Newsletter No.49   15 November 2002

 

新譜情報

Acoustica ACCD1017 Wings (翼) − フルート独奏のための作品集
カーリン・マルムレーヴ=フォシュリング (1916-) ソナタ・スヴィッケル (Sonata Svickel) (1964)
アストル・ピアソラ (1921-1992) タンゴ・エチュード第3
アンドレ・シーニ (1945-) Rubans Gastéropodes (腹足類の跡) (1999) (サラ・リンドロフに)
アポストロス・ディミトラコポウロス (1955-) 春の瞥見 (Vårglimt)
ユルギス・ユオザパイティス (1942-)
 アフロディーテー (Aphrodite) (フルート独奏のための5つのメタモルフォゼ)
ホーカン・ラーション (1959-) 呼びかけ (Åkallan)
アンドレ・ジョリヴェ (1905-1975)
 呪文 (映像が象徴になるために) (Incantation) (Pour que l'image devienne symbole) (1937)
カール=エーリク・ヴェーリン (1934-1992) フルート独奏のためのソロ (Solo per Flauto) (1983)
ダニエル・アキヴァ (1953-) フルート独奏のための3つの小品 (1989)Ven Querida (おいで恋人よ)
カーリン・レーンクヴィスト (1957-) Wings (翼) (1998)
  サラ・リンドロフ (フルート)
 [録音 20006月、10月 ベーリンゲ教会]
 [制作 サラ・リンドロフ、マッツ・ヘルベリ 録音 マッツ・ヘルベリ]

BIS CD1185 GP・テレマン (1681-1767) 序曲 (組曲) イ短調 リコーダー協奏曲 ヘ長調
 フラウトドルチェとヴィオラダガンバのための協奏曲 イ短調 リコーダー協奏曲 ハ長調
  ダン・ラウリン (リコーダー) マーク・クロードル (ヴィオラダガンバ) アルテ・デイ・スオナトリ

◇スウェーデンのリコーダー奏者ダン・ラウリン Dan Laurin (1960-) とポーランドのグループ、アルテ・デイ・スオナトリ Arte dei Suonatori によるテレマン。

BIS CD1201 フランツ・シューベルト (1797-1828) 弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810 《死と乙女》
 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 D87
  イグドラシル四重奏団

◇イグドラシス四重奏団 Yggdrasil-Kvartett1990年に結成されたスウェーデンのグループ。ストックホルムの王立音楽大学でゲルト・クラフォールト Gert Crafoord に学んだ後、パリでジェルジ・クルターク György Kurtag、ロンドンでノーバート・ブレイニン (アマデウス四重奏団) Norbert Brainin に師事しました。ヨウン・レイフスの弦楽四重奏曲集の録音 (BIS CD691)Cannes Awards (カンヌ・アウォード) を受賞。そのほかに、フランス・ベールヴァルドの弦楽四重奏曲 (CD759)、ショパンのピアノ協奏曲第1番 (室内楽版、白神典子のピアノ) (CD847)、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲集 (CD913) の録音があります。

BIS CD1209 カール・ニルセン (1865-1931) 交響曲全集第2集
 交響曲第3番 ニ短調 FS60 作品27 《Sinfonia espansiva (広がりの交響曲)》(1910-11)
 交響曲第4番 FS76 作品29 《消しがたきもの (Det uudslukkelige)》(1914-16)
  アヌ・コムシ (ソプラノ) クリスチャン・イムレル (バリトン)
  BBCスコットランド交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)

BIS CD1222 東洋の風景 (Oriental Landscape)
イ・チェン (1953-) 打楽器協奏曲 (1998)
シーア・マスグレイヴ (1928-) 日本の風景をめぐる旅 (1994)
ロン・ジョウ (1953-) タン宮廷から (2000)
アラン・ホヴァネス (1911-2000) 日本の版画による幻想曲 作品211 (1965)
  エヴリン・グレニー (打楽器) シンガポール交響楽団 ラン・シュイ (指揮)

