Newsletter No.78   23 June 2005

 

Ondine の誕生から20

 フィンランドを代表するレコードレーベル、Ondine (オンディーヌ) は2005年、20回目の誕生日を迎えます。

 シベリウス・アカデミーでピアノを学び、クフモ室内楽フェスティヴァルの仕事に携わっていたレイヨ・キールネン Reijo Kiilunen1985年、芸術監督のセッポ・キマネン Seppo Kimanen からレコード制作の話を持ちかけられます。キマネンが考えたのは、フェスティヴァルの記念アルバムを年1枚のペースで作り、それを音楽祭期間中に販売するというもの。キールネンはアルバムの制作にとりかかり、つごう2枚のLPを監修します。それに自信をもったキールネンは、フェスティヴァルの枠を超え、みずからのレコードレーベルを創る可能性について考えるようになります。それは、レコードを愛し、アカデミー卒業後にはレコード批評も手がけたことのあるキールネンが、長年抱きつづけた夢でした。

 新しいレコードレーベル Ondine の望ましい姿をどうするか。キールネンは理念を求め、さまざまな角度から考えをめぐらせます。当時フィンランドでは、ほとんど唯一のクラシカルのレコードレーベル、Finlandia Records が、古典から現代まで、フィンランド音楽の多彩な遺産の録音をつづけていました。Finlandia にならい、自国の音楽遺産を紹介するという道もありましたが、キールネンには Ondine をアーカイヴ・レーベルにする考えはありませんでした。量ではなく、高い質を誇るレーベル。それがキールネンの哲学となります。

 そして友人や知人と話すうちにキールネンは、ヘルシンキ・フェスティヴァルやクフモの仕事を通じて知り合った音楽家を起用し、幅広いレパートリーの音楽を録音することを思いつきます。ピアニストのラルフ・ゴトーニ Ralf Gothóni、バリトン歌手のヨルマ・ヒュンニネン Jorma Hynninen、指揮者のレイフ・セーゲルスタム Leif Segerstam。フィンランドだけでなく国際舞台で活躍している彼らを起用すれば、無名のアーティストを使う冒険につきもののリスクを避けることができる。いったんレーベルが軌道に乗れば、若い、実力のあるミュージシャンに録音の機会を与え、彼らが世界に羽ばたいていく手助けとなればいい。みずからの夢を実現させるためキールネンは、長期的な展望をもって Ondine をスタートさせます。

 Ondine にとって最初の大きなチャンスがめぐってきたのは1988年でした。この年、4作目のアルバムとなるラウタヴァーラのオペラ《トマス (Thomas)(ODE704-2) がフィンランドの年間最優秀クラシカル・アルバムに選ばれました。この受賞により Ondine の名はフィンランドの音楽ファンに強くアピールすることになります。それからは、ソプラノのカリタ・マッティラ Karita Mattila、チェリストのヤン=エーリク・グスタフソン Jan-Erik Gustafsson、指揮者のユッカ=ペッカ・サラステ Jukka-Pekka Saraste ら、国際的な活動を行うアーティストとの録音も活発になる一方、指揮者のトゥオマス・オッリラ Tuomas Ollila やサカリ・オラモ Sakari Oramo、あるいはクラリネット奏者のカリ・クリーク Kari Kriikku らの録音も徐々に増えてきました。シベリウス・ヴァイオリン・コンペティションの優勝者、ペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto がセーゲルスタム指揮のヘルシンキ・フィルハーモニックと共演したシベリウスの協奏曲 (ODE878-2) (1986年) はフィンランド国内で大きなヒットを記録。たとえ若く、ほとんど無名ではあっても、才能のあるミュージシャンが人気を博したことはキールネンにとっては嬉しいことでした。そしてペッカのその後の活躍を見れば、キールネンの考えが正しかったことがわかります。

 そして1997年にはラウタヴァーラの交響曲第7番《光の天使》 (ODE869-2) が、フランスのカンヌで行われた MIDEM でクラシカルアウォードを受賞。さらにアメリカのグラミー賞にもノミネートされたことをきっかけに、Ondine はその存在を国際的にも認められることになりました。

 Ondine の名が世界的に知られるようになった後も、キールネンはエグゼキュティヴ・プロデューサーとしてアルバム制作に名を連ねています。企画、録音、編集、プロモーション。そのすべてに、“高いクオリティ”というキールネンの哲学が生きていることが、Ondine の現在につながることを、音楽の仕事に携わるフィンランドの人たちは、口をそろえて語ります。シンガーソングライター、ラッセ・モッテンソン Lasse Mårtenson の海の歌をカリタ・マッティラが歌ったアルバム (ODE907-2)、ソイレ・イソコスキ Soile Isokoski とマレク・ヤノフスキ Marek Janowski 指揮ベルリン放送交響楽団のシュトラウス歌曲集 (ODE982-2)。フィンランドでベストセラーとなったこれらのアルバムは、高い芸術的価値とともに、人々を幸せな気分にさせる魅力にあふれています。心から音楽を愛していなければ、こういうアルバムは作れないでしょう。

 Ondine20周年の記念に、2005年にかぎり、これまでにリリースしたディスクから20枚を選びミッドプライスで特別リリースします。Ondine の出発点ともなったクフモのフェスティヴァルに参加したソ連のヴァイオリニスト、オレク・カガン Oleg Kagan によるチャイコフスキーのヴァイオリンとピアノの作品全集 (ODE7330) から、フィンランドの作曲家、エルンスト・ミエルク Ernst Mielck (1877-1899) の交響曲 (ODE10190) まで、それぞれにキールネンと Ondine の想いがこめられています。

 カリタ・マッティラの誕生日を祝って行われたコンサートのライヴ (ODE9680)、ザルツブルク音楽祭で初演されたオペラ《彼方からの愛 (はるかな愛) (L'Amour de loin)》の原点となり、NOMUS (北欧音楽委員会) 賞を受けた《ロン (彼方から)》を含むカイヤ・サーリアホ Kaija Saariaho (1952-) のソロとエレクトロニクスのための音楽 (ODE9060)、サラステとフィンランド放送のオーケストラによるマグヌス・リンドベリ Magnus Lindberg (1958-) の管弦楽曲集 (ODE9110)、ペッカ・クーシストによるタネーエフの組曲 (ODE9590)、カリ・クリークとサカリ・オラモが共演したクルーセル Bernhard Henrik Crusell (1775-1838) のクラリネット協奏曲 (ODE9650)、イソコスキのシュトラウス (ODE9820)。手元におき、いつも楽しんでいるディスクもあれば、あらためて聞き直し、新しい魅力を発見したアルバムもあります。

 フィンランドのギタリスト、ティモ・コルホネン Timo Korhonen が、オッリラ指揮タンペレ・フィルハーモニックと共演した、キューバの作曲家、レオ・ブロウウェル Leo Brouwer (1939-) のギターとオーケストラのための作品集 (ODE9790) は、これを機会に、もっと知られてもいいアルバムです。ヘルシンキ・フェスティヴァルから委嘱された協奏曲《ヘルシンキ》、ブロウウェルがセンスのいい編曲をしたアルベニスの《イベリア》の3曲とビートルズ・ナンバー7曲。“ギターと管弦楽のための作品といえば《アランフェス》!” という、ギターという楽器にとってかわいそうな状況が、少しでも変わればいいのですが。巷にあふれるビートルズの編曲は、とかく音を重ねがち。その点、ブロウウェルのオーケストレーションは音を節約して使っているので、元の歌の素晴らしさが活かされていて、素敵です。

 シベリウスは3枚。ミッコ・フランク Mikko Franck がスウェーデン放送のオーケストラを振った交響詩《レンミンカイネン》と《ある伝説》 (ODE9530) は彼にとって初の大作の録音。ドラマティックな音楽づくりとオーケストラの深い響きがとりわけ魅力です。トゥオマス・オッリラとタンペレ・フィルハーモニックによる《カレリアの音楽》と《報道の日祝賀演奏会の音楽》 (ODE9130) は、1999年のカンヌ・クラシカルアウォードを受賞しました。《カレリアの音楽》は、タンペレのオーケストラとラハティ交響楽団が共同でシベリウス家に演奏許可を申請。それぞれのオーケストラが費用を負担して欠落部分の音楽を復元した、音楽史の上でも貴重な録音です。補筆を行ったのはヨウニ・カイパイネン Jouni Kaipainen (1956-)。ラハティの版 (BIS CD915) ではカレヴィ・アホ Kalevi Aho (1949-) が補筆を担当していました。オッリラの指揮は、義兄 (義弟?) サラステのスタイルの似て、音楽に無理な力を加えないことが魅力。シベリウス・アカデミーの指揮法の先生、ヨルマ・パヌラがインタヴューが “可愛い生徒” として名を挙げたのは、記憶に新しいところです。

