Newsletter No.69   19 September 2004

 

リリース情報

Aurora ACD5029 ヨン・ペーシェン (1941-)
 十字架と王冠を越えて (Over Kors og Krone) (1999) (管弦楽のための)
  オスロ・フィルハーモニック管弦楽団 クリスチャン・エッゲン (指揮)

Aurora ACD5038 Anatomic Notebook
アイヴィン・ブーエネ (b.1973)
 Anatomic Notebook (2002)
 
(オーボエ、クラリネット、サクソフォーン、トランペット、打楽器、エレキギターとピアノのための)
ルーネ・レブネ (b.1961) Stus Z (1999) (ギター、ヴィブラフォーンとフェンダーローズのための)
 Stus Y (1999) (オーボエ、クラリネット、サクソフォーン、トランペット、ヴィブラフォーン、ギターとピアノのための)
マーク・アダリー (b.1960)
 Salient Point (顕著な点) (1996) (オーボエ、エレキギターとピアノのための)
コーレ・ディヴィーク・フースビ (b.1969)
 Möbius' band (メービウスの帯) (1991)
 
(オーボエ、クラリネット、バリトンサックス、トランペット、打楽器、エレキギターとピアノのための)
  アフィニス・アンサンブル ラース・リーエン (サクソフォーン)

BIS CD1197 エイナル・エングルンド (1916-1999) 
 ピアノ五重奏曲 (1941)
  ペーテル・ロンクヴィスト (ピアノ)
  ラハティ交響楽団室内アンサンブル
   ウッラ=マイヤ・ハッランテ (ヴァイオリン) ユルキ・ラソンパロ (ヴァイオリン)
   アヌ・アイラス (ヴィオラ) イルッカ・パッリ (チェロ)
 弦楽四重奏曲 (1985)
  ラハティ交響楽団室内アンサンブル
   ヤーコ・クーシスト (ヴァイオリン) ウッラ=マイヤ・ハッランテ (ヴァイオリン)
   アンナ・クレータ・トゥルネン (ヴィオラ) イルッカ・パッリ (チェロ)

20世紀フィンランドを代表するひとり、エングルンド Einar Englund が最初期に書いたピアノ五重奏曲と晩年の弦楽四重奏曲の組み合わせ。“後期ロマンティシズムとネオクラシシズムの分岐点にある” (キンモ・コルホネン Kimmo Korhonen: Finnish Chamber Music (FMIC)) ピアノ五重奏曲 (1941) は、戦死した兄に捧げられたといわれる。現在、両曲ともこれが唯一のCD録音。

BIS CD1265 ジャン・シベリウス (1865-1957)
 即興曲《スネフリード (Snöfrid)》 作品29 (混声合唱と管弦楽のための)
 序曲 イ短調 (1902) (管弦楽のための)
 ニコライ二世の戴冠式のためのカンタータ
  (Kantaatti ilo- ja onnentoivotusjuhlassa Marraskuun 2 päivänä 1896) (1896) (混声合唱と管弦楽のための)
 恋するもの (Rakastava) 作品14 (弦楽オーケストラ、ティンパニとトライアングルのための)
 カンタータ《わが祖国 (Oma maa)》 作品92 (混声合唱と管弦楽のための)
 アンダンテ・フェスティーヴォ (Andante Festivo) (1922 rev.c.1930) (弦楽オーケストラとティンパニのための)
  ユビラーテ合唱団 ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮) 試聴盤

◇ラハティ交響楽団とヴァンスカのシベリウス・シリーズ最新作。合唱をともなう祝典的な音楽を中心に、比較的珍しい作品が取り上げられた。サユナトサロ (Säynätsalo) 工場創立25周年の式典のために作曲された《アンダンテ・フェスティーヴォ》が、映画「シベリウス」の音楽 (BIS CD1295) に収録された録音と同じかどうかは不明。

BIS CD1340 フレードリク・パーシウス (1809-1891)
 劇付随音楽《キプロスの王女 (Prinsessan av Cypern)(1860)
  トゥーヴェ・オーマン (ソプラノ) アイネタ・エイケンホルス (ソプラノ) リーカ・ランタネン (メッツォソプラノ)
  ユーハン・ストゥールゴールズ (語り) ユビラーテ合唱団 タピオラ・シンフォニエッタ
  ウルフ・セーデルブルム (指揮) 試聴盤

◇フィンランド国歌「わが祖国 (Maamme)」の作曲者、ドイツ生まれのパーシウス Fredrik Pacius による、フィンランド叙事詩「カレヴァラ」を題材にした、もっとも初期の作品のひとつ。「カレヴァラ」のレンミンカイネンとキュッリッキの物語の舞台を部分的に地中海に設定した、トペリウスの劇のために作曲された。サクリス・トペリウス Zachris Topelius (1818-1898) は作家、歴史学者、ジャーナリスト。とりわけ童話作家として有名。彼の愛国心にみちた著作は、ロシア統治下のフィンランドの若い世代に大きな影響を与えた。《キプロスの王女》の音楽は1860年の発表後、ずっと埋もれたままになり、2001年になって復活上演された。このディスクが世界初録音。オリジナルのスウェーデン語による演奏。

BIS SACD1362 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
 ピアノ作品全集 第1
 ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13《悲愴》 ピアノソナタ第9番 ホ長調 作品14-1
 ピアノソナタ第10番 ト長調 作品14-2 ピアノソナタ第11番 変ロ長調 作品22
  ロナルド・ブラウティハム (フォルテピアノ)

BIS CD1387 ニコライ・リムスキー=コルサコフ (1844-1908) スペイン奇想曲 作品34
 ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 作品30 《皇帝サルタンの物語》 組曲 作品57 音楽的絵画《サトコ》 作品5
 序曲《ロシアの復活祭》 作品36
  マレーシア・フィルハーモニック管弦楽団 ケース・バケルス (指揮) 小川典子 (ピアノ)

BIS CD1395 ナポリの風変わり
フランチェスコ・マンチーニ (1672-1737) ソナタ第8番 ト短調 ソナタ第2番 ホ短調
アルカンジェロ・コレッリ (1653-1713) 主題とフーガ ニ短調
ドメニコ・サッリ (1679-1744) ソナタ第11番 イ短調
アレッサンドロ・スカルラッティ (1660-1725) ソナタ第9番 イ短調
フランチェスコ・バルベッラ (1692-1732) ソナタ第3番 ハ長調
ドメニコ・ガッロ (1730-?) トリオソナタ第1番 ト長調
ジョン・レーヴェンスロフト ソナタ第8
  ダン・ラウリン (リコーダー) ロンドン・バロック

◇ナポリのサン・ピエトロ音楽院図書館所蔵の草稿集から選ばれた作品を、スウェーデンのリコーダー奏者、ダン・ラウリン Dan Laurin (1960-) とロンドン・バロックの初顔合わせで録音。

BIS SACD1398 SACD hybrid (Multichanne/stereo) ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
 交響曲第1番 ト短調 作品13 《冬の日の幻想》 付随音楽《雪娘》 作品12 から
 幻想的序曲《ロミオとジュリエット》
  ヨーテボリ交響楽団 ネーメ・ヤルヴィ (指揮)

BIS CD1426
悲しみの晩祷、1727915日、ヴェネツィア、ピエタ孤児院の“悲しみの聖母”を讃美する式典の空想音楽会
アントニオ・ヴィヴァルディ (1678-1741) スタバト・マーテル RV621 聖墓に寄せるソナタ RV130
 詩編127番「主御自身が建ててくださるのでなければ」 RV608 マニフィカト RV611 サルヴェ・レジナ
  ヤクプ・プジンスキ (カウンターテナー) ラ・テンペスタ

BIS CD1464 ニコス・スカルコッタス (1904-1949) 16の歌曲集 (1941) 15の小変奏曲 (1927)
 ソナティネ (1927) エーコー (1946) 子守歌 (1941)
  アンゲリカ・カタリウ (メッツォソプラノ) ニコラオス・サマルタノス (ピアノ)

◇《16の歌曲集》は初録音。フィルアップは、大胆な作風のピアノのための小品集。

BIS CD1478/80 5CD's for price of 3 ヒゥーゴ・アルヴェーン (1872-1960) 交響曲、管弦楽作品集
 交響曲第1番 ヘ短調 作品7 交響曲第2番 ニ長調 作品11 交響曲第3番 ホ長調 作品23
 交響曲第4番 ハ短調 作品39 《海辺の岩礁から (Från havsbandet)》 交響曲第5番 イ短調 作品55
 スウェーデンラプソディ第1番《夏至祭の夜明かし (Midsommarvaka)》 作品19
 スウェーデンラプソディ第2番《ウプサラ・ラプソディ (Uppsalarapsodi)》 作品24
 スウェーデンラプソディ第3番《ダーラナ・ラプソディ (Dalarapsodi)》 作品48
 アンダンテ・レリジョーゾ (Andante religioso) (管弦楽のための) 作品31 から
 バレエ《放蕩息子 (Den forlorade sonen)》 組曲 (1957)
 交響詩《岩礁の伝説 (En skärgårdssägen)》 作品20
 バレエパントマイム《山の王 (Bergakungen)》 作品37 組曲
 《グスタフ二世アードルフ》 組曲 作品49 − エレジー (Elegi)
  王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 ネーメ・ヤルヴィ (指揮)
  [CD395, CD385, CD455, CD505, CD585]

