Newsletter No.159   15 March 2012

 

リリース情報 − Classical & Contemporary

2L 2L075SABD SACD hybrid (5.0 surround/stereo) + Pure Audio Bluray
 天の歌 (Himmelkvad) − ラッセ・トゥーレセン (1949-) 宗教的声楽作品
 六重唱曲 (Vocal sextet) 作品42 *
  太陽の祈り (Solbøn) (2007/2008) 弔いの歌 (Likferdssælmin) (2009/2011)
  天にまします父よ (Himmelske Fader) (2009/2011) 二重旋律 (Tvetrall) (2009/2011)
 聖なる歌 (Hellingkvad) 作品19 (1993/2001) **
  わたしのうちに無垢の心をお創りください (Skap i meg et rent hjerte)
  わたしの食べ物があなたの美となり (La meg næres av din skjønnhet)
  おお、あなたはわれらの生と光 (O du som er vårt liv og lys)
  わたしの魂を元気づけ喜びを与えてください (Forfrisk og gled min ånd)
  人類のための (For menneskeheten)
  神は唯一の神であることを証明する (Gud bevitner at han er én)
   ノルディック・ヴォイセズ * ベーリト・オプハイム・ヴェシュト (ヴォーカル) **
 [録音 20106月、10月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)]
 [制作・録音 モッテン・リンドベルグ]
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音 Bluray: 5.0 DTS-HD Master Audio (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz)] 試聴盤

◇北欧5ヶ国で作る北欧音楽委員会 (NOMUS) が主催する NOMUS 賞の2010年の受賞者にノルウェーの作曲家ラッセ・トゥーレセン Lasse Thoresen (1949-) が選ばれました。受賞の対象となった《六重唱曲》は、ノルウェーの人々が歌い継いできた宗教的な民謡を微分音やスペクトラル・オーバートーンなどのモダニズムの手法と統合し、きわめて現代的な響きの音楽に再生した作品です。1996年に結成し、モンテヴェルディやチャールズ五世の宮廷の音楽から現代の実験的な作品まで幅広いレパートリーをもって活動し、今日を代表するヴォーカルアンサンブルのひとつに挙げられるノルディック・ヴォイセズ Nordic Voices の技術と音楽を念頭に置いて作曲が進められ、2008年から2010年にかけて初演された4曲が作品42にまとめられました。2L の新しいアルバム『天の歌』では、〈太陽の祈り〉に始まり〈二重旋律〉に終わる《六重唱曲》の間に、バハーイー教の創始者、ペルシャのバハーウッラー Baha'u'llah (1817-1892) の祈りの書をテクストとする5曲の《聖なる歌》が、〈おお、あなたはわれらの生と光〉を初演したベーリト・オプハイム・ヴェシュト Berit Opheim Versto (1967-) のソロヴォーカルで歌われます。ベーリトは、フォークシンガー、メッツォソプラノ歌手としてさまざまなジャンルに活躍し、グリーグもピアノ曲に書いたノルウェーの農民たちの踊り、スロッテルをヴォーカル曲として演奏したアルバム (『口で真似するスロッテル』 2L46SACD) を 2L からリリースしています。録音セッションはオスロのソフィエンベルグ教会で行われ、グラミー賞の演奏部門とサラウンドサウンド技術部門へのノミネートがつづく 2L のモッテン・リンドベルグ Morten Lindberg が制作とエンジニアリングを担当しました。サンプリング周波数 352.8kHzDXD 録音による収録。この録音が、トゥーレセンのイメージした「6声」と「独唱」を超える音楽空間の表現に貢献しています。

2L 2L079SACD SACD hybrid (5.1 surrouns/stereo) ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
 チェロソナタ第2番 ト短調 作品5-2 ホルンソナタ ヘ長調 作品17 チェロソナタ第4番 ハ長調 作品102-1
  ビョルン・スールム (チェロ) スタイナル・グランモ・ニルセン (ナチュラルホルン)
  クリスティン・フォスハイム (フォルテピアノ)
 [楽器 チェロ Domenicus Montagnana (1740)
  ナチュラルホルン Andreas Jungwirth (1991) (Marcel Auguste Raoux (1820) のコピー
  フォルテピアノ Paul McNulty, Edwin Beunk (Walter (1790) のコピー)、Alois Graf (1825 Vienna) (作品102)]
 [録音 2010628日-72日 ノルウェー音楽アカデミー、レヴィンホール (オスロ)]
 [制作・録音 モッテン・リンドベルグ] 試聴盤

◇第1番、第3番、第5番の第1(2L7) につづくスールムとフォスハイムのデュオによるベートーヴェンのチェロソナタ集。ベートーヴェンが英雄的スタイルのモデルしたとも言われる作曲家、ヘンデルの《ユダス・マカベウス》に関連した主題をもつ〈アダージョ・ソステヌート・エ・エスプレッシヴォ〉に始まる第2番。ベートーヴェンに学んだピアニストのチェルニーが第1楽章〈アンダンテ−アレグロ・ヴィヴァーチェ〉の音楽を「愛情と悲しさをもって演奏されねばならない」とベートーヴェンの追想録に記した第4番。ベートーヴェン自身が後にチェロ用に編曲したヘ長調のソナタは、原曲どおりナチュラルホルンとピアノによる演奏で収録されています。

 チェロのビョルン・スールム Bjørn Solum (1957-) は、1989年からオスロ・フィルハーモニック管弦楽団副首席チェロ奏者。ノルウェー室内管弦楽団の創設メンバーのひとりです。室内楽の活動も行い、2003年にはトルルス・モルクの招待を受け、スタヴァンゲルで行われた国際室内楽フェスティヴァルに参加しました。

 スタイナル・グランモ・ニルセン Steinar Granmo Nilsen は、1999年からノルウェー国軍軍楽隊のホルン奏者を務めています。トロンハイム音楽院からフライブルクの州立音楽大学に進みアイフォー・ジェイムズに師事、ノルウェー音楽アカデミーでフロイディス・レー・ヴェクレに室内楽とソロ演奏を学びました。バロック期から今日までの音楽がレパートリー。室内楽とソロの活動をしながら母校のアカデミーでナチュラルホルンを教えています。彼のナチュラルホルンの音が、ベートーヴェンの時代、森に響く狩の角笛をしのばせます。

 フォルテピアノを弾くクリスティン・フォスハイム Kristin Fossheim (1963-) は、1996年からノルウェー音楽アカデミーで教え、学内のコンサートシリーズでは、リヴ・グラーセルの後任としてアーリーミュージックのコンサートに出演しています。第1集の3曲も含めた6曲を簡潔に解説したブックレットのライナーノーツ (英語、ノルウェー語) は、彼女が執筆しました。録音セッションはアカデミーのレヴィンホールで行われ、チェロとフォルテピアノのデュオ、ナチュラルホルンの吹く颯爽とした主題に始まり、チェルニーが「優雅で輝かしい作品」と呼んだホルンとフォルテピアノの音楽を 2L のモッテン・リンドベルグ Morten Lindberg が自然な音色とバランスにとらえています。

