Newsletter No.173   15 May 2013

 

リリース情報 − Classical & Contemporary

Alba AB-BR-DV 1 Blu-ray video + DVD-video ユッカ・リンコラ (1955-) 歌劇《ロビン・フッド (Robin Hood)(2011)
  ヴィッレ・ルサネン (バリトン、ロビン・フッド) マリ・パロ (ソプラノ、マリアン)
  マッティ・サルミネン (バス、ノッティンガムの代官) パイヴィ・ニスラ (アルト、代官の母)
  ユルキ・アンティラ (ギズボーン) メリス・ヤーティネン (ジャミラ) ナイオール・コレル (ウィル・スカーレット)
  コイト・ソアセプ (リトル・ジョン) アキ・アラミッコテルヴォ (修道士タック)
  ハンヌ・フォシュベリ (粉屋のせがれマッチ) アンナ=リサ・ヤコブソン (マッチの妻)
  オラヴィ・ニエミ (若いリチャード) フィンランド国立歌劇場児童合唱団・合唱団・管弦楽団 ミッコ・フランク (指揮)
 [収録 2011114日 フィンランド国立歌劇場 (ヘルシンキ)] [フィンランド語 歌唱]
 [Blu-ray: 16:9 7.1DTS-HD MA/5.1 Dolby Digital/2.0PCM , DVD PAL 16:9 5.1 Dolby Digital/2.0 Dolby Digital
  Region All フィンランド語、スウェーデン語、英語字幕]

◇中世イングランド。シャーウッドの森をねじろにノッティンガムの代官やジョン王に反抗した弓の名手、ロビン・フッド。ダグラス・フェアバンクス、エロル・フリン、ケヴィン・コスナー、ケアリー・エルウェス、ラッセル・クロウと、多くの男優たちが演じた伝説のヒーローの物語が、「家族向けアドベンチャーオペラ」に作られました。俳優、作家、詩人、演出家、ジャーナリストと多彩に活動するユッカ・ヴィルタネン Jukka Virtanen (1933-) が台本を執筆し、ユッカ・リンコラ Jukka Linkola (1955-) が作曲を担当しました。リンコラは、ジャズからクラシカルまで広いジャンルで国際的に活躍。2曲のトランペット協奏曲をはじめとする管楽器のための協奏曲、管弦楽曲、ジャズアンサンブルのための音楽、そしてヘルシンキ市立劇場のためのミュージカル《ピーター・パン》、アンデルセンの物語を映画化した『雪の女王』の音楽、バレエ《盗賊の娘ロニヤ》など多くのステージ作品を手がけてきました。ロビン・フッド役を歌うのは、スコットランド・オペラの《セビーリャの理髪師》でフィガロを歌ったバリトンのヴィレ・ルサネン Ville Rusanen。モーツァルト・オペラのソプラノ役や《ボエーム》のムゼッタを持ち役にするマリ・パロ Mari Palo がマリアン。バイロイト音楽祭とメトロポリタン・オペラの《指輪》のフンディングやハーゲンで知られるマッティ・サルミネン Matti Salminen は、このオペラでも悪役です。児童合唱と混声合唱。管弦楽は3管編成です。2011114日、カリ・ヘイスカネン Kari Heiskanen (1955-) のステージ演出、ミッコ・フランク Mikko Franck (1979-) の指揮で初演。フィンランド国立歌劇場で行われた初演のステージを収録した映像。Blu-rayDVD がセットで販売されます。

 [DVDPAL 規格です。NTSC/PAL 変換機能をもった DVD PlayerPC で再生してください]

Alba ABCD350 昔 (Autrefois) − ヘイニネン、カール・ニルセンのフルート協奏曲
パーヴォ・ヘイニネン (1938-) フルート協奏曲 《昔 (Autrefois)(2008/10)
カール・ニルセン (1865-1931) フルート協奏曲 FS119 (1926)
 アレグレット、ウン・ポコ (Allegretto, un poco) (1926) (フルート協奏曲 第2楽章、オリジナル版)
  ミカエル・ヘラスヴオ (フルート) サイマー・シンフォニエッタ ティボル・ボガーニ (指揮)

◇エーリク・ベリマンやウスコ・メリライネンとともにフィンランド音楽を代表するモダニスト、パーヴォ・ヘイニネン Paavo Heininen (1938-)1958年の作品、十二音技法による表現主義の交響曲第1番が、オーケストラの演奏拒否に遭い全曲初演されなかったことは、フィンランド音楽史に残るスキャンダルとして語られます。しかし、みずからの音楽に必要と考えれば決して妥協しないという気概をもったヘイニネンの手からは、数多くの輝かしい作品が生まれました。室内アンサンブルのための《夏の音楽 (Musique d'été)》、ヴァイオリンソナタ、交響曲第3番、3つのピアノ曲と弦楽四重奏曲第1番から構成される Op.32、《ナイフ (Veitsi)》と日本の能に題材を求めた《綾の鼓 (Silkkirumpu/The Damask Drum)》の2つのオペラは、20世紀フィンランド音楽に欠かせない作品のごく一部です。アーレ・メリカントの《交響的習作 (Symphonic Study)》と弦楽六重奏曲も彼に作曲を学んだヘイニネンが完成させました。ミカエル・ヘラスヴオ Mikael Helasvuo (1948-) とティボル・ボガーニ Tibor Bogányi 指揮サイマー・シンフォニエッタが録音したヘイニネンのフルート協奏曲《昔》は、〈スケルツォとエレジー (Scherzo et Elegia)〉〈ソナタ (Sonata)〉〈子守歌とデュオニソス賛歌 (Berceuse et Dithyrambos)〉の3楽章の作品です。フィンランドでもっとも大きな湖、フィンランド南東部のサイマー湖畔にあるラッペーンランタ市のオーケストラ、サイマー・シンフォニエッタ Saimaa Sinfonietta の委嘱により作曲されました。カール・ニルセン Carl Nielsen (1865-1931) のフルート協奏曲は、コペンハーゲン木管五重奏団のホルガー・ギルバート=イェスパセン (1890-1975) に捧げられた高雅でユーモアをもった作品です。アレグロ・モデラートの第1楽章、アレグレット、ウン・ポコの第2楽章。このアルバムには、ニルセンが終結部を付け加えた、現在一般に演奏される版とは別に、19261021日、パリのサル・ガヴォーで行われたカール・ニルセン・コンサートで初演された際のオリジナル版の第2楽章も合わせて収録されました。オリジナル版はこれが初録音です。

