Newsletter No.60   15 October 2003

 

リリース情報

 

cpo 999 977-2
ジャン・シベリウス (1865-1957) 弦楽四重奏曲 ニ短調 作品56 《内なる声 (Voces Intimae)
フーゴ・ヴォルフ (1860-1903) イタリア風セレナード
アルバン・ベルク (1885-1935) 抒情組曲
  オスロ弦楽四重奏団

◇オスロ弦楽四重奏団はグリーグとモンラード・ヨハンセン (Naxos 8.550879)、ニューステット (Simax PSC1114) の弦楽四重奏曲などの録音でも名前が知られる。スヴェンセンの弦楽四重奏曲と弦楽八重奏曲の録音 (cpo 999 858-2) では、興趣のある、若々しい響きの音楽を聴かせた。ヴォルフとベルクは、これが北欧以外の初めての録音。

dacapo 8.224222 ポウル・ロウシング・オルセン (1922-1982) チェロとピアノのための音楽
 チェロソナタ 作品34 (1956) ピアノソナタ第2番 作品26 (1952)
 パルティータ 作品75 (1974) (チェロ独奏のための)
 誕生日おめでとう (Many Happy Returns) 作品70 (1971) (ピアノのための)
 ロマンス (Romance) 作品3 (1943) (チェロとピアノのための)
  モーテン・ソイテン (チェロ) アメーリ・マリング (ピアノ)

◇デンマークの作曲家、民族音楽学者ポウル・ロウシング・オルセン Poul Rovsing Olsen (1922-1982) はナディア・ブーランジェとオリヴィエ・メシアンに作曲法を学んだ。作品には、グリーンランド、インド、中東など、ヨーロッパ以外の国の音楽の影響も大きい。

Danacord DACOCD604 ヨアキム・アナセン (アンデルセン) (1847-1909) フルートのための作品全集 第1
 − フルートと管弦楽のための作品集
 アレグロ・ミリテール (Allegro Militaire) (軍隊風アレグロ) 作品48
 
(2つのフルートと管弦楽のための)
 悪魔のポルスカ (Pirun Poska) 作品49
 演奏会用小品 (Morceau de Concert)2番 作品61
 ハンガリー幻想曲 (Ungarische Fantasie) 作品2
 バラードと風の精たちの踊り (Balade et danse des Sylphes) 作品5
 愉快な変奏曲 (Variations Drolatiques) 作品26
  トマス・イェンセン (フルート) アンドラーシュ・アドリヤーン (フルート)
  南ユラン交響楽団 ジョルダーノ・ベリンカンピ (指揮)

◇ヨアキム・アナセン (アンデルセン) Joachim Andersen (1849-1909)19世紀後期、ヨーロッパ屈指のフルート奏者のひとり。ベルリン・フィルハーモニック管弦楽団の創設期にフルート奏者、副指揮者としてメンバーに名を連ねた。1898年からはコペンハーゲンのティヴォリ公園のオーケストラの指揮者を務めた。アナセンは作曲家として、フルートのための作品を多数作曲、188曲のエチュードは現在も課題曲に使われている。このディスクに収録された作品にはフルートの技巧が活かされ、ティヴォリ管弦楽団の先輩、HC・ロンビ H. C. Lumbye (1810-1874) を思わせる作風の音楽が楽しい雰囲気を作り出す。《バラードと風の精たちの踊り》をのぞき、フルートと管弦楽のための版で録音されるのはこれが初めて。[DACOCD604 ブックレットから]

