Newsletter No.148   15 April 2011

 

リリース情報 − Classical & Contemporary

2L 2L070SACD SACD hybrid (5.0 surround/stereo) Psallat ecclesia (歌え教会) − 中世ノルウェーのセクエンツァ
 Salus eterna Congaudentes exultemus Nato canunt omnia Introitus, St. Agatha: Gaudeamus
 Alleluia Letabitur iustut Laudes debitas Deo Victimae paschali laudes Lux illuxit, St. Hallvard
 Psallat ecclesia Ecce pulcra Martiris eximii Probasti Stola iucunditatis Virgini Mariae
  スコラ・ソレンシス ハルヴォル・J・オストトヴェイト (指揮) ラグンヒル・ハドラン (独唱)
 [録音 2009101日-4日 リングサーケル教会 (ヘードマルク、ノルウェー)]
 [制作 ヴォルフガング・プラッゲ  録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ] 試聴盤

◇こよなく美しい翼に乗ってもたらされた神の言葉、グレゴリオ聖歌。トロンハイムのニーダロス大聖堂で教令により歌われた3曲のセクエンツァのうち2つ、そしてスタヴァンゲル、ベルゲン、オスロの守護聖人のセクエンツァを含む教会暦年の祝日のセクエンツァを歌うのは、スコラ・ソレンシス Schola Solensis。グレゴリオ聖歌の黄金時代といわれる12世紀にノルウェーのスタヴァンゲル司教区に建てられ、1995年秋に再建されたソラ廃墟教会 Sola ruinkyrkje の献堂式に合わせて創設されたヴォーカルアンサンブルです。 ノルウェー音楽アカデミー、アメリカのセントオラフ大学、パリ国立高等音楽舞踊学校、グレゴリオ聖歌の霊的中心とされるソレムのベネディクト修道院に学んだ教会音楽家、ハルヴォル・J・オストトヴェイト Halvor J. Osttveit が指揮。スコラ・ソレンシスのメンバー、ラグンヒル・ハドラン Ragnhild Hadland が独唱者を務めます。瞑想と祈りの時にう神秘の空気が漂う。作曲家ヴォルフガング・プラッゲのプロダクションです。

2L 2L073SACD SACD hybrid (5.0 surround/stereo) Strid (戦い)
伝承曲 (オーラ・M・ヴァングベルグ版)
 神よ、願わくば我らがかく生きることを (Gud unde os her at leve saa)
伝承曲 (ベーリト・オプハイム・ヴェシュト)/セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943)
 イエスよ、あなたの甘い結びつきを味わうために (Jesus, din søte forening å smake)
 /わたしの魂よ、主をたたえよ (Min sjel, lov herren!)
ヨハンネス・バッケン (ホーコン・ダニエル・ニューステット 編曲) 見失った羊 (Den ville sauen)
伝承曲/エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 オーレ氏 (Herr Ole)/青ざめ、しおれて (Blegnet, segnet!) EG156-2
伝承曲 (ホーコン・ダニエル・ニューステット 編曲)
 ミュラルグーテンによる婚礼行列の曲 (Bruremarsj etter Myllarguten)
ヒシュテン・ブローテン・ベルグ ステーヴ (即興詩) (Stev)
伝承曲 (トマス・J・ウィリアムズ版)/アントン・ブルックナー (1824-1896)
 おお、いと深きイエスの愛 (Å, for djup i Jesu kjærleik)/この場所を作りたもうたのは神である (Locus iste)
伝承曲 (ベーリト・オプハイム・ヴェシュト版) わたしの目が、労苦に疲れ (Når mitt øie, trett av møie)
ヒシュテン・ブローテン・ベルグ ステーヴ (即興詩) (Stev)
オーラ・O・ファーゲルハイム (オルヤン・マトレ 編曲)
 ハレルヤ、われらが戦いは終わる (Halleluja, vår strid er endt)
伝承曲/ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
 つねに待ち望む心を (Mit hjerte altid vanker)/ケルビムの賛美歌 (Kjerubhumnen)
伝承曲 (ベーリト・オプハイム・ヴェシュト版) 見よ、太陽の美しき光を (Se, solens skjønne lys og prakt)
  オスロ室内合唱団 ホーコン・ダニエル・ニューステット (指揮) ソンレ・ブラトラン (歌)
  ヒシュテン・ブローテン・ベルグ (歌) リヴ・ウルヴィーク (歌) ヘルガ・グンネス (歌)
  ビョルン・シーグル・グロルヴィーゲン (歌)
 [録音 20101月 リス教会 (オスロ、ノルウェー)]
 [制作・録音 モッテン・リンドベルグ] 試聴盤

11世紀初頭、後に聖人に列せられたオラヴ二世によりキリスト教が擁護され、ノルウェーの生活に根づいていくにつれ、神を賛美する歌が人々の間に歌われるようになりました。歌は生活と結びつき、スペルマンの弾く舞曲と同じように、人から人へ、何世紀にも渡って伝えられていきます。1984年、グレーテ・ペーデシェンが創設したオスロ室内合唱団は、伝統の芸術音楽や同時代の音楽を歌うとともに、伝承の歌を合唱曲として提示することを行ってきました。モッテン・リンドベルグ Morten Lindberg がプロデュースするオスロ室内合唱団の新しいアルバム『Strid (戦い)』では、これら伝承の歌をラフマニノフ、グリーグ、ブルックナー、チャイコフスキーの曲と組み合わせて歌う試みを行うとともに、民謡の歌手が演奏に参加し、彼らの歌唱スタイルを合唱団の歌い手たちが学ぶことから、合唱の新しい表現が探られます。ソロを歌うのは、ノルウェーを代表する民謡歌手、ソンレ・ブラトラン Sondre Bratland とヒシュテン・ブローテン・ベルグ Kirsten Bråten Berg、グーブランスダールのドヴレ村に生まれ、オスロ室内合唱団に所属したことのある民謡歌手ビョルン・シーグル・グロルヴィーゲン Bjørn Sigurd Glorvigen、オスロ室内合唱団のメンバーで民謡の歌唱も学んだリヴ・ウルヴィーク Liv Ulvik とヘルガ・グンネス Helga Gunnes。指揮者のホーコン・ダニエル・ニューステット Håkon Daniel Nystedt はノルウェー音楽アカデミーの出身です。指揮と作曲を中心とする教会音楽を学び、管弦楽と合唱の指揮をオーレ・クリスチャン・ルードとグレーテ・ペーデシェンに教わりました。2005年からオスロ室内合唱団の音楽監督を務めています。伝説のフィドル弾き、ミュラルグーテン (粉挽きの若者) が、彼と仲違いして他の男と結婚することになった恋人のために書き、グリーグがピアノのために編曲して《スロッテル》 (作品72) の第8曲とした《ミュラルグーテンによる婚礼行列の曲》は、合唱のために彼が再編曲しています。ノルウェーの民俗音楽を芸術のうちに再生することを考えたグリーグの志は、現代ノルウェーの音楽家たちに確かに引き継がれました。

2L 2L074SACD SACD hybrid (5.1 surround/stereo)
Crystalline (クリスタリーヌ) − 田中カレンの煌めく音の世界 (Karen Tanaka's glittering world of sound)
田中カレン (1961-) Crystalline (クリスタリーヌ) (1988) Water Dance (ウォーター・ダンス) (2008)
 Northern Light (オーロラ) (2002) Lavender Field (ラヴェンダー・フィールド) (2000)
 Techno Etudes (テクノ・エチュード) (2000)
 子供のためのピアノ曲集《Children of Light (光のこどもたち)》 (1998-99) (抜粋)
  Child of Light - Blue Planet Blue Whale African Elephant Child of Light - Prisms in the Forest
  Crested Ibis Red-faced Parrot Crowned Eagle Child of Light - Blue Planet
 Crystalline II (クリスタリーヌ II) (1995-96)
  シグネ・バッケ (ピアノ)
 [録音 200810月、20101月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)]
 [制作 ストーレ・ヘベーク・オーデゴルデン、ヴォルフガンル・プラッゲ  共同制作 田中カレン
  録音 モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ] 試聴盤

◇田中カレン Karen Tanaka (1961-)。東京生まれ。青山学院大学フランス文学科を中退し、桐朋学園大学で三善晃に作曲を学びました。彼女について "The New Grove Dictionary of Music and Musicians" (ニューグローヴ世界音楽大事典) は、こう書いています。「巧みな技で美しく作られた彼女の音楽は、繊細であり、感情に訴えてくる。細部とともに有機的な全体像をとらえることのできる精巧な耳の持ち主だ」。田中カレンは、1986年、フランス政府の奨学金を得てパリに行き、トリスタン・ミュライユの下で作曲を研究するとともに IRCAM の研究員を務めました。1990年から1991年にかけては、ナディア・ブーランジェ基金と日本政府の奨学金によりフィレンツェでルチアーノ・ベリオに学び、この期間の終わりにはオスロのウルティマ音楽祭から委嘱を受けノルウェー室内管弦楽団のために《Hommage en cristal (オマージュ・アン・クリスタル)》を作曲しています。現在はカリフォルニア州サンタバーバラに住み、いろいろなジャンルに作品を発表しています。

