ウェブサイトで過去に紹介した北欧と北欧以外のディスクからピックアップして掲載するページです。

LinkIcon Previous      Next LinkIcon

『バラ(Rós)― クリスマスの歌』
BIS SACD 2029 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical/contemporary

 
ミヒャエル・プレトーリウス(1571–1621)
 一輪のバラが咲いた(Det hev ei rose sprunge)
伝承曲(ロルフ・リスレヴァン 編曲)
 古いマリアの歌(Old Marian Song)(ヴァイオリンとリュートのための)*/**
ヴェスト・アグデル民謡(スコットランド伝承曲由来)(ヨー・アスゲイル・リ、グレーテ・ペーデシェン 編曲)
 神の天使たちがやってくる(No koma Guds englar) †/*/**/***
ディエゴ・オルティスのリチェルカータ第2番による即興(Improvisation on Ricercata Segunda by Diego Ortiz(ヴァイオリン、リュートとベース)*/**/***
グレーテ・ペーデシェン(1960–)(編纂)
 クリスマス組曲《バラ(Rós)》
  おお永遠の力よ(O vis æternitatis)
  (ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098–1179))(short version) */***
  おお、青々とした小枝よ(O frondens virga)
  (ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098–1179))
  (グレーテ・ペーデシェン 編曲)**
  ベツレヘムに御子が生まれた(Eit barn er født i Betlehem)(伝承曲)
  (トリスパン、オルヤン・マトレ 編曲)*/**/***
  めでたし、気高き方(Ave, generosa)
  (ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098–1179))
  愛らしいこのクリスマスの時に(I denne søte juletid)
  (オーラ・O・ファーゲルハイム)(オルヤン・マトレ 編曲)†/**
  もっとも清らかなバラ(Den fagraste rosa)(伝承曲)
  (ロルフ・リスレヴァン 編曲)†/**
  マリアは無垢の娘(Maria, hun er en jomfru ren)
  (伝承曲、ヘルゲ・ディラン、オスカル・フォルデン)
  (ロルフ・リスレヴァン 編曲)
  (ヴァイオリン、リュートとベースのための)*/**/***
  つねに待ち望む心を(Mitt hjerte alltid vanker)(ヴォス民謡)
  (オルヤン・マトレ 編曲)†
  おお永遠の力よ(O vis æternitatis)
  (ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098–1179))
  (グレーテ・ペーデシェン 編曲)(long version) */***
ペア・ヌアゴー(1932–)
 クリスマスの喜び(Julens glæde)
イタリア・バロックの旋律(ロルフ・リスレヴァン 編曲)
 タランテラ(Tarantella)
 (ヴァイオリン、リュートとベースのための)*/**/***
ノールモーレとヴォスの民謡(ロルフ・リスレヴァン、オルヤン・マトレ 編曲)
 クリスマスの詩「それは愛らしい幼子が」
 (Jolevers “Et lite barn så lystelig”) †/*/**/***
グスタフ・ ヌードクヴィスト(1886–1949)
 クリスマス、輝くクリスマス(Jul, jul, strålande jul)
  ノルウェー・ソリスト合唱団 グレーテ・ペーデシェン(指揮)
  ベーリト・オプハイム(ヴォーカル)†
  イェルムン・ラーシェン(ヴァイオリン)*
  ロルフ・リスレヴァン(リュート)**
  ビョルン・シェッレミュル(ベース)***
 
録音 2013年4月 リス教会(オスロ、ノルウェー)
制作・録音 イェンス・ブラウン

 
バラの花は、キリスト教の教義では「秘跡」と密接なつながりがあります。もっとも大きな秘跡とされるのはイエス・キリストの生誕です。「エッサイの根から一輪のバラが咲いた」……プレトーリウスの単旋聖歌ではキリストがバラにイメージされ、バラはまた、三位一体につながる聖母マリアの象徴とされます。「ノルウェーの大地と空気」の感じられる音楽で知られる、スカンディナヴィア屈指のアンサンブル、オスロ・ソリスト合唱団のクリスマス・アルバム。ヒルデガルト・フォン・ビンゲンや伝承曲など9つの曲を指揮者のペーデシェン Grete Pedersen(1960–)が編纂し、古北欧語の「バラ(Rós)」をタイトルとする組曲《バラ》をプログラムの中心に、多様な曲がアカペラ合唱と器楽をともなう合唱で歌われ、あるいは、器楽のアンサンブルで演奏されます。録音セッションはオスロのリス教会で行われました。ノルウェーでもっとも名高い女性フォークシンガーのひとり、ソグネフィヨルドのヴォス生まれのベーリト・オプハイム Berit Opheim(1967–)と、オスロの国立音楽大学に学びノルウェーの音楽シーンでジャンルを越えて活躍するフィドル奏者、イェルム・ラーシェン Gjermund Larsen(1981–)のふたりが、前作『白夜 ― ノルウェー民俗音楽の印象』(BIS SA 1871)に次いで参加。さらに、テリエ・リプダール、ヨン・バルケ、シェティル・ビョルンスタとコラボレーションを行い、ジョー・ヘンダソン、チェット・ベイカー、パット・メセニーと共演したジャズ・ベーシストのビョルン・シェッレミュル Bjørn Kjellemyr と、ノルウェー国立音楽大学とバーゼルのスコラ・カントールムで学び、ジョルディ・サヴァールのグループで長年演奏したリュート奏者のロルフ・リスレヴァン Rolf Lislevand も加わり、ペーデシェンとオスロ・ソリスト合唱団の音楽のカラーに新たな色彩を添えます。「クリスマス、輝くクリスマス、白い森の上にきらきらと、天の冠は光り輝き、神の家の窓にはみな、あかあかと灯がともる」。プログラムの最後はスウェーデンのキャロルです。それぞれに趣向を凝らした北欧のクリスマスアルバムが多い中でももっともユニークな一枚に挙げられるでしょう。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ラーション 12の小協奏曲 第1集』
Intim Musik IMCD 030 classical  

 
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908–1986)
 フルート小協奏曲 Op.45 no.1(1955)
 オーボエ小協奏曲 Op.45 no.2(1955)
 クラリネット小協奏曲 Op.45 no.3(1957)
 ファゴット小協奏曲 Op.45 no.4(1955)
 ホルン小協奏曲 Op.45 no.5(1955)
 トランペット小協奏曲 Op.45 no.6(1955)
 トロンボーン小協奏曲 Op.45 no.7(1955)
  ヨーラン・マークッソン(フルート)
  モッテン・ラーション(オーボエ)
  ウルバン・クレーソン(クラリネット)
  アンデシュ・エングストレム(ファゴット)
  ペール・ヨーラン(ホルン)
  ベンクト・ダニエルソン(トランペット)
  ラーシュ=ヨーラン・カールソン(トロンボーン)
  カメラータ・ルーマン
 
録音 1994年 ポースカラヴィーク教会(オスカシュハムン、スウェーデン)
制作 ヤン・ユーハンソン
録音、編集 ミケール・ベリエク、トゥールビョーン・サミュエルソン 

 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ラーション 12の小協奏曲 第2集』
Intim Musik IMCD 031 classical 

 
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908–1986)
 ヴァイオリン小協奏曲 Op.45 no.8(1956)*
 ヴィオラ小協奏曲 Op.45 no.9(1955)
 チェロ小協奏曲 Op.45 no.10(1955)
 コントラバス小協奏曲 Op.45 no.11(1957)
 ピアノ小協奏曲 Op.45 no.12(1957)
  ヤン・スティーグメル(ヴァイオリン)
  ペール=ウーラ・リンドベリ(ヴィオラ)
  ビョルグ・ヴェルネス(チェロ)
  インガリル・ヒッレルード(コントラバス)
  ヨアキム・カルヘード(ピアノ)
  カメラータ・ルーマン
 
録音 1994年 ポースカラヴィーク教会(オスカシュハムン、スウェーデン)
制作 ヤン・ユーハンソン
録音、編集 ミケール・ベリエク、トゥールビョーン・サミュエルソン

