Newsletter No.13   15 September 1999

 

ダーグ・ヴィレーンの劇とバレエのための音楽

 スウェーデンのクラシカル音楽作品の中でもっとも演奏される機会の多い曲《弦楽オーケストラのためのセレナード》をのぞき、ダーグ・ヴィレーン Dag Wirén (1905-1986) の作品は、先輩にあたるアルヴェーンやアッテルベリの音楽ほどには人気があるとは言えないようです。交響曲、弦楽四重奏曲をはじめとする室内楽作品など、いずれもすっきりした旋律と簡潔な構成をもつ充実した作品ですが、その禁欲的ともいえる作風が人気の面では災いしているのかもしれません。《セレナード》にしてもキャッチーなメロディをもつ割には全体としてはあっさりとした印象があり、“イタリアへの憧れ”が心地よい情趣をそえる同タイトルのステーンハンマルの作品のように、特別な愛着の対象となる音楽にはなれないのかなという気がします。

 ヴィレーンは演劇や映画の監督 − イングマル・ベルイマンの1954年の作品《愛のレッスン (En lektikon i kärlek)》も彼が担当しています − そしてバレエの振付師からは重宝がられ、二十代にすでにこういった分野のための音楽を書き始めています。特に演劇監督のアルフ・シェーベリには七つの作品で協力し、そのなかには《ロミオとジュリエット》や《ハムレット》など、5つのシェークスピア作品が含まれています。

 スウェーデンのレーベル nosag (ヌーサグ) の新しいヴィレーン作品集 (CD041) に収録された《ロマンティック組曲》作品22 は、そのひとつ、1944年の《ヴェニスの商人》の1961年再演の際の改訂版から5曲を選んだ演奏会用組曲です。メランコリックな第1曲《なぜこうも悲しいのかわかりさえすれば》(アントーニオの独白)、楽しい第2曲《ヴェニスに行く》、第3曲の情熱的な《(シャイロックの娘)ジェシカのためのセレナード》。それぞれ1分から2分程度の短い曲の中に場面の性格が的確に描写されていて、ヴィレーンが劇音楽作家として信頼される存在であったことの一端を知ることができます。残りの2曲《道化の踊り》と《ポーシャの城のオーケストラ》では“戯れ気分”と“優雅さ”という対照的な性格がうまく描き分けられていて、組曲にまとめたくなったヴィレーンの自信のほどがわかります。

 このアルバムの最後の曲、バレエ音楽《舞台の上の位置について》作品32 は、作曲を依頼した振付師が初演の直前に急死したことから上演が中止になり、そのまま演奏される機会がなかった作品だということです。バレエの上演と、いざ公演が始まるとなると何が起こるのかを扱った物語ということなので、オーディション風景そのものをミュージカルにした《コーラスライン》やオペラを上演するまでの人間模様をコミカルに描いた映画《ミーティング・ヴィーナス》のように、内幕物にしばしばみられる、興味深い作品になっていたのではないでしょうか。ヴィレーンは、聴いているうちにバレエそのものを見てみたくなるような、ユーモラスなタッチの音楽を書いています。

 このアルバムにはもうひとつ、独奏楽器と管弦楽のための曲としてはヴィレーンの最後の作品 − 作曲は1972年 − フルートと小管弦楽のための小協奏曲 作品44 が収められています。無駄をはぶいた、言うならば無愛想で無口な音楽なので、まるで謹厳居士の話でも聞かされているかのような錯覚をおこしそうです。でも、つきあっているあいだに妙に存在が気になってくる音楽です。

 このディスクでダーラ・シンフォニエッタを指揮しているステファン・カルペ Stefan Karpe (b.1962) は、1992年に指揮者デビューをしたという若い指揮者です。シベリウス音楽院でヨルマ・パヌラのもとで学んだのち、スカンジナヴィア各地のオーケストラに客演し、エサ=ペッカ・サロネンがテレビのために製作したストラヴィンスキーのオペラ《放蕩者のなりゆき》では彼の助手を務めた、という経歴の持ち主です。プロットのある音楽との相性の良さが感じられるのは、少年時代はストックホルムオペラのボーイソプラノとして、その後は同管弦楽団のチェリストとして、そして現在は定期的にストックホルムの国民オペラの公演の指揮をするという具合に、彼が常にオペラと係わりつづけていることと関係があるのかもしれません。今回のヴィレーンのCDを振り出しに、ライヴだけでなく録音の面でもおおいに活躍が期待できる若手と言えそうです。

 

ステーンハンマルのオペラ《ティルフィング》

 ヴィルヘルム・ステーンハンマル Wilhelm Stenhammar (1871-1927) の評伝を書いたブー・ヴァルネル Bo Wallner は、弦楽四重奏曲第3番 (Caprice CAP21338) のCDのライナーノートに次のように書いています。「……この作品の完成に要した3年という年月は作曲家ステーンハンマルの経歴の中でももっとも出来事の多い3年間だった。ステーンハンマルにとってこの時期何よりも重要だったは、おそらくスウェーデンでもっともヴァーグナー風のオペラ《ティルフィング》− 1898年8月12日ストックホルム歌劇場で初演、新たに建てられたこの劇場で上演された最初の新作スウェーデンオペラ − の作曲だった。批評家には酷評され、ステーンハンマル自身からもしりぞけられたにもかかわらず、このオペラは興行的には大成功をおさめた。ヘボ同然の台本の誘惑には負けるわ、極端なほどの様式の模倣に − またしても − 陥ってしまうわ。このオペラのあと、彼はピアニストそして指揮者としての活動に没頭して、芸術家としての自分をみつめなおすことになった。この作品が彼に深刻な危機をもたらしたことは間違いない」。

