October 2023

『Recharged by Nature』
Alba ABCD 473 contemporary/classical

 
アンドレーア・タローディ(1981–)
 Acanthes(アカンサス)(2017)
 (2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲)*
マッツ・ラーション・グーテ(1965–)
 Lied von der Erde(大地の歌)(2011)
ブリッタ・ビューストレム(1977–)
 Im Freien(戸外にて)(2020)
サウリ・ジノヴィエフ(1988–)
 Recharged(再充電され)(2015/18)(弦楽のための)
  オストロボスニア室内管弦楽団
  マーリン・ブルーマン(ヴァイオリン、アーティスティック・リーダー)
  ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)*
 
録音 2022年5月2日(タッロディ)、5月17日–20日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音エンジニア・編集 サイモン・フォックス=ガール

 
オストロボスニア室内管弦楽団は、2019年から芸術監督を務めるスウェーデンのヴァイオリニスト、マーリン・ブルーマン Malin Broman(1975–)と2022年に最初のアルバム『ストックホルム日記(Stockholm Diary)』(ABCD 467)をリリースしました。このアルバムではエサ=ペッカ・サロネン、サリー・ビーミッシュ、シェーンベルク、ストラヴィンスキーの作品をとりあげ、ユハ・カンガスやサカリ・オラモの時代とは異なる個性をアピールしました。アルバム第2作の『Recharged by Nature(自然によって再充電され)』では、ブルーマンの長年の友人、ビューストレムをはじめ、彼女が自然観や音楽観を共有する4人の作品によるプログラムを組んでいます。
 
アンドレーア・タローディ Andrea Tarrodi は、近年ヨーロッパ各地で作品が演奏され、スウェーデンでもっとも国際的に知られる作曲家のひとりとみなされています。《Acanthes(アカンサス)》は、アンリ・マティスの「Papiers découpés(ペーパー・カットアウト)」の「白を背景に定型化したアカンサス」を描いたシリーズからインスピレーションを得て作曲されました。「2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲」として作られ、フィンランドのペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto が参加して録音セッションが行われました。
 
マッツ・ラーション・グーテ Mats Larsson Gothe もスウェーデンの作曲家です。《Lied von der Erde(大地の歌)》は、オストロボスニア室内管弦楽団から委嘱を受けて作曲されました。曲名は、グスタフ・マーラーの作品とはまったく関係なく、「フォークミュージック的コンポストとでもいう、大地から出現する音楽」をイメージしてつけられました。アラブの音階「マカーム(maqams)」の5つが素材として使われています。
 
ブリッタ・ビューストレム Britta Byström の《Im Freien(戸外にて)》は、このマーリン・ブルーマンのための「協奏曲」をCOVID-19 のパンデミック初期に数ヶ月間で作曲したといいます。スウェーデン語の曲名《i det fria》には、「自由になって」と同時に「収監されて」ないし「ロックダウン下で」に対する「戸外で」という意味の作曲者の願いがこめられています。「この作品は、たとえて言うなら、音楽による長く苦しい旅、トレック」(ブリッタ・ビューストレム)。西アフリカの伝統音楽からインスピレーションを得て作曲され、その影響がドラムのビートに反映されています。
 
サウリ・ジノヴィエフ Sauli Zinovjev は、フィンランドのもっとも若い世代の作曲家のひとりです。ロックバンドでエレクトリック・ギターを弾き、作曲に興味をもつようになってからシベリウス・アカデミーでタピオ・ネヴァンリンナ、カールスルーエ音楽大学でヴォルフガング・リームに学びました。《Recharged(再充電され)》は、学生のころに書いた作品を改訂して作られました。「電撃的でリズミカルな」作品。2019年4月13日、オストロボスニア室内管弦楽団がクラウス・マケラの指揮で初演した後、フィンランドとスウェーデン、中央ヨーロッパのコンサートでも演奏され、聴衆にインパクトを与えつづけています。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『Exquisitely Absurd(見事にわけのわからない) - 3つのギター協奏曲』
Alba ABCD 475 contemporary/classical

 
アンッティ・アウヴィネン(1974–)
 Andalusian Panzerwagen Jazz(アンダルシア装甲車ジャズ)(2021)
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970–)
 Susurrus(ススルス)(2016)
リーカ・タルヴィティエ(1970–)
 Without Irony(皮肉でもなんでもなく)(2009/2022)
  ペトリ・クメラ(ギター)
  タピオラ・シンフォニエッタ
  ディーマ・スロボデニューク(指揮)
 
[楽器 Guitar: Gabriele Lodi/Steel String Guitar: Joha Lottonen]
 
録音 2022年11月1日–4日 エスポー・コミュニティセンター(エスポー、フィンランド)
制作 ペトリ・クメラ、マルック・ヴェイヨンスオ
録音エンジニア・編集 マルック・ヴェイヨンスオ

 
フィンランドのギタリスト、ペトリ・クメラ Petri Kumela の新作は『ネビュラ』(ABCD 345)以来の協奏曲録音です。ディーマ・スロボデニューク Dima Slobodeniouk(1975–)指揮タピオラ・シンフォニエッタの共演で現代フィンランドの3つの作品を演奏しています。
 
アンッティ・アウヴィネン Antti Auvinen(1974–)は、ユヴァスキュラ音楽院とプラハ芸術アカデミーでギター、アムステルダム音楽院で作曲を学び、2010年代に《Junker Twist》(2015)と《Himmel Punk》(2016)の2つの「パンチのきいた」管弦楽曲でフィンランド音楽シーンに登場しました。この2曲のタイトルにみられるように、辛辣な風刺をこめた独特のユーモアのセンスで知られ、クメラとのコラボレーションで作った「ギター協奏曲」にも《Andalusian Panzerwagen Jazz(アンダルシア装甲車ジャズ)》という「わけのわからない」曲名がつけられました。「アンダルシア」は、アウヴィネンがフラメンコのコースに参加したことのあるところ。ラインメタル社あたりが製造したドイツの「装甲車」。「ジャズ」。「リズムとカラー」に支えられる彼の音楽のスタイルを明確に示した「Part 1」から「Part 4」の4つの部分で構成された作品です。
 
ロッタ・ヴェンナコスキ Lotta Wennäkoski(1970–)もアウヴィネンと同じようにフィンランドと東欧とオランダで学びました。彼女の音楽は「音の色彩に対する研ぎ澄まされた感覚」が評価され、「スケルツォ」として書かれた《Flounce》が2017年「BBC プロムス」の最終夜に演奏され、国際的な知名度が高まりました。「ギター協奏曲」の《ススルス》は、クメラとのコラボレーションで作曲された作品です。「ギシギシ音を立てる、犬が鼻を鳴らす声、すすり泣きの声、空気がヒューという音、ガタガタなる音、こする音」というラテン語の擬音による曲名が、ギターとオーケストラの「音のパレット」も示しています。2017年10月にクメラとキュミ・シンフォニエッタの共演で初演されました。
 
リーカ・タルヴィティエ Riikka Talvitie(1970–)の作曲スタイルを音楽学者コルホネンは「リリカルなテクスチュアを支持して」と定義しました。シベリウス・アカデミーでオーボエを学び、パリ国立高等音楽舞踊学校でジェラール・グリゼー、フィンランドでタピオ・ネヴァンリンナとパーヴォ・ヘイニネンに作曲を学び、ふたたびパリに渡り IRCAM の作曲コースに参加しました。《Without Irony(皮肉でもなんでもなく)》は、2つの楽章の作品です。彼女は、ヴェンナコスキが《ススルス》でギタリストにヴァイオリンの弓も使わせたことをさらに推し進め、ロックとジャズのギタリストが開発した「イーボー(e-bow)」を使うよう指定。「魔法のような、歌うような」(タルヴィティエ)効果をもたらしました。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『Streams(流れ)』
Alba ABCD 521 contemporary/classical

 
ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944–2008)
 流れ(Streams) Op.80(1991)(室内管弦楽のための)
 チェロ協奏曲第5番 Op.135(2005)*
 室内交響曲 Op.97(1996)
 (木管五重奏、打楽器、ピアノ、チェレスタと弦楽五重奏のための)
  ユヴァスキュラ・シンフォニエッタ
  ヴィッレ・マトヴェイェフ(指揮)
  トゥオマス・ユリネン(チェロ)*
 
[楽器 Cello: Giovanni Grancino, 1704]
 
録音 2021年5月2日–5日 ミッケリホール(ミッケリ、フィンランド)
制作・録音エンジニア・編集・マスタリング サイモン・フォックス=ガール

 
フィンランドの作曲家ペール・ヘンリク・ノルドグレン Pehr Henrik Nordgren の音楽は「変わることのない生命の流れ」と言われてきました。生命に深く根差し、そのさまざまな姿や形を聴き手が、眺め、経験し、感じる。ユヴァスキュラ・シンフォニエッタとヴィッレ・マトヴェイェフのこのアルバムでは、ノルドグレンの作品のいくつかのスタイルを示す3つの作品が演奏されます。
 
《流れ(Stream)》は、ヴァンター音楽大学の委嘱を受けて作曲されました。「2つのフルート、2つのクラリネット、ピアノと弦楽」のための音楽。アルヴォ・ペルトの「ミニマリズム」と《ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス》を想起させる作品です。1991年11月2日に初演され、翌年にオランダで開催されたヨーロッパ音楽学校連合のフェスティヴァルでフィンランドの新しい音楽を代表して演奏されました。
 
《チェロ協奏曲第5番》は、ノルドグレンの最後のチェロ協奏曲です。穏やかな部分と力強くリズミカルな部分の2つのセクションに分かれる単一楽章で書かれています。終わり近く、ドミトリー・ショスタコーヴィチの「DSCH 音型(動機)」が、ノルドグレンが敬愛していたとされる作曲家へのオマージュのように現れます。第2番の協奏曲と同様、エルッキ・ラウティオに献呈されました。この「世界初録音」のソリストに起用されたトゥオマス・ユリネン Tuomas Ylinen(1982–)は、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーでマルコ・ユロネンに学び、ソリストと室内楽奏者として活動しています。
 
《室内交響曲》は、現代の音楽を支援する目的で1990年代に設立されたラハティ室内楽協会の委嘱による作品です。「木管五重奏、打楽器、ピアノ、チェレスタと弦楽五重奏」の編成により、3つの部分からなる単一楽章で書かれています。1996年11月21日、オスモ・ヴァンスカの指揮で初演されました。世界初録音の作品です。
 
指揮者のヴィッレ・マトヴェイェフ Ville Matvejeff(1986–)は、今日のフィンランドでもっとも多彩な活動をする音楽家のひとり。《アド・アストラ》やチェロ協奏曲《交差点》(ABCD 364)などの作曲家とピアニストとしても活動しています。サヴォンリンナ・オペラ・フェスティヴァルの芸術監督、スウェーデンのノルランドオペラの首席客演指揮者などのポストをもち、デンマーク、アイスランド、スロヴェニア、クロアチアと活動の幅を広げています。2014年から2022年までユヴァスキュラ・シンフォニエッタ Jyväskylä Sinfonietta の首席指揮者を務め、2022年秋に芸術顧問に就任しました。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『フンガリカ(Hungarica)』
Aparté AP 316 classical

 
ゾルターン・コダーイ(1882–1967)
 ロマがチーズを食べる(Túrót ëszik a cigány)(1925)
 マトラの風景(Mátrai képek)(1931)
 夕べの歌(Esti dal)(1938)
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 嘆き(悲しみ)(Bánat) Sz 103(1937)
 4つの古いハンガリー民謡(Négy régi magyar népdal) Sz 50(1910)
 さまよい歩く(Bolyongás) Sz 103 No.14(1935)
ジェルジュ・リゲティ(1923–2006)
 夜-朝(Éjszaka - Reggel)(1955)
 孤独(Magány)(1946)
 未亡人パーパイ(Pápainé)(1953)
 ルクス・エテルナ(永遠の光)(Lux Aeterna)(1966)
  アンサンブル・ゼネ
  ブリュノ・ケレ=ボジャール(指揮)
 
録音 2022年10月6日–8日 サル・コロンヌ(パリ)