◇スコットランドの女性作曲家シーア・マスグレイヴのジャポニズム作品は、春、夏、秋、冬の4部からなる、打楽器と管楽オーケストラのための音楽。ロン・ジョウ (Long Zhou) の《タン宮廷から》は中国の楽器を多用した作品。

BIS CD1313/14 2CD's JS・バッハ (1685-1750) 6つのパルティータ BWV825-830
  鈴木雅明 (ハープシコード)

BIS CD1359 アペリティフ
シャルル・グノー (1818-1893) フルート小協奏曲
フランソワ・ドヴィエンヌ (1759-1803) フルート協奏曲第7番 ホ短調 (c.1787)
カミーユ・サン=サーンス (1835-1921) ロマンス 変ニ長調 作品37
 オペラ《アスカニオ》− バレエの旋律
 タランテラ イ短調 作品6 (フルート、クラリネットとピアノのための)
 抒情小品 (Odelette) ニ長調 作品162
ガブリエル・フォーレ (1845-1924) (ヨアフ・タルミ 編曲) 幻想曲 作品79
  シャロン・ベザリー (フルート) ハッリ・マキ (クラリネット) タピオラ・シンフォニエッタ
  ジャン=ジャック・カントロフ (指揮)

◇グノーのフルート小協奏曲は、1990年代、草稿がスウェーデンの図書館で発見されたオリジナル作品。

BIS CD1402/04 5CD's for price of 3 エドゥアルド・トゥビン (1905-1982) 交響曲全集
 交響曲第1ETW1 ハ短調 (1931-34)
 交響曲第2ETW2 《伝説的 (Légendaire/Legendaarne) (1937)
 交響曲第3ETW3 《英雄的 (Heroiline/Heroic) (1940-42 rev.1968)
 交響曲第4ETW4 《シンフォニア・リリカ (Sinfonia Lirica)》 (抒情的な交響曲) (1943 rev.1978)
 交響曲第5ETW5 ロ短調 (1946) 交響曲第6ETW6 (1952-54 rev.1956)
 交響曲第7ETW7 (1955-58) 交響曲第8ETW8 (1965-66)
 交響曲第9ETW9 《シンフォニア・センプリーチェ (Sinfonia semplice)
 交響曲第10ETW10 (1973) トッカータ ETW14 (1937 rev.1939)
 バレエ《クラット (Kratt)》 組曲 ETW111A (1941/61)
  スウェーデン放送交響楽団 ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団 バンベルク交響楽団
  ヨーテボリ交響楽団 ネーメ・ヤルヴィ (指揮)
   [BIS CD227, CD297, CD304, CD306, CD342, CD351, CD401]

◇エストニアからスウェーデンに亡命し、その存在を認められていなかったエドゥアルド・トゥビン Eduard Tubin (1905-1982) が世界に知られるきっかけとなったシリーズから、(未完の第11番をのぞく) 交響曲全曲を作曲者の没後20年記念としてリリース。

Danacord DACOCD605 夏の雨 (Sommerregn)
カール・ニルセン (1865-1931) 今日は何とうれしいことか (O, hvor er jeg glad i Dag)
 その楽士は弦を奏でる (Den spillemand spiller paa strenge!)
 楽しいときが多くて (Tidt er jeg glad)
クリスチャン・シンディング (1856-1941)
 春のさざめき (Frühlingsrauschen) 作品32-3
ルードルフ・ニルセン (1876-1939)
 風がそよぐから (For Vinden danser) 作品15-3

 陽が沈むとき (Ved Solnedgang) 作品47-1
 ノヴェレッテ (Novelletterne) 作品21 − 遊び場で (På Legepladsen)
  ポリシネル (Polichinel) おやすみ (Godnat)
 気分 (Stemninger) 作品23
  白い帆 (Hvide Sejl) 墓地で (På Kirkegaarden) 夏の雨 (Sommerregn)
 4つのピアノの小品 作品17
  よろこび (La Joie) 苦悩 (Le douleur) メヌエット (Menuet) タランテラ (Tarantelle)
 オペラ《イサベラ (Isabella)》 − 遊び戯れる小さな妖精たち (Alfer smaa, som lege)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 抒情小曲集第1集 作品12
 4つのデンマーク語の歌「心の歌」 作品5 − ふたつの茶色の瞳 (To brune øjne)  君を愛す (Jeg elsker dig)
  パウリーネ・ケーレット (ソプラノ) ニコライ・キョルセン (ピアノ)

