Newsletter No.154   15 October 2011

 

リリース情報 − Classical & Contemporary

Alba ABCD328 アントニオ・ソレール (1729-1783) ハープシコードソナタ集
 ソナタ第61番 ハ長調 ソナタ第107番 ヘ長調 ソナタ第69番 ヘ長調 ソナタ第18番 ハ短調 ソナタ第5番 ヘ長調
 ソナタ第6番 ヘ長調 ソナタ第24番 ニ短調 ソナタ第84番 ニ長調 ソナタ第37番 ニ長調 ソナタ第34番 ホ長調
 ソナタ第106番 ホ短調 ソナタ第71番 イ短調
  アンナ=マーリア・オラモ (ハープシコード)
 [楽器 キース・ヒル (ミシガン州マンチェスター) によるパスカル・タスキン (1769年) のコピー (2008年)]
 [録音 2009615日-18日 聖カテリーナ教会 (カルヤー、フィンランド)]
 [制作 ティモ・アシカイネン (YLE)、アンナ=マーリア・オラモ  録音 ヤリ・ランタカウリオ (YLE)] 試聴盤

◇アントニオ・ソレール Antonio Soler (1729-1783) は、後期バロックから初期古典主義におよぶ時代の作曲家です。スペインのカタルーニャ生まれ。誓願を立て修道院生活を送っていたことからアントニオ・ソレール神父として知られます。ハープシコードのためのソナタは、彼の作品の柱のひとつ。彼のソナタは、スペインの香りを漂わせながら、明確なコントラストと豊かな装飾をもち、その斬新な転調や奔放な展開のためソレールはしばしば「修道僧の衣装をまとった悪魔」とも呼ばれました。このディスクで演奏されるのは12曲。第61番は、〈ロンド−アレグロ〉〈アレグレット〉〈ミヌエ・ディ・リヴォルティ−テンポ・スオ〉〈アレグロ〉の4楽章から構成され、その他の曲は単一楽章の作品です。「実際にスカルラッティの下で学んだという確かな証拠はないものの、ソレールが彼からインスピレーションを授かったことは明らかだ」と、オラモはブックレットのノーツに書いています。

 ハープシコード奏者のアンナ=マーリア・オラモ Anna-Maaria Oramo は、父が音楽学者のイルッカ・オラモ、母がピアニストのリーサ・ポホヨラ、兄が指揮者のサカリ・オラモという音楽一家に育ちました。シベリウス・アカデミーでエリナ・ムストネンとミクローシュ・シュパーニ、パリ音楽院でオリヴィエ・ボーモンとケネス・ワイスの下で学び、ボブ・ファン・アスペレンをはじめとする奏者のマスタークラスにも参加しました。2004年、ソロイストとしてデビュー。バード、JS・バッハ、ヘンデル、クープラン、フレスコバルディといったアーリーミュージックとバロック期の作品から、20世紀のファリャ、フランク・マルタン、プーランク、ストラヴィンスキー、あるいは現代フィンランドのセッポ・ポホヨラ、エーロ・ハメーンニエミ、ユッカ・ティエンスー、キルモ・リンティヘンまで多様なスタイルの音楽をレパートリーにソロ奏者、室内楽奏者としてフィンランドとヨーロッパ各地のコンサートとフェスティヴァルに出演をつづけています。才気煥発。素晴らしい音楽家です。

Arte Verum ARV010 フランツ・シューベルト (1797-1828) 歌曲集《冬の旅 (Winterreise)D911
  バーバラ・ヘンドリクス (ソプラノ) ルーヴェ・デルヴィンゲル (ピアノ)
 [録音 2010426日-51日 パリ]

BIS CD1739 中国系アメリカ人作曲家のフルート協奏曲
ソー・ロン (周龍) (1953-) 五輪 (Five Elements) 百尋千尋 (The Deep, Deep Sea)
ブライト・シェン (盛宗亮) (1955-) フルート・ムーン (Flute Moon)
チェン・イ (陳怡) (1953-) 金笛 (The Golden Flute)
 シャロン・ベザリー (フルート) シンガポール交響楽団 ラン・シュイ (指揮)

BIS CD1752 ソフィア・グバイドゥーリナ (1931-)
 今この時の中で (In tempus praesens) (2007) (ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲)
 栄光のパーカッション (Glorious Percussion) (2008) (打楽器アンサンブルと管弦楽のための協奏曲)
  ワジム・グルズマン (ヴァイオリン)
  グローリアス・パーカッション
   アンデシュ・ルーグイン (打楽器) アンデシュ・ホーグ (打楽器) 竹原美歌 (打楽器)
   アイリーク・ラウデ (打楽器) ロビン・シュルコフスキ (打楽器)
  ルツェルン交響楽団 ジョナサン・ノット (指揮)
 [録音 2011316日-17日 ルツェルン KKL2008123日-4日 公開コンサート (ライヴ)]
 [制作 マーティン・ナゴルニ]

BIS CD1845 アントニオ・ヴィヴァルディ (1678-1741) 弦楽のための協奏曲
 協奏曲 ハ長調 RV114 4声のソナタ 変ホ長調 RV130 《アル・サント・セポルクロ (Al Santo Sepolcro)
 協奏曲 ト短調 RV152 協奏曲 ニ短調 RV128 協奏曲 ニ短調 RV129 《マドリガル風 (Concerto madrigalesco)
 シンフォニア ハ長調 (《セーヌ川に祝う (La Senna festeggiante)RV693 から) 協奏曲 ヘ短調 RV143
 協奏曲 ト短調 RV157 協奏曲 ホ短調 RV134 協奏曲 イ長調 RV158
  アルテ・デイ・スオナトーリ
 [録音 200910月 カトリック高等神学校 (ゴシチコヴォ・パラディス、ポーランド)]
 [制作 イェンス・ブラウン  録音 ファビアン・フランク]

