Newsletter No.72   15 December 2004

 

リリース情報

2L 2L26 大いなる神秘 (Magnum Mysterium) − グレクス・ヴォーカリスのクリスマス
ミヒァエル・プレトーリウス (1571-1621)/ペール・ステーンベルグ (1870-1947)
ファッテイン・ヴァーレン (1887-1952) 甘き喜びのうちに (Jeg synger julekvad/In dulci jubilo)
モーテン・ローリドセン (1943-) おお、大いなる神秘 (O Magnum Mysterium)
ハロルド・ドレイク (1888-1976) 木枯らしの風、ほえたけり (In the Bleak Mid-winter)
ノルウェー民謡 (トロン・クヴェルノ (1945-) 編曲) この楽しいクリスマスに (I denne søte juletid)
バスク地方のクリスマスキャロル (デイヴィッド・ウィルコックス (1919-) 編曲) 幼なき王 (The Infant King)
トマス・ルイス・デ・ビクトリア (1540-1611) おお、大いなる神秘 (O Magnum Mysterium)
ノルマン伝承曲 (レジナルド・ジャック (1894-1969) 編曲) まぶねの中で (Away in a Manger)
フランツ・グルーバー (1787-1863) (エウセビウス・マンディチェフスキ (1857-1929) 編曲)
 聖しこの夜 (Stille Nacht, heilige Nacht)

ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ (c.1525-1594) おお、大いなる神秘 (O Magnum Mysterium)
ノルウェー民謡 (ペール・ステーンベルグ 編曲) 鐘よ、さあ鳴れ (Kling no klokka)
南フランス民謡 (グレアム・B・バックランド (1951-) 編曲) 
 み空をはせゆくみ使いたちよ (Les anges dans nos campagnes/Angels from the Realms of Glory)
ロートリンゲンのクリスマスキャロル (A・ラングレー (1927-) 編曲)
 聖なる御子が生まれた (Il est né, le divin enfant)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) 緑色の輝く木よ (Du grønne, glitrende tre)
フランシス・プーランク (1899-1963) おお、大いなる神秘 (O Magnum Mysterium)
ミヒァエル・プレトーリウス (1571-1621) 一輪のばらが咲いた (Det hev ei rosa sprunge)
ハビエル・ブスト (1949-) おお、大いなる神秘 (O Magnum Mysterium)
  グレクス・ヴォーカリス カール・ホグセット (指揮) マグヌス・スターヴェラン (テノール)
  テリエ・ヴィンゲ (オルガン) [録音 20041月、8月、9月 ウラニエンボルグ教会 (オスロ)]
  [制作 モッテン・リンドベルグ  エンジニア ハンス・ペーテル・ロランジュ] 試聴盤

◇キリスト生誕を祝うクリスマスの真夜中のミサは、“おお、大いなる神秘 (O Magnum Mysterium)”というラテン語の言葉から始まります。「おお、大いなる神秘、驚くべき秘蹟、見よ動物たちよ、飼い葉桶に横たわる生まれたばかりの主を…」。ノルウェーの合唱団、グレクス・ヴォーカリス Grex Vocalis のクリスマスアルバムは、神が人の子として生まれた神秘がテーマ。古今のクリスマスキャロルの間に、ルネサンス期のパレストリーナとビクトリア、20世紀のプーランク、ローリドセン Morten Lauridsen (1943- アメリカ)、ブストの5人が書いた《おお、大いなる神秘》をはさんで歌う構成です。カール・ホグセット Carl Hoøset (1941-) が指揮するグレクス・ヴォーカリスの合唱は、美しい和声に、野性的とも言える素朴な響きも加わり、幼子イエスを見守る羊飼いと馬屋の動物たち、そして3人の博士の驚きが伝わってきます。プレトーリウスの曲につづき、2番と3番がステーンベルグ Per Steenberg (1870-1947)4番はヴァーレン Fartein Valen (1887-1952) と、3人の作曲家の曲として歌われる《甘き喜びのうちに》に始まり、オリジナルのドイツ語による《聖しこの夜》。グリーグが書いたクリスマスの歌、《緑色の輝く木よ》も歌われます。クリスマスの気分と光と希望。オスロの教会で行われた録音は、ひろがりがあり、とても雰囲気ゆたか。音楽への愛情とセンスのよさを感じます。素敵なアルバム、ある親しい友人へのプレゼントにすることにしました。

 新たな情報では、ノルウェー国内でリリースされるなり、このアルバムは人気を集め、12月の第3週までに4000枚のセールスが見込まれているそうです。ヒットすることを意図して制作しなかっただけに、2Lのスタッフも予想外の反響にびっくりしたとか。ヒットねらいで苦労するのではなく、自分たちがいいと思うものを作り、それを人々が受けとめてくれる。そのあたりが北欧らしいと言えませんか。

Alba ABCD149 フィリッポ・グラニャーニ (1767-1820) ヴァイオリンとギターのための3つの二重奏曲 作品8
  エルッキ・パロラ (ヴァイオリン) イルッカ・ヴィルタ (ギター)

◇グラニャーニはイタリア、リヴォルノの音楽一家に生まれたギターの名手。1810年にはパリに移り、フェルディナンド・カルッリに学びました。3つの二重奏曲は、彼のもっともよく知られている作品だとか。フィンランド放送交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニックを経てソロイストとして活躍しているエルッキ・パロラ Erkki Palola (1957-) とギター奏者のイルッカ・ヴィルタ Ilkka Virta は、ジュリアーニの二重奏曲全集 (ABCD124) を録音したコンビ。ピリオド楽器による演奏です。