◇ルードルフ・ニルセン Ludolf Nielsen (1876-1939) の歌曲とピアノの小品を中心に、カール・ニルセン Carl Nielsen、シンディング Christian Sinding、グリーグ Edvard Grieg の歌曲とピアノ曲をくつろいだ雰囲気で演奏したアルバムです。デンマークの歌手、パウリーネ・ケーレット Pauline Kehlet はコロラトゥーラソプラノとしてオペラの舞台で活躍。ピアノのニコライ・キョルセン Nicolai Kjølsen1992年に王立音楽アカデミー (コペンハーゲン) を卒業。王立オペラのピアニストです。

ECM New Series 472 080-2 アルヴォ・ペルト (b.1935)
 巡礼者の歌 (Ein Wallfahrtslied) (1984) (男声合唱と弦楽オーケストラのための)
 東洋と西洋 (Orient and Occiden) (2000) (弦楽合奏のための)
 涸れた谷に鹿が水を求めるように (Como cierva sedienta) (1999) (女声合唱と管弦楽のための)
  スウェーデン放送交響楽団・合唱団 トヌ・カリユステ (指揮)

◇《巡礼者の歌》は、独唱と弦楽四重奏のために書かれた1984年の曲を男声合唱と弦楽オーケストラのために編曲した作品。2001年4月初演。《東洋と西洋》は秋山和慶指揮東京交響楽団が日本初演した (2002年)。《涸れた谷に鹿が水を求めるように》は、詩篇42番と43番から、スペイン語歌詞で歌います。"Gramophone" (Award 2002)"Editor's Choice (Record of the Month)"

ECM New Series 472 084-2 ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー (1644-1704)
 8つのソナタ (pub.1681) (ヴァイオリンと通奏低音のための) から 4曲
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ (未出版) (2曲)
  ジョン・ホロウェイ (ヴァイオリン) アロイジア・アッセンバウム (オルガン)
  ラース・ウルリク・モーテンセン (ハープシコード)

Musica Rediviva MRCD008 ヴィンチェンツォ・アルブリチ (1631-1690/96) 宗教協奏曲
 Sperate in Deo (神に希望を) Quantus amor Jesus (イエスの愛のいかに偉大なる)
 Mortales audiete factorem (人間よ、創造主の声に耳を傾けよ)
 Ave Jesu Christe (めでたしイエス・キリスト) O cor meum quo vagaris (おお、わが心よ立ち上がれ)
 シンフォニア (2つのヴァイオリンと通奏低音のための) Laudate pueri Dominum (主のしもべよ賛美せよ)
 Omnia qu fecit Deus (神が創りしすべてのものを) Amo te laudo te (あなたを愛し、あなたを讃えます)
 Venite omnes gentes (来たれすべての国よ)
  カペラ・アウグスターナ マッテオ・メッソーリ (指揮)
 [録音 20001023日−25日 第一殉教者聖ステパノ教会 (ポルデノーネ、イタリア)]
 [制作 マッテオ・メッソーリ 録音 ミカエル・セベリク]

◇ヴィンチェンツォ・アルブリチ Vincenzo Albrici はローマの生まれ。1652年にスウェーデンに来て、クリスティーナ女王の音楽家グループに加わった。1654年の女王の退位後は弟のバルトロメオとともにドイツへ。ヴィッテルスバッハ宮廷とシュトットガルト宮廷を経て、ハインリヒ・シュッツが楽長を務めていたドレスデン宮廷に雇われる。活動はめざましく、1662年には日曜と祭日の音楽はすべてアルブリチが作曲するようになった。途中、ロンドンとローマでも活躍し、1682年にはドレスデンを離れて、プラハに移り、この地で没する。彼の宗教協奏曲が録音されるのは、このディスクが初めてとされる。ヨーテボリ大学音楽・音楽学学校との共同製作。日本語解説つき。

