Newsletter No.59   15 September 2003

 

リリース情報

BBC Legends BBCL4132 エリーサベト・セーデシュトレム・リサイタル
フェレンツ・リスト (1811-1886) 君よ知るや南の国
フランツ・シューベルト (1797-1828) 糸を紡ぐグレートヒェン D118
 あふれる喜びとあふれる悲しみと 魔王 D328
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893) なぜ 作品28-3
 ただあこがれを知るものだけが 作品6-6 かっこう 作品54-8
セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) 美しい人よ、私のために歌わないで 作品4-4
 ミュッセからの断片 作品21-6 ねずみ捕りの男 作品38-4
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 君を愛す (Jeg elsker dig) 作品5-3
ジャン・シベリウス (1865-1957) 少女 (Små flickorna) (1920)
  エリーサベト・セーデシュトレム (ソプラノ) ロジャー・ヴィニョールズ (ピアノ)
  [録音 1984430日 セント・ジョンズ・スミス・スクエア (ロンドン) ライヴ]
リヒァルト・シュトラウス (1864-1949) したわしき幻 雨風をしのぐ仮の宿を
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 早咲きの桜草を手に (Med en primula veris) 作品26-4
 睡蓮に寄せて (Med en vandlilje) 作品25-4
カール・ニルセン (1865-1931) リンゴの花 (Æbleblomst) FS18-1 (作品10-1)
フェレンツ・リスト (1811-1886) もし美しい芝生があるなら おお、私が眠るとき
 わが子よ、もし私が王だったら どうしたと彼らは言った
フランツ・シューベルト (1797-1828) 至福
フーゴ・ヴォルフ (1860-1903) スペイン歌曲集 − 悪態のかぎりをつく
  エリーサベト・セーデシュトレム (ソプラノ) マーティン・イセプ (ピアノ)
  [録音 1971814日 クイーン・エリザベス・ホール ライヴ]

◇スウェーデンのソプラノ、エリーサベト・セーデシュトレム Elisabeth Söderström (b.1927) のリサイタルから (ステレオ録音)。

BIS CD1141 エイノユハニ・ラウタヴァーラ (b.1928) 歌曲集
 歌曲集《夢の世界 (Maailman uneen)(1972, 1982/97)
 歌曲集《シェイクスピアの3つのソネット (Three Sonnets of Shakespeare)(1951)
 歌曲集《わたしの愛する庭で (I min älsklings trädgård)(1983-87)
 歌曲集《神の道 (Guds väg)(1964) 歌曲集《聖なる祭 (Pyhiä päiviä)(1953)
 歌曲集《オルフェウスに寄せる5つのソネット (Fünf Sonette an Orpheus)(1954-55)
 歌曲集《愛しいひとに (Die Liebenden)(1958-59) 歌曲集《旅 (Matka)(1977)
  ユルキ・コルホネン (バス) イルッカ・パーナネン (ピアノ)

BIS CD1162 ハーラル・セーヴェルー (1897-1992) 管弦楽作品集 第6
 交響曲第5番 作品16《クワジ・ウナ・ファンタジア (幻想曲風に) (Quasi una fantasia)
 オーボエ協奏曲 作品15 王の入場 (Entrata Regale) 作品41
 ソナタ・ジュビラータ (Sonata Giubilata) 作品47
  ゴードン・ハント (オーボエ) スタヴァンゲル交響楽団 オーレ・クリスチャン・ルード (指揮)

BIS CD1224 ニコス・スカルコッタス (1904-1949) ピアノ三重奏とチェロのための作品集
 ピアノ三重奏曲 (1936) ラルゴ (1940) ボレロ (1949) セレナータ (1949)
 ソナティネ (1949) 優しいメロディ (1949)
 ピアノ三重奏のための8つの変奏曲 (ギリシャ民謡による) (1938)
  マリア・キツォプールス (チェロ) マリア・アステリアド (ピアノ)
  ゲオルクギオス・デメルツィス (ヴァイオリン)