Bluebell ABCD097 ルート・ヤーコブソン録音集成
WA・モーツァルト (1756-1791) オペラ《フィガロの結婚》 K492 − 楽しい思い出はどこへ
ジョアッキーノ・ロッシーニ (1792-1868)
 オペラ《オリ伯爵》 − 悲しみのとりこになり (En proie à la tristess)
ジュゼッペ・ヴェルディ (1813-1901) オペラ《トラヴィアータ》 − さようなら過ぎ去った日よ
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
 オペラ《エフゲニー・オネーギン》 − タチヤーナとオネーギンの場 (第3幕フィナーレ) 「おお、なんとおおきな痛み」
ジャコモ・プッチーニ (1858-1924) オペラ《蝶々夫人》 − ある晴れた日に
ピエトロ・マスカーニ (1863-1945) オペラ《友人フリッツ》 − フリッツとスゼルの桜の二重唱
アウグスト・セーデルマン (1832-1876)
 オペレッタ《悪魔の最初の試し (Hin Ondes första lärospån)
  − フィアンマの祈り「聖母マリアさま (Helga Jungfru)

ヨースタ・ニューストレム (1890-1966)
 オペラ《アルネ氏のお金 (Herr Arnes penningar)
  − エルサリルと乳姉妹の二重唱「どうしてあなたは食べないの (Varför äter du inte)

ラーシュ・ユーハン・ヴェルレ (1926-2001)
 オペラ《ティントマラ (Tintomara)》 − クララのアリアと場面「Glans, vilken glans (輝き、どの輝き)」
イーヴァル・ハルストレム (1826-1901)
 オペラ《山の王の花嫁 (Den Bergtagna)(1874)
  − インゲボリの糸紡ぎ歌「回れ、まわれ、わたしの金の糸巻棒 (Spinn, spinn, gyllne sländan min)
 オペラ《マグヌス公爵と人魚 (Hertig Magnus och sjöjungfrun)(1865)
  − アンナのロマンス「わたしは子供のように遊んだ (Jeg lekte som barn)
ヤーコポ・フォローニ (1825-1858)
 オペラ《弁護士パテリン (Advokaten Pathelin)
  − ギョーメットのアリア「あの人を訪ねると、みじめな人 (Besköka hohom, stackars karl)
  ルート・ヤーコブソン (ソプラノ) スサンネ・ブレンニング (メッツォソプラノ) ハラルド・エーク (テノール)
  ペール・ストックホルム (バリトン) トニー・ランディ (テノール) 他 ヨーテボリ大劇場管弦楽団・合唱団
  ヨーテボリ交響楽団 スウェーデン放送管弦楽団 オッコ・カム (指揮) グンナル・ステルン (指揮)
  スティルビョーン・リンデダール (指揮) スティーグ・リューブラント (指揮) スティーグ・ヴェステルベリ (指揮)
  シクステン・エケルベリ (指揮)

◇ルート・ヤーコブソン Rut Jacobson1927年、ラップランドのヨックモック生まれのソプラノ歌手。ダーグマル・グスタフソンに歌唱法を学び、エーリク・エーリクソン室内合唱団に在籍したこともある。ストックホルムの王立音楽大学卒業後、ウィーンの音楽芸術アカデミーに留学。卒業後、グラーツ・オペラの《シンデレラ》 (アンジェリーナ役) でデビューする。ウィーンのフォルクスオーパーで2シーズン (1957/58年) 歌い、当時国立オペラの音楽監督を務めていたカラヤンの目にとまるが、祖国スウェーデンで活動することを選択。ヨーテボリ・オペラのベルナルド・センネルステットからの契約を受け入れる。ヨーテボリを中心に20年以上にわたり活躍した後、シュトラウスの《インテルメッツォ》を最後に、オペラの舞台から引退した。蝶々夫人、ミミ、タチヤーナ、フィオルディリージが主な持ち役。[ABCD097 ブックレットから]

Caprice CAP21725 Intersections (交錯)
ジェルジ・クルターグ (b.1926) ピアノのための遊び 第3巻・第5巻・第6巻 から
 4つの破片 (Splinters) 作品6d (ピアノのための)
フランツ・シューベルト (1797-1828) 楽興の時 D780
  フレードリク・ウッレーン (ピアノ)
  [録音 200317日−8日 ニューブルーカイェン・コンサートホール (ストックホルム)]
  [制作 シェル・セーデルクヴィスト 録音エンジニア ベッティル・グリーペ] 試聴盤

◇フレードリク・ウッレーン Fredrik Ullén (b.1968) はスウェーデンを代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニストのひとり。現代の音楽、クラシカルとロマンティックな音楽、とレパートリーは広く、その両方で国際的に高い評価を受けてきた。リゲティのピアノ作品集 (BIS CD783, CD983) をはじめCD録音も多く、特に、スウェーデンの打楽器奏者ユニー・アクセルソンと録音したシュトックハウゼンのアルバム (CAP21642) の世評が高い。ウッレーンの新しいディスクのコンセプトは“交錯”。このアルバムでは、現代ハンガリーの作曲家クルターグの音楽と、ロマンティシズムの作曲家シューベルトの音楽が交わる。クルターグの小品集《遊び (Játékok)》から選んだ12曲 (《シューベルトへのオマージュ》を含む) の間にシューベルトの《楽興の時》の6曲をはさみ、アルバム中央にクルターグの《4つの破片》を配置する。こうして、空間と時間を超えた音楽の予期せぬ出会いが生まれた。[CAP21725 プレスシートから]

Caprice CAP21729 ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893) バレエ《くるみ割り人形》 作品71 (抜粋)
  王立管弦楽団 レイフ・セーゲルスタム (指揮) [録音 2003101316日]
  [制作 エヴェルト・ファン・ベッケル、シェル・セーデルクヴィスト  録音エンジニア アンデシュ・サンドベリ]

Chandos CHAN10249 海辺の歌 − スカンディナヴィアの旅 (Songs by the Sea: A Scandinavian Journey)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル (1871-1927)
 フロレスとブランセフロール (Florez och Blazeflor) 作品3 (バリトンと管弦楽のための)
 イタケー (Ithaka) 作品21 (バリトンと管弦楽のための)
ペーター・アーノル・ハイセ (1830-1879)
 演奏会小品《眠れる森の美女 (Rornerose)》 (1873) − 王子のロマンス (Kongesønnes Romance)
 「ベルトラン・ド・ボルン (Bertran de Born)」のための7つの歌 − まどろみから覚めよ (Vaagn af din Slummer)
ペーター・エラスムス・ランゲ=ミュラー (1850-1926)
 歌曲集《海辺の歌 (Sange ved Havet)》 作品54 (バリトンと管弦楽のための)
オトー・マリング (1848-1915)

 コペンハーゲンの嵐 (Stormen paa Kjøbenhavn) 作品60 (バリトンと管弦楽のための)
カール・ニルセン (1865-1931) 劇音楽《母 (Moderen)FS94 (作品41) − スキャレンの歌 (Skjaldens Sang)
 花よ、ただ頭 (こうべ) をしずめなさい (Sænk kun dit hoved du blomst) FS42-4 (作品21-4)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 山にとらわれし者 (Den bergtekne) 作品32 (バリトンと管弦楽のための)
 管弦楽つきの6つの歌 EG177 − 白鳥 (En Svane) (作品25-2)
 劇音楽《ペール・ギュント (Peer Gynt)》 作品23 − ペール・ギュントのセレナード (Peer Gynts Serenade)
テューレ・ラングストレム (1884-1947) 「エーリク王の歌」から (Ur "Kung Eriks visor") (1918)
  ボー・スコウフス (バリトン) デンマーク国立交響楽団 ミケール・シェーンヴァント (指揮)