 この文章を初めて読んだときにはそれほど気にもとめませんでしたが、Sterling(スターリング)からリリースされたオペラ《ティルフィング (Tirfing)》− ヴァイキングの一族で代々、父から息子へと受け継がれた、大きな破壊力をもつ剣の名前がタイトルになっています − の抜粋CD (CDO1033-2) を聴いた後あらためて読み直すと、ヴァルネルの言っていることが実感としてよくわかります。ベルリンに留学中の二十代の初め、《トリスタンとイゾルデ》や《ニーベルングの指輪》全4作を聴いたステーンハンマルがヴァーグナーの音楽のとりこになったと言うことは知っていましたが、これほどまでとは思いもしませんでした。ヴィクトル・リードベリの詩に作曲した《スネフリード (Snöfrid)》(1891) にもヴァーグナーの影響はみられます。しかし、幼なじみの画家アンナ・ブーベリの書いた、ヴァルネルが“ヘボ同然”と呼ぶ古風な台本とリードベリの詩とではその充実度について比べるまでもなく、ステーンハンマルが次第に作曲意欲をなくし、完成させることだけを考えて、ある意味では惰性のままヴァーグナーの音楽をなぞるように作曲を続けたことは想像に難くありません。《ローエングリン》から《パルジファル》まで − 《ニュルンベルクのマイスタージンガー》は除いてもよさそうです − いたるところでヴァーグナーの響きが聞こえてきます。「《ティルフィング》は心臓の血で書いていない。白紙にインク、それも黒インクで書いてあるだけだ」と作曲者自身、言わざるをえなかったというのも無理のないことのようです。

 この作品をきっかけにステーンハンマルは創作活動の危機にみまわれ、その危機を克服するには数年の歳月が必要だったといいます。「ニーチェは《カルメン》を錦の御旗にしてヴァーグナーに反抗した。そうだ、私はリヒァルト・ヴァーグナーを掲げて《カルメン》に対抗することにしよう。ニーチェよりもはるかにいい結果がだせるはずだ。美しき没個性に対して倫理に基づく意志。自分の意志の力だけが私の魂を救うことができる。この世界の美しいものすべてをもってしても私を救うには力が足りない。カルメン − クンドリ、ドン・ホセ − パルジファル。ヘルガ − あえて言わないでおくか − いや、私は信じる。これが正しいことであってほしい。私自身のなかにはっきりとしたものが見えはじめてきた」。1905年、ステーンハンマルは妻にこう書き送っています。

 《ティルフィング》という作品の微妙な性格と在り方は、長々と引用した文章から推測していただけると思います。ただ、作曲者自身が否定したからといってこのオペラを捨て去ってしまうのはもったいないような気がします。1999年3月5日ストックホルム・コンサートホールで行われた演奏会形式の公演のライヴ録音によるこの抜粋CDには、主人公ヘルヴァルドゥル − 実はヴァイキング一族の娘ヘルヴォルの男装した姿 − を中心とする5つの場面が収録されています。プロローグ、オープニングの羊飼いの笛の調べ、ひめやかに曲を閉じるエピローグの独奏ヴァイオリン……。最初こそ“ヴァーグナーの影”が気になるかもしれませんが、しだいに“ステーンハンマルならでは”のインスピレーションあふれる音楽が耳に触れてくるようになると思います。

 “……サムスの地は冬、嵐が吹きすさんでいる……ヘルヴォルがティルフィングを抜く。高く掲げた彼女の手のなかで鋭い光を発して輝く剣をのぞいて、あたりは闇につつまれる……(父の)墓のそばでヘルヴォルは倒れ、ティルフィングが中空に漂っている……”オペラはジョージ・ルーカスが喜びそうな場面で幕を閉じます。バイロイト音楽祭でバレンボイムが指揮する《ニーベルングの指輪》の演出をてがけたハリー・クプファーのレーザー光を駆使した舞台でも実現すれば、彼のことですから剣に象徴的な意味をもたせるでしょうし、斬新な舞台によって近代人ステーンハンマルの音楽の思わぬ魅力が引き出され、かなり楽しめるオペラになるかもしれないと思いますが、想像するだけにおわるでしょうね。

 ひとつの壁を越えたステーンハンマルが書いた最良の作品のひとつが弦楽四重奏曲第4番だということを付け加えておいてもいいかもしれません。

 

ランゴーのオペラ《反キリスト》

 “法悦のアウトサイダー”(ブー・ヴァルネル)と呼ばれることもあるデンマークの作曲家ルーズ・ランゴー Rued Langgaard (1893-1952) のオペラ《反キリスト (Antichrist)》− 副題《運命の日の光景》− の新録音がリリースされました (Danacord DACOCD517)。ランゴー研究家のベント・ヴィンホルト・ニルセン Bendt Viinholt Nielsen はこの作品を、第1番と第6番の交響曲や《天体の音楽》とともに、青年時代のランゴーのもっとも意欲的な音楽のひとつに挙げています。

