Newsletter No.48   15 October 2002

 

新譜情報

BIS CD1174 ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809) ピアノソナタ集 第8
 ソナタ第28番 ニ長調 HobXVI/5a ソナタ第29番 変ホ長調 HobXVI/45 ソナタ第30番 ニ長調 HobXVI/19
  ロナルド・ブラウティハム (フォルテピアノ)

◇オランダのピアニスト、ロナルド・ブラウティハム Ronald Brautigam (1954-) の、ハイドンにゆかりがあるとされる楽器による演奏。創意に富んだハイドンの音楽の輝かしさとユーモアを的確に表現した演奏と、雰囲気のある録音が評価されているシリーズ。

BIS CD1240 イングヴァル・リードホルム (1921-) 管弦楽作品集
 管弦楽のためのポエシス (Poesis per orchestra) (1963)
 古い世界からの挨拶 (Greetings from an Old World) (1976)
 瞬間、君の心の内が (stund, när ditt inre) (1998) (バリトンと管弦楽のための)
 コンダク (Kontakion) (1978)
  グンナル・イーデンスタム (ピアノ) ビョン・マルムクヴィスト (ダブルベース)
  ニクラス・ヴェルトマン (チェロ) ペーテル・マッテイ (バリトン)
  オーディン・ハーゲン (トランペット) エヴァ・ペッテション=ヴェルトマン (バスーン)
  ノールショーピング交響楽団 リュー・チャー (指揮)

◇スウェーデン作曲界の長老インヴァル・リードホルム Ingvar Lidholm (b.1921) の管弦楽曲の全作品を3枚のディスクに録音するシリーズ。《管弦楽のためのポエシス》は、ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団創設50周年記念の委嘱作品 (1964年、ヘルベルト・ブルムステット指揮で初演) (Swedish Society Disofil SCD1027)。楽器の効果的な使い方と、ピアノのカデンツァでの独奏者の自由なアドリブに特徴があります。

 《古い世界からの挨拶》では、ハインリヒ・イザーク Heinrich Isaac (c.1450-1517) の《インスブルックよ、さようなら (Innsbruck, ich muss dich lassen)》が基本テーマとなり、旋律の断片、あるいは完全な引用という形で作品全体に姿を見せます。さまざまな響きをイザークの歌と重ね合わせて表現する、"出発" の不安と憂鬱と悲しみ、そして、期待と喜びといった感情。リードホルムの成熟した作曲技法が発揮された作品といわれます。アメリカ合衆国建国200周年記念の曲として委嘱されました。ライフ・セーゲルスタム指揮スウェーデン放送交響楽団 (Caprice CAP21366) とロジェストヴェンスキー指揮王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 (Chandos CHAN9231) 以来の録音です。

 《コンダク (Kontakion)》のタイトルは、ギリシャ正教の儀式で唱える短い聖歌。正教会の聖歌の旋律が素材として使われています。語られるのは、苦痛、怒り、苦悩、救済、あきらめ。"レクイエム" ともみなされる作品です。ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団の (当時の) ソ連ツアー (1979年) に際して委嘱。セーゲルスタム (Caprice CAP21366) と、初演者ロジェストヴェンスキーの指揮 (Chandos CHAN9231) による、いずれも王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団の録音があります。

 《瞬間、君の心の内が (stund, när ditt inre)》は、エーリク・ユーハン・スタグネリウス Erik Johan Stagnelius の詩「Vän! I förödelsens stund (友よ! この陰鬱な時)」をテクストに、バリトンが歌う作品 (ペーテル・マッテイ Peter Mattei は初演者)。曲名は、第1行の『Vän! I förödelsens stund, när ditt inre av mörker betäckes (友よ! この陰鬱な時、君の魂は暗黒におおわれ)」』からとられました。ノールショーピング交響楽団とリュー・チャー Lü Jia は、フルメリの協奏曲集 (Caprice CAP21644) など、録音での活躍も目立つようになってきています。

BIS CD1280 アントニオ・フランシスコ・ブラーガ (1868-1945) 悪夢 (1895) オペラ《ジュピーラ》 (1899)
  エリアーネ・コエーロ (ソプラノ) ロサーナ・ラモーサ (ソプラノ) マリオ・カッラーラ (テノール)
  フィリップ・ジョル (バリトン) サンパウロ交響楽団・合唱団 ジョン・ネシュリング (指揮)

BIS CD1300 武満徹 (1930-1996)
 ア・ストリング・アラウンド・オータム (A String Around Autumn) (1989) (ヴィオラと管弦楽のための)
 ウォーター・ドリーミング (I Hear the Water Dreaming) (1987) (フルートと管弦楽のための)
 ア・ウェイ・ア・ローンU (A Way a Lone II) (1981) (弦楽オーケストラのための)
 リヴァラン (riverrun) (1984) (ピアノと管弦楽のための)
  フィリップ・デュークス (ヴィオラ) シャロン・ベザリー (フルート) 小川典子 (ピアノ)
  BBCウェールズ国立交響楽団 尾高忠明 (指揮)

