Newsletter No.164   15 August 2012

 

リリース情報 − Classical & Contemporary

Atoll ACD116 CDR
フランシス・プーランク (1899-1963) オルガン、弦楽オーケストラとティンパニのための協奏曲 ト短調 (1938)
カミーユ・サン=サーンス (1835-1921) 交響曲第3番 ハ短調 作品78 《オルガン付き》
  トマス・トロッター (オルガン) オークランド・フィルハーモニア管弦楽団 アルヴォ・ヴォルメル (指揮)
 [録音 2010325日、27日 オークランド・タウンホール (ニュージーランド) (ライヴ)]

◇オーストラリアのアデレード交響楽団とシベリウスを録音したアルヴォ・ヴォルメル Arvo Volmer がニュージーランドのオーケストラを指揮しました。オークランド・タウンホールのオルガンは、1911年、イギリスの Norman & Beard が製作。1970年にオークランドの George Croft & Son がオランダとドイツのパイプを使って改造した後、ドイツの Orgelbau Klais of Bonn が1911年のオルガンの残せる部分を残しながら全面的にリストアし、往時の輝きを取り戻したと言われます。工場製作の CDR によるリリースです。

audite AU21418 3CD's special price ブロニスラフ・ギンペル、ベルリン RIAS 録音集 1954年-1957
ジャン・シベリウス (1865-1957) ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) RIAS 交響楽団 フリッツ・レーマン (指揮)
 [録音 1955624日、25日 ランクヴィツ・スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]
カロル・シマノフスキ (1882-1937) ヴァイオリン協奏曲第2番 作品61
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) RIAS 交響楽団 アルトゥール・ローター (指揮)
 [録音 195741日 ランクヴィツ・スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]
ヘンリク・ヴィエニャフスキ (1835-1880) ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 作品22
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) RIAS 交響楽団 アルフレート・ゴールケ (指揮)
 [録音 1954226日 イエス・キリスト教会 (ベルリン) (セッション) (mono)]
フランツ・シューベルト (1797-1828) ヴァイオリンソナタ (二重奏曲) イ長調 D574
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) マルティン・クラウゼ (ピアノ)
 [録音 1955415日 RIAS放送局第7スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]
フェリクス・メンデルスゾーン (1809-1847) ヴァイオリンソナタ ヘ短調 作品4
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) マルティン・クラウゼ (ピアノ)
 [録音 1955415日 RIAS放送局第7スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]
ロベルト・シューマン (1810-1856) ヴァイオリンソナタ第1番 イ短調 作品105
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) マルティン・クラウゼ (ピアノ)

 [録音 195524日 RIAS放送局第8スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]
レオシュ・ヤナーチェク (1854-1928) ヴァイオリンソナタ
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) マルティン・クラウゼ (ピアノ)
 [録音 1955629日 RIAS放送局第7スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]
ジュゼッペ・タルティーニ (1692-1770) (フリートリヒ・ヘルマン 編曲)
 ヴァイオリンソナタ ト短調 作品1-10 《見捨てられたディドーネ》
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) マルティン・クラウゼ (ピアノ)
 [録音 195524日 RIAS放送局第8スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]
カロル・ラートハウス (1895-1954) 牧歌と踊り (Pastorale und Tanz) 作品39
  ブロニスラフ・ギンペル (ヴァイオリン) マルティン・クラウゼ (ピアノ)
 [録音 195523日 RIAS放送局第8スタジオ (ベルリン) (セッション) (mono)]

BIS CD1789 笛は夢を見る (Pipe Dreams) − 南半球のフルート協奏曲
ホセ・セレブリエール (1938-) フルート協奏曲 (2008)
アディーナ・イサッラ (1959-) キバラオオタイランチョウ (Sulphuratus Pitangus) (1987/2007)
カール・ヴァイン (1954-) 笛は夢を見る (Pipe Dreams) (2003)
アルベルト・ヒナステラ (1916-1983) プーナの印象 (Impresiones de la Puna) (1934)
  シャロン・ベザリー (フルート) オーストラリア室内管弦楽団 リチャード・トニェッティ (指揮)

BIS CD1889 ジャン・シベリウス (1865-1957) 混声合唱作品集
 恋するもの (Rakastava) JS160c そこなわれた声 (Sortunut ääni) 作品18-1
 舟の旅 (Venematka) 作品18-3 島の火 (Saarela palaa) 作品18-4 わが心の歌 (Sydämeni laulu) 作品18-5
 つぐみが働くとき (Min rastas raataa) JS129 祖国に (Isänmaalle) JS98a
 イタリア民謡の編曲
  トリッポーレ おお、カロリーネ
 水車の音を聴け (Listen to the Water Mill) JS122
 嘆くなかれ (アルベルト・エーデルフェルトの思い出に 1905824日)
(Ej med klagen) (Till minnet av Albert Edelfelt 24.8.1905)
 平野と海辺の人びと (Mån från slätten och havet) 作品65a
 クリスマスの歌「幼子の飼い葉桶に」 (Joululaulu "On lapsonen syntynyt meille") JS142
 ようこそ、王女よ (Terve, Ruhtinatar) 大地は息づく (Nejden andas)
 響け、神への栄誉を讃えて (Soi kiitokseksi Luojan) 作品23-6a
 対位法習作
  朝と夕べの門 王は夢見た 主の日は来たれり 船乗りは主に感謝せよ 主よ、あなたは岩
 3つのアンティフォナ (Kolme johdantovorolaulua) JS110 フィンランディア讃歌 (Finlandia-hymni)
  ドミナンテ合唱団 セッポ・ムルト (指揮) フォルケ・グレースベク (ピアノ) ハッリ・ヴィータネン (オルガン)
  ヨルマ・ヒュンニネン (バリトン) モニカ・グループ (メッツォソプラノ)
 [録音 200910月、20101月、2月、4月 パヴィリョンゲン (グランクッラ (カウニアイネン)、フィンランド)]

BIS SACD1946 SACD hybrid (Multichannel/stereo) カレヴィ・アホ (1949-) オルガン作品集
 オルガンのための3つの間奏曲 (Kolme interludia uruille) (1993)
 オルガン交響曲 《すべてうつろいゆくものは》 (Sinfonia per organo "Alles Vergängliche") (2007)
  ヤン・レヘトラ (オルガン)
 [録音 201010月 聖ヨハネ教会 (マルメ、スウェーデン)]

BIS SACD1959 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
 交響曲第6番 ロ短調 作品74 《悲愴》 幻想的序曲《ロメオとジュリエット》
  スウェーデン室内管弦楽団 トマス・ダウスゴー (指揮)
 [録音 20119月 オレブルー・コンサートホール (オレブルー、スウェーデン)]