 
20世紀ハンガリーのアカペラ混声合唱作品。
 
「アンサンブル・ゼネ Ensemble ZENE」は、ブリュッセル王立音楽院でマルセル・ヴァノーとステファン・ファン・ダイクに学んだハンガリー系フランスの指揮者ブリュノ・ケレ=ボジャール Bruno Kele-Baujard により2014年に結成されたアンサンブルです。”zene” はハンガリー語で「音楽」。グループにはヨーロッパの主要な音楽院の歌手と器楽奏者が集まり、取りあげる作品によってメンバー数が変わります。レパートリーは、ジェズアルドやモンテヴェルディといったイタリアのルネサンス期とバロック期の作品を中心に、ロマンティシズム時代の作品にまで広げられます。
 
『フンガリカ』は『Via Dolorosa(悲しみの道)』(Klarthe KLA 060)につづく彼らのアルバム第2作です。コダーイ、バルトーク、リゲティの主に民謡に基づいた作品によるプログラムが組まれ、リゲティの曲は、ハンガリー動乱後に亡命する以前の3曲とオーストリアの市民権を取得した後の1曲が歌われます。シャーンドル・ヴェレシュの詩による《未亡人パーパイ》は、リゲティがリスト音楽院の作曲クラスで学んでいた1953年の作品です。4部の混声合唱を基本にアルトとバスの声部をふたつに分ける部分のある作品は、「不協和すぎる」ことを理由に、ソ連の支配下にあったハンガリーでは演奏されず、1967年になってエーリク・エーリクソン指揮スウェーデン放送合唱団によりストックホルムで初演されました。16部の混声合唱のために作曲された《ルクス・エテルナ》は、スタンリー・キューブリック監督の1968年の映画『2001年宇宙の旅』に《レクイエム》の〈キリエ〉とともに使われ、リゲティのもっとも有名な合唱作品になりました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ナポリ!(Napoli!)』
Aparté AP 326 2CD’s early music

 
[Disc 1]
ディエゴ・オルティス(c.1510–c.1576)
 「ラ・フォリア」に関する第8のリチェルカータ
 (Recercada ottava sobre”La Folía”)
 「ラ・フォリア」に関する第4のリチェルカータ
 (Recercada quarta sobre “La Folía”)
ニコラ・マッテイス(fl. c.1650–after 1713)
 プレリュード(Preludio)
 (《ヴァイオリンのためのアリア集第2巻》から)
 スカラムッチャ(Scaramuccia)
 (《ヴァイオリンのためのアリア集第1巻》から)
アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86–1656)
 穏やかな旋律とクラント(La suave melodia y su corrente)
 (《カンツォーネ集第1巻》から)
アレッサンドロ・スカルラッティ(1650–1725)
 チェロソナタ第1番 へ長調
ドメニコ・ナターレ・サッロ(1679–1744)
 Saprò ben con tanto piangere(涙を流して私は知るだろう)
 (《San Ermenegildo》から)*
ニコラ・フィオレンツァ(c.1700/10–1764)
 チェロ協奏曲第1番 へ長調
ジュゼッペ・ボンノ(1711–1788)
 Non turbar aus L'Isola disabitata(悲しむ私を惑わせないでください)
 (《L'isola disabitata》から)**
エマヌエーレ・バルベッラ(1718–1777)
 アルレッキーノ、アルレッキネッサ、ロゼッタとプルチネッラ・ソナタ
 (Sonata intitolata Arlecchino, Arlecchinessa, Rosetta e Pulcinella)
作者不詳
 タランテラ「ラ・ヴァルブレッラ」(Tarantella "La vallubrella”)
[Disc 2]
アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86–1656)
 セニューラ・ドーニャのためのフォリア
 (Folias echa para mi Señora Doña Tarolilla de Carallenos)
ニコラ・マッテイス(fl. c.1650–after 1713)
 もうひとつのサラバンド(Altra sarabanda)
 (《ヴァイオリンのためのアリア集第1巻》から)
フランチェスコ・コルセッリ(1705–1778)
 聖木曜日の第2の哀歌(Lamentaciones segunda del Jueves Santo)***
フランチェスコ・ドゥランテ(1684–1755)
 チェロ協奏曲第2番 ト短調
フランチェスコ・アルボレア(フランチスケッロ)(1691–1739)
 チェロソナタ第1番 ニ長調
レオナルド・レーオ(1694–1744)
 チェロ協奏曲 ニ短調
ニコラ・ポルポラ(1686–1768)
 Tu spietato, non fara(冷酷なあなたはしないだろう)
 (《Ifigenia in Aulide》から)
サルヴァトーレ・ランゼッティ(c.1710–c.1780)
 チェロソナタ第7番 ト長調 Op.1
ニコラ・ポルポラ(1686–1768)
 Fiero il ciel balenta intorno(誇らしげに空が渦を巻く)
 (《Temistocle》から)sad
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710–1736)
 ラルゴ(Largo)(《チェロ協奏曲 変ロ長調》から)
ニコラ・ポルポラ(1686–1768)
 Se morrai per me(私のために死ぬなら)
 (《Deianira, Iole ed Ercole》から)
ニコラ・マッテイス(fl. c.1650–after 1713)
 アリア・マリンコニカ(Aria malinconica)
 (《ヴァイオリンのためのアリア集第1巻》から)
 ジグ(Giga)(《ヴァイオリンのためのアリア集第1巻》から)
  オフェリー・ガイヤール(チェロ、指揮)
  プルチネッラ・オーケストラ
  サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)*
  マリーナ・ヴィオッティ(メゾソプラノ)**
  ルアン・ゴエス(カウンタテナー)
 
[楽器 Cello: Francesco Goffriller 1737/Piccolo cello: Dutch unknown]
 
録音 2023年5月15日–17日

 
オフェリー・ガイヤール Ophélie Gaillard と彼女の創設した古楽ヴォルトゥオーゾ・アンサンブル「プルチネッラ Pulcinella」は、これまでに『ロンドンの一夜』(AP 274)をはじめとする、ひとつの町をテーマにしたアルバムを発表してきました。新作アルバムでは「チェロという楽器の隆盛を理解するうえで避けて通れない町」ナポリが取り上げられています。街角に地元の民謡が流れ、そのかたわらでマンドリンやヴァイオリンや打楽器が伴奏をつける。18世紀後期のナポリでは、そうした光景が見られたと伝えられています。その雰囲気を再現するためガイヤールは、音楽学者に協力を求め、このプログラムを組みました。タランテラ、ラ・フォリア、ヴィルトゥオーゾたちの作った超絶技巧の協奏曲とソナタ。『ロンドンの一夜』に参加したソプラノのサンドリーヌ・ピオー Sandrine Piau をはじめとする歌手がゲストとして参加。前のアルバムと同じような楽しい気分のひとときを約束してくれます。
 
価格 4,180円(税込価格)(本体価格 3,800円)
 

『ヴァンスカ+マーラー』
BIS SACD 2496 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)classical

 
グスタフ・マーラー(1860–1911)
 交響曲第8番 変ホ長調《千人の交響曲(Symphony of a Thousand)》(1906–07)
  キャロリン・サンプソン(ソプラノ I、いと罪深き女/
   ソプラノ III、栄光の聖母)
  ジャクリン・ワーグナー(ソプラノ II、贖罪の女)
  サーシャ・クック(アルト I、サマリアの女)
  ジェス・ダンディ(アルト II、エジプトのマリア)
  バリー・バンクス(テノール、マリア崇拝の博士)
  ユリアン・オルリスハウゼン(バリトン、法悦の教父)
  クリスティアン・イムラー(バス、瞑想の教父)
  ミネソタ合唱団 ナショナル・ルーテル合唱団
  ミネソタ少年合唱団 アンジェリカ・カンタンティ・ユース合唱団
  ミネソタ管弦楽団 オスモ・ヴァンスカ(指揮)
 
録音 2022年6月10日–12日(ライヴ)、6月14日–16日(セッション) オーケストラホール(ミネアポリス、ミネソタ州)
制作 ロバート・サフ

 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『レスピーギ』
BIS SACD 2520 7SACD’s hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
オットリーノ・レスピーギ(1879–1936) 管弦楽作品集
[Disc 1 BIS SA-1720]
 ローマの噴水(1916) ローマの松(1924) ローマの祭(1928)
  サンパウロ交響楽団 ジョン・ネシリング(指揮)
 [録音 2008年2月 サラ・サンパウロ(サンパウロ、ブラジル)]
[Disc 2 BIS SA-2050]
 ブラジルの印象(1927–28) 風変わりな店(1918)
  リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団
  ジョン・ネシリング(指揮)
 [録音 2013年4月 フィルハーモニーホール(リエージュ、ベルギー)]
[Disc 3 BIS SA-2130]
 第12旋法によるメタモルフォーゼ(1930) 地と精のバラード(1920)
 シバの女王ベルキス(1934)
  リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団
  ジョン・ネシリング(指揮)
 [録音 2014年6月 フィルハーモニーホール(リエージュ、ベルギー)]
[Disc 4 BIS SA-2210]
 劇的交響曲(1913–14) 歌劇《ベルファゴール》序曲(1924)
  リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団
  ジョン・ネシリング(指揮)
 [録音 2015年4月 フィルハーモニーホール(リエージュ、ベルギー)]
[Disc 5 BIS SA-2250]
 ボッティチェリの三連画(1927) 黄昏(1914)*
 交響的印象《教会のステンドグラス》(1926)
  アンナ・カテリーナ・アントナッチ(ソプラノ)*
  リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団
  ジョン・ネシリング(指揮)
 [録音 2016年3月、4月 フィルハーモニーホール(リエージュ、ベルギー)]
[Disc 6 BIS SA-2350]
「レスピーギ編曲のバッハとラフマニノフ作品集」
 J・S・バッハ(レスピーギ 編曲)
  前奏曲とフーガ ニ長調(BWV 532) P 158(1929)
 J・S・バッハ(レスピーギ 編曲)
  パッサカリア ハ短調(BWV 582) P 159(1930) 
 J・S・バッハ(レスピーギ 編曲)
  3つのコラール P 167(1930)
   レント・アッサイ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(BWV 659)
   アンダンテ・コン・モート・エ・スケルツァンド
   「わが魂は主をあがめ」(BWV 645)
   アンダンテ「目覚めよと呼ぶ声あり」(BWV 645)
 ラフマニノフ(レスピーギ 編曲)
  3つの絵画的練習曲《音の絵》 P 160(1930)
  リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団
  ジョン・ネシリング(指揮)
 [録音 2017年9月 フィルハーモニーホール(リエージュ、ベルギー)]
[Disc 7 BIS SA-2540
 組曲《鳥》 P 154(1928)
 リュートのための古い舞曲とアリア 第1番 P 109
 リュートのための古い舞曲とアリア 第2番 P 138
 リュートのための古い舞曲とアリア 第3番 P 172
  リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団
  ジョン・ネシリング(指揮)
 [録音 2021年7月 フィルハーモニーホール(リエージュ、ベルギー)]

 
ジョン・ネシリング John Neschling がサンパウロ交響楽団(『ローマ三部作』)とリエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団を指揮したレスピーギのシリーズは、「BBC Music Magazine」が「レスピーギの管弦楽作品をひとりの指揮者が、これまでで最良の形で見渡してみせた」と評するなど、各国の雑誌や新聞から演奏と録音のクオリティの高さが評価されてきました。2008年録音の『ローマ三部作』から2021年録音の『リュートのための古い舞曲とアリア』まで、7枚のディスクのセット化によるリリースです。 
 
価格 8,250円(税込価格)(本体価格 7,500円)