Alba ABCD357 フランス風ティエント (Tiento Français)20世紀フランスとスペインのギター音楽
ジャック・イベール (1890-1962) フランス風 (Française) (1926)
ギュスターヴ・サマズイユ (1877-1967) セレナード (Serenade) (1925)
ジョルジュ・オーリック (1899-1983) アロンソ・ムダーラへのオマージュ (Hommage à Alonso Mudarra) (1960)
ジェルメーヌ・タイユフェール (1892-1983) ギター (Guitare) (c.1970's)
ダリユス・ミヨー (1892-1974) セゴビアーナ (Segoviana) Op.366 (1957)
フランシス・プーランク (1899-1963) サラバンド (Sarabande) (1960)
モーリス・オアナ (1914-1992) ティエント (Tiento) (1957)
ジョルジュ・ミゴ (1891-1976)
 クロード・ドビュッシーへのオマージュにかえて (Pour un Hommage à Claude Debussy) (1924)
  前奏曲 (Prelude) パストラーレ (Pastorale) 後奏曲 (Postlude)
アルベール・ルーセル (1869-1937) セゴビア (Segovia) (1924)
ジャック・イベール (1890-1962) アリエッタ (Ariette) (1935)
ビセンテ・アセンシオ (1908-1979)
 内なる想い (Collectici intim) (1970)
  心静かに (La Serenor) 宝物 (La Joia) 静寂 (La Calma) 歓び (La Gaubanca) 憧れ (La Frisanca)
エリーク・サティ (1866-1925) グノシエンヌ (Gnossienne)1(1890-93)
  オット・トロネン (ギター)

◇シューベルト、バルトーク、ピアソラのヴァイオリンとギターのための音楽によるアルバム (Classic Concert Records CCR62025) でリンダ・ヘードルンドと共演したフィンランドのギタリスト、オット・トロネン Otto Tolonen (1980-) のソロアルバムは、20世紀フランスとスペインのギター音楽のプログラム。イベール、サマズイユ Gustave Samazeuilh (1877-1967) をはじめとする作曲家の小品、ミゴ Georges Migot (189101976) とアセンシオ Vicente Asencio (1908-1979) の小曲集。サティの《グノシエンヌ第1番》だけが編曲で、他はすべてギターのための作品です。

[プロフィール] オット・トロネン Otto Tolonen 1980年生まれ。フィンランドのギタリスト。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでティモ・コルホネンとユッカ・サヴィヨキに学び、2005年にディプロマ、2008年に修士号を取得。ワイマールのフランツ・リスト音楽大学のトーマス・ミュラー=ペリングの下で研究を続け、シエナのオスカル・ギリアの講習に参加する。2008年、スペインのアンドレス・セゴビア・コンペティションとドイツのマルクノイキルヒェンのコンペティションで第1位、2009年の東京と GFA (アメリカ) のコンペティションで第2位。ルネサンスのリュート音楽から今日の音楽までのレパートリー。特にヘンツェ作品の解釈は国際的に高い評価を得てきた。フィンランド放送交響楽団、ユヴァスキュラ交響楽団などのオーケストラと共演。エスポーの音楽学校をはじめとするフィンランド国内の学校で教え、ドイツ、イタリア、アメリカ、ブラジルでマスターコースを行った。現在、シベリウス・アカデミーの博士課程に進む予定で準備中。楽器はフィンランドのケイヨ・コレリン製作のギター。弦はダダリオ (D'Addari) を使う。

 Official website http://www.ottotolonen.net/

BIS SACD1778 SACD hybrid (Multichannel/stereo) フランスのトランペット協奏曲集
アンリ・トマジ (1901-1971) トランペット協奏曲 (1944)
アンドレ・ジョリヴェ (1905-1974) トランペット、弦楽とピアノのための小協奏曲 (1948) *
ロベール・プラネル (1908-1994) トランペット協奏曲

アルフレッド・デザンクロ (1912-1971) 祈祷、呪詛と踊り (Incantation, thrène et danse)
  オーレ・エドヴァルド・アントンセン (トランペット) サンパウロ交響楽団 ラン・シュイ (指揮)
  オルガ・コピロヴァ (ピアノ)
 [録音 20102月 サラ・サンパウロ (サン・パウロ、ブラジル)]

BIS SACD2012 SACD hybrid (Multichannel/stereo) セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) 交響曲第1番 ニ短調 Op.13
 ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op.1
  シンガポール交響楽団 ラン・シュイ (指揮) エフゲニー・スドビン (ピアノ)
 [録音 20128月 エスプラネード・ホール (シンガポール)]

BIS SACD2024 SACD hybrid (Multichannel/stereo) パウル・ヒンデミット (1895-1963)
 ヴァイオリン協奏曲 (1939) 無伴奏ヴァイオリンソナタ Op.31-2 ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 Op.11-1 *
 ヴァイオリンソナタ ホ調 (1935) * ヴァイオリンソナタ ハ調 (1939) *
  フランク・ペーター・ツィンマーマン (ヴァイオリン) hr 交響楽団 (フランクフルト放送交響楽団)
  パーヴォ・ヤルヴィ (指揮) エンリコ・バーチェ (ピアノ) *
 [録音 20099月 旧オペラ (フランクフルト)、20125月 ドッビアーコ文化センター (イタリア)]

BIS SACD2041 SACD hybrid (Multichannel/stereo) JS・バッハ (1685-1750) 世俗カンタータ集 第3
 レオポルト殿下 BWV.173a 結婚カンタータ「今ぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV.202
 喜びて舞いあがれ BWV.36c クォドリベット (12の断片) BWV.524
  ジョアン・ラン (ソプラノ) 青木洋也 (カウンターテナー) 櫻田亮 (テノール) ロデリック・ウィリアムズ (バリトン)
  バッハ・コレギウム・ジャパン 鈴木雅明 (指揮)
 [録音 20127月 しらかわホール (名古屋)]

BIS CD2072 4CD's for price of 2 木管合奏のための四季の音楽
[CD1] 春 (Printemps)
ジャック・イベール (1890-1962) 3つの小品 (1930) (木管五重奏のための)
アンリ・トマジ (1901-1971) 春 (Printemps) (1963) (木管六重奏のための)
ダリユス・ミヨー (1892-1974) 組曲《ルネ王の炉辺 (La cheminée du Roi René)Op.205
シャルル・ケクラン (1867-1950) 木管七重奏曲 (1937)
ジャン・フランセ (1912-1997) 木管五重奏曲第1(1948)
ウジェーヌ・ボザ (1905-1991) スケルツォ (木管五重奏のための)
  ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団 マンフレート・プライス (アルトサクソフォーン)
  ゲアハルト・シュテンプニク (コールアングレ)
 [録音 1991106日-9日 アンドレアス教会 (ドイツ)] [CD536]
[CD2] 夏の音楽 (Summer Music)
サミュエル・バーバー (1910-1981) 夏の音楽 (Summer Music) Op.31 (木管五重奏のための)
エリオット・カーター (1908-) 木管五重奏曲 (1948)
ガンサー・シュラー (1925-) 組曲 (木管五重奏のための)
カジミエシ・マカラ (1948-) アメリカ民謡組曲 (木管五重奏のための)
フリオ・メダリア (1938-) 南米のベルエポック (Belle Epoque in Sud-America) (木管五重奏のための)
 ブラジル民謡組曲 (Suite popular brasileira) (木管五重奏のための)
エイトル・ヴィラ=ロボス (1887-1959)
 ショーロ形式の五重奏曲 (1928) (フルート、オーボエ、コールアングレ、クラリネットとファゴットのための)
リドゥイノ・ピトンベイラ (1962-) Ajubete jepê amô mbâe (1991) (木管五重奏のための)
  ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団 ナイジェル・ショア (コールアングレ)
 [録音 19984月 ベルリン] [CD952]
[CD3] 秋 (L'autonno)
パウル・ヒンデミット (1895-1963) 小室内音楽 Op.24-2 木管七重奏曲 (1948)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ (1926-2012) 木管五重奏曲 (1952) 秋 (L'autonno) (1979) (5人の管楽器奏者のための)
  ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団 マンフレート・プライス (バスクラリネット) トマス・クラマー (トランペット)
 [録音 1995911日-14日 ベルリン] [CD752]
[CD4] 冬の歌 (Winter Songs)
ブレット・ディーン (1961-) 冬の歌 (Winter Songs) (1994/2000) (テノールと木管五重奏のための)
エルッキ=スヴェン・トゥール (1959-) アーキテクトニクスI (Architectonics I) (1984)
ペーテリス・ヴァスクス (1946-) なき友に捧げる音楽 (1982)
アルヴォ・ペルト (1935-) 小五重奏曲 Op.13
カール・ニルセン (1865-1931) 木管五重奏曲 FS100 Op.43
  ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団 ダニエル・ノーマン (テノール)
 [録音 20024月、10月] [CD1332]

