Newsletter No.15   14 December 1999

 

聖霊の贈り物 − アイスランドの教会音楽

 フィンランドから冬の便りがありました。

 12月4日にヤーコ・クーシストから届いたメールによると、ラハティ市でこの “秋” 一番の大雪が降り、やっと冬が来るのを実感したそうです。同じ頃ヘルシンキの知人から届いたメールでは「雨が降って寒い日なのに、今年はまだ雪を見ていないの。この時期に首都で雪が降らないなんて何だか変な年だわ」と書いてあったので、同じフィンランドでも地域差があるのでしょう。でも、ストックホルムも雪が降ったと言っていましたから、今頃はもうヘルシンキも雪景色のはずです。ちなみに、大雪の日、ラハティ交響楽団は12月6日のフィンランド独立記念日のコンサートを前に、男声合唱とオーケストラのためのシベリウス作品 − 《レンミンカイネンの歌》ほかの作品31 − のリハーサルをしたということです。これらの曲はすでに来年の録音が決まっています。

 フィンランドより北のアイスランドからも便りが届きました。こちらの方は、雪ではなく ITM の新しいアルバム、“聖霊の贈り物” というタイトルのアイスランドの教会音楽コレクションのリリースの知らせです。

 アイスランドの宗教音楽というと、ヨウン・ノルダル Jón Nordal (b.1926) の《春の朝の祈り》、ソルケトル・シーグルビョルンソン Þorkell Sigurbjörnsson (b.1938) の《聞いてください、天の創り主よ》や《テ・デウム》など合唱のための作品がすでにおなじみのことと思います。こんどのアルバムに収められているのは近代から現代のアイスランド作曲家たちのオルガン伴奏によるソプラノのためのオリジナル作品と伝統曲を編曲した作品、そしてオルガンのための作品です。

 これは何といえばいいか、アイスランドの音楽の歴史を凝縮したようなアルバムです。最初の曲、14世紀の修道士エイステイン・アウスグリームソンの歌詞につけられた作曲者不詳の曲をソルケトル・シーグルビョルンソンが編曲した《百合 (Lilja/The Lily)》が始まると同時に、一気に時空を超えた世界に連れていかれたような気分になります。そして、最後のパウトル・イーソウルソン Páll Ísólfsson (1893-1974) のオルガンのための《オスティナートとフゲッタ》まで、ひたすらアイスランドの人たちの信仰の声に聞きほれることになります。ドイツに滞在していたヨウン・レイフス Jón Leifs (1899-1968) が父の死を知り、その思い出に捧げた《3つのアンセム》。ヨウナス・トウマソン Jónas Tómasson (b.1946) の、新約聖書から使徒パウロの《テモテへの手紙2》のテクスト(第2章、第11節から第13節)に基づく《もし (Ef/If)》− 「わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きるようになる…」 − と、《ルカによる福音書》の《マリアの賛歌(マニフィカト)》。ひとつひとつの作品の名前を挙げることが無意味に思えるほど、すべての曲がそれぞれに強く心に残ります。伝統の歌をソルケトルが編曲した《決してなんじの日々の祈りを怠るな (Bænin má aldrei brresta þig)》の素朴な旋律の美しさは、クリスマスキャロルと言ってもいいくらいです。ヨウン・ノルダルのオルガンのための《トッカータ》はかなり強烈な音楽です。彼の信仰が率直に表現された作品のように思います。

 録音はアイスランド北部のアクレイリ教会で行われました。豊かな残響をともなって空間に響きわたるマルグリェート・ボウアスドウッティル Margrét Bóasdóttir のソプラノの声は宗教的な清らかさそのもの。アイスランドの歌唱の特徴のひとつ、喉を大きく開放した彼女の歌は曲によってはボーイソプラノかと思うほどの美しい響きを聴かせます。レイキャヴィーク音楽学校、ハイデルベルク=マンハイム音楽院などで学び、アグネス・ギーベル、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、エーリク・ヴェルバらのマスタークラスに参加しました。現在はアイスランドだけでなくヨーロッパ各地で歌手として活動するかたわら、地元の児童合唱や歌唱指導のディレクターを務めています。

 ビョルン・ステイナル・ソウルベルグソン Björn Steinar Sólbergsson はローマやフランスで学び、1986年からアクレイリ教会のオルガニストの地位にある、1961年生まれの若い芸術家です。ソロイストとしてもヨーロッパ各地のコンサートに参加し、1999年2月アイスランド交響楽団によるヨウン・レイフスのオルガン協奏曲のアイスランド初演に独奏者として参加、同じ顔合わせでCD録音も行われました (BIS CD930)

 アルバムカバーには、キリスト教で伝統的に聖霊の贈り物の象徴とされる7羽の鳩をあしらった、レイヴル・ブレイズフョルズ Leifur Breiðfjorð の作品 「聖霊の贈り物」 が使われています。“聖霊の贈り物” というのは、旧約聖書の《イザヤ書》第11章−「エッサイの株からひとつの芽が萌えいで その根からひとつの若枝が育ち その上に主の霊がとどまる…」(新共同訳)− にある、主の贈り物のこと。understanding(識別)、widsom(知恵)、knowledge(知識)、resourcefulness(富)、devotion(献身)、piety(敬虔)、power(権力)。神学者トマス・アクィナスは、神が救世主キリストとその教会に授けた “聖霊の贈り物” としてこの7つを挙げています。この美しいアルバムにもっともふさわしい色合いを添える素晴らしいアートワークだと思います。

