルベース) ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン (打楽器)
 [録音 20071216日 リンデマン・ホール (オスロ)]
 [制作 エーリク・ガルド・アムンセン  録音 アウドゥン・ステューペ]
 Book of Songs I-b (歌の書 I-b) (2002) (ヴァイオリンのための)
  フルーデ・ラーシェン (ヴァイオリン)
 [録音 200311月 リュードロスイェン・スタジオ (オスロ)]
 [制作 モッテン・ペッテシェン、ヘンリク・ヘルステニウス  録音 モッテン・ペッテシェン]
 Imprints (面影) (2000) (弦楽三重奏のための) − III V
  フルーデ・ラーシェン (ヴァイオリン) ヨン・ソンステボー (ヴィオラ) エメリー・カルダス (チェロ)
 [録音 20005月 ランベシェテル教会 (オスロ)] [制作・録音 モッテン・ペッテシェン]
 試聴盤

◇ノルウェーの作曲家ヘンリク・ヘルステニウス Henrik Hellstenius (1963-) は長年、視覚芸術との共同作業に取り組んできました。オペラ第2作《Ophelias: Death by Waters singing (オフィーリアたち:歌とともに水のほとりに死す)》第3場の音楽、《Hi Ophelia! (やあ、オフィーリア!)》。旋律の断片が動き、重なるテクスチュアの向こうにオフィーリアの夢と想いが透けて見えます。打楽器協奏曲ではソロイストのハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン Hans-Kristian Kjos Sørensen (1965-)PD・ウスペンスキーの詩 "In search of the miraculous" を朗読。ヴァイオリン協奏曲もペーテル・ヘレスタール Peter Herresthal (1970-) と作曲者の共同作業とも言える作品です。エトルリア文明の中心都市、トスカーナにあるヴォルテッラの考古学博物館の銅像と同じ名前の《夕影》。ルイージ・ノーノの音楽の断片が基になっています。振付師イングン・ビョルンゴー Ingun Bjørngaard の作品 "Book of Songs" (2002) からヴァイオリンソロの曲を独立させた《Book of Songs I-b (歌の書 I-b)》。第3曲と第5曲が演奏された《Imprints (面影)》は、元はビョルンゴーの "The Afternoon and Others" (2000) のために書かれた音楽です。背景に "劇場" があり、ドラマと音楽の触発しあった、活力ある作品が生まれました。

Aurora ACD5052 ヘルゲ・イーベルグ (1954-) ReHumaniZing (the arts)
 ドロモ・ダンス (Dromo Dance) (1997-99) (トランペット、弦楽とマリンバのための)
  オーレ・エドヴァルド・アントンセン (トランペット)
  ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン (マリンバ)
  ノルウェー室内管弦楽団員 テリエ・トンネセン (指揮)
 ロルフ・ヤコブセンの詩による歌 (Etter dikt av Rolf Jacobsen) (1993-94)
  細い針 (Tynne nåler) (朗読のための) われわれの知っていること (Det vi vet)
 
 大きな公園で (I de store parker) 鳥よ (Du fugl) 細い針 (Tynne nåler) (エピローグ)
  オッド・ボレットセン (声) ペール・ヴォレスタード (バリトン)
  ベンディク・ホフセット (サクソフォーン) アトレ・スポンベルグ (ヴァイオリン)
  ソルヴェ・シーゲルラン (ヴァイオリン) ヨン・ソンステボー (ヴィオラ)
  スヴェン・E・クリストフェシェン (キーボード、エレクトロニクス) テリエ・トンネセン (ヴァイオリン)
  ノラ・タクスダール (ヴィオラ) オイスタイン・ビルケラン (チェロ)
  ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン (打楽器) オーゲ・クヴァルバイン (チェロ)
  イーヴァル・アントン・ヴォーゴール (ピアノ) エリン・ルッセラン (ソプラノ)
 Aren't We all Warriors in Our Own Life? (われらはみな人生の戦士ではないか?)
  (2000-03) (交響楽団のための兵士の物語)
  ノルウェー放送管弦楽団 クリスチャン・エッゲン (指揮)
 [録音 レインボースタジオ、ノルウェー音楽アカデミー、ソフィエンベルグ教会 (オスロ)]
 [制作 ヘルゲ・イーベルグ、ハルドル・クルーグ
  録音 ヤン・エーリク・コングスハウグ、マッツ・クレーソン、インガル・ヘルゲセン、
   ヤン・ルーベルグ、モッテン・リンドベルグ、モッテン・ヘーマンセン]
 試聴盤

◇ヘルゲ・イーベルグ Helge Iberg (1954-) は、"神童" と呼ばれながら神経症的問題のためにピアニストとして歩むことを断念、作曲家に転向してからはジャズ、アフリカ音楽、アートミュージックと広いジャンルに関心をもって活動を行ってきました。スペインの哲学者ホセ・オルテガ・イ・ガセト (1883-1955) が『芸術の非人間化』に著した思想に疑問を抱き、音楽 (芸術) に人間的な要素を取りもどすことを考えたイーベルグの "ReHumaniZing (the arts)" への挑戦と試み。アントンセン Ole Edvard Antonsen と共同作業を行い、トランペットの技術的・音楽的に可能な音域をいっぱいに使った《ドロモ・ダンス》。モダニズムにならって興った非人間化に激しく反発したロルフ・ヤコブセン Rolf Jacobsen (1907-1994) の詩による歌曲集《呼吸練習 (Pusteøvelse)》から3つの歌と、《細い針》がアルバムのエピローグとして歌われます。"塹壕から塹壕へ (Fra skanse til skanse)"、"絶望的なほどワルツになりたくて (Desperately longing to be a waltz)"、"室内音楽 (Kammarmusik)"、"陶磁器の店にいた象 (Elefant i porselensbutikk)"、"同調 (Stimmung)" −− 人生の局面と精神状態を示す5つの楽章からなる《Aren't We all Warriors in Our Own Life? (われらはみな人生の戦士ではないか?)》。基本的に調性をもたない抽象的な音楽に作曲者の内省の声が聞こえるでしょう。イーベルグは今、ノルウェーのオーケストラからもっとも大きな注目を集める作曲家のひとりです。

Aurora ACD5056 SACD hybrid (5.1 surround/stereo) ナターシャ・バレット (1972-)
 Trade Winds (貿易風) (2004-06)
  エレクトロ=アクースティク作品 ストームウェザー・シャンティ・クワイアー
  ヨン・ヴァルヒュース (語り) ジェイン・マニング (ソプラノ)
 試聴盤

