Newsletter No.151   15 July 2011

 

リリース情報 − Classical & Contemporary

2L 2L078SABD 2SACD's hybrid (5.1 surround/stereo) + Pure Audio Blu-ray オラヴ・アントン・トンメセン (1946-)
 霊感を与えられた娘ヴェスレモイ (Veslemøy synsk) (2007) (声とピアノのための)
  マリアンネ・ベアーテ・シェラン (メッツォソプラノ) ニルス・アンデシュ・モッテンセン (ピアノ)
 [録音 201028日-11日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)]
 [制作・録音 モッテン・リンドベルグ]
 [DXD (24/352.8kHz) 録音 Blu-ray: 5.1 surround DTS HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz) +mShuttle] 試聴盤

◇アルネ・ガルボルグ Arne Garborg (1851-1924) の連作詩集『ハウグトゥッサ (Haugtussa)』 (山の精) は、ヘンリク・イプセンの劇『ペール・ギュント』や中世から伝わる幻想の詩『夢の詩 (Draumkvedet)』と並び称されるノルウェー文学の遺産です。この作品について作曲家のオラヴ・アントン・トンメセン Olav Anton Thommessen (1946-) は、「ノルウェー語を理解する人たちへの贈り物。幻想の詩『夢の詩』や "詩のエッダ" 『古エッダ (Elder Edda)』の『オーディンの訓言 (Håvamål)』といった中世文学の余韻とダンテの『神曲 (Divina Commedia)』やプーシキンの『エヴゲーニイ・オネーギン (Eugene Onegin)』といったヨーロッパ散文詩の余韻を漂わせながら、途方もないひろがりをもって、喪失、憂鬱、救済を不気味な姿に描いた無比の作品だ」と言っています (2L078SABD ブックレット)

 農場で働く美しい娘ヴェスレモイ (Veslemøy)。「彼女はやせて黒髪で ほっそりしている 茶色の涼しい眼鼻立ち そして深い灰色の眼 静かな夢みるような振舞」 (大束省三・訳) 霊感のそなわった彼女は超自然の世界に出会う。死んだ姉の姿が現れる夢、青年ヨンとの出会い、トロルと幽霊の集まり、地底世界「ヘルハイム」と霧の世界「ニーヴルハイム」、大量虐殺の血が流れる河……。そしてヴェスレモイは「賢い娘 (Vis-møy)」となった。

 翻訳が困難なためノルウェー語圏にとどまるはずだった『ハウグトゥッサ』の名が広くヨーロッパ世界に知られるきっかけとなったのは、ガルボルグと同時代の作曲家エドヴァルド・グリーグ Edvard Grieg (1843-1907) の歌曲でした。グリーグは『ハウグトゥッサ』の詩をテクストに歌曲を書き、〈それは歌う (Det syng) (誘惑)〉から〈小川で (Ved Gjetlebekken)〉までの8曲を歌曲集《ハウグトゥッサ》 (《山の娘》とも訳されてきました) (作品67) として出版。そのほかに、「作品67に含まれなかった」『ハウグトゥッサ』の歌が6曲と未完のスケッチがいくつか残されました。

 現代ノルウェー音楽界のフロントランナーに挙げられる作曲家、グリーグを敬愛し《グリーグのイ短調ピアノ協奏曲による序奏とマクロファンタジー (Introduksjon og Makrofantasi over Griegs a moll for klaver og stort symfoniorkester)(Aurora ACD4927) を書いたオラヴ・アントン・トンメセンも、『ハウグトゥッサ』に魅せられたひとりです。

 トンメセンの新作《霊感を与えられた娘ヴェスレモイ (Veslemøy synsk)》。「(グリーグの歌曲集では) 超自然の要素が大きく省かれたため、ハイネの詩によるシューマンの《詩人の恋》に似た、裏切りと喪失に終わるありきたりの恋物語になった……『ハウグトゥッサ』は、それだけではない」 (トンメセン) その壮大な世界を表現するためトンメセンは、共同でプロジェクトにあたったソプラノ歌手のグリ・エッゲ Guri Egge (1948-) とピアニストのホーコン・アウストボー Håkon Austbø (1948-) と一緒に、ガルボルグの書いた309ページから選んだ詩を約30ページのテクストにまとめ、詩文の一部に手を加えました。

 「アルネ・ガルボルグの『ハウグトゥッサ』に基づくグリーグの音楽コラージュ (En Griegsk musi-collage over Arne Garborgs Haugtussa)」の副題が示すとおり、この音楽には《ハウグトゥッサ》、《スロッテル (ノルウェーの農民の踊り)》、《バラード》、《伝承による19のノルウェー民謡》、《抒情小曲集》、ヴァイオリンソナタ、ピアノ協奏曲などグリーグの作品が「素材」に使われ (ブックレットに詳細が記されています)、シュプレヒゲザングやピアノの内部奏法などの技法も用いて作曲されました。

 オラトリオとリートの歌手として国際的に活躍するマリアンネ・ベアーテ・シェラン Marianne Beate Kielland (1975-) は、《霊感を与えられた娘ヴェスレモイ》のプロジェクトに早くから関心を寄せ、201023日、ニルス・アンデシュ・モッテンセン Nils Anders Mortensen (1971-) の共演によりオスロ・コンサートホールの小ホールでこの作品を演奏しました。このコンサートのためトンメセンはメッツォソプラノの声域に合わせていくつかの改訂を施しています。このアルバムのための録音セッションは、そのコンサートの後、8日から11日にかけてソフィエンベルグ教会で行われました。アルバムのブックレットには、歌詞の対訳に替えて、トンメセン自身がまとめた全45トラックの要約 (英語、ノルウェー語) が掲載されています。

 グリーグの劇付随音楽《ペール・ギュント》、アルネ・ヌールハイムの《夢の詩》 (Simax PSC1169)、ビバロのオペラ《幽霊 (Gespenster)》 (イプセンの戯曲による) (Aurora ACD4982)、トンメセンの《エッダ=ダ (Edda-da)》 (『オーディンの訓言』による) (Aurora ACD4991)、そしてこの作品。ノルウェーの文学と音楽を結ぶ文化遺産に新たな一作が加わりました。

Alba ABCD314 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) 空中浮揚 (Levitation)
ペーテル・エトヴェシュ (1944-) 空中浮揚 (Levitation) (2007) (2つのクラリネット、アコーディオンと弦楽のための) *
カール・ニルセン (1865-1931) クラリネット協奏曲 FS129 (作品57) (1928) **
アウリス・サッリネン (1935-) クラリネット、ヴィオラと室内管弦楽のための協奏曲 作品91 (2006-07) ***
  クリストフェル・スンドクヴィスト (クラリネット) クッレルヴォ・コヨ (クラリネット) * ヤニ・ニーニマキ (スネアドラム) **
  トンミ・アールト (ヴィオラ) *** フィンランド放送交響楽団 ハンヌ・リントゥ (指揮) */** オッコ・カム (指揮) ***
 [録音 2009108日-9***2010211日-13**56日-7* 文化の家 (ヘルシンキ)]
 [制作 ラウラ・ヘイキンヘイモ  録音 ヤリ・ランタカウリオ] 試聴盤