◇アルテ・デイ・スオナトーリ Arte dei Sunatori はポーランドのピリオド楽器アンサンブル。年間100回近いコンサートのほか、録音も多く、レイチェル・ポッジャー共演のヴィヴァルディの《ラ・ストラヴァガンツァ》 (Channel Classics)2003年グラモフォン・アウォードの最優秀バロック器楽部門賞を受賞しています。

BIS CD1847 イルッカ・クーシスト (1933-) 管弦楽作品集
 交響曲第1(1998)
 コンチェルティーノ・インプロヴィサンド (Concertino improvvisando) (2006) (ヴァイオリンと小管弦楽のための)
 家が鳴り響きだす時 (Kun talo alkaa soida) (1992) (バリトンと管弦楽のためのカンタータ)
  ペッカ・クーシスト (ヴァイオリン) ヨルマ・ヒュンニネン (バリトン) ラハティ交響楽団 ヤーコ・クーシスト (指揮)
 [録音 20101月 (交響曲、コンチェルティーノ)、9月 シベリウスホール (ラハティ、フィンランド)]
 [制作 インゴ・ペトリ  録音 バスチャン・シック] 試聴盤

◇アーレ・メリカントの下で作曲を学び、1948年、ジャズピアニストから音楽のキャリアをスタートさせたイルッカ・クーシスト Ilkka Kuusisto (1933-) は、多様な様式を自由に組み合わせた作品を書くことから折衷主義の作曲家とみなされ、彼自身、そのことを誇りに思っていると言われます。1974年に《ムーミンオペラ》を発表し、以来、作品の委嘱がつづくようになりました。イルッカの管弦楽のための作品集。交響曲第1番は、ラハティ交響楽団の首席指揮者を務めていたオスモ・ヴァンスカの委嘱により作曲され、彼に感謝とともに捧げられました。イルッカの「ちゃめっけのあるユーモア」を示す一例。第2楽章には、みずからのオペラ《ロビン・フッド》の素材が使われ、聴き手を「シャーウッドの森」に誘います。トランペット、ホルン、コールアングレのソロを配し、フィンランドの夏を満喫しながら作曲が進められたと言います。「ヴァイオリン協奏曲のレパートリーに欠けているのは、どんな種類の作品だろうね」「カデンツァの他にもソロイストが即興演奏できる協奏曲かな」。《コンチェルティーノ・インプロヴィサンド》の作曲に先だち、イルッカと息子のペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto (1976-) の間では、そんな会話が交わされたと想像されます。ラッシ・ヌンミ Lassi Nunnmi が『聖書』と『カレヴァラ』とショーペンハウエルの哲学に題材を採った詩をテクストとするカンタータ《家が鳴り響きだす時》は、ヘルシンキの新しいオペラハウスのこけら落としのために作曲されました。イルッカの子、ペッカの兄のヤーコ・クーシスト Jaakko Kuusisto (1974-) がラハティ交響楽団を指揮しています。

BIS SACD1869 SACD hybrid (Multichannel/stereo) 秋に (Im Herbst) − ブラームス、シューベルトの合唱作品集
ヨハネス・ブラームス (1833-1897)
 ジプシーの歌 (Zigeunerlieder) 作品103 (混声合唱とピアノのための)
  − おーい、ジプシーよつかまえろ (He, Zigeuner, greife in die Saiten ein!)
  波立つリマの流れ (Hochgetürmte Rimaflut, wie bist du trüb)
  あの子がいちばん美しいのはいつか、知っているの (Wißt ihr, wann mein Kindchen am allerschönsten ist?)
  日焼けした若者が踊りに行く (Brauner Bursche führt zum Tanze)
  ときどき思い出してね (Kommt dir manchmal in den Sinn)
  聞け、風が小枝の間で嘆くのを (Horch, der Wind klagt in den Zweigen traurig sacht)
  だれも私を見向きもしない (Weit und breit schaut niemand mich an)
  月もその姿を見せない (Mond verhüllt sein Angesicht)
  赤い夕焼け雲が流れ (Rote Abendwolken ziehn am Firmament)
 5つの歌 (Fünf Gesänge) 作品104 (混声合唱アカペラのための)
 何ゆえ悩む者に光があたえられたのか (Warum ist das Licht gegeben dem Mühseligen) 作品74-1 (混声合唱アカペラのための)
 宗教的歌曲「惜しみなくあたえよ」 (Geistliches Lied "Lass dich nur nichts dauern") 作品30 (混声合唱とオルガンのための)
フランツ・シューベルト (1797-1828)
 詩編23(Der XXIII Psalm) D706 (4部の女声合唱とピアノのための)
 水の上の精霊たちの歌 (Gesang der Geister über den Wassern) D714 (8部の男声合唱と弦楽のための)
  ノルウェー・ソリスト合唱団 グレーテ・ペーデシェン (指揮) イングリ・アンスネス (ピアノ)
  コーレ・ノールストーガ (オルガン) カスリーン・ブロック (ヴィオラ) マデレーネ・ベルグ (ヴィオラ)
  オイスタイン・ビルケラン (チェロ) オーレ・アイリーク・レー (チェロ) ダーン・ステュッフェ (ダブルベース)