BIS SACD1961 SACD hybrid (Multichannel/stereo) JS・バッハ (1685-1750) カンタータ全集 第51
 カンタータ第120a「主なる神、万物の支配者よ」 BWV120a
 カンタータ第157番「われは汝を見捨てず、さればわれを祝福したまえ」 BWV157
 カンタータ第192番「いざ、もろびとよ、神に感謝せよ」 BWV192
 カンタータ第195番「正しき者に光を」 BWV195
  ハナ・ブラシコヴァ (ソプラノ) ダミアン・ギヨン (カウンターテナー) クリストフ・ゲンツ (テノール)
  ペーター・コーイ (バス) バッハ・コレギウム・ジャパン 鈴木雅明 (指揮)

BIS SACD1980 SACD hybrid (Multichannel/stereo) アッラン・ペッテション (1911-1980) 交響曲第6(1963-66)
  ノールショーピング交響楽団 クリスチャン・リンドベリ (指揮)
 [録音 20121月 ルイ・ド・イェール・コンサートホール (ノールショーピング、スウェーデン)]

Capriccio C5111 21世紀のポートレート シー (1950-)
 河を渡って (Crossing the River) (1995) (マルグリット・デュラスのテーマによる室内楽のエピソード)
 A Measure for nine (2006) A Measure for piano and four strings (2005)
 放浪 (Wanderings) (2010) (ゲオルク・トラクルの詩によるソプラノと室内管弦楽のための交響的歌曲)
 分離 (The Separation) (2005) (マルグリット・デュラスのテーマに基づく1楽章の交響的音楽)
  アヌ・コムシ (ソプラノ) アニカ・ヴァヴィチ (ピアノ) アンサンブル・"ディ・ライヘ"
  台湾国家交響楽団 ゲオルク・フリッチュ (指揮) チェン・ウェン=ピン (指揮)

◇台北に生まれ、1974年からウィーンに住んで活動をつづける作曲家、シー Shih (1950-) の作品集。ゲオルク・トラクルの詩によるソプラノと室内管弦楽のための交響的歌曲《放浪》を歌うアヌ・コムシ Anu Komsi はフィンランドのソプラノ。文学と詩への関心と洞察をうかがわせる歌曲コレクション、『エイノ・レイノの詩を歌う』 (ABCD231) と『美しくあること』 (ABCD331)Alba Records に録音しています。

Capriccio C5117 ヴィルヘルム・ステーンハンマル (1871-1927) ピアノ作品集
 3つの幻想曲 (Tre fantasier) 作品11 晩夏の夜 (Sensommarnatter) 作品33 ピアノソナタ 変イ長調 作品12
  カッサンドラ・ヴィス (ピアノ)
 [録音 2011113日-5日 ジーメンスヴィラ (ベルリン)]

Chandos CHAN10711 ヨハン・スヴェンセン (1840-1911) 管弦楽作品集 第2
 ノルウェー・ラプソディ (Norsk rapsodi)3番 作品21 ノルウェー・ラプソディ (Norsk rapsodi)4番 作品22
 チェロ協奏曲 ニ長調 作品7  交響曲第2番 変ロ長調 作品15
  トルルス・モルク (チェロ) ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団 ネーメ・ヤルヴィ (指揮)

dacapo 6.220621 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ヴァウン・ホルムボー (1909-1996)
 室内交響曲集
 室内交響曲第1番 作品53 (1951) 室内交響曲第2番 作品100 《エレジー (Elegy)(1968)
 室内交響曲第3番 作品103a 《フリーズ (Friese)(1969-70)
  ラップランド室内管弦楽団 ヨン・ストゥールゴールズ (指揮)
 [録音 2011331日、41日 ロヴァニエミ教会 (ロヴァニエミ、フィンランド)]
 [制作・録音 プレベン・イヴァン] [DXD録音 (352.8kHz/24 bit)] 試聴盤

13曲の交響曲で知られるホルムボー Vagn Holmboe (1909-1996) も、自分の音楽表現にもっとも適した形態と考えていたのは、小編成のオーケストラだったと言われています。1939年から1956年にかけて作曲された13の室内協奏曲、4曲のシンフォニア、晩年のシンフォニエッタのための前奏曲など、彼の代表作とみなされている作品の多くがこの編成のために作曲されています。室内交響曲第1番は、1951年、交響曲第8番《シンフォニア・ボレアーレ (北の交響曲)》 (作品56) に先だって作曲されました。ティンパニの連打につづくホルンの3つの音符を「胚珠 (æg/ovule)」に成長し、無窮動の音楽に終わる作品。第2番の副題は《エレジー》。ネアゴーやネアホルムの「モダニズム」が大きな流れになった1960年代、作曲法の教授職を辞し、おだやかな自然に囲まれた北シェランでの生活を選んだ作曲者の心を反映するかのように、うす暗く、孤独を感じさせる音楽。第3番は、彫刻家アーネ・L・ハンセン Arne L. Hanssen (1922-2009) の手がけるセラミックのフリーズ (小壁) の制作と平行して作曲が進められたため《フリーズ》 の副題が与えられました。ホルムボーが作曲の構造原理として育てた「変形技法 (metamorfose)」が使われ、4楽章仕立ての第1番と第2番に対して、イタリア語の〈Chiaro (明るい、澄みきった)〉の題をもつ間奏曲 (intermezzo) を第5楽章に据えた6楽章の作品に構成されました。

dacapo 8.206003 6CD's special price カール・ニルセン (1865-1931) 作品集 第2集 − 室内楽曲と器楽曲
[CD1] 弦楽四重奏曲第1番 ト短調 FS4 (作品13) 弦楽四重奏曲第4番 ヘ長調 FS36 (作品44)
 弦楽五重奏曲 ト長調 FS5
  デンマーク青年弦楽四重奏団 ティム・フレゼリクセン (ヴィオラ) [6.220521]
[CD2] 弦楽四重奏曲第2番 ヘ短調 FS11 (作品5) 弦楽四重奏曲第3番 変ホ長調 FS23 (作品14)