◇フィンランド放送交響楽団の首席クラリネット奏者を務めるクリストフェル・スンドクヴィスト Christoffer Sundkvist (1978-) はスウェーデン系のフィンランド人。シベリウス・アカデミーのアンナ=マイヤ・コルシマーとバーゼル音楽アカデミーのフランソワ・バンダの下で学び、2004年クルーセル・クラリネット・コンペティションで第1位を獲得。翌2005年にフィンランド放送交響楽団の首席奏者に就任しました。ソロ奏者として各地のオーケストラに客演。『アークティック・ヒステリア』 (ABCD307) のアルクティネン・ヒュステリア木管五重奏団 Arktinen hysteria/Arctic Hysteria と、ユッカ・ティエンスーの室内楽作品集 (ABCD287) のプラス・アンサンブル Plus Ensemble のメンバーとして室内楽を楽しみ、2008年春にはマグヌス・リンドベリのクラリネット三重奏曲をヘルシンキで初演しました。

 スンドクヴィストが演奏する3曲のクラリネット協奏曲。《空中浮揚》 は、ハンガリーのペーテル・エトヴェシュ Peter Eötvös (1944-) がザビーネとヴォルフガングのマイヤー兄妹のために書いた4楽章の作品です。第3楽章と終楽章にそれぞれ〈舟歌 (Barcarola)〉〈ペトルーシュカの復活 (Petrushka's Ressurrection)〉の副題がつけられています。2008年のカナリア諸島音楽祭でマイヤー兄妹により初演。サカリ・オラモ指揮のフィンランド放送交響楽団が共演しました。

 カール・ニルセン Carl Nielsen (1865-1931) のクラリネット協奏曲は、先に木管五重奏曲 (1922) を献呈したコペンハーゲン木管五重奏団のメンバーのために彼がフルートの作品につづいて書いた協奏曲です。アレグレット・ウン・ポコからアレグロ・ヴィヴァーチェまで切れ目なく演奏される7つの部分 (または4つの楽章) から構成される作品は、クラリネットを担当していたオーエ・オクセンヴェズ Aage Oxenvad (1884-1944) の技巧と音楽と性格を念頭に置いて作曲され、「オクセンヴェズの肖像画」とみなされています。初演と同じ年の暮、オクセンヴェズがこの作品をストックホルムで演奏した際には、辛辣な音楽批評で知られ、シベリウスの作品をこきおろした作曲家のヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルから、「不必要に実験を好む奇抜なデンマーク人が作った、まったくもって最悪の作品……ニルセンが不協和音の熱烈な支持者だということがよくわかる」という "賛辞" をちょうだいしたと言われます。交響曲第5番と同じようにこの協奏曲でも「孤独な」スネアドラムに重要な役割が与えられました。ペッテション=ベリエルはそのことも気に入らなかった。おそらくそうでしょう。

 アウリス・サッリネン Aulis Sallinen (1935-) の《クラリネット、ヴィオラと室内管弦楽のための協奏曲》 はフィンランド放送の委嘱を受けて作曲されました。バルト海に迷い込んだイルカの母子を悼む〈イルカの嘆き (The Dolphin's Lament)〉、サッリネンがテレマンの《2つのヴィオラのための協奏曲》のために書いたカデンツァが織り込まれた〈遊び (Les Jeux)〉、闘牛に対する疑問と憤りの〈雄牛のアダージョ (Adagio del Toro)〉の3楽章。「動物の権利を献身的に擁護したフランスの女優ブリジット・バルドーの精神を手本にした」と作曲者は語っています。スンドクヴィストとトンミ・アールト Tommi Aalto が、オストロボスニア室内管弦楽団の2007年-2008年のシーズン、創設35周年記念ンサートで初演しました。

 フィンランド放送交響楽団をハンヌ・リントゥ Hannu Lintu (1967-) とオッコ・カム Okko Kamu (1946-) が指揮。興の乗った演奏と色彩鮮やかな録音が、スタイルも気分も異なる3つの協奏曲を楽しませてくれるアルバムです。

Alba ABCD321 スペインのリサイタル (Recital Español)
ホアキン・トゥリーナ (1882-1949) ファンダンギーリョ (Fandanguillo) 作品36 (1925)
マヌエル・デ・ファリャ (1876-1946)
 クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌 (Homenaje, pour Le Tombeau de Debussy) G56 (1920)
ホアキン・トゥリーナ (1882-1949) タレガを讃えて (Homenaje a Tárrega) 作品69 (1932)
フェデリコ・モレーノ・トローバ (1891-1982) 夜想曲 (Nocturno) (1926)
ホアキン・トゥリーナ (1882-1949) セビーリャ幻想曲 (Sevillana-Fantasia) 作品29 (1923)
ルイス・デ・ミラン (c.1500-1561)
 巨匠と題されたビウエラ曲集 (Libro de música de vihuela de mano insitulado El Maestro)
 
− ファンタシア第8番 ファンタシア第9番 ファンタシア第12番 パヴァーヌ第4番 パヴァーヌ第6
フランシスコ・タレガ (1852-1909) 前奏曲第1(Preldio I) アラビア・カプリッチョ (Capricho árabe)
 前奏曲第7(Preldio VII) アラールの華麗なる練習曲 (Estudio Brillante de Alard) 前奏曲第2(Preldio II)
  オスモ・パルム (ギター) [楽器 ブライアン・コーエン Brian Cohen (1997年)]
 [録音 200811月-20095月 ヴィヒティ教会 (フィンランド)]
 [制作 オスム・パルム、ペッカ・ヴェサネン  録音 ペッカ・ヴェサネン] 試聴盤

◇ギター音楽の豊かな歴史からスペインの3つの時代を代表する作品をフィンランドのギタリスト、パルムが弾いた『スペインのリサイタル』。16世紀、ルイス・デ・ミラン Luis de Milán (c.1500-1561) が、15世紀から16世紀ごろイベリア半島で演奏された、ギターに似た楽器、ビウエラ・ダ・マーノのための曲を集めて出版した『巨匠と題されたビウエラ曲集』 (1536) から《ファンタシア》と《パヴァーヌ》。19世紀、ギターの音色と技巧を革新的に発展させ芸術音楽の楽器としての人気と地位をもたらしたタレガ Francisco Tárrega (1852-1909) の作品から、ジャン=デルファン・アラーがヴァイオリンのために書いた《練習曲 (Étude)》 を編曲した《アラールの華麗なる練習曲》 と前奏曲。20世紀、ファリャ Manuel de Falla (1876-1946) がフランスの音色の巨匠の死を悼んで作曲したハバネラのリズムによる《賛歌》、サルスエラの名匠、トローバ Federico Moreno Torroba (1891-1982) がギターのために作曲した印象主義風の《夜想曲》、トゥリーナ Joaquin Turina (1882-1949) の作品。オスモ・パルム Osmo Palmu (1974-) は、シベリウス・アカデミーでティモ・コルホネンとユッカ・サヴィヨキに師事し、修士号を得た後、パリでオリヴィエ・シャサンに学びました。2002年ウィーンのギター・フォーラムなど各地のコンペティションを経てギター奏者として活動を始め、国際的にも知られる写真家ハンヌ・ハウタラとの共同作業やフルート奏者のトンミ・コイヴニエミとのデュオも行っています。

BIS SACD1406 SACD hybrid (Multichannel/stereo) アンデシュ・ヒルボリ (1954-) 管弦楽のための作品集
 King tide (キング・タイド) (1999) * Exquisite corpse (かくも美しき死骸) (2002) **
 Dreaming river (夢見る河) (1999) *** Eleven gates (11の門) (2005-06) ***
  王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 サカリ・オラモ (指揮) * アラン・ギルバート (指揮) **
  エサ=ペッカ・サロネン (指揮) ***
 [録音 201011*20079**、2009年12月 *** ストックホルム・コンサートホール]