BIS SACD1263 SACD hybrid (Multichannel/stereo) WA・モーツァルト (1756-1791)
 クラリネット協奏曲 イ長調 K622 クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
  マッティン・フロースト (クラリネット)
  アムステルダム・シンフォニエッタ ペーテル・ウンジャン (指揮) ヴェルターヴォ弦楽四重奏団

BIS CD1285 テューバの謝肉祭
オイスタイン・ボーズヴィーク (1966-) Fnugg (2002)
アントニオ・ヴィヴァルディ (1678-1741) ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 RV297 《冬》 (「四季」から)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 ペール・ギュント (Peer Gynt) − アニトラの踊り (Anitras dans)
 ノルウェー舞曲 (Norske dans)1番 作品35-1
アーリル・プラウ (1920-) テューバと弦楽のための協奏曲
グンナル・ルンデーン=ヴェルデン (1914-1988) ケシュ・ジグ
トマス・スティーヴンズ (1938-) 古風な様式の変奏曲 (バッハによる)
ジャン=バプティスト・アルバン (1825-1889) 「ヴェネツィアの謝肉祭」による主題と変奏
ヴィットリオ・モンティ (1868-1922) チャルダーシュ
  オイスタイン・ボーズヴィーク (テューバ) ムシカ・ヴィテ ビョルン・サグスタード (指揮)

◇オイスタイン・ボーズヴィーク Øystein Baadsvik (b.1966) はトロンハイム (ノルウェー) 生まれ。ストックホルム王立音楽大学では、デンマークのテューバ奏者、ミケール・リン Michael Lind (b.1950) のクラスに。アメリカのロジャー・ボボ Roger Bobo とロンドン交響楽団の奏者、故ジョン・フレッチャー John Fletcher の個人レッスンを受けた。トロンハイム交響楽団に入団。1991年のジュネーヴ国際コンクール (CIEM) では、テューバ独奏部門の第2位、スイス音楽の最優秀演奏に対して与えられるスイス賞の2つを受賞した。ソロイストとしても活躍。ヒンデミットのバステューバソナタやトリグヴェ・マドセン Trygve Madsen (b.1940) などを演奏したディスク (Simax PSC1101) が代表的録音。

BIS CD1290 カマルゴ・グアルニエリ (1907-1993) 交響曲集 第2
 交響曲第1(1944) 交響曲第4(1963) 祝祭序曲 (1971)
  サンパウロ交響楽団 ジョン・ネシュリン (指揮)

BIS CD1295 映画『シベリウス (Sibelius)』の音楽
ジャン・シベリウス (1865-1957) 音詩《フィンランディア (Finlandia)》 作品26
 交響曲第1番 ホ短調 作品39 − アンダンテ・マ・ノン・トロッポ (第1楽章)
  アンダンテ (第2楽章)
 ヴァイオリンとピアノのための組曲 ホ長調 JS88 − アレグロ・モルト (第2曲)
 間奏曲 ハ短調 (ピアノのための)
 マエストーゾ ハ短調 (ヴァイオリンとピアノのための)
 ヴァイオリンソナタ ヘ長調 JS178 − アンダンテ (第2楽章)
 《カレリア (Karelia)》組曲 作品11 − 行進曲風に (Alla marcia)
 トゥオネラの白鳥 (Tuonelan joutsen) 作品22-2 悲しいワルツ (Valse triste) 作品44-1
 交響曲第2番 ニ長調 作品43 − アレグレット (第1楽章)
 アンダンテ・フェスティーヴォ (Andante Festivo) (1922 rev.c.1930)
  ヤーコ・クーシスト (ヴァイオリン) フォルケ・グレースベク (ピアノ)
  ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)

◇フィンランド映画「シベリウス (Sibelius)」のサウンドトラックのための音楽を集めたディスク。ティモ・コイヴサロ Timo Koivusalo が製作、監督したこの映画は、“アイノラの沈黙” をつづけるシベリウスの回想という形式で彼の生涯と妻アイノとの運命的なめぐり逢いと愛を描く。ラハティで行われたシベリウス・フェスティヴァルの期間中にも上映された。《アンダンテ・フェスティーヴォ》のみ新録音。