◇多くの神話を育んできた海。古い帆船に乗って録音した波止場と海岸と大海原の音、海の男の歌うシャンティ、「アラスカのスカグウェイを発ち日本へ向けて航海した1972年に起きたことから話そう」と語る引退したノルウェー人船長。《Trade Winds (貿易風)》は、サウンドアーティストのナターシャ・バレット Natasha Barrett (1972-) がコラージュした《Opening (序幕)》《Submerged (水没した)》《Open Ocean (外洋)》《Mobilis in Mobili (動中の動)》《Deep Layer (深層)》《Planctonic Float (プランクトン浮揚)》《Migration (渡り)》《Nordfjorden Shore (ノルフィヨルド海岸)》の8章からなる作品です。アンビソニックスとスペーシャリゼーション・テクニックを併用した16チャンネルのコンサートバージョンがSACDのため5.1チャンネル・サラウンドにミックスダウンされています。

Aurora ACD5057 異国の鳥たち (Oiseaux Exotiques)
オリヴィエ・メシアン (1908-1992) 異国の鳥たち (Oiseaux exotiques) (1955-56)
トシュタイン・オーゴール=ニルセン (1964-)
 ウィンズ・オブ・チェンジズ (Winds of Changes) (変化する木管楽器) (2002) (小ウィンドアンサンブルのための)
アイヴィン・ビューエネ (1973-) トポグラフィックス (Topographics) (2002) (バンドのための)
  ホーコン・アウストボー (ピアノ) アイリーク・ラウデ (打楽器) ノルウェー軍西部音楽隊 (ベルゲン)
  ペーテル・シルヴァイ (指揮)
 [録音 20065月、20085月 (メシアン) NRKホルダラン・スタジオ (ベルゲン)]
 [制作 マトシュタイン・オーゴール=ニルセン、グンナル・ヘルライフ・ニルセン
  録音 グンナル・ヘルライフ・ニルセン]
 試聴盤

216年の歴史を誇り、2009年に陸軍から海軍に移管されたノルウェー軍西部音楽隊 (ベルゲン) Forsvarets Musikkorps Vestlandet (FMKV) の「Bad News from the Desert (砂漠から届いた悪い知らせ)」 (ACD5053) に次ぐアルバム。メシアンが世界各地で聴いた鳥の歌を素材にした《異国の鳥たち》。トシュタイン・オーゴール=ニルセン Torstein Aagaard-Nilsen (1964-) の《ウィンズ・オブ・チェンジズ》は、《大ウィンドアンサンブルのための協奏曲 − ペンタグラム》 (2001) を木管楽器 (ウィンズ) の小アンサンブル (オーボエ、4本のクラリネット、バスクラリネット、テナーサックス、バリトンサックス、ダブルベース) のために改作した4つの楽章 ("儀式 (Rituale)"、"ヨブの嘆き (Jobs Klage)"、"遊戯 (Spill)"、"終結 (Konklusjon)")。アイヴィン・ビューエネ Eivind Buene (1973-) の《トポグラフィックス》 ではソロイストとアンサンブルがさまざまに絡み合い、いろいろな風景を多彩に描いていきます。パワーとアンサンブルばかりを重視するタイプの吹奏楽と違い、響きの洗練と内面性を追求するノルウェー軍西部音楽隊の音楽は、"軍楽隊" から連想されるイメージを変えてくれるでしょう。

BIS SACD1532 SACD hybrid (Multichannel/stereo) Danses et Divertissements
クロード=ポール・タファネル (1844-1908) 木管五重奏曲 ト短調
フランシス・プーランク (1899-1963)
 六重奏曲 (ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーンとホルンのための)
アンドレ・ジョリヴェ (1905-1974) セレナード (Sérénade) (木管五重奏のための)
アンリ・トマジ (1901-1971)
 世俗的な舞曲と神聖な舞曲 (Cinq danses profanes et sacrées) (木管五重奏のための)
  ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団 スティーヴン・ハフ (ピアノ)

BIS SACD1553 SACD hybrid (Multichannel/stereo)
ドミートリー・ショスタコーヴィチ (1906-1975)
 交響曲第4番 ハ短調 作品43
  オランダ放送フィルハーモニック管弦楽団 マーク・ウィグルズワース (指揮)

BIS SACD1620 SACD hybrid (Multichannel/stereo)
カール・マリア・フォン・ヴェーバー (1786-1826)
 交響曲第1番 ハ長調 作品19 交響曲第2番 ハ長調
 アンダンテとハンガリー風ロンド (Andante e rondo ongarese) 作品35
 バスーン協奏曲 ヘ長調 作品75
  ヤーコ・ルオマ (バスーン) タピオラ・シンフォニエッタ ジャン=ジャック・カントロフ (指揮)

BIS CD1650 追憶
アルノルト・シェーンベルク (1874-1951) コル・ニドレ 作品39
レナード・バーンスタイン (1918-1990) ハリル (1980-81) (フルート、打楽器、ハープと弦楽のための)
エルネスト・ブロッホ (1880-1959) バール・シェム (ヴァイオリンと管弦楽のための)
エーリヒ・ツァイスル (1905-1959) ヘブライのレクイエム
  シャロン・ベザリー (フルート) ワジム・グルズマン (ヴァイオリン) ガブリエラ・パーチェ (ソプラノ)
  ルイザ・フランチェスコーニ (メッツォソプラノ) ロドリーゴ・エステベス (バリトン)
  スティーヴン・ブロンク (バスバリトン、語り) サンパウロ交響楽団 ジョン・ネシリング (指揮)

BIS CD1685 21世紀のテューバ協奏曲
フレードリク・ホーグベリ (1971-)
 ロッキー・アイランド・ボート・ベイ (Rocky Island Boat Bay ) (2006) (テューバと管弦楽のための)
ヤン・サンドストレム (1954-) レモン・ハウス (The Lemon House) (2004) (テューバと管弦楽のための)
カレヴィ・アホ (1949-) テューバ協奏曲 (2000-01) [CD1574]
  オイスタイン・ボーズヴィーク (テューバ) ノールショーピング交響楽団 マッツ・ロンディン (指揮)