Musica Rediviva MRCD009 ベンクト・トリブカイト、ドロットニングホルムのカーマン・オルガンを弾く
JS・バッハ (1685-1750) トッカータ ニ長調 BWV912
 「ああ罪人なるわれ、何をなすべきか」による変奏曲 BWV770 (疑わしい)
 パストラーレ ヘ長調 BWV590 トッカータ ハ短調 BWV911
 フーガの技法 BWV1080 − コントラプンクトゥス第1番 コントラプンクトゥス第9番 3声のフーガ
 コラール「われは汝の御座の前に進む」 BWV668
  ベンクト・トリブカイト (オルガン)
 [ドロットニングホルム宮殿 (ストックホルム) のカーマン・オルガン (1730)]
 [録音 2001831日−92日] [制作 サトコ・ベリエル=フジモト 録音 マッツ・ヘルベリ] [日本語解説つき]

◇ストックホルム郊外、ドロットニングホルム宮殿のオルガンは、ヨハン・N・カーマン Johann N. Cahman (1680/81-1737) が製作した楽器です。父でオルガン製作者のハンス・ヘンリッヒ・カーマンとともにドイツから移住。1699年、父の没後引き継いだオルガン工房はスウェーデンでもっとも有名な工房と言われるまでになりました。約40台のオルガンを作り、うち6台が大聖堂のための作品です。1730年にドロットニングホルムに奉献され楽器は、1段鍵盤、ストップ数6のポジティフオルガンでした。1825年に独立したペダルと新しいふいごが追加され、演奏台がオルガンの側面に移されました。1974年の修復工事の際に、ふいごだけを近代的な構造に改め、他はオリジナルの形に復元されました。6つのストップのうち、ひとつは完全に木製、ひとつは部分的に木製のパイプで、その他は金属のパイプが使われています。品位の高い、バランスのとれた明るい響きに特色があります。

 ベンクト・トリブカイト Bengt Tribukait1964年ストックホルム生まれ。ベンクト・ベリ Bengt Berg、王立音楽大学でハンス・ファーギウス Hans Fagius とトゥールヴァルド・トレーン Torvald Torén のもとで学び、その後ジャック・ファン・オールトメッセン Jacques van Oortmessen とデイヴィッド・サンガー David Sanger にも師事しました。北スウェーデン、ピテオー Piteå の音楽大学で学位を取得しています。ラハティの国際オルガン・コンペティションで3位とレジストレーション特別賞の最優秀、1992年ダブリンで行われたコンペティションでは第1位を獲得しました。レパートリーは古楽から現代の作品まで。ドロットニングホルム宮殿の近く、果樹園にかこまれた簡素な小屋で2匹の犬といっしょに暮らしているといわれます。

Ondine ODE1000-2D 2CD's エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928-)
 オペラ《アレクシス・キヴィ (Aleksis Kivi)(1995-96)
  ヨルマ・ヒュンニネン (バリトン) ラッセ・ポユスティ (台詞)
  エーヴァ=リーサ・サーリネン (メッツォソプラノ)
  ヘレナ・ユントゥネン (ソプラノ) ガブリエル・スオヴァネン (バリトン)
  マルクス・グロート (ブッフォ) ラッシ・ヴィルタネン (テノール)
  ヤーコ・ヒエティッコ (バス) ユヴァスキュラ交響楽団
  マルクス・レヘティネン (指揮)

◇アレクシス・キヴィ Aleskis Kivi (1934-1872) は、スウェーデン語による文学が支配的だったフィンランドで、フィンランド語文学の基礎を築いた作家。フィンランド文学史上最初の芸術的文学作品とみなされている小説「七人の兄弟 (Seitsemän veljestä)」 と、詩集「カネルヴァ (Kanerva)」が代表作とされています。フィンランド演劇の父とも呼ばれ、「七人の兄弟」の戯曲化をはじめ、喜劇「荒野の靴職人 (Nummisuutarit)」 など15の戯曲を発表しました (「荒野の靴職人」は、ウーノ・クラミが管弦楽序曲を作曲したことで北欧音楽ファンに知られる作品)。功績とは裏腹に、キヴィは不遇な生涯を送っています。当時主導的立場にあった作家のアウグスト・アールクヴィスト August Ahlqvist (1826-1889) から、言語的にも倫理的にも彼の作品が無価値なものと糾弾されたこともありました。最後は精神を病み、1872年のおおみそか、38歳の生涯を閉じました。