Accent ACC24243 ディズリク (ディートリヒ)・ブクステフーデ (c.1637-1707)
 受難曲「われらがイエスの御体 (Membra Jesu nostri)BuxWV75
 カンタータ「安らぎと喜びもてわれは逝く (Mit Fried' und Freud' fahr' ich dahin)BuxWV76
  ラ・プティト・バンド シギスヴァルト・クイケン (指揮) [録音 2010年]

Acte Prearable AP0251 WF・バッハ (1710-1784) 2つのフルートのための6つのソナタ
 ソナタ第4番 ヘ長調 F57 ソナタ第2番 ト長調 F59 ソナタ第6番 ヘ短調 F58 ソナタ第5番 変ホ長調 F56
 ソナタ第3番 変ホ長調 F55 ソナタ第1番 ホ短調 F54
  グヴズルーン・ビルギスドウッティル (フルート) マルシャル・ナルドー (フルート)
 [録音 201184日-6日 福音教会 (ミコウーフ、ポーランド)]

Aurora ACD5048 ライツ・アウト (Lights Out)
オルヤン・マトレ (1979-) 管弦楽のための4つの小品 (Four Miniatures for Orchestra) (2005)
エヴァン・ガードナー (1978-) ライツ・アウト (Lights Out) (2006) (管弦楽のための)
ヨルゲン・カールストレム (1981-) トリスタンフィルター II (Tristanfilter II) (2003) (管弦楽のための)
ヤン・エリク・ミカルセン (1979-) 悪鬼と月 (Ghouls and Moons) (2004) (管弦楽のための)
  ノルウェー放送管弦楽団 ロルフ・グプタ (指揮)

◇オラヴ・アントン・トンメセン、ラッセ・トゥーレセン、ネアゴーの下で作曲法を学び、作曲家、指揮者として活動するロルフ・グプタ Rolf Gupta (1967-) がノルウェー放送管弦楽団を指揮した『ライツ・アウト (Lights Out)』。2006年にリリースされたこのアルバムは、現代の音楽シーンでさまざまなプロジェクトに携わる、当時20代の4人の作曲家の作品を紹介しています。

 アルバムタイトルの《ライツ・アウト》を作曲したエヴァン・ガードナー Evan Gardner (1978-) はマサチューセッツ州ローレンス生まれのアメリカ人です。オーバリン音楽院で学んだ後、オスロの国立音楽アカデミーでヘンリク・ヘルステニウスとトンメセンのクラスに参加しました。彼の作品は、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、オランダ放送室内フィルハーモニーをはじめとするオーケストラや合唱団によって演奏され、ベルゲン・フィルハーモニックなどの団体が作品を委嘱しています。ノルウェーの短編映画『Sniffer』のプロジェクトではオリジナル音楽を担当、作品は2006年カンヌ映画祭の短編部門でパルム・ドールを受賞しました。2006年の《ライツ・アウト》は、同年オランダのガウデアームス音楽週間でガウデアームス賞の決勝に進んだ作品です。

 オルヤン・マトレ Ørjan Martre (1979-) はベルゲン生まれ。オスロのアカデミーではビョルン・クルセ、ラッセ・トゥーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに学びました。《管弦楽のための4つの小品》は、作曲家としての成功の第一歩となったという作品です。ヨルゲン・カールストレム Jørgen Karlstrom (1981-) は、ベルゲンのグリーグ・アカデミー、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学、ノルウェー国立音楽アカデミーで学びました。彼の近年の作品では、エレクトロニクスの応用と、ギター奏者としての背景が反映していることが特徴的と言われます。

 ヤン・エリク・ミカルセン Jan Erik Mikalsen (1979-) は、グリーグ・アカデミーとコペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーで学び、現在、オスロを本拠に活動しています。2011年度の武満徹作曲賞では彼の《管弦楽のためのパーツ II (Parts II for Orchestra)》が第3位に選ばれました。2004年の《悪鬼と月》は、2人の打楽器奏者、ハープ、チェレスタ、ピアノを加えた三管編成の管弦楽のために書かれ、200510月にスタヴァンゲル交響楽団が初めて演奏し、シベリウス・アカデミー交響楽団によってヘルシンキ初演されました。

BIS CD1737 スイスのチェロ協奏曲
フランク・マルタン (1890-1974) チェロ協奏曲 (1966)
アルテュール・オネゲル (1892-1955) チェロ協奏曲 (1929)
オトマル・シェック (1886-1957) チェロ協奏曲 作品61 (1947)
  クリスチャン・ポルテラ (チェロ) マルメ交響楽団 トゥオマス・ハンニカイネン (指揮)
 [録音 20061月 (シェック)、20076月 マルメ・コンサートホール (スウェーデン)] [CD1637, CD1617, CD1597]

BIS CD1764 CPE・バッハ (1714-1788) キーボード独奏のための作品全集 第24
 ソナタ ニ長調 H22 (Wq62/3) ソナタ ニ短調 H38 (Wq62/4) ソナタ ホ長調 H39 (Wq62/5)
 ソナタ ロ短調 H32.5 (Wq65/13)
  ミクローシュ・シュパーニ (クラヴィコード)
 [録音 20112月 キーゼル・ホール (シント・トロイデン、ベルギー)]

BIS SACD1877 SACD hybrid (Multichannel/stereo) エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 弦楽オーケストラのための作品集
 弦楽四重奏曲 ト短調 作品27 (リチャード・トニェッティ 編曲)
 2つの悲しい旋律 (To elegiske melodier) 作品34
  心の傷み (Hjertesår) 最後の春 (Siste vår)
 愛の歌 (エロティク) (Erotikk) (抒情小曲集 (Lyriske stykker)3集 作品43 から) (リチャード・トニェッティ 編曲)
 組曲《ホルベアの時代から (Fra Holbergs tid)》 作品40
  オーストラリア室内管弦楽団 リチャード・トニェッティ (指揮)
 [録音 201010月 ユージーン・グーセンス・ホール (シドニー)]

BIS SACD1896 SACD hybrid (Multichannel/stereo) アントニーン・ドヴォジャーク (1841-1904)
 交響曲第7番 ニ短調 作品70 B141 序曲《オセロ》 作品93 B174 交響詩《野鳩》 作品110 B198
  マレーシア・フィルハーモニック管弦楽団 クラウス・ペーター・フロール (指揮)
 [録音 20109月、20117月 デワン・フィルハーモニック・ペトロナスホール (クアラルンプール、マレーシア)]