  デンマーク青年弦楽四重奏団 [6.220522]
[CD3]
 ピアノ三重奏曲第1番 ト長調 (1883)
  トリオ・オンディーヌ [8.226064]
 木管五重奏曲 FS100 (作品43)
 甲斐のないセレナード (Serenata in vano) FS68
  (クラリネット、バスーン、ホルン、チェロとダブルベースのための)
 幻想的小品 (Fantasistykke) ト短調 (c.1881? 1883-85?) (クラリネットとピアノのための)
 幻想的小品 (Fantasistykke) FS8 (作品2) (オーボエとピアノのための)
  ロマンス (Romanze) ユモレスク (Humoresque)
 カント・セリオーゾ (Canto serioso) (厳粛な歌) FS132 (ホルンとピアノのための)
 劇付随音楽《母 (Moderen)FS94 (作品41)
  − 霧が晴れていく (Tågen letter) (フルートとハープのための)
  子供たちが遊んでいる (Børnene leger) (フルート独奏のための)
  信仰と希望が大事 (Tro og håb spiller) (フルートとヴィオラのための)
  ダイアモンド・アンサンブル [8.226064]
[CD4] ヴァイオリンソナタ第1番 イ長調 FS20 (作品9)
 ヴァイオリンソナタ第2番 ト短調 FS64 (作品35)
 前奏曲、主題と変奏曲 (Præludium og Tema med Variationer) FS104 (作品48) (ヴァイオリン独奏のための)
 前奏曲とプレスト (Preludio e Presto) FS128 (作品52) (ヴァイオリン独奏のための)
  ヨン・ギェスメ (ヴァイオリン) イェンス・エルヴェキャー (ピアノ) トゥーエ・ラウトロプ (ヴァイオリン)
[CD5]
 交響的組曲 (Symfonisk Suite) FS19 (作品8)
 子供と大人のためのピアノ音楽 (Klavermusik for Smaa og Store) FS148 (作品53)
 主題と変奏 (Tema med Variationer) FS81 (作品40)
[CD6] シャコンヌ (Chaconne) FS79 (作品32) 組曲《明けの明星 (Den Luciferiske)FS91 (作品45)
 6つのユモレスク=バガテル (Seks Humoreske-Bagateller) FS22 (作品11)
 5つのピアノの小品 (Fem Klaverstykker) FS10 (作品3) 3つのピアノの小品 (Tre Klaverstykker) FS131 (作品59)
  ヘアマン・D・コペル (ピアノ) [8.224095-96]

dacapo 8.226085 CD+DVD video for price of 1 ペーア・ネアゴー (1932-)
[CD]
 童話カンタータ《鬼火が町に行く (Lygtemænd i byen/Will-O'-The-Wisps in Town)(2003-04)
 
(メッツォソプラノ、トランペット、トロンボーン、ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
  ヘレーネ・ギェリス (メッツォソプラノ) アテラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン
 いつまでも揺れやまぬ揺籠から (波の音楽) (Out of the Cradle endlessly rocking) (Wave Music) (2007-08)
  (クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
  アテラス・シンフォニエッタ
[DVD] 《鬼火が町に行く》 − 童話と音楽の旅 (Lygtemænd i byen - En rejse i eventyr og tonekunst) [TV-Glad]
 [録音 2009330日-42日 (鬼火)、1126日-27日 王立デンマーク音楽アカデミー (コペンハーゲン)]
 [制作・録音 プレベン・イヴァン] 試聴盤

◇ネアゴー Per Nørgård (1932-) の童話カンタータ《鬼火が町に行く》 は、HC・アンデルセンの生誕200年を記念してデンマーク音楽出版協会 (Samfundet til Udgivelse af Dansk Musik) がデンマークの作曲家に委嘱した作品の一作です。元はメッツォソプラノ、混声合唱、児童合唱などをともなう管弦楽のために作曲された作品 (8.226046) を、アテラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン Athelas-ensemblet/Athelas Sinfonietta Copenhagen の芸術監督アナス・バイヤー Anders Beyer の求めに応じ作曲者自身がメッツォソプラノ独唱と5人の器楽奏者のために改作した作品が新たに録音されました。ヘレーネ・ギェリス Helene Gjerris は、バーミンガムで行われたオリジナル版の初演に参加したメッツォソプラノです。4つの楽器のための《いつまでも揺れやまぬ揺籠から》はハワイの Ebb & Flow Ensemble の委嘱により作曲されました。「波の音楽」。ホイットマンの詩集『草の葉』に収められた「海の彷徨 (藻塩草) (Sea-Drift)」の最初の詩を「曲名に借用した」 (ネアゴー)。この「喪失」の詩はディーリアスの音楽でも知られています。

dacapo 8.226092 ペーア・ネアゴー (1932-) 打楽器とアンサンブルのための「情景 (Scener)
 砕け波への前奏曲 (Prelude to Breaking) (1986) (8人の奏者のための)
 4つの瞑想 (Four Meditations) (2010) (7人の奏者のための) アラベスク (Arabesques) (2010) (打楽器ソロのための)
 3つの情景 (Three Scenes) (2009) (打楽器と6人の奏者のための)
  クリスチャン・マルティネス (打楽器) エスビェア・アンサンブル ペッテル・スンドクヴィスト (指揮)
 [録音 2011620日-23日 エスビェア音楽ホール]
 [制作・録音 プレベン・イヴァン]

◇デンマークのネアゴー Per Nørgård (1932-) は、代表作のひとつ《易経 (I Ching)》をはじめ、打楽器のための作品を多く手がけています。南インドの海で見た大きな砕け波の印象に基づいて作曲したという《破砕への前奏曲》。オーレ・サーヴィ Ole Sarvig (1921-1981) の詩『一年 (The Year)』に基づく《4つの瞑想》。アラブ風の装飾が曲名の由来となった《アラベスク》。子供のころ耳にしたストリート・ミュージシャンの音楽の記憶によるページをもつという《3つの情景》。コロンビア生まれの打楽器奏者クリスチャン・マルティネス Christian Martinez のために書いた2曲を含む作品集では、打楽器のメロディ楽器としての側面に光を当てた作品がエスビェア・アンサンブル Esbjerg Ensemble とスウェーデンの指揮者 Petter Sundkvist の共演で演奏されています。

dacapo 8.226567 open space ソンライフ・ラスムセン (1961-)
 踊る雨だれ (Dancing Raindrops) (1995) (クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための)
 組曲 (Suite) (2007) (ギターとエフェクトプロセッサーのための)
  前奏曲 (Preludium) アルマンド (Allemande) クラント (Courante) サラバンド (Sarabande) ジグ (Gigue)
 アンダラグ第2(Andalag #2) (2つのフルートのための)
 黄金色の太陽のように (Like the Golden Sun) (1993) (ピアノとエフェクトプロセッサーのための)
  The winter gleam illuminates our mountains
  Upon us are the peaceful pearl grey days and the magical dusk
  The playful Northern lights return
  Ice crystals sparkle delightfully on the road
  The immortal fountain of light brings a precious drop of eternity to our mortal eyes
 モザイク/ミニアチュア (Mozaik/Miniature) (1999) (フルート、クラリネット、ピアノとヴァイオリンのための)
  アルドゥバウラン
   アナ・クレット (クラリネット) オスーア・ベク (ヴァイオリン) ヨハネス・アナセン (ピアノ)
   オウラヴル・ヤコブセン (ギター) アンドレア・ハインドリクスドッティル (フルート)
   ベルンハルズル・ヴィルキンソン (フルート) サウマル・ペータセン (ヴァイオリン)
 [録音 2009年-2011年 フェロー諸島美術館・ノルディックハウス、スタジオ・ブロク (フェロー諸島)]
 [制作 ベルンハルズル・ヴィルキンソン、ソンライフ・ラスムセン  録音 ヨウナス・ブロク・ダニエルセン、ヘージン・シスカ・デーヴィズセン] 試聴盤