Alba ABCD180 2CD's GP・テレマン (1681-1767) 音楽の練習帳 第1
 ヴァイオリンソナタ ヘ長調 トリオソナタ ハ短調 フラウトトラヴェルソ・ソナタ ニ長調 トリオソナタ ト長調
 ヴィオラダガンバ・ソナタ イ短調 トリオソナタ ト短調 リコーダーソナタ ニ短調 トリオソナタ イ長調
 オーボエソナタ 変ロ長調 トリオソナタ イ短調 ハープシコード組曲 ハ長調 トリオソナタ ロ短調
  バッタリア

Alba ABCD181 2CD's GP・テレマン (1681-1767) 音楽の練習帳 第2集
 ヴァイオリンソナタ イ長調 トリオソナタ ヘ長調 フラウトトラヴェルソ・ソナタ ト長調 トリオソナタ 変ロ長調
 ヴィオラダガンバ・ソナタ ホ短調 トリオソナタ ホ長調 リコーダーソナタ ハ長調 トリオソナタ ニ長調
 オーボエソナタ ホ短調 トリオソナタ ニ短調 ハープシコード組曲 ヘ長調 トリオソナタ 変ホ長調
  バッタリア

◇ヴァイオリニストのシルッカ=リーサ・カーキネン Sirkka-Liisa Kaakinen はヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレのコンサートミストレス。リュートのエーロ・パルヴィアイネン、オーボエのヤス・モイシオらもフィンランド以外の舞台で活躍するミュージシャン。バッタリア Battaglia1989年、ヘルシンキに創立されたグループです。イタリア・バロック (ABCD112)、ブル、ローズ、ロックらイギリスの作品集 (ABCD139) では屈託のないピリオド楽器演奏を聞かせてくれました。楽しくなきゃテレマンじゃない! 先日、そんな話を聞きました。そのとおりでしょうね。

Alba ABCD197 アイノ・コスケラ (1982-) 声楽作品集 (13曲)
  ヴィエラスフオネ (声楽、器楽アンサンブル)

◇アイノ・コスケラ Aino Koskela はホルン奏者。作曲家としてのアルバムはこれが初めてになるかもしれません。

Alba NCD23 エストニアの光景 − ヴェルヨ・トルミス (1930-) 男声合唱曲集 第3
 歌手 悩ましい記憶 古い海の歌 歌の橋 戦いに行く 弁証法的格言 (8曲) 平地の歌
 私たちには与えられた マルティンヌスの歌 (8曲) クリスマスがやってくる 他 (全32曲)
  エストニア国立男声合唱団 アンツ・ソーツ (指揮)

BIS CD1176 ヴァウン・ホルムボー (1909-1996)
 室内協奏曲第1番 作品17 (ピアノ、弦楽とティンパニーのための)
 室内協奏曲第3番 作品21 (クラリネットと室内管弦楽のための)
 室内協奏曲第7番 作品37 (オーボエと室内管弦楽のための)
 ベアトゥス・パルヴォ (Beatus Parvo) 作品117 (混声合唱のための)
  小川典子 (ピアノ) マッティン・フロースト (クラリネット) ゴードン・ハント (オーボエ)
  デンマーク王立オペラ合唱団 オルボー交響楽団 オーウェイン・アーウェル・ヒューズ (指揮)

BIS CD1401 JS・バッハ (1685-1750) カンタータ全集 第26
 カンタータ第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」 BWV180
 カンタータ第122番「新たに生まれし嬰子」 BWV122
 カンタータ第96番「主キリスト、神の独り子」 BWV96
  野々下由香里 (ソプラノ) ティモシー・ケンワージー=ブラウン (カウンターテナー)
  櫻田亮 (テノール) ペーター・コーイ (バス) バッハ・コレギウム・ジャパン 鈴木雅明 (指揮)

BIS SACD1416 SACD (Multichannel hybrid) ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) 交響曲全集 第1
 交響曲第4番 変ロ長調 作品60 交響曲第5番 ハ短調 作品67
  ミネソタ管弦楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)

BIS CD1420 フランシスコ・ミニョーネ (1897-1986) 教会の祭り (1940) トロピカル交響曲 (1958)
 バレエ《奴隷王シコのマラカトゥ》 (1933)
  サンパウロ交響楽団・合唱団 ジョン・ネシリング (指揮)

Danacord DACOCD617 ヨアキム・アナセン (アンデルセン) (1847-1909)
 フルートのための作品全集 第2集
 Au bord de le mer (海辺で) 作品9
 Six morceaux de salon, en deux suites (2つの組曲にした6つのサロンの小品) 作品24
  第1組曲 Chant Pastoral (牧歌) Rêverie (夢想) Alla Mazurka (マズルカ風に)
  第2組曲 Barcarolle (舟歌) Berceuse (子守歌) Babillard (おしゃべり)
 Deuxième impromptu (即興曲第2番) 作品54
 Fünf leichtere Stücke (5つのやさしい小品) 作品56
  Im Herbst (秋に) Die Blumen (花) Unterm Balkon (バルコニーの下で)
  Abendlied (夕べの歌) Aus vergangenen Zeiten (過ぎし日々より)
 Quatre morceaux de salon (4つのサロンの小品) 作品51
  L'Attente (期待) Intermezzo (間奏曲) Consolation (なぐさめ) Valse (ワルツ)
  トマス・イェンセン (フルート) フローゼ・ステンゴー (ピアノ)
  [録音 王立音楽アカデミー (オーフス)]
  [制作 クラウス・ビリト、トマス・イェンセン、フローゼ・ステンゴー  エンジニア クラウス・ビーリト] 試聴盤