BIS SACD1965 SACD hybrid (Multichannel/stereo) カメレオン (Chameleon) − テューバとファンファーレバンドの音楽
オイスタイン・ボーズヴィーク (1966-) Did You Do?
アンナ・ボーズヴィーク (1966-) バラの思い出 (Memory of a Rose)
ロバート・ジェイガー (1939-) バステューバとコンサートバンドのための協奏曲
ロブ・ホールハイス (1948-) テューバとファンファーレバンドのための協奏曲
パット・メセニー&ライル・メイズ (レイ・ファー 編曲) Minuano (Six Eight)
モーリス・ハーメルス (1962-) カメレオン (Chameleon)
ロイ・ニューサム (1984- 2001) ボールルームのベース (Bass in the Ballroom)
  オイスタイン・ボーズヴィーク (テューバ、ディジェリドゥー) オランダ王立陸軍軍楽隊 ティーメン・ボトマ (指揮)
 [録音 201011月、12月 ヴァン・ブレデローデ兵舎 (オランダ)]

Chandos CHAN10710 ヨハン・ハルヴォシェン (1864-1935) 管弦楽作品集 第4
 ノルウェー祝祭序曲 (Norwegische Festouverture) 作品16
 ノルウェー・ラプソディ (Norsk rapsodi)1番 イ長調 ノルウェー・ラプソディ (Norsk rapsodi)2番 ト長調
 パッサカリア (Passacaglia) 作品20-2 (ヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のための) (ヘンデル《組曲第7番 ト短調》の自由な編曲)
 婚礼の行列が通り過ぎる (Brudeføget drager forbi) 作品19-2 (エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) の曲の編曲)
 劇音楽《女王タマラ (Dronning Tamara)(1903-04) − 踊りの情景 (Dansescene)
 劇的組曲《国王 (Kongen)》作品19 − 交響的間奏曲 (Symfonisk intermezzo)
 組曲《ノルウェー童話の情景 (Norske eventyrbilleder)》作品37
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団 ネーメ・ヤルヴィ (指揮) メリーナ・マンドッツィ (ヴァイオリン)
  イルゼ・クリャーヴァ (ヴィオラ)
 [録音 201091日、2011822日-23日 グリーグホール (ベルゲン)]

dacapo 8.204035 4CD's special price ハインリヒ・シュッツ (1585-1672)
 ルカ受難曲 (Lukas-Passion) SWV480 クリスマス・オラトリオ (Weinachats Oratorium) SWV435
 復活祭オラトリオ (Oster-Oratorium) SWV50 十字架上のキリストの最後の七つの言葉 (Die Sieben Worte) SWV478
 ヨハネ受難曲 (Johannes-Passion) SWV481
  独唱者 器楽アンサンブル アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン ポール・ヒリアー (指揮)
  [8.226019, 8.226058, 8.226093, 8.226094]

dacapo 6.220564 SACD hybrid (Multichannel/stereo)  CFE・ホーネマン (1840-1906) 管弦楽作品集
 グア組曲 (Gurre-Suite) (グレ組曲) (1900) (ホルガー・ドラクマンの劇『グア』のための序曲と間奏曲)
  序曲 (Ouverture) ヴォルマーとトーヴェ (Volmer og Tove) (第2幕の前奏曲)
  トーヴェの弔い (Toves Ligfærd) (第4幕の前奏曲) グアの森で (I Skoven ved Gurre) (第5幕の前奏曲)
 《ムーサとの試合 (Kampen med Muserne)》組曲 (1896)
  日の出 (Solopgång) ムーサの合唱 (Muse-kor) * サテュロスの踊り (Satyrdans)
  バッコス祭の踊り (Bakkantisk Dans)
 演奏会序曲《英雄的序曲 (英雄の生涯) (Ouverture Héroique (Helteliv)) (1867)
 《カラヌス (Kalanus)》組曲 (1890)
  導入と祈り (Introduktion og Bøn) 祝祭音楽とカラヌスの宣告 (Festmusik og Kalanus' Dom)
  アレクサンドロス (Alexander) 夢で熱にうなされるカラヌス (Kalanus i Feberdrømme)
  第5幕への導入《カラヌスの死 (Kalanus' død)
  デンマーク国立交響楽団 デンマーク国立ヴォーカルアンサンブル女声合唱 * ヨハンネス・グスタフソン (指揮)
 [録音 2010614日-17日 (グア、ムーサ)、201159日-12日 コペンハーゲン・コンサートホール 第1スタジオ]
 [制作 モーテン・モーエンセン  録音 ヤン・オルロプ] 試聴盤

◇ニルス・W・ゲーゼ、CPE・ハートマンとともにデンマーク音楽の黄金時代を支えた作曲家のひとり、CFE (クリスチャン・フレゼリク・エーミル)・ホーネマン C. F. E. (Christian Frederik Emil) Horneman (1840-1906)。その鋭敏で荒い気質の音楽をカール・ニルセンは「デンマーク音楽の明るい炎、ゆらめく火」と評し、認めたと言われます。エーレンスレーヤー、インゲマン、HC・アンデルセン、JP・ヤコブセンをはじめとする詩人たちを魅了し、シェーンベルクの《グレの歌》の題材ともなったデンマークの民話をドラクマン Holger Drachmann が王立劇場のために劇化。その際にホーネマンが作曲した10曲から序曲と3曲の間奏曲 (前奏曲) を選んだ《グア組曲》。ギリシャ神話を題材としたカール・ギェレロプ Karl Gjellerup の劇詩《ムーサとの試合》の音楽による組曲。ゲーゼも劇詩 (Kontrapunkt 32072) に作曲した、ペルシャに遠征したアレクサンドロス大王とインドの賢者カラヌスとの出会いの物語によるフレゼリク・パロダン=ミュラー Frederik Paludan-Müller の劇の音楽によるの《カラヌス》組曲。そしてミュンヘン滞在中の1867年に作曲された《英雄的序曲 (英雄の生涯)》。ホーネマンの代表的管弦楽作品が集められました。指揮者のヨハンネス・グスタフソン Johannes Gustavsson (1975-) はスウェーデン生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーでラーシュ・アネス・トムテルにヴィオラを学び、オーレ・クリスチャン・ルードとオラヴ・アントン・トンメセンに学んだ指揮法のディプロマを取得しました。ノルウェー室内管弦楽団のヴィオラ奏者を務めながら、北欧のオーケストラとオペラで指揮の経験を積み、2009年からオストロボスニア室内管弦楽団の常任指揮者を務め、2012年からは同じフィンランドのオウル交響楽団の芸術アドヴァイザーへの就任も決まっています。

dacapo 6.220571 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)
ヨハネス・オケヘム (c.1410-1497) レクイエム (Missa pro defunctis)
ベント・セーアンセン (1958-)
 Fragments of Requiem (レクイエムの断章)
  レスポンソリウム「わたしを覚えておいてください (Memento mei Deus)(2007) Recordare Jesu pie (2002)
  Lacrimosa (1985) Sanctus (2007) Benedictus (2005) In paradisum (楽園へ) (2002)
  アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン ポール・ヒリアー (指揮)
 [録音 20068月 (オケヘム)、20113月 (セーアンセン)] [96kHz/24bit 録音]
 [制作 プレベン・イヴァン、クラウス・ドゥエ、ミケル・ニューマン  録音 プレベン・イヴァン、ミケル・ニューマン] 試聴盤