◇交響曲第1番 《海洋の日々 (Oceanic Days)(6.220506) 2002年の北欧音楽委員会賞 (NOMUS賞) を受賞したフェロー諸島の作曲家ソンライフ・ラスムセン Sunleif Rasmussen (1961-) と、1995年に7人の若いプレーヤーが結成し現在は14人のメンバーを擁するアンサンブル、アルドゥバウラン Aldubáran のコラボレーション。バロック様式を模した構成の作品、《海洋の日々》と関係があったり、同じ雰囲気を漂わせる作品など、楽器をさまざまに組み合わせる試みが行われています。

dacapo 8.226573 open space Spaces and Places
ペーター・ブルーン (1968-)
 私の宝石、私のバラ、私の名誉 (Mit smykke, min rose, min ære) (2007)
  (ベル (鐘)、ピッコロフルート、Cフルート、アルトフルート、バスフルートとヴォーカルのための)
 新年を祝う最良の歌 (Den bedste nytårsvise) (2011)
  (ピッコロフルート、Cフルート、アルトフルート、バスフルートとヴォーカルのための)
 わたしの魂がハミングで歌うものすべて (Alt, hvad sjælen nynner på) (2011)
  (ピッコロフルート、Cフルート、ベル (鐘)、バスフルート、アルトフルートとヴォーカルのための)
イェスパー・ホルメン (1971-) ミセス・シュミット (Mrs. Schmidt) (2005/2010) (9つのバスフルートのための)
 デイモス (Deimos) (2010) (9つのバスフルートのための)
トルベン・スネッケスタ (1973-) フランシスがスケッチした (Francis Sketched) (2009) (アルトフルートのための)
モーテン・オルセン (1961-) 暗い部屋 (The Dark Room) (2011) (リミックス)
トマス・アーヤフェルト・オレセン (1969-)
 シュトラルスント (Stralsund) (2006) (ピッコロフルート、Cフルート、アルトフルートとバスフルートのための)
 エヴァ・ウスタゴー (フルート)
 [録音 2007年-2011年 ルーゴム修道院教会、ルーゴム修道院修養所]
 [制作・録音 モーテン・オルセン、イェンス・フアスヴィング]

◇ユラン半島南部にあるルーゴム修道院 Løgumkloster の中世に建てられた教会 (kirke) と修養所 (refugium) は、アーチを描く高い天井と煉瓦造りの内部構造が独特の音響効果を生むと言われます。その音風景を意識しながら、現代デンマークの音楽シーンで活躍する5人の作曲家が、さまざまな試みに挑戦することで知られるフルーティスト、エヴァ・ウスタゴー Eva Østergaard (1966-) のため作曲した音楽。

Danacord DACOCD720 ピア・ハイセ − メッツォの月 (Mezzo Moon)
ヨハネス・ブラームス (1833-1897) 子守歌 (Wiegenied)
アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー (1871-1942) 甘美な夏の夜 (Süße, süße Sommernacht)
CEF・ヴァイセ (1774-1842) 舟歌「夜のしじまに」 (Barcarole "Natten er så stille")
フランツ・シューベルト (1797-1828) セレナード (Ständchen) D957-4
ロベルト・シューマン (1810-1856) 君は花のごとく (Du bist wie eine Blume) 作品25-24
フランツ・シューベルト (1797-1828) 夜と夢 (Nacht und Träume) D827 子守歌 (Wiegenlied) D498
ロベルト・シューマン (1810-1856) 月の夜 (Mondnacht) 作品39-5
カール・ニルセン (1865-1931) 花よ、ただ頭 (こうべ) をしずめなさい (Sænk kun dit hoved du blomst) FS42-4
フランツ・シューベルト (1797-1828) 万霊節の日のための連祷 (Litanei auf das Fest Aller Seelen) D343
マックス・レーガー (1873-1916) 子供の祈り (Des Kindes Gebet) 作品76-22
WA・モーツァルト (1756-1791) ラウラに寄せる夕べの想い (Abendempfindung an Laura) K523
オットリーノ・レスピーギ (1879-1936) 夜 (Notte)
リヒャルト・シュトラウス (1864-1949) 夜 (Die Nacht) 作品10-3 あすの朝 (Morgen!) 作品27-4
ヨハネス・ブラームス (1833-1897) 夢遊病者 (Nachtwandler) 作品86-3
リヒャルト・ワーグナー (1813-1883) ヴェーゼンドンク歌曲集 − 天使 (Der Engel) 夢 (Träume)
  ピア・ハイセ (メッツォソプラノ) ロジャー・ヴィニョールズ (ピアノ)
 [録音 20111121日-23日 ポトンホール (サフォーク州ウェッスルトン、イングランド)]
 [制作 ジェレミー・ヘイズ  録音 スティーヴ・ポートノイ] 試聴盤

◇ピア・ハイセ Pia Heise はデンマークのメッツォソプラノ歌手。コペンハーゲンの王立音楽アカデミーとロンドンの王立音楽大学でソプラノとして学びました。帰国後、ランゴーの《反キリスト》やシェーンヴァント指揮の《ニーベルングの指輪》 (『コペンハーゲン・リング』) のアルベリヒ役で知られる王立デンマーク・オペラのバスバリトン歌手ステン・ビリエルの下で学び、メッツォソプラノに転向しました。『メッツォの月』は彼女のCD録音第1作です。夜と夢、天使と悲しみ、無力と不安、愛と憧れ……「夜」をテーマとする歌曲が歌われています。彼女がマスタークラスに学んだ師のひとり、ロジャー・ヴィニョールズ Roger Vignoles の共演です。

Danacord DACOCD726 2CD's for price of 1 モーリス・デュリュフレ (1902-1986) オルガン作品全曲、レクイエム、モテット
 レクイエム (Requiem) 作品9 (メッツォソプラノ、バリトン、チェロ、合唱とオルガンのための)
 瞑想 (Méditation) 遺作
 グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット (Quatres Motets sur des thèmes grégoriens) 作品10 (アカペラ合唱のための)
 アランの名による前奏曲とフーガ (Prélude et fugue sur le nom d'ALAIN) 作品7
 ソワソン大聖堂の時報のカリヨンの主題によるフーガ (Fugue sur le thème des heures de la cathédrale de Soissons) 作品12
 前奏曲、アダージョと「来たれ、創り主なる聖霊」によるコラール変奏曲 (Prélude, adagio et choral varié sur le thème du Veni Creator) 作品4
 顕現節の入祭唱への前奏曲 (Prélude sur l'Introït de l'Épiphanie) 作品13 スケルツォ (Scherzo) 作品2
 与えられた歌 − ジャン・ガロンへのオマージュ (Chant donné - hommage à Jean Gallon)
 組曲 (Suite) 作品5
  ボー・スコウフス (バリトン) ランディ・ステーネ (メッツォソプラノ) ヘンリク・ブレンストロプ (チェロ)
  オーフス大聖堂聖歌隊 ヴォーカルグループ・コンサート・クレメンス カーステン・サイヤー=ハンセン (指揮)
 クリスチャン・クロウセー (オルガン)
 [録音 20105月 (声楽作品)、20122月-4月 (オルガン作品) オーフス大聖堂]
 [共同制作 セーアン・キンク・ハンセン、クリスチャン・クロウセー、カーステン・サイヤー=ハンセン  録音 ヘンリク・ヴィンター・ハンセン] 試聴盤