 もう1枚のシベリウスは、ムストネンのピアノ曲集 (ODE10140)。イギリスの批評家は、「シベリウスの曲がピアニスティックでない、と誰が言った?」と書き、ムストネンの新鮮な発想による演奏を讃えました。いずれのディスクも、20周年を記念するのにふさわしい内容をもっています。

 タン・ドゥンの《アウト・オブ・ペキンオペラ (京劇を出て)》 (ODE8640) のチョー=リャン・リン Cho-Liang Lin、ラウタヴァーラのヴァイオリン協奏曲 (ODE8810) を弾いたエルマー・オリヴェイラ Elmar Oliveira、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番と第4番のオリジナル版 (ODE9770) を録音したアレクサンドル・ギンジン Alexander Ghindin。キールネンが考えた“多彩なアーティスト”は、彼ら海外の音楽家の起用にも見られます。

 Ondine は最近、パリ管弦楽団につづきフィラデルフィア管弦楽団とも契約を結びました。指揮者クリストフ・エッシェンバッハ Christoph Eschenbach とのつながりからでしょうが、この知らせには多くのファンが驚きました。しかし、多様化の時代にもかかわらず “巨匠”、あるいはスター中心のビジネスを優先させ、凋落傾向にあるメージャーレーベルの現状を考えると、キールネンが、1枚のレコードに胸を躍らせた “よき日” の復活を願い、新たな挑戦を試みた考えることができるでしょう。

 誕生日を祝う Ondine。ひとつの節目を迎えた今年、国際レーベルをめざす、次なる離陸がわれわれファンにとって新しい希望となることを願っています。

 

リリース情報

Alba ABCD195:1-2 2CD's エドゥアルド・トゥビン (1905-1982)
 バレエ《クラット (Kratt)ETW111 (1938-40 rev.1940-41, 1959-60)
 エストニアの主題によるシンフォニエッタ ETW11 (1939-40) (管弦楽のための)
  エストニア国立交響楽団 エストニア・フィルハーモニック室内合唱団女声合唱
  イリス・オヤ (メッツォソプラノ)
  アルヴォ・ヴォルメル (指揮)

◇トゥビン Eduard Tubin の唯一のバレエ《クラット》は、エストニア民話に登場する悪鬼、クラットに題材が求められました。クラットは、いろいろな材料を集めて作る人型。魂とひきかえに命を得て、主人のために宝物を運んでくると言われます。トゥビンの《クラット》は4幕構成です。

 ある木曜の夜、強欲な農夫は、通りがかりの魔術師に勧められてクラットを作ります。悪魔 (サタン) に魂を売り渡したかわりに、農夫のクラットには命が吹き込まれます (第1幕「クラットの創造」)。農夫の家の宴。自分の娘と作男が踊っていることに怒った農夫は村人たちを追い返してしまいます。クラットに命じて宝物を運んでこさせていると、空にオーロラが現れます。オーロラは、悪魔に魂を売った者たちが集まり、開く祭りです。農夫は自分もそれに加わろうとします (第2幕「クラットの仕事」)。村の娘と牧童たちの歌と踊り。宝を探しにやってきたクラットは、作男の計略にひっかかります。復讐を誓うクラット (第3幕「夜の牧童たち」)。農夫も加わった、悪魔崇拝者たちの祭り。農夫が気づくと自分の家が燃えています。クラットの復讐でしょう。地上に戻ろうとした農夫は、魂を奪いにやってきたクラットに命を奪われてしまいました (第4幕「悪魔を崇拝する者たち」)。

 この作品にはエストニアの民謡と舞曲も取り入れられ、トゥビンの代表作のひとつに挙げられています。11曲の組曲 (ETW111A) はこれまでに録音 (BIS CD306) がありましたが、バレエ全曲の商用録音は初めて。トゥビンの全交響曲を録音したエストニア国立交響楽団とアルヴォ・ヴォルメル Arvo Volmer (1962-)。トゥビンの音楽にとって、これ以上を望めない共演による、待望の録音です。

Alba ABCD205 ポートレート
ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944-)
 ペリマンニの肖像 (Pelimannimuotokuvia) 作品26 (1976)
マックス・ブルッフ (1838-1920) スウェーデン民謡によるセレナード (1916)
ベーラ・バルトーク (1881-1945) (アーサー・ウィルナー 編曲)
 ルーマニア民族舞曲 Sz56 (弦楽オーケストラのための)
アウリス・サッリネン (1935-)
 ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相
  (Aspekteja Peltoniemen Hintriikin surumarssista) (1981)
  (弦楽オーケストラのための) (弦楽四重奏曲第3番 作品19 の編曲)
エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928-) オストロボスニア・ポルカ (Pohjalainen polska) (1980 rev.1993)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 2つの旋律 (To melodier) 作品53 (弦楽オーケストラのための)
  ノルウェーの旋律 (Norsk) はじめての出会い (Det første møte)
ペッカ・ヤルカネン (1945-) ヴィロの農奴 (Viron orja) (1980) (2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
  オストロボスニア室内管弦楽団 ユハ・カンガス (指揮) レイヨ・トゥンカリ (ヴァイオリン)
  ティモ・カンガス (ヴァイオリン) エラル・クイヴ (ヴァイオリン)

Alba NCD25 エステル・マギ (1922- エストニア) 合唱作品集
 望み (Soov) (1995) 祖国 (Isamaa) (1996) どう生きるのか (Kuidas elaksid?) (1978)
 折れた櫂 (Murdunud aer) (1988) 夜の歌 (Öölaul) (1968) ある瞬間 (Üks hetk) (1979)
 教会の鐘 (Kerko-kell) (1988) (独唱、男声合唱と鐘のための) クリスマスイブ (Jouluohtul) (1988)
 ラップランドの歌 (Lapi laul) (1971) さすらいの少年 (Hulkurpoiss) (1980)
 アイウ=プイウ (Äiu-püiu) (1974) 楓の木から白い雲の上へ (Vahtralt valgo pilve pääle) (1984)
 風の部屋 (Tuule tuba) (1981) (男声合唱とオルガンのための)
  エストニア国立男声合唱団 (RAM) アンツ・ソーツ (指揮) アイヴァル・カルドレ (独唱)
  マルグス・ヴァハト (鐘) ピレト・アイドゥロ (オルガン)
 あの人がやってきた (Ta tuli) (2000) 吟遊詩人へ (Laulikutele) (2002) ピエタ (Pietá) (1990)
 子供へ (Ühele lapsele) (1995) (独唱と女声合唱のための)
  タルトゥ大学アカデミック女声合唱団 ヴァイケ・ウイボプー (指揮) カトリン・カレルソン (独唱)

Arena AR04001
エギル・ホーヴラン (1924-)
 アニュス・デイ (Agnus Dei) 作品167 (バスーンと混声合唱のための協奏曲)
  シギン・ビルケランド (バスーン) オスロ大聖堂合唱団 テリエ・クヴァム (指揮)
シェル・モルク・カールセン (1947-)
 スタバト・マーテル・ドロローザ (Stabat Mater Dolorosa) 作品117 (1996) (混声合唱と弦楽四重奏のための)
  オスロ弦楽四重奏団 オスロ大聖堂合唱団 テリエ・クヴァム (指揮)
  [録音 2004123日−25日 ウラニエンボルグ教会]
  [制作 アルネ=ペーテル・ルーグナン  録音 ダーグフィン・クリステンセン] 試聴盤