◇バリトンと管弦楽によるスカンディナヴィアの歌の旅。中世の恋のバラッド《フロレスとブランセフロール》と、オデュッセウスの望郷の歌《イタケー》 。ともにオスカル・レヴェルティン Oscar Levertin の詩をテクストとするステーンハンマル Wilhelm Stenhammar2曲は、輝かしい管弦楽が印象的なスウェーデン・ロマンティシズムの名作。騎士ベルトラン・ド・ボルンのロマンティックな劇のための歌、ハイセ Peter Arnold Heise の《まどろみから覚めよ》、喪失というテーマを海の心象に重ねた、ランゲ=ミュラー Peter Erasmus Lange-Müller の3曲の歌曲集《海辺の歌》、スウェーデン軍による1659年のコペンハーゲン攻撃を題材にした愛国歌、オトー・マリング Otto Malling の《コペンハーゲンの嵐》は、デンマーク・ロマンティシズムの作品。寓話劇「母」の《スキャレンの歌》の軽快なリズム、子守歌《花よ、ただ頭 (こうべ) をしずめなさい》の抒情、同じデンマークでも、カール・ニルセン Carl Nielsen は素朴な音楽を聞かせる。グリーグ Edvard Grieg の作品からは、自然の神秘を感じさせる2曲 (トロルの娘に魅せられた若者の歌、《山にもっととらわれし者》と、イプセンの詩による《白鳥》)、そして、アニトラを誘惑する《ペール・ギュントのセレナード》。歌曲集《「エーリク王の歌」から》は、ラングストレム Ture Rangström の代表作。才能にめぐまれながら、牢獄で生涯を閉じることになったスウェーデ国王エーリク十四世 (1533-1577, 在位 1560-1568) の愛と狂気の歌は、自身も精神病院で人生を終えたグスタフ・フローディンの詩集「エーリク王の歌」 から5つの詩が選ばれた。デンマークのバリトン、ボー・スコウフス Bo Skovhus (b.1962) の歌とともに、ミケール・シェーンヴァント Michael Schønwandt (b.1953) 指揮デンマーク国立交響楽団の多彩で透明なテクスチュアの管弦楽に魅せられるディスク。[CHAN10249 プレスシートから]

Content SAK4610-8 2CD's 2人…と3人のピアニストのために (for two pianists ...and three)
クリスチャン・ウルフ (b.1934 フランス−アメリカ) Duo for Pianists I (1957)
 Exercise 22 (Bread and Roses, for John) (1982) (4手のピアノのための)
 Duet I (1960) (4手のピアノのための) Exercise 21 (Oh Freedom) (1981) (4手のピアノのための)
 For Kristine and Mats (from Christian) (1994) (4手のピアノ版)
 Snowdrop (1970) (4手のピアノ版) Duo for Pianists II (1958)
 Variations (Extracts) on the Carmans Whistle Variations of Byrd (1972) (4手のピアノ版)
 Tilbury 2 (1969) (4手のピアノ版) Dur for Pianists II (第2版) Tilbury 2 (第2版)
 Exercise 20 (Acres of Clams) (1980) (2台のピアノのための) Dur for Pianists II (第3版)
 Two Pianists (1993-94) (2台のピアノのための)
 Exercise 19 (Harmonic Tremors) (1980) (2台のピアノのための)
 Sonata (1957) (3台のピアノのための) Braverman Music (1978) (2台のピアノ版)
 70 (and more) for Alvin (2001) (3台のピアノのための) Fragment (2001) (2台のピアノのための)
  マッツ・ペーション (ピアノ) クリスティーネ・ショルス (ピアノ) クリスチャン・ウルフ (ピアノ)
  [録音 20011246日、2002345日、42223日 スウェーデン放送第2スタジオ (ストックホルム)]
  [制作 ビョーン・ニルソン 録音エンジニア ウッレ・ブーランデル]

◇アメリカの作曲家クリスチャン・ウルフ Christian Wolff について、ニューヨークで行われた "Exercise" シリーズの演奏を聴いたジョン・ケージは、“知られざる文明のクラシカル音楽のようだ” と言った。そのことを紹介した、ウルフの友人、ピアニストのフレデリック・ルゼフスキ Frederic Rzewski の言葉を要約すると、どこかで耳にしたようだが、その実、まったく聞きなれない音楽、とでもなるだろうか。スウェーデンのピアノデュオ、マッツ・ペーション Mats Persson (b.1943) とクリスティーネ・ショルス Kristine Scholz (b.1944) による録音には、3台のピアノのための曲に作曲者自身も参加した。《For Kristine and Mats (from Christian)》 は、ウルフから彼らに贈られた "postcard piece"。[SAK4610-8 ブックレットから]

cpo 777 060-2 JE・ハートマン (1726-1793) 交響曲全集
 交響曲第1番 ニ長調 交響曲第2番 ト長調 交響曲第3番 ニ長調 交響曲第4番 ト長調
  コンチェルト・コペンハーゲン ラース・ウルリク・モーテンセン (ハープシコード、音楽監督)

JE (ヨーハン・エルンスト)・ハートマン Johan Ernst Hartmann (1726-1793) は、デンマーク黄金時代の作曲家、JPE・ハートマン (1805-1900) の祖父にあたる。ドイツに生まれ、36歳のときにデンマークに移り、ヴァイオリニスト、音楽監督として宮廷管弦楽団を率いた。JE は、アウゴスト・ヴィルヘルム August Wilhelm Hartmann (1775-1850)JPE、エミール Emil Hartmann (1836-1898) とつづく音楽一家の祖として、そして、デンマークにウィーン古典主義音楽を定着させたことにより、デンマーク音楽史に名前を残す。ハープシコード奏者のモーテンセン Lars Ulrik Mortensen (b.1955) が音楽監督を務めるコンチェルト・コペンハーゲン Concerto Copenhagen (CoCo) はデンマークを代表する、ピリオド楽器オーケストラ。ヴァイセの交響曲第1番・第7番のディスク (Classico CLASSCD399) が代表的録音。

dacapo 8.224701 ニルス・オトー・ローステズ (1888-1966) アカペラ合唱のための作品集
 2つのモテット (To motetter) 作品12 (1915-16)
  目覚めよと呼ぶ声が (Zions vægter hæver røsten)
  主よ、わたしは告白します
(Herre, jeg har handlet ilde)
 4声−6声のアカペラ合唱のためのミサ曲 (Messe for 4-6 stemmingt kor a cappella) 作品32 (1921)
 2つのコラール・モテット (To koralmotetter) 作品43 (1924)
  わたしは神を信じます (Til Gud jeg slår min lid)
  今、すべての森は眠り
(Nu hviler mark og enge)

  カンソーネ・ヴォーカルアンサンブル フランス・ラスムセン (指揮)
  [録音 2001210日−11日、31日−18日 ソーアンフリ教会]
  [制作・録音 モーテン・モーエンセン] 試聴盤

◇ローステズ Niels Otto Raasted (1888-1966) はデンマークの作曲家。コペンハーゲンの大聖堂のオルガニストとしても活躍した。デンマーク・リリシズムの伝統を受け継いだ作風が特徴。

dacapo 8.226004 クヌーズオーエ・リスエア (1897-1974) ピアノ作品集
 ピアノソナタ 作品22 (1931) 2つの小品 (1933)
 バレエ《乳と蜜の流れる土地 (Slaraffenland)》 の4つの小品 (エーロフ・ニルセン 編曲)
  子守歌 (Berceuse) 揺り椅子 (Gyngestolen) キャンディの王女 (Prinsesse Sukkergodt)
  スプリングダンス (Springedans)
 ソナティナ (1950) ワルツ、バレエ《郵便馬車で来た12人》の“5月” (Vals - "Maj" af Tolv med posten)
 子供のための4つのピアノの小品 (Fire borneklaverstykker) (1964)
  サラバンド (Sarabande) 複調 (Polytonalt) カノン風のデュエット (Kanonisk duet) デュエット (Duet)
 4つの風刺詩 (Quatre épigrammes) (1921)
  レント (Lento) ブルラ (Burla) アンダンテ (Andante) カプリッチョ (Capriccio)
 幸せなトランペットとその他のピアノの小品 (En glad trompet og andre klaverstykker) (1933-35)
  小ポルカ (Lille polka) せっかちな (Utålmodig) ひとりぼっち (Alene) しゃれ者 (Spradebasse)
  (舞踊学校の) 手回しオルガン (Lirekassen (På danseskole)) 幸せなトランペット (En glad trompet)
  クリスティーナ・ビョアケー (ピアノ)[
  制作・録音 モーテン・モーエンセン]
 試聴盤

◇クヌーズオーエ・リスエア Knudåge Riisager (1897-1974) は、法律学を学ぶとともに、オトー・マリング Otto Malling とペーザー・グラム Peder Gram のもとで音楽理論を学んだ。大学卒業後はパリに留学し、ルーセルらフランスの作曲家のもとで作曲の研究をつづける。帰国後は財務省に勤務し、そのかたわら、多彩な作風の音楽を作曲した。このディスクで《4つの小品》が演奏されている《乳と蜜の流れる土地》と、HC・アンデルセンの童話による《郵便馬車で来た12人》など、バレエのための4つの音楽が代表作とされる。デンマーク・ロマンティシズムとも、カール・ニルセンゆずりの作風とも決別した音楽に特徴がある。

 バレエ《乳と蜜の流れる土地》のタイトルは旧約聖書「出エジプト記」 (第3章第8節)に由来。逸楽の園での享楽生活が描かれる。このバレエから作られた管弦楽組曲第1番と第2番と、《郵便馬車で来た12人》からの6つの踊りは、トマス・ダウスゴー指揮ヘルシングボリ交響楽団の録音 (dacapo 8.224082) で聴くことができる。

dacapo 8.226027 ヘアマン・D・コペル (1908-1998) 管弦楽作品集 第4
 交響曲への前奏曲 (Forspil til en symfoni) 作品105 (1981) 交響曲第5番 作品60 (1956)
 ピアノ協奏曲第3番 作品45 (1948)
  ニーナ・カフタラージェ (ピアノ) オルボー交響楽団 モーシェ・アツモン (指揮) 試聴盤