Centaur CRC3254 故郷への船旅 (Voyage Home) − フィンランド、スウェーデンとノルウェーの歌
エルッキ・メラルティン (1875-1937) 森の小道に沿って (Minä metsän polkuja kuljen) Op.4-1
伝承曲 (ルーンの旋律) (アハティ・ソンニネン (1914-1984) 編曲) カレヴァラの旋律 (Kalevala-sävelmä)
フレードリク・パーシウス (1809-1891) バラード (Balladi) (オペラ《カール王の狩 (Kaarle-kuninkaan metsästys)》 から)
伝承曲 (エイナリ・マルヴィア (1915-1997) 編曲) 岸辺に一本の柳が (Tuomi on virran reunalla)
伝承曲 (ヴァイノ・ハンニカイネン (1900-1960) 編曲) サウナを温めるのは誰だ (Kukapa sen saunan)
ジャン・シベリウス (1865-1957) 夕べに (Illalle) Op.17-6
タウノ・ピュルッカネン (1918-1980) 田園詩 (Pastorale) Op.21-2
オスカル・メリカント (1868-1924) そっと奏でよ、わが悲しみの調べ (Soi vienosti murheeni soitto)
ジャン・シベリウス (1865-1957) 夢だったのか (Var det en dröm?) Op.37-4
PJ・ハンニカイネン (1854-1924) リスの巣 (Oravan pesä)
キム・ボリ (ボルイ) (1919-2000) わが心の歌 (Sydämeni laulu)
伝承曲 そこにわたしの愛しい人が (Tuoll' on mun kultani)
ラフル・ゴトーニ (1946-) (編曲)

 5つのフィンランド民謡 (Viisi suomalaista kansanalulu)Hilu, hilu さあおいで、愛しい人 (Tule, tule kultani)
  わが愛しき人の美しき (Minun kultani kaunis on)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 睡蓮を手に (Med en vandlilje) Op.25-4 君を愛す (Jeg elsker dig) Op.5-3
 そして恋人を手に入れよう (Og jeg vil ha mig en hjertenskjar) Op.60-5
アイヴィン・アルネス (1872-1932) ふたりだけの幸せ (Lykken mellem to mennesker) Op.26-1
テューレ・ラングストレム (1884-1947) ただ一度の時 (Den enda stunden)
 持つべきものはたくさんあっても (Det finns väl så många)
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル (1867-1942) 待つときほどいいことは (Intet är som väntans tider)
CM・ベルマン (1740-1795) 翼のある蝶々 (Fjäriln vingad)
スウェーデン伝承賛美歌 わが魂よ、忘れねばならぬ (Min själ, du måste nu glömma)
ヴァルデマー・オーレーン (1894-1982) 夏の賛美歌 (Sommarpsalm)
グスタフ・ヌードクヴィスト (1886-1949) 海へ (Till havs)

伝承曲 (グスタフ・ヘッグ (1867-1925) 編曲) 判事の踊り (Domaredansen)
 空の星のように澄み (Som stjärnan uppå himmelen så klar) 水の精のポルスカ (Näckens polska)
 さわやかな春風 (Vårvindar friska) ああ、美しいヴェルムランドよ (Ack, Värmland du sköna)
 豚飼いペール (Per Svinaherde)
  ミミ・ファルマー (ソプラノ) ロンダ・クライン (ピアノ) ブルース・ベントソン (ピアノ) [録音 2011年]

◇ミミ・ファルマー Mimmi Fulmer はアメリカのソプラノ。1974年、音楽学士号をもってプリンストン大学を卒業、ニューイングランド音楽院の声楽修士号を取得した後、プロ歌手のキャリアをスタートさせました。レパートリーはアーリーミュージックから現代の音楽まで。ワシントン・ポスト紙は「真に美しいソプラノ」、イギリスのグラモフォン誌は「温もりのある自然な解釈」の賛辞を呈しました。1984年からマディソンのウィスコンシン州立大学で声楽とオペラを教え、多くの歌手を育ててきました。フィンランドとスウェーデンとノルウェーの歌曲を歌う『故郷への船旅』。祖父母がフィンランドとスウェーデンからの移民ということから、北欧の歌曲には特別の思い入れがあると言われます。