BIS CD1687 CPE・バッハ (1714-1788) キーボード協奏曲全集 第17
 ハープシコード協奏曲 ヘ長調 Wq42/H417 ピアノ協奏曲 変ホ長調 Wq41/H469
 ピアノ協奏曲 ハ短調 Wq31/H441
  ミクローシュ・シュパーニ (ハープシコード、タンジェントピアノ、指揮) アンサンブル・オプスX
  ペトリ・タピオ・マトソン (指揮)

Danacord DACOCD656 展覧会の絵
モデスト・ムソルグスキー (1839-1881) 組曲《展覧会の絵》 (1874) (ピアノのための)
  オレク・マルシェフ (ピアノ)
モデスト・ムソルグスキー (1839-1881) (モーリス・ラヴェル (1875-1937) 編曲)
 組曲《展覧会の絵》 (1922)
  オーゼンセ交響楽団 ヤン・ヴァーグナー (指揮)
 [録音 2009219日-20日、200151日-4日 (ラヴェル) カール・ニルセン・ホール (オーゼンセ)]
 [制作・録音 モーテン・モーエンセン、ヨハネス・ミュラー (ラヴェル)]
 試聴盤

◇ロシアのピアノ協奏曲を次々と録音してきたアゼルバイジャン出身のピアニスト、オレク・マルシェフ Oleg Marshev20092月にセッションを行った《展覧会の絵》。ラヴェルによる管弦楽版は、1995年ニコライ・マルコ国際指揮者コンペティションの第1位を得たベネズエラ生まれのヤン・ヴァーグナー Jan Wagner がオーゼンセ交響楽団の首席指揮者を務めていた2001年の録音です。

Danacord DACOCD681 In Fun and Earnest
ロベルト・シューマン (1810-1856)
 交響的練習曲 (Etudes symphoniques) 作品13 5つの変奏曲 (5 Variationen) 遺作
フェレンツ・リスト (1811-1886) ハンガリー・ラプソディ第6番 変ニ長調
ロジオン・シチェドリン (1932-) ユモレスク (Humoresque)
ニナ・カフタラージェ ノスタルジック・タンゴ (Nostalgic Tango)
  ニナ・カフタラージェ (ピアノ)
 [録音 2009116日-17日 コペンハーゲン音楽学校] [制作・録音 ヴィゴ・マンゴ]
 試聴盤

◇ニナ・カフタラージェ NinaKavtaradze は、アーティスト、ステファン・ブロンダールの夫人。モスクワ音楽院ではレフ・オボーリンに学んでいます。プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービンらロシアの音楽と、バッハ、モーツァルト、ショパン、シューマン、ブラームスの作品が主なレパートリー。"偉大なモスクワ" のスタイルを継ぐといわれるピアニスト。ステファンの父、チェリストのエアリング・ブロンダール・ベンクトソンと共演したショパンとグリーグ (DACOCD644) やブラームスのソナタ (DACOCD516) のほか、ムソルグスキーの作品集 (DACOCD551, 552) をはじめとするソロアルバムを Danacord に録音しています。

Euridice EUCD43 3CD's ノルウェーのネオクラシカル音楽 (Norwegian Neoclassical Music)
ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン (1894-1969)
 3つの歌曲  やはり君は来てくれた (Så kom du) (1924)
  漁師の夕べの歌 (Fiskerens Aftensang) (1939)
  われわれの農家を彼らは燃やしてしまった (De brente våre gårder) (1941)
パウリーネ・ハル (1890-1969)
 2つの歌曲  ある芸術家に (Till en konstnär) (1917) オルネラン (Ørneland) 作品4-1 (1925)
ビャルネ・ブルースター (1895-1978)
 ノルウェー組曲 (Norsk Suite) (1926) (ヴィオラとピアノのための)
  荒れ野から (Frå heia) 昔の歌 (Gamal vise) スプリンガル (Springar)
  悲しみの歌 (Sorgfull vise) 妖精の踊り (Tussedans)
 パルティータ (Partita) (1931 rev.1957) (ヴィオラ独奏のための)
オラヴ・シェラン (1901-1985) 歌曲《秋 (Haust)》 作品17-4
ハーラル・リ (1902-1942) 歌曲《こうもりの手紙 (Skinnvengbrev)》 作品6
スパッレ・オルセン (1903-1984) 歌曲《ノルウェーの愛の歌 (Norsk kjærleiksong)》 作品36-3
 ノルウェーの愛の歌 (Norsk kjærleiksong) 作品36-3 (ヴィオラまたはチェロとピアノのための)
ハーラル・セーヴェルー (1897-1992)
 《ペール・ギュント (Peer Gynt)》 の3つの賛美歌
  ベイグを追いはらう賛美歌 (Salme mot Bøygen)
  聖霊降臨祭の賛美歌 (Pinsesalme) 聖歌 (Gravsalme)
 ソナティナ第2番 作品30-2 (ピアノのための)

ペール・ヨルト・アルベットセン (1919-)
 田園詩 (Pastorale) (ヴィオラとピアノのための)
  (《弦楽のための小組曲 (Liten suite for stykere)》 作品14 から)
アルンヨット・シェルドース (1916-1997)
 ヴィオラとピアノのためのソナタ《幻想曲風に (Quasi fantasia)》 作品15
 子守歌 (Berceuse) (1947) (ヴァイオリンまたはヴィオラとピアノのための)
カール・アンデシェン (1903-1970)
 Columbine and the annoyed Harlequin (コロンビーナといらだったアルレッキーノ)
フィン・アルネスター (1915-1994) 1点ニ音 (Enstrøken D) (1947) (ピアノのための)
コンラード・バーデン (1908-1989)
 3つの歌曲
  君の力 (Di makt) (1984) 昨日生まれた (Fødd i går) 八月 (August)
エドヴァルド・フリフレート・ブレイン (1924-1976)
 2つの歌曲
  孤独 (Einsleg) 変化 (Brigde) 作品17-2
フィン・リュート (1918-1992)
 2つの歌曲
  つつましい鳥 (Fuglen hin vare) 歌いたい気分になった (No hev eg hug åsynge)
クヌート・ニューステット (1915-)
 3つのピアノの小品 (Tre klaverstykker) 作品16
  前奏曲 (Preludium) メロディ (Melodi) ハリング (Halling)
 歌曲集《6つのソネット (Seks sonetter)》 作品38 − ちょっとした曲がったこと (Den lille skjevhet)
  ライオンがあくびする (Løven gjesper) 生きていたことのある顔 (Et levet ansikt)
オイスタイン・ソンメルフェルト (1919-1994)
 アルネベルグの歌 (Arneberg-sanger) 作品36
  森 (Skog) 聖歌 (Koral) 肖像画 (Portrett)
フィン・モッテンセン (1922-1983) ソナティナ 作品1-1 − 第2楽章 アダージョ
 無伴奏ヴィオラソナタ 作品14 ヴィオラとピアノのためのソナティナ 作品18
グンナル・ソンステヴォル (1912-1991)
 2つの前奏曲 (1957)
  アンダンテ アンダンテ・コン・センティメント
 4分の1 (Kvarten) (ピアノのための)
エギル・ホーヴラン (1924-)
 歌曲集 作品34 − すずめ (Spurven) 七月 (Juli)
 スケルツォ (Scherzo) 作品29-1 (ピアノのための) ロンディーノ (Rondino) 作品29-2
 2台のピアノのための変形 (Varianti per due pianoforti) 作品47
  ヨルン・マリ・ブラトリ (ピアノ) トゥール・エスペン・アスポース (ピアノ)
  スヴァイン・ビョルコイ (テノール) モッテン・カールセン (ヴィオラ)
 [録音 200712月、20086月 ノルウェー音楽アカデミー (オスロ)]
 [制作 ヴェゴール・ランドース  録音 トマス・ヴォルデン]
 試聴盤