 ラウラヴァーラ Einojuhani Rautvaara (1928-) の《アレクシス・キヴィ (Aleksis Kivi)》はキヴィの生涯と作品に題材をとったオペラ。ラウタヴァーラ自身が台本を書き、キヴィの詩もテクストとして使われています。全三幕。フィンランド語とスウェーデン語の争いを描く第1幕では当時人気のあった歌が引用され、キヴィが生活した村の共同体が舞台の第2幕ではフィドルによる音楽も素材となっています。第3幕ではシンセサイザーとオーケストラの楽器の特殊奏法が心象風景を強調します。

 ヨルマ・ヒュンニネン Jorma Hynninen (1941-) がキヴィ役を歌い、ガブリエル・スオヴァネン Gabriel Suovanen (1977-) が青年時代のキヴィを歌っています。アールクヴィスト役 (台詞のみ) のラッセ・ポユスティ Lasse Pöysti (1927-) は、シベリウスの《森の精 (Skogsråt)》や《孤独なシュプール (Ett ensamt skidspår)(BIS CD815) などの語りを担当した俳優。マルクス・レヘティネン Markus Lehtinen (1959-) は1997年サヴォンリンナ・オペラフェスティヴァルでの初演の指揮者です。

Phono Suecia (Musica Sveciae Modern Classics) PSCD717 H・メルケル・メルケシュ (1882-1961)
 ピアノ協奏曲第2番 作品23 (1931) 交響曲 ニ短調 作品19 (1924-25)
  ユーハン・ウッレーン (ピアノ) 王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団
  マッツ・ロンディン (指揮)

H・メルケル・メルケシュ H. Melcher Melchers (1882-1961) はスウェーデン近代の作曲家のなかでもフランス音楽の影響を強く受けたひとりです。ストックホルム音楽院を卒業後、フランスに渡って、パリ音楽院のジョルジュ・コサード Georges Caussade のクラスで対位法を学びました。画家のマティス、ドラン、モジリアニ、ピカソ、詩人アポリネール、作曲家サティ、オネゲル、ミヨー、プーランクらが所属する芸術家の集まり "Lyre et Palette" では音楽監督を務めています。帰国後は、作曲のほか、音楽理論や和声学などの教師としても活動しました。ヴァイオリンソナタ (Phono Suecia PSCD705) などとともに彼の作品のうちでももっともフランス的とされる2曲が録音されています。

Phono Suecia (Musica Sveciae Modern Classics) PSCD719 ユングヴェ・ショルド (1899-1992)
 ヴァイオリン協奏曲 作品40 (1941) 交響曲第2番 作品36 (1937)
  トビアス・リングボリ (ヴァイオリン) スウェーデン放送交響楽団 トゥオマス・オッリラ (指揮)

◇ユングヴェ・ショルド YngveSköld (1899-1992) はスウェーデンの作曲家、ピアニスト、オルガニスト。クララ・シューマンの弟子リカルド・アンデション Richard Andersson (1851-1918) (ピアノ) とハラルド・フリュクレーヴ Harald Fryklöf (1882-1919) (音楽理論) に学び、ブルノとプラーハにも留学しています。古典的な形式により、劇音楽をのぞくさまざまなジャンルに作品を残しました。演奏ばかりか録音にもめぐまれず、これまで紹介されていたのはピアノのための《前奏曲とフーガ、幻想曲風に (Preludio e Fuga: quasi una fantasia)》(作品20) とフルートとピアノのためのソナティナ (作品57) などわずかです。4曲の交響曲とさまざまな独奏楽器のための協奏曲は、室内楽曲とともにショルドの作品群のなかでももっとも注目に値する曲といわれます。