◇ユラン半島東岸の港町オーフス Aarhus は首都コペンハーゲンに次ぐデンマーク第2の都市。「世界最小の大都市 (The World's Smallest Big City)」をスローガンに歴史の跡を大切にしつつ近代の都市機能を充実させることをめざしています。オーフス市のその姿勢を象徴するとされるのが、12世紀に建てられ15世紀に改築されたオーフス大聖堂 Aarhus Domkirke/Aarhus Cathedral とデンマークを代表する建築家アーネ・ヤコブセンがデザインした1941年完成のオーフス市庁舎 Aarhus Rådhus/Aarhus City Hall。ともに、オーフスを訪れる観光客に人気のスポットです。20世紀フランス音楽を彩ったオルガニストのひとり、作曲家としても高名なデュリュフレ Maurice Duruflé (1902-1986) のオルガンのための全作品を《レクイエム》《モテット》とともに収めたデンマーク初のアルバムは、このオーフス大聖堂のセッションで録音されました。録音に参加したのは主にオーフスの王立音楽アカデミー (ユラン音楽院) Det Jyske Musikkonservatorium/Royal Academy of Music, Aarhus ゆかりの音楽家たちです。

 オルガン共演版による《レクイエム》のバリトンソロを歌うボー・スコウフス Bo Skovhus (1962-) はヨーロッパ・オペラ界の人気歌手のひとり。オーフスの王立アカデミーの出身です。〈ピエ・ジェズ〉は、ノルウェー出身、コペンハーゲンの王立オペラに所属するメッツォソプラノ歌手のランディ・ステーネ Randi Stene (1963-) がソロを歌い、王立アカデミー教授のヘンリク・ブレンストロプ Henrik Brendstrup がチェロを弾いて共演しています。オーフス大聖堂聖歌隊 Aarhus Domkirkes Kantori とコンサート・クレメンスを指揮するカーステン・サイヤー=ハンセン Carsten Seyer-Hansen (1971-) はオーフス大聖堂の聖歌隊先唱者 (cantor) です。コンサート・クレメンス、オーフス大聖堂聖歌隊、聖クレメンス少年合唱団の指揮者として大聖堂の合唱活動のリーダー役を担い、音楽アカデミーでも教えています。オーフスの音楽活動を支えるアンサンブルのひとつ、ヴォーカルグループ・コンサート・クレメンス Vocal Group Concert Clemens は指揮者のサイヤー=ハンセンが1997年に創設しました。オーフス大聖堂の守護聖人、聖クレメンスにちなんで命名。16人のメンバーの多くはオーフス大聖堂聖歌隊にも参加しています。オルガニストのクリスチャン・クロウセー Kristian Krogsøe (1982-) は、アカデミーでウルリク・スパング=ハンセン教授に学び、ベルリン留学を経て、2007年からオーフス大聖堂のオルガニストを務めています。クロウセーが弾く大聖堂のオルガンはデンマーク最大のオルガンと言われます。シュニトガーの下で修業したLD・カステンス L. D. Kastens1730年に製作したレジスター数43のオルガンをデマント Demant とフローベニウス Frobenius が数回にわたり増設し、現在のレジスター数89の楽器になりました。

 アルバムは、オーフス・シンフォニエッタの指揮者、アカデミーで教えるセーアン・キンク・ハンセン Søren Kinch Hansen (1955-)、クロウセー、サイヤー=ハンセンが共同で制作にあたり、オーフス郊外の録音スタジオ、エスプレシーヴォ Espressivo のヘンリク・ヴィンター・ハンセン Henrik Vinther Hansen が録音を担当しました。2枚のCDとともに、クロウセーが執筆したデュリュフレと作品に関するライナーノーツ (デンマーク語、英語)、合唱作品の歌詞 (英語対訳)、音楽家たちの履歴、オルガンの仕様を記載した44ページのブックレットが Digipak のアルバムに収められています。

 このアルバムは、オーフス大聖堂、オーフス市議会、オーフス王立音楽アカデミー、モーリス&マリー=マドレーヌ・デュリュフレ協会をはじめとする団体と基金の協力により制作が実現しました。

Danacord DACOCD727 CDR エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへのデンマーク放送 (DR) の捧げ物
サミュエル・バーバー (1910-1981) チェロ協奏曲 イ短調 作品22 (1945)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン (チェロ) デンマーク国立放送交響楽団 ニコライ・マルコ (指揮)
 [録音 19551124日 デンマーク放送コンサートホール (コペンハーゲン) (木曜コンサート、ライヴ)]
シグフリズ・サロモン (1885-1962) チェロ協奏曲 ニ短調 作品34 (1922)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン (チェロ) デンマーク国立放送交響楽団 トマス・イェンセン (指揮)
 [録音 1959616日 デンマーク放送コンサートホール (コペンハーゲン)]
ニルス・ヴィゴ・ベンソン (1919-2000) チェロ協奏曲第1番 作品106 (1956)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン (チェロ) デンマーク国立放送交響楽団 トマス・イェンセン (指揮)
 [録音 1957819日 ティヴォリ・コンサートホール (コペンハーゲン) (デンマーク初演、ライヴ)]
 [制作 メレーテ・ブレンダール・ベンクトソン  デジタル復刻 クラウス・ビリト] [デンマーク放送 (DR) 録音] 試聴盤