ITM ITM8-11 聖霊の贈り物 − アイスランドの教会音楽
ソルケトル・シーグルビョルンソン (1938-) (編曲) 百合 (Lilja)
 いと高きところの唯一の神 (Einn Guð í hæðinni)
 日々の祈りを怠ってはならぬ (Bænin máaldrei bresta þig)
ヨウン・レイフス (1899-1968) 3つの教会の歌 (Þrjú kirkjulög) 作品12a
 主の祈り (Faðir vor) 作品12b
ヨウン・ノルダル (1926-) トッカータ (Toccata) (1985)
ヒャウルマル・H・ラグナルソン (1952-) 生と光の創造主たる神 (Guð sem skapar lif og ljós)
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン (1938-)
 われらの生の真実なるを学ぶ時 (Lærdómstími ævin er) (1992)
アウスケトル・ヨウンソン (1911-) マリアの賛歌 (Maríuvers)
アウルニ・ソルステインソン (1870-1962) 地に平和を (Friður á jörðu)
パウトル・イーソウルソン (1893-1974) マリアの賛歌 (Maríuvers)
ラグナル・ビョルンソン (1926-1998) (作曲、編曲)
 コラール前奏曲《天国の花、道と力 (Himna rós, leið og ljós)
ヨウン・ソウラリンソン (1917-) (作曲、編曲)
 コラール前奏曲《イエスよ、わが暁の星よ (Jesú, mín morgunstjarna)
ヨウナス・トウマソン (1946-) もしも (Ef)
 マリアの賛歌 (Lofs&oumul;gur Maríu) (ソプラノ、ホルンとオルガンのための)
パウトル・イーソウルソン (1893-1974) オスティナートとフゲッタ (Ostinato et Fughetta)
  マルグリェート・ボウアスドウッティル (ソプラノ) ビョルン・ステイナル・ソウルベルグソン (オルガン)
  ジョーセフ・オニベーネ (ホルン)

 

ヴィクトー・ベンディクス交響曲全集

 19世紀の前半、童話作家ハンス・クリスチャン・アナセン(アンデルセン)や哲学者キアケゴー(キルケゴール)、あるいは振付師のオギュスト・ブルノンヴィルが活躍した時代を、デンマークの文化人たちは誇らしげにデンマーク文化の“黄金時代”と呼びます。音楽の分野では、ドイツからやってきたJAP・シュルスやクンツェンが耕し、種を蒔いた、それまでの宮廷音楽の伝統とは異なる土壌に、フレゼリク(フリートリヒ)・クーラウやCEF・ヴァイセら古典的作風の作曲家が花を咲かせ、JPE・ハートマンやニルス・W・ゲーゼらロマン派の作曲家たちが華やかな彩りを添えた時代です。1843年に開園したコペンハーゲンのティヴォリ公園でハンス・クリスチャン・ロンビのポルカやギャロップが人気を集めていたのもこのころです。

 このデンマーク音楽の新しい流れを引き継ぎ、カール・ニルセン Carl Nielsen (1865-1931) への橋渡しをする役割を果たした作曲家のひとりがヴィクトー・エマヌエル・ベンディクス Victor Emanuel Bendix (1851-1926) です。しかし、コペンハーゲンの中流階級の家に生まれ、10歳で四重奏曲(フルート、オーボエ、チェロとピアノのための)を書いたというこの作曲家については、いくつかのピアノ曲や歌曲の録音しかなく、名声の割には真価が伝わらないでいました。そして今、やっと − 本当に“やっと”です − ベンディクスの交響曲の Danacord の全曲録音を手にし、デンマーク音楽史での彼の位置づけを知ることができるようになりました。

 師事していたニルス・W・ゲーゼ Niels W. Gade (1817-1890) を初代の学長としてコペンハーゲン音楽院が開校すると同時に、ベンディクスは15歳で入学を許され、ピアノ科と作曲科の一期生となります。JPE・ハートマン J. P. E. Hartmann (1805-1900) もこの音楽院で作曲を教えていました。卒業してからは王立劇場のレペティトゥールを務め、短期のドイツ留学の後、ゲーゼの求めに応じて母校でピアノを教えることになります。以後、作曲家、ピアニストとして活躍し、彼の名声はデンマーク国外にも伝わっていきます。彼の交響曲は、兄のオトーが移住し、ボストンに在住してピアニストと音楽教師として活動していたアメリカでも演奏されたといいますから、人気のほどが知れます。

 小柄なエドヴァルド・グリーグよりわずか 1cm 高いだけ。特別にルックスが良かったというわけでもないのに、ベンディクスは女性に人気があったということです。当然のようにスキャンダルもありました。ピアノの生徒のひとりアウゴスタ・ショアラーの望みでもうけた男の子の認知をめぐり、刃傷沙汰寸前までいった挙げ句、一家をあげてドイツにまで逃げるはめになってしまいます。(認知をしないことが条件だったといいますから、さてどうでしょうか。)彼にちなんで名付けられたこの男の子が、後にデンマークを代表するピアニストになるヴィクトー・ショアラーです − エミール・テルマーニ(ニルセンの娘婿)と共演したニルセンのヴァイオリンソナタ第2番の録音が残されています (Danacord DACOCD360/362)

 ベンディクスはデンマーク・ロマン派の作曲家、そしてピアニストとしてデンマーク音楽史に名をとどめています。そして、ブックレットの解説を担当している音楽学者モーエンス・ヴェンセル・アンドレアセン Mogens Wenzel Andreasen が、ベンディクスの重要な業績のひとつと指摘するのは、彼がカール・ニルセンの“新しい世代の”音楽を積極的にバックアップしたことです。聴衆の拒否反応も意に介さず、ニルセンの若い時期の管弦楽曲をベンディクス自ら指揮したと伝えられます。では、音楽は“しばしの間ひとびとに日々の憂さを忘れさせるため”にあると考えていた、根っからのロマンティストが“デンマーク音楽に新風を”というニルセンの音楽をどうして?