 田中カレンの代表的なピアノ曲を集めたアルバム。シグネ・バッケ Signe Bakke は、ベルゲン音楽院 (現ベルゲン大学グリーグ・アカデミー) のヤン・ヘンリク・カイセル、ノルウェー国立音楽アカデミーのイェンス・ハーラル・ブラトリに学び、バロックから今日の音楽まで幅広いレパートリーをもってノルウェー音楽界で活躍するピアニストです。《Water Dance (ウォーター・ダンス)》は、田中カレンがバッケの委嘱により作曲した3楽章の作品です。『田中カレンの煌めく音の世界』のアルバムタイトルが示すとおり、北欧のピアニストの感覚と技巧により田中カレンの世界に新たな音の次元が加わります。

Accentus ACC10215BD Blu-Ray-video/ACC20215DVD DVD-video 2010年ノーベル賞授与式コンサート
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) 《レオノーレ》序曲第3番 ハ長調 作品72a
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893) ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ジャン・シベリウス (1865-1957) 交響曲第5番 変ホ長調 作品82
  ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 サカリ・オラモ (指揮) ジョシュア・ベル (ヴァイオリン)
 [ボーナス] サカリ・オラモ、ジョシュア・ベル、マリオ・バルガス・リョサ (ノーベル文学賞受賞者) インタビュー
 [収録 2010128日 ストックホルム・コンサートホール (ライヴ)]
 [Blu-Ray Region 0 Full HD DTS HD master audio/PCM stereo]
 [DVD Region 0 NTSC 16:9 DD5.1/DTS5.1/PCM stereo]

Alba ABCD317 サクソフォーン・ロマンス (Saxophone Romance)
ユーリウス・ヤコブセン (1915-1990) ワルツ・スケルツァンド (Valse Scherzando)
デューク・エリントン (1899-1974)/ビリー・ストレイホーン (1915-1967)
 スタークロスト・ラバーズ (Star Crossed Lovers)
ジョージ・ド・ゴジンスキー (1914-1994) ロマンティックな小品 (Piece Romantique)
リッカルド・ドリゴ (1846-1930) (ジョージ・ド・ゴジンスキー オーケストレーション)
 ブリエッタ・ワルツ (Valse Bluette)
ビリー・ストレイホーン (1915-1967) チェルシー・ブリッジ (Chelsea Bridge)
アーサー・ボーンシャイン Lyrische Vision (抒情的な幻影)
ギュンター・バハナー Hechtsprunge (ヘカトン)
デューク・エリントン
(1899-1974) プレリュード・トゥ・ア・キス (Prelude to a Kiss)
エルンスト・フィッシャー (1900-1975) Im Schein der Abendsonne (夕陽の微かな光のなかに)
グスタフ・リントナー ヴァルス・カプリース (Valse Caprice)
デューク・エリントン (1899-1974) (ジョン・ハール、ジョン・レネハン 編曲)
 サルトリー・サンセット (Sultry Sunset)
  オッリ=ペッカ・トゥオミサロ (サクソフォーン) トゥオミサロのオーケストラ

◇オッリ=ペッカ・トゥオミサロ Olli-Pekka Tuomisalo (1970-) は、シベリウス・アカデミーのペッカ・サヴィヨキに下で学び、現在、アカデミーの博士課程で研究をつづけながら、サクソフォーン奏者として積極的な演奏活動を行っています。今日フィンランドの作品を集めた『Avenue (アベニュー)』 (ABCD275) につづくアルバム『サクソフォーン・ロマンス』では、一転、「軽い」音楽を中心とするプログラムを演奏しています。トゥオミサロのオーケストラに参加するのはフィンランド音楽界のフロンティアで活躍するプレーヤーたち。オーボエのアーレ・リンドグレーン Aale Lindgrén、クラリネットのマルコ・ポルティン Marko Portin (1970-)、トランペットのテロ・リンドベリ Tero Lindberg、ヴァイオリンのリンダ・ヘードルンド Linda Hedlund、チェロのセーリ・トイヴィオ Seeli Toivio、ハープのリリ=マルレーネ・プーセップ Lily-Marlene Puusepp。エリントンの曲では、ピアノのリスト=マッティ・マリン Risto-Matti Marin、ベースのヴェサ・オヤニエミ Vesa Ojaniemi、ドラムズのミッコ・アルリン Mikko Arlin のトリオが、トゥオミサロと一緒にスウィングします。

Alba ABCD318 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764)
 コンセール・クラヴサン曲集 (Pièces de clavecin de concerts) (1741)
  コンセール第1番 コンセール第2番 コンセール第3番 コンセール第4番 コンセール第5
  アーポ・ハッキネン (ハープシコード) ペトリ・タピオ・マトソン (ヴァイオリン) ミッコ・ペルコラ (ヴィオラダガンバ)

◇バロック期のフランス、もっとも高雅な音楽を書いたひとり、ジャン=フィリップ・ラモー Jean-Philippe Rameau (1683-1764) が残した唯一の室内楽作品、5組のコンセールからなる「アンサンブルのための」クラヴサン曲集。1741年に出版されたこの曲集は、彼が舞台のための音楽を手がける以前に作曲した《クラヴサン曲集》3巻や《新クラヴサン曲集》を「懐かしい想いとともに振りかえるような (sorte de flash-back nostalgique)」 (シルヴィ・ブイッスー) 趣きをもち、オペラの作曲を重ねながら到達した円熟したスタイルを反映する作品群とみなされています。イタリアのトリオソナタと異なりハープシコードがソロ楽器として魅力をいっぱいに振りまく「コンセール」の音楽。この新しい録音でハープシコードを弾くのは、アーポ・ハッキネン Aapo Häkkinen (1976-) です。彼が Alba に録音したバードのヴァージナルのための音楽 (Alba ABCD148)、フレスコバルディのハープシコード作品集 (ABCD178)、ハイドンの《十字架上の最後の7つの言葉》 (ABCD251)、バッハの《ゴルトベルク変奏曲》 (ABCD283)、芸術監督を務めるヘルシンキ・バロック管弦楽団を指揮したモンテヴェルディの《タンクレディとクロリンダの戦い》 (ABCD198) や、フランス、イギリス、ドイツのレーベルに行った録音は、どれも人気を集めています。ヴァイオリンのペトリ・タピオ・マトソン Petri Tapio Mattson は、フィンランド・バロック管弦楽団コンサートマスター (1999-2006) を経て、20092月からバロックアンサンブル、オーパスX Opus X の芸術監督。ヴィオラダガンバを弾くミッコ・ペルコラ Mikko Perkola は、シベリウス・アカデミーとハーグの王立音楽院で学んだ後、異なる分野のアーティストと積極的な創作活動を行っています。代表的録音は、ハッキネンと共演したJS・バッハのヴィオラダガンバとハープシコードのためのソナタ集 (Naxos 8.570210)。今日のフィンランドでもっとも才能のあるバロック音楽家の集まったアンサンブルです。

Alba ABCD324 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) フェリクス・メンデルスゾーン (1809-1847)
 6つのオルガンソナタ 作品65
  ソナタ イ長調 作品65-3 ソナタ ニ短調 作品65-6 ソナタ ニ長調 作品65-5 ソナタ ハ短調 作品65-2
  ソナタ ヘ短調 作品65-1 ソナタ 変ロ長調 作品65-4
  ヤン・レヘトラ (オルガン) [ウーシカウプンキ (フィンランド) の Marcussen & Sohn オルガン (1865年製)]

◇フィンランド、ラウマのコルデリン礼拝堂に設置されたカンガサラ・オルガンでシベリウスの《フリーメーソンの儀式音楽》を含むプログラムを演奏した「アルフレッド・コルデリンへのオマージュ」 (ABCD316) に次ぐヤン・レヘトラ Jan Lehtola (1972-) の「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ。第4作では、クラリネットのための3つの協奏曲で知られる作曲家クルーセル (1775-1838) の生まれた、フィンランド西部、ウーシカウプンキ (Uusikaupunki スウェーデン語名:ニュスタード Nystad) の町にある Marcussen & Sohn オルガン (1865年製) を弾き、メンデルスゾーンのオルガン作品群の要、ソナタ (作品65) の全6曲を録音しました。1845年の出版。ピアノで試演したロベルト・シューマンが、「強烈なほど詩的な」と作曲者に宛てて書き、《B-A-C-H の名による6つフーガ》 (1845) を作曲する刺激になったとも言われる音楽です。