BIS SACD1843 SACD hybrid (Multichannel/stereo)
フランツ・シューベルト (1797-1828) (ドブリンカ・タバコワ 編曲)
 アルペッジョーネ・ソナタ D821 (ヴィオラと弦楽オーケストラのための)
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893) (マクシム・リサノフ 編曲)
 ロココの主題による変奏曲 (ヴィオラ独奏のための)
マックス・ブルッフ (1838-1920) ロマンス 作品85
  マクシム・リサノフ (ヴィオラ) スウェーデン室内管弦楽団 ムハイ・タン (指揮)
 [録音 20102月 オレブルー・コンサートホール (オレブルー、スウェーデン)]

BIS CD1865 ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール (1667-1737) ソロカンタータ集
 平和の再来 (Le Retour de la Paix) パンとシューリンクス (Pan et Syrinx)
 コンスタンスの勝利 (Le Triomphe de la Constance) ディドンの死 (La mort de Didon)
 ルクレツィアの死 (Morte di Lucretia)
  エマ・カークビー (ソプラノ) ロンドン・バロック
 [録音 20102月 ロンナ教会 (ロンナ、スウェーデン)]

BIS SACD1880 SACD hybrid (Multichannel/stereo) リヒャルト・シュトラウス (1864-1949)
 交響詩《英雄の生涯 (Ein Heldenleben)》 作品40 歌曲集《4つの最後の歌 (4 letze Lieder)
  ドロテア・レシュマン (ソプラノ) ロッテルダム・フィルハーモニック管弦楽団 ヤニック・ネゼ=セガン (指揮)
 [録音 20106月 デ・ドゥーレン・ホール (ロッテルダム)]

BIS SACD1945 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ジャン・シベリウス (1865-1957) 管弦楽作品集
 劇付随音楽《テンペスト (Stormen)》 序曲 作品109-1
 劇付随音楽《テンペスト (Stormen)》 組曲第1番 作品109-2
 劇付随音楽《テンペスト (Stormen)》 組曲第2番 作品109-3
 音詩《吟遊詩人 (Bardi)》作品64 交響詩《タピオラ (Tapiola)》 作品112
  ラハティ交響楽団 オッコ・カム (指揮)
 [録音 20111月 シベリウスホール (ラハティ、フィンランド)]

BIS CD1948 アルメニア・ラプソディ
アラム・ハチャトゥリヤン (1903-1978) 協奏ラプソディ (チェロと管弦楽のための)
スーレン・ザカリヤン (1956-) モノグラフ
ヴァーチェ・シャラフィヤン (1966-) チェロと管弦楽のための組曲
コミタス (1869-1935) (ヴァーチェ・シャラフィヤン 編曲) 鶴
  アレクサンドル・シャウシヤン (チェロ) アルメニア・フィルハーモニック管弦楽団 エドゥアルド・トプチヤン (指揮)
  エマヌエル・ホヴァネシヤン (デュデュク) ヴァーチェ・シャラフィヤン (ピアノ)
 [録音 20104月 アラム・ハチャトゥリヤン・ホール (エレバン、アルメニア)]

Bottega Discantica DISCANTICA239 special price ユーハン・ヘルミク・ルーマン (1694-1758)
 2つのリコーダーと通奏低音のための三重奏曲
 三重奏曲 ニ短調 BeRI106 三重奏曲 ヘ短調 BeRI117 三重奏曲 ハ長調 BeRI114
 三重奏曲 ト短調 BeRI115 三重奏曲 ヘ長調 BeRI110 三重奏曲 ハ短調 BeRI109
  アンサンブル・ドゥルチス・イン・フンド  オルガ・ベルナルディ (リコーダー) アンドレア・マルチャリス (リコーダー)
   ステファーノ・ソプランツィ (バスーン) マルチェッロ・ロッシ (ハープシコード)
 [録音 2009年以降  マジステル・アレア・スタジオ、プレガンツィオル (ヴェネト州トレヴィーゾ、イタリア)]

◇アンサンブル・ドゥルチス・イン・フンド Ensemble Dulcis in Fundo2003年にイタリアで結成されたピリオド楽器アンサンブル。2009年、ERTA (国際リコーダー教師協会) イタリア支部が主催したリコーダーと室内楽のコンペティションで第1位を獲得。それにともなってこのCDの録音が行われました。

cpo 777 114-2 2CD's クリスチャン・シンディング (1856-1941) ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
 ヴァイオリン協奏曲第3番 イ短調 作品119 伝説曲 (Legende) 作品46
 ロマンス (Romanse) ニ長調 作品100 ヴァイオリン協奏曲第1番 イ長調 作品45
 ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 作品60 古風な様式の組曲 (Suite im alten Stil) イ短調 作品10
 Abendstimmung (夕べの気分) 作品120a
  アンドレイ・ビエロフ (ヴァイオリン) ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー フランク・ベールマン (指揮)

cpo 777 495-2 アンデシュ・エリーアソン (1947-)
 クオ・ヴァディス (Quo Vadis) (2008-09) (テノール、合唱と管弦楽のための)
  ミケール・ヴェイニウス (テノール) スウェーデン放送交響楽団・合唱団 ヨハンネス・グスタフソン (指揮)

cpo 777 642-2 2CD's ヨハネス・ブラームス (1833-1897) ピアノ三重奏曲全集
 ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 作品8 ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 作品101
 ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 作品87 ピアノ三重奏曲 イ長調 (作品番号なし)
  エスカー三重奏団
   ユリ・エスケア (ヴァイオリン) エミーリ・エスケア (チェロ) カーロテ・テニング (ピアノ)

◇エスカー三重奏団 Eskar Trio は、1994年、ユリ・エスケア Julie Eskær、エミーリ・エスケア Emilie Eskær、カーロテ・テニング Charlotte Thaning が結成したデンマークのアンサンブル。2003年にリリースしたラヴェルとショーソンは "The Strad" 誌から賞賛を受け、デンマーク・ロマンティシズム時代の三重奏曲を集めた2005年のアルバム (ともに Classico) は、デンマーク音楽賞の最優秀室内楽CDと最優秀クラシカル録音に選ばれています。ブラームスのピアノ三重奏曲全集はアルバム第3作。作品番号のないイ長調の作品も録音されています。

dacapo 2.110408 DVD-video ボー・ホルテン (1948-)
 オペラ《王の侍医の訪問 (The Visit of the Royal Physician)
  ステーン・ビリエル (バス、オーヴェ・ヘー=グルベア) モーエンス・ゲアト・ハンセン (テノール、クリスチャン五世)
  ゲアト・ヘニング=イェンセン (テノール、クリスチャン七世) エリーサベト・ヤンソン (アルト、カロリーネ・マティルデ)
  イナ・マイ=マイ (ソプラノ、カテリーネ) ベンクト=オーラ・モリニ (テノール、エネヴォル・ブラント)
  ヨハン・ロイター (バリトン、ストルーエンセ) イッタ=マリア・シェーベリ (ソプラノ)
  ラース・ヴォーゲ (バス、ランツァウ伯爵) 王立デンマーク・オペラ合唱団 王立デンマーク管弦楽団
  ボー・ホルテン (指揮)
 [収録 200959日 デンマーク王立オペラ (コペンハーゲン) (ライヴ)]
 [All Region (0) NTSC Color 16:9 anamorphic Dolby Digital 5.1 surround/PCM stereo 154min (+37min bonus)
  デンマーク語・英語・ドイツ語字幕]

◇「デンマーク人との話ではこの国王のことには触れないほうがよいだろう」 (武田龍夫『物語 北欧の歴史』 (中公新書) p.73) デンマークの歴史でもっとも痛ましい国王といわれる "狂王" クリスチャン七世の治下、王妃マティルデ、ドイツ人の侍医ストルーエンセをめぐる王室のスキャンダル。《王の侍医の訪問》は、その物語を題材にしたスウェーデンの作家 PO・エンクヴィスト P. O. Enquist (1934-) のベストセラー小説をボー・ホルテン Bo Holten (1948-) がオペラ化した作品です。

