ウェブサイトで過去に紹介した北欧と北欧以外のディスクからピックアップして掲載するページです。

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『静かな村(stille grender)』
2L 2L 164SABD Pure Audio Blu-ray + SACD hybrid (5.1 surround/stereo) classical 

 
『静かな村(stille grender)』
ミコラ・レオントヴィチ(1877–1921)
 キャロル・オブ・ザ・ベル(鐘のキャロル)(Carol of the Bells)
トルド・グスタフセン(1970–)
 鐘(The Bells)(《キャロル・オブ・ザ・ベル》によるピアノ即興)
ラーシュ・ソロース d.y.(1887–1976)(ヘンニング・ソンメッロ(1952–)編曲)
 静かな村は光に輝き(静かな村に明るい光が)(Det lyser i stille grender)(クリスマスイブ(Julekveld))
ヤコブ・ゲアハード・マイデル(1778–1857)(アンドルー・スミス(1970–)編曲)
 うるわしき青空(Deilig er den himmel blå)
オッド・ノールストーガ(1972–)(アンネ・カーリン・スンダール=アスク(1973–)編曲)
 スヴィンゲンのクリスマス(Jul i svingen)
フランツ・グルーバー(1787–1863)
 聖しこの夜(Glade jul/Stille natt)(ヴォカリーズとピアノ即興による)
リカルド・ノルドローク(1842–1866)(トーネ・クローン(1960–)編曲) 
 この世にクリスマスの鐘が鳴る(Joleklokk over jorda)
伝承曲(リン・アンドレーア・フールセット(1969–)編曲)
 天にある砦を知っている(Eg veit i himmelrik ei borg)
グスタフ・ヌードクヴィスト(1886–1949)
 クリスマス、輝くクリスマス(Jul, jul strålande jul)
ペーデル・クヌーセン(1819–1863)(アンドルー・スミス(1970–)編曲)
 クリスマスイブには幸せな気持ちに(Jeg er så glad hver julekveld)
エミー・シェーレル(1858–1925)
 たくさんのキャンドルに灯がともった(Nå tennes tusen julelys)
伝承曲(ヘンニング・ソンメッロ(1952–)編曲)
 つねに待ち望む心を(Mitt hjerte alltid vanker)
アインシーデルン伝承曲(トーネ・クローン(1960–)編曲)
 われらが救い主よ来たれ(Folkefrelsar
トルド・グスタフセン(1970–)
 昨日の夜、新たな光が(Ljoset nytt i natti rann)(ピアノ・ソロ)
シュレジェン民謡
 この世はうるわし(Deilig er jorden)
  ノルウェー少女合唱団 アンネ・カーリン・スンダール=アスク(指揮)
  トルド・グスタフセン(ピアノ)
 
録音 2020年2月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング モッテン・リンドベルグ
 
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Disc 1: SACD hybrid(5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD)]
[Disc 2: Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 7.1ß.4. Auro-3D(96kHz), 7.1.4. Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region ABC]

 
70年を超す歴史をもつノルウェー少女合唱団 Det Norske Jentekor は、芸術監督スンダール=アスク Anne Karin Sundal-Ask(1973–)の指揮で『人々の心の調べ(Folketoner)』(2L144SACD)と『いまだ残る美しいもの(The Beauty That Still Remains)』(2L157SABD)の2枚のアルバムをここ数年の間にリリースし、独創性の高いユニークな音楽を強く印象づけました。新作の『静かな村(stille grender)』は、2020年の2月、オスロのウラニエンボルグ教会でセッション録音されたアルバム。ノルウェーの人たちが親しみ、大切にするクリスマス・キャロルを、ECM Records のアルバムで知られるジャズ・ピアニストのトルド・グスタフセン Tord Gustavsen(1970–)の共演で歌っています。プログラム最初は、カリヨンの音を模したとされる4つの音のオスティナートをベースにした《キャロル・オブ・ザ・ベル》。この曲に基づくピアノ・ソロの「即興」。ヘンニング・ソンメッロの編曲による《静かな村は光に輝き》とアンドルー・スミス編曲の《うるわしき青空》。ノルウェー放送のテレビドラマ・シリーズ『Jul i Svingen(スヴィンゲンのクリスマス)』の主題歌。グスタフセンの即興をともなってヴォカリーズで歌われる《聖しこの夜》。「合唱とピアノのクリスマス」から想像されるものとは異なる「体験」を意図して作られたアルバムです。
 
価格 4,675円(税込価格)(本体価格 4,250円)
 

Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください。

『ロマンス(Romance)』
Dacapo 6.220652 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical 

 
オト・マリング(1848–1915)
 演奏会幻想曲(Koncertfantasi) Op.20(1885)
P. E. ランゲ=ミュラー(1850–1926)
 ロマンス(Romance) Op.63(1899)
ルードルフ・ニルセン(1876–1939)
 ロマンス(Romance) Op.20(1908)
 子守歌(Berceuse) Op.9(1905)
アウゴスト・エナ(1859–1939)
 ロマンス(Romance)(1898)*
 舟歌(Barcarole)(1898)*
カール・ニルセン(1865–1931)(ハンス・ジット(1850–1922)編曲)
 幻想的小品(Fantasistykker) FS8 Op.2 - ロマンス(Romanze)
 (ヴァイオリンと管弦楽のための)*
ルイ・グラス(1864–1936)(ルイ・グラス 編曲)
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.29(1904) - ロマンス(Romance)
 (ヴァイオリンと管弦楽のための)*
ニルス・W. ゲーゼ(1817–1890)(カール・ライネッケ(1824–1910)編曲)
 カプリッチョ(Capriccio)(1878)(ヴァイオリンと管弦楽のための)
ヨハン・スヴェンセン(1840–1911)
 ロマンス(Romance) ト長調 Op.26(1881)
  クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)
  トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団 ユッカ・イーサッキラ(指揮) 
 
[* 世界初録音]
 
録音 2019年10月14日–16日 トゥルク・コンサートホール(トゥルク、フィンランド)
制作・録音・編集・ミクシング ショーン・ルイス
マスタリング ラグンヘイズル・ヨウンスドウッティル

 
デンマークでもっとも魅力的なヴァイオリニストのひとり、ゲーゼの『ヴァイオリン・ソナタ』(8.226066)をはじめとする録音でも親しまれているクリスティーナ・オストラン Christina Åstrand(1969–)の新作。二十世紀への変わり目に作曲されたヴァイオリンのレパートリーから彼女が個人的に選んだ作品をオーケストラの共演で演奏しています。コペンハーゲンで指揮者として活躍したノルウェーのスヴェンセンの《ロマンス》をのぞき、演奏されることの少ない曲が集められ、カール・ニルセンがオーボエとピアノのために書いた〈ロマンス〉など3曲は、ヴァイオリンと管弦楽のための編曲で演奏されます。フィンランドの指揮者ユッカ・イーサッキラ Jukka Iisakkila(1972–)は、ポリ・シンフォニエッタの芸術監督を務めたあと、トゥルク、オウル交響楽団、タピオラ・シンフォニエッタのほか、デンマーク国立室内管弦楽団、名古屋フィルハーモニーなどに客演。ノルウェーのスタヴァンゲル大学で指揮科の教授を務めています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ホルムボー 弦楽四重奏曲 第1集』
Dacapo 8.226212 classical  

 
ヴァウン・ホルムボー(1909–1996)
 弦楽四重奏曲第1番 Op.46(1949)
 弦楽四重奏曲第3番 Op.48(1949)
 弦楽四重奏曲第15番 Op.135(1977–78)
  ナイチンゲール弦楽四重奏団
   ゴンヴォ・シーム(ヴァイオリン)
   ヨセフィーネ・ダルスゴー(ヴァイオリン)
   マリーエ・ルイーセ・ブロホルト・イェンセン(ヴィオラ)
   ルイーサ・スヴァプ(チェロ)
 