◇ヘアマン・D・コペル Herman D. Koppel はカール・ニルセンに直結する、20世紀デンマーク音楽のもっとも重要な音楽家のひとり。作曲家、ピアニスト、音楽教師として精力的に活動した。バッハ一家に匹敵する音楽名家の家長でもある。作品は、2つの大戦間のネオクラシシズムに影響を受け、厳しく知的な要素と推進力のあるリズムを結びつけたバルトーク、ストラヴィンスキーをモデルとした。1930年代にコペルが大いに関心をもったジャズの感覚が取り入れられることもある。[8.226027 プレスシートから]

dacapo (open space) 8.226508 ヨン・フランセン (1956-) 管弦楽作品集
 交響曲第1(1986-88) 《悪魔どもの踊り (The Dance of the Demons)
 オペラ《I-K-O-N(2003) - アリア「黄色い皇帝の御代に (At the Yellow Emperor's Time)
 アメーリ組曲 (Amalie Suite) (1985)
 チェロ協奏曲 (1998) 《氷の女王への賛歌 (Hymn to the Ice Queen)
  イナ・メイ=メイ (ソプラノ) スヴェン・ヴィンスレウ (チェロ) オーゼンセ交響楽団
  クリスチャン・エッゲン (指揮)
  [録音 2003428日−52日 オーゼンセ・コンサートホール]
  [制作 ヘンリク・スライボー 録音エンジニア クヌーズ・エスマーク] 試聴盤

◇ヨン・フランセン John Frandsen (1956-s) は、オーフスの王立デンマーク音楽アカデミーでハンス・エブラハムセン Hans Abrahamsen (b.1952) とカール・オーエ・ラスムセン Karl aage Rasmussen (b.1947) に作曲法を学んだ。現在は、オルガニスト、指揮者 (ニルセンのオペラ《仮面舞踏会》やランゴーの交響曲の録音のあるヨン・フランセン (1918-1996) とは別人)、作曲家として活躍している。声楽のための作品を得意とし、王立オペラから委嘱されたグランドオペラ《I-K-O-N》は最新作のひとつ。このオペラからのアリア「黄色い皇帝の治世に」からは、フランセンのメロディに対する感覚があらわれている。フランセンの作品に一貫するのは繊細な感覚、そして洗練。時に、(交響曲第1番のように) 後期ロマンティシズムの余韻が聴かれる瞬間もある。抒情と、音楽のわかりやすさの背景に、しっかりした構成があることもフランセンの音楽の特色。1985年の《アメーリ組曲》は、1995年に改訂され《アメーリ (Amalie)(Classico CLASSCD349) となる、室内オペラ《アメーリは生きている (Amalie lever)》 による組曲。チェロ協奏曲は、父親といっしょに旅行した北極圏の島、スピッツベルゲンからインスピレーションを受けた音楽。[8.226508 プレスシートから]

Danacord DACOCD618 JS・バッハ (1685-1750) オルガン作品集 第10
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV551 前奏曲とフーガ ト長調 BWV550
 オルガン小曲集 − コラール前奏曲「汝のうちに喜びあり」 BWV615
 コラール前奏曲「甘き喜びのうちに」 BWV729
 コラール前奏曲「今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよ」 BWV734
 コラール前奏曲「高き天より、われは来たり」 BWV738
 コラール前奏曲「天にいますわれらの父よ」 BWV737
 幻想曲とイミタツィオーネ ロ短調 BWV563 フーガ ハ短調 BWV575

 クラヴィーア練習曲集 第3部 − 3つのキリエ BWV672-674
 コラール前奏曲「おお主なる神、われを憐れみたまえ」 BWV721
 コラール前奏曲「ああ神、そして主」 BWV714 コラール前奏曲「われらを救いたもうキリスト」 BWV620
 コラール前奏曲「われらみな唯一の神を信ず」 BWV765
 コラール前奏曲「われらみな唯一の神を信ず」 BWV680
 コラール前奏曲「いと高きにある神にのみ栄光あれ」 BWV715 前奏曲 イ短調 BWV569
  ハンス・ヘルムート・ティルマンス (オルガン)
  [ハッセルト大聖堂 (ベルギー) の Binivignat u.L. Houdtappel オルガン (1791-93)]
  [メルツェニヒ (ドイツ)、聖ラウレンティウス教会のシューマッヒャー・オルガン (1997)]
  [シューマッヒャー・オルガン工房の自家オルガン (1983)]

Danacord DACOCD619 2003年度フーズム城音楽祭ライヴ録音 − 稀少ピアノ作品集 第15
フランシス・プーランク (1899-1963) ナゼールの夜会
  ジョナサン・プロウライト (ピアノ)
ピエール・ド・ブレヴィール (1861-1949) 名作曲家たちの肖像 (Portraits des maitres)
フロラン・シュミット (1870-1958) ワルツ=夜想曲 第1番  
  マリー=カトリーヌ・ジロー (ピアノ)
カルロス・グアスタヴィーノ (1912-2000) Bailecito (1940)
エイトル・ヴィラ=ロボス (1887-1959) ブラジルの詩 − 白色インディオの踊り
  アルトゥーロ・スドブラク・ジャマルド (ピアノ)

ヴィルヘルム・ステーンハンマル (1871-1927)
 晩夏の夜 (Sensommarnätter) 作品33 − ポコ・アレグレット
アレクサンドル・スクリャービン (1872-1915) 4つの前奏曲 作品22
カイホスル・S・ソラブジ (1892-1988) 超絶技巧練習曲第13
  フレードリク・ウッレーン (ピアノ)
ジュゼッペ・ヴェルディ (1813-1901) ヘ調のロマンツァ (1844)
ユリアン・スクリャービン (1908-1919) 前奏曲 作品2 (1918) 2つの前奏曲 作品3 (1918)
 前奏曲 (1919)
  アンドレア・バッケッティ (ピアノ)
ミハイル・グリンカ (1804-1857)
 ドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」の主題による華麗な変奏曲 (1831)
  エレーナ・クシュネローワ (ピアノ)
 試聴盤

Dominique Musik D-QUE.001 ピアノ1台に手が4(En Flygel 4 händer)
パウル・ヒンデミット (1895-1963) 4手のためのピアノソナタ (1938) − 第2楽章
モーリス・ラヴェル (1875-1937) マ・メール・ロワ (1908-10)
民謡 オルサのポルスカ (Orsa Polska)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) ノルウェー舞曲 (Norske danser) 作品35 から
フェリクス・メンデルスゾーン (1809-1847) アレグロ・ブリランテ イ長調 (1841)
クリフォード・ブラウン (1930-1956) Joy spring (1954)
クロード・ドビュッシー (1862-1918) 6つの古代の墓碑銘 (1914) から
フランシス・プーランク (1899-1963) 4手のためのピアノソナタ (1918)
オリヴィエ・メシアン (1908-1992) 8つの前奏曲 − 悲しい風景の中の恍惚の歌
モニカ・ドミニク (b.1940) 献呈 (Tillägnan)
フェレンツ・リスト (1811-1886) ハンガリーラプソディ第2
パス・アブレウ (1848-1880) Tico Tico
  モニカ・ドミニク (ピアノ) カール=アクセル・ドミニク (ピアノ)
  [録音 1996527日 ラクスタード美術館 (ライヴ)]
  [制作・録音エンジニア レンナート・ビョーンベリ] 試聴盤

◇モニカ Monica Dominique はジャズミュージシャン、カール=アクセル Carl-Axel Dominique はクラシカルの分野での活躍が目立つピアニスト。このドミニク夫妻がラクスタード美術館 Rackstad Museet で行った、4手のピアノコンサートをライブ録音したアルバムです。ヨーロッパの家庭で日常的に見られる連弾の雰囲気が楽しめるよう、プログラムも、クラシカル、民謡からジャズまで、多彩な曲をさりげなく並べています。クリフォード・ブラウンの《Joy Spring》のモチーフはシンディングの《春のさざめき》。モニカの《献呈》は、彼女の名刺がわりになっているといってもいいくらいの、大ヒット曲です。