BIS CD1748 ヤン・サンドストレム (1954-) 管弦楽作品集
 インドリ:猛犬注意 (Indri: Cave canem) (1988-89) Era (1979-80) Ocean child (大洋の子) (1999/2004)
 舞踊劇《地主屋敷の物語 (En herrgårdssägen)》 組曲 (1987-88/2004)
  アイスランド交響楽団 クリスチャン・リンドベリ (指揮)

◇トロンボーンと管弦楽のための《モーターバイク協奏曲》、プレトリウスの単旋聖歌に基づく《一輪のばらが咲いた (Det är en ros utsprungen)》、男声合唱のための《カオ・ヤイの歌う猿》 などの曲で国際的に知られ親しまれているスウェーデンの作曲家ヤン・サンドストレム Jan Sandström (1954-)。愛娘と旅行したタイで楽しんダイビングの印象を綴ったという《Ocean child (大洋の子)》。セルマ・ラーゲルレーヴの小説に基づくTVのための舞踊劇、ゴシック風の物語が展開する《地主屋敷の物語 (En herrgårdssägen/The Tale of a Manor)(DVD-video Arthaus 101384) の音楽も演奏されています。

BIS CD1790 気韻 − サクソフォーンと中国民族楽器オーケストラの饗宴
鐘耀光 (1956-) サクソフォーン協奏曲第1番 サクソフォーン協奏曲第2番 タシュクルガンの陽光
民謡 (彭修文 編曲) 悲しみの川
田蕾蕾 (1971-) サクソフォーン協奏曲《オープン・シークレット》
  クロード・ドラングル (サクソフォーン) 台北中華楽団 邵恩 (指揮)

BIS CD1933/35 5CD's for price of 3 ジャン・シベリウス (1865-1957) 作品全集 第12集 − 交響曲
 交響曲第1番 ホ短調 作品39 交響曲第2番 ニ長調 作品43 交響曲第3番 ハ長調 作品52
 交響曲第4番 イ短調 作品63 交響曲第5番 変ホ長調 作品82 (第1稿) 交響曲第5番 変ホ長調 作品82 (第3稿)
 交響曲第6番 ニ短調 作品104 交響曲第7番 ハ長調 作品105
  ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)
 交響曲第1番− 第3楽章 (第1稿完全版) と断片 交響曲第2番の断片
 交響曲第3番 − 第2楽章 (第1稿完全版) と断片 交響曲第4番 − 第2楽章 (第1稿完全版) と断片
 交響曲第7番の断片
  ラハティ交響楽団 ヤーコ・クーシスト (指揮)

BIS SACD1963 SACD hyrid (stereo) ラ・スパーニャ (La Spagna)15世紀、16世紀、17世紀の音楽
フランチェスコ・ダ・ミラノ (1497-1543)、ミヒャエル・プレトーリウス (1571-1621)
フランシスコ・デ・ラ・トッレ (16世紀)、ホアン・デル・エンシーナ (1469-1529?)、他の曲
  アトリウム・ムジケー グレゴリオ・パニアグワ (指揮)
 [録音 19804月 帝国大学礼拝堂 (マドリード)] [収録時間 87分22秒]

CD163 としてCD化された音源をLPのアナログ・マスターテープからDSDフォーマットに直接変換。2枚組オリジナルLPアルバムに収録されていながら、最初のCD化でカットされた3作品も復活。ハンス・コッター (15世紀-16世紀) の《Spaniol Kochesberger》はSACD層にのみ収録。

Chandos CHSA5089 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ミエチスワフ (モイセイ)・ヴァインベルグ (1919-1996)
 交響曲第3番 ロ短調 作品45 《黄金の鍵》 作品55d 組曲第4
  ヨーテボリ交響楽団 トルド・スヴェードルンド (指揮)

cpo 777640-2 5CD's special price アウリス・サッリネン (1935-) 作品集 (エディション)
 交響曲第1番 作品24 交響曲第7番 作品71 《ガンダルフの夢 (The Dreams of Gandalf)
 荘重な序曲 (A Solemn Overture) 作品75
 コラーリ (Chorali) 作品22 (管打楽器、ハープとチェレスタのための)
 交響曲第4番 作品49 交響曲第2番 作品29 《交響的対話 (Symphonic Dialogue)
 ホルン協奏曲 作品82 《鐘とアリア (Campane ed arie)
 葬送音楽 (Mauermusik) 作品71962年》
 交響曲第3番 作品35 交響曲第5番 作品57 《ワシントン・モザイク (Washington Mosaics)
 交響曲第6番 作品65 《ニュージーランド日記から (From a New Zealand Diary)
 チェロ協奏曲 作品44 管弦楽のための前奏曲《Shadows (影)》 作品52
 交響曲第8番 作品81Autumnal Fragments (秋の断片)》
 ヴァイオリン協奏曲 作品18 Palace Rhapsody (宮殿ラプソディ) 作品72
  エサ・タパニ (ホルン) マッティン・オルライド (打楽器) ヤン=エーリク・グスタフソン (チェロ)
  ヤーコ・クーシスト (ヴァイオリン) ノールショーピング交響楽団
  ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニック管弦楽団 アリ・ラシライネン (指揮)
 [999 918-2, 999 969-2, 999 970-2, 999 971-2, 999 972-2]

dacapo 6.220534 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ブクステフーデ、ディズリク (ディートリヒ) (c.1637-1707)
 スカンディナヴィアのカンタータ (Scandinavian Cantatas)
 前奏曲 (Praeludium) ホ短調 BuxWV142 (オルガンのための) 舌もて語らしめよ (Pange lingua gloriosi) BuxWV91
 主はわれらが神 (Herren vår Gud Bux) BuxWV40 いざ、主を祝福せよ (Ecce nunc benedicite Domino) BuxWV23
 イエスよ、あなたには私の声が聞こえるだろう (Att du Jesu vill mig höra) BuxWV8
 人々よ来たれ、民よ急げ (Accedite gentes) BuxWV1
 パッサカリア (Passacaglia) ニ短調 BuxWV161 (オルガンのための)
 ミサ・ブレヴィス (Missa alla brevis) BuxWV114 − キリエ (Kyrie) グローリア (Gloria)
 信頼する主、統べたまえ (Domine salvum fac regem) BuxWV18
  ビーネ・ブリンドーフ (オルガン) シアター・オブ・ヴォイセズ TOV バンド ポール・ヒリアー (指揮)
 [録音 2010211日-14日 マリア教会 (ヘルシンオア、デンマーク)]
 [制作・録音 プレーベン・イヴァン]

◇現在はスウェーデン、当時デンマーク領だったヘルシングボリ (ヘルシングボー) でオルガン奏者の子に生まれ、後にドイツ領となるホルステン (ホルシュタイン) のオレスローで育ち、リューベックの聖マリア教会のオルガニストになったブクステフーデ Didrich (Dietrich) Buxtehude (c.1637-1707)。オルガン曲、室内楽曲のほか、120を超す声楽のための作品を残しました。グラミー賞受賞歴のあるシアター・オブ・ヴォイセズ Theater of Voices とポール・ヒリアー Paul Hillier の新しいアルバム『スカンディナヴィアのカンタータ』には、スウェーデン語のテクストに作曲され、現存する2曲 (《主はわれらが神》と《イエスよ、あなたには私の声が聞こえるだろう》) と、『詩編』にテクストを求めた《主の僕らよ、こぞって主をたたえよ》 (詩編134) と《主よ、王に勝利を与え》 (詩編20)、〈キリエ〉と〈グローリア〉だけで構成された《ミサ・ブレヴィス》 など、演奏機会の少ない作品が収録されました。ブクステフーデのオルガン曲全集 (8.226002, 8.226008, 8.226023, 6.220514, 6.220520, 6.220530) を録音したビーネ・ブリンドーフ Bine Bryndorf (1969-) が参加。ブクステフーデゆかりのヘルンシンオア (エルシノア) の聖マリア教会で DXD 録音されました。

dacapo 6.220543 SACD hybrid (Multichannel/stereo) WA・モーツァルト (1757-1791) 交響曲集 第8
 交響曲第29番 イ長調 K201/186a 交響曲第30番 ニ長調 K202/186b 交響曲第28番 ハ長調 K200/189k
  デンマーク国立室内管弦楽団 アダム・フィッシャー (指揮)
 [録音 200910月、20104月 デンマーク放送コンサートホール、第2スタジオ (コペンハーゲン)]

dacapo 6.220563 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ニルス・オット・ローステズ (1888-1966)
 無伴奏ヴァイオリンソナタ集
 無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品30-1 (1921) 無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品30-2 (1921)
 無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品18-1 (1918) 無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品18-2 (1918)
 無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品18-3 (1918)
  ヨハネス・セー・ハンセン (ヴァイオリン)
 [録音 2010223日-25日 デンマーク王立音楽アカデミー (コペンハーゲン)]