録音 2017年9月10日、11月5日、11月11日(第3番)、2018年2月24日–25日(第1番)、2018年9月22日、11月11日(第15番) 王立デンマーク音楽アカデミー スタジオホール(コペンハーゲン)
制作 ティム・フレゼリクセン
録音 ラグンヘイズル・ヨウンスドウッティル

 
2007年に結成されたデンマークのアンサンブル、ナイチンゲール弦楽四重奏団は、ランゴーの弦楽四重奏曲全曲録音(6.200004)の第2集(6.220576)がリリースされた2014年、弦楽四重奏団として初めて「Gramphone」誌の「Young Artist of the Year Award」を受賞しました。彼女たちの次のプロジェクトは、20世紀に作曲された、世に知られていない弦楽四重奏曲群のひとつ、ホルムボーの弦楽四重奏曲のシリーズです。
 
デンマークのヴァウン・ホルムボー Vagn Holmboe(1909–1996)は、弦楽四重奏曲の作曲を十代から始め、86歳で亡くなる直前にも新作に取り組んでいたと言われます。このジャンルの作品は30を超え、そのうち22曲が彼の公式作品カタログに含められました。第1集では3曲が演奏されます。『ベーラ・バルトーク追悼』の副題がノートに記された第1番。第3番は、ホルムボーの「アイドル」ハイドンに倣った動機の扱いが特徴的な作品です。バルトークの第4番の四重奏曲と同じく、遅いテンポの楽章を中心に置いた5楽章の対称的な形式で書かれています。コペル四重奏団が初演した後、ルイージ・ダッラピッコラやマーチャーシュ・シェイベルが選考委員を務め、1953年にオスロで開催された ISCM(国際現代音楽協会)「世界音楽の日々」で演奏されました。第15番は、アレグロの3つの楽章と「葬送(Ffunèbre)」の楽章で構成された緊張感のある簡潔な作品です。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『リンドストレム+モーツァルト』
Swedish Society Discofil SCD 1177 contemporary/classical  

 
エミ・リンドストレム(1984–)
 クラリネット協奏曲第1番
 《ハムステッド・ヒースの丘で(At the Hills of Hampstead Heath)》
ヴァルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
エミ・リンドストレム(1984–)
 Em の歌(Song about Em)(クラリネットと弦楽のための)
  エミール・ユーハンソン(クラリネット、バスクラリネット)
  ヘルシングボリ交響楽団 ステファン・ソリヨム(指揮)
 
録音 2019年8月 ヘルシングボリ・コンサートホール(ヘルシングボリ、スウェーデン)
制作・ミクシング イェンス・ブラウン
録音・編集 ホーカン・エークマン

 
エミール・ユーナソンは、「クラリネットのイングヴェイ・マルムスティーン」とスウェーデンのロック・ギタリストにたとえられ、「ロックスターのオーラをもつ」「クラリネットに期待されることのハードルを上げた」「伝統的な基準を打ち破る特効薬のように自分の楽器を使う魔術師」と、各国のメディアからさまざまな賛辞を得てきました。クリスチャン・リンドベリは、彼のために委嘱を受けてクラリネット協奏曲《グローンステット氏のとっぴな夢》(BIS SA-2188)を作曲。多くの分野の人たちがユーナソンと彼の音楽に関心を寄せていると言います。友人のステファン・ソリヨムがヘルシングボリ交響楽団を指揮して共演した新録音。ユーナソン夫人エミ・リンドストレム Emmy Lindstöm(1984–)の《クラリネット協奏曲第1番》は、スウェーデンの4つのオーケストラから共同委嘱を受けて作曲された作品です。ロンドンの公園にちなむ《ハムステッド・ヒースの丘で》の副題がつけられ、3楽章の音楽として書かれています。〈高空飛行(Flying High)〉〈セイヨウサンザシ(Midland Hawthorn)〉。終楽章の〈グラグラしたフニャフニャしたもの(Wibblly Wobbly Timey Wimey)〉は、夫妻が好きだというイギリスBBCのSFテレビドラマ・シリーズ『ドクター・フー(Doctor Who)』からとられました。モーツァルトが亡くなる1791年に作曲した《クラリネット協奏曲 イ長調》は、《ハムステッド・ヒースの丘で》に通じる「なによりもまず、個人的な音楽」(ユーナソン)として演奏されます。夫妻の名前に共通する文字を曲名にした《Em の歌(Song about Em)》は、モーツァルトの《クラリネット協奏曲 イ長調》の「アンコール」として書かれました。「歌の国スウェーデン」を思わせる、メランコリックな気分の「超ロマンティック」な音楽です。で録音セッションは、ヘルシングボリ・コンサートホール行われ、BIS Records の録音を多く手がけている Take5 Music Production のチームが制作と録音を担当しました。
 
[プロフィール]
エミール・ユーナソン Emil Lindström Jonason(1983–)。スウェーデンのクラリネット奏者。ベニー・グッドマン、ルイ・アームストロング、ケニー・ダヴァーンを聴いて育ち、「悪名高い」スパイク・ジョーンズと彼のバンド「シティ・スリッカーズ」に特に強くひかれたといいます。10歳でクラリネットを習い始め、クレズマー・バンドの演奏を経験した後、王立ストックホルム音楽大学に入学しました。ディプロマ・コンサートではジョン・コリリアーノの協奏曲を王立ストックホルム・フィルハーモニックの共演で演奏、2009年、ヨーロッパ・コンサートホール機構の “Rising Star” にノミネートされました。「教えることが大好きなだけ」。王立ストックホルム音楽大学と、ヴェスヴェロースのメーラルダーレン大学の音楽オペラ・カレッジで教えています。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『ベールヴァルド 室内楽作品集』
MDG MDG 90321896 SACD hybrid (Multichannel/stereo)  classical 

 
フランス・ベールヴァルド(1796–1868)
 七重奏曲 変ロ長調(1828)(クラリネット、ファゴット、ホルン、
  ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための)
 四重奏曲 変ホ長調(1819)
 (ピアノ、クラリネット、ファゴットとホルンのための)
 セレナード(Serenad)へ長調(1825)(テノール、クラリネット、
  ホルン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための)
  フランツ・アンサンブル
   マクシミリアン・クローム(クラリネット)
   小山莉絵(ファゴット) パスカル・デューバー(ホルン)
   サラ・クリスティアン(ヴァイオリン) 原裕子(ヴィオラ)
   トリスタン・コルヌ(チェロ)
   ユリアーネ・ブルックマン(コントラバス)
   キヴェリ・デルケン(ピアノ)
   パトリック・フォーゲル(テノール)
 
録音 2020年2月6日、6月11日、7月12日–13日 マリーエンミュンスター修道院コンツェルトハウス(ノルトライン=ヴェストファーレン、ドイツ)
制作 ヴェルナー・ダブリングハウス、ライムント・グリム
録音 ヴェルナー・ダブリングハウス

 
フランス・アドルフ・ベールヴァルド(フランツ・ベルワルド) Franz Adolf Berwald は、スウェーデンの人々がもっとも敬愛する音楽家のひとり。スウェーデン・ロマンティシズムの時代に先進的、独創的な音楽を作りつづけ、晩年になってやっと王立音楽アカデミーの会員に選ばれました。ドイツ・カンマーフィルハーモニーのメンバーを中心とする「フランツ・アンサンブル」の演奏する室内楽のための作品は、ベールヴァルドが交響曲とともに自在な音楽を展開したジャンルとされています。ベートーヴェンの変ホ長調の作品と同じ「クラリネット、ホルン、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバス」の楽器編成、「プレスティッシモ」の音楽を中間部にはさむ緩徐楽章が特徴的な《七重奏曲 変ロ長調》。作曲家としても有名なクルーセルが参加した初演のあと、ベールヴァルドが批評家と激しくやりあったという、ピアノ、クラリネット、ホルンとファゴットのための《四重奏曲 変ホ長調》。テノールと6つの楽器のための《セレナード》は、「オペラ・ブッファの小場面」にも比べられています。
 