193238日コペンハーゲン生まれのチェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン Erling Blöndal Bengtsson80歳を記念するアルバム。アイスランド放送の録音 (DACOCD724) につづきデンマーク放送 (DR) のアーカイヴに保存された録音から協奏曲が3曲、初めて紹介されます。ヴァイオリン協奏曲、カプリコーン協奏曲とともにもっとも親しまれ、第2楽章アンダンテ・ソステヌートの「哀愁」の音楽が印象的なサミュエル・バーバー Samuel Barber (1910-1981) のチェロ協奏曲。ニコライ・マルコ Nicolai Malko (1883-1961) が指揮した「木曜コンサート」のライヴは、スカンディナヴィアのチェロ奏者による最初の演奏です。ライプツィヒとパリで学び、チェロ奏者でもあったシグフリズ・サロモン Siegfried Salomon (1885-1962) のロマンティックな協奏曲の初録音は、カール・ニルセンの理解者として知られるトマス・イェンセン Thomas Jensen (1989-1963) の指揮によりデンマーク放送コンサートホールでセッションが行われました。作曲者に乞われ初録音を手がけたブレンダール・ベンクトソンは、「とても楽しい気分で演奏した。サロモン氏は真の紳士だ。2日後、彼は私の家を訪ね、美しい銀製の箱をプレゼントしてくれた」と思い出を語っています。ニルス・ヴィゴ・ベンソン Niels Viggo Bentzon (1919-2000) のチェロ協奏曲第1番は、ストックホルムでの世界初演につづきコペンハーゲンのティヴォリ・コンサートホールで行われたデンマーク初演のライヴ録音です。〈幻想曲 (Fantasia)〉〈ロンド (Rondo)〉〈アリア (Aria)〉〈行進曲風に (Alla marcia)〉の4楽章。この曲もイェンセンが指揮しています。デンマーク放送の音源をクラウス・ビリト Claus Byrith が復刻。工場製作の CDR によるリリースです。

LPO LPO0065 ジャン・シベリウス (1865-1957) 交響曲第5番 変ホ長調 作品82 交響曲第6番 ニ短調 作品104
 交響詩《レンミンカイネン (Lemminkäinen)》 作品22 − トゥオネラの白鳥 (Tuonelan joutsen)
  ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団 パーヴォ・ベリルンド (ベルグルンド) (指揮)
 [録音 2003531日、12
6日 サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァルホール (ロンドン)]

naïve V5286 バロックの夢 (Sogno barocco)
クラウディオ・モンテヴェルディ (1567-1643) 苦しみはかくも甘き (Si dolce è 'l tormento)
ピエル・フランチェスコ・カヴァッリ (1602-1676) 歌劇《ヘレナの誘拐 (Elena)》 − 器楽音楽 *
クラウディオ・モンテヴェルディ (1567-1643)
 歌劇《ポッペアの戴冠 (L'Incoronazione di Poppea)》 − 二重唱「ただあなたを見つめ (Pur ti miro)
フランチェスコ・プロヴァンツァーレ (1624-1704)  明け方に輝くかすかな光 (Squarciato appena havea)
クラウディオ・モンテヴェルディ (1567-1643)
 歌劇《ポッペアの戴冠 (L'Incoronazione di Poppea)》 − 二重唱「陛下、私は今日生まれ変わり (Signor, oggi rinasco)
ピエル・フランチェスコ・カヴァッリ (1602-1676) 歌劇《ヘレナの誘拐 (Elena)》 − 器楽音楽 *
ルイージ・ロッシ (1597-1632) スウェーデン女王のラメント (Lamento de la Regina di Suecia)
ピエル・フランチェスコ・カヴァッリ (1602-1676)
 歌劇《ラ・カリスト (La Calisto)》 − 「あなたのために私は生きる (Vivo per te)」 二重唱「甘いくちづけ (Dolcissimi baci)
  歌劇《ヘレナの誘拐 (Elena)》 − シンフォニア * 歌劇《ドリクレーア (Doriclea)》 − ドリクレーアのラメント (Lamento)
クラウディオ・モンテヴェルディ (1567-1643)
 歌劇《ウリッセの故郷への帰還 (Il ritorno d'Ulsse in Partia)》 − 「哀れな女王の苦しみは終わることがない (Di misera Regina)
  アンネ・ソフィー・フォン・オッター (メッツォソプラノ) サンドリーヌ・ピオー (ソプラノ) スサンナ・サンドベリ (アルト)
  アンサンブル・カペラ・メディテラネア レオナルド・ガルシア・アラルコン (指揮)
 [録音 20121月 スウェーデン] * 世界初録音

Ondine ODE1181-2 セルゲイ・プロコフィエフ (1891-1953)
 交響曲第5番 変ロ長調 作品100 交響曲第6番 変ホ短調 作品111
  フィンランド放送交響楽団 サカリ・オラモ (指揮)
 [録音 2011815日-17日 ヘルシンキ・ミュージックセンター (第5番)、201099日-11日 フィンランディアホール]
 [制作 ラウラ・ヘインキンヘイモ  録音 ヤリ・ランタカウリオ (YLE)] 試聴盤

Ondine ODE1189-2 カイヤ・サーリアホ (1952-) 三重奏曲集
 蜃気楼 (Mirage) (2007) (ソプラノ、チェロとピアノのための)
 クラウド・トリオ (Cloud Trio) (2009) (ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)
 灰 (Cendres) (1998) (アルトフルート、チェロとピアノのための)
 心臓がもうひとつ鼓動している (Je sens un deuxième coeur/Another heart beats) (2003) (ヴィオラ、チェロとピアノのための)
 セレナータ (Serenatas) (2008) (チェロ、ピアノと打楽器のための)
  ピア・フロイント (ソプラノ) アンシ・カルットゥネン (チェロ) トゥイヤ・ハッキラ (ピアノ)
  エルンスト・コヴァチチ (ヴァイオリン) スティーヴン・ダン (ヴィオラ) フロラン・ジョドゥレ (打楽器)
 [録音 2011314日 ヤルヴェンパーホール、1124日-26日 ヘルシンキ・ミュージックセンター]
 [制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ] [DXD (24bit) 録音] 試聴盤

201210月に60歳を迎えるサーリアホ Kaija Saariaho (1952-) の作品プロジェクト。新録音では「トリオ」の室内楽作品が紹介されます。ソプラノ、チェロと管弦楽のための版 (ODE1130-2) と同時に作曲された、ソプラノ、チェロとピアノによる《蜃気楼 (ミラージュ)》。「雲」が形作られる様子を捉えたという《クラウド・トリオ》。ドイツ、エッセン市の委嘱によりヴォルペ・トリオのために作曲された《灰》 (Cendres = Asche) は、アルトフルート、チェロと管弦楽のための二重協奏曲《煙へ… (...a la fumee)(1990) (ODE1047-2) の素材を使った作品です。《心臓がもうひとつ鼓動している》はカーネギーホール・コーポレーションの委嘱作。5つの部分に分かれ、展開する音楽を示すタイトルがつけられています。〈私は肌を見せる (Je dévoile ma peau)〉〈私に開いてくれ、はやく! (Ouvre-moi, vite!)〉〈夢の中であの女 (ひと) は待っていた (Dans le rêve, elle l'attendait)〉〈私を入れてくれ (Il faut que j'entre)〉〈私の心臓のとなりで心臓がもうひとつ鼓動している (Je sens un deuxième coeur qui bat tout près du mien)〉。「セレナータ」はスペイン語。〈アジタート〉〈デリカート〉〈ドルチェ〉〈ラングイド〉〈ミステリオーゾ〉の5つの「セレナード」は、サンタフェ室内楽フェスティヴァルとサンディエゴのラホーヤ音楽協会 La Jolla Music Society サマーフェストの共同委嘱で作曲されました。