BIS CD1304 モーリス・デュリュフレ (1902-1986) オルガン作品全集
 ソワッソン大聖堂のカリヨンの主題によるフーガ 作品12
 前奏曲、アダージョと「来たれ創り主なる聖霊よ」によるコラール変奏曲 作品4
 エピファニーのイントロイトゥスによる前奏曲 作品13
 アランの名による前奏曲とフーガ 作品7 スケルツォ 作品2 瞑想曲 組曲 作品5
  ハンス・ファーギウス (オルガン)

BIS CD1349 フィンランドの賛美歌 第2
オッリ・コルテカンガス (1955-) (編曲) 最初に井戸を掘った者は、主よ (Jo varhain Herra annoit) (Vk512)
 幼子を愛する神 (Ystävä sä lapsien) (Vk492)
イルッカ・クーシスト (1933-) (編曲)
 来たれイエス、大いなる慈悲の方 (Saavu Jeesus suuri armon tuoja) (Vk357)
 この地は主のもの (Maa on niin kaunis) (Vk30)
 翼をひろげよ、おお主よ (Mua siipeis suojaan kätke) (Vk552)
ヘルマン・レヒベルガー (1947-) (編曲) お助けください、おおイエスよ (Auta oi Jeesus) (Vk385)
 主よ、あなたは天空を花で埋め (Taas kukkasilla kukkulat) (Vk572)
ハッリ・アハマス (1957-) (編曲) Oi rakkain Jeesukseni (Vk63)
 神と神の子羊の約束に感謝せよ (Kiitos olkoon Jumalalle) (Vk307)
 主をたたえよ (Kiitos nyt Herran) (Vk329)
カリ・ティッカ (1946-) (編曲) 主の善行を喜べ (Nyt Herran hyvyydestä) (Vk 330)
 真実の精神 (Totuuden Henki) (Vk484) 砂漠を進みゆく (Nyt kulkee halki korpimaan) (Vk498)
 いと高きところにおわす神を讃えん (Herraa hyvää kiittäkää) (Vk332a+b)
カレヴィ・アホ (1949-) (編曲)
 イエスよ、あなたのおそばに戻らせてください (Sinun luoksesi, Jeesus) (Vk557)
オスモ・ヴァンスカ (1953-)
 主に見いだされた日を覚えています (Muistan päivää autuasta) (Vk312)
ヤーコ・クーシスト (1974-) わたしの救い主を見たとき
(Oi Herra jos mä matkamies maan) (Vk631a) 
  ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)

◇フィンランドの賛美歌をオーケストラで。

BIS CD1435 クラシカル・カークビー − オルフェウスとコリンナ
ヘンリー・ローズ (1596-1662) Legousin hai gunaikes
 Away, away, Anacreon ('Anacreon's Ode English'd') Anacreon's Ode, call'd The Lute (original Greek)
 Anacreon's Ode, call'd The Lute (English'd) オルフェウスの神への讃歌 (Orpheus' Hymn to God)
 At dead low ebb of night ('
A tale out of Anacreon')
ジョン・ブロウ (1649-1708) 愛の女神に寄せるサッフォー (Sappho to the Goddess of Love)
 美の女神に寄せるサッフォー (Sappho to the Goddess of Beauty)
ジョン・ウィルソン (1595-1674) Diffugere nives Integer vitæ
トマス・カンピオン (1567-1620) コリンナがリュートに歌う時 (When to her lute Corinna sings)
ジョン・エクルズ (c.1668-1735) Corinna now you'r young and gay
ニコラス・ラニエール (1588-1666) Hero and Leander (Nor com'st thou yet)
アルフォンソ・フェラボスコ二世 (before1578-1628) So beautie on the waters stood
モーリス・グリーン (1696-1755) オルフェウスはリュートに歌う (Orpheus with his lute)
ジョン・ウェルドン (1676-1736) Stop, O ye waves
ウィリアム・ボイス (1711-1779) When Orpheus went down to the Regions below
 An answer to Orpheus and Euridice
  エマ・カークビー (ソプラノ) アンソニー・ルーリー (テオルボ、リュート)

Caprice CAP21664 ロベルト・シューマン (1810-1856) ピアノ作品集
 アベッグ変奏曲 (Thème sur le nom Abegg, varié pour le pianoforte) 作品1
 蝶々 (Papillons) 作品2 ダーヴィト同盟舞曲集 (Davidsbündlertäntze) 作品6
  マッティ・ヒルヴォネン (ピアノ)