MDG(Musikproduktion Dabringhaus und Grimm)は、1978年、ふたりのトーンマイスター、ヴェルナー・ダブリングハウス Werner Dabringhaus とライムント・グリム Reimund Grimm が、ドイツのデトモルトに設したレコード・レーベルです。バロック期の音楽から現代の音楽まで幅広いレパートリーの膨大なカタログを誇り、「音楽」を伝える優れた録音も広く支持され、評価されてきました。
 
価格 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)

『Blackbird(ブラックバード)』
Losen Records LOS 254-2  jazz 

 
『Blackbird(ブラックバード)』
 I Feel Fine(Lennon/McCartney/arr. Håvard Fossum)
 She’s Leaving Home(Lennon/McCartney/arr. Rubber Soul Quartet)
 Yellow Submarine(Lennon/McCartney/arr. Håvard Fossum)
 Norwegian Wood(This Bird Has Flown)
 (Lennon/McCartney/arr. Rubber Soul Quartet)
 Here Comes the Sun(George Harrison/arr. Håvard Fossum)
 Drive My Car(Lennon/McCartney/arr. Håvard Fossum)
 I’ll Follow the Sun(Lennon/McCartney/arr. Rubber Soul Quartet)
 Honey Pie(Lennon/McCartney/arr. Rubber Soul Quartet)
 Blackbird(Lennon/McCartney/arr. Rubber Soul Quartet)
 Lady Madonna(Lennon/McCartney/arr. Håvard Fossum)
 Ob-La-Di, Ob-La-Da
 (Lennon/McCartney/arr. Andreas Dreier/Elin Bjørnnes)
  ラバー・ソウル・カルテット
   ボール・ヘルゲルー(ギター、ヴォーカル)
   ホーヴァル・フォッスム(ソプラノサックス、テナーサックス)
   アンドレーアス・ドライエル(ベース)
   トシュタイン・エリングセン(ドラム、パーカッション)
  
録音 2020年8月9日–11日、2019年9月27日(Norwegian) クルットロイク・スタジオ(Kruttrøyk Studio)(オスロ、ノルウェー)
制作 アンドレーアス・ドライエル
録音 イェンス・フォッスム、アンデシュ・オールム(Norwegian)
ミクシング イェンス・フォッスム
マスタリング フリチョフ・リンデマン

 
「ラバー・ソウル・カルテット Rubber Soul Quartet」は、オスロに新しく生まれたジャズバンドです。ギタリストのボール・ヘルゲルー Bård Helgerud、サックス奏者のホーヴァル・フォッスム Håvard Fossum、ベーシストのアンドレーアス・ドライエル Andreas Dreier、ドラマーのトシュタイン・エリングセン Torstein Ellingsen の4人が、ビートルズのスタジオ・アルバム第6作をグループ名に冠し、「リバプールとロンドンで生まれ、ニューヨークとリオで蒸留され、オスロで瓶詰めする」をモットーに「コピー」ではなく即興とスウィングを目標に演奏を楽しんでいます。『Blackbird(ブラックバード)』は、彼らのデビューアルバムです。「不朽の名曲のジャズ・バージョンを作ることは音楽の冒涜と思われるかもしれないが、ビートルズの作品はジャズ・ミュージシャンが演奏するのにうってつけ。スウィング、ソウル、ファンク、ボサノバ、ビートルズといった異なるスタイルの音楽を幅広く楽しんでいる者には特に、そう言えるかもしれない」。プログラムは、ポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンが、十代のころ、懸命に練習したというバッハのリュート曲《ブレ ホ短調》などのバロック音楽、1930年代から50年代のアメリカのスタンダートと、さまざまなバックグラウンドのある作品の中から、1960年代イギリスの音楽を反映した曲を選んで構成しています。はっきりしたメロディ、独創的なハーモニー、ドライブ感のあるリズム。11曲のうち9曲はインストルメンタルのナンバーとして演奏、《イエロー・サブマリン》はヴィクター・フェルドマンとマイルズ・デイヴィスの《Seven Steps to Heaven》、《ハニー・パイ》はレノン=マッカートニーの《A Day in the Life》、《オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ》はチャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーの《Anthropology》を組みこんだ編曲で演奏されています。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『イェオリ・グリヤス、バリオスを弾く(Georg Gulyás plays Barrios)』
Proprius PRCD 2086 classical 

 
アグスティン・バリオス(1885–1944)
 大聖堂(La Catedral)
  憧憬の前奏曲(Preludio saudade)
  敬虔なアンダンテ(Andante religioso)
  荘重なアレグロ(Allegro solemne)
 ワルツ第3番(Vals No.3) ワルツ第4番(Vals No.4)
 フリア・フロリダ(Julia Florida) パラグアイ舞曲(Danza Parauaya)
 森に夢見る(Un Sueño en la Floresta)
 人形の夢(El Sueño de la Muñequita)
 悲しみのショーロ(Choro da Saudade)
 サンバ風に(Aire de Zamba) 最後のトレモロ(El Último Trémolo)
 クリスマスの歌(Villancico de Navidad)
  イェオリ・グリヤス(ギター)
 
[楽器 Renato Barone, Italy]
 
録音 2019年6月27日–28日 聖ペテロ教会(ストックホルム)
制作・録音・編集・マスタリング トゥルビョーン・サミュエルソン

 
J.S. バッハの作品集(PRSACD2014, PRSACD2062)とブリテンの声とギターのための作品集(PRSACD2075)で国際的にも高く評価されたスウェーデンのギタリスト、イェオリ・グリヤス  Georg Gulyás の新作。Proprius レーベルに録音した最初のアルバム(PRCD2008)に立ち返り、ラテンアメリカのギター作品を取り上げました。アグスティン・バリオス・マンゴレ Agustin Barrios Mangoré(1885–1944)。パラグアイに生まれ、アルゼンチンのブエノスアイレスでギターのヴィルトゥオーゾと作曲家としてのキャリアをスタートさせました。ヨーロッパへの演奏旅行をした1930年代から “Nitsuga Mangore” の「分身(オルター・エゴ)」を展開、「ジャングルのパガニーニ」として名を売っていきます。「旅するギタリスト」と呼ばれた彼がモンテビデオのサン・ホセ大聖堂を訪れ、荘厳な印象を3つの曲に刻んだ《大聖堂》。ショパンからインスピレーションを得たとされる《ワルツ》が2曲。「舟歌」の《フリア・フロリダ》。祖国に捧げる《パラグアイ舞曲》。ギターという楽器の特性を活かし、情景と心象風景を描いた《森に夢見る》と《人形の夢》。ほろ苦い《悲しみのショーロ》。民俗音楽の味わいをもつ《サンバ風に》。神の愛を願い、バリオスの「白鳥の歌」となった《最後のトレモロ》。《クリスマスの歌》で閉じるプログラム。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『ノルウェー変奏曲(Norwegian Variations)』
Pro Musica PPC 9053 classical 

 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 バラード(Ballade) ト短調 Op.24
ゲイル・トヴェイト(1908–1981)
 ピアノソナタ第29番 Op.129 《永遠のソナタ(Sonata Etere)》
ファッテイン・ヴァーレン(1887–1952)
 ピアノソナタ第2番 Op.38(1940–41)
  アイナル・ロッティンゲン(ピアノ)
 