 [録音 2010年 リス教会 (オスロ)]
 [制作・録音 イェンス・ブラウン] 試聴盤

◇《4つの詩編》を含むグリーグの合唱音楽 (SACD1661)、「ノルウェー民俗音楽の印象」をフォークミュージシャンとともに綴った『白夜 (White Night)(SACD1871) をはじめとするアルバムで国際的な知名度も高いノルウェー・ソリスト合唱団 Det Norske Soliskor とグレーテ・ペーデシェン Grete Pedersen (1960-) がブラームスとシューベルトの合唱曲を録音。彼女の師、エーリク・エーリクソン Eric Ericson に捧げます。

BIS CD1895 父と子と名付け親 (The Father, the Son and the Godfather)
GP・テレマン (1681-1767) トリオソナタ ニ短調 TWV42:d7 チェロソナタ ニ長調 TWV41:D6 トリオソナタ ト短調 TWV42:g9
JS・バッハ (1685-1750) リコーダーソナタ ロ短調 BWV1030
CPE・バッハ (1714-1788) トリオソナタ ヘ長調 Wq163 ヴィオラソナタ ト短調 Wq88
  パラディーゾ・ムジカーレ
   ダン・ラウリン (リコーダー) ヘンリク・フレンディン (ヴィオラ) マッツ・オロフソン (チェロ)
   アンナ・パラディーゾ (ハープシコード)
 [録音 20104月 レンナ教会 (スウェーデン)]
 [制作・マリオン・シュヴェーベル] 試聴盤

◇父 (JS・バッハ) と子 (CPE・バッハ) と名付け親 (テレマン) が教会や宮廷のためではなく家庭で楽しむために書いた室内楽曲集。リコーダー音楽の可能性と楽しみを追い求めるダン・ラウリン Dan Laurin、エレクトロ=アクースティック音楽の分野でも活躍するヴィオラ奏者のヘンリク・フレンディン Henrik Frendin、ステーンハンマル四重奏団と現代音楽グループ "the peärls before swïne experience" のチェリスト、マッツ・オロフソン Mats Olofsson、ラテン語と古代ギリシャ語の博士号をもつハープシコード奏者のアンナ・パラディーゾ Anna Paradiso2008年、スウェーデンの古い鉱山の町で開催された音楽祭に集まり、良質のワインと食事と音楽を分かち合った音楽家たちが結成したアンサンブル、パラディーゾ・ムジカーレ Paradiso Musicale の演奏です。

Chamber Sound CSCD11045 コミュニケーション (Communication)
スタファン・ストルム (1964-) Quaestio temporis
  アンサンブル・アルス・ノーヴァ
アスビョルン・スコートゥン (1961-) Eclogue
  マグヌス・アンデション (ギター)
パウリーナ・スンディン (1970-) Echo in Silence
  アクセルソン&ニルソン・デュオ
ヨリエン・ダーフゴード (1964-) Mahler Revisited
ディアナ・ロタルー (1981-) tremurcutremur
  パールズ・ビフォー・スワイン・エクスペリエンス (Peärls Before Swïne Experience)
S・パット・シンメルード (1963-) SOON (Kilroy, go home)
  トリオ・スペクトラ (Trio Spectra)

◇「今日の芸術音楽 (contemporary art music)」の中心のひとつとして、2003年春、スウェーデンのヴェクショーに創設された "CoMA" (Contemporary Music & Artists) の作品集。

Chandos CHAN10693 ヨハン・スヴェンセン (1840-1911) 管弦楽作品集 第1
 パリの謝肉祭 (Karneval i Paris) 作品9 管弦楽のための幻想曲《ロメオとジュリエット (Romeo og Julie)》作品18
 祝祭ポロネーズ (Festpolonese) 作品12 夢 (Drøm) ロマンス (Romance) ト長調 作品26
 管弦楽のための伝説《ゾラハイダ (Zorahayda)》作品11
 去年、山で山羊の番をしていた (I fjol gjætt'e gjeitinn) 作品31 (ノルウェー民謡の旋律による変奏曲)
 セーテルの娘の日曜日 (Sæterjentens søndag) (オーレ・ブル (1810-1880) 作品の編曲)
 ノルウェー・ラプソディ (Norsk rapsodi)1番 作品17 ノルウェー・ラプソディ (Norsk rapsodi)2番 作品19
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団 ネーメ・ヤルヴィ (指揮) マリアンネ・トゥーシェン (ヴァイオリン)
 [録音 20098月-9月、20108月 グリーグホール (ベルゲン、ノルウェー)]

Danacord DACOCD631 ブルノンヴィルのバレエのための音楽 第1集
ヘアマン・セヴェリン・レーヴェンスキョル (1815-1870) バレエ《シルフィード (風の精) (Sylfiden)
 シルフィードとジェイムズのパドドゥ (Pas de deux for Sylfiden og James) (第2幕)
  オルボー交響楽団 ペーター・エアンスト・ラッセン (指揮)
 [録音 2002年-2004年 シンフォニエン (オルボー)]