 Official trailer: http://www.youtube.com/watch?v=8OY_KBZEjUQ

dacapo 2.110410 DVD-video ポウル・ルーザス (1949-)
 オペラ《セルマ・イェシュコヴァー (Selma Jezková)(2010)
  ハネ・フィッシャー (メッツォソプラノ、キャシー) ゲアト・ヘニング=イェンセン (テノール)
  ウラ・クズスク・イェンセン (メッツォソプラノ、ブレンダ) イルヴァ・シールベリ (ソプラ、セルマ)
  パレ・クヌーセン (バリトン、ビル・ヒューストン) カール・フィリップ・レヴィン (ボーイソプラノ、ジーン)
  グイド・ペヴァタルー (バリトン) 王立デンマーク管弦楽団 ミケール・シェーンヴァント (指揮)
 [収録 2010913日 デンマーク王立オペラ (コペンハーゲン) (ライヴ)]
 [All Region (0) NTSC Color 16:9 anamorphic Dolby Digital 5.1 surround/PCM stereo 73min (+47min bonus)
  デンマーク語・英語・ドイツ語字幕]

1960年代アメリカ。チェコ移民の貧しい工場労働者セルマは、視力が失われていくことを知り、同じ遺伝を受け継ぐ息子に手術を受けさせるため、みずからの命を犠牲にする。ラース・フォン・トリアー Lars von Trier (1956-) 監督のデンマーク映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク (Dancer in the Dark)』に基づくポウル・ルーザス Poul Ruders (1949-) のオペラ《セルマ・イェシュコヴァー》。ドイツのアーティスト、クリスチャン・レンメルツ Christian Lemmerz (1959-) の手がけたゴシック風デザインの舞台、カスパー・ホルテン Kasper Holten (1973-) の演出、ミケール・シェーンヴァント Michael Schønwandt (1953-) の指揮で王立デンマーク・オペラが上演したコペンハーゲン初演の舞台を収録。トリアーの映画でアイスランドの歌手ビョークが演じたセルマの役をスウェーデンのソプラノ、イルヴァ・シールベリ Ylva Kihlberg が歌っています。

 Official trailer: http://www.youtube.com/watch?v=_1nnrtchW7g

dacapo 6.220538 SACD hybrid (Multichannel/stereo) WA・モーツァルト (1756-1791) 交響曲集 第3
 交響曲第9番 ハ長調 K73/75A 交響曲 ニ長調 K81/73L 交響曲 ニ長調 K97/73M
 交響曲 ニ長調 K95/73N 交響曲第11番 ニ長調 K84/73Q 交響曲第10番 ト長調 K74
  デンマーク国立室内管弦楽団 アダム・フィッシャー (指揮)
 [録音 2010年 デンマーク放送 (DR) コンサートホール第2スタジオ (コペンハーゲン)]

dacapo 6.220565 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ルーズ・ランゴー (1893-1952) ピアノ作品集 第2
 小さな夏の思い出 (Smaa Sommerminder) BVN254 (1940)
 ピアノソナタ《深淵の音楽 (Afgrundsmusik)BVN169 (1921) アルバムのページ (Albumsblad) BVN3 (1904)
 夜の教会墓地で (Paa en Kirkegaard ved Nat) BVN22 (1907)
 幻想曲《アドラツィオーネ (Adorazione)BVN223 (1934) ピアノの小品 (Klaverstykke) ホ長調 BVN426 (1951)
 ブレキンゲの夏の休日 (Sommerferie i Blekinge) BVN123 (1916)
  − 旅にて (Paa Rejse) (ニルス・マーティンセン 改作) 出会い (Møde) (ニルス・マーティンセン 復元)
  ダンスの夕べ (Aften med Dans) (ニルス・マーティンセン 復元)
  ベーリト・ヨハンセン・タンゲ (ピアノ)

 Official trailer: http://www.youtube.com/watch?v=nMMya61V1CM

dacapo 8.226052 アナス・コペル (1947-) 協奏曲集
 ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、バスーンと管弦楽のための協奏交響曲 (2007)
 フルート、ハープと管弦楽のための協奏曲 (1998 rev.2009)
 テューバと管弦楽のための協奏曲 (2003)
  ヤナ・デシュコワ (ヴァイオリン) アナ・マリア・D・ダール (ヴィオラ) ランディ・エスタゴー (クラリネット)
  シェリア・ポプキン (バスーン) クラウス・エトロプ・ラーセン (フルート) メテ・ニルセン (ハープ)
  マティアス・ユーハンソン (テューバ) オルボー交響楽団 マティアス・エッシュバッハー (指揮)
 [録音 2009622日-26日、2010622日-24日]

dacapo 8.226088 チェロとピアノのための作品集
ヘアマン・D・コペル (1908-1998) テルニオ (Ternio) 作品53b (1951)
 序奏、主題、変奏とエピローグ (Introduction, Theme with variations and Epilogue) 作品86 (1971) (独奏チェロのための)
 チェロとピアノのためのソナタ 作品62 (1956)
ベンヤミン・コペル (1974-) Professor Hermans Cellistic Imagaginarium
  モーテン・ソイテン (チェロ) アメーリ・マリング (ピアノ)
 [録音 2009113日-15日、2010616日、2011117日 デンマーク王立音楽アカデミー]

dacapo 8.226549 (open space) Distant Still − ヴァイオリン、ホルンとピアノのための三重奏曲
ポウル・ルーザス (1949-) ホルン三重奏曲 (Horn Trio) (1998) (ヴァイオリン、ホルンとピアノのための)
ペレ・グズモンセン=ホルムグレン (1932-) Near Still Distant Still (2005) (ヴァイオリン、ホルンとピアノのための)
セーアン・ニルス・アイクベア (1973-) ホルン三重奏曲 (2007)
  デンマーク・ホルン三重奏団
   クリスティーナ・オストラン (ヴァイオリン) ヤコブ・カイジング (ホルン) ペーア・サロ (ピアノ)

◇ポウル・ルーザス Poul Ruders (1949-)、ペレ・グズモンセン=ホルムグレン Pelle Gudmundsen-Holmgreen (1932-)、セーアン・ニルス・アイクベア Søren Nils Eichberg (1973-)。現代デンマークの音楽を先導する3人が、「このジャンルに傑作を残したブラームスとリゲティに会釈しながら、3つのまったく異なる楽器 −− 弓で弾く楽器、息を吹きこむ楽器、たたく楽器 −− の透明な音風景から根本のインスピレーションを授かった」三重奏曲をクリスティーナ・オストラン Christina Åstrand、ヤコブ・カイジング Jakob Keiding、ペーア・サロ Per Salo のデンマーク・ホルン三重奏団が録音。

Dynamic DYNDVD33625 DVD-video エーリヒ・コルンゴルト (1897-1957)
 オペラ《死の都 (Die tote Stadt)》 作品12
  シュテファン・フィンケ (テノール、パウル) ソールヴェイ・クリンゲルボルンン (ソプラノ、マリー、マリエッタ)
  シュテファン・ゲンツ (バリトン、フランク、フリッツ) クリスタ・マイヤー (メッツォソプラノ、ブリギッタ)
  エレオノーレ・マルゲレ (ソプラノ、ユリエッテ) ユリア・エッシュ (メッツォソプラノ、ルシエンネ)
  ジーノ・ポテンテ (テノール、ガストン) シー・イージェ (テノール、ヴィクトリン)
  マティアス・シュルツ (テノール、アルベルト) フェニーチェ歌劇場管弦楽団・合唱団
  エリアフ・インバル (指揮)
 [演出・装置・衣装 ピエール・ルイージ・ピッツィ] [収録 20091月]
 [All Region (0) NTSC Color 16:9 anamorphic Dolby Digital 5.1 surround/PCM 2.0 148min
  ドイツ語・英語・フランス語・スペイン語・イタリア語字幕]