"1930年代から1960年代ノルウェーのネオクラシカル音楽 (Neoklassisisme i norsk musikk 1930-60)" はオスロの音楽アカデミーのプロジェクト。民俗音楽を芸術音楽に再生したグリーグが依然として主導的な立場にあった時代にグリーグとは違うスタイルの創作を追求した作曲家たちがいた、その音楽研究を目的に発足したプロジェクトです。アカデミーで教える6人が演奏者と音楽理論研究者の立場で参加。解釈と演奏について討論、研究した成果が、コンサートと平行して行われた録音により発表されます。多くの曲は、これが初録音です。

hyperion CDA67745 ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
 弦楽五重奏曲 ハ短調 作品104 (ピアノ三重奏曲 作品1-3 の編曲)
 2つのオブリガート眼鏡つきの二重奏曲 (Duett mit zwei obligaten Augengläsern) 変ホ長調 WoO32
 ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品16 (ピアノと木管楽器のための五重奏曲の編曲)
  ナッシュ・アンサンブル
   マリアンネ・トゥーシェン (ヴァイオリン) マリン・ブルーマン (ヴァイオリン)
   ローレンス・パワー (ヴィオラ) フィリップ・デュークス (ヴィオラ) ポール・ワトキンズ (チェロ)
   イアン・ブラウン (ピアノ)

hänssler CLASSIC CD93.245 セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) チェロのための作品全集
 チェロソナタ ト短調 作品19 2つの小品 作品2 メロディ 作品3-2 (マトコフスキー 編曲)
 歌 ヘ短調 前奏曲 ト長調 (ブランドゥコフ 編曲) ヴォカリーズ (ブランドゥコフ 編曲)
 ゲリンガス編曲による歌曲
  朝 作品4-2 夜の静けさに 作品4-3 美しい人よ、私のために歌わないで 作品4-4
  ライラック 作品21-5 ここは素晴らしい場所 作品21-7 マヒワの死に寄せて 作品21-8
  春の洪水 作品14-11
  ダーヴィド・ゲリンガス (チェロ) イアン・ファウンテン (ピアノ)

Medici Arts/Euroarts 20 57438 DVD-video 2008年ノーベル賞コンサート
スウェーデン国王歌
アントニーン・ドヴォジャーク (1841-1904) 交響曲第7番 ニ短調 作品70 B141
WA・モーツァルト (1756-1791) ミサ ハ短調 K427/417a
  ミア・ペーション (ソプラノ) アン・ハレンベリ (アルト) ヘルゲ・ロンニング (テノール)
  ペーテル・マッテイ (バス) モンテヴェルディ合唱団 エーリク・エーリクソン室内合唱団
  王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 サー・ジョン・エリオット・ガーディナー (指揮)
 [ボーナス ガーディナーへのインタヴュー、ノーベル賞受賞者へのインタヴュー]
 [収録 2008128日 ストックホルム・コンサートホール (ライヴ)]
 [NTSC Region 0 (All region) 16:9 anamorphic Dolby digital 5.1/dts 5.1ound/PCM stereo 99min+24min (bonus)
   ラテン語、英語、ドイツ語、フランス語字幕] trailer

Michael Storrs Music MSM0012 mid-price 人生は夢 (Life is a dream) − ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809) 歌曲集
 キューピッド (Cupido) 満足 (Content) 母の遅すぎた到着 (Die zu späte Ankunft der Mutter)
 初めてのキス (Der erste Kuss) すこぶる平凡な話 (Eine sehr gewöhnliche Geschite)
 同情 (Sympathy) するどい目つき (Piercing eyes) 平静 (Der Gleichsinn)
 テュルジスに (An Thyrsis) さすらい人 (The wanderer)
 快活と恋「どんな冷たい美人でも」 (Frohsinn und Liebe "Auch die sprödeste der Schönen")
 人魚の歌 (The mermaid's song) 田舎の楽しみ (Die Landlust) 誠実 (Fidelity)
 恋の歌 (Liebeslied) 絶望 (Despair) 不幸な恋の慰め (Trost unglücklicher Liebe)
 思い出 (Recollection) 人生は夢 (Der Leben ist ein Traum)
  アナ・リーズ (ソプラノ) ペーター・ローダール (テノール) アリスデア・ホーガース (ピアノ)

◇デンマークのテノール歌手ペーター・ローダール Peter Lohdal とニュージーランドのソプラノ歌手アナ・リーズ Anna Leese が歌う《12のクラヴィーア伴奏歌曲 第1部・第2部》 (ドイツ語)、《6つの創作カンツォネッタ 第1集・第2集》 (英語) の選集。ローダールはヘアニングに生まれ、オーフスの王立音楽アカデミーとコペンハーゲンのオペラ・アカデミーに学びました。ヨーロッパ各地のコンサートでバッハのカンタータ、オラトリオ、受難曲、モーツァルトのミサ曲、ヘンデルとハイドンのオラトリオを歌い、《ボエーム》のロドルフォや《魔笛》のタミーノを初めとするテノールの主な役でオペラの舞台に立っています。2006年からベルリン・コーミッシュオペラの首席歌手を務め、同年、スカンディナヴィアでもっとも格式が高いとされるヨースタ・ヴィンベリ・テノール・コンペティションの第1位を獲得しました。