 この作品には通常のオペラのようなはっきりとした筋書きはありません。魔王ルシファー、神秘の精、神秘の精のエコー、紅の獣、“落胆”、“嘘”、“憎悪” といったさまざまな “人物” が次々に登場し、“反キリスト” と彼が人類に何をもたらすかを語ります。“反キリスト” (《ヨハネの手紙一》(第2章第18節)や《ヨハネの手紙2》(第7節)をはじめ新約聖書の中で語られる、その到来が世界の終焉の前兆とされるキリスト教徒の敵) そのものは舞台には登場しません。ヴィンホルト・ニルセンはこの作品を、“西洋文明の没落を語り、現代の生活様式と精神構造を批判する、哲学的宗教的オペラ” と呼んでいます。そして、作曲の動機が “滅亡の日を予言し、自分本位、傲慢、精神的価値の不在に対する警告を発すること” と、“文明社会にも教会も失望させる存在でしかない今、個々の人間と神との個人的な関係だけが残された道だということを音楽によって示す” ことにあったと説明しています。

 内容をつかむには相当の理解力と想像力を必要としそうですが、ランゴーの音楽自体は明快そのものです。リヒァルト・シュトラウスのオペラ《影のない女》のエッセンスを凝縮し、簡潔にしたような、と言ってもそれほど遠くはないように思います。ヴィンホルト・ニルセンは、ランゴーにインスピレーションを与えたものとしてヴァーグナー (とりわけ《パルジファル》) とシュトラウスの《サロメ》を挙げ、シェーンベルクの《グレの歌》とコルンゴルトの《死の街》を想い起こさせるところもあると指摘しています。

 このCDの音源は1999年5月2日ティロル州立劇場(インスブルック)で行われた公演のライヴ録音です(演奏終了後のカーテンコールのようすもそのまま収録され、聴衆の熱狂ぶりが想像できます)。ランゴーが1926年から1930年にかけておこなった改訂版に基づく公演で、劇的効果を考慮して第1場への前奏曲 − 第2場への前奏曲とほぼ同じ音楽 − を省略、第2場への前奏曲を第5場の直前に移動、という2個所の変更がなされています。オリジナルのデンマーク語ではなくドイツ語訳で歌われているのが残念なところで、これが原語上演だったら音楽もかなりちがって聞こえたのではないかというような気がします。

 ゲーゼ、ハートマン、カール・ニルセンらを “デンマーク的” とするなら、ルーズ・ランゴーはもっとも “非デンマーク的” あるいは − このオペラのタイトルのように − “反デンマーク的” な作曲家と呼ぶことができます。しかし、このもっともデンマーク的でない作曲家の手で書かれた表現意欲あふれる音楽は、デンマーク音楽史上、欠くことの出来ない作品ではないかと思います。作曲家ランゴーに心から敬意を表したい気持ちです。

 このセット、1枚目のCDの約69分という演奏時間に対して、2枚目は18分45秒。著作権料の関係から2枚目のCDの収録時間に制限があったためにこうなってしまいました。そのせいで第5場の途中で2枚目にうつってしまいます。が、こうやって、2枚目をマクシシングルとして製作できたおかげで、2枚組のアルバムでありながら1枚の価格におさえられており、しかたのないところでしょう。

 

マルッティ・タルヴェラを讃えて

 早いもので、フィンランドのバス歌手マルッティ・タルヴェラ Martti Talvela (1935-1989) が自宅で行われていた娘の結婚式の途中で倒れ、そのまま息をひきとってからすでに10年になります。この知らせはフィンランドだけでなく世界中の − 日本での評価はいまひとつだったかもしれません − 音楽ファンを悲しませたものです。国際的に活躍していたこともあって、ヴァーグナーの《トリスタンとイゾルデ》(カール・ベーム指揮のバイロイト音楽祭ライヴ)や、フィンランドを代表するオペラのひとつ、コッコネンの《最後の誘惑》をはじめとする数々の録音が残されていることがせめてもの救いと言えるかもしれません。

 その没後10年を記念して、Ondine(オンディーヌ)から貴重なCDがリリースされました (ODE945-2)。タイトルは《マルッティ・タルヴェラを讃えて》。これまで放送以外では聴くことのできなかったフィンランド放送と自由ベルリン放送 (クーラの民謡編曲)所有のライヴ録音と、フィンランドの Merita Pankki という銀行のノヴェルティ用にタルヴェラが録音した私的録音(キルピネンとクーラの残り一曲)が音源に使用されており、彼のディスコグラフィには欠くことのできないアルバムと言えそうです。

 それにしてもタルヴェラの声は美しく響く声です。《さまよえるオランダ人》の船長ダーラントのアリアなど、カール・ベームら、明快なヴァーグナー演奏をする指揮者との相性のよさが納得できる、晴れやかな歌いぶりです。彼はショルティがシカゴ交響楽団を指揮した演奏で同じ役を歌っており、あの録音を聴いた時にも、ノーマン・ベイリーのオランダ人とともにタルヴェラのダーラントに好感をもった記憶があります(このCDできかれるような、ノルウェーの人のいい船乗り然とした雰囲気の歌だったかどうかははっきりしませんが)。ただ、タルヴェラの場合、美しい響きの声のわりには歌唱テクニックにくせがあったとみえ、モーツァルトのジングシュピール《後宮からの誘拐》のオスミンのアリア(第1幕)の中の速いパッセージになと、何となくもたついているような感じをあたえます。