Eloquentia EL1128 ルードゥス・ヴェルバリス (Ludus verbalis)
クロード・ドビュッシー (1862-1918)
 シャルル・ドルレアンの3つの歌 (Trois Chansons de Charles d'Orléans) (1908)
モーリス・オアナ (1914-1992) ルイーズ・ラベのトンボー (Tombeau de Louize Labé) (1990)
ヤッコ・マンテュヤルヴィ (1963-) 4つのシェイクスピアの歌 (Four Shakespeare Songs) (1984)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ (1872-1958) 3つのシェイクスピアの歌 (Three Shakespeare Songs) (1951)
フランシス・プーランク (1899-1963) カンタータ《ある雪の夜 (Un soir de neige)(1944)
フィリップ・エルサン (1948-) アイヒェンドルフの3つの詩 (Trois poèmes d'Eichendorff) (2008)
レイモン・シュロワイヤン (1933-) アイヒェンドルフ歌曲集 (Eichendorff-Lieder)
エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928-) ルードゥス・ヴェルバリス (Ludus verbalis) (1957)
レイモンド・マーリ・シェイファー (1933-) Felix's girls
  アンサンブル・ヴォカール・エデ マチュー・ロマノ (指揮)
 [録音 200912月 IRCAM (パリ)]

◇フランスのグループ、アンサンブル・ヴォカール・エデ Ensemble vocal Aedes5つの世紀をさかのぼった時代から今日まで、さまざまな様式の合唱作品を質の高い歌唱で聴かせます。16名から32名まで、作品によって自在に編成を変え、このアルバムでは、ソプラノ4、アルト5、テノール5、バス5の計19名により歌われています。「ドイツ語の代名詞によるシュプレヒコール」の副題をもつラウタヴァーラ Einojuhani Rautavaara (1928-) の《ルードゥス・ヴェルバリス》がタイトル曲。オアナ Maurice Ohana (1914-1992) は、ルネサンス期の女性詩人ルイーズ・ラベ Louise Labé (c.1520/22-1566) にトンボー (追悼の頌歌) を捧げ、ベルギーの作曲家レイモン・シュロワイヤン Raymond Schroyens (1933-) はアイヒェンドルフの詩をテクストに選びました。フランスのフィリップ・エルサン Philippe Hersant (1948-) もアイヒェンドルフの詩に作曲。この曲はアンサンブル・ヴォカール・エデの委嘱作です。レイモンド・マーリ・シェイファー Raymond Murray Schafer (1933-) はカナダの作曲家。"Felix" はカナダに移住したポーランド系ユダヤ人。女性の名前のつけられた9曲にそれぞれの女性の姿が描かれます。オゼール音楽学校 L'Ecole de Musique (ENM) d'Auxerre でフルート、ピッコロ、ピアノと指揮法を学び、ヴェルサイユの音楽院 Conservatoire (CNR) de Versailles とパリの国立高等音楽院 Conservatoire National Supérieur de Musique (CNSM) に進んだマチュー・ロマノ Mathieu Romano (1984-) の指揮。200912月、パリの IRCAM で録音されました。

hänssler CD98.639 CPE・バッハ (1714-1788) ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲 ニ短調 Wq23 (1748) ピアノ協奏曲 ハ長調 Wq112-1 (ピアノ独奏のための) (1765)
 ピアノ協奏曲 ハ短調 Wq31 (1753)
  ミヒャエル・リシェ (ピアノ) ライプツィヒ室内管弦楽団 モーテン・シュルト=イェンセン (指揮)
 [録音 2010616 (Wq112-1)1021(Wq23)1022日 MDR (ライプツィヒ)]

hänsslerMDR の共同制作によるCPE・バッハの新しいプロジェクトが始まりました。ドイツ、レーファクーゼン生まれのピアニスト、ミヒャエル・リシェ Michael Rische。ライプツィヒの室内管弦楽団をデンマークのモーテン・シュルト=イェンセン Morten Schuldt-Jensen が指揮しています。ピアノ独奏のためのハ長調の曲はリシェ自作のカデンツァ、ハ短調協奏曲第1楽章はCPE・バッハのカデンツァが演奏されています。

Naxos 8.559396 ジョン・フィリップ・スーザ (1854-1932) ウィンドバンドのための音楽 第9
 メイン州からオレゴン州まで (From Maine to Oregon) (キース・ブライアン 編曲)
 大ぼら吹き序曲 (The Charlatan Overture)
 自由の旗行進曲 (Flags of Freedom March) (キース・ブライアン 編曲)
 ニンファリン (Nymphalin) (ピーター・ウィルソン 編曲) * 西部の住人 (Dwellers of the Western World)
 クリスと不思議なランプ (拳銃を構える男)
  (Chris and the Wonderful Lamp: The Man behind the Gun) (キース・ブライアン 編曲)
 すずらん (The Lily Bells) 海の男の行進曲 (The Chantyman's March) (キース・ブライアン 編曲)
 私の夢がかなったら (When My Dreams Come True) (ドナ・メイハー 編曲)
 行進曲《アメリカ野砲隊 (U.S. Field Artillery)》 (キース・ブライアン 編曲)
 行進曲《ハーモニカの魔術師 (Harmonica Wizard)》 イリノイ大学行進曲 (University of Illinois March)
  王立ノルウェー海軍音楽隊 キース・ブライアン (指揮) サラ・オーヴィング (ヴァイオリン) *
 [録音 2008411日、14日-15日 トンスベルグ大聖堂 (トンスベルグ、ノルウェー)]
 [制作 マイク・パートン  録音 マーティン・アトキンソン] 試聴盤

◇スーザ John Philip Sousa (1854-1932) とその時代のライトミュージックのスペシャリスト、キース・ブライアン Keith Brion によるスーザの「ウィンドバンドのための音楽」シリーズ。第9集では、十九世紀から二十世紀への変わり目の時代、代表作《カピタン (El Capitan)》に迫るを集めたと言われる《大ぼら吹き序曲》、〈赤い人 (The Red Man)〉〈白い人 (The White Man)〉〈黒い人 (The Black Man)〉の3曲の《西部の住人》、アメリカ合衆国陸軍の公式歌《アメリカ野砲隊》、当時人気のミュージカルやさまざまの国歌を引用した行進曲が、ブライアン、ピーター・ウィルソン Peter Wilson、ドナ・メイハー Donna Maher の編曲した作品をまじえて演奏しています。王立ノルウェー海軍音楽隊 Kongelige Norske Marines Musikkorps/Marinemusikken は、ノルウェー軍に所属する5つのプロフェッショナルバンドのひとつ。1820年に創設され、現在の隊員は4年から6年の大学教育を受けたプロフェッショナルの音楽家約30人。ホッテンのカールヨハンスヴェルン砦に常駐して、軍と地元のコンサートで演奏活動を行っています。アントンセンのアルバム『コルネットの黄金時代 (The Golden Age of the Cornet)(BIS SACD1598)、ゲイル・トヴェイトの管楽器のための作品集 (Naxos 8.572095) が代表的録音。パワーとアンサンブルだけではない、美しい響きの「吹奏楽」を聴かせる軍楽隊です。