DACOCD615 畑は耕された (Marken er mejet) − マイヤー=トプセー、デンマーク歌曲を歌う
秋と冬 (Efter år og vinter) の歌
アクセル・アーヤビ (1889-1942) わたしはオート麦 (Jeg er havren)
民謡 畑は耕された (Marken er mejet)
オトー・モーテンセン (1907-1986) 九月の空はこよなく青く (Septembers himmel er så blå)
ハラル・バルスレウ (1868-1952) 畑の空が白んでくる (Det lysner over agres felt)
JPE・ハートマン (1805-1900) 苗木と低木が雪に埋もれて立っている (I sne står urt og busk i skjul)
トーヴァル・オーゴー (1877-1937) スズメは枝のかげでものも言わず (Spurven sidder stum bag kvist)
トマス・ラウプ (1852-1927) 見わたすかぎり雪 (Det er hvidt herude)
トーヴァル・オーゴー (1877-1937) 雪のかけらが吹き寄せて (Sneflokke kommer vrimlende)

春と夏 (Forår og sommer) の歌
ポウル・シアベク (1888-1949) きょうはいい天気 (Det er i dag et vejr)
オトー・モーテンセン (1907-1986) 緑の愛らしい春 (Den grønne søde vaar)
パウル・ヘルムート (1879-1919)
 ごらん、牧場に太陽が照りつけている (Se, det summer al sol over engen)
トマス・ラウプ (1852-1927) 影の中をわれらはさすらい (I skyggen vi vanke)
オーロフ・リング (1884-1946) デンマークは今、白夜にまどろむ (Danmark, nu blunder den lyse nat)
カール・ニルセン (1865-1931) 今、この日は歌にあふれ (Nu er dagen fuld af sang)
オトー・モーテンセン (1907-1986)
 デンマークの夏よ、おまえを愛す (Du danske sommer, jeg elsker dig)
日常生活 (Folkeliv) の歌
カール・ニルセン (1865-1931) ほほえみながら重荷を担う (Jeg bærer med smil min byrde)
アルフレズ・トフト (1865-1931) オーレは丘にすわって歌っていた (Ole sad på en knold og sang)
ヨハン・クリスチャン・ゲバウアー (1808-1884) 道の曲がるところに (Hist, hvor vejen slår en bugt)

愛と憧れ (Forelskelse og længsel) の歌
民謡 それは土曜の夕べのこと (Det var en lørdag aften)
JAP・シュルス (シュルツ) (1747-1800)
 美しいシレズは18歳になったばかりだ (Nys fyldte skøn Sired sit attende år)
オトー・モーテンセン (1907-1986) 彼女はかわいくて (Hun er sød)
JPE・ハートマン (1805-1900) 鳥よ飛べ、フーレの波を越えて (Flyv fugl, flyv over Furesøenss vove)
祖国と歴史 (Landet og historien) の歌
トーヴァル・オーゴー (1877-1937) 新緑のブナの木がまぶしい島 (Jeg ser de bøgelyse er)
ニルス・W・ゲーゼ (1817-1890) シェロンの勇ましき平野に (På Sjølunds fagre sletter)
カール・ニルセン (1865-1931) いつでも出帆できる船のように (Som en rejselysten flåde)
夕べの歌 (Aftensange)
民謡 深く静かな森の中で (I skovens dybe, stille ro)
カール・ニルセン (1865-1931) 教えてくれ、夜の星 (Lær mig, nattens stjerne)
トマス・ラウプ (1852-1927) 心よしずまれ、太陽が沈んでいく (Stille hjerte, sol går ned)
カール・ニルセン (1865-1931) 素晴らしい夕べのそよ風 (Underlige aftenlufte)
CEF・ヴァイセ (1774-1842) 夜のしじまに (Natten er så stille)
  エリサベト・マイヤー=トプセー (ソプラノ) ペーア・サロ (ピアノ)