◇友だちのフルート奏者との会話。
「ベンクトソンのCDにさあ、《スウェーデン》って入ってるよね?」 (友だち)
「《民族的幻想曲》の、あれね?」 (ボク)
「そうそう。あの作曲家ね、アナセンって言ったよね。ひょっとして、アンデルセンと同じ人かなあ?」
「そうだよ。フルートをやる人の間じゃ有名なんだって? Mくんから聞いたけど」
「なーんだ」
「エチュードを書いてるんだってね。教則本? Mくんさあ、『デンマークの発音だと“アナセン”て書くんでしょ?』って言ってた」
「あんニャロ! (笑)」
(そんな言い方すると、女性だと思ってもらえなくなるから)

 フルートと管弦楽のための曲を集めたディスク (DACOCD604) につづくアナセン Joachim Andersen のフルート作品のシリーズ、第2集はフルートとピアノのための曲集です。どの曲も、19世紀ロマンティシズムの時代にたくさん書かれたキャラクターピースと考えていいようです。トマス・イェンセン Thomas Jensen (1949-) は南ユラン交響楽団 (デンマーク・フィルハーモニック管弦楽団) のソロフルーティスト。オーフスの王立音楽アカデミーの助教授です。ランパルのマスタークラスにも参加したようですが、あそこまで派手じゃありません。しっとりとした雰囲気を大切にしている感じですね。

Danacord DACOCD622 フレゼリク (フリートリヒ)・クーラウ (1786-1832) ピアノ・ソナティナ集
 ソナティナ ハ長調 作品20-1 ソナティナ ト長調 作品20-2 ソナティナ ヘ長調 作品20-3
 ソナティナ ハ長調 作品88-1 ソナティナ イ短調 作品88-3 ソナティナ ヘ長調 作品55-4
 ソナティナ ニ長調 作品55-5 ソナタ ヘ長調 作品60-1 ソナタ イ長調 作品60-2
  エーリク・フェセル (ピアノ) [録音 19964月 アセンドロプ (エスタマーク、デンマーク)]
  [制作 モーテン・バク・ハンセン  エンジニア カーリン・ユアンセン] 試聴盤

◇友だちのピアニストがいるところで、このディスクをかけたときの会話。
「…あれ? これ聞いたこと、ある! なんだろ?…あー、ソナチネ! “ソナチネ・アルバム”に入ってる」 (友だち)
「そうなんだ? ほんとだ……スケールと分散和音の練習のために大事って、ブックレットに書いてある」 (ボク)
「トラックの21をかけてくれる?」
OK!
「これ、“ソナチネ・アルバム”の第2集」
「ソナタってなってる」
「そうだけど、“ソナチネ”に入ってる……2楽章が、ロッシーニのアリアの変奏曲」
「ほんとだ。もうひとつのほうも。さすがッ!」

  フレゼリク・クーラウ Frederik (Friedrich) Kuhlau はドイツ生まれ。デンマークに帰化し、ヴァイセらとともに、文化の黄金時代の到来を告げた作曲家と呼ばれます。交響曲と教会音楽をのぞく、あらゆるジャンルの音楽を手がけ、代表作は、ハイベア Johan Ludvig Heiberg の劇「妖精の丘 (Elverhøj)」のための音楽です (dacapo 8.224053)。皇太子の婚礼を祝うための上演ということがあって、クーラウは華やかな音楽を書いています。ベートーヴェンの影響が強く、さらに、《ルル (Lulu)(Kontrapunkt 32009/11) など5曲のオペラでは、ヴェーバーやロッシーニの響きも聞こえてきます。

 エーリク・フェセル Erik Fessel (1933-) は、コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーでハラルズル・シーグルズソン Haralðdur Sigurðsson とアーネ・スキョル・ラスムセン Arne Skjold Rasmussen (1921-1980) に学んだ後、ウィーン (バドゥーラ=スコダ、デームス、ブレンデル) とルツェルン音楽院 (サルカン、ゲーザ・アンダ) に留学しています。レパートリーの中心はデンマーク音楽。「デンマーク・ピアノ小品集」 (DACOCD434-435) の録音があります。リサイタルやラジオ・テレビに出演しながら、主にピアノ教師として活動しています。