◇ノルウェーの現代作曲家による、器楽と混声合唱のための作品2曲。エギヴ・ホーヴラン Egil Hovland (1924-) の《アニュス・デイ》 (神の子羊) は、通常ミサのラテン語典礼文がテクスト。第2曲《Qui tollis peccata mundi (世の罪を除きたもう主よ)》にインスピレーションを与えたセルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerløf の短編『聖ペテロとわれらが主 (St. Peter og Vår Herre)』のテーマ、善と悪の戦いがそのまま全曲のテーマとなっています。ノルウェー放送管弦楽団の首席バスーン奏者、シギン・ビルケランド Sigyn Birkeland が委嘱し、テリエ・クヴァム Terje Kvam とオスロ大聖堂合唱団 Oslo Domkor の協力により作曲が進められました。シェル・モルク・カールセン Kjell Mørk Karlsen の《スタバト・マーテル・ドロローザ》 (悲しみの聖母) は、『マリア賛歌』の『悲しみの聖母』の21章から選んだ5章による5曲構成。混声合唱の音楽にはグレゴリオ聖歌、中世の聖歌、ギリシア正教の聖歌、そして現代の響きを反映させ、弦楽四重奏の対話によりイエスの母の苦しみが表現されます。“スヴェイオのファッテイン・ヴァーレンの日々 (Fartein Valen-dagene i Sveio)” の委嘱作。グリーグ、スヴェンセン、ニルセン、シベリウスの弦楽四重奏曲 (Naxos, cpo) の録音で人気の高いオスロ弦楽四重奏団 Oslo Strykekvartett と、オスロ大聖堂合唱団の共演。現代の音楽が新しいステージを迎えたことを感じさせる2曲です。

Arena AR05002 2CD's ファッテイン・ヴァーレン (1887-1952) ピアノ作品全集
 伝説 (Legende) 作品1 (1907) ピアノソナタ第1番 作品2 (1912)
 4つのピアノの小品 (Fire klaverstykker) 作品22 (1932-35)
  夜の音楽 (Nachtstück) 高雅なワルツ (Valse noble) 無言歌 (Lied ohne Worte) ジグ (Gigue)
 変奏曲 (Variasjoner) 作品23 (1935-36)
 ピアノのためのガヴォットとミュゼット (Gavotte and Musette for Piano) 作品24 (1936)
 前奏曲とフーガ (Preludium & Fuge) 作品28 (1937) 2つの前奏曲 (To Preludier) 作品29 (1937)
 間奏曲 (Intermezzo) 作品36 (1939-40) ピアノソナタ第2番 作品38 (1940-41)
  アイナル・ヘンニング・スメビ (ピアノ)
  [録音 19977月、20048月 (変奏曲) ヤール教会 (ノルウェー、ベールム)]
  [制作 アルネ=ペーテル・ルーグナン  録音 アルネ=ペーテル・ルーグナン、アニタ・イェンスタード] 試聴盤

◇ファッテイン・ヴァーレン Fartein Valen (1887-1952) はノルウェーでもっとも早くからモダニズムを志向した作曲家。後期ロマンティシズムのスタイルから出発。しだいに十二音音楽や無調音楽など新しい語法を取り入れた作風に変わって行きます。交響曲 (4曲)、協奏曲 (2曲)、《海辺の墓地》をはじめとする管弦楽作品、室内楽曲、器楽曲、歌曲、合唱曲など、ほぼすべてのジャンルに渡って作品を手がけました。しかし、時流はナショナル・ロマンティシズム。音楽の根底にロマンティックな感情をもちながら、生気に乏しく難解という外見の印象が災いし、多くの作品が死後かなり経ってから、やっと初演されるという不当な扱いを受けることになります。今日、グリーグやセーヴェルーとならびノルウェーでもっとも重要な作曲家としてのヴァーレンの評価も定まりつつあり、少しずつ作品が演奏されるようになってきています。このアルバムには、ブラームスを思わせる《伝説》から、作曲家としての集大成といわれるピアノソナタ第2番まで、作曲年順にヴァーレンのすべてのピアノ曲が収められました。ピアニストのスメビ Einar Hennning Smebye (1950-) はソロイスト、室内楽奏者として特に現代曲の演奏で優れた業績を残してきました。代表的録音はセーヴェルーのピアノ曲集 (Victoria)、現代ノルウェー・ピアノ作品集 (Aurora ACD5001)、アントンセンと共演したトランペットとピアノのための作品集 (Simax PSC1041)、アルバン・ベルクの室内協奏曲 (Simax PSC1090)。ベートーヴェンの《ハンマークラヴィーア》の録音もありました。

Arena AR05003 フェレンツ・リスト (1811-1886) 超絶技巧練習曲集 (1851) (全12曲)
  ナターリャ・ストレルチェンコ (ピアノ) [録音 200412月 ヤール教会 (ノルウェー、ベールム)]

BIS SACD1187 SACD (Multichannel/Stereo hybrid) エゼクイエル・ビニャオ (1960-)
 アルカヌム (1996) (声と室内アンサンブルのための)
  ジャネット・ヤングダール (ソプラノ) アブソルート・アンサンブル クリスチャン・ヤルヴィ (指揮)

◇ビニャオはアルゼンチンの作曲家。テーマは聖書からとられた。ジャズ、ロック、ヒップホップなど、ジャンルを超えた演奏活動をするグループ、アブソルート・アンサンブル Absolute Ensemble を、パーヴォの弟、クリスチャン・ヤルヴィ Kristjan Järvi が指揮。

BIS CD1214 PE・ランゲ=ミュラー (1850-1926) 舞台のための音楽
 劇音楽《昔むかし (Det var engang)》 作品25 から
 劇音楽《ルネサンス (Renaissance)》 作品59 から
 歌曲集《海辺の歌 (Sange ved Havet)》 作品54 から 2つの歌
 とても寒い晩おそく 劇音楽《ヴァイキングの血》 作品50 から
  スサネ・エルマーク (ソプラノ) ミケール・クリステンセン (テノール)
  ヨハン・ロイター (バリトン) コーロ・ミスト
  オルボー交響楽団 モーシェ・アツモン (指揮)

◇デンマーク後期ロマンティシズム作家のひとり、ランゲ=ミュラー Peter Erasmus Lange-Müller (1850-1926) は主に歌曲、ピアノ曲と室内楽に作品を残した作曲家。メランコリーや素朴な気分を織り交ぜたスタイルの音楽には独特の魅力があり、彼のスタイルはデンマーク・アールヌヴォーと呼ばれることもあります。彼が手がけた劇場のための音楽は、オペラは興行的に失敗しましたが、《昔むかし》をはじめとする劇音楽は成功を収めました。劇音楽《昔むかし》 (dacapo 8.224084) は美しいページにみちた音楽です。

BIS SACD1363 SACD (Multichannel/Stereo hybrid) ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
 ピアノ作品全集 第2
 ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品2-1 ピアノソナタ第2番 イ長調 作品2-2 ピアノソナタ第3番 ハ長調 作品2-3
 ピアノソナタ第19番 ト短調 作品49-1 ピアノソナタ第20番 ト長調 作品49-2
  ロナルド・ブラウティハム (フォルテピアノ)

BIS CD1365 ジャン・シベリウス (1865-1957) カンタータ集
 カンタータ《大地の歌 (Jordens sång)》 作品93 (1919) (混声合唱と管弦楽のための)
 バラッド《囚われの女王 (Vapautettu kuningatar)》 作品48 (1906) (混声または男声合唱と管弦楽のための)
 カンタータ《大地への賛歌 (Maan virsi)》 作品95 (1920) (混声合唱と管弦楽のための)
 行列 (Processional) 作品113-6 (混声合唱と管弦楽のための)
  (《フリーメーソンの儀式音楽》 から)
 1894年学位授与式典のカンタータ (Kantaatti tohtorin- ja maistern-vihkijäisissä 31 päivänä toukokuuta 1894)
  JS105 (1894)
(ソプラノ、バリトン、混声合唱と管弦楽のための)
 偵察兵行進曲 (Partiolaisten marssi) 作品91b (1921) (混声合唱と管弦楽のための)
 2つのコラール (1889)
  ヘレナ・ユントゥネン (ソプラノ) ユハ・ホスティッカ (バリトン) ドミナンテ合唱団
  ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)

◇初CD録音になるバラッド《囚われの女王》 がいよいよ登場します。これにより、作品番号のついたシベリウスの作品のほとんどを商用録音のCDで聴けることになります。オーボ大学 (トゥルク大学) の創立を記念して作曲されたカンタータ《大地の歌》は、交響曲第5番と同じ1919年の作品。ヤール・ヘンメル Jarl Hemmer の詩をテクストとし、《大地 (Jorden)》、《弱きもの (De veka)》、《戦うものたち (De stridbara)》、《心 (Hjärtat)》、《永遠の夢 (Den eviga drömmen)》、《エピローグ (Epilog)》 の6部に分かれ、大地から宇宙へと追い求める理想が壮大に歌われます。新しい演奏は、トゥルク市管弦楽団とブラーヘ・イェークナル男声合唱団 (MILS 9027) に次ぐ録音。カンタータ《大地への賛歌》 はフィンランド国立オペラ (エリ・クラス指揮) (Ondine ODE754-2)、《1894年学位授与式典のカンタータ》はヘルシンキ・フィルハーモニック (セーゲルスタム指揮) (ODE936-2) で聴くことができました。