Fuga FUGA9150 [旧譜] Skaparegestalter (創造主の姿) − 男声合唱のために作品集
ベンクト・カールソン (1890-1953) ゴート人の歌 (Goternas Sång) 安息の願い (Bön om ro)
 しあわせな歌 (Den lyckliges visa) Säkg i sol セレナード (Serenad)
オランダ民謡 (ベンクト・カールソン 編曲) ヤン・ヒンネルク (Jan Hinnerk)
民謡 (ベンクト・カールソン 編曲) 君は嘆いたんだっけ (Du har sörjit nu igen)
ニルス=エーリク・フォウグステット (1910-1961) 創造主の姿 (Skaparegestalter)
 単純なこと (Enkla ting) ヘッペネッペテップ (Heppeneppetepp) 夜のマドンナ (Nattlig madonna)
 3つの愛の歌 (Tre sånger om kärleken)
  じっと見ている仲間たち (Spanande kretsar) 熱愛 (Tillbedjan)
  だから僕らの愛は続くだろう (Så skall vår kärlek dröja)
 ちっちゃなスペルマンが行く (Det går en liten speleman) 農家のタンゴ (Gårdstango)
 マルジョレーヌの仲間たち (Les Compagnons de la Marjolaine) 出発 (Uppbrott)

エーリク・ベリマン (b.1911)
 4つのそれほど真剣でもない歌 (Fyra mindre allvarliga sånger) 作品22b (1946) − 楽園の一日 (Paradisdag)
  花々 (Blommorna) 行商人 (Gårdfarihandlaren)
 組曲《Hä Li Bomp》 作品57a (1964)

 トゥオネラのけものの群れ (Tuonelas hjordar) 作品57b (1964)
  (ジャン・シベリウスへのオマージュ (Hommage à Jean Sibelius))
 Drei Galgenlieder (絞首台の3つの歌) 作品51a (1959)
民謡 南ポホヤンマーの民謡 (Eteläpohojalainen kansanlaulu)
  ヘルシンキ・アカデミック男声合唱団 ヘンリク・ヴィークストレム (指揮)

◇ヘルシンキ・アカデミック男声合唱団 (Akademiska Sångforeningen)1838年、フレードリク・パーシウス Fredrik Pacius (1809-1891) により創設された、フィンランドでもっとも古い歴史を誇る合唱団。ロシア支配下の19世紀フィンランド、自由とナショナリズムの象徴として活動を行った。フィンランド国歌となった、パーシウス作曲の《わが祖国 (Vart Land/Maamme)》 を初めて歌ったのも、この合唱団だった。現在の実質団員50名のほとんどは大学生。1997年からヘンリク・ヴィークストレム Henrik Wikström が指揮者を務める。作曲者のベンクト・カールソン Bengt Carlson、フォウグステット Nils-Eric Fougstedt、エーリク・ベリマン Erik Bergman はいずれも、この団体を指揮したことのある、ヘルシンキ・アカデミック男声合唱団ゆかりの人たち。

Fuga FUGA9182 ジャン・シベリウス (1865-1957) オルガンのための作品全集
 イントラーダ (Intrada) 作品111-1
(1925)
 フリーメーソンの儀式音楽 (Rituaallmusiikki/Musique réligieuse) 作品113 (1927, 1946 rev.1948)
  アダージョ (冒頭の讃歌 (Avaushymni)) モデラート ポコ・アレグロ
  行列、トリオ第1、トリオ第2 (Kulkue - Trio I - Trio II) アンダンティーノ サレム (Salem)
  テンポ・ジュスト 葬送行進曲 (Marche funèbre) 兄弟の讃歌 (Veljesvirsi)
 
 賛歌 (Ylistyshymni) 頌歌 (Ode)
 アンダンテ・フェスティーヴォ (Andante Festivo) (1922) (カール・エークマン 編曲)

 《国王クリスチャン二世 (Kung Kristian II)》組曲 作品27 (ピアノのための)
  エレジー (Elegie) ミュゼット (Musette) メヌエット (Menuetto) 歌 (Lied)
 前奏曲 (Preludium) (1925) 後奏曲 (Postludium) (1925)
 即興曲 ト短調 作品5-1 (1890-93) (シベリウス 編曲?)
 葬送音楽 (Surusoitto) 作品111-2 (1931) 葬送行進曲 (Marche funebre) (1927 rev.1948)
  カレヴィ・キヴィニエミ (オルガン)
  [ヴィンタートゥール (スイス) シュタート教会のヴァルカー・オルガン (1887-88 res.1980-84)]
  [録音 2004524日−26日]
  [制作 カレヴィ・キヴィニエミ、ミカ・コイヴサロ  エンジニア ミカ・コイヴサロ] 試聴盤

◇シベリウスと、オルガンやハルモニウムとのつながりは長い。少年時代をすごしたハメーンニエミのシベリウス家にも、当時のフィンランドの家庭にしばしば見られたように、ハルモニウムが備えられていた。しかし、シベリウスがオルガン(またはハルモニウム) のための作品を書いたのは、作曲家としての人生の最後の時代。第7交響曲 (1924) を書き終えた1925年以降に、いくつかの作品が生まれた。このディスクには、初期の作品の編曲も含め、現存する曲がすべて収められている。

 1925年作曲の《前奏曲》と《後奏曲》は、5曲のオルガンのための組曲として構想された音楽の第1曲と第5曲。第2曲、第3曲に予定された「間奏曲 (Interludium)」 と「フォース・ヒラロのアリオーゾ (Foos Hilaron Arioso)」 は楽譜が現存せず、残る1曲《イントラーダ》は、スウェーデン国王グスタフ二世のフィンランド訪問に際して作曲が完成し、聖ニコラウス教会 (現、ヘルシンキ大聖堂) で初演された。

 《葬送音楽》は、画家、親友のアクセリ・ガッレン=カッレラの葬儀 (1931319日) のために、わずか2日間で書かれた作品。作曲家ヨーナス・コッコネンがアイノ未亡人から聞いた話によると、シベリウスがアイノラの暖炉で焼却した第8交響曲の緩徐楽章の旋律がこの曲に流用されていると言われる。

 このアルバムで注目されるのは、ヘルシンキのフリーメーソンの依頼により作曲された《フリーメーソンの儀式音楽》。当初、オルガンのための音楽として計画されたため、1927年、まずオルガンだけの手稿譜が完成するが、すぐに、独唱、男声合唱をともなうハルモニウムのための版の作曲にとりかかり、同年、全9曲の音楽が完成した。その後、1938年、テノール歌手のヴァイノ・ソラ Wäino Sola (1883-1962) の歌詞による《フィンランディア讃歌 (Finlandia-hymni)》 (通常歌われるのは VA・コスケンニエミの歌詞) が付け加わり (最終版第12曲)、1946年には第8曲《兄弟の讃歌》と第9曲《賛歌》も追加された。1947年、フリーメーソンのホールにオルガンが設置されたことにともない、その翌年、第1曲《冒頭の讃歌》、第8曲、第9曲に改訂が施された。

 この作品のディスクが正式にリリースされるのは、キヴィニエミによるこの録音が初めて。1927年の最初の手稿譜を尊重し、オルガンだけによる演奏となった。第8曲、第9曲、第11曲は、全12曲として出版された1948年版により演奏。その他の曲にはオリジナル手稿譜が用いられ、第10曲《葬送行進曲》だけは、1948年改訂版もあわせて録音されている。ちなみに、第7曲テンポ・ジュスト (最終稿は《熱いあこがれの魂をもつものはすべて》) の途中に《アンダンテ・フェスティーヴォ》のメロディが使われているのはオリジナル手稿譜の版だけ。このアルバムには、その《アンダンテ・フェスティーヴォ》も収録されており、この録音のためにカール・エークマンが編曲を行った。[FUGA9182 ブックレットから]

Fuga FUGA9183 オルガンの時代 第6
ニコロ・モレッティ (1763-1821) ソナタ ト長調 ソナタ ハ長調 ソナタ ハ短調
ドメニコ・ツィポーリ (1688-1726) アッレヴァツィオーネ (All' Elevazione) ヘ長調 パストラーレ ハ長調
 アッロフェルトリオ (All' Offertorio) ハ長調 4つのヴァーセット
アントニオ・ディアナ (19世紀) ソナタ ニ短調
バルダサーレ・ガルッピ (1706-1785) ソナタ ト長調
ヴィンチェンツォ・パラフティ (18世紀) 聖体奉挙 (Elevation) ニ短調
ミケランジェロ・ロッシ (1601-1656) トッカータ ハ長調
ダヴィデ・ダ・ベルガモ神父 (1791-1863) 6つのヴァーセット ヘ長調 ソナティナ ホ長調 ソナティナ ヘ長調
  カレヴィ・キヴィニエミ (オルガン)

Guild GMCD7283 VEL − リトアニアの室内楽 1991年−2001
ブロニュス・クタヴィチュス (b.1932)
 "Astuonios Stasio miniatiuros" (フルート、ヴァイオリンとヴィオラのための)
オヌテ・ナルブタイテ (b.1956)
 Winterserenade (冬のセレナード) (1997) (フルート、ヴァイオリンとヴィオラのための)
 Mozartsommer (モーツァルトの夏)
レミギュス・メルキャリス (b.1964) FlaVio (フラヴィオ)
オスヴァルダス・バラカウスカス (b.1937) Rex Re (レクス・レ)
ミンダウガス・ウルバイティス (b.1952) Der Fall Wagner (ヴァーグナーの場合)
  カルステン・フーステット (フルート) イングリーダ・アルモナイテ (ヴァイオリン)
  アウドロネ・シビルスキエネ (ヴィオラ) ウーテ・ステクリン (ピアノ)