 このアルバムに収録された録音の中でとりわけ聴きごたえがあるのは、トイヴォ・クーラが編曲した12曲の南ポホヤンマー民謡 (Op.17b) からの7曲と歌曲《夜 (Yö)》、ユルヨ・キルピネンの歌曲《岸辺から (Rannalta) I)と《夏の夜 (Kesäyö)》、コッコネンのオペラ《最後の誘惑 (Viimeiset kiusaukset)》のモノローグ、そしてムソルグスキーのオペラ《ボリス・ゴドゥノフ》のモノローグとボリスの死《わが子よ、さらば》でしょうか。朗々としたバスでありながら、どことなく哀愁を感じさせるタルヴェラの声がこれらの歌に独特の味わいをもたらしているように思います。タルヴェラが歌うボリスの2つめのモノローグ《私は最高権力を握った》は権力の頂点に立った男の誇らしげな歌ではなく、みずからの地位が虚像だということを感じている男の歌に聞こえます。サヴォンリンナ・オペラフェスティヴァルをはじめ、彼のボリス・ゴドゥノフが、“多重人格者としてのボリスを描いている” と評判が高かった理由がわかるように思います。

 クーラの民謡につづいて、シベリウスの《クッレルヴォ》の第3楽章の終結部《クッレルヴォの嘆き》がシベリウス・フェスティヴァルのライヴ録音で収められています。わずか2分半の収録ですが、もし全曲録音が残っているのであれば是非聴いてみたいと思わせるような、切迫感のある歌唱が楽しめます。フィンランド放送交響楽団をシベリウスの娘婿ユッシ・ヤラスが指揮した1964年の録音です。

 

ヨルマ・ヒュンニネンのポートレート

 ヨルマ・ヒュンニネン Jorma Hynninen (b.1941) が現代フィンランドを代表する歌手といえる存在だということは多くのひとが認めるところです。英グラモフォン誌が数年前に出版した北欧音楽の特集号では、ヒュンニネンが出演したオペラ作品をたどることにより、フィンランドのオペラ作品史を俯瞰するという構成がとられていました。彼の依頼で作曲されたアウリス・サッリネンやラウタヴァーラの作品だけでなく、マデトヤの《ポホヤの人々 (Pohjalaisia)》やアーレ・メリカントの《ユハ (Juha)》など、主役がバリトンに与えられたフィンランド作品の現在カタログにあるCDでは、ほとんどと言ってもいいくらい彼が主役を歌っています。タルヴェラが主役のコッコネンの《最後の誘惑 (Viimeiset kiusaukset)》やマッティ・サルミネンがタイトルロールを歌ったサッリネンの《騎馬兵卒 (Ratsumies)》は、音域がバスバリトンないしバスということもあるのでしょうが、数少ない例外です。

 Ondine からリリースされるポートレートアルバム (ODE944-2) は、私的録音や放送録音もまじえ、そんなヒュンニネンのオペラ歌手として、そしてリート歌手としての多彩な活躍ぶりをふりかえることのできる興味深いディスクです。

 このCDの最初には、ヒュンニネンの歌手としての出発点の一端を知るために、3曲の私的録音が収録されています。1曲目がヘイノラ師範学校時代の1963年、彼が自分のテープレコーダーで録音したバッハの《おお来たれエマヌエルよ》。つぎはマッティ・トゥロイセラに師事していた1968年9月に放送用に録音したトイヴォ・クーラの7曲の歌曲から《朝の歌 (Aamulaulu)》です。フィンランド放送の録音が破棄されていたためにヒュンニネン自身のコレクションのカセット録音が音源として使われています。3曲目は1969年1月、彼が優勝者となったラッペーンランタのコンクールの最終選考から、ヴェルディ《仮面舞踏会》のレナートのアリア。これもカセット録音です。約6年間の彼の急速な成長の跡がうかがえる貴重な録音です。

 このあと、彼のリート歌手としての履歴を知るために、LPで発売されていた録音の初CD化によるカルヤライネンとシベリウス、そしてシューマンの《詩人の恋》とシューベルトの《美しい水車屋の娘》と《冬の旅》と歌曲がつづきます。ドイツリートは TactusOndine (シューマン)、FugaOndine (シューベルト)というぐあいに2種の音源を組み合わせることで、彼の歌唱の変化が味わえるように編成してあります。

 ヒュンニネンは、《美しい水車屋の娘》の第1曲《さすらい》をかなり速めのテンポで歌っています − 3' 01" のホルツマイアー に対してヒュンニネンは 2' 18"。そのテンポ設定のためでしょうか、この曲には不向きと思えそうなやや暗めのバリトンの声にもかかわらず、彼の歌からは旅に出る時の“わきたつ思い”が聞こえてきます。そして、"Die Steine selbst ...(石うすは…)" の第4節では、一転してわずかだけテンポをおとし、力むことなく、決意にみちた歌を歌います。個人的な感想を言わせてもらえば、“若々しさ”の一点だけとったとしても、ホルツマイアーら明るい声のバリトン歌手による歌唱に引けを取らない、素敵な歌だと思います。