◇エリサベト・マイヤー=トプセー Elisabeth Meyer-Topsøe (b.1953) はドイツオペラの歌い手としてヨーロッパ中のオペラハウスで活躍中。ストックホルムの王立オペラで開催されたビルギット・ニルソン80歳誕生日記念コンサートでは《イゾルデの愛の死》を歌った。録音ではシュトラウスの《4つの最後の歌》 (Kontrapunkt 32156)Gramophone 誌の Editor's Choice に選ばれた。このアルバムでは、JAP・シュルス (シュルツ) J. A. P. Schulz (1747-1800) からオトー・モーテンセン Otto Mortensen (1907-1986) まで、デンマークの歌の宝庫からテーマ別に31曲を選んで歌っている。彼女はこれまでにデンマークの賛美歌 (32302)、シベリウスとラングストレムの歌曲集 (32312) を録音していた。[DACOCD615 ブックレットから]

Erato 0927-49144-2 ジャン・シベリウス (1865-1957) 交響曲第6番 ニ短調 作品104
 交響曲第7番 ハ長調 作品105 音詩《タピオラ (Tapiola)》 作品112
  バーミンガム市交響楽団 サカリ・オラモ (指揮)

Fuga FUGA 9166 音楽 (Soitto)
トイヴォ・クーラ (1883-1918) 山頂で 音楽 (Soitto) 作品28-2
アーレ・メリカント (1893-1958) 狩のあとの音楽
ユッカ・リンコラ (b.1955) 金管七重奏のための3つのバガテル (1989)
キルモ・リンティネン (b.1967) 金管七重奏のためのディヴェルティメント
レーヴィ・マデトヤ (1887-1947) 序曲幻想曲 (Overture Fantasy) 間奏曲 (Intermezzo)
 舟歌 (Barcarola) 踊りの歌 (Dance Song) 祝祭行進曲 (Festive March)
  ポホヤ・ミリタリーバンド金管七重奏団 ユハ・ピスト (指揮)

nosag CD088 ダーグ・ルンディン (b.1943) ピアノ作品集
 春のソナティナ (Sonatina Primavera) (1992)
 アイスランド変奏曲 (Islandsvariationer) (1989 rev.1996)
 旅行かばんから (From My Travelbag) (1999)
 − スーレル島の徒歩の歌 (Marching-Tune from Soller-Island)
  ちょっとしたポルスカ (Trifle-Polska) ポリリズムのポルスカ (Polythythmic Polska)
  哀悼の歌 (Mourning-Tune) 酔っぱらい歌 (Drunken Tune)
  小さな木のバラッド (The Ballad of the Little Tree) 丘のエドマンド (Edmund of the Hill)
 グレンガリーのバラード変奏曲 (Glengarrys Balladvariationer) (1985 rev.1995)
  ソールヴェイ・ヴィークマン (ピアノ)

◇“音楽にはメロディがなければならない” というのが作曲家ダーグ・ルンディン Dag Lundin (b.1943) の信条。現代にはめずらしく、急進的な試みに関心を寄せない。王立音楽アカデミーでニューストレム Gösta Nystroem (1890-1966)、モーセス・ペルガメント Moses Pergament (1893-1977) に作曲法を、トゥール・マン Tor Mann (1894-1974) に音楽理論と分析と管弦楽法を習う。1998年からは生まれ故郷、エスキルストゥーナ市 Eskilstuna −− ストックホルムの西、約100キロ、メーラレン湖に近い町 (人口約90,000) −− おかかえの作曲家。批評家、音楽ジャーナリストとしても活動する。2000年、ミレニアムに市から委嘱された、交響曲 《川は静かに流れる (Stilla flyter ån)》、2001年にストックホルムの王宮で演奏された《海の鐘 (Havets klockor)》 (メッツォソプラノ、クラリネットとピアノのための)、ヴァイオリン、ヴィオラ、ダブルベース、クラリネットとピアノのための《Quintetto Classico (古典五重奏曲)》 が代表作。