Danacord DACOCD632-633 2CD's ブルノンヴィルのバレエのための音楽 第2集
HS・パウリ (1810-1891)/エズヴァード・ヘルステズ (1816-1900)
/ニルス・W・ゲーゼ (1817-1890)HC・ロンビ (1810-1874)
 バレエ《ナポリ、または、漁夫と花嫁 (Napoli eller Fiskeren og hans Brud)
HC・ロンビ (1810-1874) 軍隊ポルカ (Polka Militaire) (ディヴェルティメント)
HC・ロンビ (1810-1874)VC・ホルム (1820-1886) (作曲・編曲)
 バレエ《ラ・ヴェンタナ (La Ventana)
  オルボー交響楽団 ペーター・エアンスト・ラッセン (指揮)
 [録音 2002年-2004年 シンフォニエン (オルボー)]

Danacord DACOCD634-635 2CD's ブルノンヴィルのバレエのための音楽 第3集
HS・パウリ (1810-1891) (作曲・編曲)
 バレエ《コンセルヴァトワール、または、新聞プロポーズ (Conservatoriet eller Et Avisfrieri)
 バレエ《ブルージュのケルメッセ、または、3つの贈り物 (Kermessen i Brügge eller De tre Gaver)
  オルボー交響楽団 ペーター・エアンスト・ラッセン (指揮)
 [録音 2002年-2004年 シンフォニエン (オルボー)]

Danacord DACOCD636-637 2CD's ブルノンヴィルのバレエのための音楽 第4集
ニルス・W・ゲーゼ (1817-1890)JPE・ハートマン (1805-1900) バレエ《ある民話 (Et Folkesagn)
エズヴァード・ヘルステズ (1816-1900)HS・パウリ (1810-1891)
 バレエ《ゲンツァーノの花祭り (Blomsterfesten i Genzano)》 − パドドゥ
  オルボー交響楽団 ペーター・エアンスト・ラッセン (指揮)
 [録音 2002年-2004年 シンフォニエン (オルボー)]

Danacord DACOCD638-639 2CD's ブルノンヴィルのバレエのための音楽 第5集
ヨセフ・グレーサー (1835-1891)AF・リンケ (1819-1874)HC・ロンビ (1810-1874)
 バレエ《デンマークをはるか離れ、または、船の仮装舞踏会 (Fjernt fra Danmark eller Et Costumebal ombord)
VC・ホルム (1820-1886) (作曲・編曲) バレエ《アマー島の王の義勇兵たち (Livjægerne på Amager)
カール・クリスチャン・メラー (1823-1893)
 バレエ《シベリアからモスクワへ (Fra Siberien til Moskou)》 − 騎手の踊り (Jockey dansen)
  オルボー交響楽団 ペーター・エアンスト・ラッセン (指揮)
 [録音 2002年-2004年 シンフォニエン (オルボー)]
 [制作 モーテン・モーエンセン  録音 クラウス・ビリト]

19世紀、デンマーク文化の黄金時代にコペンハーゲンの王立劇場で活躍した振付師、アウゴスト (オギュスト)・ブルノンヴィル August Bournonville (1805-1879) の生誕200年を記念して制作されたCD9枚のアルバム (DACOCD631-639) の分売。エズヴァード・ヘルステズ Edvard Helsted、ニルス・W・ゲーゼ Niels W. GadeJPE・ハートマン J.P.E. Hartmann らデンマーク・ロマンティシズムの作曲家やティヴォリの音楽で知られるHC・ロンビ H.C. Lumbye が作曲、編曲した《シルフィード (風の精)》 (1836)、《ナポリ》 (1842)、《コンセルヴァトワール》 (1849)、《ブルージュのケルメッセ》 (1951)、《ある民話》 (1854)5つの大作と、《ラ・ヴェンタナ》 (1858)、《デンマークをはるか離れ》 (1860)、《アマー島の王の義勇兵たち》 (1871)3つの小品は、現在も王立デンマーク・バレエのレパートリーです。コペンハーゲン生まれのペーター・エアンスト・ラッセン Peter Ernst Lassen がオルボー交響楽団 Aalborg Symfoniorkester を指揮しています。

Daphne DAPHNE1040 雪解け (Dagsmeja)
フレードリク・ヤーコブソン 雪解け (Dagsmeja) 1844年のスケッチ (En skis från 1844) 署名 (Namnteckningar)
 冬至 (Midvinter) 19793月から (Från mars - 79) 国家不安 (Osäkerhetens rike) 雪が降る (Snö faller)
 鷲の岩 (Örnklippan) ふたつの都市 (Två städer)
ホーカン・パークマン (1955-1988) キリエ (Kyrie) エスプレッソ (Espresso)
 無題のハ長調 ([Untitled Work] in C major)
 高貴な毛皮の色合いのある11(November med skiftningar av ädelt pälsverk)
 3:42 丘の頂上から (Från berget) 昼寝 (Siesta)
モーリス・カルコフ (1927-) 黒と白のカササギ (En svartvit skata) 神の御前 (Närvaro av Gud)
  エンマ・トランストレーメル (メッツォソプラノ) アンドレアス・クリューゲル (ピアノ)
  ダーヴィド・ヘーレンスタム (ギター) ベルント・リュセル (ヴァイオリン)