◇ニルス・オット・ローステズ Niels Otto Raasted (1888-1966) は、コペンハーゲン郊外のフレゼリクスベア生まれ。金細工を学んだ後、音楽に転向。デンマーク王立音楽アカデミーでオット・マリングの下でオルガニストのディプロマを取得。翌1913年ライプツィヒに留学、カール・シュタウベにオルガン、マックス・レーガーに作曲、ロベルト・タイヒミュラーにピアノを学びます。帰国後の1915年、オーゼンセの聖母教会 Vor Frue Kirke のオルガニストに就き、1924年から1958年に引退するまでコペンハーゲン大聖堂のオルガニストを務めました。生涯を通じローステズは、彼が学んだ人たちへの敬意をもちつづけ、彼の作品にはドイツのクラシシズムとロマンティシズムが色濃く反映されていると言われます。5曲の無伴奏ヴァイオリンソナタはJS・バッハの作品をモデルに作曲され、ネオバロック様式を示した作品群に挙げられています。ヨハネス・セー・ハンセン Johannes Søe Hansen のこの演奏が初録音です。

dacapo 6.220583 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ペレ・グズモンセン=ホルムグレン (1932-) 合唱作品集
 例 (たとえ) (Eksempler) (1970) 3つの合唱曲《ふたたび (Igen)(2006) (『伝道の書』による)
 混声合唱のための6つの簡素なデンマークの歌 (6 enkle danske sange for blandet kor) (2002)
 声明 (Konstateringer) (1969) (同声合唱のための) 3つの舞台 (Tre stadier) (2003)
 自然界からの4つのマドリガル (Fire madrigaler fra naturens verden) (2001)
  アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン ポール・ヒリアー (指揮)
 [録音 2008312日-14日、20091129日-12月1日、201031日]

◇「簡素なことが、生活のひとつの法則」と考えるペレ・グズモンセン=ホルムグレン Pelle Gudmundsen-Holmgreen (1932-)。この「簡素なこと」のうちに純粋、皮肉、恍惚そして挑発といった表情が、いつ姿を現すかわからない状態で息をしているという彼の音楽。長年にわたり作曲者と友情を育んできたアルス・ノーヴァ・コペンハーゲン Ars Nova Copenhagen とポール・ヒリアー Paul Hillier が録音したグズモンセン=ホルムグレンの合唱作品集。6曲のうち4作品が初録音です。

dacapo 6.220586-89 4SACD's hybrid (Multichannel/stereo) WA・モーツァルト (1757-1791)
 オペラ《クレタの王イドメネオ (Idomeneo, re di Creta)K366
  クリスチャン・エルスナー (テノール、イドメネオ) クリスティーナ・ハンマルストレム (メッツォソプラノ、イダマンテ)
  ヘンリエッテ・ボンデ=ハンセン (ソプラノ、イリア) ラファエッラ・ミラネージ (ソプラノ、エレットラ)
  クリストフ・シュトレール (テノール、アルバーチェ) ヨーラン・エリーアソン (テノール、ネットゥーノ)
  ステファン・ミリング (バス、神託の声) デンマーク国立合唱団
  デンマーク国立室内管弦楽団 (デンマーク放送シンフォニエッタ) アダム・フィッシャー (指揮)
 [録音 2005年 デンマーク放送コンサートホール (コペンハーゲン)]

CD44曲のバレエ (Chaconne, Larghetto, La Chaconne qui reprend, Pas seul) を収録。

dacapo 8.226051 太陽の賛歌 (Hymn to the Sun) − アカペラ合唱のための作品集
ヴァウン・ホルムボー (1909-1996) 太陽の賛歌 (Solhymne) 作品77 (1960)
ペーター・ブルーン (1968-) 春の歌 (Forårssang) (2000) 森の散策 (Vandring i Skoven) (2000)
ペーア・ネアゴー (1932-)
 HC・アンデルセンの2つの詩 (Two H.C. Andersen Poems) (2004)
  光と輝く祖国 (Lysets fædreland) 私を抱え連れ去るがいい (Løft mig kun bort)
ボー・ホルテン (1948-) 詩編23番「主は羊飼い」 (Ps. 23: Herren er min hyrde)
ヘアマン・D・コペル (1908-1998)
 『ダヴィデの詩編』による3つの小品 (Three Pieces with Texts from the Psalms of David) 作品74 (1962)
  主よ、あなたの慈しみは天に (Herre, din miskundhed rækker til Himlen) (詩編36番)
  主よ、わたしを救ってくださる神よ (Herre, min Gud, jeg råber om dagen) (詩編88番)
  主に向かって喜び歌おう (Kom, lad os juble for Herren) (詩編95番)
ヨーアン・イェアシル (1913-2004) 創造物の讃歌 (Il cantico delle creature) (1991) (6声のモテット)
ポウル・ルーザス (1949-)
 3つのモテット (Three Motets)
  Preghiera semplice (聖フランチェスコの素朴な祈り) (1981)
  Caritas Nunquam Excidit (互いに愛し合うことのほかは) (1988)
  Psalm 86, Herr, Neyge deine Ohren (詩編86番「主よ、わたしに耳を傾け) (1985)
  デンマーク国立ヴォーカルアンサンブル セーアン・キンク・ハンセン (指揮)
 [録音 200973日-5日、2010611日 デンマーク放送コンサートホール、第2スタジオ (コペンハーゲン)]

HC・アンデルセンの詩、『ダヴィデの詩編』、太陽を崇拝した古代の詩。さまざまなジャンルとスタイルからインスピレーションを得て、20世紀と21世紀のデンマークの作曲家が現代の色とりどりの音楽言語で書いた合唱作品集。デンマーク放送 (DR)2007年に創設、デビューに際して新聞が、「明らかになんでもできる10人の男性と8人の女性」と期待をこめて書いたデンマーク国立ヴォーカルアンサンブル Danish National Vocal Ensemble を客演指揮者のひとり、セーアン・キンク・ハンセン Søren Kinch Hansen (1955-) が指揮しています。

Harmonia Mundi HMU807527 SACD hybrid (Multichannel/stereo) Stories - Berio and Friends
ルチアーノ・ベリオ (1925-2003) A-Ronne
ジョン・ケージ (1912-1992) Story (ストーリー) (1940)
ジャクソン・マクロウ (1922-2004) Young Turtle Asymmetries (非対称の子亀) (1967)
ロジャー・マーシュ (1949-) Not a Soul But Ourselves... (魂ではなく我々自身の問題だ) (1977)
シェルドン・フランク (1943-2010) As I Was Saying (だから言ったでしょ) (1980)
キャシー・バーベリアン (1925-1983) Stripsody (1966)
  シアター・オブ・ヴォイセズ ポール・ヒリヤー (指揮)
 [録音 200911月 ガーニソン教会 (コペンハーゲン)]

◇コペンハーゲンのヴォーカルグループ、シアター・オブ・ヴォイセズ Theatre of Voices は、1990年、ポール・ヒリアーが創設。ペロタンからダウランドまで、そしてベリオ、ペルト、ケージ、シュトックハウゼンをはじめとする "今日" の作曲家たちの作品をレパートリーとした活動を行っています。シュトックハウゼンの《シュティムング》 (HMU807408) に次ぐ新しいアルバム。『ヨハネによる福音書』の冒頭、「初めに言 (ことば) があった」をラテン語、ギリシャ語、ドイツ語で断片的に繰り返し、音風景をさまざまに変化させる、作曲者のベリオ Luciano Berio (1925-2003) 自身が「耳のための劇場」と呼んだ《A-Ronne》。ジョン・ケージ John Cage (1912-1992) の「楽器指定のない四重奏のため」の《Living Room Music》の第2曲、ガートルード・スタインの詩『世界はまるい (The World Is Round)』の「むかしむかし、世界はまるくてな、歩いても歩いても地面が途切れることはなかったんじゃ」を何度も繰り返す〈Story (ストーリー)〉。ケージの「偶然性の音楽」に影響を受けたという作曲家ジャクソン・マクロウ Jackson Mac Low (1922-2004) の《Young Turtle Asymmetries (非対称の子亀)》 は、マクロウ自身が書いた歌詞を5人の歌手がそれぞれに録音、それを同時再生する「作品」です。ロジャー・マーシュ Roger Marsh (1949-) の《Not a Soul But Ourselves... (魂ではなく我々自身の問題だ)》。ジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』に登場する人物、プルーラベルが音の肖像画に描かれます。 「ねえねえ、プルーラベルのこと知りたい?言っちゃおうかな、でもあなた聞いたら命はないわよ」といった早口のセリフがハーモニーと対比されます。シェルドン・フランク Sheldon Frank (1943-2010) の《As I Was Saying (だから言ったでしょ)》では、「ねえねえ聞いて聞いて」「だから言ったでしょ」「えっと」といった「つなぎ」の言葉が旋律をもたず、延々と繰り返されます。シュールレアリズム風のアルバムは、キャシー・バーベリアン Cathy Berberian (1925-1983) の作品で閉じられます。