  オペラアリアの録音は EMI ClassicsFinlandia そして Ondine の既発売のアルバムから選んだ録音が大半をしめていますが、3曲ほど放送録音が追加収録されています。フィンランド放送の1973年の音源を使ったレオンカヴァッロ《道化師》のシルヴィオのアリア。ヒュンニネンが1969年、フィンランド国立オペラにデビューした時の役柄です。スウェーデン放送の録音によるヒンデミット《画家マティス》のマティスのアリアではサロネン指揮スウェーデン放送交響楽団が共演しています。そして、全曲を聴いてみたいのが、アレクシスのアリア《わが心の歌》が選ばれている、フィンランドの詩人を描いたラウタヴァーラのもっとも新しいオペラ《アレクシス・キヴィ (Aleksis Kivi)》です。1997年のライヴとありますから、これが世界初演の際の録音だと思われます。

 自身の歌手活動のかたわら、ヒュンニネンはシベリウス音楽院で後進の育成にあたっています。教師の務めは「若い歌手に自分の歌唱の優れているところと弱いところを把握させ、自らのアイデンティティを見つけるよう励ますこと」と彼は言っています。「自分自身を知ることにより、自分がモデルとする歌手のコピーになることを避けることができる。早い時期から、自らの経験と感情に基づいて作品を解釈するようこころがけること」。アルバムに収録された30数年を隔てた歌をきくと、ヒュンニネン自身、自らの言葉を実践してきたことがよくわかります。タルヴェラのCDと同様、単なるコンピレーションの域を超えた、魅力的なアルバムと言っていいように思います。

 

Swedish Society Discofil のアルバムリリース時期の変更とリリース予定

 ニルス・グレヴィリウス指揮ストックホルム・フィルによるアルヴェーンの交響曲第4番 (Swedish Society Discofil SCD1104) は、当初、今年10月にリリースされる予定でしたが、残念なことに、来年への延期が決まりました。これは、プレス切れのまま廃盤になってしまった、ヴェステルベリ指揮によるアルヴェーンの管弦楽組曲《国王グスタフ2世アードルフ》と交響曲第5番第1楽章 (SCD1013) の再リリースが絡んでの変更だということです。

 また、Swedish Society Discofil(スウィーディシュ・ソサイエティ・ディスコフィル)の音源の版権をもつ Prophone(プロフォン)は、その他にも、一度CD化されながら廃盤になった録音や未CD化録音のリリースもあわせて、現在検討中です。新たにライセンス契約を結んでスウェーデン放送の音源を加えることも計画の中に加えられているということですので、かなり期待できるのではないでしょうか。

 再リリースが検討されている録音には、SCD1026 で発売されていたルーセンベリの3つの作品 − 交響曲第2番、《ルーイヴィル協奏曲》、《マリオネット》序曲 − も含まれています。Prophone が保有するその他のルーセンベリ作品の録音 − 第3番と第6番の交響曲、数曲の弦楽四重奏曲など ーを加えてリリースするということですから、面白いシリーズになることが予想されます。

 もうひとつ、ラファエル・クーベリク指揮ストックホルム・フィルのステーンハンマルの《セレナード》(SCD1016) も再リリースが決定したもようです。ヴェステルベリ指揮スウェーデン放送交響楽団の録音 (EMI Classics CDM565081-2) − 推進力と共感にみちた演奏との定評があります − にくらべると、オーケストラの力量も含め、ヴェステルベリの演奏に分がありそうですが、クーベリク独特の節回しにも捨てがたい味があるので、カタログに残しておいてほしい録音です。その他の録音についても、具体的になり次第お知らせします。

 

ヨウコ・ヘイッキラによるクーラのヴァイオリンとピアノのための作品集

 ヨウコ・ヘイッキラ Jouko Heikklä が1983年から1984年にかけて録音したトイヴォ・クーラのヴァイオリンとピアノのための作品集が入荷します (RJHCD9801)。3つの小品 − 悲しみ 作品22-2, 子守歌 作品3a-1, 夜想曲 作品3a-2 − と作品17a からの《南ポホヤンマー舞曲の編曲》(全6曲)そして《南ポホヤンマー民謡の編曲》作品17b(全12曲)が収録されており、そのうち3つの小品だけは MILS のクーラ・プロジェクトの室内楽作品第2集でも演奏されています。

 ヨウコ・ヘイッキラは1953年生まれ、シベリウス音楽院でアニヤ・イグナティウスに師事したのち、ウィーンでトーマス・クリスチャンに、スイスでクリスチャン・フェラスに、そしてレニングラード(当時)でミハイル・ヴァイマンについて学んだヴァイオリニストです。1980年から1982年にかけてフィンランド国立オペラのリーダーをつとめるとともにジャン・シベリウス四重奏団に参加したという経歴をもっています。クーラの音楽に親近感をいだいていたヘイッキラは、素晴らしい内容をもちながら見過ごされているクーラの音楽を知ってもらうためにと、彼のヴァイオリンのための作品の全曲録音を開始しますが、1988年クーラと同じ35歳のとき交通事故のために亡くなってしまいました。

 録音ずみの21曲を未亡人リトヴァ・ヨキアホ=ヘイッキラ Ritva Jokiaho-Heikklä さんがプライヴェートリリースしたのがこのアルバム。私的なリリースとはいっても フィンランドのレーベル Fuga のオーナーで録音技師のマルック・ヌオティオ氏による正規の録音なので、音質面での不安はありません。ヘイッキラは際だった技巧で聴かせるタイプの演奏者ではなく、おさえた音色で静かに旋律を歌うところに彼ならではの持ち味がありそうです。クーラの音楽に対する深い愛情が感じられる演奏と言えばいいでしょうか。