 第5交響曲初演の翌日1922年1月25日、ベンディクスがニルセンに宛てた手紙が残っています。

「カール・ニルセン君
 日曜日の君の作品のリハーサルから戻った私は、とまどい、がっかりしていた。昨夜のコンサートでは、“映画交響曲 (Symphonie filmatique)” の、この不快な不協和音に激怒しながら、その場を立ち去った。この恥知らずの策略と、もの珍しさや刺激を待ち望む、無防備でお高くとまった平凡な聴衆の群の顔面めがげた握り拳。ほとんどの連中は、自分の鼻血で汚れた手を舐めたくて仕方がなかったはずだ。そして昨日の夜更け、睡眠から目を覚ました私は、そのまま眠れなくなってしまった。君の音楽のせいだ。そのとおり。わたしは、もう一度君の音楽を聴きたくてしかたなくなっていた。嫌悪していると知りつつも心を奪う君の音楽。その生命力、力強さと自立性。どの小節からも君の個性的な音楽が聞こえてくる。これから達成されるはずのもの、おそらく完成不可能いちがいないものに向けて君を引き寄せていく力。天才のひとつの確かな兆しが見てとれる。すでに月桂樹の冠を授かっているにもかかわらず表面に見せる崇高なつましさ、そしてとどまることを知らない創造への欲求。まれにみる天賦の才能と鋼鉄の意志の両者が備わってはじめて獲得できる、類のない自由な動き。芸術というものが共通してもっている熟達を見ることができる。そして君は、遙かな頂点と遠い深淵へ向かおうと努力することにより、小さく、あまりに脆弱で偏狭な我々のデンマーク芸術に抵抗する。当然だろう。そうだ、多くのことが、とても多くのことが君の音楽からは聴こえてくる。私自身に君ほどの耳があったなら、老いるということはもっとたやすいことだったろうに。ご多幸を − ただし、君が楽派を作らないことを祈って! 敬具  VB

(全文の紹介を許可してくださったアンドレアセン氏とブール氏に感謝します。ブックレットには英訳しか掲載されておらず、デンマーク語原文を参照できないままに重訳したことをおことわりしておきます。)

[訳注 “映画交響曲 (Symphonie filmatique)” の "filmatique" というフランス語風の単語は存在せず、ニルセンの第5交響曲を聴いたベンディクスの造語だろうというのがアンドレアセンの考えです。ベルリオーズの幻想交響曲 Symphonie fantastique を念頭において、“汚らわしく、無教養であるにもかかわらず、面白く、魅力的な” 新しい芸術の形として一般化してきた映画 (film) にニルセンの新しい音楽を重ねたはず、と私の質問に対して返事が寄せられてきました。]

 アンドレアセンによると、ニルセンは彼のこの手紙に深く心をうたれたといいます。そして、1931年死を間近にして、ベンディクスの二人目の妻ダウマーに書き送った手紙で、“ヴィクトーの慈愛にみちた、毅然とした言葉は、それがたとえ批判であっても常に励ましになった”ことを語り、彼の“作曲家、指揮者、そして教師としてのデンマーク音楽における重要さ”を述懐しています。ベンディクスを尊敬したニルセンはピアノのための交響的組曲を献呈しています。

 ベンディクスの最後の交響曲となる第4番は1906年の作品です。彼がこの作品を書く以前に、ニルセンは第1番 (1891-92) と第2番《4つの気質》(1901-02) の2曲の交響曲を作っています。1926年に亡くなるまで、ベンディクスは創作活動は次の世代のチャンピオン、カール・ニルセンにまかせて、自身はピアニストとしての活動に専念します。1921年ヘルシンキで開催された北欧フェスティヴァルでは彼の代表作のひとつとされるト短調のピアノ協奏曲を完璧な技巧と集中力で演奏し、会場を埋めた聴衆から大喝采を浴びたということです。

  ニルセンの音楽を擁護したことでは敵も作ったことでしょうが、ベンディクスが多くの人から愛された作曲家だったことは間違いのないところです。彼の交響曲はロマンティックな音楽への憧れを抱いていた当時の人々の耳にはこのうえなく魅力的な作品に響いたことでしょう。四曲の交響曲にはそれぞれ異なる個性と魅力がありますが、旋律の美しさと構成の巧みさという点は共通しています。

 1882年の第1番ハ長調の副題《山登り (Fjeldstigning)》は、デンマークの詩人ホルガー・ドラクマン Holger Drachmann の同名の詩からとられています。アンドレアセンによると、ベンディクスがドラクマンの詩にインスピレーションを求めたというより、作曲者と話したあとでドラクマンが詩を作ったというのが正しいのではなかろうかということです。スコアには詩の短い引用が印刷され、4つの楽章には、『序曲 (Overture)』、『夜想曲 (Notturuno)』、『マルチア・ソレンネ (Marcia solenne) (荘重な行進曲)』、『終曲 (Finale)』 という詩のタイトルがそのままあてられています。