Phono Suecia PSCD141 Embrio − シェシュティン・イェプソン (1948-) 作品集
 Impossibile (不可能なこと) (1977) (アルトと室内アンサンブルのための)
  イングリッド・トビアソン (メッツォソプラノ) カンマルアンサンブルN ヨアシム・ウナンデル (指揮)
  [録音 2002620日 スウェーデン放送局第2スタジオ]
 Embrio (1990) (メッツォソプラノと交響楽団のための)
  変化し (I Förändring) 知らず (Ovetande) 森に入りゆく (Gå ut i skogen)
  カタリナ・ダーライマン (ソプラノ) スウェーデン放送交響楽団 マッツ・ロンディン (指揮)
  [録音 20021212日−13日 ベールヴァルドホール (ストックホルム)]
 弦楽四重奏曲第2(1999-2000)
  ターレ四重奏団 [録音 2001520日 スウェーデン放送局第2スタジオ]
 女性の歌 (Kvinnosånger) (1973)
  ばら (Rosen) 発見 (Upptäckt) 愛の詩 (Kärlekdikt)
  レーナ・ホール (ソプラノ) ベンクト・フォシュベリ (ピアノ)
  [録音 2001922日 スウェーデン放送局第2スタジオ]
 闇の天使 (De mörka änglarna) (1980-1988) (3つのモテット)
  汝へ (Till Dig) 汝はまぎれなき慰め (Du är min renaste tröst) 闇の天使 (De mörka änglarna)
  グスタフ・シェークヴィスト室内合唱団 グスタフ・シェークヴィスト (指揮)
  [録音 2003115日−16日 ストックホルム大聖堂]

◇シェシュティン・イェプソン Kerstin Jeppsson1948年、ニューショーピング生まれ。ストックホルムの国立音楽大学で音楽教育と作曲法 (モーリス・カーコフ Maurice Karkoff (b.1927) のクラス) を学び、音楽教師として卒業する (1973年)。その後、ポーランドのクラクフ音楽院で作曲 (クシュシトフ・マイヤー Krzysztof Meyer、ペンデツキ Krysztof Penderecki)、ヴァイオリンと指揮法を、カリフォルニア芸術大学 California Institute of Arts ではメルヴィン・パウエル Melvin Powell (作曲) とダニエル・シャルマン Daniel Schulman (指揮) に師事し、修士号を取得した。イェプソンは、芸術は人生を語るひとつの方法と考え、帰国後はストックホルム大学で音楽学、教育学、社会人類学の研究を行った。

 管弦楽曲、室内楽曲、声楽曲を主に作曲。テーマをはっきりさせることと情感を伝えることを重視しながら、冷静な目を忘れない。歌曲のテクストには女性の見方や経験から生まれた詩が選ばれ、それが人生への洞察にまで普遍化される。

 《Impossibile (不可能なこと)》は、オスロのニューミュージック・アンサンブルのために NOMUS (北欧音楽委員会) から委嘱された作品。作家ヨーラン・ソンネヴィ Göran Sonnevi と共同して作曲が進められ、テクストは主に詩集「不可能なこと (Det Omöjliga)」から採られた。アルトは“無秩序で不可能な世界で最後に勝利する人間の声を代表”し、室内アンサンブル (フルート、ピッコロ、アルトフルート、クラリネット、バスクラリネット、弦楽三重奏、ピアノまたはハープシコード、打楽器群) が、“影と闇と光を語る音楽”のキャンバスを彩る。

 《Embrio》はフィンランド=スウェーデンの詩人ウッラ・オリン Ulla Olin の詩集「子供が生まれるとき (När ett barn blir till)」の3つの詩がテクスト。タイトルは、“発芽、成長、そして、おそらく種子 (a seed/ett frö) ないし人間の胎児 (a human embryo/mänskligt foster) といった小さいものの変化”。新しく生まれるものへの望みと不安を語る。スウェーデン放送の委嘱作品。弦楽四重奏曲第2番は、“北海の泡立つ波に洗われた岩だらけの西海岸”に心を奪われた、その印象が刻まれた作品。《女性の歌》はカーコフに学んだ時期の曲集。表現的、ロマンティックな師の作風をうかがわせる音楽。