録音 2004年1月5日–9日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作 リカルド・オドリオソーラ
録音 アルネ・アクセルベルグ
編集 エーリク・ガルド・アムンセン

 
ノルウェーのピアニスト、アイナル・ロッティンゲンが、ノルウェーのピアノ作品中もっとも大胆で重要な3作に挑んだアルバム。グリーグが、両親を亡くした1875年に作曲に着手、ヴァルドレスの民謡《北国の農民》を主題に技術と表現の両面で大胆な挑戦をした《ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード(Ballade i form av rariasjoner over en norsk folketone)》。「(この作品は)さまざまに論議を呼ぶ、神話につつまれた作品だった。そのことは今も変わりない」(ロッティンゲン)。トヴェイト Geirr Tveitt(1908–1981)が「”ノルウェー・プロジェクト” から距離をとり、フランス音楽の影響を受けた和声による彩色と官能性をもった、より抽象性の大きい方向に向かった」《永遠のソナタ》。1947年1月29日、パリ音楽院のコンサートホールで初演され、フランスのピアニスト、ジュヌヴィエーヴ・ジョワに献呈された作品です。ファッテイン・ヴァーレン Fartein Valen(1887–1952)の《ピアノソナタ第2番》は、ノルウェーが第二次世界大戦に巻き込まれた直後、ヴァーレンが、ヴァレヴォーグの家族の農場に退いて作曲に専念した時期、「不協和音ポリフォニー」の語法を追求して書いた作品のひとつです。
 
アイナル・ロッティンゲン Einar Røttingen(1963–)は、ベルゲン生まれ。ベルゲン音楽院(現、グリーグ・アカデミー)でイジー・フリンカに学び、イーストマン音楽大学でデイヴィッド・バージの指導の下で音楽修士号を取得しました。1987年のオスロでのデビュー後、ジョージ・クラム、メシアン、ヴァーレンといった20世紀の作品の解釈でとりわけ高い評価を得てきました。レコード録音も積極的に行い、作曲者自身のアドヴァイスを受けながら録音したハーラル・セーヴェルーのピアノ曲の全曲(Simax PSC 1116)は廃盤になったものの、シェティル・ヴォスレフの室内楽作品を『ノルウェー変奏曲』のプロデューサー、ヴァイオリニストのリカルド・オドリオソーラたちと録音するプロジェクトが、LAWO Classics で進んでいます。ベルゲン在住、グリーグ・アカデミーの教授。グリーグの《抒情小曲集》を心から愛していると言います。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ノルウェーの歌 1(Norwegian Song 1)』
Losen Records LOS 107-2 jazz 

 
『ノルウェーの歌 1(Norwegian Song 1)』
 Ved Rondane(ルンダーネで)(Edvard Grieg)
 Ola, Ola, min eigen unge(オーラよオーラ、愛しいわが子)(trad.)
 Margit Hjukse(マルギット・ユクセ)(trad.)
 Arietta(アリエッタ)(Edvard Grieg)
 Eg ser deg ut før gluggjin(向こうにあなたの影が)(trad.)
 Aagots fjeldsang(オーゴットの山の歌)(trad.)
 Håvard Hedde(ホーヴァル・ヘッデ)(trad.)
 Gjendines bådnlåt(イェンディーネの子守歌)(trad.)
 Den norske dalevise(ノルウェーの谷の歌)(trad.)
 Falkvor Lomansson(ファルクヴォル・ローマンソン)(trad.)
 Sæterjentens søndag(セーテルの娘の日曜日)(trad.)
  ダーグ・アルネセン・トリオ
   ダーグ・アルネセン(ピアノ)
   テリエ・ゲヴェルト(ベース)
   ポール・トーヴセン(ドラム、パーカッション)
 [Resonant Music RM 17-2]
 
編曲 ダーグ・アルネセン
録音 2006年10月 レゾナント・スタジオ(オスロ)
制作 ダーグ・アルネセン・トリオ
録音 アンデシュ・スヴィンダール
リマスタリング ヤン・エーリク・コングスハウグ

 
「ノルウェーの民謡、グリーグとオーレ・ブルの曲。子どものころから私と一緒にいた音楽。日曜の朝になると両親の弾くヴァイオリンとピアノの音で目を覚ましたものだ……」。ダーグ・アルネセン・トリオ Dag Arnesen Trio が、ノルウェーの人々の音楽遺産、「懐かしい歌」を演奏した『ノルウェーの歌』シリーズは、2007年の第1作(Resonant Music RM 17-2)、2008年の第2作(RM 20-2)、エレン・アンドレア・ヴァング Ellen Andrea Wang を新しいベーシストに迎えた第3作(LOS 101-2)(2010年)を合わせ、全世界で約30,000枚を売り上げたといわれます。その第1集が Losen Records から再リリースされます。グリーグの歌曲《ルンダーネで》とピアノのための《抒情小曲集》から最初の〈アリエッタ〉、オーレ・ブルの作品で知られる《セーテルの娘の日曜日》。リリースにあたっては、レインボースタジオのヤン・エーリク・コングスハウグ Jan Erik Kongshaug がリマスタリングを行い、アルネセンが意図した自然な響きを実現させました。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Way out』
Caprice CAP 21609 jazz  

 
『Way out』
 Jerusalem Blues(Magnus Lindgren) Way out(Magnus Lindgren)
 Malando(Magnus Lindgren) Moonlight lemonade(Magnus Lindgren)
 Det kan aldrig va’ fel(Magnus Lindgren)
 Sushiland(Magnus Lindgren) Village(Magnus Lindgren)
 Polka dots and moonbeams(Jimmy van Heusen)
 Wheels(Magnus Lindgren)
 Goodbye pork pie hat(Charlie Mingus/Jazz workshop INC)
  マグヌス・リンドグレーン(サクソフォーン、フルート)
  マティアス・アルゴットソン(ピアノ)
  フレードリク・ヨンソン(ベース)
  ユーナス・ホルゲション(ドラム)
  ゲスト・ホーンセクション
   パトリック・スクーグ(トランペット)
   マグヌス・トレル(トランペット)
   カーリン・ハンマル(トロンボーン)
   マグヌス・ペッテション(ホルン)
 
録音 1999年5月 EMI Studio(ストックホルム)
制作 ユーハン・ノルベリ、マグヌス・リンドグレーンとバンド
録音 オーケ・リントン

 
マグヌス・リンドグレーンが「Jazz in Sweden」賞の「Artist 1999」に選ばれて制作されたアルバム。マグヌス・リンドグレーン Magnus Lindgren は、1974年、スウェーデンのヴェステロースに生まれ、ヴェステロース音楽大学で学びました。王立ストックホルム音楽大学に進み、アメリカのヴォーカリスト、ボブ・マニングがスウェーデンで結成した「Soul Enterprise」で演奏するようになりました。1997年、マティアス・アルゴットソン Mathias Algotsson のピアノ、フレードリク・ヨンソン Fredrik Jonsson のベース、ユーナス・ホルゲション Jonas Holgersson のドラムというメンバーのカルテットを結成。このアルバムが、彼のソロとリーダーとしてのデビュー・アルバムです。《Jerusalem Blues》など彼のオリジナル曲にジミー・ヴァン・ヒューゼンの《Polka dots and moonbeams》とチャーリー・ミンガスの《Goodbye pork pie hat》を加えたプログラム。パトリック・スクーグ Patrik Skogh たち4人のホーンセクションが参加してセッションが行われました。その後の録音で「スウェーデン・グラミー賞」やさまざまな「最優秀ジャズ・アルバム賞」を獲得、2015年には王立スウェーデン音楽アカデミーの会員に選出され、スウェーデンを代表するミュージシャンへと歩みを進めるリンドグレーンの最初の里程標となったアルバムです。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Brasil Big Bom』
Caprice CAP 21785 jazz 