 残るは、《フリーメーソンの儀式音楽》 (作品113) の、独唱、男声合唱とハルモニウムの版による演奏。一時期、録音が検討されたようですが、キヴィニエミの演奏によるオルガン版 (Fuga FUGA9182) だけが実現。声楽版による録音は、現在のところ未定です。

BIS CD1366 ロラン・ディアンス ギターのための作品集
 タンゴ・アン・スカイ (1978 rev.1985) トリアエラ (2001-02) 一角獣の夢 (1994) ヴィラ=ロボス賛歌 (1987)
 数カ国語で書かれた3つの手紙 (2000) 返信 (2000) リブラ・ソナティネ (1986)
  エレナ・パパンドロウ (ギター)

BIS CD1396 カーリン・レーンクヴィスト (1957-)
 On a distant shore (遠い岸辺で) (På andra sidan havet) (2002) (クラリネット協奏曲)
  マッティン・フレースト (クラリネット) スウェーデン室内管弦楽団 ペッテル・スンドクヴィスト (指揮)
 Beginning (ビギニング) (2003) (ピアノ三重奏のための)
  クングスバッカ・ピアノ三重奏団
 北極、北極! (Arktis, Arktis!) (2000-01) (管弦楽のための)
  スウェーデン室内管弦楽団 ヨン・ストゥールゴールズ (指揮)
 天国にて (I himmelen) (1998) (アカペラ少女合唱のための)
  アードルフ・フレードリク少女合唱団 ブー・ユーハンセン (指揮) 試聴盤

◇カーリン・レーンクヴィスト Karin Rehnqvist (1957-) は、芸術音楽と民俗音楽を自在に交流させる手法の作品により、異彩を放っています。とりわけ有名なのが、“クールニング (kulning)”という唱法を芸術作品に適用したことでしょう。山で放牧する家畜を呼ぶために古くから使われてきた、ヴィヴラートなしに調子の高い大声を出す唱法。その代表的な作品が、《ティンパニの歌−家畜を呼ぶ声 (Puksånger - lockrop)(BIS CD996)。民俗音楽、ジャズ、現代音楽、とあらゆるジャンルの歌唱をこなすレーナ・ヴィレマーク Lena Willemark と、民俗音楽歌手のスサンネ・ルーセンベリ Susanne Rosenberg との共同作業から生まれた作品。1994年にストックホルムで開催された ISCM World Music Days (国際現代音楽協会 世界音楽の日々) で物議をかもしながらも、彼女の強烈な個性をアピールしました。

 レーンクヴィストは1999年から2003年にかけて、スコットランド室内管弦楽団とスウェーデン室内管弦楽団のレジデント・コンポーザーを務めました。《On a distant shore (遠い岸辺で)》は、《The Dark (闇) (Det mörka)》、《The Light (光) (Det ljusa)》、《The Wild (野性) (Det vilda)》、《The Singing (歌声) (Det sjungande)》、《The Call (呼び声) (Ropet)》の5楽章からなるクラリネット協奏曲。マッティン・フレースト Martin Fröst とジョーセフ・スウェンセン指揮スコットランド室内管弦楽団が初演しています。スウェーデン室内管弦楽団をトマス・ダウスゴーが指揮して初演した《北極、北極! (Arktis, Arktis!)》は管弦楽作品。《Breaking the Ice (砕氷) (Att bryta isen)》、《Between Sky and Sea (空と海の間で) (Mellan rymd och hav)》、《Interlude in Dark (暗闇の合間) (Genom mörker)》、《Yearning (あこがれ) (Längtan)》の4曲構成です。ヴォーカルをともわなない作品で、どういう音楽を聴かせるのか、とても興味があります。

BIS SACD1441/2 2SACD's (Multichannel/Stereo hybrid) エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 劇音楽《ペール・ギュント (Peer Gynt)》 作品23 (全曲)
  スヴァイン・ストゥルラ・フングネス (ペール) カリ・シモンセン (オーセ)
  アンドレア・ブレイン・フーヴィーグ (アニトラ) ホーカン・ハーゲゴード (バリトン)
  マリタ・スールベルグ (ソプラノ) インゲビョルグ・コスモ (メッツォソプラノ)
  コールヴェスト (ベルゲン・ヴォーカルアンサンブル)
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
  オーレ・クリスチャン・ルード (指揮) [台詞 ノルウェー語] 試聴盤

◇ノルウェーのオーケストラによる《ペール・ギュント》の全曲録音は、これが初めてでしょう。ノルウェーの指揮者、ペール・ドレイエル Per Dreier の録音 (NKFCD50001-2) は、ノルウェーの歌手と合唱団を使いながら、オーケストラがロンドン交響楽団。とても素敵な演奏ですが、ハリングやスプリンガルの舞曲のリズムだけは、ノルウェーのオーケストラのような具合にはいきませんでした。《ペール・ギュント》は、全曲を聴いてはじめて、作品の本当の魅力が味わえます。「どうしてアラビアが出てくるの?」といった素朴な疑問も解消されるでしょう。

BIS CD1443 イサーク・アルベニス (1860-1909) ピアノ作品集 第5
 スペイン組曲 ピアノソナタ第4番 古風な組曲第2番 ソルチーコ パバーナ・カプリッチョ
  ミゲル・バセルガ (ピアノ)

BIS SACD1451 SACD (Multichannel/Stereo hybrid) JS・バッハ (1685-1750) カンタータ全集 第28
 カンタータ第62番「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BWV62
 カンタータ第139番「幸いなるかな、おのが御神に」 BWV139
 カンタータ第26番「ああいかにはかなき、ああいかに空しき」 BWV26
 カンタータ第116番「汝平和の君、主イエス・キリスト」 BWV116
  野々下由香里 (ソプラノ) ロビン・ブレイズ (カウンターテナー) 櫻田亮 (テノール) ペーター・コーイ (バス)
  バッハ・コレギウム・ジャパン 鈴木雅明 (指揮)

BIS CD1467
アルノルト・シェーンベルク (1874-1951) (シュトイアマン 編曲)
 浄められた夜 作品4 (ピアノ三重奏のための)
アルノルト・シェーンベルク (1874-1951) (グライスル 編曲)
 ペトラルカのソネット第217番 (ピアノ三重奏のための)
アントン・ヴェーベルン (1883-1945) チェロとピアノのための2つの小品 (1899)
 チェロソナタ (1914) チェロとピアノのための3つの小品 作品11
 ピアノソナタの楽章 (ロンド) (1906) ピアノのための楽章 (1906)
 ピアノのための変奏曲 作品27 ピアノのための小品 (1925) 子供のための小品 (1925)
 ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 作品7
  ウルフ・ヴァリーン (ヴァイオリン) トゥールレイフ・テデーエン (チェロ)
  ローランド・ペンティネン (ピアノ) 試聴盤

◇ローランド・ペンティネン Roland Pöntinen (1963-) のシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの室内楽シリーズ。第2作は、シェーンベルクのヴァイオリンとピアノのための作品全集 (BIS CD1407) で共演したヴァリーン Ulf Wallin にテデーエン Torleif Thedéen (1962-) が参加。先のアルバムでは、“何よりも音楽”という姿勢の素晴らしいシェーベルクを聴かせてくれました。

BIS CD1487 CPE・バッハ (1714-1788) キーボード協奏曲集 第14
 キーボード協奏曲 イ短調 H430/Wq26 キーボード協奏曲 ハ長調 H460/Wq101
 キーボード協奏曲 変ホ長調 H467/Wq40
  ミクローシュ・シュパーニ (タンジェントピアノ、指揮) Opus X ペトリ・タピオ・マトソン (指揮)

BIS CD1499 Nordic Spel
カレヴィ・アホ (1949-) フルート協奏曲 (2002)
  シャロン・ベザリー (フルート) ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ (指揮)
ヘイクル・トウマソン (1960-) フルート協奏曲第2(2001)
  シャロン・ベザリー (フルート) アイスランド交響楽団 ベルンハルズル・ヴィルキンソン (指揮)
クリスチャン・リンドベリ (1958-)
 The World of Montuagretta (モントゥアレグレッタの世界) (2001-02)
  シャロン・ベザリー (フルート)
  スウェーデン室内管弦楽団 クリスチャン・リンドベリ (指揮) [CD1428] 試聴盤