LJ Records LJCD5235 ニルソン・サンデル・デュオ − strings and objects
ペール・アンデシュ・ニルソン (b.1954)/ステーン・サンデル (b.1958)
 Voices and objects part one Voices and objects part two Bidule on bidule Taps and ondulations
 Interactions IV part one Interactions IV part two Interactions IV part three Strings and densities
 Strings and objects Bows and loops Body mass

  ペール・アンデシュ・ニルソン (リアルタイム・プロセシング、Max/MSP プログラミング、サウンドデザイン)
  ステーン・サンデル (プリペアードピアノ、声)
  [録音 20021114日、200313日、1119日 ヨーテボリ大学音楽学校 アティステン]
  [制作 ペール・アンデシュ・ニルソン、ステーン・サンデル]
  [録音エンジニア ビョーン・アスプリンド、フレードリク・ベリストレム、ペール・アンデシュ・ニルソン]

◇自由な即興による音楽とミュジックコンクレートを統合させる試みのプロジェクト。《Bidule on bidule》は、ピエール・シェーファー Pierre Schaeffer とピエール・アンリ Pierre Henry の《Bidule on ut(1950) をサンプリング素材とした、オマージュとしての作品。

Naxos 8.555853 ジャン・シベリウス (1865-1957) ピアノ作品集 第5
 6つのバガテル (Six Bagatelles) 作品97 (1920)
  ユモレスク第1(Humoreske No.1) 歌 (Lied) 小ワルツ (Kleiner Walzer)
  おどけた行進曲 (Humoristischer Marsch) 即興曲 (Impromptu) ユモレスク第2(Humoreske No.2)
 8つの小品 (8 Petits Morceaux) 作品99 (1922)
  おどけた小品 (Pièce humoristique) スケッチ (Esquisse) 思い出 (Souvenir) 即興曲 (Impromptu)
  クプレ (Couplet) アニモーゾ (Animoso) ワルツのひととき (Moment de valse) 小行進曲 (Petite marche)
 5つのロマンティックな小品 (Cinq morceaux romantiques) 作品101 (1923)
  ロマンス (Romance) 夕べの歌 (Chant du soir) 抒情的情景 (Scène lyrique) ユモレスク (Humoresque)
  ロマンティックな情景 (Scène romantique)

 5つの特徴ある印象 (Five Characteristic Impressions) 作品103 (1924)
  村の教会 (The Village Church) フィドル弾き (The fiddler) 漕ぎ手 (The Oarsman)
  嵐 (The Storm) 悲しみに沈んで (In Mournful Mood)
 5つのスケッチ (Viisi luonnosta/Cinq Esquisses) 作品114 (1929)
  風景 (Maisema) 冬景色 (Talvikuva) 森の湖 (Metsälampi) 森の歌 (Metsälaulu) 春の幻影 (Kevätnäky)
  ホーヴァル・ギムセ (ピアノ) 試聴盤

◇ノルウェーのピアニスト、ホーヴァル・ギムセ Håvard Gimse (b.1966) によるシリーズは、率直な表現と、ピアノの響きの美しい演奏がアピールし、すでに、スタンダードと呼ばれる存在になりました。ここで演奏されるのは、第6交響曲 (1923)、第7交響曲 (1924)、劇音楽《テンペスト》 (1925)、音詩《タピオラ》 (1926) など、シベリウス最後の傑作群と同じ時期の作品。第4(8.555363) の《13のピアノの小品》 (作品76) の内省的で磨かれた演奏が記憶に新しいだけに、期待されます。

Ondine ODE1035-2 ジャン・シベリウス (1865-1957) 交響曲全集 第3
 交響曲第3番 ハ長調 作品52 交響曲第5番 変ホ長調 作品82
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団 レイフ・セーゲルスタム (指揮)

Ondine ODE1049-2 カイヤ・サーリアホ (b.1952)
 Cinq reflets de L'Amour de loin (「彼方の愛」による5つの黙想) (2001) (ソプラノ、バリトンと管弦楽のための)
 Nymphea Reflection (睡蓮の黙想) (2001) (弦楽オーケストラのための)
 Oltra mar (海をこえて) (1998-99) (新千年紀のための7つの前奏曲) (混声合唱と管弦楽のための)
  ピア・フロイント (ソプラノ) ガブリエル・スオヴァネン (バリトン) フィンランド放送交響楽団
  タピオラ室内合唱団 ユッカ=ペッカ・サラステ (指揮)

2000年ザルツブルク音楽祭で初演されたオペラ《L'Amour de loin (彼方の愛)》 に基づく組曲。弦楽四重奏とエレクトロニクスのための《Nymphéa (睡蓮)》 (Ondine ODE1047) を編曲する試みから生まれた、6つの部分からなる新作。"New millenium" 記念にニューヨーク・フィルハーモニックから委嘱された、合唱と管弦楽のための音楽。

Ondine ODE1054-2 Excellence − カリタ・マッティラの芸術
ロベルト・シューマン (1810-1856) ミルテの花 作品25 − 献呈 くるみの木 君は花のごとく
ヨハネス・ブラームス (1833-1897) 青春の歌 その1「わたしの恋は緑にもえ」 作品63-5
 甲斐なきセレナード 作品84-4 恋人を尋ねて 作品14-6
オスカル・メリカント (1868-1924) 太陽が輝くとき (Kun päivä paistaa) 作品24-1
エルッキ・メラルティン (1875-1937) ミルヤムの歌 その1 (Mirjamin laulu I)
 ミルヤムの歌 その2 (Mirjamin laulu II)
トイヴォ・クーラ (1883-1918) 朝の歌 (Aamulaulu) 作品2-3 秋の想い (Syystunnelma) 作品2-1
ジャン・シベリウス (1865-1957) 夕べに (Illalle) 作品17-6
 夢だったのか (Var det en droö?) 作品37-4 はじめての口づけ (Den första kyssen) 作品37-1
 逢い引きから帰ってきた娘 (Flickan kom ifrån sin älskings möte) 作品37-5
 黒いばら (Svarta rosor) 作品36-1
フランツ・シューベルト (1797-1828) アヴェ・マリア D839
アントニーン・ドヴォルジャーク (1841-1904) オペラ《ルサルカ》− 月に歌う
ジュゼッペ・ヴェルディ (1813-1901) オペラ《アイーダ》− 勝ちてかえれ
ジャコモ・プッチーニ (1858-1924) オペラ《トスカ》− 歌に生き、恋に生き
ヨハン・シュトラウス (1825-1899) オペレッタ《こうもり》− チャールダッシュ「ふるさとの調べよ」
レナード・バーンスタイン (1918-1990) サムウェア (Somewhere)
フレデリック・ロウ (1901-1988) 一晩じゅう踊れたら (I Could Have Danced All Night)
  カリタ・マッティラ (ソプラノ) イルモ・ランダ (ピアノ) トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
  ペルッティ・ペッカネン (指揮) フィンランド放送交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ (指揮)
  タピオラ・シンフォニエッタ ペッカ・サヴィヨキ (指揮)
  [ODE848-2, ODE856-2, ODE892-2, ODE897-2, ODE968-2] 試聴盤

1994年のウィーン国立オペラ来日公演というと、カルロス・クライバーの指揮、フェリシティ・ロットの元帥夫人、アンネ=ソフィー・フォン・オッターのオクタヴィアン、バーバラ・ボニーのゾフィーという、リヒァルト・シュトラウスの《ばらの騎士》の記憶しかありませんが、もうひとりのシュトラウスの《こうもり》ではカリタ・マッティラ Karita Mattila (b.1960) がロザリンデを歌っていたんですね。《ばらの騎士》のことしか念頭になかったので。念わかっていたとしてもチケットが高くて……。サラステ指揮フィンランド放送交響楽団と共演したライヴでも《チャールダッシュ》を歌っています。デジパック仕様のアルバム。

Phaedra 92039 In Flanders' Fields Vol.39 ヤン・ヴァン・デル・ロースト (b.1956) 作品集
 オマージュの協奏曲 (Concierto de Homenaje) (ギターと室内管弦楽のための)
  ファビオ・サノン (ギター) イ・フィアミンギ室内管弦楽団
  ルドルフ・ウェルテン (指揮) [録音 2002年]
 トランペット協奏曲 (Concerto per Tromba) (トランペット弦楽オーケストラのための)
  オーレ・エドヴァルド・アントンセン (トランペット)
 イ・フィアミンギ室内管弦楽団 ルドルフ・ウェルテン (指揮) [録音 2002年]
 ホルン、管楽器と打楽器のためのラプソディ (Rhapsody for Horn, Winds and Percussion) (1995)
  ヤーコプ・スラグター (ホルン)
  レンメンス高等音楽学校シンフォニックバンド ヤン・ヴァン・デル・ロースト (指揮) [録音 1997年] 試聴盤