◇スウェーデンのピアニスト、マッティ・ヒルヴォネン Matti Hirvonen が弾くシューマンの初期作品集。シベリウス・アカデミーと王立音楽大学 (ストックホルム) で学んだ後、ヒルヴォネンはロンドンでピーター・フォイクトワンガー Peter Feuchtwanger (ピアノ) とジェフリー・パーソンズ Geoffrey Parsons (歌曲解釈) に師事。タティアーナ・ニコライエワ Tatiana Nikolaiwa とアンドラーシュ・シフ Andras Schiff のマスタークラスにも参加しています。室内楽奏者、伴奏者としてカール・ライスター Karl Leister (クラリネット)、トルルス・モルク Truls Mørk (チェロ) ら器楽奏者、歌手のエリーザベト・セーデシュトレム Elisabeth Söderström やヒレヴィ・マッティンペルト Hillevi Martinpelto (“北国の歌”(Phaedra 292 004))、ウッレ・ペーション Olle Persson (“鏡”(Daphne DAPHNE1014)) らとコンサートや録音で共演。現代曲を得意とするソロイストとしても活動しています (“パルス”(Daphne DAPHNE1012))。シューベルトやシューマンらのドイツ・ロマンティシズム音楽も彼のレパートリーです。

 ヴィルトゥオーゾ性がありながら、それだけに終わらない輝かしい小品《アベッグ変奏曲》、想像力に富んだ、愛らしい音楽《蝶々》、壮大に構想され、劇的な起伏をもち、ときに鋭い感受性も示す《ダーヴィト同盟舞曲集》。ヒルヴォネンは美しく透明な響きのピアノを聴かせ、もったいぶったところのない演奏が、作曲者との感情の自然な交流を感じさせます。スタジオの空気をいっしょにとらえた録音も魅力で、胸の中にそっと音楽が入り込んできます。

EMI Classics - Classics for Pleasure CDZ5 75805-2
アルヴォ・ペルト (b.1935) フラトレス (Fratres) (ヴァイオリンとピアノのための) (1977 rev.1980)
 ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス (Cantus in memory of Benjamin Britten) (1976)
 スンマ (Summa) 鏡の中の鏡 (Spiegel im Spiegel) (ヴァイオリンとピアノのための)
 フェスティーナ・レンテ (Festina lente) (1988-90)
 タブラ・ラサ (Tabula rasa) (2つのヴァイオリン、弦楽オーケストラとプリペアードピアノのための)
  タズミン・リトル (ヴァイオリン) マーティン・ロスコウ (ピアノ)
  ロバート・オルドウィンクル (プリベアードピアノ) ボーンマス・シンフォニエッタ
  リチャード・ストゥート (指揮、ヴァイオリン) [EMI-Eminence CD-EMX2221]

◇1993年録音。

EMI Classics - Classics for Pleasure CDZ5 75806-2
ジャン・シベリウス (1865-1957)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 [EMI CDM7 64659-2/EMI-Eminence CD-EMX2203]
アントニーン・ドヴォルジャーク (1841-1904)
 ヴァイオリン協奏曲 イ短調 B108 作品53 [Classics for Pleasure CD-CFP4566]
  タズミン・リトル (ヴァイオリン)
  ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団 ヴァーノン・ハンドリー (指揮)

◇1998年 (シベリウス)、1989年 (ドヴォルジャーク) 録音。

Kontrapunkt 32327 ランゴー、モーテンセン、ピアノ作品集
ルーズ・ランゴー (1893-1952) 狂気の幻想曲 (Vanvidsfantasi) BVN327 (1947 rev.1949)
 花のスケッチ (Blomstervignetter) (第1版) BVN56 (1913)
  サンザシ (Rødtjørn) 睡蓮 (Aakande) 忘れな草 (Forglemmigej) ヒナギク (Tusindfryd)
 狂信家 (La Béguinage) (小ピアノソナタ) BVN369 (1948-49)
 花のスケッチ (Blomstervignetter) (第2版) BVN424 (1951)
オトー・モーテンセン (1907-1986) 夜想曲 (Nocturnes) (1978)
  トーヴェ・レンスコウ (ピアノ)

◇カール・ニルセン以来現代的な音楽が主流をしめるようになった20世紀デンマーク音楽界にあって、ロマンティシズム音楽に愛着をもちつづけたふたり、ルーズ・ランゴー Rued Langgaard (1893-1952) とオトー・モーテンセン Otto Mortensen(1907-1986) のピアノ作品集。トーヴェ・レンスコウ Tove Lønskov はコペンハーゲン生まれ。ユラン音楽アカデミー卒業後、パリでマグダ・タリアフェロ Magda Tagiaferro とヴラド・ペルルミュテール Vlado Perlemuter、ローマでグイド・アゴスティ Guido Agosti の元で学びました。北ユラン音楽アカデミー (オルボー)、1981年からはコペンハーゲンの王立音楽アカデミーで教えています。ソロイストと室内楽奏者として内外でコンサート活動を行い、ご主人のロドルフォ・ランビアス Rodolfo Llambias とのデュオも有名です。2002年春には東京でも初のコンサートを行いました。Kontrapunkt にブラームスとシューベルトの2台 (と4手) のピアノのための作品を録音。ソロのアルバムはポウル・シアベク Poul Schierbeck (1888-1949) 作品集 (Kontrapunkt 32310) が代表作です。24ビット録音。


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