15世紀フランドルのヨハネス・オケヘム Johannes Ockeghem (c.1410-1497)20世紀デンマークに生まれたベント・セーアンセン Bent Sørensen (1958-)。ほぼ500年の時間を隔て様式も表現も異なる二人の作曲家の音楽を結びつけ、新たな「統合体」とする試み。セーアンセンの作曲した〈レスポンソリウム「わたしを覚えておいてください (Memento Mei)」〉に始まり、オケヘムの〈イントロイトゥス〉と〈キリエ〉とつづき、セーアンセンとオケヘムの曲、グレゴリオ聖歌とモンテヴェルディの音楽も交えたセクションを経て、セーアンセンの〈楽園へ (In paradisum)〉に終わる構成です。

dacapo 6.220597 SACD hybrid (Multichannel/stereo) 夢の橋 (A Bridge of Dreams)
ルー・ハリソン (1917-2003)
 聖チェチーリアの日のミサ曲 (Mass for Saint Cecilia's Day) (1983) (合唱、中世ハープ、プサルテリウムとハーディ・ガーディのための)
ロス・エドワーズ (1943-)
 聖カワセミの詩編 (Sacred Kingfisher Psalms) (2009) (合唱とタムタムのための)
ジャック・ボディ (1944-) 5つの子守歌 (Five Lullabies) (1989) (合唱のための)
リウ・ソラ (1955-)/ケヴィン・クロスリー=ホランド (1941-)
 海ゆく人 (The Seafarer) (合唱、朗読、プサルテリウムとハープのための)
アン・ボイド (1946-)
 夢の橋を渡るように (As I Crossed a Bridge of Dreams) (1975) (『更級日記』による) (合唱のための)
  アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン ポール・ヒリアー (指揮、朗読)
  アンドリュー・ローレンス=キング (中世ハープ、プサルテリウム、ハーディ・ガーディ、ハープ)
  アスガー・リネ・ペータセン (タムタム)
 [録音 20068月 (ボイド)、20109月 聖パウロ教会 (コペンハーゲン)] [DXD (352.8kHz/24bit) 録音]
 [制作・録音 プレベン・イヴァン] 試聴盤

◇中国、日本、カリフォルニア、ニュージーランド、オーストラリア……環太平洋の作曲家と詩人たちと昔のアングロサクソンの詩人がひとり。さまざまな芸術家たちの想いを集めて生まれた合唱作品。グラミー賞を受けたアンサンブル、アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン Ars Nova Copenhagen とポール・ヒリアー Paul Hillier に中世ハープのヴィルトゥオーゾ、アンドリュー・ローレンス=キング Andrew Lawrence-King とデンマークの打楽器奏者アスガー・リネ・ペータセン Asger Lynge Petersen が加わります。アルバムタイトルは、アイヴァン・モリスが英訳した『更級日記』によるアン・ボイド Anne Boyd (1946-) の作品から採られました。

dacapo 8.226068 オルフェウスのタブレット (Tavole per Orfeo) − イブ・ネアホルム (1931-) 歌曲集
 平穏な生活 (Stilleliv) 作品45 (1968) (ソプラノ、ギターと打楽器のための5つの歌曲)
  雲 (Skyer) 都会、秋 (Storby, efterår) 運の尽きた者たちが国を語る (De dødsdømte taler om deres land)
  歌 (Sang) 立証 (Bevis)
 デンマーク詩集を彩る花々 (Blomster fra den danske poesis flora) 作品36 (1966) (ソプラノとギターのための) (ペール・ポールソン 編曲)
  目ざめ (Opvågnen) 創世記 (Genesis) 賛歌 (Salme) 流れ (Åen) 冬から出て (Ud af en vinter)
  六月の水彩画 (Juniakvarel) 歌ツグミ (Løvsanger) 休息 (Pusterum)
 オルフェウスのタブレット (Tavole per Orfeo) 作品42 (1967-69) (ソプラノとギターのための)
 天上の死の囁き (Whispers of Heavenly Death/Hviskende stemmer om himmelsk død) (1987)
  エルセ・トープ (ソプラノ) ペーア・ポールソン (ギター) マティアス・フリス=ハンセン (打楽器)

◇ドラマがあれば、驚きもある、ユーモアたっぷりであったり、平穏であったり、そしてその底には泡立って流れる無秩序がある……。「New Simplicity (新しい単純)」を標榜し、複雑な構造のモダニズム音楽と訣別しデンマーク音楽の新しい流れを作ることを模索してきたイブ・ネアホルム Ib Nørholm (1931) の音楽は、その実、さまざまな表情を見せています。1967年から1969年に作曲された、オルフェウスとエウリディーチェの物語が題材のポウル・ボーロム Poul Borum (1934-1996) の詩による《オルフェウスのタブレット》から、ホイットマンの詩をテクストに採った1987年の《天上の死の囁き》まで、ネアホルムが言葉と音楽の出会いを探った歌曲集。声とピアノのために作曲された《デンマーク詩集を彩る花々》は、デンマークのギタリスト、ペーア・ポールソン Per Pålsson の手でギターとのデュオのために編曲されました。グレーテ・ヘルトベア Grethe Heltberg (1911-1996) の〈目ざめ〉にはじまるこの歌曲集と、ボーロムの詩による《平穏な生活》は、これが初録音です。

dacapo 8.226146 クヌーズオーエ・リスエア (1897-1974) Symphonic Edition1
 デンマーク描画第1番《『エラスムス・モンタナス』への序曲 (Overture for Erasmus Montanus)》 作品1 (c.1918-20)
 デンマーク描画第2番《まぬけなハンス (Klods Hans)》 作品18 (1929)
 交響曲第1番 作品8 (1925)
 デンマーク描画第4番《コメディ (Comoedie)》 作品21 (1930)
 デンマーク描画第3番《謝肉祭 (Fastelavn)》 作品20 (1930)
  オーフス交響楽団 ボー・ホルテン (指揮)

◇パリに学び、ネオクラシカルなスタイルの作品を多数書いたクヌーズオーエ・リスエア Knudåge Riisager (1897-1974) の管弦楽作品を紹介するシリーズ。1925年に作曲された3楽章の交響曲。ホルベアの劇『エラスムス・モンタナス』のための序曲に始まる4曲は、「デンマーク描画 (Danish Pictures)」の連作とすることを意図して作曲された作品です。

dacapo 8.226545 open space ニルス・マーティンセン (1963-) 管弦楽作品集
 交響曲第2番《スナップショット交響曲 (Snapshot Symphony)(2009)
 3つのトロンボーンと管弦楽のための協奏曲《こうもりの影に (In the Shadow of the Bat)(2009)
 オペラの予告編《白雪姫の鏡 (Snehvides spejl)(2010)
 室内オペラ《ユートピア市の王 (Kongen af Himmelby)》 のデモ音楽 (2009)
  オーフス交響楽団 クリスチャン・リンドベリ (指揮) ホーカン・ビョークマン (トロンボーン)
  ヨリエン・ヴァン・リーイェン (トロンボーン) ステファン・シュルス (トロンボーン)