◇ヤン・ヴァン・デル・ロースト Jan van der Roost はベルギーのトロンボーン奏者です。作曲者、指揮者、音楽教師としてもめざましい活動を行っており、尚美学園大学と名古屋芸術大学の客員教授を務めていることから、日本では特に管楽器奏者やウィンドミュージックの関係者の間で高い知名度を誇っている人です。作曲者としては、交響曲、協奏曲、オラトリオ、歌曲、と幅広いジャンルの音楽を手がけています。

 このディスクの北欧音楽ファンにとっての最大の興味は、ノルウェーのトランペット奏者、アントンセン Ole Edvard Antonsen (b.1962) の委嘱した《トランペット協奏曲》が聴けることです。《Entry (入口)》、《Elegy (エレジー)》、《Energy (エネルギー)》の3つの楽章からなり、神秘、祈り、躍動といったさまざまな要素をもつ音楽です。“追悼の音楽”、第2楽章の《Elegy》は、2001年に亡くなった、アントンセンの母親に捧げられています。楽器はトランペット、フリューゲルホルン (または、コルネット)、ピッコロトランペットの持ち替え。20011018日、アントンセンとクリスチャンサン室内管弦楽団によりノルウェーのクリスチャンサン市で初演、ノルウェー放送による録音も行われ、放送されました (このディスクの録音は200234日−5日)。

 “マエスロト・ホアーキン・ロドリーゴへ捧ぐ” という副題のついた《オマージュの協奏曲》と、オハイオ州立ボウリング・グリーン大学から委嘱され、ハーバート・スペンサーが初演した色彩豊かな《ホルン、管楽器と打楽器のためのラプソディ》 との組み合わせ。フランダースの音楽を紹介する Phaedra"In Flanders' Fields" シリーズとしては、ちょっと異色のアルバムかもしれません。でも、ベネルクス三国のひとつベルギーの音楽、なんと多彩なことでしょう。

RCO RCO04002 SACD hybrid (Multichannel/stereo) アントニーン・ドヴォルジャーク (1841-1904)
 交響曲第9番 ホ短調 作品95 B178 《新世界から》
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 マリス・ヤンソンス (指揮) [録音 20036月 (ライヴ)] 試聴盤

RCO (Royal Concertgebouw Orchestra) の自主制作CD。キング・インターナショナルとの契約が決まり、これが最初のリリース。シャイーの後任として、ラトヴィア出身のマリス・ヤンソンス Mariss Jansons (b.1943) が首席指揮者に就任した。

Rondo RCD8378 英雄的音楽 (Heroic Music)
GP・テレマン (1681−1767) 組曲《ドン・キホーテ》 TWV55:G10
 ファンタジア ヘ長調 TWV33:5 (ハープシコードのための) ヴァイオリンソナタ イ長調 TWV41:A6
 ファンタジア ニ短調 TWV33:2 (オルガンのための) トロンボーンソナタ ヘ長調 TWV41:11
GP・テレマン (1681−1767) (ウィム・テン・ハーウェ 編曲)
 英雄的音楽 (12の行進曲連作) (Heldenmusik, bestehend aus 12 Marschen) TWV50:31-42
  (2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音のための)
  ヴィオロン=バンデン
   トレルス・スヴェンセン (バロックヴァイオリン) クラース・ヨーラン・シェーベリ (バロックヴァイオリン)
   ヴィム・テン・ハーフェ (バロックヴィオラ) ペール・オルソン (バロックヴィオラ)
   モーエンス・ラスムセン (ヴィオール) モーエンス・アンレーセン (バロック・バストロンボーン)
   カレン・エングロン (ハープシコード、ポジティフオルガン)

◇ヴィオロン=バンデン Violon-Banden は、デンマーク王室の宝物館となっているローセンボー城 Rosenborg Slot のハウスアンサンブル。18世紀オーケストラの奏者、トレルス・スヴェンセン Troels Svendsen (バロック・ヴァイオリン) とヴィム・テン・ハーフェ Wim ten Have (バロック・ヴィオラ) が中心となって結成したピリオド楽器アンサンブル。ストックホルムのドロットニングホルム宮廷劇場管弦楽団などで演奏しているスウェーデン人ふたり − クラース・ヨーラン・シェーベリ Clas Göran Sjöberg、ペール・オルソン Per Olsson − もメンバーに加わっている。トロンボーン奏者のモーエンス・アンレーセン Mogens Andresen (b.1945) は、デンマーク王立音楽アカデミー教授。王立デンマーク・ブラスの創立以来の中心メンバーでもある。ヴィオロン=バンデンは、これまで Rondo2枚のディスクを録音していた − テレマン、パーセル、ビーバー、シュメルツァー (RCD8343) と、パーセル、テレマン (RCD8363)。新しいディスクに録音された《英雄的音楽》は、旋律と通奏低音だけが残された楽譜により、テン・ハーフェが、2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音用に編曲した。

Serpent SERCD25 音楽と伝統 (Musik & Tradition) − セーデルマンランド連隊の音楽
 連隊認識信号ラッパ (Igenkänningssignal) セーデルマンランド連隊行進曲 (Södermanlands regementes marsch)
 セーデルマンランド連隊分列行進曲 (Södermanlands regementes defileringsmarsch)
 フォーガドリング (集合) 行進曲 1864(Förgaddringsmarsch 1864)
 行進曲《マルマ荒地の上り坂 1862(Uppför backen på Malma hed 1862)
 最高の騎兵 (装甲師団行進曲) (Överste Cavalli, Pansarmarsch) 連隊長、万歳 (Leve Översten)
 ステケット行進曲 (Stäketmarschen) ソルムランド戦闘機隊 (Sörmlandsgripen)
 レパード行進曲 (Leopard-marsch) 行進曲《戦車 90 (Stridsfordon 90)
 セーデルマンランド連隊音楽 1774(Södermanlands regementes musik 1774)
 8つの行進曲 (Åtta marscher for harmonimusik)

 鼓笛隊のための11の小品 (Elva stycken for pipor och trummor) から (5曲) 野外礼拝 (Korum)
 カール十五世の葬送行進曲 (Carl XV:s sorgmarsch) 第1スウェーデンラプソディ (First Swedish Rhapsody)
 レストリンゲ行軍歌 (Lästringe gånglåt) 行進曲《王の銀婚式 (Kungligt silverbröllop)
 セーデルマンランドへの歌 (Sång till Södermanland)
 セーデルマンランド連隊と地方の伝統の歌 (Traditionsvisor från Södermanlands regemente och bygd) (12曲)
 セーデルマンランド連隊行進曲 (Södermanlands regementes marsch) (歌とバンドのための版)
  王立スウェーデン陸軍軍楽隊 王立スウェーデン近衛兵軍楽隊管楽八重奏団・セレナードアンサンブル・鼓笛隊
  OD (オルフェイ・ドレンガル) 団員 マッツ・ヤンハーゲン (指揮) [録音 2002年、2003年]
  [制作 マッツ・ヤンハーゲン、オーケ・エーデンストランド  録音エンジニア ベッティル・グリーペ]

1627年、歩兵連隊として編成され、第2次世界大戦時から機甲師団となったセーデルマンランド連隊に伝わる音楽コレクション。20世紀の作品も数曲含まれる。2曲ほど、スウェーデンを代表する男声合唱団、OD (オルフェイ・ドレンガル) のメンバーが加わる。かっこいい。

Simax PSC1224 Northern Delights (北国の歓び)
マーティン・レース (1702-1766 デンマーク) 変奏曲つきアレグロ ト長調
「ヤーコプ・メストマッヒァーの音楽帳 (Jacob Mestmachers notebok)」 組曲 Murky Angloisi
ユーハン・ヘルミク・ルーマン (1694-1758) ソナタ ニ長調 ソナタ ホ短調
ユーハン・アグレル (1701-1765) ソナタ第6番 ト短調
「ヘルツベルクのの音楽帳 (Herzbergs notebok)」 組曲 イ短調
フランチェスコ・ルッフォ 組曲 ヘ長調
Herr B.xxx  Variasjoner over 'Gestern Abend' (「Gestern Abend」による変奏曲)
  北欧バロック四重奏団
   ハンス・オラヴ・ゴルセット (フルート) ケレン・ブルース (ヴィオラダガンバ)
   ヴェーガルド・ルンド (バロックギター、テオルボ) ウルバン・ヴェステルルンド (ハープシコード)

Simax PSC1257 SACD hybrid (Multichannel/stereo) ストーレ・クライベルグ (1958-)
 ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム (Requiem for the Victims of Nazi Persecution) (2002 rev.2004)
  ノエミ・キッス (ソプラノ) キャスリーン・キング (アルト) クリスチャン・ヒルス (バリトン)
  ワシントン・ナショナル・カテドラル合唱団・室内管弦楽団 マイケル・マッカーシー (指揮)
  [録音 2004614日-18日 ワシントン・ナショナル・カテドラル、
   2004622日-24日 ニューカレッジ・チャペル (オックスフォード)] 試聴盤