 

フィンランド FugaCD

 フィンランドのマイナーレーベル Fuga (フーガ) のCDが入荷しました。

FUGA9032 ヘルマン・レヒベルガー (1947-) (編曲)
 《ピエ・カンツィオーネス (Piae Cantiones)》 《コデクス・ポタトルム (Codex Potatorum)》 
  コユハト・リタリト (清貧騎士団) (ヴォーカル) ソノレス・アンティクイ (器楽アンサンブル)

 中世の聖歌集《ピエ・カンツィオーネス》と、主に《カルミナ・ブラーナ》と《コデクス・グルテオ》のテクストと旋律に基づく《コデクス・ポタトルム》− 修道院で歌い継がれてきたとはいえ、内容は乾杯の歌、吟遊詩人の歌、ミサ曲のパロディなど世俗的な歌集です − を、現代フィンランドの作曲家ヘルマン・レヒベルガー Herman Rechberger (1947-) が“演奏方法のひとつ”として男声ヴォーカルと器楽のアンサンブルのために編曲。カール・オルフの《カルミナ・ブラーナ》と同じように、ほとんど新作と言ってもいい作品に仕上がっています。《コデクス・ポタトルム》は当然として、《ピエ・カンツィオーネス》がここまで楽しい音楽に変貌するとは、想像もつかないと思います。

FUGA9033 熊祭り (Karhujuhla) − 古代フィンランドの主題による音楽劇
   コユハト・リタリト (清貧騎士団) (ヴォーカル)
   PRIMO (プリミティヴ・ミュージック・オーケストラ)

 昔からフィンランドで行われてきた熊狩りの様子を、男声ヴォーカルによる歌と原始的な伝統楽器をつかったアンサンブルの演奏による音楽劇に仕立てたアルバムです。《熊の誕生》から《松の木に骨をつるす》まで、全部で13の曲で構成され、一風変わった雰囲気があります。

FUGA9079 結婚式のための音楽
  ラッセ・エルッキラ (オルガン)

 フィンランドのオルガニスト、エルッキラが、メンデルスゾーン、ヴァーグナー、バッハらの作品と、メラルティン、クーラ、オスカル・メリカント、イルマリ・ハンニカイネンら自国の作品を自らの編曲と既存の編曲によって演奏しています。華やかというより、厳粛で静かなオルガン演奏が楽しめるアルバム。

FUGA9088 アハティ・ソンニネン (1914-1984) ピアノ作品集
 ロマンティック組曲《コリ (Koli)》 小組曲《桜の花 (Kirsikankukat)
 組曲《白胡椒 (Valkopippuri)》 組曲《黒胡椒 (Mustapippuri)
 組曲《3つの気質 (Kolme karakteria)》 子供ピアニストのための組曲《秋 (Syksy)
 若いピアニストのための組曲《祭日 (Loma)》 組曲《大都市で (Suurkaupungissa)
   アルヤ・スオルサ=ランナンマキ (ピアノ)

 ソンニネン Ahti Sonninen (1914-1984) は北部サヴォや東部カレリアの民謡を集めてまわり、それらを編曲するとともに、自作に反映させたと言われます。特定の作曲スタイルやジャンルにこだわらない膨大な数の作品の中から、ここではピアノのための8つの組曲を聴くことができます。美しいメロディの途中に、突然、半音階や自由調性の音楽が加わったりするので、面食らってしまうかもしれませんが、それが彼独特のユーモアの表現のように感じられるかもしれません。

FUGA9093 スオミに − カントレス・ミノレス
 《ピエ・カンツィオーネス》、民謡、パーシウス、マデトヤ、
 シベリウス、クレメッティ、タネリ・クーシスト、スロ・サロネン、
 ラウタヴァーラ、カイパイネンらの作品 
  カントレス・ミノレス クリスチャン・ハウシルト (指揮)

 ヘルシンキ大聖堂の青少年合唱団“カントレス・ミノレス”のレパートリーの作品を集めたアルバム。1997年の来日に先立って録音されました。安定した美しい響きの歌唱に定評のあるグループです。

FUGA9094 イーダ・エークマン (1875-1942) 愛唱歌集 (1904年−1908年録音)
ジャン・シベリウス (1865-1957)
 あれから、私はたずねたことはなかった (Sen har jag ej frågat mera) 作品17-1
 黒いばら (Svarta rosor) 作品36-1
 だが、私の小鳥は姿を見せない (Men min fågel märks dock icke) 作品36-2
 夢だったのか (Var det en dröm?) 作品37-4 あこがれ (Sehnsucht) 作品50-2
民謡、メラルティン、オスカル・メリカント、ヤルネフェルト、ハイセらの歌曲
  イーダ・エークマン (ソプラノ)

 イーダ・エクマンは、このアルバムに収録されたシベリウスの5曲の初演者。

FUGA9096 ヴァイノ・ソラ (1883-1962) オペラアリアと歌曲集 (1909年−1944年録音)
レオンカヴァッロ、マスカーニらのオペラアリア、
オスカル・メリカント、トイヴォ・クーラ、ヤルネフェルト、メラルティン、コティライネンらの歌曲
  ヴァイノ・ソラ (テノール)
   