Crystal Classics N67062 ボー・スコウフス − 夢の夜 (Nacht der Träume)
ルイ・シュポーア (1784-1859) (エルゲン・ハイツ 編曲)
 6つの歌曲 (6 Gesänge) Op.154
  Abendfeier 狩の歌 (Jagdlied) Tone  魔王 (Der Erlkönig)
  楽師とヴァイオリン (Der Spielmann und seine Geige) Abendstille
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) (イーゴリ・ストラヴィンスキー 編曲)
 メフィストの蚤の歌 (Flohlied des Mephisto)
フランツ・シューベルト (1797-1828) (マックス・レーガー 編曲)
 タルタロスの群れ (第2作) (Gruppe aus dem Tartarus) D.583 Op.24-1 夜と夢 (Nacht und Träume) D.827 Op.43-2
 老年の歌 (Greisengesang) D.778 Op.60-1
フーゴ・ヴォルフ (1860-1903) (レーガー、ラファエル、ストラヴィンスキー 編曲)
 イタリア歌曲集 (Italienisches Liederbuch)
  − 全身を花に覆われて私は死にたい (Sterb' ich so hullt in Blumen meine Glieder)
 メーリケ詩集 (Gedichte von Eduard Mörike) − 祈り (Gebet) 散歩 (Fussreise)
 スペイン歌曲集 (Spanisches Liederbuch) − 主よ、この地に何が実るのでしょうか (Herr, was tragt der Boden hier)
ジャン・シベリウス (1865-1957) (シモン・パルメット 編曲)
 野原でおとめが歌っている (Im Feld en Mädchen singt) Op.50-3
ジャン・シベリウス (1865-1957) (レイフ・セーゲルスタム 編曲) 不安な胸から (Aus banger Brust) Op.50-4
 静かな街 (Die stille Stadt) Op.50-5
ジャン・シベリウス (1865-1957) (ユッシ・ヤラス 編曲) 夢だったのか (Var det en dröm?) Op.37-4
ジャン・シベリウス (1865-1957) (イーヴァル・ヘルマン 編曲)
 三月の雪の上のダイアモンド (Demanten på marssnön) Op.36-6
ジャン・シベリウス (1865-1957) (エルネスト・パングー 編曲)
 逢い引きから帰ってきた娘 (Flickan kom ifrån sin älskings möte) Op.37-5
ジャン・シベリウス (1865-1957) (イーヴァル・ヘルマン 編曲) 黒いばら (Svarta rosor) Op.36-1
リヒャルト・シュトラウス (1864-1949) (ロベルト・ヘーガー 編曲)
 たそがれの夢 (Träum durch die Dämmerung) Op.29-1 ひそやかな誘い (Heimliche Aufforderung) Op.27-3
 献呈 (Zueignung) Op.10-1
  ボー・スコウフス (バリトン) ケルン WDR 管弦楽団 シュテファン・ブルニエ (指揮)
  ユレイ・チズマロヴィチ (ヴァイオリン)
 [録音 200922日-7日]

dacapo 6.220537 SACD hybrid (Multichannel/stereo) WA・モーツァルト (1756-1791) 交響曲集 第2
 交響曲第6番 ヘ長調 K.43 交響曲第7番 ニ長調 K.45 交響曲 ト長調 K.Anh.221/45A 《旧ランバッハ》
 交響曲 変ロ長調 K.Anh.214/45B 交響曲第8番 ニ長調 K.48
  デンマーク国立室内管弦楽団 アダム・フィッシャー (指揮)
 [録音 20122月 DR (デンマーク放送) コンサートホール 第2スタジオ (コペンハーゲン)]

dacapo 6.220567 SACD hybrid (Multichannel/stereo) アンディ・ペイプ (1955-) 作品集
 デンマークのアメリカ人 (An Amerikaner in Danmark) (2003)
 郊外の悪夢 (Suburban Nightmares) (2006) (交響楽団と独奏テューバのための)
 失われた時の痕跡 (Traces of Time Lost) (1998/2011) (独奏ファゴットと交響楽団のための3楽章の協奏曲)
  カール・ボイエ・ハンセン (テューバ) モーテン・エスタゴー (ファゴット) オーゼンセ交響楽団
  ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン (指揮)
 [録音 2011103日-7日 オーゼンセ・コンサートホール (オーゼンセ、デンマーク)]

◇アンディ・ペイプ Andy Pape (1955-) は、アメリカのハリウッド生まれ。15歳の時に両親とともにデンマークに移住。コペンハーゲン大学で音楽学を2年間学んだ後、コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーでイブ・ネアホルムに作曲を学び、1987年、ディプロマを取得しました。1990年に映画監督のエーリク・クラウセンと一緒にカーニバルショー風の室内オペラ《偉大なるフーディーニ (Houdini den Store)》を作り、成功を収めました。「ジョージ・ガーシュウィンへのオマージュ」として作曲され、「エネルギッシュに、しかし速すぎず (Energetically, but not too fast)」と指定された《デンマークのアメリカ人》。〈前奏曲 (Preludium)〉〈郊外 (The Suburbs)〉〈悪夢 (The Nightmare)〉〈後奏曲 (Postludium)〉の4楽章で構成されたテューバ協奏曲《郊外の悪夢》と、〈時のこだま (The Echoes of Time)〉〈時の螺旋 (The Spiral of Time)〉〈時の痕跡 (Traces of Time)〉の3楽章が「時」を探究するファゴット協奏曲《失われた時の痕跡》は、初録音です。

dacapo 8.226076 マグヌス・リンドベリ (1958-) 作品集
 EXPO (2009) (管弦楽のための) ピアノ協奏曲第2(2011-12) アル・ラルゴ (Al largo) (2009-10)
  イェフィム・ブロンフマン (ピアノ) ニューヨーク・フィルハーモニック アラン・ギルバート (指揮)
 [録音 2009916(EXPO)201253日 (協奏曲)、2010623日 エイヴァリー・フィッシャー・ホール (ニューヨーク) (ライヴ)]

◇ニューヨーク・フィルハーモニックとアラン・ギルバートが初演した、フィンランドのマグヌス・リンドベリ Magnus Lindberg (1958-) の管弦楽作品集。《アル・ラルゴ》はニューヨーク・フルハーモニック単独、ピアノ協奏曲はニューヨーク・フルハーモニック、王立コンセルトヘボウ管弦楽団とヨーテボリ交響楽団の共同委嘱作。初演コンサートのライヴ録音。

dacapo 8.226107 カリオン、コペル一家の木管五重奏のための作品を演奏する
ヘアマン・D・コペル (1908-1998) 木管五重奏のためのソナティナ (Sonatine for Wind Quintet) Op.16 (1932)
アナス・コペル (1947-) 木管五重奏のためのソナティナ (Sonatine for Wind Quintet) (2002)
ベンヤミン・コペル (1974-) Krazy Kat Music (2000) (木管五重奏のための)
  カリオン
 [録音 201231日-4日 クリスチャン教会 (コペンハーゲン)]

dacapo 8.226147 クヌーズオーエ・リスエア (1897-1974) Symphonic Edition2
 T-DOXC (機械的な詩) (poème mécanique) Op.13 (1926) (管弦楽のための) 交響曲第2Op.14 (1927)
 管弦楽のための協奏曲 Op.24 (1931) 演奏会序曲《春 (Primavera)Op.31 (1934)
 シンフォニア (交響曲第3番) Op.30 (1935)
  オーフス交響楽団 ボー・ホルテン (指揮)
 [録音 2011620日-25日 オーフス・コンサートホール、シンフォニックホール (オーフス、デンマーク)]

◇交響曲第1番と「デンマーク描画」連作を収めた第1(8.226146) につづくリスエア Knudåge Riisager (1897-1974) の交響的作品集。

Globe GLO5252 アルヴォ・ペルト (1935-) 合唱作品集
 テ・デウム (Te Deum) 東洋と西洋 (Orient & Occident) フラトレス (Fratres) 巡礼の歌 (Ein Wallfahrtslied)
 ヌンク・ディミッティス (Nunc Dimittis) (今こそ主よ、僕を安らかに去らせたまわん)
  オランダ室内合唱団・管弦楽団 リスト・ヨースト (指揮) ゴルダン・ニコリッチ (ヴァイオリン)
 [録音 201233日-5日]