 
ラーシュ=エーリク・ラーション Lars-Erik Larsson(1908–1986)は、《田園組曲》《姿を変えた神》といった作品を通じ、20世紀スウェーデンでもっとも人気のある、人々から愛された作曲家のひとりとして音楽史に名を残しています。「12の小協奏曲」は、1945年、彼が政府からアマチュア・オーケストラの状況を調べる業務を任された際、アマチュアの弦楽器奏者の技術レベルに適した「現代のレパートリー」の必要性を感じ、1950年代になって作曲が始められました。フルートの曲からピアノのために曲まですべて、中間の緩徐楽章が凝縮したソナタ形式の2つのアレグロ楽章にはさまれる3楽章で書かれ、ダイナミックスの変化や変奏曲の手法を使いながらも「素朴」な性格の感じられる音楽に仕上げられています。弦楽オーケストラと共演するソリストには「プロフェッショナル」のテクニックが求められるため、それぞれの楽器のプレーヤーからも重要なレパートリーとみなされている作品です。
 
「Op.45」として出版された《12の小協奏曲》の全曲は、ニュー・ストックホルム室内アンサンブル、ストックホルム室内アンサンブル、ウメオ・シンフォニエッタによる演奏を統合したアルバム(BIS CD 473)が、1991年に BIS Records からリリースされました。 Intim Musik のディスクは、ヨーテボリ交響楽団の首席奏者を中心にしたプレーヤーをソリストに起用、ヤン・スティーグメル Jan Stigmer がリーダーを務める「カメラータ・ルーマン(Camerata Roman)」(現、カメラータ・ノルディカ)が全曲で共演しています。ヨーテボリ交響楽団のコントラバス奏者を長年務めたヤン・ユーハンソン Jan Johansson のプロデュース、ミケール・ベリエク Michael Bergek とトゥールビョーン・サミュエルソン Torbjörn Samuelsson のエンジニアリングで録音されました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ブリテン 弦楽オーケストラのための作品集』
BIS SACD 2060 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical 

 
ベンジャミン・ブリテン(1913–1976)
 フランク・ブリッジの主題による変奏曲
 (Variations on a Theme of Frank Bridge) Op.10(1937)
 シンプル・シンフォニー(Simple Symphony) Op.4(1933–34)
 ラクリメ - ダウランドの歌曲の投影
 (Lachryme, Reflections on a song of Dowland) Op.48a(1950 arr.1976)
 (独奏ヴィオラと小弦楽オーケストラのための)
 2枚の肖像画(Two Portraits)(1930)
 弦楽のためのエレジー(Elegy for Strings)(1928)
  カメラータ・ノルディカ テリエ・トンネセン(指揮)
  カスリーン・ブロック(ヴィオラ)
 
録音 2010年10月(ブリッジ)、2012年10月(肖像画、ラクリメ)、2013年1月(エレジー) アルグットストルム教会(フェリェスターデン、スウェーデン)、2011年1月(シンフォニー) オップマンナ教会(オップマンナ、スウェーデン)
制作、録音 ウリ・シュナイダー

 
「作曲することは、霧の中を車で家に向かうことに似ている。スレートや煉瓦の色、窓の形といった、家の細かい部分が少しずつ姿を見せてくる」(ブリテン)。テリエ・トンネセン Terje Tønnesen(1955–)がリーダーを務める、スウェーデン、カルマル県の弦楽オーケストラ、カメラータ・ノルディカ Camerata Nordica のブリテン作品集。ブリテンが1927年から1930年にかけて教わり、厳格でいながら実践的な指導から多くを学んだという作曲家ブリッジへのオマージュとした《フランク・ブリッジの主題による変奏曲》。ブリテンが十代の初期に書いた曲が基になった《シンプル・シンフォニー》。ヴィオラとピアノのために作曲された《ラクリメ》は、ブリテンが亡くなる少し前に編曲したヴィオラと弦楽オーケストラのための版による演奏です。《2枚の肖像画》は、ケンブリッジのトリニティ・カレッジの学生だったデイヴィッド・レイトンを描いたポコ・プレストの〈D. Layton〉と、ブリテン自身の楽器だったヴィオラのソロのあるポコ・レントの自画像〈E. B. B.〉。当時、革新的なブリッジの音楽と、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ベルク、バルトークたち、モダニストのスタイルから影響を受けたとされる作品です。《弦楽のためのエレジー》は、ブリッジに学び始め、グレシャム・スクールに入学する前、1928年4月の16日から23日の間に書かれ、2013年8月31日、「BBC Proms」でカメラータ・ノルディカにより初めて演奏されました。世界初録音です。
 
カスリーン・ブロック Catherine Bullock(1976–)はイギリスのヨーヴィル生まれ。チータム音楽学校と王立音楽アカデミーで学んだ後、オスロ・フィルハーモニックに入団するため1999年にノルウェーに移りました。ラーシュ・アンデシュ・トムテルに師事。オスロ・フィルハーモニックの首席ヴィオラ奏者を務めながら、フィルハーモニア管弦楽団やノルウェー室内管弦楽団などのオーケストラに客演しています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『独奏楽器のための18のモノローグ』
Intim Musik IMCD 096 classical  

 
エルランド・フォン・コック(1910–2009) 
 モノローグ(Monolog) 第1番(1973 rev.1975)(フルートのための)
  ホーヴァルド・リューセブー(フルート)
 モノローグ(Monolog) 第2番(1975)(オーボエのための)
  モッテン・ラーション(オーボエ)
 モノローグ(Monolog) 第3番(1975)(クラリネットのための)
  オーケ・シアベク(バスクラリネット)
 モノローグ(Monolog) 第4番(1975)(サクソフォーンのための)
  スヴェン・フリードルフソン(ソプラノサックス)
 モノローグ(Monolog) 第5番(1975)(ファゴットのための)
  アルネ・ニルソン(ファゴット)
 モノローグ(Monolog) 第6番(1975)(ホルンのための)
  ペール・ヨーラン(ホルン)
 モノローグ(Monolog) 第7番(1975)(トランペットのための)
  ベンクト・ダニエルソン(トランペット)
 モノローグ(Monolog) 第8番(1975)(トロンボーンのための)
  ラーシュ=ヨーラン・ディムレ(トロンボーン)
 モノローグ(Monolog) 第9番(1975)(テューバのための)
  モッテン・アーゲルプ(テューバ)
 モノローグ(Monolog) 第10番(1977)(ギターのための)
  ミケール・レーサレ(ギター)
 モノローグ(Monolog) 第11番(1977)(打楽器のための)
  ローゲル・カールソン(打楽器)
 モノローグ(Monolog) 第12番 《La primavera(春)》(1977)
 (ハープのための)
  松尾正代(ハープ)
 モノローグ(Monolog) 第13番(1977)(ピアノのための)
  エーリク・リースベリ(ピアノ)
 モノローグ(Monolog) 第14番(1977)(声のための)
  ヘレーナ・エーク(ソプラノ)
 モノローグ(Monolog) 第15番(1974-77)(ヴァイオリンのための)
  ニコラ・ボルヴカ(ヴァイオリン)
 モノローグ(Monolog) 第16番(スウェーデン民謡による)(1975 rev.1977)
 (ヴィオラのための)
  アーネ・リューセブー(ヴィオラ)
 モノローグ(Monolog) 第17番(スウェーデン民謡による)(1977)
 (チェロのための)
  パウラ・グスタフソン(チェロ)
 モノローグ(Monolog) 第18番(1976 rev.1977)(コントラバスのための)
  イェンニ・リューデルベリ(コントラバス)
 
録音 2004年10月(第1番)、2005年3月(第2番・第10番)、2004年9月(第12番・第12番) コンサートホール「ステーンハンマルサーレン」(ヨーテボリ)、2004年9月(第3番–第9番、第15番–第18番)、2005年3月(第14番) ニレント・スタジオ(コッレレード、ヨーテボリ)、2005年4月 スタジオ・オーヴェルユード(マルメ)(第10番)
制作 ヤン・ユーハンソン
録音 ペーテル・ルンディン、ミケール・ベリエク、ラーシュ・ニルソン、ウッレ・スクーグ