◇グスタフ・シェークヴィスト室内合唱団による合唱曲集『記憶がわたしを見つめる (Minnena ser mig)(Footprint Records FRCD027) でも名を知られる、今日スウェーデンを代表する詩人トゥーマス・トランストレーメル Tomas Tranströmer (1931-) の詩による歌曲集。豊かな才能に恵まれながら一般には知られていないというフレードリク・ヤーコブソン Fredrik Jakobsson33歳で水難事故死したホーカン・パークマン Håkan Parkman (1955-1988)、すでに名声を確立したモーリス・カルコフ Maurice Karkoff (1927-)。アンドレアス・クリューゲル Andreas Kreuger、ダーヴィド・ヘーレンスタム David Härenstam、ベルント・リュセル Bernt Lysell の共演で歌うエンマ・トランストレーメル Emma Tranströmer はトゥーマスの子。詩人の80歳誕生日を祝って録音されました。

Dutton CDLX7272 トイヴォ・クーラ (1883-1918) 歌曲と管弦楽作品集
 海に水浴びするニンフ (Merenkylpijäneidot) 作品12 (1909 orch.1910) (歌と管弦楽のための)
 南ポホヤンマー組曲 第2(Etelä-Pohjalainen sarja 2) 作品20 (1912-13) (管弦楽のための)
 夏の夕べ (Kesäilta) (1917) (歌と管弦楽のための)
 炎を見つめて (Tuijotin tulehen kauan) 作品2-2 (歌と管弦楽のための) (アーレ・メリカント 編曲)
 家畜小屋で (Karjapihassa) 作品31a-2 (1917 orch.1918) (歌と管弦楽のための)
 月夜の舟旅 (Purjein kuutamolla) 作品31a-1 (1917) (歌と管弦楽のための)
 交響的伝説曲《農奴の息子 (Orjan poika)》演奏会組曲 作品14c (1904 rev.1912) (管弦楽のための)
 乙女とボヤールの息子 (Impi ja pajarin poika) 作品18b (1911 orch.1912) (歌と管弦楽のための)
 前奏曲とフーガ 作品10 (1909) (管弦楽のための)
   スーザン・グリットン (ソプラノ) BBCコンサート管弦楽団 マーティン・ブラビンズ (指揮)
 [録音 2011124日-26日 エア・スタジオ (ハムステッド、ロンドン)]

hyperion CDA67824
フェレンツ (フランツ)・リスト (1811-1886) ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S124 ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S125
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
  スティーヴン・ハフ (ピアノ) ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団 アンドルー・リットン (指揮)
 [録音 2011614日-16日、18日 グリーグホール (ベルゲン、ノルウェー)]

Ladybird 79556818 ペーテル・マッテイと過ごすクリスマス (Jul med Peter Mattei)
カール・ニルセン (1865-1931) 語るもふしぎな (Förunderligt och märkligt)
伝承曲 主の道をととのえよ (Bereden väg for Herran)
ミヒャエル・プレトーリウス (1571-1621) 一輪のばらが咲いた (Det är en ros utsprungen)
ラーシュ=エーリク・ラーション (1908-1987)
 冬物語 (En vintersaga) 作品18 (管弦楽のための)
  シチリアーナ (Siciliana) 間奏曲 (Intermezzo) 田園詩 (Pasotoral) エピローグ (Epilog)
エミー・シェーレル (1858-1925) たくさんのキャンドルに灯がともった (Nu tändas tusen juleljus)
ルーベン・リリエフォシュ (1871-1936) もうじきクリスマス (När det lider mot jul)
伝承曲 今日、御子が生まれた (Ett barn är fött på denna dag)
イーヴァル・ヴィデーエン (1871-1951)
 ベツレヘムの星「海と岸の空に光が」 (Betlehems stjärna "Gläns över sjö och strand")
イギリス民謡 ベツレヘムの小さな町 (O Betlehem du lilla stad)
グスタフ・ヌードクヴィスト (1886-1949) クリスマス、輝くクリスマス (Jul, jul strålande jul)
ジャン・シベリウス (1865-1957)
 クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」 (Julvisa "Giv mig ej gland, ej guld, ej prakt")
フランツ・グルーバー (1787-1863) きよしこの夜 (Stilla Natt)
アドルフ・アダン (1803-1856) クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」 (Jul-Sång "O, helga natt")
ヤン・サンドストレム (1954-) (編曲) 今、すべての地はやすらぎのうちに眠る (Nu vilar hela jorden)
  ペーテル・マッテイ (バリトン) ストックホルム・シンフォニエッタ グスタフ・シェークヴィスト (指揮)

Melodiya MELCD1001875 2CD's ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス (1875-1911) ピアノ作品集
 4つの小品 作品3 2つの小品 作品4 2つの小品 作品6 4つの前奏曲 作品7 2つの小品 作品8
 3つの前奏曲 作品11 3つの小品 作品12 から 3つの前奏曲 作品13 から 主題と変奏 作品15
 4つの前奏曲 作品16 3つの小品 作品17 B-E-Es-A-C-A-Es の主題と変奏 作品18 3つの小品 作品19
 ひとつの主題による3つの変奏曲 作品20 4つの前奏曲 作品21 5つの前奏曲 作品22 4つの前奏曲 作品26
 4つの前奏曲 作品27 海 作品28 2つのフゲッタと2つの前奏曲 作品29 から 3つの前奏曲 作品30
 4つの前奏曲 作品31 3つの前奏曲 作品32 から 6つの前奏曲 作品33 フーガ 作品34
  アルドーナ・ラドヴィライテ (ピアノ) ライモンダス・コントリマス (ピアノ) アウグスティナス・マツァイナ (ピアノ)
  ビルテ・ヴァイニュナイテ (ピアノ) アレクサンドラ・ユオザペナイテ (ピアノ) アルドーナ・ドヴァリョナイテ (ピアノ)
 [録音 1975年]