hyperion CDA67845
ジャン・シベリウス (1865-1957) 弦楽四重奏曲 ニ短調 作品56《内なる声 (Voces Intimae)
ベドジフ・スメタナ (1824-1884) 弦楽四重奏曲第1番 ホ短調 《わが生涯より》
 弦楽四重奏曲第2番 ニ短調
  ダンテ四重奏団
 [録音 20107月 ポットン・ホール (サフォーク)]

LSO Live LSO0708 2SACD's hybrid (5.1 surround/stereo) ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
 オラトリオ《四季 (Die Jahreszeiten)
  ミア・ペーション (ソプラノ、ハンネ) ジェレミー・オヴェンデン (テノール、ルーカス)
  アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ (バリトン、シモン) ロンドン交響楽団合唱団
  キャサリン・エドワーズ (ハープシコード) ロンドン交響楽団
  サー・コリン・デイヴィス (指揮) [歌詞 ドイツ語]
 [録音 2010626日-27日 バービカンセンター (ロンドン) ( ライヴ)]
 [制作 ジェイムズ・マリンソン  録音 ジョナサン・ストークス]

The Masterclass Media Foundation MMF009 DVD-video フランス・ヘルメション、マスタークラス
[曲目] ドヴォジャーク:チェロ協奏曲 (第1楽章)
  フランス・ヘルメション (チェロ) セバスチャン・ベーヴェルシュタム (チェロ、生徒) キャサリン・エドワーズ (ピアノ)
 [ヴェルビエ音楽祭アカデミー2007] [NTSC Stereo Region All 52m]

The Masterclass Media Foundation MMF016 DVD-video ホーカン・ハーデンベリエル、マスタークラス
[曲目] マルチヌー:トランペットとピアノのためのソナティネ
 ヘンツェ:トランペットのためのソナティナ
 エネスク:レジェンド
  ホーカン・ハーデンベリエル (ハーデンベルガー) (トランペット)
 [王立ノーザン音楽大学トランペット・マスタークラス2008] [NTSC Stereo Region All 134m]

The Masterclass Media Foundation MMF2 034 DVD-video フランス・ヘルメション、マスタークラス
[曲目] シューベルト:アルペッジョーネソナタ
  フランス・ヘルメション (チェロ)
 [ヴェルビエ音楽祭アカデミー2010] [NTSC Stereo Region All 43m]

Musica Rediviva MRSACD020 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) 万華鏡 (Kaleidoscope)
ジュリオ・カッチーニ (c.1545-1618) 天にもかほどの星はなく アマリッリ
クラウディオ・モンテヴェルディ (1567-1643) 私は花野の
ジローラモ・フレスコバルディ (1583-1643) アリア・デ・パッサカリア
アントニオ・カルダーラ (1670-1736) 友なる森よ
アントニオ・ヴィヴァルディ (1678-1741) 来て、いとしい人よ
フランツ・シューベルト (1797-1828) 鱒 セレナード
ロベルト・シューマン (1810-1856) 献呈 異郷にて
フーゴ・ヴォルフ (1860-1903) アナクレオンの墓
セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) 夜の静けさに ああ、悲しまないで!
エルネスト・ショーソン (1855-1899) 蜂雀
モーリス・ラヴェル (1875-1937) 白鳥
ベンジャミン・ブリテン (1913-1976)
 おまえはニューカッスルの生まれではないのか (Come you not from New Castle)
 サリーの園 (Sally gardens) オリヴァー・クロムウェル (Oliver Cromwell)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル (1871-1927)
 逢い引きから帰ってきた娘 (Flickan kom ifrån sin älsklings möte) 作品4b-1
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル (1867-1942) あなたは私を悲しませた
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 歌曲集《ハウグトゥッサ (Haugtussa)》 作品67 − 逢引き (Møte) 仔山羊のダンス (Killingdans)
ジャン・シベリウス (1865-1967)
 あれから、私はたずねたことはなかった (Sen har jag ej frågat mera) 作品17-1
 黒いばら (Svarta rosor) 作品36-1
  マリア・フォシュストレム (アルト) アンドレアス・エードルンド (ハープシコード) マッティ・ヒルヴォネン ( ピアノ)
 [楽器 久保田彰 (ハープシコード) Yamaha CFIIIS (ピアノ)]
 [録音 2010105日 リュッケ教会、2011117日-18日 フラートース教会 (ヨーテボリ、スウェーデン)]
 [制作 ユーナス・フランケ=ブルム  録音 トゥルビョーン・サミュエルソン] 試聴盤

◇マリア・フォシュストレム Maria Forsström。西スウェーデンのヨーテボリの生まれ。ストックホルム音楽大学で教会音楽、合唱と管弦楽の指揮を専攻し、卒業後、ロンドンとサンクトペテルブルクに留学しました。ヨーテボリのステーン・シェーステット、ドロシー・アーヴィング、マッティ・ヒルヴォネン、スサンナ・リガッチ、アンナ・ラーションに声楽を学び、バロック期のアリア、バッハの宗教曲、ドイツ後期ロマンティシズムの声楽曲、今日の音楽をレパートリーに2005年からフリーランスの歌手として活動しています。ヨハンネス・ランドグレーンのオルガンと共演したマーラーの歌曲集 (亡き子をしのぶ歌、リュッケルトの5つの詩、原光、告別) (MRSACD018) は広く人気を集め、彼女の精妙なニュアンスと深い表現の歌は日本でもたくさんのファンを獲得しました。2010年から2011年にかけて録音された最新のアルバム。ピアニストのマッティ・ヒルヴォネン Matti Hirvonen とともに来日して広島交響楽団の定期演奏会などで歌うことが予定されていたグリーグとシベリウスを含む歌曲集です。

Naxos 8.559654 18世紀アメリカの序曲集 (The 18th Century American Overturess)
バーティル・ヴァン・ブーア・ジュニア (1952-) (オーケストレーション復元)
ジェイムズ・ヒューイット (1770-1827) メドレー序曲 (Medley Overture) ニ短調 (1798)
 新メドレー序曲 (New Medley Overture) ハ長調 (1799)
 新連邦序曲 (New Federal Overture) ハ長調 (1796)
ベンジャミン・カー (1768-1831) 連邦序曲 (Federal Overture) (1794)
アレグザンダー・ライナグル (1756-1809) 雑多な序曲 (Miscellaneous Overture) ニ長調 (1801)
 折節の序曲 (Occasional Oveture) ニ長調 (1794) 序曲 (Overture) ト長調 (1787)
  シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ パトリック・ガロワ (指揮)
 [録音 200954日-8日 ハンカサルミ教会 (ユヴァスキュラ、フィンランド)]
 [制作・録音 ショーン・ルイス] 試聴盤

◇独立戦争 (1775-1783) 後、アメリカ芸術音楽の揺籃期に活動した作曲家、イギリス生まれのジェイムズ・ヒューイット James Hewitt (1770-1827) とベンジャミン・カー Benjamin Carr (1768-1831)、スコットランド生まれのアレグザンダー・ライナグル Alexander Reinagle (1756-1809) が、主にクラシカル音楽や当時の流行歌を素材にして作曲した序曲集を、パトリック・ガロワ Patrick Gallois 指揮シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ Sinfonia Finlandia Jyväskylä が演奏。オーケストレーションを復元したのはバーティル・ヴァン・ブーア・ジュニア Bertil H. van Boer Jr. (1952-)。ストックホルム・フィルハーモニックのフルート奏者を務めた後、アメリカに移住して指揮者、作曲家として活動したバーティル・ヴァン・ブーア (ベッティル・ファン・ベール) (1924-) の子。音楽学者、ヴァイオリニスト、作曲家、指揮者。ワシントン州ベリングハムのウエスタン・ワシントン大学の教授を務めています。あの曲、この曲、どこかで耳にしたメロディが次々と登場する「メドレー」。この屈託のなさ、おおらかさは、18世紀アメリカの音楽生活のひとつの顔。「新しい国家の政治的、情緒的な発言としてユニークな目的を担っていた」 (ヴァン・ブーア・ジュニア)。楽しい、そして貴重な音楽遺産です。