◇作曲家ニルス・マーティンセン Niels Marthinsen (1963-) は、コミックスとスーパーヒーローとサイエンスフィクションと一緒に育った世代のひとりです。〈Fiesta Mexicana (メキシコの祭)〉〈Arabian Nights (アラビアンナイト)〉〈Great Fireworks in China (中国の大花火〉を「スナップショット」した交響曲第2番、マーティンセンの書いたオペラの「予告編」と「デモ音楽」、ゴッサムシティのスーパーヒーロー、バットマンと対する3人の敵役をトロンボーンに宛て −− アルトトロンボーン (ジョーカー)、テナートロンボーン (トゥーフェイス)、バストロンボーン (ペンギン) −− 協奏曲とした《こうもりの影に》。指揮活動が目立つようになったトロンボーン奏者、クリスチャン・リンドベリ Christian Linberg がオーフスのオーケストラを指揮したこのアルバムの作品にも、マーティンセン少年が胸を躍らせた日々が投影しているとと言われます。

dacapo 8.226547 open space ゴナ・ベアウ (1909-1989) ピアノをともなう室内楽作品集
 Tronqué (切り詰められたもの) (1969) (マリンバ、チェロとピアノのための)
 雪解け (Tøbrud) (1961) (メッツォソプラノ、ヴァイオリン、バスクラリネットとピアノのための)
 '...pour violon et piano' (ヴァイオリンとピアノのために…) (1960)
 '...pour deux violoncelles et piano' (2つのチェロとピアノのために…) (第2版) (1958)
 Prosthesis (補綴) (1954) (サクソフォーンとピアノのための)
 Pièce (小品) (1949) (トランペット、ヴァイオリンとピアノのための)
  セーアン・モンレーズ (マリンバ) ニルス・ウルナー (チェロ) エーリク・カルトフト (ピアノ)
  シーネ・アスムセン (メッツォソプラノ) シーネ・マセン (ヴァイオリン) ケネト・ラーセン (バスクラリネット)
  ヨン・エーデ (チェロ) トルベン・スネッケスタ (サクソフォーン) ペール・モッテン・ビー (トランペット)
  アーネ・バルク=メラー (ヴァイオリン)

◇ゴナ・ベアウ Gunnar Berg (1909-1989) は、デンマーク人を父にスイスのサンクトガーレンに生まれました。第二次世界大戦後のヨーロッパにおけるモダニストのひとり。デンマークの音楽シーンでも長らく忘れた存在でしたが、このところ再評価の動きがみられるようになってきています。このアルバムで紹介されるのは、サクソフォーン、トランペット、バスクラリネット、マリンバといった楽器をピアノと組み合わせた室内楽作品。1961年の《雪解け》は、デンマークのモダニスト作家、イヴァン・マリノウスキ Ivan Malinovski (1926-1989) の詩をテクストとしています。

dacapo 8.226565 open space Dance and Detours (ダンスと回り道) − スヴェン・ヴィトフェルト・ニルセン (1958-) 作品集
 ヴァイオリンと九重奏のためのトッカータ《Dance and Detours (ダンスと回り道)》 (2002 rev.2003)
 In der Abendstille (夜のしじまに) (1996) (フルート、オーボエ、バスーンとハープシコードのための)
 王子たちと夢について (Om prinser og drømme) (1999-2000) (シンフォニエッタのための)
 ヴァイオリンソロのための小組曲《アリアとダンス (Arie og dans)(2004)
  ラナス室内管弦楽団 デイヴィッド・リデル (指揮) ヘルゲ・スロート (ヴァイオリン)

◇スヴェン・ヴィトフェルト・ニルセン Svend Hvidtfelt Nielsen (1958-) の作品の特徴として、「執拗でリズミカルのはっきりした音楽」ということがしばしば語られます。モチーフの小片が、悪魔的な踊りを踊ったかと思えば、ふと牧歌的な表情も見せたり、どんな「回り道」をするかわからない《Dance and Detours (ダンスと回り道)》など4つの作品集。小編成の管弦楽のための《王子たちと夢について》は、HC・アンデルセンの作品を題材にフューン・オペラのために作曲した室内オペラ《人魚姫》の音楽による5楽章の作品です。ヴィトフェルト・ニルセンがコンポーザー・イン・レジデンスを務めるラナス室内管弦楽団 Randers Kammerorkester がデイヴィッド・リデル David Riddel の指揮で演奏しています。

dacapo 8.226566 open space ウェイン・シーゲル (1953-)
 テッラ (Terra) (2000) (メッツォソプラノとコンピュータのための)
 大失敗 (Bloopers) (2008) (バレエ《カット場面 (Fraklip)》のための音楽)
 紫檀の午後 (Rosewood Afternoon) (1979) (ギターとエレクトロニクスのための)
 ジェリコ2.0 (Jericho 2.0) (2009) (2つのトロンボーンとコンピュータのための)
  クリスティーナ・ダール (メッツォソプラノ) ニルス・オーレ・ボー・ヨハンセン (トロンボーン)
  アネ=メッテ・スコウビェア (ギター) ウェイン・シーゲル (エレクトロニクス)

◇ウェイン・シーゲル Wayne Siegel (1953-) はカリフォルニア生まれ。長年デンマークに住み、エレクトロニクスを応用した音楽の分野で活動をつづけています。このアルバムには、ルイーズ・フリス Louise Friis のダンスパフォーマンス『カット場面』のための委嘱作《大失敗》と、声やアクースティック楽器とコンピュータの組み合わせによる新しい音響世界をもった作品が集められました。

Danacord DACOCD721 フレデリック・ディーリアス (1862-1934) イギリス名作集 (English Masterworks)
 日没の歌 (Songs of Sunset) (1906-07) (ソプラノ、バリトン、合唱と管弦楽のための)
 シェリーの詩による3つの歌 (Three Songs to poems by Percy Bysshe Shelley) (1891)
  (オーケストレーション:ボー・ホルテン) (ソプラノと管弦楽のための)
  愛の哲理 (Love's Philosophy) インドの愛の歌 (Indian Love Song) わが心の女王に (To the Queen of My Heart)
 北国のスケッチ (North Country Sketches) (1913-14) (管弦楽のための)
 おそいひばり (A Late Lark) (1925) (テノール (ソプラノ) と管弦楽のための)
  ヘンリエテ・ボンデ=ハンセン (ソプラノ) ヨハン・ロイター (バリトン) オーフス大聖堂合唱団
  オーフス交響楽団合唱団 オーフス交響楽団 ボー・ホルテン (指揮)
 [録音 20111010日-14日、1220日-21日 シンフォニーホール (オーフス、デンマーク)]
 [制作 レンナット・デーン  録音 ステファン・フロック] 試聴盤