Naxos 8.572258 WA・モーツァルト (1756-1791)
 ディヴェルティメント 変ホ長調 K563 (弦楽三重奏のための) 弦楽三重奏曲 ト長調 KAnh66/562e (〈アレグロ〉のみ)
  ヘンニング・クラッゲルード (ヴァイオリン) ラーシュ・アネシュ・トムテル (ヴィオラ) クリストフ・リヒター (チェロ)
 [録音 20081219日-23日 ノルウェー国立音楽大学リンデマンホール (オスロ)]
 [制作・録音 ショーン・ルイス] 試聴盤

◇モーツァルトが、1788年、友人プフベルクのために書いた弦楽三重奏のためのディヴェルティメント。「モーツァルトが弦楽三重奏のために書いたこれほど美しい作品が彼の弦楽四重奏曲よりはるかに知名度が低いのはなぜだろうか。実際、音楽家たちは異口同音にモーツァルトの最高傑作のひとつに認めているのに」と語ったのは、ノルウェーのヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルード Henning Kraggerud (1973-)。「近い将来きっと」と彼が言っていた録音が実現し、ノルウェー・ローカルではなく最初から国際リリースされることになりました。クラッゲルードのよき音楽仲間のひとり、モーツァルトのクラリネット五重奏曲 (ヴィオラのための編曲) (Simax PSC1290)、イザイの弦楽三重奏曲《シメイ》 (Naxos 8.570977) で共演したラーシュ・アネシュ・ トムテル Lars Anders Tomter (1959-) のヴィオラ。ドイツのクリストフ・リヒター Christoph Richter がチェロを弾いています。リヒターは、アンドレ・ナヴァラとピエール・フルニエに学んだ後、ギュンター・ヴァントの指揮する北ドイツ放送交響楽団の首席奏者を務めたプレーヤー。ハイネ四重奏団の創設メンバーでもあります。バッハとボッケリーニからグバイドゥーリナとラッヘンマンまで、古典から現代までの音楽をレパートリーとしています。200812月、ノルウェー国立音楽大学のリンデマンホールで録音セッションが行われ、ジャン・アランのオルガン作品全集 (ラーシュ・ノットゥー・ビルケラン、オルガン) (Simax PSC1314) のショーン・ルイス Sean Lewis が制作と録音を担当しました。

 Henning Kraggerud interview

Ondine ODE1103-2Q 4CD's for price of 2 セルゲイ・プロコフィエフ (1891-1953) ピアノ作品集
 ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品1 ピアノソナタ第2番 ニ短調 作品14 ピアノソナタ第3番 イ短調 作品28
 ピアノソナタ第4番 ハ短調 作品29 ピアノソナタ第5番 ハ長調 作品38/125 (原典版)
 ピアノソナタ第6番 イ長調 作品82 ピアノソナタ第7番 変ロ長調 作品83 ピアノソナタ第8番 変ロ長調 作品84
 ピアノソナタ第9番 ハ長調 作品103 4つの練習曲 作品21 トッカータ ハ長調 作品11 風刺 作品17
 束の間の幻影 (Visions fugitives) 作品22 年とった祖母のお話 作品31
 バレエ《ロメオとジュリエット》の10の小品 作品75
  マッティ・ラエカッリオ (ピアノ)
 [ODE947-3T (ODE729-2, ODD761-2, ODE716-2), ODE898-2] 試聴盤

◇アメリカの "Fanfare" 誌が高い評価を与え、レビューサイト ClassicsToday.com のデイヴィッド・ハーヴィツが「作曲者の多くの表現形式に精通した」と評したマッティ・ラエカッリオ Matti Raekallio (1954-) のプロコフィエフのソナタ全曲と《束の間の幻影》の録音に、《ロメオとジュリエット》の小品をはじめとするその他のピアノ曲を加えたコレクション。

Ondine ODE1176-2 ウルヤス・プルッキス (1975-)
 交響楽団のための7つの幻想曲《On the Crest of Waves (波頭に乗って)》 (2003)
 3楽章のクラリネット協奏曲《Tales of Joy, Passion and Love (歓喜と情熱と愛の物語)》 (2005/2010)
 音詩《Vernal Bloom (花咲ける春)》 (2008)
  カリ・クリーク (クラリネット) ガブリエル・スオヴァネン (バリトン) タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
  ハンヌ・リントゥ (指揮)
 [録音 201061日-2日、201117(Tales) タンペレ・ホール (フィンランド)]
 [制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ] 試聴盤

◇フィンランド音楽における位置をすでに確立したと言われるウルヤス・プルッキス Uljas Pulkkis (1975-) の『Enchanted Garden (魔法をかけられた園)』 (BIS SACD1339) につづく管弦楽作品集。2003年の《On the Crest of Waves (波頭に乗って)》は標題的内容の音楽。「シュトラウス、ドビュッシー、ラヴェル、レスピーギといった20世紀初期の匠の技に立ち戻った色彩豊かで壮大なオーケストレーション」 (キンモ・コルホネン) によって海の姿が〈序奏 (Johdanto/Introduction)〉〈浜辺で (Rannalla/On the shore)〉〈風 (Tuui/The wind)〉〈荒海 (Raju meri/Rough sea)〉〈近づく嵐 (Lähestyvä myrsky/Approaching storm)〉〈凪 (Tyven/The calm)〉〈波に乗って (Aalloilla/On the waves)〉の7つの「幻想曲」に描かれます。《Tales of Joy, Passion and Love (歓喜と情熱と愛の物語)》は、独奏クラリネットに「オペラのスター・テノール」のような役割が与えられた「3楽章のクラリネット協奏曲」です。〈Tales of Joy (歓喜の物語)〉〈Tales of Passion (情熱と物語)〉〈Tales of Love (愛の物語)〉。「彼女は愛の歌を歌い、手にした竪琴に夕まぐれのバラ色の光がさす…… (She sung of Love, while o'er her lyre/The rosy rays of eveng fell...)」。第3楽章では、《ミンストレルボーイ (The Minstrel Boy)》や《夏の名残のばら (The Last Rose of Summer) (庭の千草)》の作詞者として知られるアイルランドの詩人、シンガーソングライター、トマス・ムーア Thomas Moore (1779-1852) の詩をテクストとする歌がハイバリトンのソロにより歌われます。この録音の歌手には、スウェーデン生まれのガブリエル・スオヴァネン Gabriel Suovanen (1977-) が起用されました。作品は、「オリュンポスの神々の妙技をもつ、華麗な身のこなしのプレーヤー」 (ニューヨーク・タイムズ)、カリ・クリーク Kari Kriikku (1960-) に献呈されました。「青々とロマンティックなサウンドが力のあるリズミカルな拍動と結合した」 (コルホネン) 《Vernal Bloom (花咲ける春)》は、春と生まれたばかりの第一子を想いプルッキスが筆を進めた音詩。Young Euro Classics フェスティヴァルの委嘱によりフィンランドのユースオーケストラ、ヴィヴォ交響楽団 Sinfoniaorkesteri Vivo のために作曲された作品です。