Naxos 8.572295 オヌテ・ナルブタイテ (1956-) 3つの聖母の交響曲 (Tres Dei Matris Symphoniae) (2002-03)
  カウナス国立合唱団 アイディヤ室内合唱団 リトアニア国立交響楽団 ロベルタス・シャルヴェニカス (指揮)
 [録音 2008年 ヴィルニュス・フェスティヴァル (ライヴ)]

◇表現的で語り口が巧く、「ネオロマンティック」とも言われるリトアニアの作曲家オヌテ・ナルブタイテ Onute Narbutaite (1956-) が、「告知」「キリスト生誕」「磔刑」のエピソードを合唱と管弦楽で描く交響曲。〈第1の交響曲「受胎告知」 (Symphonia prima: Angelus Domini)〉〈第2の交響曲「ベツレヘム」 (Symphonia secunda: Bethleem)〉〈第3の交響曲「悲しみの聖母」 (Symphonia tertia: Mater Dolorosa)〉の3つをヒルデガルト・フォン・ビンゲンの《O clarissima Mater》による〈序 (Introitus)〉と〈祈り (Oratio)〉で挟む構成。ブランデンブルクの州立管弦楽団の委嘱作です。

Ondine ODE1185-2 キンモ・ポホヨネン、サムリ・コスミネン Uniko (2011)
 Utu Plasma Sarma Kalma Kamala Emo Avara
  キンモ・ポホヨネン (アコーディオン、声) サムリ・コスミネン (弦・アコーディオン・サンプル、プログラミング)
  クロノス・カルテット
   デイヴィッド・ハリントン (ヴァイオリン) ジョン・シャーバ (ヴァイオリン)
   ハンク・ダット (ヴィオラ) ジェフリー・ザイグラー (チェロ)
 [録音 2007年 アバター・スタジオ (ニューヨーク)、
  2008年-2010年 グリーンハウス・スタジオ (レイキャヴィーク、アイスランド)、ウラッパ (ヘルシンキ)]
 [制作 ヴァルゲイル・シーグルズソン  録音 リック・クワン、ダン・ボウラ、ヴァルゲイル・シーグルズソン] 試聴盤

◇クロノス・カルテットの委嘱作《Uniko》。フィンランドのアコーディオン奏者のキンモ・ポホヨネン Kimmo Pohjonen と打楽器奏者のサムリ・コスミネン Kimmo Kosminen のデュオが作曲、クロノス、キンモ・ポホヨネン、サムリ・コスミネンの共演により2004年のヘルシンキ・フェスティヴァルで初演された後、モスクワ、ノルウェーのモルデ、ニューヨークの BAM NEXT WAVE フェスティヴァルで演奏されました。コスキネンが、自身の演奏するアコーディオンとパーカッション、クロノスの弦をサンプリング、ポホヨネンのアコーディオンとともに電気処理して創造した多次元の音世界。制作を、ビョークとのコラボレーションで知られるアイスランドのプロデューサー、録音エンジニア、作曲家、ミュージシャン、ヴァルゲイル・シーグルズソン Valgeir Sigurðsson が担当しました。

Simax PSC1239 4CD's special price トマス・DA・テレフセン (1823-1874) ピアノ・ソロのための作品全集
[CD1] 4つのマズルカ 作品1 夜想曲 (Nocturne) へ長調 作品2 4つのマズルカ 作品3
 3つの華麗なるワルツ (Valses brillantes) 作品5 タランテラ (Tarentelle) 変ホ長調 作品6
 悲歌 (Elégie) 作品7 フルドラの踊り (Huldredansen) 作品9
 アダージョとロンド (Adagio et rondo) ロ短調 作品10 夜想曲第2(2e Nocturne) ホ長調 作品11
 創作主題と幻想曲 (Thème original et Fantaisie) 変ロ短調 作品12
[CD2] ソナタ ハ短調 作品13 6つのマズルカ 作品14 アルバムのページ (Feuillets d'Album) 作品16
 夜想曲第3(3e Nocturne) 変ロ長調 作品17 大ポロネーズ (Grande Polonaise) 嬰ハ長調 作品18
 アレグレット 作品20 トッカータ ヘ長調 作品22 小さな物ごい (La petite mendiante) ホ短調 作品23
 大マズルカ (Grande Mazurka) 変ロ長調 作品24 大練習曲 (Grande Etude) ホ長調 作品25
[CD3] 花嫁の歌 (Bruraslaatten) ニ長調 作品26 ワルツ (Valse) 変ニ長調 作品27
 バラード (Ballade) ハ短調 作品28 凱旋行進曲 (Marche triomphale) 変ホ長調 作品29
 大ワルツ (5e Grande Valse) へ長調 作品30-1 大ワルツ (6e Grande Valse) ヘ短調 作品30-2
 マズルカ イ長調 作品33 夢の向こうへ (Au travers d'un songe) 変イ長調 作品34
 カプリッチョ・アパッショナート (Capriccio appasionato) ロ短調 作品36
 即興曲 (Impromptu pour Piano) ト長調 作品38 夜想曲第4(4e Nocturne) 変ト長調 作品39
 ヴァルハラの祭り (Walhallafesten) 作品40 スコットランドの旋律 (Mélodie écossaises) 嬰ハ短調 作品42
 6度の練習曲 (Exercice en sixtes) ホ長調 作品43
 エリザベス女王のパヴァーヌ (Pavane de la Reine Elisabeth) 嬰ハ短調 作品44
[CD4] 手稿譜の作品
 モデラート コラール「鐘たちよ、今鳴っている (Kimer i klokker)」による変奏曲 ト長調
 前奏曲 ト長調
 レント、アレグロ・モデラート、テンポ・プリモ (Lento - Allegro moderato - tempo primo)
 21のフゲッタ、ヴァーセット、カンタービレの小品 (21 Fughetta'r, versettes & cantabilae)
  フゲッタ第1番 ハ長調 フゲッタ第2番 ハ長調 フゲッタ第3番 ハ長調 フゲッタ第4番 イ短調
  フゲッタ第5番 イ短調 フゲッタ第6番 イ短調 フゲッタ第7番 イ短調 ヴァーセット ト短調
  フゲッタ第8番 ト短調 カンタービレ ト短調 フゲッタ第9番 ト長調 フゲッタ第10番 ト長調
  フゲッタ第11番 ト長調 カンタービレ ハ長調 カンタービレ ニ長調 フゲッタ第12Dドリアン
  間奏曲 (Mellomspill) Dドリアン フゲッタ第13Dドリアン ヴァーセット ニ短調
  フゲッタ第14番 ニ短調 フゲッタ第15番 ホ短調
 フーガへの前奏曲 イ短調変奏曲 ワルツ イ短調 アダージョ
 前奏曲 ト短調 前奏曲アンダンティーノ ホ短調・ミクソリディアンd 前奏曲 ト長調 前奏曲 ニ長調
 前奏曲 Eフリジアン フーガ Dドリアン 前奏曲 ト長調 アダージョ ニ短調 (アラ・ブレーヴェ)

 前奏曲 ト長調 間奏曲 ハ長調
 コラール「イエスよ、わたしの思考をお導きください (Jesus styr du mine tanker)」による変奏曲 ト長調
 前奏曲「イエスの御名に (I Jesu Navn)」 ト短調
  アイナル・ステーン=ノクレベルグ (ピアノ)
 [スタインウェイ (CD1-3)、エラール・グランドピアノ (1853年ロンドン) (CD4)]
 [録音 20093月、5月、7月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ) (CD1-3)
  1025日、31日 ノルウェー音楽大学リンデマンホール (オスロ) (CD4)]
 [制作・録音 エーリク・ガルド・アムンセン] 試聴盤

1842年、パリ。「フランス語の知識もなく、無一文に近い状態で、ただ自分の芸術とショパンへの熱狂だけを武器にノルウェーを旅立った、その勇ましい一面をしっかりと見た」。ジョルジュ・サンドはそう言い、トロンハイム生まれのトマス・デューケ・アクラン・テレフセン Thomas Dyke Akland Tellefsen (1823-1874) をショパンに紹介。ノルウェーの一青年は、彼の潜在能力と創造性を見抜いたショパンからレッスンを受けることになりました。ショパンが没した後の1850428日、テレフセンはランベール・ホテルでリサイタルを行い、人前に姿を見せることの少ないジョルジュ・サンドの見守るなか、成功を収め、パリの音楽界にデビューを果たします。貴族と富豪とその子弟をのぞき、ショパンの唯一の弟子とされるテレフセンは、ピアニスト、作曲家として活躍し、1874106日、51歳でパリに病没。その遺志により、彼の出版された作品はオスロとトロンハイムの音楽図書館に寄贈されました。