Naxos 8.572061 カイ・ニエミネン (1953-) パロマー (Palomar) (フルート協奏曲) (2001)
 クラリネット協奏曲《Through Shadows I Can Hear Ancient Voices (影を通して古の声が聞こえる)》 (2002)
 Vicoli in ombra (たそがれ時の路地) (1995) (管弦楽のための)
  パトリック・ガロワ (フルート、指揮) ミッコ・ラーサカ (クラリネット) シンフォニア・フィンランディア

◇カイ・ニエミネン Kai Nieminen (1953-) はギター奏者。作曲家としての創作はギター作品が中心となっています。自由調性が基本となり、必要に応じて十二音などの現代語法が使われます。《パロマー》は、ニエミネンのフルート協奏曲第1作にあたり、ガロワ Patrick Gallois のために作曲されました。キューバ生まれのイタリアの作家、イタロ・カルヴィーノ Italo Calvino (1923-1985) の作品からインスピレーションを得た一連の曲のひとつです。《Vicoli in ombra (たそがれ時の路地)》は、たそがれ時にローマの路地をそぞろ歩きし、見知らぬ人たちと出会う感覚がコンセプト。管弦楽のための最初期の作品です。

Naxos Nostalgia 8.120879 ミュージカル《ノルウェーの歌 (Song of Norway)》 (抜粋 13曲)
 エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 作曲 ロバート・ライト、ジョージ・フォレスト 作詞・編曲
  オリジナルキャスト  ロバート・シェイファー (ヴォーカル) ローレンス・ブルックス (ヴォーカル)
   ヘレナ・ブリス (ヴォーカル) キティ・カーライル (ヴォーカル) アイヴィ・スコット (ヴォーカル)
   ウォルター・キングスフォード (ヴォーカル) ケント・エドワーズ (ヴォーカル)
   グウェン・ジョーンズ (ヴォーカル)  シーグ・アーノ (ヴォーカル) スタジオコーラス
   スタジオオーケストラ アーサー・ケイ (指揮) [録音 1944年-1945年]
 ミュージカル《ノルウェーの歌 (Song of Norway)》 (抜粋 6曲)
  イッラ・ペティーナ (メッツォソプラノ) ロバート・ウィード (バリトン) スタジオオーケストラ
  シルヴァン・シャルマン (指揮)

◇ミルトン・ラザラス Milton Lazarus の台本を基に、ロバート・ライト Robert Wright とジョージ・フォレスト George Forrest (1915-1999) がイ短調のピアノ協奏曲をはじめとするグリーグの曲に作詞し、編曲したミュージカル化した《ノルウェーの歌 (Song of Norway)》。1944年ニューヨークのインペリアルシアターで始まった公演は860回を重ね、ブロードウェイ・ミュージカルとして第二次世界大戦後はじめて大西洋を渡ったロンドンのパレスシアターでの公演も人気を集め、526回上演されたことが記録に残っています。キャスト数人の変更はあったものの、ほぼオリジナルのキャストによる歴史的録音。ペティーナとウィードの歌による6曲がボーナストラックとして収録されました。

NMA NMA6 ロマンス (Romanser) − ノルウェー音楽黄金時代の歌曲集
ハルフダン・シェルルフ (1815-1868) 眠り (Søvnen) HK192 ヴェネヴィル (Venevil) HK158
 牧歌 (Idyl) イ長調 HK111 (ピアノのための) シュンノヴェの歌 (Synnøves sang) HK149
 イングリーの歌 (Ingrids vise) HK148 家畜を呼ぶ声 (Lokkende toner) HK101
 道を知っているか (Vidste du vei) HK77 欺瞞 (Täuschung) HK81
 銀色の月の光が流れる (Des Mondes silber rinnt) HK144 君がやってくる (Du kommer) HK215
 ちょうどそのとき、私は君を抱きしめた (Just som jeg favnet dit liv) HK217
 歌え、ナイチンゲールよ歌え (Syng, syng nattergal du) HK59
アガーテ・バッケル・グロンダール (1847-1907) 夕暮れに (Mot kveld) 作品42-7
 わが心の女王に (Til mit hjertes dronning) 作品1-3 鳥の歌 (Fågelns visa) 作品5-2
 かささぎ (Skjærer) 作品52-6 バラード (Ballade) 作品36-5 (ピアノのための)
 白夜 (Lyse Nætter) 作品17-5 菩提樹 (Lind) 作品23-1
 母さん、僕の愛しい母さん (Mor, min lille mor) 作品46-2 ひまわり (Solsik) 作品29-4
 クローバーの野 (Kløvereng) 作品62
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 ヴィルヘルム・クラーグの5つの詩 (Fem digte af Vilhelm Krag) 作品60
  小さなシルステン (小さなヒシュテン) (Liden Kirsten) 母は歌う (Moderen synger)
  待つうちに (Mens jeg venter) (小舟にて) 鳥がはげしく鳴いた (Der skreg en Fugl)
  そして恋人を手に入れよう (Og jeg vil ha mig en hjertenskjær)
  ソールヴェイ・クリンゲルボルン (ソプラノ) グニッラ・シュスマン (ピアノ)
 [録音 20056月、20063月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)]
 [制作 トニー・ハリソン  録音 ジェフ・マイルズ]
 試聴盤

◇グリーグ歌曲集 (NMA1/5349632, NMA3)、イルゲンス・イェンセン歌曲集 (NMA2) を録音、ドイツ歌曲集『期待 (Erwartung)』 (シェーベルク、シュトラウス、ワーグナー、ヴォルフ、レーガー) (NMA5) で国内外の賛辞を受けたクリンゲルボルン Solveig Kringelborn が、ナショナル・ロマンティシズム時代ノルウェーを代表する3人の歌曲を歌います。スクリャービンとラフマニノフの作品 (NMA4) を録音したノルウェーのピアニスト、グニッラ・シュスマン Gunilla Süssman の共演。シェルルフ Halfdan Kjerulf とバッケル・グロンダール Agathe Backer Grøndahl2曲ずつ歌ってからピアノのソロ曲、そしてグリーグの歌曲集《ヴィルヘルム・クラーグの5つの詩》とつづく、一夜のコンサートに似た構成がとられています。聴く者を幸せにするクリンゲルボルンの歌とシュスマンのピアノ。1曲終わるごとにため息をついてしまう。このアルバムは、そんな素敵なひとときを約束してくれるはずです。