『ウィグモア・ソロイスツ』
BIS SACD 2547 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ハワード・ファーガソン(1908–1999)
 八重奏曲 Op.4(1933)
  ウィグモア・ソロイスツ
   イザベル・ファン・クーレン(第1ヴァイオリン)
   シニ・シモネン(第2ヴァイオリン)
   スコット・ディキンソン(ヴィオラ)
   クリスティーナ・ブラウマネ(チェロ)
   ティム・ギブズ(コントラバス)
   マイケル・コリンズ(クラリネット)
   ロビン・オニール(ファゴット)
   アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(ホルン)
アーサー・ブリス(1891–1975)
 クラリネット五重奏曲 F.20(1931ß)
  ウィグモア・ソロイスツ
   マイケル・コリンズ(クラリネット)
   イザベル・ファン・クーレン(第1ヴァイオリン)
   シニ・シモネン(第2ヴァイオリン)
   スコット・ディキンソン(ヴィオラ)
   クリスティーナ・ブラウマネ(チェロ)
ロビン・ホロウェイ(1943–)
 セレナード ハ調 (Serenade in C) Op.41(1979)(八重奏のための)
  ウィグモア・ソロイスツ
   イザベル・ファン・クーレン(第1ヴァイオリン)
   シニ・シモネン(第2ヴァイオリン)
   レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)
   ティム・ギル(チェロ)
   ティム・ギブズ(コントラバス)
   マイケル・コリンズ(クラリネット)
   ロビン・オニール(ファゴット)
   ディエゴ・インセルティス・サンチェス(ホルン)
 
録音 2021年12月17日–19日、2023年4月13日–14日(ホロウェイ) ユーディ・メニューイン音楽学校 メニューイン・ホール(サリー、イングランド)

 
イザベル・ファン・クーレン Isabelle van Keulen とマイケル・コリンズ Michael Collings が中心となり、ウィグモア・ホールのディレクター、ジョン・ギルフリー John Gilhooly(1973–)とのコラボレーションにより「ウィグモア・ソロイスツ Wigmore Soloists」を創設したのは2020年でした。次世代を担う音楽家たちを起用して BIS Records に録音したアルバムは、話題を呼び、高い評価を獲得してきました。『モーツァルトのクラリネット五重奏曲』(BIS SA 2647)につづく新作では、20世紀イギリスの作品が3曲演奏されています。
 
ハワード・ファーガソン Howard Ferguson(1908–1999)は、アイルランドのベルファスト生まれ。ベルファストの音楽学校とロンドンのウェストミンスター・スクールを経て王立音楽大学に入学、R・O・モリスとヴォーン・ウィリアムズの作曲クラスで学びました。「クラリネット、ファゴット、ホルン、弦楽四重奏とコントラバス」というシューベルトの曲と同じ編成による《八重奏曲》は、ファーガソンの初期作品のひとつです。第1楽章「モデラート」第2楽章「アレグロ・スケルツォーゾ」のスケルツォ、第3楽章「アンダンティーノ」第4楽章「アレグロ・フェローチェ」。この作品の成功により彼の名が注目されたといわれています。
 
イングランドの作曲家サー・アーサー・ブリス Sir Arthur Bliss(1891–1975)は、指揮者としての活動も知られています。《クラリネット五重奏曲》は作曲者によると1931年に作曲され、ハムステッドの家で行われた音楽の夕べでフレデリック・サーストンとクッチャー弦楽四重奏団によって初めて通し演奏されました。5つの楽器が「会話」する第1楽章「モデラート」、第2楽章「アレグロ・モルト」のスケルツォ、第3楽章「アダージェット・エスプレッシーヴォ」のラプソディックなロマンス、第4楽章「アレグロ・エネルジーコ」のフィナーレ。
 
ロビン・ホロウェイ Robin Holloway は、1943年、イングランド、ウォリックシャーのレミントン・スパ生まれ。セントポール大聖堂の聖歌隊で歌い、ケンブリッジ大学キングズ・カレッジのバヤン・ノースコットに作曲を学びました。《セレナード ハ調》は、ナッシュ・アンサンブルの委嘱による作品です。ファーガソンの曲と同様、シューベルトの《八重奏曲》と同じ編成で書かれています。〈行進曲(Marcia)〉〈タランテラのメヌエット(Menuetto alla tarantella)〉〈アンダンテ(Andante)〉〈メヌエット(Menuetto)〉〈終曲(Finalte)〉の5楽章。ホロウェイはこの作品を、第4楽章を「メヌエット」と「トリオ」に分け、ケンブリッジ大学キーズ・カレッジの6人の同僚に献呈しています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ソプラノ・サクソフォーンのための孤独の詩(Solitary Poems for Soprano Saxphone)』
BIS SACD 2644 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical

 
フレードリク・ホーグベリ(1971–)
 Orphan Elephant(親のない子象)(2021)
スティーヴ・ドブロゴス(1956–)
 The Gracenotes(装飾音符)(2021)
ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969–)
 Daybreak on Skeppsholmen(シェップスホルメン島の夜明け)(2022)
アンドレーア・タローディ(1981–)
 …of days gone by…(…過ぎた日々の…)(2021)
ユーハン・ハンメルト(1953–)
 Lontano(ロンターノ)(2021)
アンデシュ・ヒルボリ(1954–)
 Shared Solitude 1(分かちあう孤独 1)(2021)
 (2つのサクソフォーンのための)*
トマス・シマク(1958–)
 Soliloquy VI(独り言 VI)(2021)
アンデシュ・ヒルボリ(1954–)
 Shared Solitude 2(分かちあう孤独 2)(2021)
 (2つのサクソフォーンのための)*
アンナ=レーナ・ラウリン(1962–)
 Dawn(夜明け)(2022)
パウラ・アーヴ・マルムボリ・ウォード(1962–)
 Growing, coming, filling up(成長し、やってきて、いっぱいに満たす)(2022)
ブー・ハンソン(1950–)
 Memories(記憶)(2022)
ジョン・コリリアーノ(1938–)
 And the People Stayed Home(そして人々は家にいた)(2021)
ステラ・スン(1959–)
 Soliloquy(独り言)(2021)
アド・ヴァメス(1953–)
 Inspired by Nile Rodgers(ナイル・ロジャーズにインスパイアされて)(2022)
アン=ソフィ・セーデルクヴィスト(1956–)
 Solitude(孤独)(2021)
ビョルン・クルーセ(1946–)
 amber soliloquy(琥珀の独り言)(2022)
スヴァンテ・ヘンリソン(1963–)
 Crux(核心)(2021)
アンデシュ・ニルソン(1954–)
 Splendid Isolation(すばらしい孤独)(2022)
トマス・リンダール(1953–)
 Nattuggla(宵っぱり)(2022)
マリー・サミュエルソン(1956–)
 Piece to Anders from Marie(マリーからアンデシュへの小品)(2021)
ヨリエン・ダーフゴード(1964–)
 Iridescence(彩雲現象)(2022)
シェル・ペーデル(1954–)
 How Dare You?(よくもそんなことを)(2021)
 (サクソフォーンとディジュリドゥのための)**
ブリッタ・ビューストレム(1977–)
 Later the Same Day(その日の後で)(2021)
 (2つのサクソフォーンのための)
  アンデシュ・パウルソン(ソプラノ・サクソフォーン)
  テオ・ヒルボリ(ソプラノ・サクソフォーン)*
  ブルース・コプリー(ディジュリドゥ)**
 
[楽器 Soprano saxophone: Gold-plated Selmer Mark VI(Paulsson)/Selmer Mark VI(Hillborg)]
 
録音 2023年1月2日、4日、6日 王立ストックホルム音楽大学(KMH)(ストックホルム、スウェーデン)
制作 アンデシュ・パウルソン、ハンス・キプファー
録音エンジニア ハンス・キプファー

 
2019年に確認された新型コロナウィルスは、瞬く間にひろがり、世界中に人的、社会的、経済的な打撃を与えました。音楽界も例外ではなく、コンサートやツアーといった活動は停止され、音楽家とりわけフリーランスの人たちは生計の手段を奪われてしまいました。一方、COVID-19 のパンデミックによるロックダウンの間に音楽家たちの芸術面の意欲は一層高まり、家にとどまっていた作曲家たちは、インスピレーション豊かなな作品を次々と作っていきました。「ソプラノ・サクソフォーンのための孤独の詩」は、戸川ひよりの『孤独の歌』(BIS SA-2533)と同様、「COVID-19 パンデミックに対するポジティヴな反応」として、スウェーデンのサクソフォーン奏者のアンデシュ・パウルソンがスタートさせたプロジェクトです。
 
パウルソン Anders Paulsson(1961–)は、コントロールのむずかしいとされるこの楽器を自在に操る技術とセンスを備え、世界でもっとも優れたソプラノ・サクソフォーン奏者のひとりと認められています。1993年にネルソン・マンデラがノーベル平和賞を受賞した際には祝いの祝典で演奏しました。パウルソンは作曲家としても活動し、フィリピンのダンジューガン島のサンゴ礁を保全する運動に捧げる混声合唱曲《Danjuran Sanctuary(ダンジューガン・サンクチュアリ)》をはじめとする作品を発表してきました。
 
「孤独の詩」のプロジェクトで彼は、スウェーデンと国外の親作曲家たちに作品を委嘱しました。トマス・シマク Thomas Simaku(1958–)はアルバニア出身でイギリス在住、ジョン・コリリアーノ John Corigliano(1938–)とステラ・スン Stella Sung(1959–)はアメリカ、アド・ヴァメス Ad Wammes(1953–)はオランダの作曲家です。
 
ブリッタ・ビューストレム Britta Byström の《Later the Same Day(その日の後で)》など14曲が2021年に、ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス Victoria Borisova-Ollas(1969–)の《Daybreak on Skeppsholmen(シェップスホルメン島の夜明け)》など16曲が2022年に初演されました。このアルバムには、その初演曲から選んだ作品が、王立ストックホルム音楽大学で行ったセッションの録音で収録されています。
 
パウルソンの友人アンデシュ・ヒルボリ Anders Hillborg が2つのソプラノ・サクソフォーンのために書いた《Shared Solitude(分かちあう孤独)》の2曲は、ヒルボリの子、テオ・ヒルボリ Theo Hillborg との共演で演奏されます。ビューストレムの《Later the Same Day(その日の後で)》の方は、両パートともパウルソンが演奏しました。ノルウェーの作曲家シェル・ペーデル Kjell Peder が、グレタ・トゥンベリの国連でのスピーチからインスピレーションを得たという《How Dare You?(よくもそんなことを)》は、アボリジニの楽器ディジュリドゥとのデュエットのために書かれ、パウルソンの南アフリカの友人、ブルース・コプリー Bruce Copley がセッションに参加しました。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『でも歌うのは好き…(but I like to sing…)』
BIS SACD 2673 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
フーゴ・ヴォルフ(1860–1903)
 エオリアン・ハープに寄す(An eine Äolsharfe)
 (《メーリケ歌曲集》から)
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 スミレに寄せて(An ein Veilchen) Op.49 no.2
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 音楽に寄せて(An die Musik) D.547
ヒューバート・パリー(1848–1918)
 私の心は歌う小鳥のように(My Heart Is Like a Singing Bird)
 (《イギリス抒情詩 第10巻》から)
レナード・バーンスタイン(1918–1990)
 あたし嫌いよ音楽なんて(I Hate Music)
 (《あたし嫌いよ音楽なんて:5つの子供の歌》第3曲)
シェリル・フランシス=ホード(1980–)
 死すべき以上のなにか(Something More Than Mortal)
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
 歌の翼に(Auf Flügeln des Gesanges) Op.34 no.2
ヨーゼフ・マルクス(1882–1964)
 夜想曲(Nocturne)(《歌曲と歌(Lieder und Gesänge) 第3集》第1曲)
セザール・フランク(1822–1890)
 夜想曲(Nocturne) FWV 85
リタ・ストロール(1865–1941)
 ビリティスの12の歌(Bilitis, poème en 12 chants)
  ビリティス(Bilitis) 夜(La nuit) 子守歌(Berceuse)
エミール・パラディール(1844–1926)
 プシュケ(Psyché)
シャルル・グノー(1818–1893)/J・S・バッハ(1685–1750)
 アヴェ・マリア(Ave Maris)
フランシス・プーランク(1899–1963)
 ルイ・アラゴンの2つの詩(Deux poèmes de Louis Aragon) FP 122 
  C 華やかな宴(Fêtes galantes)
カイヤ・サーリアホ(1952–2023)
 瞬間の香水(Parfum de l’instant)(《4つの瞬間(Quatre instants)》から)
デボラ・プリチャード(1977–)
 みんなが歌った(Everyone Sang)
サミュエル・バーバー(1910–1981)
 聖母の子守歌(A Slumber Song of the Madonna)
アイヴァー・ガーニー(1890–1937)
 眠り(Sleep)(《5つのエリザベス朝の歌(Five Elizabethan Songs)》
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 明日!(Morgen!) Op.27 no.4 *
エロリン・ウォレン(1958–)
 地に平和を(Peace on Earth)
  キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
  ジョーセフ・ミドルトン(ピアノ)
  ジャック・リーベック(ヴァイオリン)*
 