 テレフセンのピアノ・ソロ作品全集。彼がピアノのために書いた曲の最良の作品群とされる16曲のマズルカ、第1曲が、ポーランドの舞曲でありながらノルウェーの舞曲スプリンガルの要素をもつ《4つのマズルカ》 (作品1) から、《エリザベス女王のパヴァーヌ》 (作品44) までの作品と、未出版の習作と宗教的な小品が集成されています。ハルフダン・シェルルフのピアノ作品全集 (PSC1228) を録音したアイナル・ステーン=ノクレベルグ Einar Steen-Nokleberg (1944-) が、2曲のピアノ協奏曲 (PSC1232) と室内楽作品集 (PSC1226) につづき、テレフセンの音楽と向かい合います。「ピアノ作品の全集を録音するためには、多くのことを学び直さねばならなかった」と、彼は、ブックレットに寄稿した「ひとつの文化遺産」に書いています。テレフセンが生徒のレッスンのために作曲した、技術的にも音楽的にも高度な内容の6曲のワルツ。フィールドとショパンの作品をモデルとした、フランスの趣をもった4曲の夜想曲。リストの音楽を聴いて作曲した《大ポロネーズ》。「彼は、グノーの旋律書法と、フランスとイタリアのオペラから霊感を授かり、故郷トロンデラーグの子守歌と南欧のタランテラを多くの曲の基礎に使った」 (ステーン=ノクレベルグ)。ヨーロッパのピアノ音楽の伝統に沿った作品が多いなかで、《花嫁の歌》、《ヴァルハラの祭り》、山で人を誘惑する美女の《フルドラの踊り》は、ノルウェーの旋律にもとづいて書かれました。スヴェンセンの《ノルウェー芸術家のカーニバル》と同じように、パリに住むノルウェー人芸術家が毎年祝うカーニバルのために作曲されたと考えられています。

 このアルバムの録音は、ステーン=ノクレベルグが愛妻を亡くした後の2009年、オスロで行われました。ソフィエンベルグ教会のセッションではスタインウェイ・ピアノ、ノルウェー音楽大学のリンデマンホールの録音では、テレフセン気に入りエラールのグランドピアノが使われています。Simax Classics を統括するエーリク・ガルド・アムンセン Erik Gard Amundsen が制作、録音、編集を担当。ピアニスト、ステーン=ノクレベルグの意志をピアノのリアルな音像に示す、「録音芸術」です。

 1852924日、ノルウェーの首都クリスチャニアでチフスのために亡くなったスウェーデンのグスタフ王子 Prins Gustaf (1827-1852) を悼んでテレフセンが作曲した《悲歌》。今も学生たちに歌い継がれる《春の歌》や《学生歌 (行進曲)》を書いた「歌の王子」へのテレフセンの想いに、愛妻を偲ぶステーン=ノクレベルグの心情が重なります。「ノルウェー音楽文化の遺産」として伝えられていくアルバムです。

Simax PSC1308 北風を讃えて (A Tribute to the Northern Winds)
エギル・ホーヴラン (1924-)
 ファンファーレとコラール (Fanfare og koral) 作品54a (1966) (シンフォニックバンドとオルガンのための)
アウリス・サッリネン (1935-)
 宮殿ラプソディ (The Palace Rhapsody) 作品72 (1997) (管楽器、打楽器、ハープとピアノのための)
ユッカ・リンコラ (1955-) トランペット協奏曲第2(1993) (トランペットと管楽器のための)
オーレ・シュミット (1928-2010)
 ストラヴィンスキーへのオマージュ (Hommage à Stravinsky) (1985)
  (シンフォニックウィンズ、ティンパニと3人の打楽器奏者のための)
ヒューゴ・アルヴェーン (1872-1960) (グンナル・ユーハンソン 編曲)
 祝祭序曲 (Fest-Ouverture) 作品26 (1909 rev./arr.1974) (軍楽隊のための)
エギル・ホーヴラン (1924-) 
 祝祭序曲 (Festivalouvertyre) 作品39a (1962) (シンフォニックバンドとオルガンのための)
オラヴ・アントン・トンメセン (1946-)
 スタブスアラベスク (Stabsarabesque) 作品14 (1974) (ウィンドバンドのための)
  ノルウェー軍音楽隊 ティーネ・ティング・ヘルセット (トランペット) オーレ・クリスチャン・ルード (指揮)
 [録音 20091014日、19日-23日、2010614日-15日 (リンコラ) アーケシュフース砦騎士館 (オスロ]
 [制作 ヨルン・ペーデシェン  録音 トマス・ウォルデン] 試聴盤

◇「北風」に捧げるオマージュ。グレインジャー、フローラン・シュミット、グスターヴ・ホルストのウィンドバンド作品集 (Simax PSC1208) の颯爽とした、美しい音楽が広く音楽ファンから愛されているノルウェー軍音楽隊が、スカンディナヴィアの作曲家たちがウィンドバンドのために書いたオリジナル曲を録音しました。

 ノルウェーのエギル・ホーヴラン Egil Hovland (1924-) は、「ウォルトン、バルトーク、ショスタコーヴィチの明らかな余韻」をもつ《ファンファーレとコラール》と、エネルギッシュなマーチに抒情を織り交ぜた《祝祭序曲》。フィンランドの作曲家が2人。アウリス・サッリネン Aulis Sallinen (1935-) の《宮殿ラプソディ》は、クーデターで失脚したエチオピア帝国の最後の皇帝、ハイレ・セラシエ一世の腐敗した宮廷を風刺的に描いたオペラ《宮殿》を素材とする、ジャズ、ノスタルジックなビッグバンド、タンゴの要素をもつ音楽。ユッカ・リンコラ Jukka Linkola (1955-) の第2番のトランペット協奏曲は、〈カンタンド (歌うように)〉〈バラード〉〈リトミコ (リズミカルに)〉の3楽章の曲。変ホ管トランペットと弦楽オーケストラのために書いた曲を作曲者自身がトランペットと管楽器のために編曲、別バージョンとしました。指揮者として知られるデンマークのオーレ・シュミット Ole Schmidt (1928-2010)。《ストラヴィンスキーへのオマージュ》には《春の祭典》 《兵士の物語》 《管楽器のための交響曲》 《八重奏曲》 《狐》のメロディの他、ラヴェルとメンデルスゾーンの引用も含まれています。ヒューゴ・アルヴェーン Hugo Alfvén (1872-1960) の《祝祭序曲》。ファンファーレ、序奏、アレグロ・コン・ブリオ、カンタービレ、コーダ。スウェーデンの民謡への作曲者の愛情が反映した音楽です。オラヴ・アントン・トンメセン Olav Anton Thommessen (1946-) もノルウェーの作曲家です。《スタブスアラベスク》 (スターブ (国軍音楽隊) のアラベスク) はノルウェー軍音楽隊の委嘱により作曲。エジプトに短期間滞在中、カイロの通りで見た光景がヒントになったといわれます。彼の出世作のひとつです。

 ノルウェー軍音楽隊 Fosvarets Stabsmusikkorps/The Staff Band of the Norwegian Armed Forces (FSMK)1817年の創設。オスロの中心にあるアーケシュフース砦 Akershus Trening に本拠を置く、常勤隊員39名のノルウェーでもっとも編成の大きいプロフェッショナル・ウィンドバンドです。ベルゲン・フィルハーモニックと録音したグリーグの管弦楽作品集 (BIS) が各国で高く評価された指揮者、オーレ・クリスチャン・ルード Ole Kristian Ruud (1958-)2006年から芸術監督を務めています。リンコラの協奏曲でソロを吹くのはティーネ・ティング・ヘルセット Tine Thing Helseth (1987-)。ハイドン、アルビノーニ、ネルダ、フンメルの協奏曲 (PSC1292) で録音デビューし、たちまち国際的な注目を集めたプレーヤーです。技巧を求められる、ジャズ感覚いっぱいのリンコラの音楽を楽しく演奏しています。

 録音セッションは、ノルウェー軍音楽隊のコンサートが定期的に開かれる砦内の騎士館 Ridehuset で行われました。ウィンドバンドの質感を美しい響きとともに伝える録音です。

 