 ピアノのための作品も中心的な位置をしめる。ショパン、シューマン、ブラームスのピアノ曲をモデルとし、グリーグ、セーヴェルー Harald Sæverud (1897-1992)、エルランド・フォン・コック Erland von Koch (b.1910)、ラーション Lars-Erik Larsson (1908-1986) らの音楽から北欧的な色彩のインスピレーションを得ている。《春のソナティナ (Sonatina Primavera)》は3つの楽章からなる約12分の小品。ルンディンがレイキャヴィークのアーカイヴで見つけた主題による12の変奏曲 (前奏曲、サラバンド、カプリッチオ、牧歌、ユモレスク…トッカータ)、《アイスランド変奏曲 (Islandsvariationer)》 にはアイスランド独特の歌、リームルやトヴィソングル (ふたご歌) の影響も見られる。《旅行かばんから (From My Travelbag)》は、スウェーデンのダーラナ地方や、スペイン、アイルランドなどヨーロッパ各地の民謡に基づく24の小品集。ここでは7曲が演奏される。《グレンガリーのバラード変奏曲 (Glengarrys Balladvariationer)》はスコットランドの英雄グレンガリーを歌ったバラッドによる、ゴットシャルク風の軽い音楽をめざした作品。ラグライムやカントリーミュージックも垣間見ることができる。

 ソールヴェイ・ヴィークマン Solveig Wikman はスウェーデンで学んだ後、ブルーノ・ザイトルホーファー、ヴィルヘルム・ケンプ、ドロシー・アーヴィング、エリック・ヴェルバ、ジェフリー・パーソンズに師事。1965年にコンサートデビュー。ソロイスト、室内楽奏者、伴奏者として北欧諸国を中心に活動する。ダーグ・ルンディンの音楽も積極的に紹介している。[nosag CD088 ブックレットから]

Suomen Wagner-seura SWSCD-1 フィンランド・ヴァーグナー協会10周年記念アルバム
リヒァルト・ヴァーグナー (1813-1883)
 ヴェーゼンドンク歌曲集 − 悩み 夢
  イルヤ・アウローラ (ソプラノ) ペンッティ・コスキミエス (ピアノ) [録音 1969年9月18日 ライヴ]
 オペラ《ローエングリン》 − 愛する白鳥よ
  ペンッティ・ペルクサロ (テノール) カレヴィ・キヴィニエミ (オルガン)
  [録音 2000年9月6日 トゥルク大聖堂]
 オペラ《ローエングリン》 − はるかな国に 楽劇《ヴァルキューレ》 − 冬の嵐は過ぎ去り
 楽劇《ジークフリート》 − ノートゥング、ノートゥング
 楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 − 朝はばら色に輝き
  ペンッティ・ペルクサロ (テノール) トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
  ペルッティ・ペッカネン (指揮) [録音 1982年9月9日 ライヴ]
 オペラ《さまよえるオランダ人》 − 異国の方を歓迎してあげてくれ
  マルッティ・タルヴェラ (バス) フィンランド放送交響楽団 ユッシ・ヤラス (指揮)
  [録音 1972年 (YLE)]
 オペラ《タンホイザー》 − 夕星の歌
  ヨルマ・ヒュンニネン (バリトン) フィンランド放送交響楽団 ウルフ・セーデルブルム (指揮)
  [録音 1981年 (YLE)]
 オペラ《タンホイザー》 − エリーザベトの祈り
  アニタ・ヴァルッキ (ソプラノ) フィンランド放送交響楽団 オッコ・カム (指揮)
  [録音 1976年 (YLE)]
 楽劇《神々の黄昏》 − ブリュンヒルデの自己犠牲
  アニタ・ヴァルッキ (ソプラノ) フィンランド放送交響楽団 ウルフ・セーデルブルム (指揮)
  [録音 1973年 (YLE)]

◇フィンランド語と英語の記事、写真を掲載した、フィンランド・ヴァーグナー協会 (トゥルク) の機関誌 (A4サイズ) の10周年記念号 (2001年発行)。フィンランドを代表するヴァーグナー歌手の歌を収録した、MILSYLE (フィンランド放送) 音源によるCD付。


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