[楽器 Piano: Steinway D]
 
録音 2022年6月27日–28日 ワイヤストーン・コンサートホール(モンマス、ウェールズ)、2020年9月21日 ポットンホール(サクスマンダム、サフォーク、イングランド)(シューベルト)
制作・録音エンジニア イェンス・ブラウン

 
イギリスのソプラ歌手キャロリン・サンプソン Carolyn Sampson は、ピアニストのジョーセフ・ミドルトン Joseph MIddleton と共演して多くのリサイタル・アルバムを作ってきました。『ヴェルレーヌの詩による歌曲集』(BIS SA-2233)から、「シューマン夫妻の歌曲による情景」の『女性のためのアルバム(Album für die Frau)』(BIS SA-2473)、「イギリスの詩」による歌曲を集めた『コントラスト(The Contrast)』(BIS SA-2413)、バリトンのロデリック・ウィリアムズが参加した『いい音色や歌でいっぱい(Sounds and Sweet Airs)』(BIS SA-2653)など、すべて、魅力あふれるアルバムとして高い人気と評価を得てきました。
 
新作の『でも歌うのは好き…』は、彼女が、この瞬間にも多くの暗い出来事が世界中で起きている「今」を思い、作ったというアルバムです。「私たちの感情を高め、痛みを和らげ、私たちの愛を深める道を示す歌」(サンプソン)。ドイツとフランスの歌曲、リタ・ストロール Rita Strohl、シェリル・フランシス=ホード Cheryl Frances-Hoad、カイヤ・サーリアホ Kaija Saariaho たち女性作曲家の歌。イギリスの詩人シーグフリード・サスーン Siegfried Sassoon(1886–1967)の詩によるデボラ・プリチャード Deborah Pritchard の《みんなが歌った(Everyone Sang)》は、サンプソンの委嘱で作曲された作品です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『レイヴィスカ 管弦楽作品集 第1集』
BIS SACD 2701 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical 

 
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902–1982)
 シンフォニア・ブレヴィス(短い交響曲)(Sinfonia brevis) Op.30
 (1962 rev.1972)
 管弦楽組曲第2番 Op.11(1937–38)
 (ニュルキ・タピオヴァアラの映画『ユハ(Juha)』の音楽から)
  春の到来(Kevään tulo) ユモレスク(Humoreski)
  子守歌(Kehtolaulu) エピローグ(Epilogi)
 交響曲第2番 Op.27(1954)
  ラハティ交響楽団
  ダリア・スタセフスカ(指揮)
 
録音 2023年1月2日–5日、7日(シンフォニア、交響曲)、2023年5月12日–13日(組曲) シベリウスホール(ラハティ、フィンランド)
制作 インゴ・ペトリ
録音エンジニア シュテファン・レー

 
ウクライナ出身のダリア・スタセフスカ Dalia Stasevska(1984–)は、タンペレ音楽院でヴァイオリンと作曲、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでヴァイオリンとヴィオラ、ヨルマ・パヌラとレイフ・セーゲルスタムの下で指揮を学びました。2021/2022年のシーズンからラハティ交響楽団の首席指揮者を務め、ラハティ国際シベリウス・フェスティヴァルの音楽監督とBBC交響楽団の首席客演指揮者のポストにも就ています、2023年、「BBC Music Magazine」の「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞しました。
 
新しいアルバムは、オッリ・ムストネンと共演したラウタヴァーラとマルティヌーのピアノ協奏曲(BIS SA-2532)に次ぐ、ラハティ交響楽団首席指揮者としての録音の第2作。フィンランドで最初の重要な女性作曲家ヘルヴィ・レイヴィスカの管弦楽作品を録音するシリーズの最初のアルバムです。
 
レイヴィスカ Helvi Leiviskä は、1902年にヘルシンキで生まれ、エルッキ・メラルティンとアルトゥール・ヴィルナーにピアノと作曲を学びました。一般の聴衆がまだ「女性作曲家」に偏見を抱いていたとされる時代、シベリウス・アカデミーでライブラリアンとして働きながら管弦楽曲、室内楽曲、器楽曲、歌曲、映画のための音楽などを作曲しました。近年、注目される機会が多くなり、《ピアノ協奏曲 ニ短調》と《交響曲第1番 変ロ長調 》のセッション録音(Hänssler Classic HC 23050)が最近リリースされました。
 
《管弦楽組曲第2番》は、フィンランドの前衛的、実験的作風の映画監督ニュルキ・タピオヴァアラ Nyrki Tapiovaara(1911–1940)が1937年に作った『ユハ(Juha)』のために彼女が書いたスコアの4曲を組曲にした作品です。《春の到来》《ユモレスク》《子守歌》《エピローグ》。映画の基になったユハニ・アホ Juhani Aho(1861–1921)の同名小説は、アーレ・メリカントとレーヴィ・マデトヤのオペラの原作にも使われています。
 
《交響曲第2番》は、レイヴィスカが、後期ロマンティシズムのスタイルから対位法によるポリフォニーと線的なアプローチに移ろうとしていた時期、1954年に作曲されました。第1楽章「アンダンティーノ・クワジ・アレグレット-ピウ・アニマート・エ・リトミコ」第2楽章「アレグロ・モルト」第3楽章「アンダンテ・カンタービレ」の3楽章の作品です。1955年4月5日、ニルス=エーリク・フォウグステットがフィンランド放送交響楽団を指揮、ヘルシンキで初演しました。
 
《シンフォニア・ブレヴィス(短い交響曲)》は、1962年に作曲され、1972年に改訂された作品です。単一楽章で書かれ、ポリフォニーと線的スタイルが印象を残す作品です。エーリク・クロンヴァル指揮ヘルシンキ・フィルハーモニックによる録音で初めて演奏され、その後、ラジオ放送でしばしば演奏されています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ヤーコ・クーシスト+Pictured Within
BIS CD 2747 contemporary/classical

 
さまざまな作曲家
 Pictured Within: Birthday Variations for M.C.B.
 (中に描かれた:M.C.B.のための誕生日変奏曲)(2019)
  主題 作者不詳
  第1変奏:tact 60 - 藤倉大 Dai Fujikura(1977–)
  第2変奏 - デイヴィッド・ソアー David Sawer(1961–)
  第3変奏 - サリー・ビーミッシュ Sally Beamish(1956-)
  第4変奏 - コリン・マシューズ Colin Matthews(1946–)
  第5変奏 - イリス・テル・シフォルスト Iris ter Schiphorst(1956–)
  第6変奏 - ブレット・ディーン Brett Dean(1961–)
  第7変奏 - ヴィム・ヘンデリクス Wim Henderickx(1962–2022)
  第8変奏 - リチャード・ブラックフォード Richard Blackford(1954–)
  第9変奏 - ハリソン・バートウィッスル Harrison Birtwistle(1934–2022)
  第10変奏:Sixty Salutations(60の挨拶)
  - ジュディス・ウィアー Judith Weir(1954–)
  第11変奏 - ギャヴィン・ブライアーズ Gavin Bryars(1943–)
  第12変奏 - カレヴィ・アホ Kalevi Aho(1949–)
  第13変奏 - アンソニー・ペイン Anthony Payne(1936–2021)
  第14変奏:The Art of Beginning(始まりの芸術)
  - ジョン・ピカード John Pickard(1963–)
  BBC スコットランド交響楽団
  マーティン・ブラビンズ(指揮)
ヤーコ・クーシスト(1974–2022)
(ペッカ・クーシスト、ヤリ・エスコラにより完成)
 交響曲 Op.39(2020–21)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  ペッカ・クーシスト(指揮)
 
Pictured Within」
録音 2019年8月13日 ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン)(ライヴ録音)
制作 アンドルー・トリニック
録音エンジニア グレーム・テイラー
「クーシスト
録音 2022年12月8日 ヘルシンキ・ミュージックセンター(フィンランド)(ライヴ録音)
制作 ロバート・サフ
録音エンジニア エンノ・マエメツ

 
このアルバムは、マーティン・ブラビンズとヤーコ・クーシストに捧げる「ダブル・トリビュート」として制作されました。
 
最初の《中に描かれた:M.C.B.のための誕生日変奏曲》は、イギリスの指揮者マーティン・ブラビンズ Maryn Charles Brabbins(1959–)の60歳の誕生日を記念するために企画された「共同作品」プロジェクトの作品です。エドワード・エルガーの《エニグマ変奏曲》をモデルに「ひとつの主題による主題と14の変奏」のスタイルに倣い、藤倉大からジョン・ピカードまで、14人の作曲家による14の変奏曲で構成。エルガーの「to my friends pictured within(中に描かれた友人たちへ)」の献辞からとった「Pictured Within(中に描かれた)」がタイトルにつけられました。BBC の委嘱で作られ、ブラビンズの誕生日にあたる2019年8月13日の「BBC Proms」で、作品を献呈された彼の指揮で初演されました。このディスクの演奏は、この初演のライヴ録音です。
 
作曲家、指揮者、ヴァイオリニストとして活躍したヤーコ・クーシスト Jaakko Kuusisto は、2022年2月23日、48歳で亡くなりました。1998年から2012年にかけてラハティ交響楽団のコンサートマスターを務めた彼は、本格的に作曲を手がけるようになってから、室内楽曲、声楽曲、管弦楽曲、オペラ、映画の音楽と、約40の曲を作りました。《交響曲》は、ヤーコの遺作というべき作品です。彼が病床にあったため完成させることができず、死後、未亡人のマイヤの求めに応じ、弟ペッカ Pekka Kuusisto(1976–)とクオピオの音楽センターと交響楽団の監督ヤリ・エスコラ Jari Eskola が作品に仕上げました、
 
曲は2つの部分に分かれ、「どこかで耳にした」主題やヤーコの過去の作品から採った旋律による、力強い作品に作られています。音楽外の要素によるヤーコの自伝的色彩も加えられ、灯台や船舶から聞こえる信号からインスパイアーされたフレーズの断片をコラージュした終幕は、ヤーコの魂が海に送り出されていった、という余韻を残します。2022年6月2日、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団がミネアポリスで初演。2022年12月8日にペッカ・クーシストがヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮してヘルシンキ・ミュージックセンターで演奏されました。このコンサートのライヴ録音が収録されています。
 
価格 2,805円(税込価格)(本体価格 2,550円)

『Scandinavian Wood(スカンディナヴィアの木)』
Da Vinci Classics C 00797 classical

 
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
 4つの幻想的小品(4 Fantasiestücke/Fantasistykker)Op.43(1864)
ヴィリアム・セイメル(1890–1964)
 組曲(Svit) Op.8
ヨハン・クヴァンダール(1919–1999)
 幻想曲《Da Lontano(遠くから)》 Op,.32
 (クラリネットとピアノのための版)
エルランド・フォン・コック(1910-2009)
 モノローグ第3番(Monolog 3)(クラリネット・ソロのための)
アルフレード・アンデシェン=ヴィンガル(1869–1952)
 演奏会の小品(Concertstück) Op.23(クラリネットとピアノのための)
アウゴスト・ヴィンディング(1835–1899)
 3つの幻想的小品(Tre Fantasistykker)Op.19
  チェン・フウ・ジエ(クラリネット)
  アルビン・アクセルソン(ピアノ)
 
録音 2023年4月10日、20日

 
チェン・フウ・ジエ Chen Fu Jie は、中国の湖北省、宜昌市の出身。オーフス王立音楽アカデミー(ユラン音楽院)の修士課程で学び、「Soundshadow Ensemble(声影重奏団)」のクラリネット奏者と芸術監督を務めています。
 