◇フィンランドのカレヴィ・アホ Kelevi Aho と、アイスランドのヘイクル・トウマソン Haukur Tómasson の《フルート協奏曲》 は、ともにシャロン・ベザリーのために書いた作品。作曲家としての活動もめざましくなってきたトロンボーン奏者、クリスチャン・リンドベリ Christian Lindberg も付き合って作曲しています。

Centaur CRC2683 エドヴァルド・グリーグ (1843-1907) ピアノ作品集 第1
 4つの小品 作品1 詩的な音の絵 (Poetiske tonebilleder) 作品3
 組曲《ホルベルグ (ホルベア) の時代から (Fra Holbergs tid)》 作品40 ピアノソナタ ホ短調 作品7
  アントニオ・ポンパ=バルディ (ピアノ)

Chandos CHAN10320 ボー・ホルテン (1948-) 合唱作品集
 Tallis Variations (タリス変奏曲) (1976) (混声合唱と9つの独奏弦楽器のための)
 知恵と愚行 (Visdom og Galskab) (1993) (ソプラノと混声合唱のための)
 詩篇104番「主よ、御業はいかにおびただしいことか」
  (Psalm 104 "Hvor er dine værker mange, Herre!") (2002) (女声合唱のための)
 Ego Flos Campi (われは野の花) (2001) (女声合唱のための)
 中世のバラッドによる劇的場面《エベ・スカメルセン (Ebbe Skammelsøn)(2001)
  (トロンボーン独奏、12人の独唱と混声合唱のための)
 初雪 (Fyrsti snjór) (1996) (8声の合唱のための、4人の独唱と4声の合唱のための)
 生きることの歓び (Triumf att finnas till) (1995) (8声の合唱のための)
  デンマーク国立合唱団 デンマーク国立少女合唱団 ボー・ホルテン (指揮)
  デンマーク国立交響楽団弦楽セクション クラウディア・キドン (ソプラノ)
  イェスパー・ユール・セーアンセン (トロンボーン)

Chandos CHAN241-26 2CD's for price of 1 エストニアの音楽
ルドルフ・トビアス (1873-1918) 《ユリウス・カエサル》序曲
アルトゥル・レムバ (1885-1963) 交響曲 嬰ハ短調
ヘイノ・エッレル (1887-1970) 音詩《たそがれ (Videvik)》 音詩《夜明け》 (1918)
 ハープと弦楽のための悲歌 (1931) 弦楽オーケストラのための5つの小品 (1953)
カリヨ・ライド (1921-) 交響曲第1番 ハ短調 (1944)
ヴェルヨ・トルミス (1930-) 序曲第2
アルヴォ・ペルト (1935-) ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス (1977) (弦楽オーケストラと鐘のための)
  スコットランド・ナショナル管弦楽団 ネーメ・ヤルヴィ (指揮) [CHAN8525, CHAN8656]

Cobra COBRA0003
フェリクス・メンデルスゾーン (1809-1847) 弦楽四重奏曲 イ短調 作品13
ジャン・シベリウス (1865-1957) 弦楽四重奏曲 ニ短調 作品56 《内なる声 (Voces intimae)
  ユトレヒト弦楽四重奏団

cpo 777 077-2 special price アウリス・サッリネン (1935-)
 バラバの対話 (Barabbas dialogeja) 作品84 (2002-03) (5人の歌手、語り手と7人の奏者のための)
  マリ・パロ (ソプラノ) リーカ・ランタネン (メッツォソプラノ) トピ・レヘティプー (テノール)
  ペッテリ・サロマー (バリトン) ユハ・コティライネン (バス) カッレ・ホルムベリ (語り手)
  イルポ・マンスネルス (フルート) ミシェル・レティーク (クラリネット、バスクラリネット)
  ミカ・ヴァユリネン (アコーディオン) アリ=ペッカ・マエンパー (打楽器) エリナ・ヴァハラ (ヴァイオリン)
  アルト・ノラス (チェロ) ラルフ・ゴトーニ (ピアノ、指揮)
  [録音 2004612日 ナーンタリ音楽祭] 試聴盤

◇キリストの代わりに恩赦を受けた、殺人犯バラバの物語 (『マルコによる福音書』 (15章6節以下) など) による作品。《夜想曲 (Notturno)》、《復活祭 (Pääsiainen) I》、《復活祭 II》、《復活祭 III》、《パ・ド・ドゥ (Pas de deux)》、《終曲 (Finale)》の6部に分かれたオラトリオ、あるいは連作歌曲集的構成。『新約聖書』に基づき、ラッシ・ヌンミ Lassi Nummi とサッリネン Aulis Sallinen がテクスト (フィンランド語) を書いた。ナーンタリ音楽祭委嘱作。

Danacord DACOCD558 北欧ロマンス (Nordisk romantik)
PE・ランゲ=ミュラー (1850-1926) 3つの聖母の歌 (Tre Madonnasange) 作品65 (1900)
エミール・ハートマン (1836-1898) 4つの魂の歌 (Fire åndelige sange)
オスカル・リンドベリ (1887-1955)
 ダーラナの旋律による4つの魂の歌 (Fyra andliga sånger med melodier fran Dalarna) (1945)
 聖霊降臨祭 (Pingst) (1911)
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 4つの詩篇 (4 Salmer fritt efter gamle norske Kirkemelodier) 作品74 (1906)
  (バリトン独唱と混声合唱のための) (ノルウェー伝承宗教歌による自由な編曲)
  ユラン大学合唱団 セーアン・ビアク (指揮) ロバート・ベーエロン・ヴィンター (バリトン)
  [録音 20009月、リストロプ教会]
  [制作 ヘンリク・トアンゴー  録音 クヌーズ・エスマーク、ニルス・フレンステズ] 試聴盤

◇宗教的内容のテクストに基づいたロマンティックな合唱作品集。デンマークだけでなく、スウェーデン、ダーラナ地方の旋律を使ったオスカル・リンドベリの曲集と、ノルウェー伝承の旋律を新しい和声で再構築したグリーグの曲集を取り上げたところがユニークです。独唱と合唱が調性の違う旋律を歌う部分もあり、難曲と言われるグリーグの《4つの詩篇》。この録音は歓迎されるでしょう。デンマーク放送と共同で制作されました。

Danacord DACDCD620 JS・バッハ (1685-1750) オルガン作品集 第11
 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
 「ああ罪人なるわれ、何をなすべきか」による変奏曲 (パルティータ) BWV770
 コラール前奏曲「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」 BWV622
 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539
 コラール いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659BWV661
  わが魂は主をあがめ BWV648 ベツレヘムに生まれし幼な子 BWV603
  高き天より、われは来たり BWV606 天使の群れ、天より来たれり BWV607
 
 今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たち BWV734
 前奏曲とフーガ ト短調 BWV535
  ハンス・ヘルムート・ティルマンス (オルガン) [録音 20051月]
  [クリスチャン教会 (デンマーク、セナボー) とマルガレーテ教会 (ドイツ、メトラー) のマークッセン・オルガン] 試聴盤

◇ハンス・ヘルムート・ティルマンス Hans Helmut Tillmanns がヨーロッパ各地の歴史的オルガンを弾いたバッハ・シリーズ。楽器は、1806年創立のデンマークのオルガン工房、マークッセン (Marcussen & Søn) のオルガン。オルガニストや、CEF・ヴァイセ、JPE・ハートマンら作曲家たちの影響を受けながら改良を施され、現在は、北欧だけでなく世界各地の教会やホールに設置されています。明るい響きの音色が特徴です。