◇オーフス交響楽団とボー・ホルテン Bo Holten (1948-) によるディーリアス Frederick Delius (1862-1934) のシリーズ。デンマーク (DACOCD536) とノルウェー (DACOCD592) ゆかりの作品を集めたディスクにつづき、ディーリアス生誕150年の2012年、第3作の「イギリス名作集」がリリースされました。《海の彷徨 (Sea Drift)(1903-04) と《人生のミサ (A Mass of Life)(1904-05) につづいてディーリアスが独唱と合唱をともなう管弦楽のために作曲したアーネスト・ダウソン Ernest Dowson (1867-1900) の詩による《日没の歌》。「ディーリアスがかなり官能的に節をつけた」 (ホルテン) 《シェリーの詩による3つの歌》。幼少の日々に想いを馳せ、ヨークシャーの荒野を描いた4枚の《北国のスケッチ》 −− 〈秋 (風に吹かれ木々がざわめく) (Autumn (The wind soughs in the trees))〉〈冬景色 (Winter Landscape)〉〈ダンス (Dance)〉〈春の行進 (森、牧場、沈黙する荒野) (The March of Spring (Woodlands, Meadows and Silent Moors))〉。南アフリカ共和国大統領を務めたネルソン・マンデラとの結びつきで知られる詩『インビクタス (征服されざる) (Invictus)』の作者、ウィリアム・アーネスト・ヘンリー William Ernest Henley (1849-1903) の『おそいひばり』テクストとする独唱と管弦楽のための歌。歌とピアノのために書かれた《シェリーの詩による3つの歌》はホルテンが管弦楽用に編曲。「ディーリアスがワーグナーとグリーグをこのうえない仲間とみなしていたと思われることを考えに入れ、グリーグ風の繊細なハーモニーと《ローエングリン》的なアーティキュレーションをあわせもつオーケストレーション」 (ホルテン) が施されました。前2作と同じヘンリエテ・ボンデ=ハンセン Henriette Bonde-Hansen (1963-) のソプラノ。デンマーク王立オペラやバイエルン州立歌劇場の《ラインの黄金》でヴォータンを歌ったヨハン・ロイター Johan Reuter (1969-) が「デンマーク名作集」につづいて参加しました。制作は、デンマークとノルウェーの曲集を担当したスウェーデンのプロデューサー、レンナット・デーン Lennart Dehn。録音セッションは、2007年に完成したオーフス交響楽団の新しいシンフォニーホールで行われました。

dB Productions dBCD144 limited edition Opus 111 − ピアニスト、ハンス・レイグラーフ (1920-2011) へのオマージュ
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) ピアノソナタ第31番 変イ長調 作品110
 ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111
  ハンス・レイグラーフ (ピアノ)
 [録音 19731226日 (作品110)、198077日 スウェーデン放送局 (ストックホルム)]
 [オリジナル録音制作・録音 スウェーデン放送 (SR) P2  制作・デジタルリマスタリング エーリク・ニルソン] 試聴盤

◇ザルツブルクのモーツァルテウムで長年に渡ってピアニストを育てたスウェーデンのピアニスト、ハンス・レイグラーフ Hans Leygraf (1920-2011) が、20112月、ストックホルムの自宅で亡くなってから一年が経ちました。ベートーヴェンの最後のソナタ2曲は、多くのピアニストが手本にするという彼のモーツァルト (dBCD75-dBCD79/dBCD108)、ハイドン (dBCD121-122)、ドビュッシー (dBCD107) をプロデュースした dB Productions のエーリク・ニルソン Erik Nilsson の提案により録音が予定されながら果たせないままに終わった作品です。1973年録音の変イ長調、1980年のハ短調。レイグラーフがスウェーデン放送 (SR) P2 のために演奏した音源をニルソンがリマスター。限定リリースです。

dB Productions dBCD147 ジェイムズ一世の宮廷のリュート奏者たち (The Jacobean Lutenists)
ダニエル・バチェラー (1572-1619) Une Jeune Fillette En Me Reverant ガイヤルド (Galliard)
ジョン・ダウランド (1563-1626) ウィロビー卿の歓迎 (My Lord Willoughby's Welcome Home)
 ダニエル・バチェラーのガイヤルドによるガイヤルド (Galliard upon a Galliard by Daniel Bacheler)
 デンマーク王のガイヤルド (The King of Denmark's Galliard) 前奏曲 (Preludium) ファンシー (A Fancy)
 別れのファンタジー (Farewell)
フィリップ・ロセター (1567/68-1623) 前奏曲 (Prelude) パヴァーヌ (Pavan) ガイヤルド (Galliard)
ロバート・ジョンソン (c.1583-1633) アルメイン (Almain)
ジョン・ダニエル (1564-c.1626) パヴァーヌ (Pavan)
ジョン・スチュアート (?-1625) 前奏曲 (Prelude) アルメイン (Almain)
作者不詳 スコットランドの調べ (A Scots Tune) ダフネ (Daphne) 女王の上履き (The Queen's Pantophle)
 女王の葬儀 (The Queen's Funerals) 市は終わった、家に帰ろう (Home Again, Market is Done)
 すばらしくみごとなめずらしい靴 (Shoes Rare and Good in All) 踊り (A Daunce)
 ジプシーの陽気なメロディ (Gypsie's Lilt) カナリア (The Canarie)
  カール・ニューリーン (ルネサンスリュート)
 [楽器 ラーシュ・ヨンソン製作 Tieffenbrucker (ウィーン) 8コース・リュートのコピー (2008年)]
 [録音 20117月 ストックホルム] [制作・録音 カール・ニューリーン] 試聴盤

◇ケルナーとヴァイスのリュート曲集 (dBCD131) を録音したカール・ニューリーン Karl Nyhlin (1974-) の新しいアルバムは、イギリスのジェイムズ一世の宮廷に仕えた音楽家たちの作品集。Tieffenbrucker をモデルにダーラレーのラーシュ・ヨンソン Lars Jönson が製作したリュートに Sofracob のガット弦を8コース張り、A=415Hz の調弦で弾いています。

dB Productions dBCD148
WA・モーツァルト (1756-1791)
 オペラ《イドメネオ》のためのバレエ音楽 K367 − シャコンヌ ラルゲット ラ・シャコンヌ パ・スール
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) バレエ《プロメテウスの創造物》 作品43
  ヴェステロース・シンフォニエッタ ロイ・グッドマン (指揮)
 [録音 201156日、9日-11日 ヴェステロース (スウェーデン)]

◇モーツァルトがオペラ《イドメネオ》と並行して作曲を進めたと考えられているバレエ音楽。舞踊家サルヴァトーレ・ヴィガノの書いたリブレットにベートーヴェンが作曲し、18013月、ウィーンのブルク劇場で初演された、序曲、序奏と16の管弦楽曲からなる《プロメテウスの創造物》。スウェーデン放送交響楽団とベールヴァルドの交響曲と序曲 (hyperion dyad CDD22043) を録音したイギリスの指揮者ロイ・グッドマン Roy Goodman (1951-) がヴェステロース・シンフォニエッタ Västerås Sinfonietta を指揮。ジャケットが楽しそうです。