 
エルランド・フォン・コック Erland von Koch は、作曲家だった父シーグルド Sigurd von Koch(1879–1919)の音楽やダーラナ地方の民謡など、自身の音楽遺産に作曲家生涯を通じて忠実でありつづけた、スウェーデンで数少ない作曲家だと言われます。エルランドの「独奏楽器のための18のモノローグ(18 Monologer)」は、フルートのための《モノローグ第1番》が最初に書かれました。彼がストックホルム音楽院(現 王立ストックホルム音楽大学)で音楽理論と和声学を教えていたころ、学生のひとり、後に BIS Records を興すローベット・フォン・バール Robert von Bahr から当時の夫人グニッラ・フォン・バール Gunilla von Bahr のための曲として話を持ちかけられたことをきっかけに作曲が始まり、検討と試奏と修正と提案という経過をたどり、1973年に完成。翌年の5月10日、ストックホルムのユールゴーデンの美術館「ヴァルデマーシュッデ(Waldemarsudde)」でグニッラにより演奏されました。この初演が大成功だったことから、オーボエ奏者、クラリネット奏者と依頼がつづき、ゲルマンス楽譜出版社の勧めもあって、全部で18の作品が完成することになりました。旋律的な楽章とテンポの速い楽章の2つの部分からなること、それぞれの楽器独自の音色と表現が追求されていることが、すべての曲に共通しています。CD2枚のこのセットには、初録音の曲も含め、全曲が初めてひとつのアルバムにまとめられました。ヨーテボリとマルメ在住のプロフェッショナルたちによる演奏です。
 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円) 

『ステーンハンマル 弦楽四重奏曲集 第1集』
BIS SACD 1659 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)classical  

 
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 弦楽四重奏曲第4番 イ短調 Op.25
 劇音楽《ロドレッツィは歌う(Lodolezzi sjunger)》 Op.39
 - エレジー(Elegy) 間奏曲(Intermezzo)
 弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 Op.18
  ステーンハンマル四重奏団
   ペーテル・オーロフソン(ヴァイオリン)
   ペール・オーマン(ヴァイオリン)
   トニー・バウアー(ヴィオラ)
   マッツ・オーロフソン(チェロ)
 
録音 2011年4月、10月(第1番)、2012年6月 スウェーデン
制作・録音 トーレ・ブリンクマン

 
ステーンハンマル Wilhelm Stenhammar(1871–1927)が弦楽四重奏のために書いた作品集。弦楽四重奏曲第3番は、ベートーヴェンの3つの《ラズモフスキー》四重奏曲(Op.59)を作曲者がイメージしていたと言われ、牧歌的な気分の第1楽章が1897年に書かれ、1898年12月にストックホルムで初演された歌劇《ティルフィング》が冷ややかに受け止められたことによる「憂鬱」な時期を経て、1900年夏、残る3つの楽章が作曲されました。第4番は1904年に作曲が始まり、1906年から1907年にかけてイタリアで作曲が続けられた後、1909年に全曲が完成しました。スウェーデン民謡《騎士は若い娘ヒッレヴィに語る(Och Riddaren han talte till unga Hillevi)》の旋律が使われ、ベートーヴェンの《ハープ》四重奏曲(Op.74)と関連づけて語られることもある作品です。劇音楽《ロドレッツィは歌う》の組曲から〈エレジー〉と〈間奏曲〉が演奏されています。ステーンハンマル四重奏団 Stenhamarkvartetten は1995年創設のアンサンブルです。第1ヴァイオリンのペーテル・オーロフソン Peter Olofsson とチェロのマッツ・オーロフソン Mats Olofsson はイェヴレ交響楽団の首席奏者、トニー・バウアー Tony Bauer はスウェーデン放送交響楽団のヴィオラ奏者。途中から加わった第2ヴァイオリンのペール・オーマン Per Öman は、かつてイグドラシル四重奏団で演奏したこともある、スウェーデン放送交響楽団の第2ヴァイオリン・セクションの首席奏者です。ラーションの弦楽四重奏曲集(DAPHNE 1035)が彼らの代表的アルバムです。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円) 

『ステーンハンマル 弦楽四重奏曲集 第2集』
BIS SACD 2009 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical 

 
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 弦楽四重奏曲第5番 ハ長調 Op.29《セレナード(Serenad)》(1910)
 弦楽四重奏曲 ヘ短調(1897)
 弦楽四重奏曲第6番 ニ短調 Op.35(1916)
  ステーンハンマル四重奏団
   ペーテル・オーロフソン(ヴァイオリン)
   ペール・オーマン(ヴァイオリン)
   トニー・バウアー(ヴィオラ)
   マッツ・オーロフソン(チェロ)
 
録音 2011年10月(ヘ短調)、2012年12月 スウェーデン
制作・録音 トーレ・ブリンクマン

 
ステーンハンマル四重奏団によるステーンハンマル Wilhelm Stenhammar の弦楽四重奏曲の第2集。《セレナード》の副題をもち、バラード《騎士フィン・コンフーセンフェイ(Riddaren Finn Komfusenfej)》を主題とする変奏曲の第2楽章〈バラータ(Ballata)〉が知られる第5番。管弦楽のための《セレナード》(第1稿)、ピアノのための《晩夏の夜》、交響曲第2番の後、1916年に作曲されたステーンハンマルの最後の弦楽四重奏曲第6番。「禁欲的なまでに簡素な主題の素材、非情なまでにポリフォニックな第1楽章の展開、緩徐楽章の澄みきった穏やかな音楽は郷愁を誘う、荒々しく突進する無窮動の終曲」(ブー・ヴァルネル)。ヘ短調の四重奏曲は、第2番と第3番、楽劇《ティルフィング》と同時代の1897年の作品です。翌年の2月21日、アウリン四重奏団により初演され、「流れのいい、若々しい気魄をもった作品」「四重奏の音楽として実によく書かれた」あるいは、前の2つの弦楽四重奏曲とくらべて「確実に一歩先に進んだ」といった賛辞を批評家から受けたといいます。この作品が出版されなかった背景には《ティルフィング》初演の失敗から自分の音楽を見つめ直そうとしたステーンハンマルの厳しい自己批判があったのではないかと推測されています。この演奏が初録音です。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ステーンハンマル 弦楽四重奏曲集 第3集』
BIS SACD2019 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical 

 
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927)
 弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 Op.2(1894)
 弦楽四重奏曲第2番 ハ短調 Op.14(1896)
  ステーンハンマル四重奏団
   ペーテル・オーロフソン(ヴァイオリン)
   ペール・オーマン(ヴァイオリン)
   トニー・バウアー(ヴィオラ)
   マッツ・オーロフソン(チェロ)
 
録音 2013年9月(第2番)、12月 スウェーデン
制作・録音 トーレ・ブリンクマン

 
2002年に結成されたステーンハンマル四重奏団によるステーンハンマル Wilhelm Stenhammar の弦楽四重奏の第3集。1892年から1893年のシーズン、ベルリンのハインリヒ・バルトの下でピアノを学び、ピアノ協奏曲第1番を作曲した、その翌年に書いた「ロマンティックな感傷にも技巧主義にも陥らず、古典主義とロマンティシズムのバランスのとれた」(ブー・ヴァルネル)第1番。ルーネベリの詩集『牧歌と墓碑銘』とハイデンスタムの詩集『孤独の想い』、オーストリアのフォーゲルヴァイデやデンマークのJ. P. ヤコブセンの詩による一連の歌曲、ピアノための《3つの幻想曲》を書いた翌年、交響的序曲《天の高みに昇らん(Excelsior!)》と同じ1896年の第2番。ステーンハンマルの弦楽四重奏曲の出版された全曲の録音を予定していたオスロ弦楽四重奏団が、メンバーの交代により第3番から第6番までの4曲(cpo 777 426-2)しか録音できなかったため、ステーンハンマル四重奏団によるこの2曲は、フレスク四重奏団(第1番)とコペンハーゲン弦楽四重奏団(第2番)(Caprice CAP 21337)以来の録音です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円) 

『レンミンカイネン』
BIS SACD 1745 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical 