 
『Brasil Big Bom』
 Baby(Gaetano Veloso/Lina Nyberg/arr. Magnus Lindgren)
 Valentia(Edu Lobo/Gianfrancesco Gurarnieri/Lina Nyberg/arr. Lina Nyberg)
 Madalena(Edu Lobo/Ronaldo Monterio de Souza/arr. Magnus Lindgren)
 Bôto(Antonio Carlos Jobim/arr. Magnus Lindgren)
 Tô voltando(Paulo César Pinheiro/Maurício Tapajós/arr. Magnus Lindgren)
 Sov(Lina Nyberg/Magnus Lindgren/arr. Magnus Lindgren)
 Lapa(Lina Nyberg/arr. Lina Nyberg)
 En ton(Gaetano Veloso/Lina Nyberg/arr. Lina Nyberg)
 Canto Triste(Edu Lobo/Vinícius Moraes/arr. Lina Nyberg)
 Elvatåget/Trem das Onze(Adoniran Barbosa/Lina Nyberg/arr. Magnus Lindgren)
  リーナ・ニューベリ(ヴォーカル)
  マグヌス・リンドグレーン
  (テナーサックス、ギター、フルート、ピッコロ)
  パトリック・スクーグ(トランペット)
  アン=ソフィ・セーデルクヴィスト(トランペット、フリューゲルホルン)
  カーリン・ハンマル(トロンボーン)
  スタファン・フィンディン(バストロンボーン)
  ヨアキム・ルーランドソン
  (アルトサックス、ソプラノサックス、フルート)
  リセーン・リューランデル(テナーサックス、ソプラノサックス)
  アルベルト・ピントン(バリトンサックス、バスクラリネット、
   コントラ・アルトクラリネット、フルート、アルトフルート、バスフルート)
  マティアス・ランデウス(フェンダーローズ、ライヴエレクトロニクス)
  クリスチャン・スペリング(ベース)
  クリス・モントゴメリー(ドラム)
  マグヌス・ペーション(パーカッション)
 
録音 2007年1月11日–13日 スウェーデン放送(ストックホルム) 第4スタジオ
制作 リーナ・ニューベリ、マグヌス・リンドグレーン
録音・編集・ミクシング  ヨーラン・ステーグボーン
マスタリング クレース・ペーション

 
リーナ・ニューベリ Lina Nyberg は、スウェーデンでもっとも創造的なジャズ・ヴォーカリストのひとり。サクソフォーン・プレーヤーのマグヌス・リンドグレーン Magnus Lindgren は、1999年の「Jazz in Sweden」を受賞、またたく間にスウェーデンでもっとも「ホット」なジャズ・ミュージシャンに挙げられる存在になりました。リーナとマグヌスのコラボレーション・アルバム『Brasil Big Bom』は、「力強い生命力をもつブラジルの音楽へのオマージュ!」がコンセプト。エドゥ・ロボ、アントニオ・カルロス・ジョビンらの曲をリーナとマグヌスが編曲。オリジナルのポルトガル語のほか、リーナ自身がスウェーデン語に訳した歌詞でも歌われます。《Sov》と《Lapa》の2曲は、リーナとマグヌスがブラジル音楽からインスピレーションを得て書いたという作品です。リーナとマグヌス、11人のミュージシャンは、ブラジルの音楽に敬意を払い、愛情を捧げながら、それを自分たちの音楽として楽しんでいます。リーナにとって『Brasilien』(Prophone PCD 061)につづく「ブラジル」をテーマにしたアルバム。リーナとマグヌスが共同で制作にあたりました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Come Rain or Come Shine』
Prophone PCD 102 jazz

 
『Come Rain or Come Shine』
 Caravan(Juan Tizol/Irving Mills)
 Come Rain or Shine(Harold Arlen/Johnny Mercer)
 Save Your Love for Me(Buddy Johnson)
 A Felicidade(Happiness)
 (Antonio Calos Jobim/Vinícius de Moraes/Paul Sonnenbergs)
 Honeysuckle Rose(Fats Waller/Andy Razaf)
 Moon and Sand(Alec Wilder/Morty Palitz/William Engvick)
 How Long Has This Been Going On?(George Gershwin/Ira Gershwin)
 Norwegian Wood(John Lennon/Paul McCartney)
 Samba de um nota so(One Note Samba)
 (Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonça)
 Chiquilin de Bachin(Little Guy at Bachin)
 (Astor Piazzolla/Horacio Ferrer/Coby Lubliner)
  ヨハンナ・グリュスネル(ヴォーカル)
  ウルフ・カールソン(6弦ギター、12弦ギター)
  ウルフ・ユーハンソン・ヴェッレ(ピアノ、ヴォーカル)
  フレードリク・ヨンソン(アコースティック・ベース、エレクトリク・ベース)
  アンドレ・フェラーリ(ドラム)
  フレードリク・イッレ(パーカッション)
  クラース・リンドクヴィスト(アルトサックス、クラリネット)
  ゲスト・ミュージシャン
   トゥーレ・ベリルンド(テナーサックス)
   ヘクトル・ビンゲット(ケーナ)
 
録音 ストックホルム
制作 ヨハンナ・グリュスネル、ウルフ・カールソン
ミクシング・マスタリング 2010年9月30日 ヨーラン・ステーグボーン

 
ヨハンナ・グリュスネル Johanna Grüssner は、フィンランド自治領のオーランド生まれ。現在、ニューヨークを本拠に活動しています。『Come Rain or Come Shine』は、ニューヨークのミュージシャンが共演した『No More Blues』(PCD 073)、サド・ジョーンズのプロデューサー、ジョン・スナイダーが制作を担当してニューオーリンズで録音した『Lazy Afternoon』(PCD 087)につづく Prophone レーベルへの3枚目のアルバム。アーヴィング・ミルズ作詞、フアン・ティソル作曲、デューク・エリントンが演奏した《Caravan》。ジョニー・マーサーとハロルド・アーレン作ったタイトル曲、ガーシュウィンの《How Long Has This Been Going On?》、レノン=マッカートニーの《Norwegian Wood》。アントニオ・カルロス・ジョビンとアストル・ピアソラの曲は、英語の歌詞で歌われます。グリュスネルとウルフ・カールソン Ulf Karlsson が編曲、制作、録音を担当。フレードリク・ヨンソン Fredrik Jonsson をはじめとするスウェーデンのトップミュージシャンたちが参加してストックホルムでセッションが行われました。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Smulor och parafraser(パンくずとパラフレーズ)』
Prophone PCD 095 jazz 

 
『Smulor och parafraser(パンくずとパラフレーズ)』
 Kylskåpspoesi(冷蔵庫の詩)(Carin Lundin/Anna Ploby)
 Jag kan se dig när(I'll Be Seeing You)
 (Irving Kahal/Sammy Fain/Ninne Olsson/arr. Johan Setterlind)
 Ramanagaram(ラマナガラム)
 (Ted Gärdestad/Kenneth Gärdestad/arr. Johan Setterlind)
 Min vals(わたしのワルツ)(Carin Lundin/Anna Ploby)
 Han är bra tokig ändå(He’s Funny That Way)
 (Neil Moret/Richard Whiting/Carin Lundin)
 Längtans samba(憧れのサンバ)(Lill Lindfors/Birgitta Götestam)
 I Can't Give You Aanything but Love
 (Jimmy McHugh/Dorothy Fields/arr. Johan Setterlind)
 Oh, oh, baby(E. Lawrence/Sven Paddock)
 Histoire d'un amour(ある恋の物語)(Carlos Almaran/Francis Blanche)
 När min vän(わたしの友だちが)(Owe Thörnquvist)
 Himlen är av stjärnor full(空には星がいっぱい)(E. Stam/J. Otterdahl)
 Marionetterna(あやつり人形)
 (Lennart Nyhlén/Bo Bergman/arr. Lennart Nyhlén)
  カーリン・ルンディン(ヴォーカル)
  ユーハン・セッテルリンド(トランペット)
  エーリク・セーデルリンド(ギター)
  マティアス・アルゴットソン(ピアノ、フェンダーローズ、ハモンドオルガン)
  マッティアス・ヴェーリン(ベース)
  ダニエル・フレードリクソン(ドラム)
 