《ノルウェーの森》の邦題で呼ばれるレノン/マッカートニーの《Norwegian Wood》に倣い『Scandinavian Wood(スカンディナヴィアの木)』と題したアルバムでは、デンマークのロマンティシズム期を代表する作曲家のひとり、ニルス・W・ゲーゼ Niels W. Gade の《4つの幻想的小品》をはじめとする、北欧のクラリネットのための作品--クヴァンダール Johan Kvandal の「幻想曲」は、アルトフルートとクラリネットの2つの版のある作品です--によるプログラムを演奏しています。
 
ノルウェーの作曲家アンデシェン=ヴィンガル Alfred Andersen-Wingar は、ヴァイオリンとヴィオラのプレーヤー、指揮者でもありました。クリスチャニア(現オスロ)でヨハンネス・ホールクロウ、パリでジュール・マスネに学びました。4曲の交響曲をはじめとするロマンティックなスタイルの作品を書いています。《演奏会の小品》は、世界初録音の作品です。
 
共演は、スウェーデンのピアニスト、アルビン・アクセルソン Albin Axelsson。ジエと同じアカデミーの修士課程で学んでいます。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Dark Radiance』
Dacapo 8.224749 contemporary

 
チェン・インシュエ(1983–) パーカッションのための8つのソロ作品
 Machinery(2022) Meditation on One Buddhist Woodblock(2021)
 Flames(2021) Tunnel(2021) Fireworks(2022)
 Nocturne(2022) Dawn(2022) Dark Radiance(2022)
  チェン・インシュエ(パーカッション)
  
録音 2022年1月20日–21日 聖アンスガー教会(コペンハーゲン、デンマーク)
制作・録音エンジニア・編集・ミクシング ・マスタリング メテ・ドゥーウ

 
チェン・インシュエ Ying-Hsueh Chen は、台湾生まれ。ニューヨークのジュリアード音楽院を卒業後、王立デンマーク音楽アカデミーでゲアト・モーテンセンに学びました。バッハ、クセナキス、ヌアゴー、リゲディ、現代作曲家の作品と自作を主なレパートリーに打楽器奏者、パフォーマンス・アーティスト、作曲家として2006年からデンマークを拠点に活動しています。2018年のデンマーク作曲家協会音楽賞、2023年のデンマーク音楽批評家アーティスト賞を受賞しました。『Dark Radiance』は、彼女の2作目のソロ・アルバムです。ほとんどの曲が単一の楽器で演奏され、とどろき渡る音から繊細な音まで、「過去と現在を見事なやり方で織り合わせる音世界」に聴き手を導きます。すべて世界初録音です。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ランゴー 歌曲集』
Dacapo 8.224754 classical

 
ルーズ・ランゴー(1893–1952)
 ひばりが歌ったこと!(Hvad lærken sang!)BVN 35(1908)
 4つの歌(Fire sange) BVN 67(1914)
  露にぬれた花よ(Du blomst i dug)
  深まる影がみな(Alle de voksende skygger)
  古いメロディ(Gammel melodi)
  夏の響き(En sommerklang)
 ロシアの歌(Russiske sange) BVN 126(1916)(トーア・ランゲの詩)
  避難場所がなく(Intet ly)
  ジプシーの歌(Sigøjnervise)
  できるうちにくちづけしてくれ(Mens du kan, kys mildt på mund)
  カサカサ音をたてないでくれ(Sus ikke for mig)
  踊りのメロディ(Dansemelodi)
  とてもかわいそうな娘さん(Stakkels, stakkels lille pige)
  ああ時よ(Ak, du tid)
 4つの歌(Fire sange) BVN 100(1915)から
  わたしたちはただ何も考えていなかった
  (Vi tænkte slet ikke på nogenting)
 わたしの母さん(Min moder) BVN 5(1906)
 私は金の輝きを求めてはいない(Jeg beder ej om guldets glød) BVN 31(1908)
 4つの歌による音画(Fire sangtonebilleder)《夏(Sommer)》 BVN 139(1917)
  にわか雨がさっとぬらして通り過ぎてゆく(Byger drager med regn og plask)
  宵がたそがれの外套でつつみ(Aftnen svøber sin skumringskåbe)
  空気が雷と雨で冷やされ(Luften er svalet af torden og regn)
  輝く太陽、はためく旗(Solblink, vajende flag)
 イェニ・ブリガー=クラウセンの歌(Sange af Jenny Blicher-Clausen) BVN 66(1914)
  露が流れていく(Det rinder med dug)
    朝「すべての小さな鐘が谷間に鳴っている」
  (Morgen “Alle de små klokker de ringe i dale”)
  きれいな蛾の女王よ(Du natsværmerdronning fine)
  夕べ「すべての小さな鐘が谷間に鳴っている」
  (Aften “Alle de små klokker de ringe i dale”)
  暗い藤の枝が伸びていた(Og det var den mørke blåregn)
  ルイーセ・マクレランド・ヤコブセン(ソプラノ)
  クリスチャン・リスエーヤ(ピアノ)
 
録音 2023年1月14日–16日、22日 王立デンマーク音楽アカデミー コンサートホール(コペンハーゲン)
制作・録音エンジニア・編集・ミクシング・マスタリング ラングヘイズル・ヨウンスドウッティル

 
ルーズ・ランゴー Rued Langgaard は、交響曲をはじめとする壮大で一風変わった管弦楽作品で知られる一方、ピアノやヴァイオリンのための室内楽や歌曲のジャンルでも多くの優れた作品を残しました。ルイーセ・マクレランド・ヤコブセン Louise McClelland Jacobsenj(1997–)とクリスチャン・リスエーヤ Kristian Riisager(1996–)の共演によるこのアルバムでは、10代から20代前半に作曲された作品を中心とする「ロマンティクなランゴー」の歌曲が歌われます。彼が1913年の夏に出会ったドーラ・フロムへの「十代の恋」に刺激され、J・P・ヤコブセンとトーア・ランゲの詩と自作詩に作曲した《4つの歌》。ランゲがウクライナと南ロシアの詩をデンマーク語に翻案したテクストによる《ロシアの歌》。ランゴーの自作詩に作曲された「音画」《夏》。イェニ・ブリガ=クラウセン Jenny Blicher-Clausen(1865–1907)の詩による1914年の作品。《4つの歌》の第2曲から第4曲、《私は金の輝きを求めてはいない》、《イェニ・ブリガ=クラウセンの歌》の第5曲以外は、世界初録音の作品です。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『フルートとピアノのための作品集』
Dacapo 8.224756-57 2CD’s classical

 
ヨアキム・アナセン(1847–1909)
[Disc 1]
 即興曲第1番(Impromptu No.1) Op.7(pub.1883)
 海辺で(Au bord de le mer) Op.9(1884)
 2つの組曲にした6つのサロンの小品
 (Six morceaux de salon, en deux suites) Op.24(1891)
  第1組曲 Chant Pastoral(牧歌) Rêverie(夢想)
   Alla Mazurka(マズルカ風に)
  第2組曲 Barcarolle(舟歌) Berceuse(子守歌)
   Babillard(おしゃべり)
 つばめ(L'hirondelle) Op.44(1899)(ワルツ・カプリース)
 民族的幻想曲(Fantasies Nationales) Op.59(1896–97)
 (フルートとピアノのための)
  第1曲 デンマーク幻想曲(Danois)
  第3曲 ロシア幻想曲(Russe)
  第4曲 スウェーデン幻想曲(Suédois)
[Disc 2]
 バラードと風の精たちの踊り(Balade et danse des Sylphes) Op.5(1884)
 2つのサロンの小品(Deux morceaux de salon) Op.6(1883)
  孤独(Solitude) 願い(Désir)
 タランテラ(Tarantella) Op.10(1884)
 アルバムのページ(Albumblatt) Op.19(1896)
 あきらめ(La Résignation) Op.22 no.1(1890's)
 ポロネーズ(Polonaise) Op.22 no.2
 6つのスウェーデン・ポルスカ歌曲(6 Schwedische Polska-Lieder) Op.50(1894)
  第1曲 ト短調 第2曲 ト長調 第3曲 ホ短調 第4曲 ハ長調
  第5曲 ニ短調 第6曲 ヘ長調
 再会(無言歌)(Wiedersehen(Lied ohne Worte)) Op.46(1894)
  アレーナ・ワレンティン(フルート)
  ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)
 
録音 2021年10月12日–15日(Disc 1)、2022年4月23日–26日(Disc 2) コンサートホール「デーメ・ジュースステーション(Saftstationen i Damme)」(ムーン、デンマーク)
制作・録音エンジニア・編集・ミクシング・マスタリング ヴィゴ・マンゴ

 
ヨアキム・アナセン(アンデルセン) Joachim Andersen(1847–1909)は、非常に多様な道を歩みながらキャリアを築きあげていきました。名高いフルート奏者だった父から手ほどきを受け、ニルス・W・ゲーゼが指揮するコペンハーゲンのオーケストラで13歳から21歳までフルートを演奏。王立デンマーク管弦楽団とサンクトペテルブルク・フィルハーモニック管弦楽団を経て、1882年にベルリン・フィルハーモニーの創設に携わり、初代の首席フルート奏者を務めました。指揮者としても活動、ソロ・フルート奏者としての活動と上手く調和させながら、作曲を手がけました。彼が作曲した8巻の「練習曲集」は、フルートという楽器のレパートリーの基本とみなされ、今なお、教則本として使われています。《2つの組曲にした6つのサロンの小品》、それぞれの国の曲を素材に使った6つの《民族的幻想曲》から、《ああ、美しいヴェルムランドよ》による〈スウェーデン幻想曲〉など3曲、スウェーデン民謡に基づいて書かれた「花束」《6つのスウェーデン・ポルスカ歌曲》。いずれもデンマーク後期ロマンティシズムのスタイルの作品です。
 
フルーティストのアレーナ・ワレンティン Alena Walentin は、ロンドンの王立音楽大学でウィリアム・ベネットとパトリシア・モリスに学び、2011年に木管の試験の最優等で卒業しました。共演するベーリト・ヨハンセン・タンゲ Berit Johansen Tange は、ランゴーの『ピアノ作品集』を録音したデンマークのピアニストです。
 
価格 4,620円(税込価格)(本体価格 4,200円)

『Argumenta』
Ekkozone EKKOZONE 01 contemporary

 
フィリップ・マヌリ(1952–)
 Le livre des claviers: II Duo de marimbaphone(1988)
 Argumenta(2021)*
フィリップ・マヌリ(1952–)(マティアス・ロイモト(1980–) 編曲)
 Suspension-Effondrements(2016)**
モーリス・ラヴェル(1875–1937)(マティアス・ロイモト(1980–) 編曲)
 クープランの墓(Le tombeau de Couperin)(1914–17)
  プレリュード(Prélude) フーガ(Fugue)
  フォルラーヌ(Forlane) リゴドン(Rigaudon)
  メヌエット(Menuet) トッカータ(Toccata)
  マティアス・ロイモト
  (マリンバ、ヴィブラフォーン、パーカッション、ピアノ)
  アナス・エルテン(マリンバ、ヴィブラフォーン、パーカッション)
 
録音 年月日不明 王立デンマーク音楽アカデミー(コペンハーゲン)、ヘルシングボリ・コンサートホール(ヘルシングボリ、スウェーデン)**
制作 マティアス・ロイモト 
録音エンジニア トーステン・イェセン、アルマ・ヘーゼ */**

 
デンマークのパーカッション奏者マティアス・ロイモトが設立した「Ekkozone」レーベルの第1作。
 
マティアス・ロイモト(ロイメルト) Mathias Reumert は、1980年生まれ。王立デンマーク音楽アカデミーとカリフォルニア大学サンディエゴ校で学びました。マルチ・パーカッション奏者、指揮者、プロデューサー。デンマークの現代音楽シーンでソリストとして、「マティアス・ロイモト・グループ」(前「Ekkozone」)「ロイモト/エルテン・パーカッション・デユオ」「PACD パーカッション・トリオ」「アテラス・シンフォニエッタ・コペンハーバン」といったアンサンブルのプレーヤーとして活動しています。
 