Globe GLO5254 2CD's フランシス・プーランク (1899-1963) アカペラ合唱作品集
 悔悛のための4つのモテット (1938-39) アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り (1948)
 アヴェ・ヴェルム・コルプス (1952) サルヴェ・レジナ (1941) クリスマスの4つのモテット (1951-52)
 神をほめたたえよ (1941) パドゥアの聖アントニウスの賛歌 (1957-59) ミサ曲 ト長調 (1937) 雪の夕暮れ (1944)
 カンタータ〈人間の顔〉 (1943) 8つのフランスの歌 (1945-46) 小さな声 (1936) 7つの歌 (1936)
  オランダ室内合唱団 エーリク・エーリクソン (指揮)
 [録音 19982月、199911月]

◇この年2月に亡くなったスウェーデンの合唱指揮者エーリク・エーリクソン Eric Ericson (1918-2013) が、オランダ室内合唱団を指揮して1998年と1999年に録音したプーランクの聖と俗の合唱作品集。再リリースです。

Naxos 8.559691 ジョン・フィリップ・スーザ (1854-1932) ウィンドバンドのための音楽 第12
 行進曲《サウンド・オフ (Sound Off)(1885) * フォックストロット《桃とクリーム (Peaches and Cream)(1924) *
 行進曲《金星の太陽面通過 (Transit of Venus)(1883) **
 ジョージア行進曲 (Marching through Georgia) (1891) (ヘンリ・クレイ・ ワーク 曲) ***
 組曲《三人の娘 (Maidens Three)*
  コケット (The Coquette) 夏の少女 (The Summer Girl) 踊り子 (The Dancing Girl)
 行進曲《ミカド (Mikado)(1885) * 葬送行進曲《名誉ある戦死者 (The Honored Dead)(1876) *
 マーケット大学行進曲 (Marquette University March) (1924) * 行進曲《再生 (Revival)(1876) *
 オペレッタ《クリスと不思議なランプ (Chris and the Wonderful Lamp)(1876) 序曲 *
 行進曲《まっすぐ前へ (Right Forward)(1881) **
 組曲《私のノートのページ (Leaves from My Notebook)(1923) *
  愛想いいホステス (The Genial Hostess) キャンプファイア・ガールズ (Campfire Girls)
  元気のいいお転婆娘 (The Lively Flapper)
 行進曲《右、左 (Right-Left)*
 (キース・ブライアン 編曲 * ロラス・シッセル 編曲 ** スーザ、キース・ブライアン 編曲 ***)
  王立スウェーデン海軍バンド キース・ブライアン (指揮)
 [録音 2010928日-30日 海軍将官教会 (Amiralitetskyrkan) (ウルリカ・ピア) (カールスクルーナ、スウェーデン)]

◇キース・ブライアン Keith Brion によるスーザ John Philip Sousa のウィンドバンド音楽シリーズ。第12集には、1876年の行進曲《再生》やスーザが海兵隊バンドの指揮者を務めていたころの行進曲《まっすぐ前へ》といった初期の作品から、ガールスカウト The Campfire Girls of America に捧げられた1923年の組曲《私のノートのページ》や、1924年のフォックストロット《桃とクリーム》まで、幅広い年代の作品が収録されています。ギルバート&サリヴァンのオペレッタの歌をメドレーにした行進曲《ミカド》、第18代アメリカ合衆国大統領ユリシーズ・グラントの葬儀で演奏された葬送行進曲《名誉ある戦死者》。オペレッタ《クリスと不思議なランプ》の序曲は、これが世界初録音です。第11(8.559690) につづき王立スウェーデン海軍バンドの演奏です。

Naxos 8.573137 エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) (ヘンニング・クラッゲルード、ベルント・シーメン・ルンド 編曲)
 ヴァイオリンと室内管弦楽のための3つの協奏曲
 ヴァイオリンソナタ第1番 ヘ長調 Op.8 (ヴァイオリンと室内管弦楽のための)
 ヴァイオリンソナタ第2番 ト長調 Op.13 (ヴァイオリンと室内管弦楽のための)
 ヴァイオリンソナタ第3番 ハ短調 Op.45 (ヴァイオリンと室内管弦楽のための)
  ヘンニング・クラッゲルード (ヴァイオリン) トロムソ室内管弦楽団
 [録音 201317日-11日 グロンノーセン教会 (トロムソ、ノルウェー)]

◇ヘンニング・クラッゲルード Henning Kraggerud (1973-) は、彼の世代のトップを走るノルウェーのヴァイオリニスト。かつて彼がピアニストのヘルゲ・ヒェクスフースの共演で録音したグリーグのヴァイオリンソナタ (8.553904) は、彼のレパートリーの中でももっとも大切にされている作品です。作曲家でもあるクラッゲルードは、その3曲のソナタを、トロムソ室内管弦楽団のメンバー、ベルント・シーメン・ルンド Bernt Simen Lund の協力を得て「ヴァイオリンと室内楽のための協奏曲」に作り上げました。室内楽の感覚を保つため、弦楽オーケストラをメインに管楽器は付加的に使われています。

Simax PSC1193 クラウス・エッゲ (1906-1979) 室内楽作品集
 ヴァイオリンソナタ Op.3 (1932) 協奏的二重奏曲 (Duo concertante) Op.23 (1945-51) (ヴァイオリンとヴィオラのための)
 ピアノ三重奏曲 Op.14 (1940)
  アイナル・ヘンニング・スメビ (ピアノ) トール・ヨハン・ボーエン (ヴァイオリン) ベネディクト・ロワイエ (ヴィオラ)
  ヨハンネス・マッテンス (チェロ)
 [録音 2011104日-7日、2012217日-19日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)]
 [制作 トニー・ハリソン、スティーヴン・フロスト (三重奏曲)  録音 ジェフ・マイルズ] 試聴盤

◇クラウス・エッゲ Klaus Egge (1906-1979) は、20世紀、とりわけ1950年代の北欧の音楽シーンでもっとも重要な作曲家とみなされているひとりです。ノルウェー民俗音楽の豊かな遺産で知られるテレマルク地方の生まれ。民俗音楽とともに育ち、1929年にオルガニストの資格をもってオスロの音楽院を卒業した後は、ファッテイン・ヴァーレンの下で作曲を学び、ベルリンの音楽アカデミーで研究を続けました。交響曲、ピアノ協奏曲、ピアノ曲、室内楽曲を中心に作曲し、その多くがノルウェー音楽のレパートリーとして定着しています。Simax レーベルを擁する Grappa グループは、これまで、ピアノソナタ第1番《夢の詩》・第2番などピアノソロのための作品全集 (Simax PSC1131) や、Aurora レーベルで交響曲第1番とピアノ協奏曲第2(NCD-B4936) と交響曲第2番・第4番とチェロ協奏曲 (NCD-B4937) をリリースしてきました。新しいアルバムではエッゲの室内楽曲が3曲紹介されます。