 序曲の第2節「見よ、太陽が山の斜面を昇っていく 雲の波をかき分けて 言い伝えでは愛の社 (やしろ) が 山のいただきにひそむという」にも見られるように、ドラクマンの詩、ベンディクスの曲ともに極めてロマンティックな雰囲気をもっています。作品の様式と管弦楽法にフェレンツ・リストの作品を思わせるところがあることから、ベンディクスはリストの交響詩《山の上で聞いたこと》(山岳交響曲)を知っていたはずだとアンドレアセンは考えています。スケルツォに相当する第2楽章“夜想曲”の流麗な弦の旋律と終曲の至福にみちた高揚感が強く印象に残る作品です。

 交響曲第2番ニ長調 (1888) には《南ロシアの夏の響き (Sommerklange fra Sydrusland)》という副題がついています。ロシアに旅したベンディクスが南ロシアの自然と民謡から受けた印象をもとに書いた作品ではないかとされ、第1楽章冒頭アンダンテの部分の明るい主題や短いプレストを経てアレグロに入ってすぐの動機とも呼べそうな簡潔な旋律には、明らかにロシアの響きが感じられます。ホ短調の第3楽章をのぞき、残りの3つの楽章すべてがニ長調ということから音色の対比が少なく、アンドレアセンはこの点をこの曲の弱点として挙げています。しかし、アンドレアセンの言う“主題と旋律の明らかにロシア的な色合い”とデンマーク的な感覚がうまく溶け合った、“牧歌的な交響曲”とでも呼びたくなるような心地いい交響曲だということは確かです。

 ベンディクスの交響曲のなかでもっとも魅力的な音楽はイ短調の第3番 (1895) でしょう。第1楽章《幻想曲》、第2楽章《スケルツォ》、第3楽章《エレジー》の3つの楽章からなり、そのすべての楽章が個性的な旋律で埋め尽くされています。簡潔、素朴、純粋、清冽、威厳、軽快、ユーモラス、哀切…。心に触れる音楽をどの言葉で言い表せばいいのか。この音楽を聴いて、ベンディクスの作曲の師がニルス・W・ゲーゼだったことを、そしてゲーゼと親交のあったメンデルスゾーンに同じイ短調の交響曲があること − 第3番《スコットランド》− を思い浮かべました。これだけ充実した交響曲が、どうしてこれまでまったく忘れ去られたままでいたのか。現代の聴衆の感性にも訴えかけることのできる、情緒豊かな音楽です。

 ニ短調の第4番もベンディクスの特色がよく表れた音楽です。第1楽章と終楽章の情熱、古い時代を懐かしむような第2楽章の音楽、情緒的な第3楽章アダージョ・ノン・トロッポ。彼の歌曲と共通する、自然に湧いてくるような旋律はほんとうに魅力的です。でも、第3番のあとでニ短調の第4番を聴くと、どことなくベンディクスが何かにこだわっているような感じが捨て切れません。アンドレアセンが “第1楽章と第4楽章のフーガのパッセージと第2楽章のオーボエの動機の2カ所に、カール・ニルセンの音楽がベンディクスの心に何かを残したことが聞いてとれる” と記しているとおり、この曲を書きながら作曲者はカール・ニルセンのように、何か新しいものを模索していたのでしょうか。そして、根っからのロマンティストのベンディクスは、ニルセンが切り開いていった時代に作曲家としての自分が入り込んでいくことができないことを知り、新しい音楽を彼に託すことにしたのではないか。第4番の交響曲を聴いたあと、何となくそんな気がしてきました。そして、もしそうだとすれば、それがベンディクスの誠実さ、あるいは潔さなのか。ひとりの人間としてのベンディクスに大きな興味を覚えます。どうお考えでしょうか。

 この交響曲全集のCD番号は、ラウニ・グレンダール指揮の歴史的録音による Danacord の《デンマーク後期ロマン派交響曲集》(DACOCD370/371 1996年)にすでに記載されていました。でも、その時点では第4番しか録音が終わっていませんでした。その後、全曲録音の計画は白紙に戻され、それが今年になってやっと全曲の録音が完成した背景には色々な事情があったようです。ともあれ、イェスパー・ブール氏の熱意には心から感謝したい気持ちです。念願のベンディクスの交響曲の録音を完成させたブール氏によると、“カール・ニルセン作曲という品質保証のない交響的音楽すべてに対する批評家たちの嫌悪に裏書きされた、デンマーク音楽界の無関心”から演奏の機会さえ与えられず、全曲を録音するなど“夢のまた夢”だったということです。

 ブール氏の夢のひとつだったルーズ・ランゴーの交響曲全曲はデンマークのオーケストラではなく、彼が “泥を投げられる − 個人攻撃される − ことのない距離” と呼ぶ、ポーランドのアルトゥール・ルービンスタイン・フィルハーモニックによって録音されました。このベンディクスの録音もポーランドから更に離れた、シベリア西部の都市オムスクのフィルハーモニックを使って行われています。録音に関してはヨーロッパでも無名のオーケストラのはずです。コスト面でのメリットはなかったということなので、自国のオーケストラを使うことができなかったあたりには、デンマークの音楽界の切実な事情がうかがえそうです。