録音 2008年8月 OAL スタジオ(ソレントゥナ、スウェーデン)
制作 カーリン・ルンディン、ユーハン・セッテルリンド
録音 ヨン・アッラン

 
「『自分の立っているところを掘れ』って、誰かが言ったっけ。そう、いま歌いたい歌は、すぐそばにたっぷりある。覚えている歌、今の歌、縫い目の中にある歌。わたしのレコード棚、すりきれた歌本、書きなぐったノートの間……
」(カーリン・ルンディン)。『Smulor och parafraser(パンくずとパラフレーズ)』は、彼女がそうやって選んだ歌を集めて作られたアルバムです。ソーニャ・ヘーデンブラットが『Godbitar med Sonya 1951–1997』に録音したバラード《I'll Be Seeing You》をニンネ・オールソンがスウェーデン語の歌詞にした《Jag kan se dig när》。イェーデスタード兄弟の1973年の LP から《Ramanagaram》。ビリー・ホリデイ、モニカ・セッテルルンド、フランキー・ボーイたちが歌った《He’s Funny That Way》は、「チャーミングな英語の歌詞をぴったりのスウェーデン語にすることはむずかしいけど、やってみた」というカーリン自身の訳詞による歌。「ユーハン・セッテルリンドの美しいアレンジ」で歌う《I Can't Give You Aanything but Love》。アニタ・リンドブルムの歌でヒットした《Oh, oh, baby》。モニカ・セッテルルンドが1961年に歌った《När min vän》。そして、カーリンがレッナールト・ニューレーンとの初めてのギグで歌った《Marionetterna》。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『大いなる神秘(Magnum Mysterium)』
2L 2L 26 classical 

 
『大いなる神秘(Magnum Mysterium) – グレクス・ヴォーカリスのクリスマス』
ミヒャエル・プレトーリウス(1571–1621)/ペール・ステーンベルグ(1870–1947)/ファッテイン・ヴァーレン(1887–1952)
 甘き喜びのうちに(Jeg synger julekvad/In dulci jubilo)
モーテン・ローリゼン(1943–)
 おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)
ハロルド・ドレイク(1888–1976)
 木枯らしの風、ほえたけり(In the Bleak Mid–winter)
ノルウェー民謡(トロン・クヴェルノ(1945–) 編曲)
 この楽しいクリスマスに(I denne søte juletid)
バスク地方のクリスマスキャロル(デイヴィッド・ウィルコックス(1919–) 編曲)
 幼なき王(The Infant King)
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1540–1611)
 おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)
ノルマン伝承曲(レジナルド・ジャック(1894–1969) 編曲)
 まぶねの中で(Away in a Manger)
フランツ・グルーバー(1787–1863)(エウセビウス・マンディチェフスキ(1857–1929) 編曲)
 聖しこの夜(Stille Nacht, heilige Nacht)
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525–1594)
 おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)
ノルウェー民謡(ペール・ステーンベルグ(1870–1947)編曲)
 鐘よ、さあ鳴れ(Kling no klokka)
南フランス民謡(グレアム・B・バックランド(1951–) 編曲) 
 み空をはせゆくみ使いたちよ
 (Les anges dans nos campagnes/Angels from the Realms of Glory)
ロートリンゲンのクリスマスキャロル(A・ラングレー(1927–) 編曲)
 聖なる御子が生まれた(Il est né, le divin enfant)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 緑色の輝く木よ(Du grønne, glitrende tre)
フランシス・プーランク(1899–1963)
 おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571–1621)
 一輪のばらが咲いた(Det hev ei rosa sprunge)
ハビエル・ブスト(1949–)
 おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)
  グレクス・ヴォーカリス カール・ホグセット(指揮)
  マグヌス・スターヴェラン(テノール) テリエ・ヴィンゲ(オルガン)
 
録音 2004年1月、8月、9月 ウラニエンボルグ教会(オスロ)
制作 モッテン・リンドベルグ
録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ

 
キリスト生誕を祝うクリスマス。真夜中のミサは「おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)」というラテン語の言葉から始まります。「おお、大いなる神秘、驚くべき秘蹟、見よ動物たちよ、飼い葉桶に横たわる生まれたばかりの主を…」。ノルウェーの合唱団、グレクス・ヴォーカリス Grex Vocalis のクリスマスアルバムは、神が人の子として生まれた「神秘」がテーマ。古今のクリスマスキャロルの間に、ルネサンス期のパレストリーナとヴィクトリア、20世紀フランスのプーランク、アメリカのローリゼン Morten Lauridsen、スペインのブスト Javier Bust の5人が作曲した《おお、大いなる神秘》をはさんで歌う構成です。カール・ホグセット Carl Høgset(1941–)の指揮するグレクス・ヴォーカリス Grex Vocalis の合唱は、美しい和声に野性的とも言える素朴な響きも交え、幼子イエスを見守る羊飼いと馬屋の動物たち、そして3人の博士の驚きを伝えます。アルバム最初の《甘き喜びのうちに》は、プレトーリウスの曲につづき、2番と3番がステーンベルグ Per Steenberg(1870–1947)、4番がヴァーレン Fartein Valen(1887–1952)と、3人の曲がひとつの作品として歌われます。オリジナルのドイツ語で歌われる《聖しこの夜》。《緑色の輝く木よ》は、グリーグが作曲したクリスマスの歌。録音セッションは、オスロのウラニエンボルグ教会で行われました。2L のモッテン・リンドベルグ Morten Lindberg の制作。クリスマスの気分と光と希望。とても雰囲気ゆたかな、音楽への愛情とセンスのよさの感じられるアルバムです。親しい友人へのプレゼントにしたくなります。
 
[追記] このアルバムは、ノルウェー国内でリリースされるなり人気を集め、2004年12月の第3週までに4000枚のセールスが見こまれているそうです。「ヒットすることを意図して制作しなかった」というだけに、2Lのスタッフも予想外の反響にびっくりしたそうです。ヒットねらいで苦労するのではなく、自分たちがいいと思うものを作り、それを人々が受けとめてくれる。そのあたりが北欧らしいと言えませんか。 
 
価格 3,025円(税込価格)(本体価格 2,750円)