このアルバムは、マティアス・ロイモト、アナス・エルテン、作曲家フィリップ・マヌリ Philippe Manouri との長年にわたるコラボレーションの果実として作られ、《Argumenta》と《Suspension-Effondrements》という世界初録音の作品を含んでいます。あわせて、ラヴェルがピアノ曲として作曲し、うち4曲を管弦楽版にした《クープランの墓》のロイモトによる編曲版も収録されました。
 
アナス・エルテン Anders Elten は、王立デンマーク音楽アカデミーのゲアト・モーテンセンとユーハン・ブリッジャーのパーカッション・クラスで学びました。入学当初からマリンバという楽器に特別な興味を抱き、パーカッション奏者と教育者として活動する今も、マリンバ演奏の「アート」を深める探求をつづけています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
 

『アギーレ作品集』
Ekkozone EKKOZONE 03 contemporary

 
ルイス・フランツ・アギーレ(1968–)
 Orula(Liturgia de la Adivinación)(2011)
 (フルート、パーカッションと歌のための)*
 Oru a Yemayá y Obba(2012)
 (クラリネット、トランペット、ヴィブラフォーン、微分音ピアノ、
  ピアノのための)***
 Oriki a Shangó: Kabiosile!(2004–20)
 (フルート、クラリネット、パーカッションのための)
  マティアス・ロイモト・グループ
  マティアス・ロイモト(指揮)
 
録音 2021年7月5日–6日 *、7月7日 **、11月4日 *** 王立デンマーク音楽アカデミー(コペンハーゲン)
制作 マティアス・ロイモト

 
デンマークのパーカッション奏者マティアス・ロイモト(ロイメルト) Mathias Reumert(1980–)の「マティアス・ロイモト・グループ Mathias Reumert Group」によるアギーレの作品集。
 
ルイス・フランツ・アギーレ Louis Franz Aguirre は、1968年、キューバ生まれ。ハバナのキューバ国立英術大学(ISA)で作曲、ヴァイオリンと指揮を学びました。アムステルダム音楽院の大学院を経て、2004年から2005年までオーフス王立音楽アカデミーでカール・オーウ・ラスムセン、ロルフ・ヴァリーンとハンス・エーブラハムセンの下で研究を続けました。アギーレの作品は、「地獄から来た」とも評され、パーカッションによる強烈なリズムと複雑な対位法が特徴とされています。このアルバムの《Oru a Yemayá y Obba》では微分音ピアノが効果的に用いられ、呪術的な雰囲気を醸出しています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
 

『Vestiva(春のよそおい)- 16世紀と17世紀音楽の装飾技法』
First Hand Records FHR 137 early music

 
ピーテル・デ・フォイス(C.1580/81–1654)
 Je ne puis eviter
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525–1594)
(ジョヴァンニ・パッサーノ(1558–1617)によるディミニューション)
 Vestiva i colli
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525–1594)
(ロレンツィーノ・デル・リュート(c.1552–1590)による装飾)
 Cosi le chiome mie
ジョン・ベネット(c.1575–after 1614)
(ミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェル(1990–)によるディミニューション)
 Venus’ Birds
ミヒャエル・プレトリウス(1571–1621)
(ミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェルによるディミニューション)
 Bransle de la Torche XV
ヤコブ・ファン・エイク(c.1590–1657)
 Slap o zoete slap
フィリップ・ヴェルドロ(1480/85–1530/40)
(ミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェルによるディミニューション)
 O delce nocte
オルランド・ディ・ラッソ(1532–1594)(作者不詳のインタプレーション)
 Susanne ung Jour
作者不詳(ヤコブ・ファン・エイク(c.1590–1657)によるディミニューション)
 When Daphne from fair Phoebus did fly
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525–1594)
(ロレンツィーノ・デル・リュートによる装飾)
 Vestiva i colli
ピエール・フランシスク・カルーベル(1556–1611/15)
 Spagnolette
オルランド・ディ・ラッソ(1532–1594)
(ミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェルによるディミニューション)
 Susanne ung Jour
ニコラ・マッテイス(fl. c.1650–after 1713)
 前奏曲
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16–1565)
(ミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェルによるディミニューション)
 Ancor che col partire
アントニー・ホルボーン(c.1545–1602)
(ミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェルによるディミニューション)
 Paradizo
ジローラモ・フレスコバルディ(1583–1643)
 Toccata Nona
ニコラ・マッテイス(fl. c.1650–after 1713)
 Diverse bizzarrie sopra la Vecchia Sarabanda o pur Ciaccona
  ルクス・ムジケ・ロンドン
   ミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェル(リコーダー)
   アイリーン・ヘンリー(ハープ)
   トビー・カー(リュート)
 
録音 2022年2月 ホーリー・トリニティ教会(ストラウド・グリーン、ロンドン)

 
アンサンブル「ルクス・ムジケ・ロンドン Lux Musicae London」は、16世紀と17世紀ヨーロッパで発展していった演奏慣習を探り、再現する研究に的を絞り、2014年に結成れされました。ブレーメン、セビーリャ、ロンドンとベルリンでリコーダー、バロック・チェロとヴィオラ・ダ・ガンバを学んだミリヤム=ルイーゼ・ミュンツェル Mirjam-Luise Münzel。北アイルランド出身、ロンドンのトリニティ・ラバンとミラノで学び、通奏低音とソロのハープ奏者として活動するアイリーン・ヘンリー Aileen Henry。トリニティ・ラバンとギルドホール音楽演劇学校で学び、夫人のアイリーン・ヘンリーとのデュオなど、幅広く活動するトビー・カー Toby Carr。
 
『Vestiva(春のよそおい)』は、ルネサンス期からバロック期にかけて行われた変奏技法「ディミニューション」に焦点を当てて作られました。この技法では音符を細かくして変奏が行われ、即興で気の利いたディミニューションを施すことで演奏家の技術が示されます。核となる旋律をどのように変奏していくか、という教本も残されています。パレストリーナの《Vestiva i colli》から題名をとったこのアルバムでは、当時のディミニューションと、メンバーのミュンツェルによるディミニューションを聴くことができます。
 
価格 2,035円(税込価格)(税抜価格 1,850円)

『パルムグレン ソロ・ピアノ作品全集 第7集』
Grand Piano GP 939 classical

 
セリム・パルムグレン(1878–1951)
 4つの即興曲(4 Impromptus)(1918 or before)
  即興曲(Impromptu)
  孤独の中の即興曲(Impromptu dans la Solitude)
  シャンパン=即興曲(Champagne-impromptu)
  ワルツ=即興曲(Valse-impromptu)
 ピアノ組曲《日記帳(Päiväkirjan lehtisiä)》 Op.109(1946)
  御成門(Kunniaportti) 気ままなメヌエット(Huoleton menuetti)
  祈り(Rukous) 待つ間に(Odottaessa) 動揺(Levottomuus)
  邪悪な力(Pahat voimat) 希望の光(Toivon pilkahdus)
  利益(Voitto)
 セレナード(Serenade) ト短調 SP252(c.1890)
 左手5度によるユモレスク(Humoresk på en baskvint) SP87(c.1920)
 森の散策(Vandring i skogen) SP327(c.1900) 
 ワルツ間奏曲(Entre'act valsant) SP52(1921 or before)
 3つの小品(3 Morceaux) Op.74(1922)
  ロマンディックな小品(Romance)  優雅な小品(Cortége gracieux)
  ブルレスクな小品(Morceau bourlesque)
 組曲《フィンランドのリズム(Finska rytmer,)》 Op.31(1911)
  カレリアの踊り(Karelsk dans) メヌエット(Menuett)
  傷ついた良心(Det onda samvetet)
  メヌエット=ワルツ(Menuett-vals)
  西フィンランドの踊り(Västfinsk dans)
 8つのピアノの小品(8 Piano Pieces) Op.75(1921)
  ロンド(Rondo) 間奏曲(Intermezzo) エレジー(Elegy)
  舟歌(Barcarolle) カンツォネッタ(Canzonetta)
  猟師とリス(The Hunter and the Squirrel) なぜ?(Why?)
  讃美歌(Hymn of Praise)
 カール十二世ナルヴァの行進曲(Carl XIIs marsch vid Narva) SP26
 (pub.1901)(パルムグレンによる編曲)
 ポリ連隊行進曲(Björneborgarnes marsch)(1901?)
 (パルムグレンによる編曲)
  ヨウニ・ソメロ(ピアノ) [Piano: Steinway & Sons Model D]
 
録音 2022年10月3日日–5日 クーサーホール(クーサンコスキ、フィンランド)

 
価格 2,255円(税込価格)(本体価格 2,050円)

『動物の謝肉祭』
Harmonia Mundi HMM 902614/5 2CD's classical

 
カミーユ・サン=サーンス(1835–1921)
[Disc 1]
 交響詩《ファエトン(Phaéton)》 Op.39(1873)
 交響詩《ヘラクレスの青年時代(La Jeunesse d'Hercule)》 Op.50(1877)
 交響詩《オンファールの糸車(Le Rouet d'Omphale)》 Op.31(1869)
 交響詩《死の舞踏(Danse macabre)》 Op.40(1874)
 歌劇《サムソンとデリラ(Samson et Dalila)》 Op.47(1877)
 -バッカナール(Bacchanale)
[Disc 2]
 動物の謝肉祭(Le Carnival des animaux) Op.93(1886)
 映画音楽《ギーズ公暗殺(L'assassinat du duc de Guise)》 Op.128(1908)
  レ・シエクル
  フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
  フランソワ=マリー・ドリュー(ヴァイオリン)
 
録音 2021年11月 ラ・セーヌ・ミュジカル「RIFFX スタジオ1」(ブローニュ=ビヤンクール、フランス)(Disc 1)、2021年4月 フィラルモニ・ド・パリ(パリ)(Disc 2)
芸術監督・録音エンジニア・ミクシング イジー・ヘーガー

 
「レ・シエクル」とロト François-Xavier Roth のラヴェルの歌劇《スペインの時》(HMM 905361)につづく新作。2010年に交響曲第3番《オルガン付き》とピアノ協奏曲第4番(HMM 905348)を録音した、サン=サーンスの作品集です。1869年の《オンファールの糸車》から1877年の《ヘラクレスの青年時代》まで作品番号のついた4つの交響詩、歌劇《サムソンとデリラ》の〈バッカナール〉、音楽組曲の《動物の謝肉祭》、短編映画『ギーズ公暗殺』の音楽というプログラムが、2枚のディスクに収録されています。
 
《動物の謝肉祭》の2台のピアノには、1928年にプレイエルが製造した、1台のピアノの両端に鍵盤をつけた対面型楽器の「ダブル・ピアノ」が使われています。プレイエル本社に展示されていた製品をシテ・ド・ラ・ミュジーク音楽博物館が1983年に購入し、演奏できる状態にしていました。レ・シエクルのピアニスト、ジャン・スギタニとミヒャエル・エルツシャイドが演奏。2台のピアノでは出せない効果を生んでいるといいます。
 
映画『ギーズ公暗殺』は、アンドレ・カルメット André Camettes とシャルル・ル・バルジ Charles Le Bargy が監督した1908年の作品です。この短編の無声映画を上演するためのスコア(全6曲)をサン=サーンスが作曲しました。史上初の映画音楽(フィルムスコア)と言われています。
 
価格 3,850円(税込価格)(本体価格 3,500円)

『ロマンティック・ピアノ協奏曲 第86集』
Hyperion CDA 68345 classical

 
トマス・D・A・テレフセン(1823-1874)
 ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.8(1847–48)
 ピアノ協奏曲第2番 へ短調 Op.15(1853)
フリードリヒ・カルクブレンナー(1785–1849)
 嵐によって中断されポロネーズが後に続く大行進
 (Grande Marche, Orage, Polonaise) ニ長調  Op.93
  ハワード・シェリー(ピアノ、指揮) ニュルンベルク交響楽団
 
録音 2022年12月14日–16日 ニュルンベルク(ドイツ)

 
ロマンティシズム時代のピアノ協奏曲を紹介するシリーズ。ノルウェーの作曲家トマス・テレフセンとドイツのカルクブレンナーの作品をイギリスのピアニスト、指揮者のハワード・シェリー Howard Shelley(1950–)が演奏しています。
 