 ヴァイノ・ソラのフィンランド放送音源による“昔なつかしい”歌を集めたアルバム。

FUGA9102 オーボエとバスーンのためのフィンランド音楽
アハティ・カルヤライネン (1907-1986)
 組曲《夏の絵 (Kesäisiä kuvia)》 (オーボエとピアノのための)
  アーレ・リンドグレーン (オーボエ) ミッコ・ニエミ (ピアノ)
ミッコ・ヘイニオ (1948-)
 リンドグレニアーナ (Lindgreniana) (オーボエ独奏のための)
  トンミ・メントゥ (オーボエ)
エサ=ペッカ・サロネン (1958-)
 Second Meeting (二度目の出会い) (オーボエとピアノのための)
  ヨルマ・ヴァルヤッカ (オーボエ) ヘイニ・カルッカイネン (ピアノ)
ペッカ・ヤルカネン (1945-)
 ケバブ (Kebab) (コールアングレと2つのギターのための)
  サトゥ・アラ (コールアングレ) リスト・ヴオリネン (ギター) パシ・ニエミネン (ギター)
ヨウニ・カイパイネン (1956-)
 Serenade: Full Moon, Lunatic Bassoon (セレナード:満月、月に憑かれたバスーン) 作品42
  ヤーコ・ルオマ (バスーン)
キルモ・リンティネン (1967-) 七重奏曲
アルットゥ・タカロ (1971-) 凍った庭園の王女 (Prinsessa ja jäätynyt puutarha)
ユリヨ・イェルト (1953-) 7本のバスーンのためのタンゴ (Tango seitsemälle fagotille)
  ヴェコティン・バスーンアンサンブル
   ヤーコ・ルオマ (バスーン) ユッシ・サルッカ (バスーン) オット・ヴィルタネン (バスーン)
   トゥーカ・ヴィヒトカリ (バスーン) カリ・ヴェヘマネン (バスーン)
   ティモ・コルテスマキ (バスーン) エルッキ・スオマライネネン (コントラバスーン)

 思いがけず出会った素敵なアルバムです。演奏しているのはヘルシンキ・フィルハーモニック、タピオラ・シンフォニエッタ、フィンランド放送交響楽団、トゥルク・フィルハーモニックの首席奏者たちとヴェコティン・バスーンアンサンブル。

 カルヤライネンの牧歌的な曲、ジャズ・ミュージシャンのタカロによる映画音楽からアダプトした曲、ポピュラー音楽の作曲家イェルトの曲などは理屈なしに楽しめる作品です。その他のちょっと聴いただけでは“とっつきの悪そうな”曲も、しばらく聴いているうちに、それぞれの作曲家の機知が感じられるようになってくる作品と言っていいように思います。

FUGA9103 私のカンテレ (Kanteleeni) − フィンランドの美しい魂の旋律
マデトヤ、クランク、クレメッティ、ソンニネン、マーサロ、
ニューベリほかの作品と民謡
  リーナ・サトマー (カンテレ)

 賛美歌を中心に、フィンランドの歌をカンテレで演奏したアルバムです。このうち数曲はタピオラ合唱団による OndineCD (ODE902-2) でおなじみかもしれません。とりわけ、静かな夕べに聴くにふさわしいアルバムです。

(TT)

 

新譜・新着情報

BIS CD971 サリー・ビーミッシュ (1956-) 作品集
 ヴィオラ協奏曲 (1995) チェロ協奏曲《河 (River)(1997) 
Tam-Lin (1993) (オーボエと管弦楽のための)
  フィリップ・デュークス (ヴィオラ) ロバート・コーエン (チェロ) ゴードン・ハント (オーボエ)
  スウェーデン室内管弦楽団 オーラ・ルードネル (指揮)

BIS CD1008 WA・モーツァルト (1756-1791) ホルンボーン (ホルン) 協奏曲
 ホルンボーン (ホルン) 協奏曲第1番 ニ長調 K412 ホルンボーン (ホルン) 協奏曲第2番 変ホ長調 K417
 ホルンボーン (ホルン) 協奏曲第3番 変ホ長調
K447 ホルンボーン (ホルン) 協奏曲第4番 変ホ長調 K495
  クリスチャン・リンドベリ (ホルンボーン)
  タピオラ・シンフォニエッタ ジャン=ジャック・カントロフ (指揮)
 

BIS CD1022 ジャン・シベリウス (1865-1957)
 ヴァイオリンとピアノのための初期作品集 第1
 ヴァイオリンソナタ イ短調 (1884) アンダンテ・グラツィオーゾ ニ長調 (1884-85)
 ソナタの楽章 ニ長調 (1885) モデラート−プレスト イ短調
(1886)
 メヌエット ニ短調 (1886) メヌエット ホ短調 (1886-87)
 アンダンティーノ イ短調 (1886-87)
 5つの小品
  アレグレット ト長調 (1886-87) テンポ・ディ・ヴァルス ロ短調 (1886-87)
  マズルカ イ長調 (1887) アンダンテ・モルト ハ長調 (1886-87) オーバード イ長調 (1886-87)
 スケルツィーノ ヘ長調 (1887) アンダンテ・エレジアーコ ヘ長調 (1887)
 アンダンテ・カンタービレ ト長調 (1887) ソナタ・アレグロの提示部 ロ短調 (1887)
 組曲 ニ短調 (1887-88)
  ヤーコ・クーシスト (ヴァイオリン) フォルケ・グレースベク (ピアノ)