Naxos 8.572312 ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン (1894-1969) 管弦楽のための作品集
 交響曲 ニ短調 (Sinfonia in re) (1941) (初稿) アリア (Air) (1959) パッサカリア (Passacaglia) (1928)
  ボーンマス交響楽団 ビャッテ・エンゲセット (指揮)

◇ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン Ludvig Irgens-Jensen (1894-1969) はクリスチャニア (現オスロ) 生まれ。大学入学資格試験を優秀な成績で通過し、教養学科に在籍して言語学、文学、哲学を修めながら、ピアノと音楽理論を学びました。作曲法は独学で身につけ、ドイツ、デンマーク、フランスを訪れては作曲の知識と技巧を深めています。イルゲンス=イェンセンは、後期ロマンティシズムにノルウェー民俗音楽の要素も加えながら自身の音楽語法を確立、「グリーグ後」のノルウェー音楽を彩る作曲家のひとりに挙げられます。生涯を通じて山と登山を愛し、音楽の高みに向かう探究をつづけた彼を同時代の作曲家オイスタイン・ソンメルフェルトは「精神の登山家」と呼びました。代表作とされるのが劇的交響曲《帰郷 (Heimferd)》です。キリスト教を擁護した聖オラヴ (オラヴ二世) の物語に題材をとり「聖オラヴのオラトリオ」と呼ばれるこの作品は、聖オラヴ没後900年の1930年に行われた作曲コンペティションで第1位を獲得しました。《主題と変奏 (Tema con variazioni)》、《パルティータ・シンフォニカ (Partita Sinfonica)》、シューベルト没後100年の1928年にイギリスのコロンビア蓄音機 (Columbia Gramophone Company) が行った作曲コンペティションの第2位に選ばれた、表現の豊かな《パッサカリア》など、管弦楽のための曲に優れた作品が多く、平安時代から江戸時代の和歌のハンス・ベートゲによるドイツ語詩をテクストとする歌曲集《日本の春 (Japanischer Frühling)》 もノルウェーのソプラノ歌手たちに愛されている美しい作品です。《交響曲 ニ短調》は、ナチス・ドイツ軍占領下の1941年に作曲され、翌1942年、ノルウェー作曲家協会創設25周年記念コンペティションの第1位に選出されました。作品の姿が見えてきたころイルゲンス=イェンセンは『引き波 (Dragsug)』と題する詩を書き、その暗い気分と作者の信念の反映する交響曲は、占領と圧政への抵抗を示した作品とも考えられています。初演はノルウェー解放後の1945年秋です。当初3楽章構成で書かれたこの交響曲は、その後、2楽章に変更され、終楽章の音楽は《ロンド・マルツィアーレ (Rondo Marziale)》として単独で演奏されるようになりました。オスロ・フィルハーモニックとオイヴィン・フィエルスタの録音 (Simax PSC3118)2楽章版による演奏。ボーンマス交響楽団とビャッテ・エンゲセット Bjarte Engeset (1958-) のこの演奏が、第3楽章を加えた版の世界初録音です。

Naxos 8.572525 アルヴォ・ペルト (1935-) ピアノのための作品集
 ソナティネ 作品1-1 ソナティネ 作品1-2 パルティータ 作品2
 アリヌシュカの回復による変奏曲 アリーナのために アンナ・マリアのために ラメンターテ *
  ラルフ・ファン・ラート (ピアノ) オランダ放送室内フィルハーモニック * ジョアン・ファレッタ (指揮) *

Naxos 8.572660 ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス (1875-1911) ピアノ作品集 第2
 前奏曲 ニ短調 VL239 前奏曲 イ短調 VL241 前奏曲 ニ短調 VL256 前奏曲 ロ短調 VL259
 主の祈り VL260 秋 VL264 ひとつの主題による3つの秋の小品 VL269-L271 前奏曲 ニ短調 VL294
 前奏曲 ニ短調 VL295 前奏曲 ニ短調 VL298 前奏曲 VL304 前奏曲 ニ短調 VL325 前奏曲 ハ長調 VL327
 前奏曲 ハ長調 VL330 前奏曲 イ長調 VL335 前奏曲 ト長調 VL338
 前奏曲 ニ短調 《おお、わが親愛なる母よ》 VL340 前奏曲 ト短調 VL343 前奏曲 ニ短調 VL344
 フーガ 変ロ短調 VL345 弦楽四重奏曲 ハ短調 VL83 (ルバチキテ 編)
  ムザ・ルバチキテ (ピアノ) [Marco Polo 8.223550]

Naxos 8.572705 ジャン・シベリウス (1865-1957) 交響曲第6番 ニ短調 作品104
 交響曲第7番 ハ長調 作品105 音詩《フィンランディア (Finlandia)》 作品26
  ニュージーランド交響楽団 ピエタリ・インキネン (指揮)

Prfil PH11041 イーゴリ・ストラヴィンスキー (1882-1971) バレエ《火の鳥 (L'oiseau de feu)(1910)
 幻想的スケルツォ (Scherzo fantastique) 作品3 (1907 rev.1931)
  ケルンWDR交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ (指揮)

 [録音 2010917日-18日 (火の鳥)、126日、10日 ケルン・フィルハーモニー (ライヴ)]