作曲家、ピアニスト、音楽教師として活躍したトマス・D・A・テレフセン Thomas Dyke Akland Tellefsen(1823-1874)は、トロンハイムで生まれ、ショパンに学ぶことを目的にパリに渡りました。パリでノルウェー出身のシャロテ・テューイェソン Charlotte Thygeson(1811–1872)と彼女の師で友人のフリードリヒ・カルクブレンナー Friedrich Kalkbrenner(1785–1849)に学びました。1844年から1847年までショパンに定期的に教わり、1851年4月にピアニストとしてデビューして成功を収めました。2つの協奏曲はテレフセンの代表作とされる作品です。ショパンの指導の下に作曲され、1852年にザール・プレイエルで初演された《ピアノ協奏曲第1番 ト短調》。《ピアノ協奏曲第2番 へ短調》は、完成の2年後、故郷のトロンハイムで初演され、たちまち人気曲になったといわれる作品です。
 
カルクブレンナーの《嵐によって中断されポロネーズが後に続く大行進》(「Grande Marche interrompue par un orage et suivie d'une Polonaise pour le Pianoforte avec accompagnement de 2 violons, alto et violoncello, contre-basse ad libitum」)は、1828年にライプツィヒで出版され、ロシア皇帝ニコライ一世に献呈された作品です。
 
価格 2,565円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『たたえん、よろこびの光を(Hail, gladdening Light)』
Hyperion CDA 68440 classical

 
デイヴィッド・ブリッグズ(1962–)
 全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ - 聖デイヴィッドのサーヴィス
 (Jubilate Deo – St Davids Service)(2010)
 (混声合唱とオルガンのための)***
 前奏曲(Prelude)(オルガン即興)*
 わたしを刻みつけて(Set me as a seal)(2011)(混声合唱のための)
 神よ、私の頭の中にいてください(God be in my head)(2005)
 (混声合唱とオルガンのための)***
 間奏曲(Intermezzo)(オルガン即興)*
 主は蘇られた(Surrexit Dominus)(2011)
 (混声合唱とオルガンのための)**
 《主は蘇られた》によるトッカータ(Toccata on Surrexit Dominus)
 (オルガン即興)*
 たたえん、よろこびの光を(Hail, gladdening Light)
 (混声二部合唱のための)
 王の旗はひるがえり(王の御旗は進み)(Vexilla regis)(2011)
 (斉唱とオルガンのための)**
 慈しみと愛のあるところ(Ubi caritas et amor)(2011)
 (混声合唱とオルガンのための)**
 トリニティ・カレッジ・フォーブルドン・サーヴィス
 (The Trinity College Fauxbourdon Service)(2020)
  マニフィカト(Magnificat)
  主よ、今こそあなたは(Nunc Dimittis)
 カンタービレ(Cantabile)(オルガン即興)*
 テ・デウム - 聖デイヴィッドのサーヴィス
 (Te Deum – The Saint Davids Service)(2010)
 (混声合唱とオルガンのための)**
  ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
  スティーヴン・レイトン(指揮)
  デイヴィッド・ブリッグズ(オルガン・ソロ)*
  ハリソン・コール(オルガン)**
  ジョナサン・リー(オルガン)***
 
[楽器 Organ: J. L. van den Heuvel Orgelvouw, Netherlands, 1989]
 
録音 2022年7月 サントゥスタシュ教会(パリ、フランス)

 
『マンテュヤルヴィの合唱音楽』(CDA 68266)をリリースしたケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団 Choir of Trinity College Cambridge と音楽監督スティーヴン・レイトン Stephen Layton による新作。イギリスのオルガニストで作曲家のブリッグズの作品を特集しています。
 
デイヴィッド・ブリッグズ David Briggs(1962–)は、イングランド、ウスターシャーのブロムズグローヴの音楽一家に生まれました。バーミンガムのセントフィリップ大聖堂聖歌隊で歌っていたころオルガンに興味をもち、BBCテレビのピアノ・コンペティションに優勝して得た奨学金で私立のソリフル・スクールに進み、ピアノ、オルガン、ヴァイオリンとヴィオラを学びました。この学校で彼は、ラグビーを「さぼる」名人として、礼拝堂オルガンのパイプ群の陰に隠れたと言います。バーミンガムの殉教者セントアルバン教会のオルガニストやケンブリッジのキングズ・カレッジのオルガン・スコラーを務め、1983年からパリに留学。ジャン・ラングレの下で学び、彼と、ノートルダム大聖堂のオルガニストだったピエール・コシュローから大きな影響を受け、即興演奏の基礎を身につけました。大学を卒業後、オルガニストとしてのキャリアをスタートさせ、ヘレフォード大聖堂のアシスタント・オルガニスト、トルローとグロスターの大聖堂のオルガニストを歴任しました。
 
ブリッグズは、作曲の才能にも恵まれ、これまでに60を超す数の曲を作ってきました。このアルバムでは、《聖デイヴィッドのサーヴィス》の〈全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ〉と〈テ・デウム(神よ、あなたをたたえて歌う)〉や《トリニティ・カレッジ・フォーブルドン・サーヴィス》の〈マニフィカト〉と〈主よ、今こそあなたは〉といった作品と、ブリッグズのオルガン・ソロによる「即興」が演奏されます。
 
録音セッションは、パリのサントゥスタシュ教会で行われました。オルガンは、オランダのJ・L・ファン・デン・フーヴェル工房が1989年に設置した楽器です。Hyperion Records は「黙示録の音の壁が、ゴシック様式の穹窿の周りを滝のように流れ落ちる」と、この録音について語っています。
 
価格 2,565円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Hagen Quartett 30』
Myrios Classics MYR 006[再リリース]classical

 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59 no.2
 《ラズモフスキー第2番(Razumovsky nr.2)》
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K428/421b
アントン・ヴェーベルン(1883–1945)
 弦楽四重奏のための5つの楽章(Fünf Sätze) Op.5(1909)
 弦楽四重奏のための6つのバガテル(Sechs Bagatellen) Op.9(1911–13)
  ハーゲン四重奏団
   ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)
   ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
   ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
   クレメンス・ハーゲン(チェロ)
 
録音 2010年5月、7月 ジーメンス・ヴィラ(ベルリン、ドイツ)

 
ハーゲン四重奏団の結成30周年を記念するアルバム。DGを離れた彼らが、ドイツの Myrios Classics と契約して最初jに制作した SACD hybird ディスクの「CD」としての再リリースです。
 
カール・チェルニーによるとベートーヴェンが、星空を見つめ宇宙の音楽というものを想像していて第2楽章「モルト・アダージョ」の楽想が浮かんだという《弦楽四重奏曲第8番 ホ短調》。『ハイドン四重奏曲』と呼ばれるモーツァルトがハイドンに献呈した6つの弦楽四重奏曲の3曲目の作品。ヴェーベルンの「無調」による《5つの楽章》と「十二音」による《6つのバガテル》。ハーゲンにとってはドビュッシーとラヴェルの四重奏曲と組み合わせた《弦楽四重奏曲》(Op.28)(DG 437 836-2)以来のヴェーベルン録音です。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『ロト+ブルックナー』
Myrios Classics MYR 033 classical

 
アントン・ブルックナー(1824–1896)
 交響曲第3番 ニ短調 WAB 103(1873年第1稿/ノヴァーク版)
  ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
  フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
 
録音 2022年9月 ケルン・フィルハーモニー(ケルン、ドイツ)(ライヴ録音)

 
価格 2,970円(税込価格)(本体価格 2,700円)

『クリスマス物語』
OUR Recordings 6.220684 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
フーゴ・ディストラー(1908–1942)
 クリスマス物語(Die Weihnachtsgeschichte) Op.10
 (朗読と混声合唱のための)
  ヴォーカルグループ「コンサート・クレメンス」
  エーダム・リース(朗読:福音史家)
  カーステン・サイアー=ハンセン(指揮)
  合唱ソリスト
   ヨハネ・フォーロプ(天使)
   イーダ・セシーリェ・ホルム(エリーザベト)
   ベーケ・ファン(聖母マリア)
   ニルス・ペーザー・スコーロプ・ゲイェル(ヘロデ王)
   セーアン・チャウヴァズ(シメオン) 
 
録音 2022年 聖マルコ教会(オーフス、デンマーク)
制作・録音エンジニア・編集・マスタリング  プレーベン・イーヴァン
ミクシング プレーベン・イーヴァン、カーステン・サイアー=ハンセン、ラース・ハニバル [DSD録音]

 
デンマーク、オースフのヴォーカル・アンサンブル「コンサート・クレメンス」の新作。ドイツの作曲家、教会音楽家のフーゴ・ディストラーがアカペラ合唱のために作曲した《クリスマス物語》です。
 
ディストラー Hugo Distler は、1908年、ニュルンベルク生まれ。17歳の時にライプツィヒの音楽学校に入学し、当時のもっとも有力な教師たちの下で学びました。ギュンター・ラミンの推薦もあり、かつてブクステフーデがいたリューベックの聖ヤコブ教会の職に就き、1931年から1937年までオルガニストを務めました。ナチス党が権力を握った1933年に入党。ベルリンの音楽アカデミーで教え、聖ヤコビ教会のオルガニストと聖歌隊指揮者として働きました。このころ、ハインリヒ・シュッツの同名の曲からインスピレーションを得て《クリスマス物語》が作曲されます。ディストラーは、リューベックを離れてからシュトゥットガルト、ベルリンと移住。世界大戦の最中は、ナチス政権の重圧も強まるなどさまざま事情が重なり、1937年11月1日の諸聖人の日に自ら命を断ちました。
 
ディストラーの《クリスマス物語》は、〈導入(Einleitung):闇の中を歩む民は(Das Volk, so im Finstem wandelt)〉(「イザヤ書」9章1節)から〈結び(Beschluß):神は、その独り子をお与えになったほどに(Also hat Gott die Welt geliebet)〉(「ヨハネによる福音書」3章16節)まで、20の部分で構成されています。二重合唱に分割される部分を含む4部の室内合唱、福音史家の朗読、5人のソリストによって演奏されます。
 
コンサート・クレメンス(Concert Clemens)は、カーステン・サイアー=ハンセンCarsten Seyer-Hansen(1971–)が1997年に創オーフスに創設。コンサート、ラジオ放送、録音と活動。デュルフレの《レクイエム》(Danacord DACOCD 726)が代表的録音のひとつに挙げられています。
 
オーフスの聖マルコ教会でのセッション録音。「サウンドのウィザード」プレーベン・イーヴァン Preben Iwan が制作と録音を担当しました。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『美しい水車屋の娘』
Rubicon RCD 1086 classical

 
フランツ・シューベルト(1797–1828)/トマス・ガスリー(編曲)
 歌曲集《美しい水車屋の娘(Die schöne Müllerin》 D.795
 (バリトンとアンサンブルのための)
  トマス・ガスリー(バリトン)
  バロックソリステネ
   ビャッテ・アイケ(芸術監督、ヴァイオリン)
   ミロシュ・ヴァレント(ヴァイオリン)
   ペール・ビューレ(ヴィオラ)
   ユーディト=マリア・ブロムシュテルベルク(チェロ)
   ユハンネス・ルンドベリ(コントラバス)
   ルーナル・シェルスベルグ(ギター))
   フレドリク・ボック(ギター)

 
ノルウェーのバロック・ヴァイオリニスト、ビャッテ・アイケ Bjarte Eike(1972–)がベルゲンに創設したアンサンブル「バロックソリステネ Bacokksolistene」は、各地で演奏してきたプログラムによる『The Alehouse Sessions』(RCD 1017)と『The Playhouse Sessions』(RCD 1096)の2枚のアルバムを Rubicon Records からリリースし大きな成功を収めました。シューベルトの連作歌曲集《美しい水車屋の娘》を歌とアンサンブルで演奏するプログラムも彼らのプロジェクトのひとつです。
 