 
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 交響詩《レンミンカイネン(Lemminkäinen)》  Op.22
  レンミンカイネンとサーリの乙女たち(Lemminkäinen ja saaren neidot)
  (1896 rev.1897/1939)
  トゥオネラの白鳥(Tuonelan joutsen)(1893 rev.1897/1900)
  トゥオネラのレンミンカイネン(Lemminkäinen Tuonelassa)
  (1896 rev.1897/1939)
  レンミンカイネンの帰郷(Lemminkäinen palaa kotitienoille)
  (1896 rev.1897/1900)
 音詩《森の精(Skogsrået)》(管弦楽のためのバラード)Op.15(1893)*
  ラハティ交響楽団 オスモ・ヴァンスカ(指揮)
  イルッカ・パッリ(チェロ)*
 
録音 2006年11月(レンミンカイネン)、2007年10月(森の精) シベリウスホール(ラハティ、フィンランド)
制作 ロバート・サフ
録音 ハンス・キプファー

 
フィンランドのラハティ交響楽団とオスモ・ヴァンスカ Osmo Vänskä(1953–)は、1990年代、シベリウスの音楽と献身的に取り組んでいました。このアルバムには、その時代に聖十字架教会で録音された交響詩《レンミンカイネン》と音詩《森の精》のシベリウスホールでの再録音が収録されています。
 
《レンミンカイネン》は、《クッレルヴォ》《ある伝説》『カレリアの音楽』の後、交響曲第1番の前に作曲されたシベリウス初期の管弦楽作品です。第1曲《レンミンカイネンとサーリの乙女たち》、第2曲《トゥオネラの白鳥》、第3曲《トゥオネラのレンミンカイネン》、第4曲《レンミンカイネンの帰郷》の4曲で構成され、『レンミンカイネン組曲』や『4つの伝説曲』の名前でも呼ばれます。
 
『カレヴァラ』で語られるレンミンカイネンの冒険譚の大筋。「レンミンカイネンは、美しいといわれるキュッリッキを嫁にしようとサーリをめざして出発する。島の娘たちは、島に着いた彼をからかうものの、次々と彼の魅力に屈していく。しかし、キュッリッキだけは彼に気がなく、業を煮やしたレンミンカイネンは彼女を島から連れ出してしまう。村に到着したキュッリッキは、レンミンカイネンの母から暖かく迎えられる。レンミンカイネンはキュッリッキと幸せな日々を送っていたが、退屈な生活に飽きたある日、彼女を残して冒険の旅には出ないという約束を破り、ポホヨラの娘を求め、北の国に向けて旅立っていく。ポホヨラの女主人ロウヒは、レンミンカイネンにいくつかの要求を出す。ヒイシの麋(おおしか)と、火の息を吐く駿馬を生け捕りにすること。そして、彼が成し遂げて戻ると、第三の要求が課せられる。黄泉の国トゥオネラの河にいる白鳥を一本の矢で射ること。トゥオネラに赴いたレンミンカイネンは、彼に恨みをもっていた牛飼いの男に待ち伏せされ、毒をもつ水蛇を投げつけられて殺される。レンミンカイネンの死体は、トゥオニ(黄泉の神)の息子の剣でバラバラにされ、河底深く沈められる。帰りを待っていたキュッリッキとレンミンカイネンの母は、櫛から滴る血を見て、彼の死を知る。息子の身に起きたことを知った母は、鍛冶のイルマリネンに銅と鋼の熊手を作らせ、トゥオネラ河まで出かけていく。彼女は爆流の底を探り、息子の亡骸をかき集める。そして、肉片や血管をつなぎ合わせると、呪文を唱え、蜜蜂に探させた軟膏を身体に塗り、息子を蘇生させる。レンミンカイネンは母とともに故郷の村をめざし帰ってゆく」。
 
交響詩《レンミンカイネン》は、初稿が、1896年4月13日、フィルハーモニック協会のオーケストラをシベリウス自身が指揮して初めて演奏され、1897年11月1日に最初の改訂稿が初演されました。その後、改訂を経て、現在一般的に演奏される最終稿が作られました。
 
ラハティ交響楽団とヴァンスカの新しい録音は、叙事詩『カレヴァラ』のほの暗い気分が印象的だった旧録音(BIS 1015)に対し、シベリウスの音楽の物語性を際立たせるような動的な表現に特徴があるように思います。ヴァンスカの解釈の変化、ラハティ交響楽団とヴァンスカの共同作業の深まり、聖十字架教会とシベリウスホールという環境の違いと、さまざまな要素が演奏に反映していそうです。
 
《森の精》は、《レンミンカイネン》とともに初期のシベリウスを代表する標題音楽の一作です。森をゆく威勢のいいヒーローが、小人たちに誘われて道に迷い、そこで出会った森の精に恋をする……。スウェーデンの作家ヴィクトル・リュードベリ Viktor Rydberg(1828–1895)の詩を基に「音詩」として作曲され、1895年4月17日、シベリウスの指揮で初演されました。《森の精》は、ピアノ、2つのホルンと弦楽を背景にリュードベリの詩が朗読される「メロドラマ」(BIS 815)も作られ、1895年3月10日、音詩に先立って初演されています。新録音は。Breitkopf & Härtel の新校訂版『ジャン・シベリウス作品全集(JSW)』による演奏です。
 
このアルバムでは〈レンミンカイネンとサーリの乙女たち〉と〈トゥオネラのレンミンカイネン〉が、今回初めて紹介される録音です。《森の精》と、《レンミンカイネン》の〈トゥオネラの白鳥〉と〈レンミンカイネンの帰郷〉は、2009年のアルバム『The Sound of Sibelius』(BIS SA 1645)で紹介されていた録音です。
 
フィンランドの指揮者による《レンミンカイネン》は、ミッコ・フランクがスウェーデン放送交響楽団を指揮した演奏(Ondine ODE 953-2)が代表的な録音のひとつでしたが、廃盤になってしまいました。ラハティ交響楽団の新しい一枚は、ロバート・サフによるプロダクションもよく、ミッコ・フランクのディスクに代わる価値あるアルバムです。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ノルウェー・ラプソディ(Norwegian Rhapsody)』
BIS CD 1367 classical 

 
ヨハン・ハルヴォシェン(1864–1935)
 ボヤールの入場行進曲(Bojarenes inntogsmarsj)(1893)
ヨハン・スヴェンセン(1840–1911)
 ノルウェー芸術家の謝肉祭(Norsk kunstnerkarnaval) Op.14(1874)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 最後の春(Siste vår) Op.34 no.2
 (《2つの悲しい旋律(To elegiske melodier)》から)
ゲイル・トヴェイト(ガイル・トヴァイト)(1908–1981)
 ハルダンゲルの100の旋律(Hundrad Hardingtonar) 組曲第1番 Op.151
  名誉ある出迎え(Velkomne med æra) 小鬼の笛の調べ(Flyteljod)
  大急ぎの婚礼(Hastverksbrydlaup) 自慢家の歌(Storskrystarstev)
ハーラル・セーヴェルー(1897–1992)
 ロンド・アモローゾ(Rondo Amoroso) Op.14a no.7
 抵抗のバラード(Kjempevise-slåtten) Op.22a no.5
エドヴァルド・フリフレート・ブレイン(1924–1976
 外海に向けて(Ut mot havet)(1947)
ヨハン・ハルヴォシェン(1864–1935)
 悪魔の踊り(Fanitullen)
 (劇付随音楽《フォッセグリム(Fossegrimen)》Op.21 から)*
アイヴィン・グローヴェン(1901–1977)
 序曲《ヤラルリョード(Hjalarljod)》 Op.38(1936)
ルードヴィーグ・イルゲンス・イェンセン (1894-1969)
ボルの歌(Bols Vise)(1938)
ビャルネ・ブルースタ(1895–1978)(編曲)
 夜更けて床についた(寝過ごしてしまった)(Jeg lagde mig saa sildig)
 (c.1960)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 朝の気分(Morgenstemning) Op.46 no.1
 (《ペール・ギュント(Peer Gynt)》 組曲第1番 から)
 ノルウェー舞曲第2番(Norske danser) Op.35 no.2
ヨハンネス・ハンセン(1874–1967)
 ヴァルドレス行進曲(Valdresmarsjen)(1904)
  スタヴァンゲル交響楽団
  アイヴィン・オードラン(指揮)
  ニルス・オークラン(ハリングフェレ)•
 