Ondine ODE1177-2 夏の思い (Summer Thoughts) − エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928-)
 ヴァイオリンとピアノのための作品集
 Lost Landscapes (失われた景色) (2005)
  Tanglewood (タングルウッド) Ascona (アスコーナ)
  Rainergasse 11, Wien (ウィーン、ライナーガッセ11番地)
  West 23rd Street, NY (ニューヨーク西23番街)
 Summer Thoughts (夏の思い) (1972/2008) April Lines (四月の短詩) (1970/2006)
 Notturno e danza (夜想曲と踊り) (1993)
 Variétude (ヴァリエチュード) (1974) (ヴァイオリンソロのための) Dithyrambos (ディテュラムボス) (1970)
 ペリマンニたち (Pelimannnit) 作品1 (1952)
  とても元気なナルボの村人たち (Närböläisten braa speli) コプシのヨナス (Kopsin Jonas)
  ヤコブ・コンニ (Jacob Könni) 鈴鳴らし役のサムエル・ディクストレム (Klockar Samuel Dikstrom)
  悪魔のポルスカ (Pirun polska) 村の踊り (Hypyt)
  ペッカ・クーシスト (ヴァイオリン) パーヴァリ・ユンパネン (ピアノ)
 [録音 20101228日-30日 セッロ・ホール (エスポー、フィンランド)]
 [制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ] 試聴盤

1955年と1956年の夏、セッションズとコープランドのセミナーに参加したマサチューセッツ州タングルウッド……1957年、ヴラディーミル・フォーゲルに十二音技法を学んだスイス、マッジョーレ湖畔のリゾート地、アスコーナ……1955年春、過去になりつつあった時代と文化の残り火に思いをめぐらしたウィーン、ライナーガッセ11番地のシェーンブルク宮殿……1955年から1956年の冬、大都会の空気を胸いっぱいに吸ったニューヨーク西23番街……若きさすらいの日々を振りかえった《Lost Landscapes (失われた景色)》に始まるラウタヴァーラ Einojuhani Rautavaara (1928-) のヴァイオリンとピアノのための作品集。ペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto (1976-) と共演するのは、ピエール・ブーレーズからピアノソナタ3曲の録音 (DG 477 5328) を託されたパーヴァリ・ユンパネン Paavali Jumppanen (1974-) です。ピアノのための組曲《ペリマンニたち》は、ペッカのアイデアにより、ピアノの演奏に先立ち、それぞれの曲の素材となったフィドル曲をヴァイオリンがソロで演奏しています。

Ondine ODE1179-2 シベリウス交響曲のピアノ・トランスクリプション
ジャン・シベリウス (1865-1957) (ヘンリ・シーグフリードソン 編曲) 交響曲第2番 ニ長調 作品43
ジャン・シベリウス (1865-1957) (カール・エークマン、ヘンリ・シーグフリードソン 編曲)
 交響曲第5番 変ホ長調 作品82
  ヘンリ・シーグフリードソン (ピアノ)
 [録音 2010104日-6日 (第2番)、2011219日、315
  ヤルヴェンパー・ホール (ヤルヴェンパー、フィンランド)]
 [制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ] 試聴盤

◇「ピアノ曲のオーケストレーション」ではなく最初から「管弦楽」の音楽として構想されたシベリウスの交響曲。その交響曲のトランスクリプションに、シベリウス自身がピアノ用に編曲した管弦楽曲集 (hänssler CD98.261) (〈行進曲風に〉のみオット・タウプマン編曲) を録音したフィンランドのピアニスト、ヘンリ・シーグフリードソン Henri Sigfridsson (1974-) が挑みました。作曲家でもあるシーグフリードソンは、シベリウスの友人、カール・エークマン Karl Ekman (1869-1947)1922年に行いシベリウスも認めた第5番のトランスクリプションを基準に交響曲第2番を編曲、ベートーヴェンの交響曲を編曲したリストの書法も参考にしたとされます。「(重複する要素は) 音楽の特徴を護るためには無視しなければならなかった」 (シーグフリードソン) 洞察をめぐらし編曲にあたったシーグフリードソンの仕事に対し、ブックレットを執筆した音楽学者のキンモ・コルホネン Kimmo Korhonen は、「シーグフリードソンのピアノ版により第2交響曲の雄大なロマンティシズムが新しい次元を獲得した」と述べました。第5番はエークマンの編曲にシーグフリードソンが手を加えた版により演奏されています。2005年にボンで行われたベートーヴェン国際ピアノ・コンペティションに優勝したシーグフリードソンの Ondine への最初のソロアルバムです。

Ondine ODE1190-2D special price JFK 追想 (Remembering JFK) − ケネディ大統領就任50周年記念コンサート
レナード・バーンスタイン (1918-1990) (シド・レイミン オーケストレーション)
 ジョン・F・ケネディ就任のためのファンファーレ (Fanfare for the Inauguration of John F. Kennedy) (1961)
ピーター・リーバソン (1946-)
 JFK 追想 − アメリカのエレジー (Remembering JFK - An American Elegy) (2009-10) (朗読と管弦楽のための)
レナード・バーンスタイン (1918-1990) (レナード・バーンスタイン、アーウィン・コスタル、シド・レイミン オーケストレーション)
 《ウェストサイド物語》シンフォニックダンス (Symphonic Dances from "West Side Story") (1957/60)
ジョージ・ガーシュウィン (1898-1937) ヘ調のピアノ協奏曲 (Concerto in F) (1925)
  リチャード・ドライファス (朗読) ツィモン・バルト (ピアノ) ナショナル交響楽団
  クリストフ・エッシェンバッハ (指揮)
 [録音 2011122日-24日 コンスティテューション・ホール (ワシントンDC) (ライヴ)]
 [制作・録音 チャールズ・ローソン (Classical WETA 90.9FM)]
[Bonus CD] 大統領就任記念コンサート、共同ラジオ放送の抜粋
ジョン・スタフォード・スミス (1750-1836) 星条旗 (The Star-Spangled Banner)
ジョン・ラ・モンテイン (1920-) 序曲《大西洋から太平洋まで (From Sea to Shing Sea)(1961)
ランドル・トンプソン (1899-1984)
 自由の表明 (The Testament of Freedom) (1943) (男声合唱と管弦楽のための) − 第1楽章
ジョージ・ガーシュウィン (1898-1937) ラプソディ・イン・ブルー (Rhapsody in Blue) (1924)
  ジョージタウン大学グリークラブ アール・ワイルド (ピアノ) ナショナル交響楽団 ハワード・ミッチェル (指揮)
 [録音 1961119日 コンスティテューション・ホール (ワシントンDC) (ライヴ) (モノーラル録音)]
 [制作・録音 不明  リマスタリング チャールズ・ローソン (Classical WETA 90.9FM)] 試聴盤

◇アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディ (1917-1963) の就任50年を記念してワシントンで行われたコンサートのライヴ録音。ピーター・リーバソン Peter Lieberson (1946-) の《JFK 追想 − アメリカのエレジー》はナショナル交響楽団からの委嘱作。JFK の演説が引用され、『アメリカン・グラフィティ』『ジョーズ』『未知との遭遇』『陽のあたる教室』『ポセイドン』のリチャード・ドライファス Richard Dreyfuss (1947-) がナレーション役を務めています。このコンサートの50年前、首都が大雪に見舞われた1961119日、同じコンスティテューション・ホールで JFK 就任の記念コンサートが行われ、Mutual Broadcasting Network がその模様をライブで伝えました。そのコンサートの演奏が、ジョニー・マーヴィンの担当した実況とともに "Bonus CD" に抜粋して収録されています。ジョン・ラ・モンテイン John La Montain (1920-) がこのコンサートのために作曲した、《美しきかなアメリカ (America, the Beautiful)》のメロディの引用された序曲《大西洋から太平洋まで》。ジョージタウン大学グリークラブの男声合唱が加わる《自由の表明》から第1楽章「われらに生を与え、自由を与えし神」。アール・ワイルド Earl Wild (1915-2010) のソロで《ラプソディ・イン・ブルー》。ナショナル交響楽団をハワード・ミッチェル Howard Mitchell (1910-1988) が指揮しています。