Pavane ADW7296
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 組曲《ホルベアの時代から (Fra Holbergs tid)》 作品40
 2つの悲しい旋律 (To elegiske melodier) 作品34
ジャン・シベリウス (1865-1957) 恋するもの (Rakastava) 作品14
 アンダンテ・フェスティーヴォ (Andante Festivo) JS34b
 ロマンス (Romance) ハ長調 作品42 即興曲 (Impromptu) 作品5-5/6
  レ・ミュジシアン・ド・ラール・ヌヴォー オリヴィエ・ド・フランス (指揮)

Phono Suecia PSCD178 サテュリコン (Satyricon)B・トミー・アンデション (1964-) 作品集
 大管弦楽のための舞踊詩《サテュリコン (Satyricon)(2000)
  スウェーデン放送交響楽団 マンフレート・ホーネック (指揮)
 [録音 2004423日 ベールヴァルド・ホール (ストックホルム) (ライヴ)]
 [制作 ヤン・B・ラーション (SR)  録音 ウルフ・オストリング (SR)]
 ソネット18番「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう」
  (Sonnet XVIII "Shall I Compare Thee to a Summer's Day") (2002) (アカペラ混声合唱のための)
  スウェーデン放送合唱団 ペーター・ダイクストラ (指揮)
 [録音 2007929日 オスカル教会 (ストックホルム) (ライヴ)]
 [制作 シンシア・セッテルクヴィスト (SR)  録音 ユーハン・ヒュットネス (SR)]
 Reflections (投影) (2003) (ソプラノサックスと管弦楽のための)
  アンデシュ・パウルソン (ソプラノサックス) ヘルシングボリ交響楽団 B・トミー・アンデション (指揮)
 [録音 20081216日-17日 ヘルシングボリ・コンサートホール]
 Pieces for Pontus (ポントゥスのための小品) (2007) (ピアノソロのための)
  Secret Theatre (秘密の劇場) Ganymedes (ガニュメーデース) Seductive Games (誘惑の遊戯)
  マグヌス・スヴェンソン (ピアノ)
 [録音 2008102日 スウェーデン放送第2スタジオ (ストックホルム)]
 わたしにくちづけしてくださるように (Kyssar vill jag dricka) (2004) (アカペラ混声合唱のための)
  ノートゥス・アンサンブル ウーロフ・ブーマン (指揮)
 [録音 2008101日 スウェーデン放送第2スタジオ (ストックホルム)]
 ホルン協奏曲 (1985 rev.1993)
  ソーレン・ヘルマンソン (ホルン) ヘルシングボリ交響楽団 B・トミー・アンデション (指揮)
 [録音 2008910日-12日 ヘルシングボリ・コンサートホール]
 [制作 レンナット・デーン  録音 トゥールビョーン・サミュエルソン]
 試聴盤

416日から19日にかけてストックホルムのコンサートホールで "2009年作曲者ウィークエンド (The composer weekend 2009)" が行われ、指揮者として知られるB・トミー・アンデション B. Tommy Andersson (1964-) に焦点が当てられました。アンデションは十代から作曲を始め、スヴェン=エーリク・ユーハンソンとスヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの下で正式に作曲を学びました。音の色彩とリズムのフィーリングを重視。官能主義に憧れ、直接的な表現をめざしていると言われます。4月のフェスティヴァルには王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団、打楽器奏者のマークス・レオソン、ピアニストのマグヌス・スヴェンソンらが参加、ストックホルム・フィルハーモニックの委嘱作《The Garden of Delights (歓びの庭)》 (初演) を含む23の作品が演奏されました。

 このフェスティヴァルに合わせてスウェーデン音楽情報センターのレーベル Phono Suecia から彼の "作曲者としてのポートレート" アルバムがリリースされ、50曲を超す彼の作品リストから選ばれた8曲がライヴ録音とセッション録音で収録されました。皇帝ネロの宮廷に仕えたガイウス・ペトロニウスが書いたと推測される諷刺小説『サテュリコン』からインスピレーションを得た "大管弦楽のための舞踊詩"。「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう。きみはもっと美しくて、もっとおだやかだ。五月のいとおしむ花のつぼみを荒っぽい風が揺さぶり、夏という契約期間はあっというまに終わってしまう……」 (高松雄一・訳、岩波文庫版)。シェイクスピアがある青年への愛を表明したとされるソネットによるアカペラ合唱曲。ソプラノサックス奏者、アンデシュ・パウルソン Anders Paulsson に捧げた協奏曲の《Reflections (投影)》は、ルネサンスの作曲家ダウランドと《ラクリメ、ジョン・ダウランドの歌曲の投影 (Lachrymae, Reflections on a song of John Dowland)》を書いたブリテンへのオマージュ。ダウランドの歌曲《わが思いは希望の翼 (My thoughts are wingde with hopes)》を素材にしています。《Pieces for Pontus (ポントゥスのための小品)》の "Pontus" は、ダンサーで振付師のポントゥス・リードベリ Pontus Lidberg。アマチュアピアニストとしてかなりの腕をもつリードベリの30歳誕生日を記念して作曲、シェイクスピアを題材にしたアンデションの室内オペラ《ウィリアム (William)(2006) から素材とタイトルが採られました。もうひとつの合唱曲、《わたしにくちづけしてくださるように》は『旧約聖書』の『雅歌』にテクストを求めています。「若者たちの中にいるわたしの恋しい人は森の中に立つりんごの木。わたしはその木陰を慕って座り甘い実を口に含みました……」 (新共同訳) 最後は、ホルンとピアノのためのソナタを大幅に改訂したホルンと管弦楽のための協奏曲です。"現代音楽" とは感触の違うアンデションの音楽を好ましいと感じる人は多いことでしょう。

 余談ですが、スウェーデンでよく知られているというジョークをあるミュージシャンから聞かされたことがあります。「B・トミー・アンデションは素晴らしい指揮者だ。とすれば、"A"・トミー・アンデションは、さらに素晴らしいことだろう。」

 