録音 2002年8月、2001年10月(グローヴェン) スタヴァンゲル・コンサートホール(スタヴァンゲル、ノルウェー)
制作 シュテファン・レー、ロバート・サフ(グローヴェン)
録音 クリスティアン・シュタルケ、トーレ・ブリンクマン(グローヴェン)

 
アイヴィン・オードランEyvind Aadland 指揮のスタヴァンゲル交響楽団のこのアルバムでは、1870年から100年の間のノルウェーを代表する作曲家たちが作曲した、世代を超えて愛されている管弦楽のための作品から選んだ17曲が演奏されます。ノルウェー国立劇場の初代の監督を務めたハルヴォシェンの《ボヤール(ルーマニア貴族)の入場行進曲》とニルス・オークラン Nils Økland のハリングフェレ(ハルダンゲル・フィドル)が加わる〈悪魔の踊り〉、1874年に芸術家協会がクリスチャニア(現、オスロ)で開催したカーニバルのために書かれたスヴェンセンの曲、グリーグの《2つの悲しい旋律》の〈最後の春〉、トヴェイトの『ハルダンゲルの100の旋律』の4曲、セーヴェルーの《ロンド・アモローゾ》と『「シーリューステル」の歌と踊り』の《抵抗のバラード》、おおらかなメロディの美しいブレインの《外海に向けて》、グローヴェンの《ヤラルリョード》、イルゲンス・イェンセンの《ボルの歌》、ブルースタが民謡を編曲した《夜更けて床についた(寝過ごしてしまった)》、ヨハンネス・ハンセンの《ヴァルドレス行進曲》。「エバーグリーン」とも「クラシックス」ともみなされている作品です。ロイヤル・ストリングズの『北欧の光』(BIS 1181)とならんで楽しめる BIS Records の「北欧」アルバム。
 
価格 2,805円(税込価格)(本体価格 2,550円)

『フランス・オルガン作品集』
BIS SACD 1969 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical

 
シャルル・トゥルヌミール(1870–1939)(モーリス・デュリュフレ 編曲)
 「復活のいけにえに」によるコラール即興曲
 (Choral-improvisation sur le “Victimae paschali”)(1930)
ルイ・ヴィエルヌ(1870–1937)
 24の幻想小品集(24 Pièces de fantasie)(1926–27)
 ― 月の光(Clair de Lune) トッカータ(Toccata) 即興曲(Impromptu)
  ウェストミンスターの鐘(Carillon de Westminster)
オリヴィエ・メシアン(1908–1992)
 天上の宴(Le banquet céleste)(1926/28)
マルセル・デュプレ(1886–1971)
 前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7–1(1912)
モーリス・デュリュフレ(1902–1986)
 組曲 Op.5(1933)
  前奏曲(Prélude) シシリエンヌ(Sicilienne) トッカータ(Toccata)
  ピェートゥル・サカリ(オルガン)
 
録音 2013年4月 サンテティエンヌ・デュ・モン教会(パリ、フランス)
制作 ビャルニ・ルーナル・ビャルナソン
録音 ダニエル・キーナス

 
フィンランドのオルガニスト、ピェートゥル・サカリ Pétur Sakari(1992–)の弾くフランス音楽。ピェートゥル・サカリは3歳からチェロを習い、8歳の時、ペッカ・スイッカネンについてオルガンを学び始めました。その後トゥオマス・カルヤライネンとカレヴィ・キヴィニエミ、2010年からはパリのエスケシュとヴァルニエの下で学び、その間、2006年のトゥルク、2009年のラハティ、2010年のポリとトゥルク大聖堂のオルガン・フェスティヴァルに参加し、最優秀若手芸術家と最優秀若手オルガニストに選ばれました。ピェートゥル・サカリは、アイスランドの男子名をファーストネームにもち、アイスランド交響楽団の首席指揮者・音楽監督を務めていた父ペトリ Petri Sakari とともに、子供時代の大半をアイスランドで過ごしています。
 
20世紀フランスのオルガン音楽を弾いたアルバムは、彼の BIS Records への初めての録音です。即興の達人と言われたトゥルヌミール Charles Tournemire が録音に残した1930年の「即興」が、「鋭い耳をもつ」と言われたデュリュフレによって完璧な楽譜に起こされた《「復活のいけにえに」によるコラール即興曲》。15歳のピェートゥルが夢中になったというヴィエルヌ Louis Vierne の《幻想小品集》の第2組曲と第3組曲から2曲ずつ。メシアン Olivier Messiaen の「美しく半透明の音色が全曲を支える」《天上の宴》。「音楽的に素晴らしく、ポリフォニックな構造がとても興味深い」デュプレ Marcel Dupré の《前奏曲とフーガ ロ長調》。そして、デュルフレ Maurice Duruflé と妻マリ=マドレーヌがオルガニストを務めたサンテティエンヌ・デュ・モン教会 Église Saint-Étienne-du-Mont のオルガンを「象徴する」音楽としてデュルフレの《組曲》が選ばれました。「他でもない、マダム・デュルフレの生徒で後継者のヴァンサン・ヴァルニエと、もうひとりの先生、モーリス・デュルフレの後を継いだティエリ・エスケシュの下、デュルフレの音楽を『彼自身』の楽器で研究することは、わたしにとってたいへん名誉なことだ」。ブックレットのノーツはピェートゥルが執筆し、このアルバムの意図と作品の概要を「個人的な想い」とともに語っています。1633年に建立され、6回の追加と修復を経て、61鍵の4段鍵盤、32鍵のペダルの現在の姿になった「大オルガン」の奥深い音色と壮麗な響きを BIS のエンジニアが見事な音に捉えています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『指輪(The Ring)』
BIS SACD 2052 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)(ヘンク・デ・フリーハー(1953–)編曲)
 指輪(The Ring)(オーケストラの冒険)(《ニーベルングの指輪》の音楽)
  王立スウェーデン管弦楽団 ローレンス・レネス(指揮)
  クリスティーナ・シェーリン(ホルン)
 
録音 2013年2月 ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)
制作 インゴー・ペトリ
録音 マリオン・シュヴェーベル

 
「オーケストラの冒険」《指輪(The Ring)》は、オランダの作曲家ヘンク・デ・フリーハー Henk de Vlieger(1953–) が、ワーグナーの楽劇《ニーベルングの指輪》を管弦楽のためにアレンジした作品です。《ラインの黄金》の〈前奏曲〉〈ラインの黄金〉〈ニーベルハイム〉〈ヴァルハラ〉、《ワルキューレ》の〈ワルキューレ〉〈魔の炎の音楽〉、《ジークフリート》の〈森のささやき〉〈ジークフリートの英雄的行為〉〈ブリュンヒルデの目覚め〉、《神々の黄昏》の〈ジークフリートとブリュンヒルデ〉〈ジークフリートのラインへの旅〉〈ジークフリートの死〉〈葬送行進曲〉〈ブリュンヒルデの自己犠牲〉。《ニーベルングの指輪》という長大な作品の中でもっとも強い印象を残す音楽が、大きな流れの接続曲として演奏されます。
 
王立スウェーデン管弦楽団は、ストックホルムの王立歌劇場のピットで演奏するオーケストラです。オランダの指揮者、ローレンス・レネス Lawrence Renes(1970–)は、ド・デ・ワールトがオランダ放送フィルハーモニックの音楽監督だった時代にアシスタント・コンダクターを務め、2012年–2013年のシーズンに王立スウェーデン歌劇場の音楽監督に就任しました。彼は、デ・フリーハーの《指輪》が委嘱者のデ・ワールトにより1991年に初演された時から、この作品を称賛していたと言います。「オペラのオーケストラ」による初めての録音です。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ヴェーゼンドンク歌曲集』
BIS SACD 2022 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical 