 ブール氏はこのシベリアのオーケストラにプロジェクトをゆだねたことを正しい選択としていますが、できることならデンマークのオーケストラを使ってほしかったという思いは残ります。洗練された管弦楽の響きを求めたいというだけでなく、個々の楽器の力量にもばらつきが感じられます。弦楽器に潤いが乏しいのは録音の問題もあるかもしれません。でも、作品に対する共感、そして存在をアピールするチャンスを逃がすまいとでもいうかのような集中力の強さを見せた演奏には恥じるところはなく、繰り返し聴くうちに作品本来の魅力もあって、それほど気にならなくなってくるのも確かです。

 指揮者のエフゲニー・シェスターコフは1949年生まれのロシア人。オデッサのオーケストラとヴラジヴォストーク放送管弦楽団を経て、1992年にオムスク・フィルハーモニック管弦楽団の首席指揮者に就任しています。音楽の大きな流れを見据え、確かな舵さばきで進めていく腕はなかなかのものだと思わせます。旋律を思い入れたっぷりに歌わせすぎるということもしていないので、情緒がまとわりついてくる不快感もありません。たくましい音楽づくりをしていながら、どことなく爽やかさが感じられるのはそのあたりに理由があるのかもしれません。

 この全集は1枚目のディスクに第2番と第4番、2枚目に第1番と第3番という組み合わせの構成になっています。シェスターコフとオーケストラが第2番をもっとも気に入ったためにこれを最初に、アンドレアセンとブール氏がアルバムを締めくくるべき曲と考えた第3番を最後に、あとは作曲順が入れ替わらないように割り振ったということが理由のようです。もしできることなら、まず最初は、この4曲を作曲された順序で聴くことをお勧めします。第1番から第4番まで − ベンディクスの交響曲は番号と作曲順が一致しています − 彼の作曲の変化、そして彼が自分の音楽の美点と、自分の属する世界を充分に理解していたことがわかります。二度目からはお気に入りの曲をどうぞ!

 ランゴーの全集はデンマークの音楽ジャーナリズムの徹底的な攻撃にもかかわらず 、内外の多くの人たちから支持されました。このベンディクスの交響曲全集も、北欧音楽のファンだけでなく、ロマンティックな音楽を愛する多くの人たちから暖かく迎えられるような気がします。デンマーク音楽情報センターの友人も「楽譜でしか知らなかった作品を音で聴くという楽しい経験ができただけでなく、何かとても素晴らしい発見をしたような気がする」と言ってきました。この全集録音が “カール・ニルセン以外の交響曲” に対するデンマークの批評家たちの考え方を少しずつ変えていくきっかけになれば、ルイス・グラスの6曲の交響曲録音を含む新たなプロジェクトも順調に進むことになります。すでにイギリスをはじめとするヨーロッパ各国では、このベンディクスの全集は好意的に受け入れられているようです。デンマークの人たち、特にジャーナリストたちが自分たちのもっている遺産の価値に気づくのも時間の問題のように思います。

Danacord DACOCD436/437 2CD's ヴィクトー・エマヌエル・ベンディクス (1851-1926) 交響曲全集
 交響曲第1番 ハ長調 作品16 《山登り (Fjeldstigning)(1882)
 交響曲第2番 ニ長調 作品20 《南ロシアの夏の響き (Sommerklange fra Sydrusland)(1888)
 交響曲第3番 イ短調 作品25 (1895) 交響曲第4番 ニ短調 作品30 (1906)
  オムスク・フィルハーモニック管弦楽団 エフゲニー・シェスターコフ (指揮)

参考ディスク

Pondo RCD8364 ベンディクス ピアノ作品集   ピアノソナタ 作品26 8つの小品 作品22
  ピーター・シーヴライト(ピアノ)

dacapo DCCD9114 デンマーク・ロマンティック歌曲集
ベンディクス 4つの歌曲 作品3
 私の星はいまどこで輝いているのだろう セレナード 夕べの鐘に 春に
ルードルフ・ニルセン、アウゴスト・エナ、フィニ・ヘンリケス、ヘーコン・ベアセン、ルーズ・ランゴーの作品
  ペーザー・セーヴェリン(テノール) ドアテ・キアケスコウ(ピアノ) 

 

エレジアーコ − トゥースラ湖とヤルヴェンパーのピアノ音楽

 フィンランドのヤルヴェンパー・シベリウス協会から素敵なCDが届きました。フィンランドの若手ピアニストのカトリーナ・コルテ Katriina Korte (1963-) が弾く、シベリウスの家 “アイノラ” があるトゥースラ湖畔の町、ヤルヴェンパーゆかりの作曲家の作品を集めたアルバムです。

 ヘルシンキから約30kmしか離れておらず、19世紀の終わりに首都と結ぶ鉄道が完成してからは、この静かな、湖をのぞむ典型的なフィンランドの町には多くの芸術家たち住むようになりました。まず1897年に作家のユハニ・アホが、その後1904年にシベリウスがヘルシンキから移り住み、しだいにトゥースラ湖東岸は芸術家のコミュニティと化していきます。そのコミュニティは“若きフィンランド人”たちの帝政ロシアからの独立をめざす政治運動の活動拠点と呼ばれたこともあるそうです。カトリーナ・コルテは、ブックレットの解説で“フィンランドが独立国家になることができた土台はトゥースラ湖の岸辺にあった”と言い切っています。現在もヤルヴェンパーは多くの芸術家たちにとって魅力のある静かな田舎町で、ここで開催されるトゥースラ湖室内楽フェスティヴァル(2000年は7月31日から8月5日まで)とシベリウス週間(同じく9月30日から10月8日まで)の人気も年々高まっています。