Danacoard DACOCD625 春の生け垣は緑 (Grøn er vårens hæk) − マイヤー=トプセー、デンマーク歌曲を歌う
春と夏の歌
ニルス・W・ゲーゼ (1817-1890) 春の生け垣は緑 (Grøn er vårens hæk)
JPE・ハートマン (1805-1900) マツユキソウ (Vintergak) すみれ (Violen)
 コウノトリよ、足長の鳥よ (Stork! Stork! Langeben!)
ペーター・アーノル・ハイセ (1830-1879) 子ヒバリの春の歌 (Den unge lærkes forårsang)
CEF・ヴァイセ (1774-1842) コウノトリが農家の屋根にとまっている (Storken sidder på bondens tag)
PE・ランゲ=ミュラー (1850-1926) ばらの花のような太陽が昇り (Solen springar ud som en rose)
フィニ・ヘンリケス (1867-1940) 春が来た (Våren er kommen)
民謡
フレゼリク・クーラウ (1786-1832) ひとりの騎士がさまよっている (Der vanker en ridder)
民謡 こよなく楽しい夏 (En yndig og frydefuld sommertid) 雨が降ったばかりだ (Det haver så nyligen regnet)
愛と憧れの歌

JAP・シュルス (シュルツ) (1747-1800) 思い出のあるところは (O, fordum elskte steder!)
CEF・ヴァイセ (1774-1842) 深い森がささやく (Dybt skoven bruser)
ニルス・W・ゲーゼ (1817-1890) 雪の女王 (Snedronningen) 三月のすみれ (Martsviolerne)
ペーター・アーノル・ハイセ (1830-1879) 小さなカレン (Liden Karen)
フレゼリク・クーラウ (1786-1832) あずま屋が影を作ってくれるように (Nu løvsalen skygge)
PE・ランゲ=ミュラー (1850-1926) 隣人の最初の歌 (Genboens første vise)
夕べの歌
JPE・ハートマン (1805-1900) 教えてくれ、夜の星よ (Lær mig nattens stjerne)
ルードルフ・バイ (1791-1856) 町や村に平和がおとずれ (Fred hviler over land og by)
PE・ランゲ=ミュラー (1850-1926) 陽が沈むとき (Ved Solnedgang)
JAP・シュルス (シュルツ) (1747-1800) ゆっくりと月が昇る (Sig månen langsomt hæver)
ペーター・アーノル・ハイセ (1830-1879) 太陽は山影に沈む (Sol deroppe ganger under lide)
朝の歌
CEF・ヴァイセ (1774-1842) 朝は生きる喜びをもたらす (Morgenstund har guld i mund)
  エリサベト・マイヤー=トプセー (ソプラノ) ペーア・サロ (ピアノ)
  [録音 20049月 フォーカス録音スタジオ (コペンハーゲン)]
  [制作 ステン・ヘーエル、イェスパー・ヨーアンセン  エンジニア イェスパー・ヨーアンセン] 試聴盤

◇“畑は耕された (Marken er mejet)(DACOCD615) につぐ、マイヤー=トプセー Elisabeth Meyer-Topsøe (1953-) のデンマーク歌曲集です。新しいアルバムで歌われているのは、クーラウ、ハートマン、ヴァイセ、ゲーゼらが書いたデンマーク・ロマンティシズム時代の作品。アンデルセンの詩による《雪の女王》、《三月のすみれ》、《あの太陽が沈む》。クーラウがハイベア J. L. Heiberg の劇「妖精の王の娘 (Elverhøj)」のために書いた音楽からも2曲が歌われています。後に、トマス・ラウブ Thomas Laub (1852-1927) やカール・ニルセン Carl Nielsen (1865-1931) が、歌の“世俗化 (af-romantiserede)” (脱ロマンティシズム) を考え、誰もが口ずさめるよう作った曲にくらべると、同じように美しい旋律をもちながらも、それをしなやかに表現するには歌唱力が求められます。24曲、ほぼ1時間のリサイタル。マイヤー=トプセーが、ほほえみを浮かべながら楽しそうに歌っている様子を想像して、幸せな気分になります。

Naxos SACD (Multichannel hybrid) 6.110056
ジャン・シベリウス (1865-1957) ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 セレナード第2番 ト短調 作品69b
クリスチャン・シンディング (1856-1941) ヴァイオリン協奏曲第1番 イ長調 作品45
 ロマンス (Romanse) ニ長調 作品100 (ヴァイオリンと管弦楽のための)
  ヘンニング・クラッゲルード (ヴァイオリン)
  ボーンマス交響楽団 ビャッテ・エンゲセット (指揮)

◇「ノルウェーのヴァイオリニスト、クラッゲルードが演奏するふたつの協奏曲は、あたたかく、力強い。自信にみち、たっぷりしたヴィブラートと、完璧なイントネーション。すばらしい演奏だ。シベリウスの第1楽章と第2楽章の崇高な旋律への内省は、比較に挙げたディスクの優秀な演奏ほど深くはないが、クラッゲルードはこの作品をロマンティシズムの見本となる傑作と考え、スリリングな演奏の終楽章で頂点に達する堂々とした音楽を展開する」。英 Gramophone(November 2004) で、音楽批評家エドワード・グリーンフィールド Edward Greenfield 氏は、ヘンニング・クラッゲルード Henning Kraggerud (1973-) の演奏をこのように評価しました (比較のディスクは、チョーリャン・リン、タズミン・リトル、チョン・キョンファ。そんなに内省的な演奏ですかね?)。そして、ビャッテ・エンゲセット Bjarte Engeset (1958-) 指揮のボーンマス交響楽団についても、グリーフィールド氏は“(アンサンブルの若干の乱れはあっても) 理想的なサポート” と賛辞を与えています。