リリース情報 − Jazz

CAM Jazz CAMJ3310 ダニエル・フレーダル − Irukandji (イルカンジ)
 Irukandji Plumpa Spill The Knife Once and Future Raster Magnolia Heroism
  ダニエル・フレーダル (ピアノ) ヘンリク・ガド (サクソフォーン) トマス・マークソン (ベース)
  ヨン=エーリク・ビョーランゲ (ドラムズ)

◇ダニエル・フレーダル Daniel Fredar (1978-) は、スウェーデン南部、スモーランド地方のアルヴェスタ生まれ。ジャズピアニストとしてヨーテボリを中心に活躍し、スヴァンテ・テュレソン、ティム・ヘイガンズ、スヴェン=エーリク・マグヌソンをはじめとするミュージシャンやノルボッテン・ビッグバンドと共演してきました。コンテンポラリージャズにソウル、ポップ、ブルース、ゴスペルの要素を取り入れ、新しいスタイルの抒情的なメロディを大切にする一方で、簡素な和音に大胆な不協和音を交えることもいとわないと言われます。"ECM Jazz" を想わせる音の世界。フレーダルとアンサンブルを組むのは、ヘンリク・ガド Henrik Gad、トマス・マークソン Thomas Markusson、ヨン=エーリク・ビョーランゲ Jon-Erik Björänge。ビョーランゲは、アルバム『Borderline Fiesta(dB Productions dBCD130) のアンナ・ルンドクヴィスト・カルテットにフレーダルと一緒に参加していました。

CAM Jazz CAMJ7834 ジョン・テイラー − Requiem for a Dreamer
 Requiem for a Dreamer Somebody I Used to Be Ice 9 Unstuck in Time So It Goes Calypso Requiem
  ジョン・テイラー (ピアノ) ジュリアン・アーギュレス (テナーサックス、ソプラノサックス)
  パレ・ダニエルソン (ベース) マーティン・フランス (ドラムズ)
 [録音 2008年]

◇イギリスのピアニスト、ジョン・テイラー John Taylor (1942-) がニューヨーク大学の委嘱により作ったアルバム。スウェーデン生まれのパレ・ダニエルソン Palle Danielsson (1946-)、レインハム生まれのマーティン・フランス Martin France (1964-) の定例のトリオにバーミンガム生まれのサックス奏者、ジュリアン・アーギュレス Julian Argüelles (1966-) が参加。人類のかかえる問題を皮肉と諷刺を交えながらユーモアと愛情をもって描き、2007年に他界したアメリカの作家、カート・ヴォネガット Kurt Vonnegut の『スローターハウス5 (Slaughterhouse-Five)』から『Requiem for a Dreamer』を経て「アイス・ナイン (Ice 9)」の『猫のゆりかご (Cat's Cradle)』に至る作品にインスピレーションが求められました。「芸術作品とは、芸術家と自分の限界との戦い」と書いたヴォネガットと同じようにジョン・テイラーは、「すばらしい音楽家たちと一緒に」 (テイラー) 録音したこの作品で、みずからを超えた世界に到達したと言われます。

Losen Records LOS103-2 フランク・クヴィンゲ − Arctic Skyway
 Childs' Play Snowboarding Down Gaustadtoppen Summit Arabian Blue Hey Baby, Hey
 Boy Sad Latino Boy Twittering after Myllarguten Spring in Bondal Proposal Song
 Engagement Samba My Wedding Waltz Baptism Song The Tuddal Express
 Frank's Tango Arctic Skyway
  フランク・クヴィンゲ (ギター)
 [録音 20106月 レインボースタジオ (オスロ)]
 [制作 フランク・クヴィンゲ  録音 ペール・エスペン・ユーシュフィヨルド] 試聴盤

◇ノルウェーのギタリスト、フランク・クヴィンゲ Frank Kvinge (1964-)。ロサンジェルスの Guitar Institute of Technology で学び、シカゴで演奏した後、2002年に帰国し、ジャズシーンで活躍。彼の弾くギターは、カントリーブルースのギタリスト、ステファン・グロスマンや、伝説的な存在のイギリスのギタリスト、ジョン・レンボーンとも較べられると言われます。テレマルク地方の最高峰ガウスタトッペンの山荘に妻と子供たちと暮らすクヴィンゲが、あたりの景色と日常生活からインスピレーションを得て作った15曲を金属弦のギターで弾いた録音。《Twittering after Myllarguten》は、グリーグの《スロッテル》の第8曲《ミュラルグーテンによる婚礼行列の曲》の原曲を書いた伝説のフィドル弾き、ミュラルグーテン Myllarguten (粉挽きの若者) にならった「おしゃべり」「鳥のさえずり」。

Losen Records LOS104-2 オーレ・マティセン、ペール・マティセン、パオロ・ヴィナッチャ − Elastics
 Systems Init Paolo Entrante Depth Conditioning Elastics Syllinghymne Rabbagast Buoyancy
 Pols Channeling Kicks Ab Himmelhvelving
  オーレ・マティセン (サクソフォーン) ペール・マティセン (ベース) パオロ・ヴィナッチャ (ドラムズ)
 [録音 20107月 ニューヨーク]
 [制作・録音 オーレ・マティセン、ペール・マティセン、パオロ・ヴィナッチャ] 試聴盤

◇ニューヨーク在住のノルウェーのサクソフォーン奏者、オーレ・マティセン Ole Mathisen が、兄弟のペール・マティセン Per Mathisen、ドラマーのパオロ・ヴィナッチャ Paolo Vinaccia と組んだトリオ。電気的イフェストを利かせた、即興性とプレーヤー間のインタープレーを活かした独創的な音楽に特色があるといわれます。

Losen Records LOS105-2 ジョン・サーマン − The Rainbow Band Sessions
 Bedrocks Inn The Wizard Lopsided Going for a Burton My Sketchy Spanish Off Minor
 One Last Waltz Longing
  ヤン・エーリク・コングスハウグ (エレクトリックギター) エルレンド・スレッテヴォル (ピアノ)
  スティーグ・ヴァルリグ (ベース) ロジャー・ヨハンセン (ドラムズ) アンドレアス・ビ (ドラムズ)
  ホーヴァル・フォッスム (サクソフォーン) アトレ・ニモ (サクソフォーン) フルーデ・ニモ (サクソフォーン)
  クヌート・リスネス (サクソフォーン) ロイ・ニコライセン (トランペット) ヨルゲン・イェルデ (トロンボーン)
  ジョン・サーマン (指揮)
 [録音 2006年、2007年 レインボースタジオ (オスロ)]
 [制作 ヤン・エーリク・コングスハウグ  録音 ヤン・エーリク・コングスハウグ、シュヴェル・フロイスリ] 試聴盤

◇イギリスのサクソフォーン奏者、作曲家のジョン・サーマン John Surman (1944-) がノルウェーのプレーヤーを集めて2006年の秋と2007年の春にオスロのレインボースタジオで行ったセッションの録音。エディー・ハーヴィーの《The Wizard》、セロニアス・モンクの《Off Minor》、カナダのジョン・ウォレンの4曲、自作の2曲を演奏しています。

Losen Records LOS106-2 オルガ・コンコヴァ − Return Journey
オルガ・コンコヴァ (作曲)
 Preface: Long Road In a Country, Far Away At My Request My Heroes Way Back When
 Wither Are You Bound? The Collective Unconsciousness Bright & Shiny Return Journey
 Seen from the Past Divine Lost and Not Found Epilogue: the Tale Has Been Told
  オルガ・コンコヴァ (ピアノ)
 [録音 20113月 ペッテシェン・コロニアル・サウンドスタジオ (ホネフォス、ノルウェー)]
 [制作 オルガ・コンコヴァ  録音 エスペン・アムンセン] 試聴盤

◇ロシア生まれ。ノルウェーのジャズシーンで活躍するピアニスト、オルガ・コンコヴァ Olaga Konkova (1969-) のジョニ・ミッチェルの曲による即興演奏『Improvisational Four(Caprice CAP21799) と、ピアノ、ヴォーカルとパーカッションのための『My Voice(LOS102-2) に次ぐアルバム。ビッグバンドやピアノトリオのために彼女が作曲し各地のフェスティヴァルとジャズクラブで演奏してきた曲、そして新作をソロで弾いています。ペッテション・コロニアル・サウンドスタジオ Pettersens Kolonial Lydstudio に設置されたピアノはベヒシュタインの最新型モデルC。コンコヴァがロシア時代から慣れ親しんだブランドの楽器です。


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© Nordic Sound Hiroshima

CD Artwork © Lindberg Lyd, Losen Records, Simax/Grappa (Norway), Alba, Ondine (Finland), BIS, Musica Rediviva (Sweden), CAM (Italy), dacapo (Denmark), Harmonia Mundi (USA), Naxos Rights International