Footprint Records FRCD045 What is life?
エリック・ウィテカー (1970-) Leonardo Dreams of His Flying Machine (レオナルドは飛行機を作る夢を見る)
ボー・ホルテン (1948-) 雨と荒れた天気とばらの茂み (Regn og rusk og rosenbusk)
オーラ・ヤイロ (1978-) 愛と慈しみのあるところ (Ubi caritas, Deus in adiutorium)
アン=ソフィ・セーデルクヴィスト (1956-) What is life?
サラ・ニクラソン Frame and content
ウッレ・リンドベリ (1967-) ミサ・ノルディカ (Missa Nordica) − サンクトゥス (Sanctus) アニュス・デイ (Agnus Dei)
グンナル・エーリクソン (1936-) 最後に (Till sist)
エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928-) Die erste Elegie (最初の悲歌)
  ヴォーチェス・ノルディケ ローネ・ラーセン (指揮)

◇デンマークの合唱指揮者、ローネ・ラーセン Lone Larsen により1999年に設立されたヴォーカルアンサンブル、ヴォーチェス・ノルディケ Voces Nordicae のアルバム第3作。スウェーデンのアン=ソフィ・セーデルクヴィスト Ann-Sofi Söderqvist とサラ・ニクラソン Sara Niklasson の作品をはじめとして、彼らの委嘱により作られた曲を中心とするプログラムが組まれています。

nosag records CD196 道があなたを選ぶ (Vägen valde dig) − ステファン・セーヴステーン (1955-) 歌曲集
 歌曲集《道があなたを選ぶ (Vägen valde dig)》 (ダーグ・ハマーショルド 詩)
  Så var det Den längsta resan Du som är över oss Persons - People Du tar pennan
  Så gick jag i drömmen Var stund Bleknande bokars ljus Ändlöst upprepas Dagen förblöder långsamt
  Vägen valde dig Är det ett nytt land
 歌曲集《あなたがこの世にいるしばしの時 (Din stund på jorden)》 (スティーグ・シデーン 詩)
  Din stund på jorden Vägen Sagan Kosmos sov Kanhända Jämtland
  レベッカ・ダーヴァント (メッツォソプラノ) ステファン・セーヴステーン (ピアノ)

◇教会音楽家として活動しながら、管弦楽曲、合唱曲、室内楽曲、宗教作品からジャズと多彩なジャンルの作曲を手がけてきたステファン・セーヴステーン Stefan Safsten (1955-) が、国連事務総長を務めたダーグ・ハマーショルド Dag Hammarskjöld (1905-1961) と詩人スティーグ・シデーン Stig Sidén の詩をテクストに選んで作曲した歌曲集。レベッカ・ダーヴァント Rebecca Davant (1958-) は、スウェーデン放送合唱団とエーリク・エーリクソン室内合唱団のメンバーを経て、ノルランドオペラやドロットニングホルム宮廷劇場の舞台にも立ったメッツォソプラノ歌手。セーヴステーンの最初のアルバム、カンタータ《囚人たちに自由を》 (nosag CD101) でソロを歌っています。

Sterling CDA1674-2 クラリネットと弦楽四重奏のためのロマンティック五重奏曲集
ロベルト・フックス (1847-1927) 五重奏曲 変ホ長調 作品102
フェルディナント・ティエリオ (1838-1919) 五重奏曲 変ホ長調
  シュテファン・ジーゲンターラー (クラリネット) プラハ・シュターミッツ四重奏団
 [録音 200512月]

Sterling CDA1675-2 音楽 (Der Ton) − ヨーゼフ・マルクス (1882-1964) 歌曲集
 若い詩人が愛する人を想い (Ein junger Dichter denkt an die Geliebte) 夜想曲 (Nocturne) 雨 (Regen)
 幸せな夜 (Selige Nacht) 森のしあわせ (Waldseligkeit) 白菊の夢 (Trauergekrönt)
 イタリア歌曲集 (Italienische Liederbuch)1巻 − 愛 (Liebe) 泉のほとりで (Am Brunnen)
  最愛の人が語る (Die Liebste spricht) 百合 (Der Lilie) 使命 (Sendung)
 イタリア歌曲集 (Italienische Liederbuch)2巻 − 海は怒り (Es zürnt das Meer) 出会い (Die Begegnung)
  死んだ花嫁 (Die tote Braut) 窓辺で (Am Fenster) 捨てられた女 (Die Verlassene) どうぞ (Bitte)
  マリアの歌 (Marienlied) 五月の花 (Maienblüten) 風車 (Windräder) 音楽 (Der Ton) 夜の祈り (Nachtgebet)
  九月の朝 (Septembermorgen)
  マティルダ・パウルソン (メッツォソプラノ) ベンクト=オーケ・ルンディン (ピアノ)
 [録音 20113月]

◇オーストリア、後期ロマンティシズムの作曲家ヨーゼフ・マルクス Joseph Marx (1882-1964)。マティルダ・パウルソン Matilda Paulsson はスウェーデン、ルンドの生まれ。ストックホルムとロンドンの王立アカデミーで声楽とオペラを学び、コンサートとオペラのステージで活躍しています。2008年の春、シュトラウスの《ばらの騎士》のオクタヴィアンをストックホルムの王立オペラで歌い、秋、同じ役でハノーファーの州立オペラにデビュー。翌2009年にはロバート・カーセン演出の《ナクソス島のアリアドネ》で作曲家を歌い、コペンハーゲンの王立オペラの初舞台を踏んでいます。

Sterling CDS1094-2 Italian Romantics クラリネットまたはバセットホルンと管弦楽のための傑作集
フェルッチョ・ブゾーニ (1866-1924) 小協奏曲 変ロ長調 作品48 (BV276)
アントニオ・ヴィヴァルディ (1678-1741) 協奏曲 ヘ長調 RV455
ガエターノ・ドニゼッティ (1797-1848) 小協奏曲 変ロ長調
カルロ・ペッスラー (1774-1865) ディヴェルティメント
ジョアッキーノ・ロッシーニ (1792-1868) 序奏、主題と変奏
アレッサンドロ・ロッラ (1757-1841) 協奏曲 ヘ長調
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ (1801-1835) 協奏曲 変ホ長調
  シュテファン・ジーゲンターラー (クラリネット、バセットホルン) カペラ・イストロポリターナ カスパル・ツェーンダー (指揮)
 [録音 20111月]