BIS CD1030 ヨウン・レイフス (1899-1968)
 アイスランド序曲 (Minni Íslands) 作品9 (混声合唱と管弦楽のための)
 哀歌 (Requiem) (愛娘に捧げるレクイエム) 作品33b (アカペラ混声合唱のための)
 ロヴトル組曲 (Loftr-Suite) 作品6a (管弦楽のための)
 Réminiscence du Nord (北国の思い出) 作品40 (弦楽オーケストラのための)
 ヘクラ (Hekla) 作品52 (混声合唱と管弦楽のための)
 エレジー (Hinsta kveðja) 作品53 (1961930日の思い出に) (弦楽オーケストラのための)
  ハトルグリーム教会モテット合唱団 ハルズル・アウスケルソン (合唱指揮)
  スコラ・カントールム アイスランド交響楽団 エン・シャオ (指揮)

BIS CD1038 エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928-)
 光の天使 (Angel of Light) (交響曲第7番)
(1994)
 Dances with the Winds (風とともに踊る) (フルート協奏曲) 作品63 [BIS CD687]
 カントゥス・アルクティクス (Cantus arcticus) (極北の歌) 作品61
  (鳥と管弦楽のための協奏曲)
  ペトリ・アランコ (フルート) ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)

Danica DCD8208 忠誠行進曲 − デンマーク王室のための行進曲集
ハンス・クリスチャン・ロンビ (1810-1874) 国王フレゼリク七世の忠誠行進曲 (1861)
 リリ・ポルカ (1847) 歓迎 − ポルカ − マズルカ (1850)
 国王クリスチャン九世の忠誠行進曲 (1864)  ブリッタ・ポルカ (1864)
バルドゥイン・ダール (1834-1891) 国王フレゼリク八世の忠誠行進曲 (1857)
カール・ニルセン (1865-1931) デンマークをとりまく海 (1908) 出航間近の艦隊 (1921)
ヨアキム・アナセン (1847-1909) 国王クリスチャン十世の忠誠行進曲 (1909)
ポウル・シアベク (1888-1949) 前奏曲《デンマークに生まれて》 (1926)
カイ・ニルセン 国王フレゼリク九世の忠誠行進曲 (1947)
アーネ・オーレ・スタイン 女王マルグレーテ二世のパレード行進曲 (1980)
オーレ・ハイセ (1941-) フュンにかなう土地はない (1984)
ポウル・エーリク・ハンセン (1928-) 輸送連隊の行進曲 (1997) 行進曲《リンドーへようこそ》(1976)
  リンドー・コンサートバンド
 
Finlandia 3984-23392-2 ペール・ヘンリク・ノルドグレン (b.1944)
 アルトサクソフォーン協奏曲 作品92 (1995) ホルン協奏曲 作品95 (1996)
 チェロ協奏曲第3番 作品62 (1992)
  ジョン=エドワード・ケリー(アルトサクス) セーレン・ヘルマンソン(ホルン)
  マルコ・ユロネン(チェロ)
  オストロボスニア室内管弦楽団 ユハ・カンガス(指揮)

Finlandia 3984-25324-2 アンリ・デュティユー (b.1916)
 交響曲第2番 (1956-59)《ル・ドゥーブル》 5つの変遷 (1962-64)
 音色、空間、運動または《星月夜》(1977)
  トロント交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)

Laedal (Norway) LMP199 ライダー・オーサン − アコーディオン・ヴィルトゥオーゾ
アストル・ピアソラ (1921-1992) リベルタンゴ おわりから二番目
ピエトロ・フロシーニ 愛の微笑  ロシアのロマンス 私はあなたに出会う
イヴェット・ホーナー 気まぐれ
フランシスコ・カヴェス タンブー
ルチアーノ・ファンチェッリ キューバの水彩画
ドメニコ・スカルラッティ ソナタ イ短調
ジョーセフ・コロンボ/トニー・ムレーナ 無関心
トゥラルフ・トレフセン スカンジナヴィア組曲
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) ノルウェーの農民行進曲 作品54-2
  ライダー・オーサン(アコーディオン)

 

ワールドミュージックとフォークミュージック

DAT (Norway) DATCD28 ナッシャ − アネルス・P・ボンゴによるヨイク歌唱集
 ナッシャ、エガン・ヨウガンナ、アンデン・ユンネ、スンネン・マーテ・インガ、ほか
  アネルス・P・ボンゴ(歌)

◇復活祭期間中に毎年開催されるヨイク・コンテストに過去七回参加、1996年の優勝者。無伴奏歌唱によるサーミ・ヨイク録音。

DAT DATCD29 凍てついた瞬間
 オヴレス・アンテ、ラ・ロサ、ダヴァス、ハガナ、オイ(カルセレラ)、声、ペテネラ、インゲル・アンネ、ほか
  チャルブメリーバ

◇タブラと2本のギター、曲によってはジェンベを加えた伴奏により、男女が歌うヨイク・グループ。

Heilo (Norway) HCD7149 ムンハルパ − ハルグリム・ベルグ&エーリク・ロイネ
 ウトポ・ヴァツフョルデン・ポ・エイン・プランキ、ホリェ・ハリンゲン、スキントロヤ、ほか
   ハルグリム・ベルグ&エーリク・ロイネ(口琴)


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CD artwork © Fuga, Ritva-Jokiaho-Heikkiä (Finland), BIS, nosag, Sterling (Sweden), Ondine (Finland)