 1932年のヴァイオリンソナタはエッゲの最初期の作品のひとつです。民俗音楽をインスピレーションの源としながら、ロマンティシズムに背を向けた不協和の響きがすでに聞こえてくる音楽です。1949年のピアノ三重奏曲は、彼が作曲家として認められるきっかけとなった作品です。後のエッゲの作品に特徴的な多調性が用いられ、調性の一層の展開が図られています。ヴァイオリンとヴィオラのための《協奏的二重奏曲》は1949年から1951年にかけて作曲されました。演奏されることの多いピアノ三重奏曲にくらべ、あまり注目されてこなかった作品です。民俗音楽にルーツをもちながら、伝統的な「旋律」から離れた語法と自由な調性で書かれています。

 このディスクの録音セッションには、さまざまなスタイルとジャンルの作品を手がける音楽家たちが参加しました。グリーグとセーヴェルーのピアノ曲や現代の音楽の録音で知られる、ノルウェー音楽アカデミーの教授、アイナル・ヘンニング・スメビ Einar Henning Smebye (1950-)。アカデミーを卒業後、アメリカに渡ってカミラ・ウィックスに師事し、ピリオド楽器によるアンサンブル Fragaria Vesca を創設したトール・ヨハン・ボーエン Tor Johan Bøen (1971-)。パリに生まれ、オスロのアカデミーでトムテルに学んだベネディクト・ロワイエ Benedicte Royer (1987-)。アカデミーのトルルス・モルクとクヴァルヴァインの下で学び、オスロ・フィルハーモニック管弦楽団に所属しながらソロと室内楽の活動をするチェリスト、ヨハンネス・マッテンス Johannes Martens (1977-)。エッゲの音楽に共感を寄せるアーティストたちです。

 アルバムのブックレットには、アウグスト・アルベットセン August Albertsen が執筆した『20世紀北欧の文化と音楽生活の中心人物 (A central figure of Nordic culture and music life in the twentieth century)』と題したライナーノーツが掲載されています (アンドリュー・スミス 英訳)。エッゲという作曲家を知るうえでとても貴重な資料です。

 このアルバムは、シーグル・スロッテブレックのグリーグ・アルバム『蝶々を追って』 (PSC1299) をはじめとする Simax 録音の制作を担当、このエッゲのアルバムで三重奏曲の録音を前にして亡くなったイギリス出身のプロデューサー、トニー・ハリソン Tony Harrison (1957-2012) の思い出に捧げられました。

Simax PSC1264 北欧の春 (Nordic Spring) − 弦楽オーケストラのための北欧の音楽
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 組曲《ホルベアの時代から (Fra Holbergs tid)Op.40
クット・アッテルベリ (1887-1974) 組曲第3番 嬰ハ短調 Op.19-1 (ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽オーケストラのための)
ヨハン・スヴェンセン (1840-1911) ロマンス (Romance) ト長調 Op.26 (ヴァイオリンと管弦楽のための)
カール・ニルセン (1865-1931) 小組曲 (Lille suite) FS6 Op.1 (弦楽のための)
エドヴァルド・ブレイン (1887-1957) セレナード (Serenade) (1947) (ヴィオラと管弦楽のための)
ジャン・シベリウス (1865-1957) 悲しいワルツ (Valse triste) Op.44-1
  ノルウェー室内管弦楽団 テリエ・トンネセン (ヴァイオリン、リーダー) ラーシュ・アネシュ・トムテル (ヴィオラ)
 [録音 2012101日-5日、2013226日 ロンメダーレン教会 (ベールム、ノルウェー)]
 [制作 クシシュトフ・ドラーブ  録音 アルネ・アクセルベルグ] 試聴盤

◇ノルウェー室内管弦楽団 Norwegian Chamber Orchestra/Den norske kammerorkester (NCO) が創設されたのは1977年。オスロ・フィルハーモニックのメンバーをはじめノルウェーの優れたプレーヤーが集まった非常設のこのプロジェクト・オーケストラは、アイオナ・ブラウンやライフ・ウーヴェ・アンスネスといった歴代の芸術監督やリーダーとともに経験を積み、35年を経た今、ノルウェーと北欧、そして世界のクラシカル音楽シーンを彩る室内管弦楽団のひとつに成長しました。現在の芸術監督は、ノルウェーを代表するヴァイオリニストのひとり、オスロ・フィルハーモニックのコンサートマスターを務めるテリエ・トンネセン Terje Tønnesen (1955-) です。1972年にデビューした後、1977年に初めてこの室内オーケストラの芸術監督に指名されました。ノルウェー室内管弦楽団とトンネセンの最新アルバム『北欧の春』。躍動する春、やさしく語り合う春、物思いに耽る春……。アルバム最初のグリーグの組曲《ホルベアの時代から》は、彼らが1979年に録音した最初の演奏が今もひとつのスタンダードとされる作品です。スウェーデンのアッテルベリ Kurt Atterberg (1887-1974) の代表作に挙げられる組曲第3番、スヴェンセン Johan Svendsen (1840-1911) の優美な《ロマンス》、「交響曲作家」カール・ニルセン Carl Nielsen (1865-1931) がチャーミングな表情を見せる《小組曲》、シベリウス Jean Sibelius (1865-1957) の《悲しいワルツ》。これら世界各地の弦楽オーケストラのスタンダード・レパートリーとなった、「われわれの知る最良の北欧の弦楽作品」 (トンネセン) に、エドヴァルド・ブレイン Edvard Bræin (1887-1957) の書いたメロディックでメランコリックな気分の《セレナード》が合わせて演奏されます。エドヴァルド・ブレインは、オルガニスト、音楽教師、指揮者、作曲家としてクリスチャンサンの音楽活動に貢献し、みずから収集した地域の民謡を出版したことでも知られます。彼の子が、有名な管弦楽曲《外海へむけて》を作曲したエドヴァルド・フリフレート・ブレイン Edvard Fliflet Bræin (1924-1976) です。この《セレナード》とアッテルベリの曲には、現代を代表するヴィオラ奏者のひとり、ラーシュ・アネシュ・トムテル Lars Anders Tomter (1959-) が参加しました。録音セッションが行われたのはベールムのロンメダーレン教会。ベテラン・エンジニアのアルネ・アクセルベルグ Arne Akselberg が録音を担当しています。

Sterling CDA1678-2 CDR アッラン・ペッテション (1911-1980) 歌曲集
 6つの歌 (6 sånger) (1935) 裸足の歌 (Barfotasånger) (1943-45) (全24曲)
  トシュテン・モッスベリ (テノール) アンデシュ・カールクヴィスト (ピアノ)
 [録音 2005812日-13日]