リリース情報 − Jazz

Bare Jazz Records (Norway) BJCD101 ブーディル・ニスカ − Night Time
 Over the Rainbow Watch What Happens Fiin Gammel C'est si bon
 The Nearness of You Young at Heart You Don't Know What Love Is
 The Best Things in Life Are Free Come Sunday My One and Only Love
  ブーディル・ニスカ (テナーサックス)
  クレース・クルーナ・トリオ
   クレース・クルーナ (ピアノ) ヨリエン・スメビ (ベース)
   ピェートゥル・"イースランド"・オストルンド (ドラムズ)
  スタファン・ヴィリアム=オルソン (ギター) ロイ・ニコライセン (フリューゲルホルン)
  ビルギット・シュース (フリューゲルホルン) リューネ・ブルーダール (フリューゲルホルン)
  ヘルゲ・スンデ (トロンボーン) オイヴィン・ブレッケ (トロンボーン)

"Bare Jazz Records" は、ノルウェーの女性サックス奏者、ブーディル・ニスカ Bodil Niska 自身のレーベルです。スウェーデンのクレース・クルーナ・トリオ Claes Crona Trio やギター奏者で編曲も手がけるスタファン・ヴィリアム=オルソン Staffan William-Olsson をはじめとするミュージシャンとの共演。《Over the Rainbow (虹の彼方に)》《My One and Only Love》などのバラード、ミシェル・ルグランがボサノバ調で書いた《Watch What Happens》。録音は、オスロのレインボースタジオで行われました。

Footprint Records FRCD046 ベンクト・アンデション・カルテット − Post Festum
 Post festum わが祖国 (Mitt eget land) 雨上がりの朝 (Morgon efter regn)
 夏の風が吹く (Ute blåser sommarvind) Nu har jag fått den jag vill ha I've seen
 Hello young lovers Come Sunday わたしの小舟 (Mina båtar)
 I concentrate on you さあ夜になった (Nu kommer kvällen)
 シッゲ・スクーグ (Sigge Skoog) Lotus blossom
  ベンクト・アンデション・カルテット
   ベンクト・アンデション (ハーモニカ) トゥールビョーン・ギュルツ (ピアノ)
   フィリップ・アウグストソン (ベース) セバスチャン・ヴォーグレル (ドラムズ)

◇"スウェーデンのトゥーツ・シールマンズ" とも呼ばれるジャズ・ハーモニカ奏者、ベンクト・アンデション Bengt Andersson がトゥールビョーン・ギュルツ Torbjörn Gulz、フィリップ・アウグストソン Filip Augustsson、セバスチャン・ヴォーグレル Sebastian Voegler とカルテットを組んで録音したアルバム。シンガーソングライターのウッレ・アードルフソン Olle Adolphson やエーヴェルト・トーブ Evert Taube の歌、ラーシュ・グッリン Lars Gullin や、数々のキャロルで親しまれているアリス・テグネール Alice Tegnér の曲、"The Great American Songbook" に収められた作品を演奏しています。アルバム・リリースの2週間前、ヨーテボリのジャズクラブ、ネフェルティティのコンサートの直後、アンデションが急死したため、"Post Festum" (宴のあとに) が音楽による彼の遺言になってしまいました。

Prophone PCD099 クリスティーナ・グスタフソン − My Move
 Your Smiling Face Take a Fall My Move I've Got the World on a String
 Standing Where the Changes Begin Smile Happy Talk Stormy Weather
 In the Light of New York Smiling Hour
  クリスティーナ・グスタフソン (ヴォーカル) マックス・シュルツ (ギター)
  エーリク・セーデルリンド (ギター) マッティン・ホーペル (ベース)
  カッレ・グスタフソン (ドラムズ)
 [録音 20092月-3月 SAMI (ストックホルム)]
 [制作 クリスティーナ・グスタフソン、ポール・スヴェンレ]

◇クリスティーナ・グスタフソン Christina Gustafsson"Moments Free" (PCD086) につぐアルバム。セシリア・オーセ Cecilia Åse、ヘレナ・ダーヴィドソン Helena Davidsson、ステファン・ダニエルソン Stefan Danielson の歌詞による自作と、ジェイムズ・テイラーの《Your Smiling Face》、ハロルド・アーレンとテッド・ケーラーの《I've Got the World on a String》と《Stormy Weather》、ミュージカル『南太平洋』の《Happy Talk》 などのスタンダード曲によるプログラム。スタフソン作品は、ジャズに根ざしながら、アメリカのシンガー・ソングライターたちのスタイルにも影響を受けているといわれます。チャールズ・チャップリンの《Smile》 はベースのマッティン・ホーペル Martin Höper とのデュエットです。

Stunt Records STUCD09012 クリスチャン・ヨーアンセン・カルテット − Love Letters
 That Old Soccer Boy Laura Love Letters You Can't Get a Man with a Gun
 Escualo Intervals But Not for Me Recreation Ballad Belle de Boskoop
 The H Chord Blue
  クリスチャン・ヨーアンセン・カルテット
   クリスチャン・ヨーアンセン (ヴァイオリン) ヤコブ・フィッシャー (ギター)
   トマス・フォネスベク (ベース) カーステン・バッゲ (ドラムズ)
 [録音 2008年夏 コペンハーゲン]

◇映画『ラヴ・レターズ (Love Letters)』のためにエドワード・ヘイマンが作詞、ビクター・ヤングが作曲、アカデミー主題歌賞にもノミネートされた同名のバラードをアルバムタイトルに、デンマークのジャズヴァイオリニスト、クリスチャン・ヨーアンセン Kristian Jørgensen のカルテットがオリジナル曲とスタンダードナンバーを演奏。

Stunt Records STUCD09022 (+SU9077-2) 2CD's for price of 1 (limited)
ジョージ・ガーゾン − Among Friends
 Theme for Ernie Alone To My Papa Between Two Cities My One and Only Love
 Milstones Farewell Free
  ジョージ・ガーゾン (テナーサックス、ソプラノサックス) スティーヴ・キューン (ピアノ)
  アナス・クリステンセン (ベース) ポール・モティアン (ドラムズ)
 [録音 2008924日 117 Ditmas Avenue スタジオ (ニューヨーク)]

◇デンマークのベーシスト、アナス・クリステンセン Anders Christensen の加わった新しいアルバムに数量限定で "Stunt Records Compilation Vol.17" (Sundance Music SU9077-2) をプラスしてリリース。