 トビアス・リングボリ Tobias Ringborg (1973-) はトゥール・アウリンのヴァイオリン協奏曲 (Naxos 8.554287) やルーマンのアッサッジョ (Nytorp Musik Nytorp9902) を録音したスウェーデンのヴァイオリニスト。シベリウス・アカデミー出身のフィンランドの指揮者トゥオマス・オッリラ Tuomas Ollila (1965-) はヨルマ・パヌラの生徒。シベリウスの《カレリアの音楽》と《新聞祭典の音楽》のディスク (Ondine ODE913-2) や、《カッサツィオーネ》と《ペレアスとメリザンド》を収めたアルバム (ODE952-2) などで注目されました。

Rondo RCD8373 クラリネットのための作品集
アーノルド・バックス (1883-1953) クラリネットソナタ (1934)
クロード・ドビュッシー (1862-1918) ラプソディ第1(1910) (クラリネットとピアノのための)
フレミング・ヴァイス (1898-1981) クラリネットソナタ (1934)
タデウス・ベイルド (1928-1981) 2つのカプリース (Dwa Kaprysy) (1953)
カールハインツ・シュトックハウゼン (1928-) Amour (愛) (クラリネットのための5つの小品) Werk Nr.44
  ラース・オーボ (クラリネット) セミオン・バルシェム (ピアノ)
 [録音 2000年、2001年 オーフス] [制作 クラウス・ビリト]

◇ラース・オーボ Lars Aabo1983年にデビューコンサートを行った、デンマークの奏者。バルシェム Semion Balshem はロシア出身。デンマークの作曲家、フレミング・ヴァイス Flemming Weis (1898-1981) は王立音楽アカデミーを卒業後、ライプツィヒでパウル・グレーナー Paul Graener (作曲) とカール・シュタウベ Karl Staube (オルガン) に師事。後期ロマンティシズムの影響を受けながら、帰国後はカール・ニルセンの音楽と新古典主義を向いた作風に変わります。クラリネットのための作品を書くにあたりヴァイスは、ニルセンがクラリネット協奏曲を献呈したオーエ・オクセンヴァズ Aage Oxenvad の手ほどきを受けたと言われます。

 

新譜情報 − Blues, Folk, Pop & World Music

Caprice CAP21693 Väylän virrassa, Musik från Tornedalen (川の流れに、トゥーネ川流域の音楽)
 美しい夏の夕べだった (Oli kaunis kesäilta) ロンッパの踊り (Römppädansen)
 大きな鳥、オジロワシ (Iso lintu merikotka)
 ハパランダ新聞1950年12月16日号に (I Haparandabladet 16 dec 1950)
 やばい仕事の歌 (Jopparilaulu) クオルタネ・ポルッカ ( Kuortaneen polkka)
 幸運な鮭のフンッパ (Den lycklige laxens humppa) エッラ・マリア (Ella Maria)
 エメーリ/もうひとつ (Emelie/En till) 聞いてくれ (Kuule kuule)
 君の枕元にすわり (Istuinpa sänkys laiala) 心から君を愛す (Syämestäni rakastan)
 バラを植えた/ユルカトヘン湖 (Ruusuja istutan/Julkathenjärvi)
 われらの言葉を護って (Oonhän meilä vielä kieli)
  Jord (ユード)  ヤン・ユーハンソン (歌、アコーディオン、ダブルベース)
   グン・オーロフソン (歌、ギター、フルート、打楽器) スサンネ・ランタタロ (歌、打楽器)
   エルリング・フレードリクソン (歌、ダブルベース、ハープ、フルート)

◇ユード (Jord) はスウェーデン最北部、トゥーネ川流域の音楽を演奏するフォークミュージックのグループ。この地方は民謡の宝庫といわれ、フィンランド語が使われていることから、多くの歌はフィンランド語で歌われる。このディスクでは伝統の歌とオリジナル曲を演奏。


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CD artwork © Acoustica, BIS, Musica Rediviva (Sweden), Ondine (Finland)