 このディスク (Naxos 8.557266) は、リリースされるとすぐ、注目を集め、とくにシベリウスの協奏曲は、ペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto (1976-) (Ondine ODE878-2)、アルヴェ・テレフセン Arve Tellefsen (1936-) (Simax PSC1173) のディスクとともに、北欧音楽ファンにもっとも愛されるこの曲の演奏になりました。“巨匠”ハイフェッツ、“鬼才”ヌヴー、あるいはチョン・キョンファらの“名盤”のおかげでこの曲が苦手だった我々には、北欧の音楽家によるこれらの演奏は、まさに天からの授かり物 (そう言えば、BBC Music Magazine の批評では、誰だったか、そうした“名盤”とくらべて不満を言っていたようですが、かえって我々にはありがたいことです)。シベリウスの協奏曲の終楽章、ノルウェーの“血”としか考えられないようなリズムのとり方には独特の魅力があり、聴くたびに、ため息をつき、幸せな気分のうちに音楽をふりかえりたくなります。録音予定のことを楽しげに話していたクラッゲルードも、ひとまず満足でしょう。ヘンニング、ありがとう!

 今回リリースされるのは、そのディスクのSACDバージョン。マルチチャンネル・サラウンド (5.0ch)2ch ステレオ、CD ステレオ の3トラックを収録。

Phaedra 92040 In Flanders' Fields Vol.40 ニーナ・ステンメ、ソプラノ
リヒァルト・ヴァーグナー (1813-1883) 歌曲集《ヴェーゼンドンク歌曲集》
ヨースタ・ニューストレム (1890-1966)
 歌曲集《海辺の歌 (Sånger vid havet)(1943)
  岩礁で (Ute i skären) 夜想曲 (Nocturne) 海の歌 (Havets visa)
  わたしは海辺に家を (Jag har ett hem vid have) 月の出を待ち (Jag väntar månen)
アウグスト・デ・ブック (1865-1937)
 7つの歌曲 (7 Mélodies) (1911-12/1915)
  夏 (Eté)  ソネット (Sonnet) 神秘 (Mystère) 開花 (Eclosion)
  まごころ (Fidélite) 贈り物 (Le Don) エレジー (Elégie)
  ニーナ・ステンメ (ソプラノ) ヨゼフ・デ・ベーンホウエル (ピアノ) [録音 2003年、2004年] 試聴盤

◇ストックホルム生まれのソプラノ、ニーナ・ステンメ Nina Stemme (1963-) の初めてのソロ歌曲集です。《ヴェーゼンドンク歌曲集》、ニューストレムの《海辺の歌》、そして、フランダースの作曲家アウグスト・デ・ブックの歌曲というプログラム。

 ステンメは、オペラの合唱団員として、声楽家としてのスタートを切りました。その後、ストックホルム大学で経営学と経済学を修め、ストックホルム・オペラスタジオと国立オペラ・カレッジのコースで声楽を学んでいます。ストックホルムの王立オペラの端役が最初の舞台。そして、ロザリンデ (こうもり)、ミミ (ボエーム)、エウリディーチェ (オルフェオとエウリディーチェ) と主役を歌うようになっていきます。国際舞台でのデビューは、イタリアのコルトナで歌った、《フィガロの結婚》のケルビーノ。いくつかのコンペティションを経て、パリのバスティーユ、ケルン、ハンブルク、バーゼル、ニューヨークのメトロポリタン、サンフランシスコ、ウィーン国立、英国国立などのオペラで歌うようになりました。ザルツブルク、チューリヒ、グラインドボーン、サヴォンリンナのフェスティヴァルにも参加。現在はオペラとリサイタルの両方の舞台で活躍しています。

 「青い海の水平線よりも壮大で、神秘的なものがあろうか? 思考の自由と飛翔の象徴として海に勝るものはない」−−作曲家ニューストレム Gösta Nystroem は、みずからの想いを5つの詩に託し、《海辺の歌》を作曲しました。それぞれの曲について、音楽学者レンナート・レイメルス Lennart Reimers が興味深い分析をしています −− 印象主義的な微光 (第1曲)、北欧の民謡風 (第2曲)、古風な教会旋法スタイル (第3曲)、交響的な雄大さを縮小したもの (第4曲)、7度とオクターヴの表現主義的な声の跳躍 (第5曲)。ソプラノであっても、ステンメの声は、やや暗め。感情が高揚しても、少しもヒステリックにならず、共感をたたえた表現が素敵です。共演のヨゼフ・デ・ベーンハウワー Jozef de Beenhouwer の演奏と、シント・トリュイデンのアカデミーホールで行われた録音の自然な音質もあって、この歌曲集の個人的にもっとも好きなディスクになりました。

 アウグスト・デ・ブック August de Boeck は、このシリーズでチェロソナタが紹介ずみ (Phaedra 92017)。傑作といわれる、オペラ《冬の夜の夢 (Winternachtsdroom)》 が、これからの録音予定 (91025) に入っています。《7つの歌曲》は、ジャンヌ・キュイジニエ Jeanne Cuisinier (1890-1964) の詩がテクスト。実らぬ恋の想いが歌われます。デ・ブークは、フランス語やオランダ語のテクストによる歌曲を多く書いており、その魅力的な世界の一端に触れることができるでしょう。