 
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)
 歌劇《さまよえるオランダ人(Der fliegende Holländer)》 序曲
 (1841年初稿)
 ヴェーゼンドンク歌曲集(Wesendonck–Lieder) WWV.91(1857–58)
 (オーケストレーション:フェリクス・モットル、ワーグナー)*
 歌劇《さまよえるオランダ人(Der fliegende Holländer)》 序曲 WWV.63
 (1860年最終稿)
 ジークフリート牧歌(Siegfried–Idyll) WWV.103(1870)
 夢(Träume) (《ヴェーゼンドンク歌曲集》 第5曲)
 (ヴァイオリンと管弦楽のための)†
 楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー
 (Die Meistersinger von Nürnberg)》 前奏曲 WWV.96(1862)
  スウェーデン室内管弦楽団 トマス・ダウスゴー(指揮)
  ニーナ・ステンメ(ソプラノ)*
  カタリーナ・アンドレーアソン(ヴァイオリン)†
 
録音 2012年5月、6月、8月 オレブルー・コンサートホール(オレブルー、スウェーデン)
制作 マルティン・ナゴルニ
録音 ファビアン・フランク

 
スウェーデン室内管弦楽団と首席指揮者ダウスゴー Thomas Dausgaard(1963–)がロマンティシズム時代のシンフォニックなレパートリーを探求シリーズ。新しいアルバムは、グラインドボーンとバイロイトの音楽祭やコヴェントガーデン王立歌劇場でイゾルデを歌い「Opernwelt」誌の「2012年最優秀歌手」にも選ばれたスウェーデンのソプラノ、ニーナ・ステンメ Nina Stemme(1963–)が参加、ワーグナーの作品によるプログラムが組まれました。《さまよえるオランダ人》の序曲は、「救済の動機」で終わらない「初稿」の後、《ヴェーゼンドンク歌曲集》をはさみ、コンサートで一般的に演奏される「最終稿」と、2つの版が演奏されます。《ヴェーゼンドンク歌曲集》は、ヨゼフ・デ・ベーンハウワー共演によるオリジナルのピアノ伴奏版(Phaedra 92040)に次ぐ、ステンメにとって二度目の録音です。《ジークフリート牧歌》の瑞々しい音楽につづき、ワーグナーがヴァイオリンと管弦楽のために編曲した版による《ヴェーゼンドンク歌曲集》の第5曲〈夢〉が、1996年からコンサートマスターを務めるカタリナ・アンドレアソン Katarina Andreasson がソロを担当して演奏されます。ワーグナーが対位法を駆使して作りあげた晴れやかな《ニュルンベルクのマイスタージンガー(Die Meistersinger von Nürnberg)》の前奏曲が、プログラムのフィナーレ。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『バタワース、管弦楽作品集』
BIS SACD 2195 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical

 
ジョージ・バタワース(1885–1916)
 牧歌《緑鮮やかな柳の堤(The Banks of Green Willow)》
 『シュロプシャーの若者』の6つの歌(Six Songs from ‘A Shropshire Lad’)
 (オーケストレーション:クリス・ラスマン)*
 『シュロプシャーの若者』ラプソディ(Rhapsody ‘A Shropshire Lad’)
 2つのイギリス牧歌(Two English Idylls)
 弦楽四重奏のための組曲(Suite for String Quartette)
 (弦楽オーケストラ版編曲:クリス・ラスマン)*
 歌曲集《風が吹くように愛が(Love Blows as the Wind Blows)》*
 管弦楽のための《幻想曲(Fantasia)》(補筆完成:クリス・ラスマン)
  BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
  クリス・ラスマン(指揮)
  ジェームズ・ラザフォード(バリトン)*
 
録音 2015年1月、2015年9月 * ウェールズ・ミレニアム・センター、ホディノット・ホール(カーディフ、ウェールズ)
制作 ロバート・サフ
録音 ヒュー・トマス

 
ロンドン生まれのヨークシャー育ち、第一次世界大戦中の1916年8月5日にフランスのソンムで戦死した作曲家ジョージ・バタワース George Butterworth の作品集。1913年に作曲され、彼のもっとも愛されている作品のひとつ《緑鮮やかな柳の堤(青柳の堤)》。A・E・ハウスマン A. E. Houseman(1859-1936)の詩集『シュロプシャーの若者』(1896年出版)から選んだ詩による《『シュロプシャーの若者』の6つの歌》。この歌曲集の「管弦楽エピローグ」として作られた《『シュロプシャーの若者』ラプソディ》。1911年の《2つのイギリス牧歌》。ウイリアム・アーネスト・ヘンリー William Ernest Henley(1849–1903)の詩に作曲、バタワース自身が管弦楽共演版を作っておいた《風が吹くように愛が》。管弦楽のための《幻想曲》は、バタワースが大戦勃発前に着手、92小節を書いたところで作曲が止まっていた作品です。入隊を控えた彼が内容に不満のある作品を破棄した際、この作品は捨てられず、手書きのフルスコアが残されました。作曲家でもある指揮者のクリス・ラスマンは、残された92小節の手稿譜を基に「バタワースのオリジナルの着想を展開させ、彼の他の作品を分析した追加素材を結合」し、約9分の作品に作り上げました。管弦楽版は2015年11月19日。マーティン・ブラビンズがBBCスコットランド交響楽団を指揮して初演しています。この作品と、ラスマンがオーケストレーションを施した《『シュロプシャーの若者』の6つの歌》と弦楽オーケストラ用に編曲した5楽章の《弦楽四重奏のための組曲》は、初めての録音です。
 
クリス・ラスマン Kriss Russman は、バルトークとコダーイに教わったハンガリーの Béla de Csilléry に学び、ロンドンの王立音楽大学を卒業、ケンブリッジ大学で音楽博士号を取得しました。指揮をヨルマ・パヌラとノーマン・デルマー、作曲は王立音楽大学のアラン・リドゥーに学んでいます。BBC TV にプロデューサーとして在職中、ラトビア国立オペラの《ラ・トラヴィアータ》と《道化師》で初めてオペラを指揮。現在、指揮者、作曲家として国際的に活躍しています。2つの歌曲集のソロを歌うジェームズ・ラザフォード James Rutherford はイギリスのバリトン歌手。《『シュロプシャーの若者』の6つの歌》のオリジナルのピアノ共演版やバタワースと親しかったヴォーン・ウィリアムズの《旅の歌》などを歌った『Most Grand to Die』(BIS SA 1610)を2012年にリリースしています。BBC Radio3、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、BISの共同制作。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ジェームズ・ラザフォード、ワーグナーを歌う』
BIS SACD 2080 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical   

 
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)
 歌劇《さまよえるオランダ人(Die fliegende Holländer)》
  序曲(Ouvertüre)
  オランダ人のモノローグ「期限は切れた(Die Frist ist um)」
 歌劇《タンホイザー(Tannhäuser)》
  「この高貴な集いを見渡せば(Blick ich umher)」(ヴォルフラム)
  夕星の歌「死の予感のように…おお汝、優しい夕星よ
  (Wie Todesahnung Dämmrung deckt die Lande…
   O du mein holder Abenstern)」
 歌劇《ローエングリン(Lohengrin)》
   「恐ろしい女だ(Du fürchterliches Weib!)」(テルラムント)
 楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー
 (Die Meistersinger von Nürnberg))》
  ザックスのモノローグ「ニワトコの花のかぐわしさ
  (Was duffet roch der Flieder)」
  第3幕への前奏曲(Vorspiel zum III. Aufzug)
  ザックスの迷いのモノローグ「迷いだ、迷いだ、どこも迷いだ
  (Wahn! Wahn! Überall Wahn!)」
 舞台神聖祭典劇《パルジファル(Parsifal)》
 「そうだ!むごい!惨すぎる!わが身に災いあれ!
  (Ja! Wehe! Wehe! Weh’ über michi!)」
 楽劇《ヴァルキューレ(Die Walküre)》
  ヴォータンの告別と魔の炎の音楽「さらば、勇ましく立派なわが子」
  (Wotans Abschied und Feuerzauber
   “Leb wohl, du kühnes, herrliches Kind!”)
  ジェームズ・ラザフォード(バリトン)
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
  アンドルー・リットン(指揮)
 