◇ユッカ=ペッカ・サラステ Jukka-Pekka Saraste (1956-)2010年-2011年のシーズンから首席指揮者を務めるケルンWDR交響楽団を指揮したコンサートのライヴ録音、マーラーの交響曲第9(PH10035) につづく第2作はストラヴィンスキーの作品です。《火の鳥》のバレエ全曲 (1910年版) と、メーテルランクの戯曲『蜜蜂の生活 (La vie des abeilles)』からインスピレーションを得て作曲されたという《幻想的スケルツォ》。曲の構造と性格を洞察、オーケストラを巧みに制御しながら作品の自然な姿を示していくのがサラステのスタイル。演奏者の恣意的解釈を嫌ったといわれるストラヴィンスキーの作品にはうってつけの指揮者です。《協奏的舞曲 (Danses concertantes)》、シベリウス《カンツォネッタ》の編曲、《プルチネッラ》組曲 (1924) (アヴァンティ!室内管弦楽団) (BIS CD292)、交響詩《うぐいすの歌》《交響曲 ハ調》《3楽章の交響曲》 (フィンランド放送交響楽団) (Virgin Classics)、《ミューズの神を率いるアポロ》 (1947)、《ダンバートン・オークス協奏曲》、《弦楽のための協奏曲》 (スコットランド室内管弦楽団) (Virgin Classics)、《ピアノと管楽器のための協奏曲》 (リュビモフ、トロント交響楽団) (Finlandia)、《春の祭典》 (BBC 交響楽団) (BBC)。彼のディスコグラフィにはストラヴィンスキー作品がかなりの数含まれています。

Signum Classics SIGCD275 special price グスタフ・マーラー (1860-1911) 交響曲第6番 イ短調 《悲劇的 (Tragische)
  フィルハーモニア管弦楽団 エサ=ペッカ・サロネン (指揮) [ライヴ録音]

Simax PSC1305 nordic edition カール・アーノルト (1794-1873) ピアノ作品集
 ピアノソナタ第1番 ニ短調
 ピアノのための幻想曲形式の変奏曲 ト長調 (Variationen in Form einer Fantasie für Pianoforte)
 ピアノのための幻想曲 ハ短調 (Fantasie für Pianoforte) ピアノソナタ第3番 イ長調
 ノルウェー民謡《物悲しい日曜の夕べ》によるロンドー (Rondeau für Pianoforte über das norwegische Volkslied "Stusle Sundagskvelden")
 ロンドレット第1番 ニ短調 ロマンス 変ホ長調
  トルライフ・トルゲシェン (フォルテピアノ) [楽器 ゴットリープ・ハフナー、ウィーン 1830年頃]

◇カール・アーノルト Carl Arnold (1794-1873) は、ドイツのノインキルヒェンの生まれ。最初の音楽教育を父から授かり、父の死後は、モーツァルトの楽譜を出版したことで知られるヨハン・アントン・アンドレの養子として音楽の勉強を続けました。1815年、ピアニストとして演奏旅行を開始し、ヨーロッパ各国の王室で演奏する機会も得ることができました。同年、アンドレはアーノルトのピアノ曲を出版し、ドイツの音楽誌が高く評価したといわれます。ワルシャワ、サンクトペテルブルク、ベルリンと移り、1835年にミュンスターの音楽監督となったアーノルトは、ヘンデル、ハイドン、メンデルスゾーンのオラトリオやベートーヴェンの作品を積極的に演奏しました。18485月、アーノルトはチェリストの長男と一緒にノルウェーでコンサートを開催し、その成功をきっかけにクリスチャニア (現オスロ) の「フィルハーモニック協会」のリーダに就任しました。彼はクリスチャニアに居を構え、以後、彼はクリスチャニアとノルウェーの文化にとって欠かせない存在となっていきます。1863年の秋にはオルガンと作曲法を教えるための学校を私費で開設。アーノルトに感謝を捧げる音楽家は多く、そのひとりグリーグは、1872年、アーノルトの合唱と管弦楽の作品による大規模なコンサートを指揮しています。アーノルトの音楽にはハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、フンメル、メンデルスゾーンの作品をモデルにした跡がうかがえ、ショパンの抒情を先取りしたスタイルのページのあることも指摘されています。その作品の価値は認められながらも、グリーグ以後のナショナル・ロマンティシズムの流れから取り残されたアーノルトの音楽。そのアーノルトがピアノのために書いた作品がまとめて紹介されるのは、このアルバムがはじめてです。ピアニストのトルライフ・ユリウス・トルゲシェン Torleif Julius Torgersen (1967-) はベルゲン生まれ。アウドゥン・カイセルに学び、ノルウェー音楽アカデミーでアイナル・ステーン=ノクレベルグ、エヴァ・クナルダール、ラザーリ・ベリマンに師事し、シベリウス・アカデミーでリーサ・ポホヨラのクラスに参加しました。ヴァーレンとトゥーレセンのピアノ曲を録音したアルバム (PSC1105)1995年のスペルマン賞を受賞。クラウス・エッゲの作品全集 (PSC1131) も欧米で高い評価を得た代表的録音です。