Ondine ODV4009 DVD-video エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928-)
 オペラ《アレクシス・キヴィ (Aleksis Kivi)(1995-96)
  ヨルマ・ヒュンニネン (バリトン、アレクシス・キヴィ)
  ヤンネ・レイニカイネン (台詞、アウグスト・アールクヴィスト)
  リーカ・ランタネン (メッツォソプラノ、カルロッタ) パウリーナ・リンノサーリ (ソプラノ、ヒルダ)
  ヴィッレ・ルサネン (バリトン、青年時代のアレクシス) トビアス・シリアクス (台詞、JL・ルーネベリ)
  アキ・アラミッコテルヴォ (テノール、ミッコ・ヴィルカストゥス、ユンキ)
  ニコラス・セーデルルンド (バスバリトン、サケリ叔父、老異教徒) オッリ・トゥオヴィネン (バリトン、シーヴォ)
  ユッシ・メリカント (バスバリトン、クリスト) リスト・プルカモ (バリトン、オルヴィ)
  シモ・マキネン (テノール、クラッセ) イェレミアス・エルッキラ (テノール、クク)
  ティモ・サーリ (踊り手、8番目の兄弟) フィンランド国立オペラ合唱団・管弦楽団 ミッコ・フランク (指揮)
 [Extra] メイキング (ラウタラーヴァ、ヒュンニネン、フランクへのインタビューを含む)
 [演出 ペッカ・ミロノフ] [収録 201010月 フィンランド国立オペラ (ヘルシンキ) (ライヴ)]
 [制作 ミヒケリ・マエメツ、セッポ・シーララ  録音 マルコ・ヨケラ、アンティ・シルヴェンノイネン]
 [All Region (0) NTSC Color 16:9 anamorphic Dolby Digital 5.1 surround/PCM stereo 90min (+23min bonus)
  フィンランド語・英語字幕] 試聴盤

◇ヘルシンキのフィンランド国立劇場前広場に銅像の建てられた国民的作家、アレクシス・キヴィ Aleksis Kivi (1834-1872) の没後125周年を記念してサヴォンリンナ・オペラフェスティヴァルがラウタヴァーラ Einojuhani Rautavaara (1928-) に委嘱した作品。みずからの悲惨な人生をキヴィが回顧するプロローグに始まり、つづく3つの幕が彼の人生と作品の縮図として表現されます。フィンランド語を話す知識人の興隆と、フィンランド語とスウェーデン語に関する論争。クラリネットとフィドルの音楽が象徴する、キヴィが暮らす村の共同体。弦楽オーケストラ、打楽器、2つのクラリネットにシンセサイザーも加わり、キヴィの心的風景を投影する陰鬱な森。キヴィの作品を断罪した批評家、スウェーデン系フィンランド人のアウグスト・アールクヴィスト August Ahlqvist はセリフ役で配されています。このDVDに収録されたのは、2010年10月にヘルシンキのフィンランド国立オペラで上演された舞台です。サッリネンのオペラ《赤い線》 (ODV4008) と同じペッカ・ミロノフ Pekka Milonoff の演出、ミッコ・フランク Mikko Franck の指揮。199778日、サヴォンリンナの岩の洞窟に作られたレトレッティ芸術センター・ホールで行われた初演で歌ったヨルマ・ヒュンニネン Jorma Hynninen (1941-) がタイトルロールを歌っています。

Simax PSC1317 2CD's GB・アントワーヌ・フォルクレ (1671-1745)/ジャン・バティスト・フォルクレ (1699-1782)
 クラヴサン曲集に編曲されたヴィオール曲集 (Pièces de viole mises en pièces de clavecin) (pub.1747)
  第1組曲 第2組曲 第3組曲 第4組曲 第5組曲
  シェティル・ハウグサン (ハープシコード)
 [楽器 シェティル・ハウグサン製作 (1971)、後期フランドル・タイプ・ハープシコードのコピー]
 [録音 2010315日-19日 ドイツ放送室内楽ホール (ケルン)]
 [制作 フランソワ・エッケルト  録音 エヴァ・ペップライン] 試聴盤

◇父GB・アントワーヌ G. B. Antoine (1761-1745) は作曲家、ガンバのヴィルトゥオーゾ。子ジャン・バティスト Jean Baptiste (1699-1782) は作曲家、洗練された技巧をもつヴィオール奏者。ともに「太陽王」ルイ十四世の宮廷に仕えたフォルクレ Forqueray 父子は、息子の才能に対する父の嫉妬のため、良好な関係になかったことが伝わっています。父が没した2年後の1747年にジャン・バティストが出版した、自分を投獄しフランスから追放という憂き目に遭わした父の名を冠した『クラヴサン曲集に編曲されたヴィオール曲集』。この曲集は、「編曲」とされているものの、実質はジャン・バティストの作曲だろうと言われます。第1組曲から第5組曲まで全32曲。多くの曲はジャン・バティストの友人と知人たちに敬意を表して命名され、いくつかの曲にはフォルクレ、クープラン (第1組曲)、ルクレール (第2組曲)、ラモー、ギニョン (第5組曲) といった音楽家たちの名がつけられました。

 シェティル・ハウグサン Ketil Haugsand はノルウェーのハープシコード奏者です。今日を代表するアーリーミュージックの音楽家のひとり。トロンハイム、オスロ、プラハ、ハーレムで学び、1975年グスタフ・レオンハルトに学んだアムステルダム音楽院の Prix d'Excellence を獲得、現在はケルンの音楽大学でハープシコード科の教授を務めています。JS・バッハの《クラヴィア練習曲集 第1部》 (6つのパルティータ) (PSC1086)、《クラヴィア練習曲集 第2部》 (フランス風序曲、イタリア協奏曲、他) (PSC1032)、《ゴルトベルク変奏曲》 (PSC1192)、ルイ・マルシャンの《クラヴサン曲集 第1巻・第2巻》 (PSC1007)、ラモーの《コンセール・クラヴサン曲集》 (PSC1095) が代表的録音です。

 ハウグサンがフォルクレの曲集に出会ったのは、19729月、南ドイツのフライブルク近郊のシュタウフェンで行われたアーリーミュージックのワークショップでした。レオンハルトとヴィーラント・クイケンがマスタークラスを担当。以来、この曲集はハウグサンにとってもっとも大切な音楽のひとつになりました。この曲集を完全な姿に録音したい。その願いがかない、Simax とケルンのドイツ放送 (Deutschlandfunk) が共同で制作にあたったこの録音でハウグサンは、後期フランドル・タイプの楽器を基に自身が1971年に製作した2段鍵盤、5オクターヴ (FF-g''') のハープシコードを弾いています。この楽器を垂直に置き「ガンバ」に見立てた写真がブックレットのアートワークに使われています。

Toccata Classics TOCC0111
JS・バッハ (1685-1750) (ジークフリート・カルク=エーレルト (1877-1933) 編曲) オルガンのための音楽
 カプリッチョ (トッカータ ト長調 BWV9161部) .幻想曲と二重フーガ BWV904
 交響的牧歌 (クリスマス・オラトリオ BWV248 − 第2カンタータのシンフォニア) トッカータ ホ短調 BWV914
 即興的コラールとフーガ (「主に向かって新しき歌をうたえ」 BWV225 から)
 エコー (パルティータ ロ短調 BWV831 から) トッカータ ニ短調 BWV913
 アダージョ (管弦楽組曲第3BWV1068 − アリア)
  スヴェルケル・ユランデル (オルガン)
 [録音 2006124日-26日 ヴァーサ教会 (ヨーテボリ、スウェーデン)]


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