 このシベリウス協会のアルバムには、ヤルヴェンパーの住人だったシベリウスとヨーナス・コッコネン Joonas Kokkonen (1921-1996)、そして現在ここに住んでいるハッリ・ヴオリ Harri Vuori (b.1957) とパーヴォ・ヘイニネン Paavo Heininen (b.1938) の4人の作曲家の作品が収められています。シベリウスの作品は他にいくつも録音があり、コッコネンの作品も Alba からヤンネ・メルタネン Janne Mertanen による演奏 (ABCD127) がリリースされていますが、ヴオリとヘイニネンの曲はこれが初録音です。

 コルテ自ら企画し、プロデュースしたこのアルバムのめざすところは、彼女自身を含めた音楽家たちの感性とトゥースラ湖、そしてヤルヴェンパーの町がどんな関わりをもっているのかを伝えることにあるのではないか。私はそう考えました。ロ短調の即興曲をはじめとするシベリウスの小品、コルテのデビューリサイタルのために作曲されたハッリ・ヴオリの《3つの窓の月 (Kuu kolmessa ikkunassa)》(1998)、ヘイニネンの《鐘と鎖 (Kellot ja kuorot)》、そしてコッコネンの5つのバガテル。

 すべての曲の演奏から、湖とそれをとりまく自然の澄んだ空気が感じられます。そして、すべての作品に対する彼女の暖かいまなざし。透きとおったピアノの高音部の響きとともに、それを弾く演奏者の優しさが伝わってきます。5つのバガテルの第3曲《鳥 (Linuut)》と第4曲《エレジアーコ (Elegiaco)》は、“ある日庭を飛ぶ鳥を見ていると、とつぜん一羽が窓にぶつかり、そのまま地面に落ちて死んだ”、その予期せぬ光景を目撃して、生きるものは滅びる運命にあると悟ったコッコネンの思いを託した音楽だとコルテ自身ブックレットで作品の背景を紹介しています。時代も作風も違ってはいても、トゥースラ湖の自然が変わらず音楽家たちにもたらす優しさ、そして厳しさがしっとりと感じられる素敵なアルバムです。

 同じシベリウス協会からは、1997年トゥースラ湖室内楽フェスティヴァルのライヴ録音によりアンリ・シーグフリドソンやヤーコ・クーシストらが演奏したシューベルトのピアノ五重奏曲《ます》もプライヴェート・リリースされていますが、このコルテの演奏は、CDのためにヤルヴェンパーのコンサートホールで2日間にわたって録音されました。これだけ美しいスタインウェイの響きを聴くのも久しぶりのかもしれません。

 湖を背景にしたコルテのジャケット写真を見ると、彼女はずいぶんと丈夫な手をしています。感じたとおりの音楽を表現できるだけの技術をもっている理由はそのあたりにもありそうです。ちなみにカトリーナ・コルテはヤーコとペッカのクーシスト兄弟のまたいとこにあたるということです。

Järvenpää Sibelius-seura JSIBS2
エレジアーコ (Elegiaco) − トゥースラ湖をめぐるフィンランド・ピアノ音楽
ジャン・シベリウス (1865-1957) 即興曲 (Impromptua) ロ短調 作品5-5
 10の小品 作品24 − ロマンス (Romance) イ長調 ロマンス (Romance) ニ短調
  アンダンティーノ (Andantino) ロマンス (Romance) 変ニ長調 舟歌 (Barcarola)
 13のピアノの小品 (13 Pieces for piano) 作品76
  スケッチ (Esquisse) エチュード (Etude) カリヨン (鐘) (Carillon)
  ユモレスク (Humoresque) 慰め (Consolation) 小ロマンス (Romanzetta)
  アフェットゥオーゾ (Affettuoso) 子供の小品 (Pièce enfantine)
  アラベスク (Arabesque) エレジアーコ (Elegiaco) リンネ草 (Linnaea)
  小カプリッチョ (Capriccietto) 道化 (Harlequinade)
ハッリ・ヴオリ (1957-) 3つの窓の月 (Kuu kolmessa ikkunassa) (1998)
パーヴォ・ヘイニネン (1938-) 鐘と鎖 (Kellot ja kuoro) 作品62b (1993)
ヨーナス・コッコネン (1921-1996)
 5つのバガテル (Viisi bagatellia) (1969)
  前奏曲 (Praeambulum) 間奏曲 (Intermezzo) 鳥たち (Aves) エレジアーコ (Elegiaco)
  木々 (Arbores)
  カトリーナ・コルテ (ピアノ)

 

フィンランドの音楽雑誌 “クラシカ”

 フィンランドで“クラシカ (Classica)”という隔月刊の音楽雑誌が発行されていることは、一部のフィンランド音楽のファンの方はご存じのことと思います。フィンランドの作曲家や演奏家の話題とともに、フィンランド国内でリリースされるCDなどが、約50ページのカラフルな紙面で紹介されています。国内向けの雑誌なので、すべてフィンランド語で書かれているのが一般的ではありませんが、フィンランド語の文法書と辞書を片手に想像を働かせながら眺めるのもなかなか楽しいものです。