 “3つのモテット”の副題から想像されるとおり、《闇の天使》は宗教の色合いが濃い合唱曲集。カーリン・ボイエ Karin Boye の詩の世界が、“音楽はすべて霊的なもの、聖と俗の間にはっきりした境界はない”という作曲者の考えに通じる。テクストは詩集「七つの大罪 (De sju dödssynderna)」と「雲 (Moln)」から。[PSCD141 ブックレットから]

TDK TDKOC014 ジャン・シベリウス (1865-1957)
 交響曲第3番 ハ長調 作品52 交響曲第6番 ニ短調 作品104
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団 オッコ・カム (指揮)
  [録音 1982122日 東京厚生年金会館 (ライヴ)]

TDKTDKOC015 ジャン・シベリウス (1865-1957)
 交響曲第5番 変ホ長調 作品82 悲しいワルツ (Valse Triste) 作品44-1
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団 オッコ・カム (指揮)
  [録音 198224日 大阪フェスティヴァルホール (ライヴ)]

TDK TDKOC016 ジャン・シベリウス (1865-1957)
 交響曲第2番 ニ長調 作品43 音詩《フィンランディア (Finlandia)》 作品26
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団 オッコ・カム (指揮)
  [録音 198224日 大阪フェスティヴァルホール (ライヴ)]

◇ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団が初来日した時のライヴ録音によるシベリウス全交響曲シリーズの残り3枚。渡邉暁雄が指揮した第1(TDKOC012) と第4番・第7(TDKOC013) とともに、ファンの心をを熱くした演奏の記録。

 

リリース情報 Folk Music

2L 2L17 輝くもの (Glimmer)
 ブルー (Blå) エレイン (Ellein) トライアングル (Triangel)
 ブリタニア (Britannia) リール (Ril) アネ (Ane) どんちゃん騒ぎ (Gilde)
 アルムイェル (Almhjell) ポルスカ 56401 (Polska 56401)
 メルフースの結婚行進曲 (Nuptial March from Melhus)
 メルダール行進曲 (Meldalsmarsjen)
  ストゥルラ・アイデ・スンリ (フィドル) アンドレアス・オーセ (ギター)

◇オスロのソフィエンベルグ教会の天井に向けて舞い上がる、ストゥルラ・アイデ・スンリのフィドルとアンドレアス・オーセのギターの音を聞くと、いろんなの考えや感情が生まれてくる。ノルウェー伝統音楽は、昔から、踊れるものでなければならないというだけの理由から、メロディとリズムは切り離すことができない関係にある。リズムのなかにメロディがあり、メロディのなかにリズムがある。そこから、アンドレアスのギターとブーズーキに、ストゥルラのフィドルとハリングフェレを加えるという考えが生まれた。これらの曲はそれだけで語るものをもっているため、装飾を施すあたっては、和声進行はできるだけ単純に、リズムはきわめてやさしくということを考えた。曲をつなぐ場合には、よそではうまくいくような、ひねった響きの使い方や編曲はせず、新たなやり方を試みた。転調やリズムの変化を小さくおさえることで、それぞれの旋律にはっきりと光をあてることができた。

 われわれは常に自問する、曲が求めるものは何か。何は尊重しなくてもいいのか。旋律の核となるものを見つけただろうか。じっと、忍耐強く編曲することにより、いろんなレベルの聴き方が可能になり、そのまま伝統曲の世界に感情移入することができる。まだ始まったばかり。われわれの考え、そして演奏することで感じる歓びが聴き手に伝わることを、ささやかながら願っている。

 ここで録音された音楽には150年の隔たりがある。1850年代にオルクラダール地方で聞かれた、不自由な体の農夫、エリング・ホルスターの凄腕のフィドル演奏から、20世紀中期にヌールモレ地方とアメリカで演奏したハルヴァル・オルサールの遺産まで。ローロスでフィドルを弾き、教えていた、優秀なスヴェン・ニューフースが作曲した一連の曲、そしてわれわれ自身の曲も2曲選んで演奏した。[2L17 プレスシートから]


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CD artwork © BIS (Sweden), Lindberg Lyd (Norway)