Stunt Records STUCD09032 マウヌス・ヨート・トリオ − Old New Borrowed Blue
 Qloose Ballroom Steps Let's Face the Music and Dance Good Friday
 The Mistress Gumbo Stomping at the Savoy Barber Rhett Sunday Service
 Madhouse
  マウヌス・ヨート・トリオ
   マウヌス・ヨート (ピアノ) ペッテル・エルド (ベース) スノーア・キアク (ドラムズ)
 [録音 20089月 スウェーデン]

◇デンマークのマウヌス・ヨート Magnus Hjort とスノーア・キアク Snorre Kirk、スウェーデンのペッテル・エルド Petter Eldh が結成したトリオ。ジャズの創始者といわれるスコット・ジョプリン、バディ・ボールデン、ルイ・アームストロングらの音楽を研究、デューク・エリントン、セローニアス・モンク、チャーリー・ミンガス、ジョン・コルトレーンらの音楽から学んだブルースの要素も取り入れたとされるアルバム。創造に対する彼らの姿勢を重ね合わせ、花嫁が結婚式で身につけると幸せになれるという欧米の習慣 "サムシング・フォー (something four)" −− なにかひとつ古いもの (something old)、なにかひとつ新しいもの (something new)、なにかひとつ借りたもの (something borrowed)、なにかひとつ青いもの (something blue) −− にちなむアルバムタイトルがつけられました。

 

リリース情報 − Blues, Folk, Pop & World Music

Texicalli TEXCD090 エンマ・サロコスキ・アンサンブル − Veden alla (水の下に)
 Ja sinun äänesi (そしてあなたの澄んだ声) Rakkaus polttaa (愛が燃える) Veden alla (水の下に)
 Kotiin (家) Pohjan poika (北国の少年) (北国の少女/Girl from the North Country)(北国の少女)
 Lamppulaulu (ランプの歌) Tiistaieuforiaa (火曜日の幸福) Kurjuuden kuningas (みじめな王様)
 Pyöräilijäpoika (自転車に乗った少年) Oodi kahville (コーヒー頌歌) Kevät (春) Kehtolaulu (子守歌)
  エンマ・サロコスキ・アンサンブル
   エンマ・サロコスキ (ヴォーカル) トゥオモ・プラッタラ (ピアノ、ヴォーカル)
   ミッコ・コソネン (ギター、ヴォーカル) ラウリ・ポッラ (ベース)
   マルコ・ティモネン (ドラムズ、パーカッション)
 試聴盤

◇フィンランドのポップ、ジャズ、クロスオーバー系バンド、Quintessence (クインテッセンス) のヴォーカリスト、エンマ・サロコスキが主宰するプロジェクト、エンマ・サロコスキ・アンサンブル Emma Salokoski Ensemble のセカンドアルバム。サロンコスキは1976年ヘルシンキの生まれ。スウェーデンへ音楽留学、帰国後1998年から1999年にかけてヘルシンキの《レ・ミゼラブル》などのミュージカルに参加し、その後、シベリウス・アカデミーのジャズ科に入学しています。ボッサノヴァとジャズ系ポップスを基調にしたとされる新作。タイトル曲の《Veden alla (水の下に)》はバラード。ボブ・ディランの《北国の少女 (Girl from the North Country)》も歌い、1960年代から1970年代のアメリカン・ポップスやトラッディショナル・フォークの雰囲気も漂わせます。ちょっと細め、透明な響きの美しい声にアクースティック楽器の共演。サロンコスキは、影響を受けたミュージシャンのひとりにジョニ・ミッチェルを挙げています。このアルバムは、リリースされた週にいきなり、フィンランド・ヒットチャートの2位に上りました。

 エンマ・サロコスキ・ウェブサイト http://www.texicalli.net/emmasalokoski/

Texicalli TEXCD097 エヴァ・アルクラ、中井智弥 − Youkihi 楊貴妃
 かごめ (Kagome) 井筒 (Izutsu) ピウパリ・パウパリ (Piupali paupali)
 おぼろ月夜 (Oborozukiyo) 子守歌 (Kehtolaulu) 楊貴妃 (Youkihi)
 沖揚げの唄 (Okiage no uta)
  エヴァ・アルクラ (カンテレ、エレクトリックカンテレ) 中井智弥 (二十五絃箏) [日本語解説付]
 試聴盤

◇フィンランドのカンテレ奏者エヴァ・アルクラ Eva Alkula が、二十五絃箏奏者の中井智弥と出逢ったのは2006年の春でした。アルクラのツアーに同行することになっていたヴァイオリニストのペッカ・クーシストが急病で来日できなくなり、ジャンルを超えた活躍をする二十五絃箏奏者の中井智弥が急きょ代役に選ばれました。タピオ・トゥオメラがカンテレ・デュオのために作曲した《蜃気楼 (Kangastus)(JaseCD0031) の録音にも参加、民俗音楽だけでなく今日の芸術音楽にも深く関わるエヴァ・アルクラ。作曲と編曲も手がけ、音を節約して使いながら必要な色彩を手に入れる "今日の感覚" が際立つ中井智弥。伝統の伏弦楽器奏者として楽器の可能性を追求するふたりは意気投合し、ツアーの後もフィンランドと日本を行き来して共演をつづけるようになりました。フィンランドで録音されたアルバム『Youkihi 楊貴妃』。タイトル曲の《楊貴妃》はエヴァ・アルクラと中井智弥が共同で作曲。2曲の子守歌 −− カレリア地方に伝わる《ピウパリ・パウパリ》と、東カレリア地方の《リューリ・リューリ》と山田耕筰の《赤とんぼ》をひとつにした《子守歌》 −− はアルクラが編曲。能楽に題材を採り、二十五絃箏のために中井智弥が書いた《井筒》は、デュオの版で演奏されています。凛とした音も、ふたりに共通する魅力です。ジャンルを超えた素敵な音楽が聴けるはずです。

 エヴァ・アルクラ・ウェブサイト http://www.evaalkula.com/

 中井智弥ウェブサイト http://www.koten.co.jp/nakaitomoya/


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© Nordic Sound Hiroshima

CD Artwork © Alba, Texicalli (Finland), Arte Verum, Footprint Records, Naxos (Sweden), Aurora Records/Norwegian Socity of Composers, Bare Jazz Records, Euridice, NMA (Norway), Danacord, Sundance Music/Stunt Records (Denmark), Medici Arts (Germany), Michael Storrs Music (UK), Naxos Rights International