 《ヴェーゼンドンク歌曲集》は、北欧の歌手が得意とするレパートリーです。ビルギット・ニルソンやフラーグスターの他にも、エリーサベト・マイヤー=トプセー (Kontrapunkt 21156)、イングリッド・トビアソン (Caprice CAP21661)、ヘレーナ・ドーセ (Bluebell ABCD063) らの録音があり、それぞれに特色のある歌を聴かせてくれます。“北欧の声”で共感をこめて歌われると、ヴァーグナーの歌曲の新しい魅力が見えてきます。ニーナ・ステンメは、管弦楽ではなくオリジナルのピアノ伴奏版で、この歌曲集を歌っています。インティメットでぬくもりのある、そして、高貴な歌。表現は豊かで、深い。素敵な歌の世界に心がときめきます (ヴァルトラウト・マイアーあたりが、ヴィブラート過剰の品のない歌で歌うのは、何なのでしょうね)。素晴らしいアルバムです。

Pro Musica PPC9049 トリグヴェ・マドセン (1940-) 金管楽器とシンフォニックバンドのための作品集
 ノルウェーのスケッチ (Sketches of Norway) 作品65 (トランペットとシンフォニックバンドのための)
 航海への誘い (Invitation to a Voyage) 作品93 (ホルンとシンフォニックバンドのための)
 ユーフォニアムとシンフォニックバンドのための小協奏曲 作品123
 序奏とアレグロ (Introduksjon og Allegro) 作品50 (テューバとシンフォニックバンドのための)
 トランペットとシンフォニックバンドのための小協奏曲 作品118
  ニルス=ハリー・ビェルク (トランペット) ビョルン・エドガル・ベヴェルリ (テューバ)
  スヴェッレ・スタクストン・オルスルード (ユーフォニアム) スタイナル・グランモ・ニルセン (ホルン)
  ノルウェー軍音楽隊 ビョルン・サグスタード (指揮)
  [録音 200211月、ロンメダーレン教会 (ベールム)]
  [制作 トニー・ハリソン  録音 ジェフ・マイルズ] 試聴盤

◇マドセン Trygve Madsen はエギル・ホーヴランの弟子。“演奏者と聴衆のための音楽”がモットー。12音音楽やセリエルなど、現代技法とは距離をおき、もっぱらショスタコーヴィチやプロコフィエフらの音楽からインスピレーションを授かりながら、歌曲、ピアノ曲、協奏曲、管弦楽曲など、幅広く作曲しています。ホルン協奏曲 (Simax PSC1100)、テューバ協奏曲 (Aurora ACD4976)、テューバソナタ (Simax PSC1101) など、金管楽器のための曲は、演奏される機会の多い作品に挙げられます。

  このアルバムで、マドセンの音楽の屈託のない性格をもっとも明確に表したのが《航海への誘い》。ホルンを愛した作曲家、リヒァルト・シュトラウスへの賛辞として、"Strauss" の名に基づいて創られた "Es-C-D-A-C-Es" が作品の動機として使われ、航海で出逢うさまざまな景色と気分が表現されます (「宇宙空母ギャラクティカ」のテーマを連想?)。ノルウェーのホルン奏者、フロイディス・レー・ヴェクレ Frøydis Ree Wekre のアメリカツアーのために作曲された作品です。ちなみに、彼女の弟子、広島在住のホルン奏者、藤咲真介さんが先日、広島の高校ウィンドオーケストラと共演して演奏しました。

 ノルウェー軍音楽隊 (Forsvarets Stabsmusikkorps) が録音したグレインジャー、フロラン・シュミット、ホルストの作品集 (Simax PSC1208) は、ウィンドミュージックを楽しんでいる人たちだけでなく、一般の音楽ファンにも人気があります。北欧きっての素敵なシンフォニックバンド。このディスクは、NKF (Norsk Kulturråd ノルウェー文化審議会)、ノルウェー作曲家協会などの協力により制作されました。

Pro Musica PPC9051 2CD's エギル・ホーヴラン (1924-)
 オペラ《囚われと自由 (Fange og Fri)》 作品134
  独唱者 ノルウェー国立オペラ合唱団 ノルウェー放送管弦楽団 テリエ・ボイエ・ハンセン (指揮)

Proprius PRSACD2032 SACD (Multichannel/Stereo hybrid) ニルス・リンドベリ (1933-) (編曲)
 ダーラナ地方の民謡
 友よ来たれ (Kom min vän) おお神よ、われらみなを知恵もち導く (O Gud, som allt med vishet styr)
 おお神よ、われらみなを知恵もち導く * かくして一日は過ぎ (Så går en dag än från vår tid)
 かくして一日は過ぎ * 主の御手にゆだねよ (Befall i Herrens händer) 主の御手にゆだねよ *
 祝福された日 (Den signade dag) 祝福された日 * つねに明かりの備えを (Har du din lampa redo)
 つねに明かりの備えを * 天国には (I himmelen, i himmelen) * 天国には
 愛の涙とともに別れを告げる (Mitt farväl jag blandar med kärlekens gråt) *
 結婚する権利はすてない (Jag står på bruderätten min) * 祝福された日 *
  ウプサラ大聖堂合唱団 ミルケ・ファルク (指揮) アンドリュー・W・カニング (オルガン)
  [録音 2004320日−23日 イェーナ教会 (ダーラナ地方、イェーナ)]
  [制作 ホーカン・シェーグレン、ニルス・リンドベリ  エンジニア ホーカン・シェーグレン] 試聴盤