◇チェロと弦楽オーケストラのための《Dopo(1993) (Hemera HCD2926)、《嘆き:シッシ・クライン追悼 (Lamento: Cissi Klein in Memoriam)》 (2000-01) (Aurora ACD5032) と合わせて“ナチ残虐行為三部作”となる作品。第2次世界大戦でノルウェーに侵攻したナチスドイツの迫害にあった犠牲者を追悼するため、トロンハイムのニダロス大聖堂がクライベルク Ståle Kleiberg に委嘱しました。このアルバムで演奏されているのは、ラテン語典礼文によるレクイエムとして作曲された初稿に、スコットランドの詩人、エドウィン・モーガン Edwin Morgan が新たに書いた詩をテクストとする部分が追加された改訂版です。クライベルクの依頼により、差別を受け迫害の対象となったユダヤ人、ジプシー、同性愛者のストーリーをモーガンはそれぞれ短い詩にまとめました。その証言を独唱が歌い、レクイエムの最後で、ダヴィデの詩編13番「いつまで、主よわたしを忘れておられるのか」による、ひとつの祈りの歌となります。改訂版は、2004911日、テロリズムによる犠牲者追悼の日に、ワシントン・ナショナル・カテドラル Washington National Cathedral (ワシントンDC) でコンサート初演されました。

 

リリース情報 - Jazz

Dominique Records (Sweden) DM 06 モニカ・ドミニク・クインテット − バード・ウーマン (Bird Woman)
 Sail for Love (愛に帆をかけて) Rodolfo's Aria (ロドルフォのアリア) Bird Woman (バード・ウーマン、鳥になって)
 Homage à Lars (ラーシュへのオマージュ) Just for Funk (ファンクの気分) Coq d'or (金色の風見鶏)
 Dedication (Tillägnan) (献呈) Just in Case (あれでも、と思って) Somewhere (サムホエア)
 Grovin' Violets (グルーヴィン・ヴァイオレット) Viva Ogoni (ヴィヴァ・オゴニ)
  モニカ・ドミニク (ピアノ) カール・アクセル・ドミニク (キーボード)
  ユーハン・ホーレーン (サクソフォーン、バスクラリネット) トミー・ヨンソン (ベース)
  マッツ・エングストレム (ドラムズ) [録音 20039月] 試聴盤

LJ Records (Sweden) LJCD5236 トルベン・ヴァールドルフ (Torben Waldorff) − スクウィールフィッシュ (Squealfish)
 Quintroll Linedown Eye of the Cow エラベラ Squealfish The Table Run Big West サイラ
 The Penguin Affair フォー・ガイズ・ワン・ドア
  トルベン・ヴァールドルフ (ギター) カール・マッティン・アルムクヴィスト (テナーサックス)
  マティアス・スヴェンソン (ベース) P=A・トルボム (ドラムズ)

Stockholm Jazz Records (Sweden) SJRCD002 Hot Club de Suede
 David Gonzo Blues Song for Jimmy Rose Room Stompin' at Knivsöder
 Valse de Andreas (アンドレアスのワルツ) Swing Variation Roine Swing Helen
  ホットクラブ・ド・スウェード
   アンドレアス・オーベリ (ギター) グスタフ・ルンドグレン (ギター) ハンプス・ルンドグレン (ベース)
  フレードリク・リンドボリ (テナーサックス) グンナル・リードベリ (ヴァイオリン)
  クラース・リンドクヴィスト (クラリネット)

Stunt Records (Denmark) STUCD04042 フィニ・ヘストロプ (Fini Høstrup)So Gentle
 Like a Rose Green Winter Song for Louis In the Mizzle Island Cop So Gentle
 Monkey Waltz Eventide Snow Bossa Walk and Walk
  フィニ・ヘストロプ (作曲)
  フィニ・ヘストロプ (ピアノ) ベル・ゲーゼ (ギター) カスパー・ヴェズショルト (ベース)
  トム・H・イェンセン (ドラムズ)

Stunt Records STUCD04052 シルヴァナ・マルタ&フランス・バク − ボッサ・ナッツ (Bossa Nuts)
 The End of Us アッガ Gossip Never Ending Love Brazilian Thing Back to the Beginning
 What Do I Know It Doesn't Matter Gabriela's Love My Way Sad Ballad

 フランス・バク (作曲) シルヴァナ・マルタ (作詞)
  シルヴァナ・マルタ (ヴォーカル) クリスティナ・フォン・ブロウ (サクソフォーン)
  ポウル・ハルベア (ギター) フランス・バク (ピアノ) マス・ヴィニング (ベース)
  ヤコブ・アナセン (パーカッション) ポーティンホ (ドラムズ)

Stunt Records STUCD04072 フレゼリク・ロニン (Fredrik Lundin)"Belly-up" (レッドベリーの音楽)
 Goodnight Eileen Silver City Bound Black Girl Take This Hammer デ・カルプ・ブルース エラ・スピード
 Belly-up デ・グレイ・ゴーズ Eileen Revisited
  フレゼリク・ロニン (フレドリク・ルンディン)・オーヴァードライヴ
   フレゼリク・ロンディン (フレドリク・ルンディン) (サクソフォーン、フルート)
   ペーア・ヨーアンセン (トランペット、ヴォーカル) クリステル・ヨンソン (ギター) 他

Stunt Recods STUCD04032 ラース・メラー (Lars Møller)Jazzpar Concerts 2003
 Daybreaking Blues Blue Skies in Kamchatka バチャラク Lila's House Invitation
  ラース・メラー (テナーサックス) ジェリ・アレン (ピアノ) バスター・ウィリアムズ (ベース)
  ビリー・ハート (ドラムズ)

Touche Music (Sweden) TMcCD022 アンデシュ・ペーション (Anders Persson)Lonely Fungus
 Lonely Fungus Lush Life Torrent The Second Time Around デ・オイエヴァール マメロディ
 チョロ・パラ “エル・ビエフ” Chez Paul Beneath the Firmament of the Sky
  アンデシュ・ペーション (ピアノ) パレ・ダニエルソン (ベース) テリエ・スンドビ (ドラムズ)

 

リリース情報 - Folk

2L 2L23 フルークト (Flukt) - ドリューフィアク (Drufiacc)
 Felespinn (ハリングフェレスピン) Holdalsbrura (フーダの花嫁) Brullupsgården (婚礼の宴)
 Dimisjonspols (解放のポルス) Oksenes dans (雄牛のダンス) Bayer & Bananer (ビールとバナナ)
 Vegards Vuggevise (ヴェーガルの子守歌) Flaten II (フラーテン II) Sjåttis (ショッティーシュ)
 Hallvals (ハルワルツ) Førdenatt (フォルデの夜)
  フルークト  ホーヴァル・ステルテン (ドラムズ) ステュルラ・アイデ (フィドル、ハリングフェレ)
   オイヴィン・ファルメン (アコーディオン) [録音 20046月 ロンメダーレン教会 (ベールム)]
   [制作 モッテン・リンドベルグ  録音エンジニア ハンス・ペーテル・ロランジュ] 試聴盤

2002年にリリースされた "Spill" が大成功を収めたフルークト (Flukt) −− ノルウェー語で“滑翔” −− の新作。前作で活躍したダブルベースとベースギターをドラムズに代え、サウンドはさらに荒削りに。スカンディナヴィア伝統の音楽にクラシカルとブルースの要素を加え、フィドルとアコーディオンとパーカッションのトリオが、ノルウェー民俗音楽のもつ、きれいなメロディ、素朴な気分といっしょに、ビート感のある音楽を作り出す。[2L23 プレスシートから]

 

リリース情報 - Easy Listening

Grappa (Norway) GRCD4200 ペール・ヴォレスタード − Stygge Piker (わるい娘)
 Selskaps chokolade - Ship o'hoi Den stekker deres stek, madam (Mens jeg byr en appelsin...)
 Russisk sagstolvise Bare sol! Bare sol! Bare sol! Munkholm Don Juan Akaba
 
Sosside - en rundbrenner Freia Tomtens skurepulvervals Grænsens kaffe & Theforretning A/S
 Bøyemakkeo Figgjo Badedrakt MC - Valsen Hvorfor er nu alle barna blitt så glade?
 Masta - Alle snadderøkeres vals Spis deg slank Sluttrudelutt

  ペール・ヴォレスタード (ヴォーカル) グレーテ・ヘレ・ラスムセン (ヴォーカル)
  スチャン・カシュテンセン スヴァイン・O・ブリンハイム 他

◇シンディングの歌曲集を録音したノルウェーのバリトン歌手、ペール・ヴォレスタード Per Vollestad が、1844年から1940年までの、かわったCMソングを歌うアルバム。


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© Nordic Sound Hiroshima

CD artwork © Dominique Musik (Sweden), Fuga, Ondine (Finland), 2L, Simax/Grappa (Norway)