 特にありがたいのは、特集記事にちなんだCDが毎号添付され、既発売の商用録音とは別に、この付録でしか聴くことのできない貴重な放送録音やライヴ音源に出会えることです。フィンランドの叙事詩《カレヴァラ》とこの作品を題材にしたテレビ映画が特集された号には、この映画のためにアウリス・サッリネンが書いた音楽を組曲にまとめた《鉄の時代 (Rauta-aika)》(Ondine ODE844-2 と同一音源)に、ユッカ=ペッカ・サラステ指揮フィンランド放送交響楽団のウィーンでのライヴ録音によるシベリウスの《レンミンカイネン組曲》が組み合わせられていました。最新号のCDもカティ・ハマライネンがコトカ教会のジルバーマン・オルガンを弾いた、ダンドリュー一族やミシェル・コレットらバロック期フランスのクリスマスのオルガン音楽を集めた、独自企画のアルバムです。

 この“クラシカ (Classica)”がインターネットでも購読申し込みをできるようになりました。
    
 URL http://www.kuvalehdet.fi
 
 このアドレスに購読希望のメールを送ると (英語でだいじょうぶです)、最新号としばらくしてから請求書が送られてきます。バックナンバーの在庫があれば、購読開始時期をさかのぼって指定することもできます。たとえば、サラステの《レンミンカイネン組曲》の号を希望する場合、"4/1999 から" と明記すれば、メールで、可能かどうかの連絡があります。

 購読料は、航空便扱いの12カ月の場合 FIM516 (EUR86.79)。為替レートによって異なりますが、10,000円程度です。エコノミー便を指定すると、時間は余分にかかりますが、FIM30 ほど安くてすみます。6カ月購読の航空便の場合は FIM270 です(購読料は、1999年12月現在)。

 クレジットカードの取り扱いがないので、請求書が届いてから、もよりの郵便局からユーロジャイロによりユーロ (EURO) 建てで送金することになります。郵便局に口座があって振替送金できる場合は 400円、口座がない場合は 1,000円が送金手数料としてかかります。

 郵便やファクスで申し込む場合は、次のところで受け付けています。

  Yhtyneet Kuvalehdet Oy - United Magazines Ltd
  Maistraatinportti 1
  FIN-00015 YHTYNEET KUVALEHDET
  FINLAND
  Tel +358-9-1566 671  Fax +358-9-1566 6765

 本誌と一緒にフィンランド放送の番組表が送られてきます (本誌が発行されない月は番組表だけ)。聴いてみたくなるようなライヴ録音が放送予定にあって悔しい思いをすることもありますが、眺めているだけでなんだか楽しい気分になるのも確かです。

 

新譜・新着情報

BIS CD1048 ベンクト・ハムブレウス (1928-2000) 合唱作品集
 Motetum Archangeli Michaelis (大天使ミカエルのモテット) (1967)
 Apocalipsis cum figuris secundum Dürer 1498 (姿のある黙示録、デューラー1498年) (1987)
  スウェーデン放送合唱団 ステファン・パークマン (指揮)
  ハンス=オーラ・エーリクソン (オルガン) ウッレ・ショルド (バス)

BIS-NL CD5010 オルフェイ・ドレンガル、カプリース・コンサート 第1
  オルフェイ・ドレンガル (OD) エーリク・エーリクソン (指揮)
  [録音 1964年-1969年 (ライヴ)]

Danica DCD8197 チェロ愛奏曲集 第4
JS・バッハ (1685-1750) 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
 ヘンデルの《ユダ・マカベア》の主題による12の変奏曲 WoO45
 モーツァルトの《魔笛》の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 WoO46
 モーツァルトの《魔笛》の「娘か女が」の主題による12の変奏曲 作品66
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ (1710-1736) (ヴィンチェンツォ・・チャンピ作のオペラから)
 ニーナ (三日も)
ダーヴィド・ポッパー (1843-1913) ガヴォット第2番 ニ長調 作品23
フランツ・シューベルト (1797-1828) 楽興の時 D780 − 第3番 ヘ短調
F・モレーノ・トローバ (ガスパル・カサド 編曲) ファンダングイロ
カール・マリア・フォン・ヴェーバー (1786-1826) (ピアティゴルスキー 編曲) ロンド
  アナス・グロン (チェロ) ヨーアン・ハル・ニルセン (ピアノ)

Danica DCD8207 黄金の国 − シュレヒテ・カペッレ、デンマーク=ユダヤの音楽
 ハイセ・ボルガー シャローム・アライヒェム 母に 黄金の国 義母たち
 ベラルーシ 楽しかったわたしの7年はどこへ 他
  シュレヒテ・カペッレ
   ヘンリク・ゴルトシュミット (オーボエダモーレ、マリンバ、ピアノ、ヴォーカル)
   ヴラディミール・ランダ (ヴァイオリン、ヴォーカル) ヘンリク・スコウ (ダブルベース、ヴォーカル) 
   ローネン・タルマイ・ヴァニエヴィツ (ピアノ、ヴォーカル) マレク・インマグリュック (ヴォーカル)
   ブライン・ビンダー (トロンボーン)

Finlandia 3984-27891-2 ヴィジョンズ − フィンランドのオルガン作品集
カレヴィ・キヴィニエミ (b.1958) オルガンのためのヴィジョン 3つの即興曲
ヨーナス・コッコネン (1921-1996) ルクス・エテルナ(永遠の光)
ジャン・シベリウス (1865-1957) 2つの小品 作品111 イントラーダ 葬送音楽
タネリ・クーシスト (1905-1988) 《ラムス・ヴィレンス・オリヴァルム》による幻想曲
アイモ・カンカネン (b.1922) オルガンのための組曲
カリ・カルヤライネン (b.1953) ミシェル・コレットへのオマージュ 生存のための競争
ロウヘンサロ イン・メモリアム
  カレヴィ・キヴィニエミ(オルガン)