Danacord DACOCD631-639 9CD's special price ブルノンヴィルのバレエのための音楽
ヘアマン・セヴェリン・レーヴェンスキョル (1815-1870) バレエ《シルフィード (風の精) (Sylfiden)
 シルフィードとジェイムズのパドドゥ (Pas de deux for Sylfiden og James) (第2幕)
HS・パウリ (1810-1891)/エズヴァード・ヘルステズ (1816-1900)
/ニルス・W・ゲーゼ (1817-1890)HC・ロンビ (1810-1874)
 バレエ《ナポリ、または、漁夫と花嫁 (Napoli eller Fiskeren og hans Brud)
HC・ロンビ (1810-1874) 軍隊ポルカ (Polka Militaire) (ディヴェルティメント)
HC・ロンビ (1810-1874)VC・ホルム (1820-1886) (作曲・編曲)
 バレエ《ラ・ヴェンタナ (La Ventana)
HS・パウリ (1810-1891) (作曲・編曲)
 バレエ《コンセルヴァトワール、または、新聞プロポーズ (Conservatoriet eller Et Avisfrieri)
 バレエ《ブルージュのケルメッセ、または、3つの贈り物 (Kermessen i Brügge eller De tre Gaver)
ニルス・W・ゲーゼ (1817-1890)JPE・ハートマン (1805-1900) バレエ《ある民話 (Et Folkesagn)
エズヴァード・ヘルステズ (1816-1900)HS・パウリ (1810-1891)
 バレエ《ゲンツァーノの花祭り (Blomsterfesten i Genzano)》 − パドドゥ
ヨセフ・グレーサー (1835-1891)AF・リンケ (1819-1874)HC・ロンビ (1810-1874)
 バレエ《デンマークをはるか離れ、または、船の仮装舞踏会 (Fjernt fra Danmark eller Et Costumebal ombord)
VC・ホルム (1820-1886) (作曲・編曲) バレエ《アマー島の王の義勇兵たち (Livjægerne på Amager)
カール・クリスチャン・メラー (1823-1893)
 バレエ《シベリアからモスクワへ (Fra Siberien til Moskou)》 − 騎手の踊り (Jockey dansen)
  オルボー交響楽団 ペーター・エアンスト・ラッセン (指揮)
  [録音 2002年−2004年 シンフォニエン (オルボー)]
  [制作 モーテン・モーエンセン  録音 クラウス・ビリト]

19世紀、デンマーク文化の黄金時代にコペンハーゲンの王立劇場で活躍した振付師、アウゴスト・ブルノンヴィル August Bournonville (1805-1879) の生誕200年記念のアルバム。1830年、バレーマスターに就任したブルノンヴィルは、前任者、イタリア人のヴィンチェンツォ・ガレオッティの残した作品とは異なる独自の振り付けにより、大小とりまぜ約50の作品を上演。そのうち5つの大作 (《シルフィード (風の精)》 (1836)、《ナポリ》 (1842)、《コンセルヴァトワール》 (1849)、《ブルージュのケルメッセ》 (1951)、《ある民話》 (1854)) と3つの小品 (《ラ・ヴェンタナ》 (1858)、《デンマークをはるか離れ》 (1860)、《アマー島の王の義勇兵たち》 (1871)) は、現在も王立デンマーク・バレエのレパートリーです。彼の作品のために曲を提供、あるいは編曲を行った作曲家やミュージシャンの中には、エズヴァード・ヘルステズ Edvard Helsted、ニルス・W・ゲーゼ Niels W. GadeJPE・ハートマン J.P.E. Hartmann らデンマーク・ロマンティシズムを担った作曲家や、ティヴォリ公園の音楽で知られるHC・ロンビ H.C. Lumbye の名も見られます。

 オルボー交響楽団 Aalborg Symfoniorkester を指揮するペーター・エアンスト・ラッセン Peter Ernst Lassen はコペンハーゲン生まれ。王立音楽アカデミーでピアノと指揮を学び、ヘルマン・シェルヘン、ヘルベルト・フォン・カラヤン、カール・ベームの下で勉強を続けました。主にオペラとバレエの指揮者として活躍。フィンランド国立オペラ、バイエルン州立オペラ、ドレスデンのザクセン州立オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン国立オペラ、コヴェントガーデン王立オペラ、バスティーユの国立オペラなどにも客演しています。日本や中国など、王立バレエの海外公演にも参加しました。

 9枚のCDに約10時間の音楽。“19世紀デンマーク”から想像されるとおり、明るく、ロマンティック。そして、時としてメランコリック。ヴェーバー (舞踏への招待) やショパンの音楽も織り込まれます。バレエのために書かれた音楽を視覚の助けなしにどう楽しむか。人によってさまざまでしょう。古きよきコペンハーゲンに思いを馳せるよすがとするか。それとも、上質のBGM? それも手っ取り早い楽しみ方かもしれません。

Daphne DAPHNE1021 ダーグ・ヴィレーン (1905-1986) 弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第2番 作品9 (1935) 弦楽四重奏曲第3番 作品18 (1941-45)
 弦楽四重奏曲第4番 作品28 (1952-53) 弦楽四重奏曲第5番 作品41 (1970)
  リュセル四重奏団
   ベルント・リュセル (ヴァイオリン) ペール・サンドクレフ (ヴァイオリン)
   トマス・スンドクヴィスト (ヴィオラ) ミカエル・シェーグレン (チェロ)
  [録音 200310月、20049月、20052月 ベールヴァルドホール (ストックホルム)]
  [制作 ビョーン・ウッデーン  録音 モーリス・ムーゴード] 試聴盤

◇「ダーグ・ヴィレーンが一番作曲したかったのは弦楽四重奏曲と交響曲だ」。スウェーデン音楽情報センターに所属し、スウェーデン音楽のプロモーションに努めた音楽学者、ヤン=オーロフ・ルデーン Jan-Olov Rudén のこの言葉 ("Dag Wiren" (STIM) 1982/89) が示すとおり、ルーセンベリ、ラーション、ニューストレムとならび20世紀スウェーデンを代表する作曲家ヴィレーン Dag Wirén (1905-1986) は、もっとも重要で魅力的な作品をこの2つのジャンルに残しました。もちろん、バレエ、映画や劇のための音楽、あるいは、チェロをはじめとする3つの協奏曲とフルート小協奏曲や、世界中で演奏されている弦楽のための《セレナード》は、それぞれに魅力的です。しかし、19世紀風のロマンティシズムを嫌い、構成のしっかりした簡潔な音楽を書くことを理想としたヴィレーンにとって、弦楽四重奏と交響曲は、大きな挑戦となるジャンル。見事な作品群が残されています。

 弦楽四重奏曲は、学生時代の習作 (第0番、第1番) を加え、全部で6曲。ベールヴァルド、ステーンハンマルの作品とともにスウェーデン弦楽四重奏曲の代表作といわれる第2番は、ニューストレムに誘われて行ったフランスから帰国、アイルランド人チェリスト、ノエル・フランクスとの新婚時代に作曲されました。牧歌風の音楽、ヴィレーンの得意な軽快な音楽に、幸せな時代が感じられます。第3番は、ひとつの主題を“変容”させ、再使用することで楽章間の統一を図ることをヴィレーンが初めて試みた作品。“この世のものとは思えぬ微光 (eteriskt skimmer) を感じさせる” (カタリーナ・リンドブラード Katarina Lindblad) (DAPHNE1021) のは第4番。寡黙で内省的な第5番。作曲家のヤン・カールステットは、“魂の内へ向かう旅が、息をのむような経験”と表現しています。

 ヴィレーンの弦楽四重奏曲はCDでは、ヘンリク・ペッテションらによる第2番とフェッロ四重奏団による第5番を聴くことができました (Caprice CAP21413)。リュセル四重奏団 Lysellkvartetten の新録音は、それにつぐもの。美しく、輝かしいアンサンブル。作品の個性を適確に描きわけています。ヴィレーンの傑作群をこれほどの演奏で聴けるのは幸せなこと。このアルバムは、ヴィレーン生誕100年を記念して録音されました。

Hortus HORTUS002 フェレンツ・リスト (1811-1886)
 十字架への道 (14の苦難の行程) (バリトン、合唱とオルガンのための)
 Weinrn, Klagen, Sorgen, Zagen 死者
  ヴィンセント・ジェンヴリン (オルガン) サクルム合唱団 アンドレス・ヴェイスマニス (指揮) [録音 1994年]

◇サクルム合唱団 Sacrum Choir はラトヴィアのグループ。

Hortus HORTUS033 ロシアのミサ曲集 第1集
ステパン・アニキエヴィチ・デグティアレフ (1766-1813) Aujourd'hui toute la Création Ce jour unique et saint
ドミートリー・ステパノヴィチ・ボルトニャンスキー (1751-1825) Ce jour que fit le Seigneur
 Qui est un dieu plus grand que notre dieu
マクシム・ソゴノトヴィチ・ベレゾフスキー (1745-1777) Ne me rejette pas dans ma vieillesse
マクシム・ポルフィリエヴィチ・ストロキン (1832-1837) Maintenant O Maître
アルテミー・ロウキアノヴィチ・ヴェデル (1772?-1808) Ouvre-moi les portes du répentir T'étant endormi dans la chair
  リガ・ロシア正教会音楽合唱団 イオアン・シェンロク長司祭 (指揮)