Ondine ODE1199-2 マグヌス・リンドベリ (1958-) 室内楽作品集
 三重奏曲 (Trio) (2008) (クラリネット、チェロとピアノのための)
 サンタフェ・プロジェクト (小協奏曲) (Santa Fe Project: Konzertstück) (2006) (チェロとピアノのための)
 パルティータ (Partita) (2001) (チェロ独奏のための)
 ドッツ・コヨーテ (Dotz Coyotes) (1993 rev.2002) (チェロとピアノのための)
  カリ・クリーク (クラリネット) アンシ・カルットゥネン (チェロ) マグヌス・リンドベリ (ピアノ)
 [録音 201195日-6日、8日 ヤルヴェンパーホール (ヤルヴェンパー、フィンランド)]
 [制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ] [DXD (24bit) 録音] 試聴盤

◇マグヌス・リンドベリ Magnus Lindberg (1958-) は、フィンランドの若いモダニズム作曲家のグループ、1977年に設立された「耳を開け (Korvat auki!)」のメンバーのひとり。このグループに参加した「モダニスト」ではサーリアホとともにもっとも国際的に知られる存在になりました。2008年2月6日、ノルウェーのベルゲンで初演されたクラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 (初演はチェン・ハレヴィのクラリネット)。チェロとピアノのための小協奏曲はサンタフェ室内楽フェスティヴァルの委嘱作。20067月にカルットゥネン Anssi Karttunen (1960-) とリンドベリがサンタフェのフェスティヴァルで初演し、《サンタフェ・プロジェクト》と呼ばれます。チェロ独奏のための《パルティータ》は、フィンランドのトゥルク音楽協会が2002年のチェロ・コンペティションの課題曲としてリンドベリに作曲を依頼しました。〈シンフォニア (Sinfonia)〉〈クラント (Coranto)〉〈アリア (Aria)〉〈ブレ (Boria)〉〈ドゥブル (Double)〉〈ジグ (Giga)〉。バロック期の「組曲」を真似たタイトルの6曲から構成されています。《ドッツ・コヨーテ》 は、管弦楽のための《コヨーテ・ブルース (Coyote Blues)(1993) (ODE882-2) をチェロとピアノのために改作し、20023月、《2匹のコヨーテ (Two Coyotes)》 の曲名でカルットゥネンとリンドベリがムジカ・ノーヴァ・ヘルシンキ Musica nova Helsinki で初演した作品。

Ondine ODE1202-2 リヒャルト・シュトラウス (1864-1949) 3つの賛歌とオペラアリア
 歌劇《ナクソス島のアリアドネ (Ariadne auf Naxos)》 作品60 − 美しいことがあった (Ein Schönes war)
  ひとつの国がある (Es gibt ein Reich)
 3つの賛歌 (3 Hymnen) 作品71

  愛の賛歌 (Hymne an die Liebe) 帰郷 (Rückkehr an die Liebe) 愛 (Die Liebe)
 楽劇《ばらの騎士 (Der Rosenkavalier)》 作品59 − 時というのは不思議なものね (Die Zeit, die ist ein sonderbar Ding)
  とうとう行ってしまった (Da geht er hin)
 歌劇《カプリッチョ (Capriccio)》 作品85 − 終幕の情景
  ソイレ・イソコスキ (ソプラノ) ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団 オッコ・カム (指揮)
 [録音 2012417日-18日、20日 ヘルシンキ・ミュージックセンター]
 [制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ] [DXD (24bit) 録音] 試聴盤

◇フィンランドのソプラノ、イソコスキ Soile Isokoski (1957-) の《4つの最後の歌》をはじめとする管弦楽共演の歌曲集 (ODE982-2) とピアノ共演の歌曲集 (ODE1187-2) につづくシュトラウス。《3つの賛歌》と、彼女が各地のオペラハウスで歌ってきたアリアドネと元帥夫人と伯爵夫人。クレメンス・クラウスの台本に作曲した《カプリッチョ》の幕切れのモノローグは、シュトラウスの「最良のページ」に挙げる人もいる美しい音楽です。オペラに優れた録音の多いオッコ・カム Okko Kamu (1946-) がヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮。録音セッションは、フィンランディアホールに代わりヘルシンキの音楽の拠点となったミュージックセンターで行われました。

Ondine ODE1208-2 マーラーの遺産 (The Legacy of Mahler)
グスタフ・マーラー (1860-1911)
 歌曲集《若き日の歌 (Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit)》 − 夏に鳥は代わり (Ablösung im Sommer)
  春の朝 (Frühlingsmorgen) 思い出 (Erinnerung) ハンスとグレーテ (Hans und Grethe)
  ドン・ファンのセレナード (Serenade aus Don Juan) ドン・ファンの幻想 (Phantasie aus Don Juan)
アルバン・ベルク (1885-1935) あこがれ I (Sehnsucht I)
 花咲く春は短いと彼は嘆く (Er klagt das der Frühling so kortz blüht) 雨 (Regen)
 私のまぶたを閉じてください I (Schliesse mir die Augen beide I)
 私のまぶたを閉じてください II (Schliesse mir die Augen beide II) 眠ること、眠ること (Schlafen, schlafen) 作品2-1
 ロイコンに (An Leukon)
アルノルト・シェーンベルク (1874-1951)
 ブレットル歌曲集 (Brettl-Lieder) (キャバレーソング) − ガラテイア (Galathea) 素朴な歌 (Einfaltiges Lied)
  満ち足りた恋人 (Der genugsame Liebhaber)
ドミートリー・ショスタコーヴィチ (1906-1975) クリロフによる2つの寓話 作品4 (独唱とピアノのための)
ベンジャミン・ブリテン (1913-1976)
 子守歌のお守り (A Charm of Lullabies) 作品41
  子守歌 (A Cradle Song) ハイランドのバロー (The Highland Balou)
  セフェスティアの子守歌 (Sephestia's Lullaby) お守り (A Charm) 乳母の歌 (The Nurse's Song)
  ヴィルピ・ライサネン (メッツォソプラノ) マリタ・ヴィータサロ (ピアノ)
 [録音 20111031日、111日、3日 ヤルヴェンパーホール (ヤルヴェンパー、フィンランド)]
 [制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ] [DXD (24bit) 録音] 試聴盤