録音 2013年4月、5月 グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

 
バタワース、ガーニー、ヴォーン・ウィリアムズの歌曲を歌った『Most Grand to Die(死ぬこと、それはもっとも崇高なこと)』につづく、イギリスのバリトン歌手、ジェームズ・ラザフォード James Rutherford の BIS Records 第2作。神罰を受けて海をさまようオランダ人、タンホイザーの忠実な友人ヴォルフラム、伯爵テルラムント、靴職人のマイスタージンガー、聖杯の城の王アンフォルタス、神々の長ヴォータン。ラザフォードが、バイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場、グラーツ、ハンブルク、ケルンの歌劇場といった国際的な舞台で歌ってきた、ワーグナーのバリトン役をアンドルー・リットン Andrew Litton 指揮のベルゲン・フィルハーモニックの共演で歌ったアルバムです。「ノーフォーク生まれのバスバリトン歌手のこの録音で聴く、豊かな音色とつやのある暗めの声は、ほぼ理想的。大勢いる、さらに有名な歌い手たちが苦労の後もなく安定して聞かせる歌が、いかにあてにならないか、が暴露される」と、「BBC Music Magazie」から高い評価を獲得しています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『Most Grand to Die(死ぬこと、それはもっとも崇高なこと)』
BIS SACD 1610 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical 

 
ジョージ・バタワース(1885–1916)
 ブレドン・ヒルとその他の歌(Bredon Hill and other songs)
アイヴァー・ガーニー(1890–1937)
 4つの歌「塹壕の歌」(Four Songs ‘Songs from the trenches’)
ジョージ・バタワース(1885–1916)
 『シュロプシャーの若者』の6つの歌(Six Songs from ‘A Shropshire Lad’)
アイヴァー・ガーニー(1890–1937)
 二羽のカラス(Two Corbies)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958)
 旅の歌(Songs of Travel)
アイヴァー・ガーニー(1890–1937)
 眠り(Sleep)
  ジェームズ・ラザフォード(バリトン)
  ユージーン・アスティ(ピアノ)

 
イギリスのバリトン歌手、ジェームズ・ラザフォード James Rutherford の BIS Records への初めての録音『Most Grand to Die(死ぬこと、それはもっとも崇高なこと)』。「第一次世界大戦は、イングランドと大陸ともに、全世代の作曲家たちに傷跡を残した。このアルバムの3人の作曲家のうち、ジョージ・バタワースは1916年にソンムで戦死、一方、砲台の指揮を執っていて聴覚を損なったヴォーン・ウィリアムズは生き延び、戦争の記憶が彼の戦後の傑作群に広く色を落とすことになる。アイヴァー・ガーニーも最終的には生き残ったが、双極性障害が著しく悪化、生涯の残りの15年を精神病院で過ごすことにつながった」(BIS)。ラザフォードは、バイロイト音楽祭で歌った《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のハンス・ザックスをはじめとするワーグナーの役で一躍有名になったものの、20世紀イギリスの歌曲は、彼が特別な思いをもつレパートリーだと言います。バタワース George Butterworth が、不運な星の下に生まれた若者を主題にした、A. E. ハウスマン A. E. Houseman(1859–1936)の詩集『シュロプシャーの若者』に作曲した《ブレドン・ヒルとその他の歌》と《『シュロプシャーの若者』の6つの歌》。ヴォーン・ウィリアムズ Ralph Vaughan Williams が、ロバート・ルイス・スティーヴンソン Robert Lous Stevenson(1850–1894)の詩から選んだ9曲を歌曲集にした《旅の歌》。詩人でもあったガーニー Ivor Gurney の《塹壕の歌》と2つの歌曲。共演のピアニスト、ユージーン・アスティ Eugene Asti は、ニューヨークのマネス音楽大学で学士号と修士号を取得した後、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でグレアム・ジョンソンの下でピアノ伴奏を学びました。ラザフォードのほか、デーム・フェリシティ・ロット、サー・トマス・アレンをはじめとする歌手が信頼を置くパートナーとして知られます。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『空中浮遊する(Svev)- クヌート・ヴォーゲ 室内楽作品集』
LAWO Classics LWC 1199  contemporary/classical 

 
クヌート・ヴォーゲ(1961–)
 ブーメラン(Bumerang)(2011)(弦楽四重奏のための)
 騒動(Rabalder)(2018–19)(ピアノ独奏のための)
 空中浮遊する(Svev)(2017–18)(ピアノ三重奏のための)
  ヴァーレン三重奏団
   アイナル・ロッティンゲン(ピアノ)
   リカルド・オドリオソーラ(ヴァイオリン)
   ヨン・エーデ(チェロ)
  マーラ・ハウゲン(ヴァイオリン)
  イングリ・ルーゲセーテル・エーリクセン(ヴィオラ)
  ラグンヒル・サンネス(チェロ)
 
録音 2019年6月19日(ブーメラン)、12月5日 グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン  [DXD(24bit/352.8kHz)録音]

 
ノルウェーの作曲家クヌート・ヴォーゲ Knut Vaage(1961–)は、ベルゲンのグリーグ・アカデミーでピアノと作曲を学び、即興音楽と現代音楽の分野を中心に活動しています。ヴァーレン、エッゲ、ヴォスレフのピアノ三重奏曲(LWC1037)を録音したヴァーレン三重奏団をはじめとするベルゲンの音楽家たちによるアルバム『空中浮遊する(Svev)』。ヴォーゲの作曲した「肉体、精神、思考という、人間の体験する最初の領域」を表現した室内楽作品が3曲演奏されます。「身体活動の興奮とその合間の休息の時間」を展開した、あり得る未来への前奏曲ともみなされる《ブーメラン》。ピアニストのアイナル・ロッティンゲン Einar Røttingen とヴォーゲが「現場とスタイルの着地点」を共同で研究するプロジェクトの一環として作曲された《騒動》。ピアノ三重奏の可能性の遊び感覚による探求、隠れたジグソーパズルといった、さまざまなことを内にもつ《空中浮遊する》は、2018年3月にベルゲンで行われた「ボレアリス・フェスティヴァル」で初演された作品です。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『I Think It's Going to Rain(今日は雨になるだろう)』
Stunt Records STUCD 10102 jazz 

 
『I Think It's Going to Rain』
 I Think It's Going to Rain(Randy Newman)
 Mad World(Roland Orzabal)
 On Saturday Afternoons in 1963(Ricky Lee Jones)
 Blame It on My Youth(Oscar Levant/Edward Heyman)
 Moon on My Shoulder(Lyle Lovett) 
 Smile(Charlie Chaplin/John Turner/Geoffrey Parsons)
 Sometime I'm Happy(Vincent Youmans/Irving Caesar)
 Into My Arms(Nick Cave)
 I Fall in Love Too Easily(Jule Styne/Sammy Cahn)
 Showbiz People(Sgeely Dan)
 Last Goodbye(Hanne Boel)
  ハネ・ボール(ヴォーカル)
  カーステン・デール(ピアノ)
  弦楽三重奏
   トビアス・ドゥアホルム(ヴァイオリン)
   トゥーエ・ラウトロプ(ヴィオラ)
   ヨハン・クラロプ(チェロ)
 
編曲(弦楽) ブッチ・レイシー
録音 2010年1月 レインボースタジオ(オスロ、ノルウェー)、2010年2月 サン・スタジオ(コペンハーゲン)(弦楽)
制作 カーステン・デール、ハネ・ボール
録音、ミクシング、マスタリング ヤン・エーリク・コングスハウグ
録音(弦楽) アンドレーアス・ヴィーズ