Hortus HORTUS034 ロシアのミサ曲集 第2
ドミートリー・モイセイエヴィチ・イアイチコフ (1882-1953) Il est digne de vérité
パヴェル・ゴリポリエヴィチ・チェスノコフ (1877-1944) Gabriel Te révéle le Conseil pré-éternel
セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) 聖にして福たる常生なる天の父 神の御母よ、歓べ、至高きには栄光
 《聖ヨハネ・クリソストモスの典礼》 から
ニコライ・アポストロフ=ストロウムスキ (19世紀-20世紀) Grande doxologie
ウラディーミル・イヴァノヴィッチ・マルティノフ (1946-) ロシア黙示録ミサ
  リガ・ロシア正教会音楽合唱団 イオアン・シェンロク長司祭 (指揮)

hyperion CDA67197 ペトル・エベン (1929-) オルガン作品集 第4
 祝祭ヴォランタリー コラール幻想曲 2つのコラール幻想曲 (1972) プロテスタントのコラール 日曜の音楽
  ハルゲイル・シャーゲル (オルガン)

◇チェコの作曲家、オルガニストのエベンの作品集。ハルゲイル・シャーゲル Halgeir Schiager (1955-) はノルウェーの奏者。現在、グレフセン教会 (オスロ) のオルガニスト。

Musica Sveciae MSCD416S ユーセフ・マッティン・クラウス (1756-1792) グスタフ三世のための葬送音楽
 シンフォニア ハ短調 VB148Symphonie funèbre (葬送交響曲)》 (葬儀の音楽 (Bisättningsmusik))
 葬送カンタータ (Begravningskantat) (1792)
  ヒレヴィ・マッティンペルト (ソプラノ) クリスティーナ・ホーグマン (ソプラノ)
  クレース=ホーカン・アーンシェー (テノール) トマス・ランデル (バリトン)
  ウプサラ大学室内合唱団 ドロットニングホルム・バロックアンサンブル
  ステファン・パークマン (指揮) [再プレス完成、入荷] 試聴盤

Musica Sveciae MSCD619 ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル (1867-1942) 歌曲集
 メーデーに寄せて (Til Majdag) 作品3-1 ティタニア (Titania) 作品17-3
 収穫祭の季節の月への賛歌 (Månhymn vid Lambertsmässan) イルメリンのばら (Irmelin Rose) 作品3-3
 暗い森をひとり歩くと (När jag för mig själv i mörka skogen går) 作品5-1
 菩提樹の陰の乙女 (Jungfrun under lind) 作品10-1 若いゼピュロスのように (Liksom den unga Zephyr)
 夏の夜露 (Sommarnattsdagg) 作品10-2 ミルテとジャスミンの花の間を (Ibland myrten och jasminer)
 セレナード (Serenata) 作品9-2
 マーリトの歌 (Marits visor) 作品12
  山羊よ、少年のところへ (Kom bukken til gutten) 夕暮れどきの太陽は優しく (Solen skinner vakkert om kvælden)
  君が愛してくれるなら (Holder du av mig)
 秋の歌 (Höstsång) 作品18-2 受け継いだもの、それは憧れ (Längtan heter min arvedel)
 音楽がわたしの心をあなたに (Musik bewegt mich) わたしが生きた日 (Tag meines Lebens!)
 オッロンダール氏 (Herr Ollondal) 待つときほどいいことは (Intet är som väntans tider)
 アスポケルのポルスカ (Aspåkerspolska) 収穫を終え、歌う (Sång efter skördeanden)
 セリンダとレアンデル (Selinda och Leander) 冬の歌 (En vintervisa) メロディ (Melodi)
 ブー・ベリマンの3つの詩 (Tre dikter av Bo Bergman)
  昔の踊りのリズム (En gammal dansrytm) 鍛冶場の炉のそばで (Vid ässjorna)
  天の川の下で (Under vintergatan)
 帰還 (Återkomst)
  グンネル・ブーマン (ソプラノ) トマス・ランデル (バリトン) アンデシュ・シールストレム (ピアノ)
  [再プレス完成、入荷] 試聴盤

Ondine ODE1060-2 セルゲイ・プロコフィエフ (1891-1953) ピアノ作品集
 バレエ《シンデレラ》からの3つの小品 作品95
 バレ
エ《シンデレラ》からの10つの小品 作品97 (抜粋、第8曲をのぞく)
 バレエ《シンデレラ》からの6つの小品 作品102 − けんか アモローゾ
 子供の音楽 作品65 ガヴォット 作品32-3 前奏曲 ハ長調 作品12-7
  オッリ・ムストネン (ピアノ) [録音 20049月、セッロホール (エスポー市)] 試聴

◇メジャーレーベルに見切りをつけたムストネン Olli Mustonen (1967-)。人気、評価ともに高いシベリウス作品集 (ODE1014-2)、バッハ=ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ集 (第2集) (ODE1033-2D) につぐ、祖国フィンランドのレーベルへのピアノ曲録音は、プロコフィエフです。作曲者自身が編曲した《シンデレラ》の3つの曲集がメイン。クリアなピアノの響き。ダイナミズムと、夢見るようなロマンティシズムの美しいバランス。ムストネンの音楽は、“才気”だけでは捉えきれません。プロコフィエフは、Decca への《束の間の幻影》以来の録音です。

Platearbeiderne PLACD2005 エギル・ホーヴラン (1924-) オルガン作品集
 オルガン組曲第2番 作品79 《ヨブ (Job)(1973) ホサナ (Hosanna) 作品135-2 (1978/93)
 オルガン組曲第1番 作品21 (1954-56) ルクス・エテルナ (Lux aeterna) 作品135-3 (1989)
 コラール・パルティータ第5番「主なる神、御名と栄光は (Herre Gud, ditt dyre navn og ære)」 作品56 (1967)
 教会オペラ《井戸》の間奏曲 (Interludium fra kirkeoperaen "Brunnen") 作品135-4
 徹夜ミサの4つの間奏曲 (Fire interludier fra Missa Vigilate) 作品67 (1969-70)
  De profundis Cogitationes pacis Kyrie eleison Domine, aperi nobis
 トッカータ「今ぞ、われらみな神に感謝せよ (Nu la oss takke Gud)
  グンナル・ペーテシェン=オーヴェルライル (オルガン) [オスロ大聖堂の Rude & Berg オルガン]
  [録音 2004728日−29日] [制作 アルネ=ペーテル・ルーグナン] 試聴盤

◇作曲家ホーヴラン Egil Hovland は教会オルガニストとしても活動。このアルバムには、さまざまな礼拝のために彼が書いた作品が集められました。グンナル・ペーテシェン=オーヴェルライル Gunnar Petersen-Øverleir (1964-) は、数学と情報科学を学んでいたオスロ大学の学生時代にオルガンを始め、その後ノルウェー音楽アカデミーとフランスで正式にオルガン演奏の教育を受けました。ノルウェーとフランスの作品、とりわけメシアンの作品を主なレパートリーにしています。

Point PCD5160 ロマンティックスタイルの編曲による21のデンマーク賛美歌 ヘンリク・メツ (1948-) (編曲)
 今だれもが神に感謝する (Nu takker alle Gud) 神よ、賛美歌の言葉をください (Giv mig, Gud, en salmetunge)
 私に千の舌があったら (O havde jeg dog tusind tunger) なんじ、主キリストよ (Du, Herre Krist)
 ばらの園の花々のように (Blomstre som en rosengaard) イエス・キリストよ讃えられよ (Lovet være du, Jesus Krist)
 この世はうるわし (Deilig er jorden) 救い主、あがない主のあなたよ (Hil dig, frelser og forsoner)
 イエスはわが生とともに (Jesus er mit liv i live) 墓の黒い十字架に手を (Tag det sorte Kors fra Graven)
 もっとも力あるキリストよ、信徒たちの主よ (Mægtigste Kriste, Menighedens Herre)
 今、太陽は最高に輝いている (I al sin glans nu stråler solen)
 地上にあり神の言葉を伝えるもの (Talsmand, som på jorderige)
 この世で何よりすばらしいのは (Vidunderligst af alt på jord) 教会は老いし者の家 (Kirken den er et gammelts hus)
 全能の神よ、ほめたたえられん (Almagts Gud, velsignet vær) そこに道あり (Der er en vej)
 神の魂はふたたび生まれ、新たな命を (Guds igenfødte, nylevende sjale)
 いつも哀れな私 (Aldrig er jeg uden våde) 偉大なる主 (あるじ) がおいでになる (Den store mester kommer)
 立てわが魂よ、太陽が昇る (Op min sjæl, thi sol er oppe)
  コペンハーゲン大学合唱団 リレ・ムコ イェスパー・グローヴェ・ヨーアンセン (指揮)

 