Sterling CDA1679-2 CDR リンデ、ラーション 歌曲集
ブー・リンデ (1933-1970) アンナの物語 (Annas sagor) Op.2
 春を歌う14の歌 (Fjorton sånger om våren) Op.40
  春分 (Vårdagjämning) 二本指の春のエチュード (Våretyd för två fingar) 空から雨が (Regn Fall sky)
  りんごの木と梨の木 (Äppleträd och päronträd) こだまの夕暮れ (Ekokväll) 春のふしぎ (Vårmysterium)
  あなたが僕に口づけした牧場 (Den ängen där du kysste mig) キリスト者の信仰告白 (Kristen trosbekännelse)
  かっこうの鳴き声 (Gökrop) すべての風に (För alla Vindar) 種を蒔く人 (En såningsman)
  牧歌と警句 (Idyll och epigram) Prinsessan Juni 最後に (Till sist)
 夏の休暇 (Sommarlov) Op.34 − 愛犬ミュッレは毛むくじゃらの獣 (Mulle, vår hund är en lurvig best)
ラーシュ=エーリク・ラーション (1908-1986)
 9つの歌 (Nio sanger) Op.35 − 月の出を待つ (Jag vänter månen) (第2曲)
  山と暗い海の彼方に (Bortom berg och mörka vatten) (第4曲)  セレナード (Serenad) (第3曲)
  空と花とひばりと (Skyn, blomman och lärka) (第7曲)
 8つの歌 (Åtta sånger) Op.52 − 君こそが祈り (Du är bonen) (第2曲) 永遠に (Det var oändeligt) (第3曲)
 12の歌 (Tolv visor) (1955) − 薬草 (Läkedomsört) (第9曲)
  リーサ・グスタフソン (ソプラノ) モッテン・ランドストレム (ピアノ)
 [録音 20091月]

◇ブー・リンデ Bo Linde (1933-1970) は、歌曲に深い関心を寄せたスウェーデン作曲家のひとりです。120曲あまりの作品を残しながら、今日ではめったに歌われなくなりました。その理由として、幅広い音域と高度の技巧を求められることが挙げられるといいます。リーサ・グスタフソン Lisa Gustafsson がモッテン・ランドストレム Mårten Landström と共演した歌曲集《春を歌う14の歌》などの作品は、今回初めて録音で紹介されます。ストックホルムのアカデミーに学んだリンデに作曲を教えたラーション Lars-Erik Larsson (1908-1986) の作品が一緒に収録されました。

Sterling CDA1680-2 CDR ロマンティックなシルエット (Romantic Silhouettes)
ロベルト・シューマン (1810-1856) アベッグ変奏曲 Op.1
 幻想小曲集 Op.12 − 夕べに 飛翔 なぜ 気まぐれ
フランツ・リスト (1811-1886) 愛の夢第3番 ハンガリー・ラプソディ第6番
マックス・レーガー (1873-1916) シルエット Op.53
オトマル・シェック (1886-1957) 2つのピアノの小品
  マリア・シールグレン (ピアノ)
 [録音 20123月、4月]

Sterling CDA1681-2 ハインリヒ・カミンスキ (1886-1946) クラリネットをともなう室内楽作品集
 ピアノ、クラリネット、ヴィオラとチェロのための四重奏曲 Op.1b (1912)
 クラリネット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲 (1924)
 3つの宗教的歌曲 (Drei geistliche Lieder) (1922-23) (声、ヴァイオリンとクラリネットのための)
  シュテファン・ジーゲントハーラー (クラリネット) コーラ・イルゼン (ピアノ)  ウルリヒ・アイヒェナウアー (ヴィオラ)
  グーオ・シーフェン (チェロ) オリヴィエ・ダルブレ (ホルン) コーリャ・レッシング (ヴァイオリン)
  マーク・ゴトーニ (ヴィオラ) ペーター・ヘール (チェロ) アンナ・マリア・パンマー (ソプラノ)
 [録音 2005314日、2012514日]

Sterling CDA1682-2 CDR スウェーデン・ロマンティック歌曲集 1850年-1930
アードルフ・フレードリク・リンドブラード (1801-1878) 夜のすみれ (Nattviolen)
 エーリク十四世に歌うカーリン・モンスドッテルの子守歌 (Karin Månsdotters vaggvisa for Erik XIV)
 ある夏の日 (En sommardag) 夏の朝 (En sommarmorgon)
カール・レオポルド・シェーベリ (1861-1900) 長い日 (Den långa dagen) 静かな夕べ (Aftenen er stille)
 月の出 (Månuppgång) 妖精のささやき (Alfvernes hvisken) トゥーネナ (音楽) (Tonerna)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル (1871-1927)
 『孤独の想い』の7つの詩 (Sju dikter ur 'Ensamhetens tankar') Op.7
  君は私を愛してくれていたわたしを愛してくれていた (Du had mig kär) 孤独のうちに歳月は (I enslighet försvinna mina år)
  ローマ、わが青春のローマで (I Rom, i Rom, dit ung jag kom)
  先祖には大きな酒杯が (Min stamfar hade en stor pokal) さあ友よ、腰をおろそう (Kom vänner låt oss sätta oss ned)
  君は名声を求めた (Du sökte ryktbarnet) わたしの魂のなかには (Där innerst i min ande bor en gnista)
 星の瞳 (Stjärnöga) Op.20-1
テューレ・ラングストレム (1884-1947) メロディ (Melodi) 夜の翼 (Vingar i natten) 夏の夜 (Sommarnatten)
 ただ一度の時 (Den enda stunden) ヴィッレモ (Villemo) 夜想曲 (Notturno) 雁が渡っていく (Vildgässen flytta)
 老いしもの (Den gamle) 苦痛に (Till smärtan) 枯れ木 (Trädet som dör) 夜への祈り (Bön till natten)
 別れ (Avskedet) 風と木 (Vinden och trädet) 遠くから来た娘 (Flickan från fjärran)
  トシュテン・モッスベリ (テノール) アンデシュ・カールクヴィスト (ピアノ)
 [録音 20121122日-23日、20061019日、2007428日]

Sterling CDS1097-2 German Romantics CDR ハインリヒ・ホフマン (1842-1902) 管弦楽作品集
 劇的序曲 Op.28 交響曲 変ホ長調 Op.22 《フリチョフ》 ハンガリー組曲 Op.16
  アルテンブルク=ゲーラ歌劇場管弦楽団 エーリク・スレーン (指揮)
 [録音 20091130日-123日]

Sterling CDS1098-2 Swiss Romantics CDR ヨアヒム・ラフ (1822-1882) テ・デウム WoO.16
 深き淵より Op.141 主の祈り WoO.32 アヴェ・マリア WoO.33 4つのマリアの交唱 WoO.27
  カールスタード室内合唱団 ストックホルム・シンガーズ ヨーテボリ歌劇場管弦楽団
  ヘンリク・シェーファー (指揮) ブー・アウレル (指揮) スサンナ・アンデション (ソプラノ)
 [録音 20111016日-18日、2012525日]

 