Susanna Moberg Ericsson SMCD001 わたしは他よりも困難な道を知っている (Jag vet en väg) − アトレ・ビュールマンの詩による歌曲集
ベンクト・ルンディン (1945-) わたしは他よりも困難な道を知っている (Jag vet en väg som är svårare an andra)
 飛ぶ夢を見た (Jag drömde jag flög) 話してください、マリアよ (Säg mig, Maria)
イェルケル・レイヨン (1956-2009) 天国への階段 (Himlastegen)
 わたしの短い日々は過ぎてゆき (Så går min korta dag) 遙かな岸辺へ (Till en avlägsen strand)
ラグンヒルド・ペッテション 魂の聖域 (Själen helgedom) ただ手だけが (Det är bara den hand)
伝承曲 夏はあなたの腕に抱かれ (Sommar i Din famn)
ヤン=オーロフ・キューランデル ここが何かが起きたところだ (Det är här nånting sker)
 光の檻 (Buren av ljus) 静かな賛美歌 (Stillhetskoral)
アトレ・ビュールマン (詩) 天国への階段 (Himlastegen)
 叫ばずともよい、私には主の足音が聞こえる (Inte ropar jag högt Herre kom)
 たしかに私も求める時が (Visst ber jag ibland) なんと無邪気に私は求めたことか (Så barnsligt vill jag be ibland)
 わたしは人生を考える (Jag tänker på livet) 今いちどそこに座り (Jag satt där en gång)
 静かな賛美歌 (Stillhetskoral)
  スサンナ・ムーベリ・エーリクソン (ソプラノ) マグヌス・リックルンド (ピアノ、アコーディオン、ハルモニウム)
  ヤン・ユーハンソン (ダブルベース) アトレ・ビュールマン (朗読)

◇スウェーデン、ルースラーゲン地方に生まれた詩人アトレ・ビュールマン Atle Burman (1930-)。彼の詩をテクストとする歌曲をスサンナ・ムーベリ・エーリクソン Susanna Moberg Ericsson が歌い、ビュールマン自身による朗読を織り交ぜながら、詩人の心の足跡をともにたどる。

 

Smekkleysa (Iceland)SMK1-50 のリストに情報を追加、その後リリースされた SMK54 以降のディスクのリストを掲載しました。

 

リリース情報 − Jazz

CAM Jazz CAMJ3311 ビッグ・ブルー − ビッグ・ブルー (Big Blue)
 Mini-male The Musketeers Abacus Temple in Tokyo A Spot in the Horizon Deep Sea Travel Rise & Fall
 Building the Road The Big Blue
  ビッグ・ブルー
   ヨルマ・カレヴィ・ロウヒヴオリ (トランペット) アンティ・クヤンパー (ピアノ)
   ヨリ・フフタラ (ベース) ヨーナス・レッパネン (ドラムズ)

◇ビッグ・ブルー Big Blue は、Sun Trio ("Time Is Now" CAMJ3306-2) のリーダー、オラヴィ・ロウヒヴオリの兄弟で、同アルバムにも参加していたトランペッター、ヨルマ・カレヴィ・ロウヒヴオリ Jorma Kalevi Louhivuori を中心とするフィンランドのカルテット。アンティ・クヤンパー Antti Kujanpää のピアノ、ヨリ・フフタラ Jori Huhtala のベース、ヨーナス・レッパネン Joonas Leppänen のドラムズ。その音楽にはECM の録音に象徴される「北欧的サウンド」と同質の清冽で透明、神秘的な音空間が感じられると言われます。

Losen Records LOS111-2 ヒルデグン・オイセト − Stillness
 Hymn to the Stillness Ambrosia Wall View Circle Balance (Pending Extremely Awake In Limbo) Grand
 Homage Enamor Michael Collins
  ヒルデグン・オイセト (トランペット) アイオルヴ・ダーレ (ピアノ) トルビョルン・デュールード (ピアノ)
  マッツ・アイレットセン (ベース) トマス・ストローネン (ドラムズ)
 [録音 20116月 レインボースタジオ (オスロ)]
 [制作 ヒルデグン・オイセト  録音 ヤン・エーリク・コングスハウグ] 試聴盤

Losen Records LOS112-2 ホーヴァル・フォッスム、ボリエ=アーレ・ハルヴォシェン・カルテット − Examination of What
 Examination of What Duc des Lombards Little Drummer Boy Catch and Release Arnardo's Rhumba *
 Søta bror At the Lighthouse Tajta Jeans
  ホーヴァル・フォッスム (テナーサックス、ソプラノサックス)
  ボリエ=アーレ・ハルヴォシェン (テナーサックス、アルトサックス、ソプラノサックス) イェンス・フォッスム (ベース)
  ホーコン・ミョーセト・ヨハンセン (ドラムズ) ホーヴァル・カスペシェン (ハンドクラップ) *
 [録音 20052月、20083月 カスペルラン・スタジオ]
 [制作 ホーヴァル・フォッスム] 試聴盤

Losen Records LOS113-2 フランク・クヴィンゲ − Wild Birds
 Wild Bird 61'N How You Carried Me O Vos Felices Olga Du/You Inga Litimor Jomfruen/The Maiden
 Riverwide Washing of thes Water
  フランク・クヴィンゲ (アクースティックギター、エレクトリックギター) シュンノヴェ・ルーグンリーエン (ヴォーカル)
 [録音 ドロバーク、ヨーヴィーク、リレハンメル、リューカン (ライヴ)、レインボースタジオ、クヴィンゲスタジオ]
 [ミクシング、マスタリング 201111月 レインボースタジオ] [制作 フランク・クヴィンゲ] 試聴盤

Losen Records LOS114-2 アルネセン、ゲヴェルト、クリスチャンセン − Inner Lines
 Resting Inner Lines I Should Care A Waltz Woodpecker Hope Bilberry Pluck Ictus Bloom
 Alone by Accident Bim Bam Bom That Kid In Your Own Sweet Way With a Bad Back
  ダーグ・アルネセン (ピアノ) テリエ・ゲヴェルト (ベース) スヴァイン・クリスチャンセン (ドラムズ)
 [録音 1998年 クッキー・ファクトリー (オスロ)]
 [制作 ダーグ・アルネセン、テリエ・ゲヴェルト、スヴァイン・クリスチャンセン  録音 アネシュ・スヴィンダール]
 [リマスタリング ヤン・エーリク・コングスハウグ レインボースタジオ (オスロ)] [Resonant Music RM1-2] 試聴盤

Stunt Records STUCD11142 ジョージ・ガーゾン、フランク・ティベリ − au-da-city
 Two Brothers  W.S. Softly, as in a Morning Sunrise (朝日のようにさわやかに) Minor Delight Theme for Ernie
 Solar My Man Audacity Limbo Strollin' down Bourbon St.
  フランク・ティベリ (テナーサックス、ソプラノサックス) ジョージ・ガーゾン (テナーサックス)
  ラスムス・エーラス (ピアノ) ヨーナス・ヴェスタゴー (ベース) ヤコブ・ヘイヤー (ドラムズ)
 [録音 201178日 STCスタジオ (コペンハーゲン)]


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© Nordic Sound Hiroshima

CD Artwork © Lindberg Lyd, Aurora/Norwegian Socity of Composers, Losen (Norway), Acte Prearable (Poland), BIS, dB Productions, Footprint, nosag, Sterling, Susanna Moberg Ericsson (Sweden), CAM (Italy), Chandos (UK), dacapo, Danacord, Stunt/Sundance (Denmark)