Rondo RCD8366 ブロンズとブラス − デンマークの昔と今の音楽
モーエンス・アンレーセン (1945-) (編曲)
モーエンス・アンレーセン (1945-) ブルーゼヴェルテ・ソロ フォルリスダムとブルーゼヴェルテ
 コペンハーゲンの朝 (1998) ブルーゼヴェルテ・アンサンブル
カール・ニルセン (1865-1931) 祝祭前奏曲 FS24
作者不詳 高きところここちよく響け ヘッセン王子フレゼリクの行進曲 (1790)
フレゼリク・クーラウ (1786-1832)
 劇音楽《妖精の丘》− 狩人の合唱「夏の夜のなんと素晴らしいことよ」 国王クリスチャン
HS・パウリ (1810-1891) バレエ《ナポリ》 − 退散
トーヴァル・ハンセン (1847-1915) イントラーダ
フレゼリク七世 (1808-1863) 国王の行進曲
ペーア・ネアゴー (1932-) Doing (1969/1997)
ウルリク・ノイマン (1918-1994) 愛のワルツ (Kärleksvals)
  ケル・ヨーアンセン (ルーレ、テナートロンボーン) ユーナス・ヴィーク (ピッコロトランペット)
  ニルス=ヨーアン・イェセン (トランペット) ニルス・ヴィン (コルネット、トランペット)
  トマス・イェンセン (コルネット、トランペット) オーラ・ニルソン (ホルン) ラッセ・モーリセン (ホルン)
  トゥルビョーン・クルーン (ルーレ、アルトトロンボーン) ラース・ハウゴー (バストロンボーン)
  ヤン・モーテンセン (バストロンボーン) モーエンス・アンレーセン (ユーフォニアム、ルーレ)
  イェンス・ビョアン=ラーセン (テューバ) ペーア
・イェンセン (打楽器) セーアン・モンラズ (打楽器) 他

Rune Grammofon RCD2006 (RCD2002+RCD2005) アルネ・ヌールハイム (1931-)
 RCD2002 Solitaire (孤独) (1968) Pace (平安) (1970) Warsaw (ワルシャワ) (1970)
        Polypoly (1968) Colorazione (1968)    [エレクトロアクースティック音楽]
 RCD2005 biosphere/deathprod (nordheim transformed) − trasparenza
        journey to the centre of the first 1.1 katedra botaniki warp/warble
        les fleurs du mal twin decks journey to the centre of the first 1.2

Rune Grammofon RCD2011 レッド・シフト・スウィング (Red Shift Swing)
   − エスペン・ソンメル・アイデとダーグ=アーレ・ハウガンの作品
 drifting west 500,000 years ago the travel light expand the heart lonesome train
 red shift swing popul vuh turning the piano 
 a regular hexagon is found traced in the sand on some beach
 the sun is where the clouds should be
  アログ (Alog)

Rune Grammofon RCD2012 love comes shining over the mountains
 information phonophani düplo a threatened logical unit arene nordheim deathprod
 plirk supersilent alog furuholmen/bjerkestrand marhaug/rishaug biosphere/deathprod
  [エレクトロアクースティック音楽]

Tonart TONART44 16世紀の音楽
ティルマン・スザート (c.1500-c.1562) 羊の踊り 4つのブランル
 アルマンドと夜の舞曲 ガイヤルド《なにもかも》
ミヒァエル・プレトーリウス (1571-1621)
 テルプシコール − ヴォルタ 花の舞踏会 松明のブランル ブラシ スパニョレッタ 8つのガヴォット
作者不詳 (イギリス) モルトの入った小さなグラス
ヘンリー八世 (1491-1547) ああ、ご婦人よ
ピエール・アテイニャンの1530年パリ刊行本 イタリアから来た猫 靴が痛い
ゲーオルク・フォルスターの1566年小歌集 われらの愛しのご婦人 ストランペデーニ
クロード・ジェルヴェーズ (16世紀) ジェルヴェーズのブランル
ハンス・ネヴスリーダー (1508-1563) 行進曲
ウップサラの歌本 レイ・アクイエン
作者不詳 (スペイン) エレス・アルタ
  アンサンブル・アルルナ ファルソボルドーネ

 

ワールドミュージック


Caprice CAP21615 ノーラ (Nåra) − ヴォーカル、フィドル、アコーディオンによるスウェーデン民俗音楽
 ロサリルとおかあさん ヘル・ダンサル・ヤ・メ・メイネ・ガムプレ・スコウル ほか 
  ノーラ
   ビョーン・ストービ (フィドル、ヴォーカル) グンネル・マウリツソン (ヴォーカル)
   ベンガン・ヤンソン (アコーディオン、ヴォーカル)

◇民謡調の伝統曲を中心とした作品集。

Tongang AWCD37 帆の下で歌う歌 − スウェーデンの船乗りの歌
 ルーベン・ランソ 錨をおろせ 南オーストラリアに向かって スヴィネペル ヴィクトリア ほか
  トリオ・グランデ

◇一部フィドルによる伴奏がついた、男性トリオによる北欧のシャンティ集。

TLS TLCD5399 スウェーデン、イェムトランドの民俗音楽
  オステルスンド・スペルマンスラグ

◇イェムトランド地方の民族楽器奏者が演奏する、スペルマン、オル・ペルサの作品集。


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© Nordic Sound Hiroshima

CD artwork © BIS (Sweden), Järvenpää Sibelius-seura/Katriina Korte (Finland), Danacord (Denmark)