Simax PSC1315 YR
ラッセ・トゥーレセン (1949-) Yr 作品23 (ヴァイオリンソロのための) (1991)
スパッレ・オルセン (1903-1984) ロムの6つの民謡 (Seks bygdevisur frå Lom)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) ヴァイオリンソナタ第1番 ヘ長調 作品8
ハルダンゲル地方伝承のフィドルの旋律 弾きにくいメロディ (Den vande låtten)
 ヨルン・ヒルメによる《低音のハリング》 (Halling på låg bas - etter Jørn Hilme)
 オーラ・ボーの形式によるスプリンガル《ぶよ》 (Mehanken - springar i form etter Ola Boe)
 オラヴ・モーの形式によるリューダルロット《ヴァングのフルドラの歌》 (Huldrelått frå Vang - lydarlått i form etter Olav Moe)
  ラグンヒル・ヘムシング (ヴァイオリン、ハリングフェレ) トゥール・エスペン・アスポース (ピアノ)

◇オスロの北。夏はハイキングとサイクリングと釣り、冬はクロスカントリーとさまざまなスポーツ活動の行われるヴァルドレス地方 Valdres は、ノルウェー民謡の故郷としても知られます。グリーグが《バラード ト短調》の変奏主題に使った《北国の農民》もヴァルドレスの人々に歌われてきた一曲です。ヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング Ragnhild Hemsing (1988-) は、このヴァルドレスに生まれました。5歳からヴァイオリンを弾き、9歳でオスロのバラット・デューエ音楽学校に入学しました。ベルゲン・フィルハーモニック、トロンハイム交響楽団、オスロ・フィルハーモニック、デンマーク国立交響楽団をはじめとするオーケストラと共演。2010年にはノルウェー放送 (NRK) の企画したオーレ・ブルのドキュメンタリー番組の音楽を妹のエルビョルグ Eldbjørg Hemsing (1990-) とともに録音しました。ラグンヒルは、現在、ウィーンのボリス・クシュニールの下で学んでいます。

 『YR』は、彼女の最初のソロアルバムです。タイトル曲としたラッセ・トゥーレセン Lasse Thoresen (1949-) の《Yr》は、オスロ・フィルハーモニックのコンサートマスター、スティーグ・ニルソンのための委嘱曲。「不思議なリアリズムをもった」小品とされ、ラグンヒルの演奏は「信じられないくらい立派な、伝説的な演奏」と評されました。グリーグの第1番のヴァイオリンソナタ、民謡を素材とした (カール・グスタフ・) スパッレ・オルセン (Carl Gustav) Sparre Olsen (1903-1984) の曲集、ヴァルドレスと同じように民謡の宝庫とされるハルダンゲル地方のフィドルの音楽。ヘムシングは、デクストラ・ムジカ・ファウンデーションから貸与された1694年クレモナのフランチェスコ・ルッゲーリとノルウェーの民俗フィドル、ハリングフェレを弾きわけています。

 ピアニストのトゥール・エスペン・アスポース Tor Espen Aspaas (1971-) は、ノルウェーの同世代を代表する音楽家のひとりに挙げられます。世界各地のフェスティヴァルとコンサートで演奏し、2007年からは母校のノルウェー音楽アカデミーの教授を務めています。欧米のメディアから賞賛されたデュカスのピアノ作品全集 (PSC1177) と、ベートーヴェン、シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルクの作品を弾いた『鏡のカノン (Mirror Canon)(2L49SACD) が代表的録音です。

 このCDには、フォークダンスグループ、FRIKAR のハルグリーム・ハンセゴー Hallgrim Hansegård がヘムシングの演奏に合わせて踊る《Yr》の映像も収録されています。

Warner Music Spain 5144-22041-2 [旧譜] Meeting with a Friend − 弦楽のための音楽
ゲオルグス・ペレツィス (1947- ラトビア)
 Meeting with a Friend (Tiksanas ar draugu) (2001) (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
カール・ジェンキンズ (1944- イギリス) パラディオ (Palladio) (1996) (弦楽オーケストラのための合奏協奏曲)
ジャン・シベリウス (1865-1957) 組曲 (Suite) ロ短調 作品117 (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
マリヤン・モゼティク (1948- カナダ) 幻想曲...失われた言語による (Fantasia... sul linguaggio pertuto) (1981)
ホルヘ・グルンドマン (1961- スペイン)
 感情的協奏曲 (Concierto Sentido) (ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと弦楽オーケストラのための)
  アラ・マリキアン (ヴァイオリン) ウェン・シャオツェン (ヴィオラ) ホセ・アンヘル・ベレス (ヴィオラ)
  ドラゴス・バラン (チェロ) ノンプロフィット・ミュージック室内管弦楽団
 [録音 200742日-4日 フライ・ルイス・デ・レオン総合文化館 (グアダラマ、スペイン)、
  419日、30日、51日-2日 ラス・ロサス (スペイン)]

 

リリース情報 − Jazz

Stunt Records STUCD11092 平林牧子、フレミング・アーヤスコウ − Binocular
 Migrating South Dialogue #1 Shifting Light Jagged Dialogue #2 La Tourneuse de Pages House of Ants
 Readings When the Road Curves Snare Drum Expectations Oslo
  平林牧子 (ピアノ) フレミング・アーヤスコウ (トランペット、フリューゲルホルン)
  ゲスト フランチェスコ・カリ (アコーディオン)
 [録音 20101220日-21日 レインボースタジオ (オスロ)]


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CD Artwork © Alba (Finland), BIS, Chamber Sound, Daphne, Ladybird (Sweden), Danacord, Stunt/Sundance Music (Denmark), Dutton (UK), Melodiya (Russia), Profil (Germany), Simax/Grappa (Norway), Naxos Rights International