◇ヴィルピ・ライサネン Virpi Räisänen は、フィンランドでもっとも期待される新しい音楽家のひとり。ヴァイオリニストからキャリアをスタートさせた後、歌手に転向してディプロマを取得しました。メッツォソプラノの一般レパートリーをマスターするとともに、今日の音楽を積極的に歌っています。2009年ザルツブルク音楽祭のルイジ・ノーノの《愛に満ちた偉大な太陽に向かって (Al gran sole carico d'amore)》の初演に参加。再び招かれた2010年の音楽祭ではヴォルフガング・リームの《ディオニュソス (Dionysos)》を歌い、このオペラは翌年アムステルダムのオランダ・オペラ (DNO) で再演されました。イソコスキの歌曲と賛美歌のアルバムでも知られるマリタ・ヴィータサロ Marita Viitasalo (1948-) の共演で歌うソロアルバム。マーラー、ベルク、シェーンベルク、ショスタコーヴィチ、ブリテンと19世紀から20世紀への「歌曲」の変遷をたどるプログラムが組まれました。

PentaTone PTM1022 3SACD's hybrid (Multichannel/stereo) special price リヒャルト・ワーグナー (1813-1883)
 楽劇《トリスタンとイゾルデ (Tristan und Isolde)
  ニーナ・ステンメ (ソプラノ、イゾルデ) スティーヴン・グールド (テノール、トリスタン)
  ヨハン・ロイター (バリトン、クルヴェナール) ミシェル・ブレート (メッツォソプラノ、ブランゲーネ)
  クワンチュル・ユン (バス、マルケ王) サイモン・ポーリー (テノール、メロート) クレメンス・ビーバー (テノール、牧童)
  アルットゥ・カタヤ (バリトン、舵取り) ティモシー・ファロン (テノール、若い水夫) ベルリン放送合唱団
  ベルリン放送交響楽団 マレク・ヤノフスキ (指揮)
 [録音 2012327日 ベルリン・フィルハーモニー (ライヴ)]

2003年のグラインドボーン音楽祭、2005年と2006年のバイロイト音楽祭でイゾルデ役を歌ったスウェーデンのソプラノ、ニーナ・ステンメ (シュテンメ) Nina Stemme (1963-) が参加した2012年3月、ベルリンのフィルハーモニーでのコンサートのライヴ録音。デンマークのバリトン歌手ヨハン・ロイター Johan Reuter (1969-) がクルヴェナール、フィンランドのアルットゥ・カタヤ Arttu Kataja (1979-) が舵取りを歌っています。

Signum Classics SIGCD296 ナジ・ハキム (1955-) オルガンと室内アンサンブルのための作品集
 サクスクービング前奏曲 (Sakskøbing praludier) (2005) (室内アンサンブルのための)
 室内協奏曲第1(Kammerkoncert nr.1) (2008) 室内協奏曲第2番 (2011)
 協奏曲第4(Koncert nr.4) (2007) (オルガンと室内アンサンブルのための)
  ナジ・ハキム (オルガン) デンマーク・チェンバー・プレーヤーズ
 [ヴァンゲゼ教会 (ゲントフテ、デンマーク) のフロベニウス・オルガン]
 [録音 20119月]

◇首都コペンハーゲンのあるシェラン島の南に位置するローラン島は牧歌的な自然に恵まれ、かつてカール・ニルセンやグリーグも安らぎとインスピレーションを求め足繁く訪れたといわれます。このローラン島に19世紀に建てられたフウルサング Fuglsang の城を本拠とするデンマーク・チェンバー・プレーヤーズ Storstrøms Kammerensemble/The Danish Chamber Players はデンマークを代表する室内アンサンブルのひとつ。1991年の創設以来、国際的に活躍する指揮者、ソロイスト、作曲家を迎え活動をつづけています。楽器の編成はフルート、クラリネット、バスーン、ハープ、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ。ルネサンスから現代までの音楽がレパートリーです。レバノンのベイルートに生まれ、フランスを拠点にオルガニスト、作曲家、教育者として活躍するナジ・ハキム Naji Hakim (1955-) の作品集。フルート、クラリネット、バスーン、ハープ、ヴァイオリンとチェロのための《サクスクービング前奏曲》は、《つねに待ち望む心を (Mit hjerte altid vanker)》《神よみもとに近づかん (Nærmere, Gud, til dig)》《さあ花咲く季節がやってくる (Nu blomstertiden kommer)》《水仙 (Påskeblomst!)》など、デンマークの賛美歌12曲による作品です。サクスクービング教会で初演され、デンマーク・チェンバープレーヤーズとスサネ・オルシャンスキ・ニルセン Susanne Olschansky Nielsen に献呈されました。ライヴの演奏ではサクスクービング教会の主任司祭ハネ・マーグレーテ・トウゴー Pastor Hanne Margrethe Tougaard の選んだ《詩編》の一節が各賛美歌の間に朗読されますが、この録音では省略されています。室内協奏曲第1番の副題は《太陽はいつもベイルートの空に輝く (Solen skinner altid på Beirut)》。《さあ、ベツレヘムへ行こう (Kom, lad os gå til Betlehem)》が副題の室内協奏曲第2番はデンマークのクリスマスキャロル3曲 (《神様の小さな天使たち、ふたたびようこそ (Velkommen igen, Guds engle små)》《なんと美しい青空 (Dejlig er den himmel blå)》《ベツレヘムにひとりの御子が生まれた (Et barn er født i Betlehem)》) に基づく作品です。協奏曲第4番の副題は《流れ、止めることのできない… (Det strommende og uudslukkelige...)》。ヴァンゲゼ教会 Vangade Kirke で行われたこの録音でもナジ・ハキム自身がオルガンを演奏しています。

 

リリース情報 − Jazz

Prophone PCD127 ヘッレ・ブルンヴォル − Your Song
 Your Song It's April in Laigueglia The Apple Tree Go for the Good Life Just a Second More Say No More
 I Fly Dreams of a Childhood

  ヘッレ・ブルンヴォル (ヴォーカル) ハルヴァル・カウスラン (ギター) ハンス・バケンルート (ベース)
  ルーゲル・ヨハンセン (ドラムズ)
 [録音 201111月 レソナント・スタジオ]
 [制作 ヘッレ・ブルンヴォル、ハルヴァル・カウスラン  録音 アネシュ・スヴィンダール]
 [マスタリング ヤン・エーリク・コングスハウグ (レインボースタジオ、オスロ)] 試聴盤

2009年にギタリストのハルヴァル・カウスラン Halvard Kausland と共演してアルバム "In Our House" でデビューしたノルウェーのヴォーカル、ヘッレ・ブルンヴォル Helle Brunvoll の第2作。作曲家としてのデビュー曲 "The Apple Tree" 以下、オリジナル曲によるプログラムです。


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© Nordic Sound Hiroshima

CD Artwork © Atoll (New Zealand), BIS, Prophone/Naxos (Sweden), Chandos, LPO, Signum Classics (UK), dacapo, Danacord (Denmark), naïve (France), Ondine (Finland)