『いま喜びの響きがのぼり(Nu stige jublets ton)』
BIS NL CD 5008 classical

 
『いま喜びの響きがのぼり(Nu stige jublets ton) - ルンドの若い声が歌うクリスマスの季節の歌』
フォルクマー・ライスリング(c.1590–1637)
 門を上げ、戸を開けよ(Gör porten hög, gör dörren bred)
ルーベン・リリエフォシュ(1871–1936)
 もうじきクリスマス(När det lider mot jul)
グスタフ・ヌードクヴィスト(1886–1949)
 クリスマス、輝くクリスマス(Jul, jul strålande jul)
エイナル・エクレーヴ(1886–1954)
 祝福されたクリスマスが近づく(Nalkas den signade juletiden)
ゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラー(1749–1814)
 ホサナ(Hosianna)
ゲオルク・フリートリヒ・ヘンデル(1685–1759)
 シオンの娘よ、喜べ(Dotter Sion, fröjda dig)(《ユダス・マカベウス》から)
オット・オールソン(1897–1964)
 待降節(Advent)
ナポリ民謡
 サンタ・ルシア(Sankta Lucia)
トゥーレ・トルリンド(1902–1993)
 ルシア(Lucia)
スールヴィーグ・ヘルント=グリッペ(1922–)
 お入りください、ルシアよ(Stig in, Lucia, stig in)
スウェーデンのクリスマスキャロル(ダニエル・ヘルデーン(1917–) 編曲)
 スタファンの歌(その1)(Staffansvisa I)
スウェーデンのクリスマスキャロル(ルンド・クルトゥーレン(文化歴史博物館) 所蔵のスコーネ版)
(ダニエル・ヘルデーン(1917–)編曲)
 スタファンの歌(その2)(Staffansvisa II)
スウェーデンのクリスマスキャロル(レッナールト・ルンデーン(1914–1966) 編曲)
 スタファンの歌(その3)(Staffansvisa III)
作者不詳(オーストリア民謡)
 マリアはいばらの茂みを行く(Maria går in törnesnår)
作者不詳(ルンド・クルトゥーレン所蔵のスコーネ版)
 こんばんは(Goder afton)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571–1621)
 ほめたたえよ(Psallite)
中世の旋律(ダーヴィド・ヴィーカンデル(1884–1955) 編曲)
 いま喜びの響きがのぼり(Nu stige jublets ton)
フランスのクリスマスキャロル(ハンス・ラング 編曲)
 幼子は馬屋の隅に眠る(幼子は飼い葉桶に眠る)(Barnet det sover i stallets vrå)
ヘルマン・パルム(1863–1942)
 クリスマスの歌(Julsång)
アリス・テグネール(1864–1943)
 クリスマスの朝(Juldagsmorgonen)
フォルケ・ブーリーン(1931–)
 見よ、ベツレヘムの羊飼いたちよ(Look! Shepherds of Bethlehem)
ジョン・F・ウェイド(c.1710–1786)
 神の御子は今宵しも(O Come, All Ye Faithful)
フォルケ・ブーリーン(1931–)
 羊飼いたちがやってきた(The Shepherds came)
カール・ニルセン(1865–1931)
 語るもふしぎな(Förunderligt och märkligt/Forunderligt at sige)(《賛美歌と聖歌》 FS83 から)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571–1621)/ヤン・サンドストレム(1953–)
 一輪のばらが咲いた(Det är en ros utsprungen)
フランツ・グルーバー(1787–1863)(ハンス・ミースネル 編曲)
 聖しこの夜(Den heliga natten)
アリス・テグネール(1864–1943)
 ベツレヘムの星(Betlehems stjärna)
  ルンド室内合唱団 カントレス・カテドラレス クラッレルナ
  クリンテルナ ドゥムヘッラルナ ルンド大聖堂少年合唱団シニア
  ルンド大聖堂少年合唱団ジュニア エヴァ・ブーリーン(指揮)
  フォルケ・ブーリーン(ピアノ) ウーラ・スヴェンソン(独唱)
  インゲラ・ブーリーン(独唱)
 
録音 1997年5月 フルビュー教会(ホヴマントルプ、スウェーデン)
制作 ローベット・フォン・バール
録音 ハンス・キプファー

 
BIS Records の「Northern Lights」シリーズのアルバム『いま喜びの響きがのぼり』。
 
「夏が終わり、自然が秋の色を帯びてくると、北欧の人たちは冬の気配を感じはじめる。やがて本格的な冬の訪れ。午後の3時をまわったころには日も暮れる。憂鬱で長い冬。この暗い冬は芸術家たちに創作のインスピレーションを与えることもあれば、精神を追いつめもする。長く暗い夜は、寒さよりもずっとつらい。その冬が、しばしの間、輝くときがある。ユール!」
 
スウェーデンのルンドは、豊かな緑に恵まれたスウェーデン南部のスコーネ地方の都市です。中世都市の姿をとどめながら、ルンド大学を中心に最先端技術研究と開発の拠点としての顔ももっています。このアルバムには、大聖堂を中心とする7つの合唱団が参加、「ルンドの若い声」がクリスマスの喜び歌いあげます。
 
「ルンド大聖堂少年合唱団 Domkykans Gosskör」は、カンタレッレルナの名で設立され、所属がルンド市立音楽学校から大聖堂に移った際にこの名に変わりました。この合唱団から分かれ、16歳から19歳の男子で構成される「カントレス・カテドラレス Cantores Cathedrales」は、スヴァンホルム・シンガーズの母体となったアンサンブルです。変声期をすぎた少年を集めて結成された「ドゥムヘッラルナ Domherrarna」の名前には、「ウソ鳥」と「大聖堂(ドゥム)の司教(紳士)」のふたつの意味があります。「クラッレルナ Korallerna」(スウェーデン語で「サンゴ」)と、12歳から16歳の生徒を集めて作られた「クリンテルナ Korinterna」(種なし干しぶどう)は、ルンド大聖堂学校の少女合唱団。どちらも名前の最初が「合唱(クール)」との掛詞になっています。これらのグループと「ルンド室内合唱団 Lunds Kammarkör」は、エヴァ・ブーリーン Eva Bohlin により創設されました。彼女は、テノール歌手セト・スヴァンホルムの子に生まれ、エーリク・エーリクソンたちに合唱指揮法を学びました。
 
このアルバムでは、スウェーデンで歌い継がれてきたキャロルとともに新しいクリマスの歌も歌われます。フォルケ・ブーリーン Folke Bohlin (1931–)の《見よ、ベツレヘムの羊飼いたちよ》と《羊飼いたちがやってきた》は、J・アイヴァー・ジョンの英語の詩をテクストに採り、救い主の誕生と平和への願いという古いテーマを清新な感覚でとらえた作品です。 
 
価格 2,805円(税込価格)(本体価格 2,550円)

『Upon a Star(星に願いを)』
Stunt Records STUCD 08162 jazz 

 
『Upon a Star(星に願いを)』
 I'll Be Home for Christmas(Walter Kent)
 When You Wish upon a Star(星に願いを)(Leigh Harline)
 I sne såar urt og busk i skjul(苗木と低木が雪に埋もれて立っている)
 (J.P.E. Hartmann)
 Santariations(Søren Kristiansen)
 Det er hvidt herude(見わたすかぎり雪)(Thomas Laub)
 Kimer, I klokker(鐘たちよ、今鳴っている)(Henrik Rung)
 White Christmas(ホワイトクリスマス)(Irving Berlin)
 A Child Is Born(Thad Jones)
 Variations on a Bell(Søren Kristiansen)
 Blomstre som en rosengård(ばらの園の花々のように)(J.P.E. Hartmann)
  セーアン・クリスチャンセン(ピアノ) [Piano: Fazioli model F278]
 
録音 2008年8月 Mutton & McGhee showroom(コペンハーゲン)
制作 セーアン・クリスチャンセン
録音 ヤーアン・ヴァズ

 
セーアン・クリスチャンセン Søren Kristiansen は、1962年、フューンの南にある小島のひとつ、エールースクーイングに生まれました。アート・テイタム、オスカー・ピーターソン、ビル・エヴァンズたちの伝統を身につけ、1985年、コペンハーゲン・ジャズフェスティヴァルでプロのジャズ・ミュージシャンとしてデビュー。クラリネットのヤーアン・スヴァーア、サクソフォーンのイェスパー・ティロというデンマーク本流のウレーヤーたちと共演し、録音に参加しました。自身のトリオ、ソリストとして人気があり、1992年に「ベン・ウェブスター賞」、1995年に「デンマーク・ジャズ賞」を受賞しています。『Upon a Star』は、『With a Song in my Heart』(STUCD 07142)につづく彼のソロ・アルバムです。J.P.E. ハートマンの《苗木と低木が雪に埋もれて立っている》やトマス・ラウプの《見わたすかぎり雪》といったデンマークのクリスマス・キャロルと世界各国で歌われるキャロルに自作の2曲を加えたプログラムを Fazioli F278 ピアノで演奏しています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『ルンドクヴィスト 交響曲第2番・第9番』
Sterling CDM 3006-2 Modern CDR classical 