リリース情報 − Jazz

Alva Discs (Sweden) APCD0302 ラテン・ザ・ムード − Nordic Samba (ノルディック・サンバ)
 Bluesbussen Happy Hour Velocipede Röd lök (赤いタマネギ) A Bela e a fera
 Mais nato que o donato Sin sol Gil Time Banken Holgatustunden
  ラテン・ザ・ムード
   ユーハン・ホーカンソン (アルトサックス、ソプラノサックス) オメロ・アルヴァレス (ギター)
   マルクス・リンフェルト (ベース) ペーテル・ビーリン (ドラムズ、パーカッション)
  ギーセレ・マルティネ (ヴォーカル) [録音 2004101114日]

Gemini Records (Norway) GMCD119
ラーシュ・エーシュトランド、アンティ・サルピラ − We've Got a Heartful of Music
 Sweet Sue - Just You I've Got a Heartful of Music Silhouetted in the Moonlight Ticklin'
 Body and Soul The Swanlake I Must Have That Man The World Is Waiting for the Sunrise
 One Morning in May Avalon カーマイケル・メドレー (Small Fry Skylark Jubilee)
 Whispers in the Dark My Gal Sal Japanese Sandman Fine and Dandy
  ラーシュ・エーシュトランド (ヴィブラフォーン) アンティ・サルピラ (クラリネット) マーク・シェイン (ピアノ)
  ビョーン・ショーディン (ドラムズ) [録音 200385日−6日]

Gemini Records GMCD120
ラーシュ・エーシュトランド、アンティ・サルピラ・カルテット − A Sailboat in the Moonlight
 A Sailboat in the Moonlight I Want to Be Happy It Might as Well Be Spring 'Deed I Do Smiles
 The Swan Nobody's Sweetheart Blue Interlude I'll See You in My Dreams Our Love Is Here to Stay
 Margie Do You Know What It Means to Miss New Orleans Brother Can You Spare a Dime
 Between the Devil and the Deep Blue Sea I'll Get By China Boy
  ラーシュ・エーシュトランド (ヴィブラフォーン) アンティ・サルピラ (ソプラノサックス、クラリネット)
  マーク・シェイン (ピアノ) ビョーン・ショーディン (ドラムズ) [録音 200387日 イレスタ教会 (ライヴ)]

J.A.M. Produktion (Sweden) JAMCD010 グンナル・リードベリ − As Long as I Live (アズ・ロング・アズ・アイ・リヴ)
 Timme's Blues I Let a Song Go out of My Heart バードランドの子守歌 (Lullaby of Birdland) Body and Soul
 As Long as I Live St. Thomas Nanny All the Things You Are ニューヨークの秋 (Autumn in New York)
 If I Had You That's All You'd Be So Nice to Come Home to
  グンナル・リードベリ (ヴァイオリン) ヤン・アラン (トランペット) ラーシュ・エーシュトランド (ヴィブラフォーン)
  ハッケ・ビョーケステーン (テナーサックス) ニッセ・サンドストレム (テナーサックス)
  ロベルト・ターデルクヴィスト (ピアノ) クリストファー・ユーハンソン (ドラムズ) ユーナス・カステル (ベース)
  ヤンネ・カールソン (ベース) [録音 20037月、8月 (ライヴ)]

Kenneth Records (Sweden) CKS3419 クレース・ブロッダ・カルテット − CB Sings Classical Ballads
 Jive at Five Rifftide Body and Soul 恋人よわれに帰れ (Lover Come Back to Me) Ghost of a Chance
 Brother, Can You Spare a Dime? ティクルトウ (Tickle-Toe) バル・パレ (Bal Palais)
 マンハッタン (Manhattan) Stuffy For All We Know ビギン・ザ・ビギン (Begin the Biguine)
 ハリウッド・スタンピード (Hollywood Stampede) Until the Real Thing Comes Along
  クレース・ブロッダ・カルテット
   クレース・ブロッダ (クラリネット、サクソフォーン) ラーシュ・ショーステン (ピアノ)
   ミカエル・セランデル (ギター) ハンス・ラーション (ベース) アルネ・ヴィルヘルムソン (ベース)
   ロニー・ガーディニール (ドラムズ) [録音 200437日、10日]

◇スタンダードナンバーのバラード集。

LJ Records (Sweden) LJCD5239 ウーヴェ・ユーハンソン − Music from Stening (ミュージック・フロム・ステニング)
 Soft Space April 4-02 EWI - Design 1 At eleven Malrack Selected Idea Prochoice EWI - Design 2
 Techno 4 four EWI - Design 3 2nd of July EWI - Design 4 BD for O.J. Ballad for 12 EWI - free design
 14/4-02
  ウーヴェ・ユーハンソン (テナーサックス)

◇即興とサウンドデザイン。

LJ Records LJCD5237 ステーン・サンデル − Songs
 The Forest In the Small Room Outside the House Under the House In the Cellar The Hunt IV
 The City Hymn I The Country On the Roof The Beach In the Hall Hymn IV
  ステーン・サンデル (ヴォーカル、エレクトロニクス、ピアノ、ハルモニウム) アミト・セン (チェロ)

◇ステーン・サンデル Sten Sandell8枚目のソロアルバム。さまざまの場所と部屋。ヴォカリーズの歌でその物語を。

Sittel (Sweden) SITCD9309 ホット・クラブ・ド・スウェド (Hot Club de Suede) − ジャンゴへのオマージュ
 Daphne Stardust (スターダスト) The Great Gajo Bye Bye Blues 黄昏のメロディ (Mélodie au crépuscule)
 ばら色の人生 (La vie en rose) Sie will nicht blumen, auch nicht schocolade I Will Be Seeing You
 パリのスウィング (Swing à Paris) I Want to Be You ジャンゴへのオマージュ (Hommage à Django)
 The Lady Is a Tramp Autumn in Kokkola (コッコラの秋)
  ホット・クラブ・ド・スウェド  アンドレアス・オーベリ (ギター) グスタフ・ルンドグレン (ラングレン) (ギター)
   ハンプス・ルンドグレン (ラングレン) (ピアノ) [CCCD ( コピーコントロールCD)]

Sittel SITCD9310 ジョー・スピナシー & ブルックリノ・オーケストラ
 Let's Face the Music and Dance Jack You're Dead Americano Whatever Lola Wants, Lola Gets
 This Can't Be Love Five Guys Named Moe Whisper Not Drum Boogie Teardrops from My Eyes
 Angelina/Zuma Zuma Pennies from Heaven Sway Too Darn Hot
  ジョー・スピナシー (ギター、ヴォーカル) ブルックリノ・オーケストラ ミリアム・エイダ (ヴォーカル)

Taurus (Norway) TRCD844 アトレ・ニモ、フルーデ・ニモ・カルテット − Inner Urge
 Triple Play Inner Urge My One and Only Love Cain & Abel Windows Sally's Child Oleo
  アトレ・ニモ (テナーサックス) フルーデ・ニモ (アルトサックス) ロジャー・ケラウェイ (ピアノ)
  オーレ・モッテン・ヴォーガン (ベース) ホーコン・ミョーセット・ヨハンセン (ドラムズ)
  [録音 200286日 オスロ・ジャズフェスティヴァル (ライヴ)]

Taurus TRCD845 ダーグ・アルネセン − Time Enough
 Would I? Trio II Madam Felle Stripen (ストリペン) The Aunts View from a Mountain
 Three Each Time Enough Line Down Til Jens (イェンスの思い出に)
  ダーグ・アルネセン (ピアノ) テリエ・ゲヴェルト (ベース) ポール・トウセン (ドラムズ)
  [録音 2004312日−14日]

Taurus TRCD846 ボッサ・ノルドポー − Uma Onda No Mar
 Rannveigs Samba Sandalia de Prata Telefone Coracão Vagabundo A Flor e o Espinho
 Só Louco Feliz Ano-Novo Falsa Baiana Como Uma Onda Paquito Rosa Morena
 Só Tinha de Ser Com Voce Vou Deitar e Rolar
  マーリト・サンヴィーク (ヴォーカル) ヘルゲ・スヴェーエン (アルトサックス、ソプラノサックス)
  ヘンニング・グラヴルーク (テナーサックス、ソプラノサックス) オイスタイン・ノルヴォル (ギター)
  オドムン・フィンセト (ベース) フィン・スレッテン (ドラムズ、パーカッション) [録音 2004522日−23日]


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Artwork © Ondine, Alba (Finland), Arena, Gemini (Norway), BIS, Daphne (Sweden), Danacord (Denmark)