◇スウェーデンの作曲家、ニルス・リンドベリ Nils Lindberg とスウェーデンの古い大学都市、ウプサラの大聖堂合唱団の結びつきが始まったのは、1989年でした。ローマ教皇によるミサが、この大聖堂で行われ、リンドベリは、そのミサのための音楽の作曲を依頼されます。以後、「ソロモンの雅歌」に基づく作品などの委嘱作がつづいたほか、合唱団の録音にピアニストとして参加したこともあります。新しいディスクでニルスが手がけたのは、彼の故郷、ダーラナ地方の民謡をアカペラ合唱、そしてオルガンのために編曲することでした。合唱のためには伝統的な音楽、オルガンのためには新しい響きの音楽。同じ曲を違ったスタイルで編曲しています。

Simax PSC1153 ガブリエルのオーボエ
バッハ、パーセル、ベゾッツィの作品
スカンディナヴィア民謡 (グリーグ、ハルヴォシェン、スヴェンセン 編曲)
セザール・フランク (1822-1890) 天使の糧
ジョルジュ・ビゼー (1838-1875) アニュス・デイ
エンニオ・モッリコーネ (1928-) ガブリエルのオーボエ
JS・バッハ (1685-1750)/シャルル・グノー (1818-1893) アヴェ・マリア
アンドリュー・ロイド・ウェッバー (1948-) ピエ・イェズ
  ブリンヤル・ホフ (オーボエ) コーレ・ノールストーガ (オルガン)

◇ブリンヤル・ホフ Brynjar Hoff (1940-) は、ノルウェーを代表するオーボエ奏者 (オスロ・フィルの首席?) でしたが、手の故障のせいで引退したと聞きます。旧録音 (Libra Classics LCD1006) のリマスター (24bit 98kHz) 再リリースです。

Simax PSC1178 「Les Vendredis (金曜日)」の音楽
アルツィブーシェフ セレナード
ニコライ・ソコロフ (1859-1922) ポルカ マズルカ
マクシミリアン・ドステン=ザッケン 子守歌
アナトーリ・リャードフ (1855-1914) マズルカ サラバンド
フェリクス・ブルーメンフェルト (1863-1931) サラバンド
ニコライ・リムスキー=コルサコフ (1844-1908) アレグロ
アレクサンドル・ボロディン (1833-1887) スケルツォ
アレクサンドル・コプィーロフ (1854-1911) ポルカ
アレクサンドル・グラズノフ (1865-1936) 5つのノヴェレッテ 作品15
  ヴェルターヴォ弦楽四重奏団

19世紀末期のサンクトペテルブルク、裕福な材木商ベリャーエフのサロンでは金曜日にコンサートが開かれ、ベリャーエフ・サークルと呼ばれるグループの作曲家たちが彼に献呈した弦楽四重奏のための曲が演奏されました。ラヴェル弦楽四重奏団による同じようなアルバムが以前リリースされ、帝政ロシアの雰囲気を楽しませてくれたとか。ノルウェーのアンサンブル、ヴェルターヴォ弦楽四重奏団による録音も期待できそうです。

Simax PSC1254 2CD's バロック・オーボエ協奏曲集
アレッサンドロ・マルチェッロ (1684-1750) オーボエ協奏曲 ニ短調
ドメニコ・スカルラッティ (1685-1757) (ゴードン・ブライアン 編曲) オーボエ協奏曲第1番 ト長調
トマーゾ・アルビノーニ (1671-1750) オーボエ協奏曲 変ロ長調 作品7-3
 オーボエ協奏曲 ニ短調 作品9-2 オーボエ協奏曲 ニ長調 作品7-6 オーボエ協奏曲 ハ長調 作品7-12
アルカンジェロ・コレッリ (1653-1713) (ジョン・バルビロッリ 編曲) オーボエ協奏曲
JS・バッハ (1685-1750) シンフォニア (カンタータ第156番 から)
 アダージョ ロ短調 (復活祭オラトリオ BWV249 から)
ドメニコ・チマローザ (1749-1801) (A・ベンジャミン 編曲) オーボエ協奏曲
GF・ヘンデル (1685-1759) オーボエ協奏曲第3番 ト短調 HWV287
 オーボエ協奏曲第1番 変ロ長調 HWV301
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ (1710-1736) (ジョン・バルビロッリ 編曲) オーボエ協奏曲
  ブリンヤル・ホフ (オーボエ) イギリス室内管弦楽団 イアン・ワトソン (指揮)

◇旧録音 (Libra Classics LCD1001, 1002) のリマスター (24bit 98kHz) 再リリース。

Simax PSC1255 打楽器のための作品集
ペーア・ネアゴー (1932-) 易経 (I Ching)
マグヌス・リンドベリ (1958-) Metal Work (1984) (打楽器とアコーディオンのための)
マーク・アダリー (1960-) Mechanics
  アイリーク・ラウデ (打楽器) フルーデ・ハルトリ (アコーディオン)

Sterling CDS1063-2 グスタフ・ベンクトソン (1886-1965)
 ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 (1941)
  トビアス・リングボリ (ヴァイオリン) マルメ・オペラ管弦楽団 マッツ・ロンディン (指揮)
 チェロ協奏曲 イ短調 (1932)
  マッツ・ロンディン (チェロ) マルメ・オペラ管弦楽団 トビアス・リングボリ (指揮)