 
トゥルビョーン・イーヴァン・ルンドクヴィスト(1920–2000)
 交響曲第2番《…自由のために(...for freedom)》(1956–70)*
 交響曲第9番《生存(Survival)》(1996)**
  ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 *
  スティーグ・ヴェステルベリ(指揮)*
  ウメオー交響楽団 ** ロイ・グッドマン(指揮)**
 
録音 1972年9月27日 フォルケッツ・ヒュース(公民館)(ストックホルム)(ライヴ)(第2番)、1999年4月22日 ウメオー公民館 イドゥン劇場(ウメオー)(ライヴ)(第9番)
制作 ヨーラン・W・ニルソン(第2番)、マッツ・ハルヴァレス(第9番)
録音 ヘルムート・ミューレ(第2番)、ケンネト・エーリクソン(第9番)
マスタリング・編集 ダーグ・ルンドクヴィスト

 
Sterling Records がリリースする20世紀スウェーデンの作曲家ルンドクヴィストの作品集。交響曲第3番《シンフォニア・ドロローザ》と第4番《シンフォニア・エコロジカ》(CDM3004-2)、映画音楽『ニルスのふしぎな旅』とラジオ劇付随音楽『ヨースタ・ベーアリングの物語』の組曲(CDS1117-2)に続き、交響曲を2曲収録したアルバムがリリースされます。
 
交響曲第2番《…自由のために》は、ルンドクヴィストが1956年のハンガリー動乱を機に作曲を始め、多忙のため作業を中断してしまっていた作品です。彼は、1968年、ソビエト連邦軍のプラハ侵攻に触発されて作曲を再開。1971年1月26日、マルメ交響楽団をルンドクヴィスト自身が指揮して初演しました。〈カンツォーナ(Canzona)〉〈トリプル(Tripla)〉〈悲歌(Elegia)〉〈終曲(Finale)〉の4楽章で構成。初演の翌年、ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団がスティーグ・ヴェステルベリの指揮で再演、この演奏を聴いた「ダーゲンス・ヘーテル」新聞の批評家が、「畏敬の念を起こさせる人間性の記録…」と評しています。このディスクに収録されたのは、この再演のライヴ録音です。
 
第9番は一楽章で書かれた交響曲です。ガンに侵されていたルンドクヴィストが、第5番となる予定だった作品の楽譜を見つけ、持てる力をふりしぼって完成。一連の治療が成功したことにちなみ《生存》の副題を与えられました。このアルバムの演奏は、スウェーデン放送が放送用に収録した、1999年4月22日、ロイ・グッドマンとウメオー交響楽団による初演の録音です。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

『ルンドクヴィスト 交響曲第5番・第8番』
Sterling CDM 3007-2 Modern CDR classical  

 
トゥルビョーン・イーヴァン・ルンドクヴィスト(1920–2000)
 交響曲第8番《クロウマータ交響曲(Kroumata Symphony)》(1992)
  マルメ交響楽団 クロウマータ打楽器アンサンブル
  B. トミー・アンデション(指揮)
 交響曲第5番《ウィーン風(Die Wienerrische)》(1980)
  ヘルシングボリ交響楽団
  トゥルビョーン・イーヴァン・ルンドクヴィスト(指揮)
 
録音 1980年11月18日(第5番)、2002年4月18日(第8番)
制作 ヴォルマル・サンデル(第5番)、フランス・ショーストレム(第8番)
マスタリング・編集 ダーグ・ルンドクヴィスト

 
スウェーデンの作曲家ルンドクヴィスト Torbjörn Iwan Lundquist の管弦楽作品シリーズ第4作。交響曲第5番は、スウェーデン南西部の港湾都市、ハルムスタードの室内管弦楽団の委嘱で作られた作品です。ルンドクヴィストは、依頼を受けた時に作曲中だった第4番がハルムスタードのアンサンブルには大きすぎるため、1952年に作曲してあった室内管弦楽団のための《シンフォニエッタ》を3楽章の交響曲に拡大。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのウィーン古典時代の形式とスタイルを反映する副題をつけた第5番《ウィーン風》としました。1980年春、ハムスタード室内管弦楽団により初演。このアルバムには、その秋、ルンドクヴィストがヘルシングボリ交響楽団を指揮したスタジオでの録音が収録されています。
 
交響曲第8番は、スウェーデンの打楽器アンサンブル「クロウマータ」を念頭において作曲されたため《クロウマータ交響曲》の副題をもっています。ルンドクヴィストが1960年代に試みた実験的手法と、インドネシアのガムラン音楽の影響のはしりともいえる手法との関連がみられる、3つのブロックに分かれる1楽章の作品です。ルンドクヴィストが亡くなった後の2002年にクロウマータとB. トミー・アンデション指揮マルメ交響楽団が初演。このアルバムに収録されたのは、スウェーデン放送のアーカイヴに第8番や他の作品とともに保存される、その初演のオリジナル・ドキュメント録音です。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

『ハルヴォシェン 管弦楽作品集 第1集』
Simax PSC 1061 classical 

 
ヨハン・ハルヴォシェン(1864–1935)
 交響曲第1番 ハ短調(1923)
 管弦楽組曲《ノルドローキアーナ(Nordraakiana)》
  目的(Purpose) わたしは探した(Jag har søgt)
  テイラーの歌(Taylors sang) ヴァルス・カプリース(Valse caprice)
  オラヴ・トリュグヴァソン(Olav Trygvason)
  トロンハイム交響楽団 オーレ・クリスチャン・ルード(指揮)
 
録音 ローセンダール(トロンハイム)
制作 アルネ=ペーテル・ローグナン
録音 トム・セートレ

 
交響曲第1番は、1923年、国立劇場で作曲者自身の指揮で初演され、作曲家で批評家のヤルマル・ボルグストレムに献呈されました。「(交響曲は)力強い明確な線で作られている。豊かな主題が、対位法に恵まれた確固とした形式のうちに展開していく。標題音楽ではない。ハルヴォシェンは芸術のための芸術の創造を根本的に目指している」(ボルグストレム)。《ノルドローキアーナ》は、リカルド・ノルドロークの音楽に基づく5曲の組曲。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ハルヴォシェン 管弦楽作品集 第2集』
Simax PSC 1062 classical  

 
ヨハン・ハルヴォシェン(1864–1935)
 交響曲第2番 ニ短調《宿命(Fatum)》(1923 rev.1928)
 交響曲第3番 ハ長調(1928)
  トロンハイム交響楽団 オーレ・クリスチャン・ルード(指揮)
 
録音 1990年5月7日–11日 オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)
制作 ポール・レディング
録音 アルネ・アクセルベルグ

 
ハルヴォシェンの3つの交響曲はすべて1920年代の作品です。1923年の第2番は、翌年、彼の60歳の誕生日に初演された後、改訂を施され、《宿命》の副題がつけられました。「音楽による自画像」と作曲者自身がみなした「宿命」の主題が4つの楽章を結びつける役割を担った、「陰鬱さ」とは無縁の作品です。第3番は、南ノルウェーの夏の別荘で1928年の夏と秋に作曲され、翌年、彼の75歳の誕生日に初演されました。アルネ・アクセルベルグの録音。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

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