 
デンマークのヴォーカリスト、ハネ・ボール Hanne Boel とピアニストのカーステン・デール Carsten Dahl のデュオ・アルバム。ハネ・ボールは、1957年、コペンハーゲン郊外のバウスヴェア Bagsværd に生まれ、王立音楽アカデミーとボストンのバークリー音楽院で学びました。スカンティナヴィアを中心に活躍、味わい深い歌を聴かせることで知られるシンガー・ソングライターです。カーステン・デール Carsten Dahl は、彼女がライヴや録音セッションを楽しんでいるデュオ仲間のひとりです。ボールとデールが共同で制作、ヤン・エーリク・コングスハウグ Jan Erik Kongshaug のレインボースタジオで録音したアルバム。ランディ・ニューマンの《I Think It's Going to Rain(今日は雨になるだろう)》に始まり、ローランド・オーザバルの《Mad World》、リッキー・リー・ジョーンズの《On Saturday Afternoons in 1963(1963年の土曜日の午後)》、チャップリンの《スマイル》、ジュール・スタインとサミー・カーンの《I Fall in Love Too Easily(僕はあっさりと惚れてしまいすぎ)》、スティーリー・ダンの《Showbiz People》、そして彼女が作詞作曲した《Last Goodbye》で閉じるプログラム。いくつかのナンバーでは、王立デンマーク管弦楽団コンサートマスターのトビアス・ドゥアホルム Tobias Durholm、デンマーク国立交響楽団のトゥーエ・ラウトロプ Tue Lautrup(1973–)、チェロのヨハン・クラロプ Johan Krarup がコペンハーゲンのスタジオで録音した「弦楽三重奏」が、心地よいバラードの雰囲気を付け加えています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Out of the Bell Jar(鐘形ガラスの外へ)- ボブ・ディランを讃えて』
Ladybird 79556846 jazz 

 
『Out of the Bell Jar(鐘形ガラスの外へ)- ボブ・ディランを讃えて』
 You're Gonna Make Me Lonesome When You Go
 (Bob Dylan/arr. Niklas Fernqvist)
 The Times Are a Changing(Bob Dylan/arr. Carl Bagge)
 It Ain't Me Babe(Bob Dylan)
 Lay Down Your Weary Tune(Bob Dylan/arr. Daniel Fredriksson)
 Trouble(Bob Dylan/arr. Daniel Fredriksson)
 Out of the Bell Jar(Brian Kramer/Isabella Lundgren)
 Forever Young(Bob Dylan/arr. Isabella Lundgren/Daniel Fredriksson)
  イサベラ・ルンドグレーン(ヴォーカル)
  カール・バッゲ(ピアノ)
  ニクラス・フェーンクヴィスト(ベース)
  ダニエル・フレードリクソン(ドラム)
  ダニエル・ミーグダール(ヴァイオリン)
  ユーナス・リンドストレム(ペダルスティール)
 
録音 キングサイドスタジオ Kingsidestudio(グネスタ、スウェーデン)
ミクシング オト・ヴェルトン

 
スウェーデンのシンガーソングライター、イサベラ・ルンドグレーン Isabella Lundgren(イザベラ・ラングレン)は、2016年10月にリリースしたアルバム第3作『家はどこにある(Where is home)』(79556842)を「権力や力の集中、愛ではなく憎しみ、そうしたこの世界の人間の様相を語る試み」のコンセプトで制作しました。『Out of the Bell Jar(鐘形ガラスの外へ)』と題した新作では「人間として音楽家として、伝統主義者と改革者をひとつにした刺激的な存在」ボブ・ディランの歌をとりあげ、彼の歌を彼女自身の歌として歌った「トリビュート・アルバム」に作りました。《You're Gonna Make Me Lonesome When You Go(おれはさびしくなるよ)》《The Times are a Changing(時代は変わる)》《It Ain't Me Babe(おれじゃない)》《Lay Down Your Weary Tune(くたびれた歌を捨て》《Trouble》《Forever Young(はじまりの日)》。「私にはわからない壮大な言葉、聞いたことのない名前、いともたやすく心に響く旋律に触れ、一瞬、体が地表から離れていくような感じを覚えました。超越と呼んでいい、物質世界の境の向こうへ行ってしまうような体験です」。アルバム・タイトル曲の《Out of the Bell Jar(鐘形ガラスの外へ》は、ストックホルムで活動するアメリカ生まれのブルース歌手、ブライアン・クレイマー Brian Kramer の歌詞に彼女が作曲した作品です。『家はどこにある』のカール・バッゲのピアノ、ニクラス・フェーンクヴィストのベース、ダニエル・フレードリクソンのドラム。ダニエル・ミーグダール Daniel Migdal のヴァイオリンとユーナス・リンドストレム Jonas Lindström のペダルスティールが加わります。アルバムのアートワークにはボブ・ディランの1965年のアルバム『Bringing It All Back Home』のジャケットをもじったデザインが使われました。「ボブ・ディラン……彼が私に与え、そして今、私が聞き手のあなたに与えたいのは、好奇心です。目を開け、耳を開き、星に本にレコードに他人の目の中に、そしてなによりも、発見しよう、探ろうという神聖な意志をあなた自身の償われない心の中にもち、人生を直視すること」。彼女のメッセージです。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Paradise Open』
Caprice CAP 21646 jazz 

 
『Paradise Open』
 Paradise Open(Magnus Lindgren) Desert Room(Magnus Lindgren)*
 Red House(Magnus Lindgren) Rocklunda(Magnus Lindgren)
 Mourning Dove(Karl-Martin Almqvist) Buho(Magnus Lindgren)
 Fågel Blå(Magnus Lindgren) The River(Magnus Lindgren)
 One for Bob(Magnus Lindgren)
  マグヌス・リンドグレーン(テナーサックス、フルート、クラリネット、
   指揮)
  スウェーデン放送ジャズ・グループ
   トランペット、フリューゲルホルン
    パトリック・スクーグ マグヌス・トレル
    マグヌス・ブルー ペーテル・アスプルンド
   トロンボーン
    マグヌス・スヴェードベリ カーリン・ハンマル
    ペーテル・ダールグレーン
   木管セクション
    ユーハン・ホルレーン(アルトサックス、ソプラノサックス、
     バスクラリネット、フルート)
    ペール・”ルスクトレスク”・ユーハンソン(アルトサックス、
     フルート、ピッコロ、アルトフルート)
    カール=マッティン・アルムクヴィスト(テナーサックス、
     クラリネット、アルトフルート)
    ユーナス・クルハンマル(テナーサックス、クラリネット、フルート)
    アルベルト・ピントン(バリトンサックス、バスクラリネット)
   リズム・セクション
    マティアス・アルゴットソン(ピアノ、フェンダーローズ *)
    ダニエル・カールソン(フェンダーローズ、ピアノ *)
    フレードリク・ヨンソン(ベース)
    ユーナス・ホルゲション(ドラム)
    アルフレード・チャコン(パーカッション)
 
録音 2001年8月23日、24日 Jazzclub Fasching(ストックホルム)(ライヴ録音)
制作(アルバム) マグヌス・リンドグレーン、ラーシュ・ヴェスティン
制作(放送) ラーシュ=ヨーラン・ユーランデル
録音 モーリス・モガール
マスタリング トミー・ダールマン

 
1999年の「Jazz in Sweden」のアーティストに選ばれ、受賞記念のアルバム『Way Out』(CAP 21609)をリリースしたマグヌス・リンドグレーン Magnus Lindgren の Caprice Records 第2作。ジャズを最初に経験した時からビッグバンドの音そのものの力と可能性に強く惹かれ、王立ストックホルム音楽大学の学生時代にビッグバンドも結成したというリンドグレーンが、初めてビッグバンドのリーダーとして録音したアルバムです。彼が「わたしのルーツに戻った」というスウェーデン放送ジャズ・グループ Radiojazzgruppen (The Swedish Jazz Group) は、トランペットのパトリック・スクーグ Patrik Skogh 以下、スウェーデンを代表する音楽家たちで構成され、リズム・セクションには彼のカルテットのマティアス・アルゴットソン Mathias Algotsson、フレードリク・ヨンソン Fredrik Jonsson、ユーナス・ホルゲション Jonas Holgersson も参加しています。タイトル曲の《Paradise Open》から《One for Bob》まで、カール=マッティン・アルムクヴィスト Karl-Martin Almqvist の《Mourning Dove》をのぞき、すべて、リンドグレーンが「とても名誉なこと」と思いながら作曲したというナンバーです。2001年8月23日と24日、ストックホルムの「Jazzclub Fasching」のライヴの録音。2001年「スウェーデン・グラミー賞」と「最優秀ジャズ・アルバム賞」を受賞したアルバムです。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

LinkIcon Previous      Next LinkIcon