VL-Musiikki VLCD1125D 2CD's トイヴォ・クーラ (1883-1918) ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 南ポホヤンマー民謡の編曲 (Etelä-Pohjalaisia kansanlaulusovituksia) 作品17b (1-12)
 南ポホヤンマー舞曲の編曲 (Etelä-Pohjalaisesta tansseja) 作品17a (1-6)
 民謡 (Kansanlaulu) 作品3a-3 民謡 (Kansanlaulu) 作品3a-4 (作品9-2)
 ポホヤンマー舞曲第1(Pohjalainen tanssi 1) 作品9-3
 ままならぬ人生 (Ut min väg i världen går) (1898?)
 若き友よ、泣くな (Älä itke impeni nuori) (1898?)
 ヴァイオリンソナタ ヘ長調 (1906)
 無言歌 (クリスマスキャロル) (Chanson sans paroles (Joululaulu)) 作品22-1
 悲しみ (Suru) 作品22-2 スケルツォ (Scherzo) (Leikki) 作品17a-7
 悲しげな旋律 (Melodie lugubre) 作品17a-8 子守歌 (Kehtolaulu) 作品3a-1
 夜想曲 (Notturno) 作品3a-2 ヴァイオリンソナタ ホ短調 作品1
  シルッカ・クーラ=ニスカネン (ヴァイオリン) イェルシー・ゲーベルト (ピアノ) 試聴盤

◇シルッカ・クーラ=ニスカネン Sirkka Kuula-Niskanen (1956-) はフィンランドのヴァイオリニスト。シベリウス・アカデミーのマスターコースを修了後、ブダペストでマリア・ヴェルメスに、ロンドンでユージーン・サーブについて勉強をつづけています。コンサートデビューは1985年ヘルシンキ。1989年にロンドン、1994年にはニューヨークのカーネギーホールでコンサートを行いました。トイヴォ・クーラ Toivo Kuula は、シルッカの祖父の兄にあたります。彼女の演奏は、民謡を編曲した作品ではペリマンニ風の素朴な演奏、オリジナル曲では音楽の内容にそったフレージングと響き、と弾き方を変えているのが興味をひきます。

 よく響くピアノで彼女の演奏を支えるピアニストのイェルシー・ゲーベルト Jerzy Gebert はポーランドの出身。ワルシャワ音楽院を卒業、モスクワのチャイコフスキー音楽院のマスターコースを修了しています。20数年前からフィンランドに移り、ユヴァスキュラとヘルシンキの音楽院で教授を務めています。



リリース情報 - Jazz

Phono Suecia PSCD156 スタファン・ウーデンハル (1953-) 2つの協奏曲
 トランペット協奏曲 (2000)
  ペーテル・アスプルンド (トランペット) ヤーコブ・カールソン (ピアノ)
  オーケストラ ルーネ・ベルグマン (指揮)
 The figitive (逃亡者) (アルトサクソフォーン協奏曲) (2001)
  クリステル・ヨンソン (アルトサクソフォーン) オーケストラ ルーネ・ベルグマン (指揮) 試聴盤

◇スウェーデンのジャズミュージシャン、スタファン・ウーデンハル Staffan Odenhall が友人のアスプルンド Peter Asplund (1969-) とクリステル・ヨンソン Christer Johnsson (1956-) (ラーションの《アルトサクソフォーン協奏曲》 (Caprice CAP21492) を録音) のために書いた、即興演奏を織りこんだ協奏曲。指揮者のルーネ・ベルグマン Rune Bergmann (1976-) はノルウェー出身、ジャズ畑でも活躍しています。

 

リリース情報 - Folk Music

Alba NCD24 スデン・アイカ − 道を求める者 (Etsijä)
 孤児 (みなしご) (Armoton) 薄霧にかすむ湖 (Utunen) 道を求める者 (Etsijä)
 いつか希望は (Toive) 姉妹たち (Sisarueni) 別れの時が (Jo meistä ero tulevi)
 天使たち (Enkelit)
  スデン・アイカ
   カタリーナ・アイラス (ヴォーカル) リーサ・マトヴェイネン (ヴォーカル、カンテレ)
   テッル・トゥルッカ (ヴォーカル、モラハルップ) ノラ・ヴァウラ (ヴォーカル)

◇スデン・アイカ Suden Aika はフィンランドのトラッドグループ。テッル・トゥルッカ Tellu Turkka (テッル・ヴィルッカラ Tellu Virkkala) とリーサ・マトヴェイネン Liisa Matveinen はフィンランドでもっとも有名なフォークミュージックの歌手。スウェーデン系フィンランドのトラッドグループ、ヘドニンガルナ Hedningarna にも参加していました。デュオとしての活動にヴォーカルふたりを加えたのがスデン・アイカ (フィンランド語で“オオカミの時代”)。グループ名は、「カレワラ」の物語とスタイルに基づいた歌をおさめた、トゥルッカの最初のアルバム (Folk Music Institute KICD43) のタイトルからとられました。

(TT)


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© Nordic Sound Hiroshima

CD artwork © Lindberg Lyd, Pro Musica/Grappa (Norway), Danacord (Denmark), VL-Musiikki (Filnand), Proprius/Naxos (Sweden), Phaedra (Belgium)