リリース情報 − Jazz

Storyville 101 4281 イェスパー・ロンゴー・トリオ − Walk Tall, the Adderley Project
 Walk Tall Aya Start Fell on Alabama Nippon Soul The Reverend Wheels A Sleeping Bee This Here
 Minha de Saudade Funny Games Sack O' Woe
  イェスパー・ロンゴー・トリオ
   イェスパー・ロンゴー (ベース) ハンス・ウルリク (テナーサックス) ニクラス・クヌセン (ギター)

◇デンマークを代表するベーシスト、イェスパー・ロンゴー Jesper Lungaard がハンス・ウルリク Hans Ulrik とニクラス・クヌセン Niclas Kundsen2004年に結成したトリオが、アダレイ・ブラザーズに捧げるオマージュ。

 

リリース情報 − Blues, Folk, Pop & World Music

heilo HCD7271 ユンニ・ローヴリ − 光 (Lux)
 En (ひとつ) Aften Psalme "Dagen viger og gaar bort" (夕べの賛美歌「一日が終わる」)
 Nu solen går ned (今、太陽が沈む) Nu Dagens Lys sig sniger hen (日の光が静かに消えていく)
 Vel oplyste Læremester! (先生、教えてください!)
 En liten vise "Om kvelden når det mørkner" (小さな歌「闇の訪れる夕暮れになると」) Ned i vester (西に太陽が沈む)
 Byssan byssan (子守歌)
  ユンニ・ローヴリ (ヴォーカル) ホーコン・テリーン (ベース) ランディ=メレーテ・ルーセット (グラス)
  リヴ=ヨールン・ベルグセット (グラス)
 [録音 レインボー・スタジオ (オスロ)]
 [制作 ユンニ・ローヴリ、ホーコン・テリーン、ランディ=メレーテ・ルーセット、リヴ=ヨールン・ベルグセット
  録音 ヤン・エーリク・コングスハウグ、ペール・エスペン・ウシュフィヨルド] 試聴盤

◇ノルウェーでもっとも多彩な活動をするフォークシンガーのひとり、ユンニ・ローヴリ Unni Løvlid。ノールフィヨルドのホルニンダールに生まれ、伝統の歌唱法を学んだ後、ノルウェー国立音楽アカデミーに進みさまざまな角度から民俗音楽を研究しました。世界各地のミュージシャンとジャンルを超えた活動をともにし、芸術音楽の分野では、ノルウェーの作曲家ヌールハイムの叙事的大作《夢の詩 (Draumkvedet)》の録音 (Simax PSC1169) に参加しています。『Vita(2005) (heilo HCD7197)、『RUSK II(2006) (heilo HCD7199)、『儀式 (Rite)(2008) (Grappa GRCD4223) −− 彼女がこれまでに発表してきたアルバムはそれぞれに独自のコンセプトをもち、その主題に沿った選曲が行われています。2013年の新しいアルバム『光 (Lux)』は「避けられないもの」が主題です。「夜のとばりが道に降り、秋が近づいてくる」あるいは「太陽は沈み、夕暮れのやすらぎが大地にひろがる」、そして究極は「死」……「灯を消し、わが扉を閉じる」。《小さな歌》は、ホルニンダールの民謡を作曲家のカタリヌス・エリング Catharinus Elling (1858-1942) が編曲した旋律に「闇の訪れる夕暮れになると……」の歌詞をつけた作品です。主な編曲はローヴリとベーシストのホーコン・テリーン Håkon Thelin が行い、作曲家のヨン・オイヴィン・ネス Jon Øivind Ness (1968-)2曲の編曲に参加しています。録音セッションは、オスロのレインボースタジオで行われ、ECM のアルバムで知られるヤン・エーリク・コングスハウグ Jan Erik Kongshaug がペール・エスペン・ウシュフィヨルド Peer Espen Ursfjord と共同で録音とマスタリングにあたりました。ブックレットには、ノルウェー語の原詩と合わせて短い注釈がノルウェー語、英語、フランス語、ドイツ語で掲載されています。

heilo HCD7274 イェルムン・ラーシェン・トリオ − 旅 (Reise)
 Reiseslått (旅の歌) Tøyenvals (トイエンワルツ) Eleseus' vuggeslått I (エレセウスの子守歌 I)
 Brureslått (花嫁の歌) Menuett i A (メヌエット イ長調) Argentum (銀) Valsoman (オマーンワルツ)
 Solistpolka (ソリストポルカ) Eleseus' vuggeslått II (エレセウスの子守歌 II) Midnattsang (真夜中の歌)
  イェルムン・ラーシェン・トリオ
   イェルムン・ラーシェン (フィドル) アンレアス・ユートネム (ピアノ、ハルモニウム) ソンレ・マイスフィヨルド (ベース)
 [録音 2012123日-5日 ペッテシェン・コロニアル音響スタジオ (ホネフォス、ノルウェー)]
 [制作 イェルムン・ラーシェン・トリオ  録音 エスペン・アムンセン  ミクシング ヤン・エーリク・コングスハウグ] 試聴盤

◇ノルウェーのフィドル奏者、作曲家でもあるイェルムン・ラーシェン Gjermund Larsen (1981-)。オーレ・ブル・アカデミーの学生時代にフィドルグループ、マヨルシュトゥーエン Majorstuen のメンバーになり、ノルウェーのグラミー賞にあたるスペルマン賞を受賞、全国規模の民俗音楽コンペティションに優勝、ノルウェー=フィンランドのバンド、フリッグ Frigg で演奏、クリスチャン・ヴァルムロードのコンテンポラリーミュージック・アンサンブルに参加と、彼は若くして輝かしい名声を獲得し、すでに、ジャンルを超えた活躍で知られるフィドル奏者のニルス・オークランの後を継ぐ音楽家と目されています。イェルムンがアンレアス・ユートネム Andreas Utnem、ソンレ・マイスフィヨルド Sondre Meisjord と組んだトリオ。2008年スペルマン賞を受けた『到着 (Ankomst)(2008) (HCD7235)、『黄金 (Aurum)(2010) (HCD7252) につづくアルバム第3作は『旅 (Reise)』です。優雅、上品なリズム、豊かな色彩と広がる空間。最初の《旅の歌》から《真夜中の歌》まで、「中部ノルウェー、ノルトロンデラグに伝わる音楽を基礎にみずからの新しい音楽宇宙を創造する」の考えに沿った10曲はイェルムンが作曲しました。妻となる女性への結婚のプレゼントに書いた《花嫁の歌》のように、イェルムンの私生活を垣間見せる作品もはさまれます。編曲はトリオの三人で行いました。旅が始まる……。ホネフォスの新しいスタジオ、ペッテシェン・コロニアル音響スタジオ Pettersens Kolonial Lydstudio でセッションが行われ、エスペン・アムンセン Espen Amundsen がエンジニアリング、レインボー・スタジオのヤン・エーリク・コングスハウグ Jan Erik Kongshaug がミクシングを担当しました。


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CD Artwork © Alba (Finland), BIS, Sterling (Sweden), Crystal Classics (Germany), dacapo, Storyville (Denmark), Globe (The Netherlands), Naxos Rights International