「シューベルトの時代のスタイル」を想像させる編曲は、イギリスの演出家、俳優、バリトン歌手のトマス・ガスリー Thomas Guthrie が手がけました。ケンブリッジのトリニティ・カレッジで学んだ後、奨学金を獲得して王立ノーザン音楽大学に進学。ブリギッテ・ファスベンダー賞をはじめとする賞を受け、English Speaking Union(ESU)(英語圏連合)の奨学金でシカゴのトマス・アレンに学びました。ガスリーがヨーク大学の博士課程で行なったシューベルト歌曲の歌唱スタイルについての研究が、この編曲につながりました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『David Oistrakh/Silvia Marcovici』
Spectrum Sound CDSMBA 146 classical

 
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
  ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
  フランス国営放送フィルハーモニック管弦楽団
  ピエール・デルヴォー(指揮)
 [録音 1961年3月21日 サル・プレイエル(パリ)(ライヴ録音)
  (stereo)]
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47(1903-04 rev.1905)
  シルヴィア・マルコヴィチ(ヴァイオリン)
  フランス放送新フィルハーモニック管弦楽団
  ジルベール・アミ(指揮)
 [録音 1977年10月6日 メゾン・ド・ラジオ・フランス 104スタジオ内
  大ホール(パリ)(ライヴ録音)(stereo)]
 
[音源 フランス国立視聴覚研究所(INA)提供音源]

 
フランス国立視聴覚研究所(INA)のアーカイヴ音源を復刻するシリーズ。ダヴィド・オイストラフの重要なレパートリーのひとつだったブラームスとシルヴィア・マルコヴィチのシベリウスの協奏曲がリリースされます。
 
シルヴィア・マルコヴィチ(1952–)は、ルーマニアのバカウ生まれ。ブカレストの音楽院で学び、16歳の時、ブルーノ・マデルナの指揮の下、オランダのハーグで国際デビューしました。1969年のロン・ティボー国際コンクールで1位なしの2位、翌年のジョルジェ・エネスク・コンクールで第1位に選ばれました。シベリウスは、彼女がもっとも得意としているレパートリーとされ、ヨーテボリ交響楽団とネーメ・ヤルヴィによる一連のシベリウス録音で《ヴァイオリン協奏曲》(BIS-372)のソリストに起用されています。1977年10月6日、パリのラジオ・フランスのホールで行われたライヴ演奏。初めて正規リリースされる録音です。
      
価格 2,970円(税込価格)(本体価格 2,700円)

『ラフマニノフ 交響曲第3番』
Vox VOXNX 3028CD classical

 
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 交響曲第3番 イ短調 Op.44(1936)
 交響曲 ニ短調《ユース・シンフォニー》(1891)
 幻想曲《岩》 Op.7(1893)
  セントルイス交響楽団 レナード・スラトキン(指揮)
 
録音 1977年10月1日–2日(第3番)、1979年(岩)、1980年10月(ニ短調) パウエル・ホール(セントルイス、ミズーリ州)

 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
 

『ラフマニノフ 交響曲第1番』
Vox VOXNX 3029CD classical

 
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 交響曲第1番 ニ短調 Op.13(1895)
 交響詩《ロスティスラフ公》(1891)
  セントルイス交響楽団
  レナード・スラトキン(指揮)
 
録音 1976年12月3日(交響曲)、1980年10月(交響詩) パウエル・ホール(セントルイス、ミズーリ州)

 
マーク・オーボートとジョアナ・ニクレンツの「Elite Recordings」が Vox Records のために制作した優秀録音のディスクをマイク・クレメンツによる「24bit/192kHz」デジタル・リマスタリングでリリースする「Vox Audiophile Edition」シリーズ。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
 

『ラフマニノフ 交響曲第2番』(関連旧譜)
Vox VOXNX 3013CD classical

 
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 交響曲第2番 ホ短調 Op.27(1936)
 ヴォカリーズ Op.34 No.14
  セントルイス交響楽団
  レナード・スラトキン(指揮)
 
録音 1978年10月(交響曲) パウエル・ホール(セントルイス、ミズーリ州)、1979年(ヴォカリーズ) 録音場所不詳

 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『ラフマニノフ ピアノ協奏曲』
Vox VOXNX 3030CD classical

 
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 ピアノ協奏曲第1番 嬰へ短調 Op.1(1890–91 rev.1919)
 ピアノ協奏曲第4番 ト短調 Op.40(1926 rev.1941)
 パガニーニの主題によるラプソティ Op.43(1934)
  アビー・サイモン(ピアノ)
  セントルイス交響楽団 レナード・スラトキン(指揮)
 
録音 1977年9月30日(第1番)、1977年10月1日(第4番)、1976年8月13日(ラプソディ) パウエル・ホール(セントルイス、ミズーリ州)

 
マーク・オーボートとジョアナ・ニクレンツの「Elite Recordings」が Vox Records のために制作した優秀録音のディスクをマイク・クレメンツによる「24bit/192kHz」デジタル・リマスタリングでリリースする「Vox Audiophile Edition」シリーズ。
 
価格 2,255円(税込価格)(本体価格 2,050円)

『鐘』
Vox VOXNX 3031CD classical

 
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 合唱交響曲《鐘》 Op.35(1913)(英語歌唱)*
 カンタータ《春》 Op.20(1902)**
 3つのロシアの歌 Op.41(1926)
  小川を渡って ああ、ワーニカよ 私の白粉よ、頬紅よ
  マリアーナ・クリストス(ソプラノ)*
  ウォルター・プラント(テノール)*
  アーノルド・ヴォケタイティス(バスバリトン)*/**
  セントルイス交響楽団 レナード・スラトキン(指揮)
 
録音 1980年10月 パウエル・ホール(セントルイス、ミズーリ州)

 
価格 2,255円(税込価格)(本体価格 2,050円)

『Falling Ladder』
NXN Recordings NXN 4008 jazz

 
『Falling Ladder』
 Runaway Bride(Mr. Mibbler)
 Inside a Can/Divider for Jars(Mr. Mibbler)
  Mr. Mibbler
   トム・ヘル(ピアノ、ベース、ヴォーカル、ギター)
   ヴィーダル・I・エーシュフィヨルド(キーボード、プログラミング、
    エレクトロニクス)
   ヨルン・ラクネス(ギター、ストリングズ、ミュージカルソー、
    サンプル)
   アルネ・シェルスルー・マティセン(ドラム、エレクトロニクス)
 
録音 不明

 
「Mr. Mibbler」は、シンガーソングライターのトム・ヘル Thom Hell、ギタリストのヨルン・ラクネス Jørn Raknes、エレクトリニクスのヴィーダル・I・エーシュフィヨルド Vidar I. Ersfjord の3人が組んだグループ。ノルウェーのプロデューサーやミュージシャン、音楽愛好家から「三銃士」とも呼ばれ、活動をつづけています。2021年のアルバム『Leave Your Thoughts Here』(NXN 4005)は、「あきらかにこの一年を代表する大事な録音イベント」(「JazzView, UK」)「心地よさを感じる味覚の10曲」(「UK Vibe」)と評され、広く世界の聴き手を楽しませました。この新しいアルバムではドラマーのアルネ・シェルスルー・マティセン Arne Kjelsrud Mathisen を加えた4人編成をとり、それぞれ15分半、18分半という演奏時間の「音風景と曲想がたえず変化してゆく」2曲を演奏しています。
 
税込価格 2,585円(本体価格 2,350円)

『Pleiades(プレアデス星団)』
Prophone PCD 318/PLP 318 Vinyl LP jazz

 

『Pleiades(プレアデス星団)』
 Vinterstjärnor(Emil Ingmar) Pegasus(Emil Ingmar)
 Canis Major(Emil Ingmar) Pleiades(Emil Ingmar)
 Orion(Emil Ingmar)
 Interlude(Calle Rasmusson)
 The Night the Stars Fell(Emil Ingmar) Bear Driver(Emil Ingmar)
 Augusti(Emil Ingmar) Sommarstjärnor(Emil Ingmar)
  エミール・イングマル(ピアノ、キーボード)
  フレードリク・ヨンソン(ベース、シンセサイザー・ベース)
  カッレ・ラスムソン(ドラム、パーカッション、追加シンセサイザー)
  マリア・ヴィンテル(ヴォイス)
  ブランカ・エリーアソン(ホルン)
  ユーナス・クヌートソン(ソプラノサックス)
  アクセル・モードショー(フルート、クラリネット)
  ユーハン・クリストフェション(アルトサックス、フルート)
  エーリク・テングホルム(フリューゲルホルン、トランペット)
  マルクス・アールベリ(トロンボーン)
 
録音 Kingside Studio(グネスタ、スウェーデン)、Studio 88
制作 カッレ・ラスムソン、エミール・イングマル
録音エンジニア オット・ヴェルトン、カッレ・ラスムソン

 
2020年の『北斗七星(Karlavagnen)』(PCD 219)でアルバム・デビューしたスウェーデンのジャズ・ピアニスト、エミール・イングマル Emil Ingmar の第2作。2023年1月に EP リリースした《Vinterstjärnor(冬の空)》と10月27日リリースの《Sommarstjärnor(夏の星)》を最初と最後に収録したフル・アルバムです。
 
アルバム『Pleiades(プレアデス星団)』は、彼がヴェルムランドに帰った時にガレージ・セールで出会った一冊の本がきっかけで作られました。1902年出版の『Astronomy with an Opera-Glass(オペラグラスで見る天文学)』。この本を書いたアメリカの天文学者で作家のギャレット・P・サーヴィス Garrett P. Serviss(1851–1929)は、全体を「春の空」から「冬の空」までの4つの部分に分け、手書きの星図を詩的な言葉とともに載せました。永遠のテーマの人間と宇宙。アルバムの10曲は、それぞれのページから得たインスピレーションを基に作曲されました。
 
〈冬の星〉〈Pegasus(ペガサス座)〉〈Canis Major(おおいぬ座)〉〈Pleiades(プレアデス星団)〉〈Orion(オリオン座)〉〈Interlude(間奏曲)〉〈The Night the Stars Fell(星の降った夜)〉、「おおぐま座」と「うしかい座」の〈Bear Driver〉〈Augusti(アウグスティ)〉〈夏の星〉。ヒップホップ、ジャズ、フォークミュージックと、前作と同じ幅広い音風景をもったアルバムです。
 
デビューアルバムのメンバー、ベースのフレードリク・ヨンソン Fredrik Jonsson、パーカッションのカッレ・ラスムソン Calle Rasmusson、ヴォイスのマリア・ヴィンテル Maria Winther、サックスのユーナス・クヌートソン Jonas Knutsson、トロンボーンのマルクス・アールベリ Markus Ahlberg に加え、フルーティストのアクセル・モードショー Axel Mårdsjö、アルトサックス奏者のユーハン・クリストフェション Johan Christoffersson、トランペッターのエーリク・テングホルム Teik Tengholm が参加してセッション録音されました。
 
価格(CD) 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
価格(Vinyl LP) 3,740円(税込価格)(税抜価格 3,400円)

『Celeste』
Prophone PCD 325/PLP 325 Vinyl LP jazz

 
『Celeste』
 Beautiful Love(Wayne King/Victor Young/Egbert Van Alstyne/
  Haven Gillespie/arr. Mike Moreno/vocal arr. Mette Juul)
 My Foolish Heart(Victor Young/Ned Washington/
  arr. Mike Moreno/Mette Juul)
 With a Song in My Heart(Richard Rodgers/Lorenz Hart/
  arr. Mike Moreno/Mette Juul)
 Nature Boy(Eden Ahbez)
 I’m Moving On(Kirk Nurock/Judy NIemack/arr. Mette Juul)
 Distance(Glauco Viénier/Norma Winstone/arr. Mette Juul/
  cello arr. Lars Danielsson)
 Northern Woods(Thomas Fonnesbæk/Mette Juul/arr. Mette Juul)
 Love Is a Many-Splendored Thing(Sammy Fain/
  Paul Francis Webster/arr. Mike Moreno/Mette Juul)
 Celeste(Ralph Tanner/Norma Winstone)
 Where You’ve Never Been(Thomas Fonnesbæk/Mette Juul/
  arr. Mette Juul)
  メテ・ユール(ヴォーカル、ギター)
  マイク・モレノ(ギター)
  ラーシュ・ダニエルソン(チェロ、ベース、チェレスタ、カリンバ、
   メロディカ、シンバル) 
 
録音 ベース・ヒット・スタジオ(Bass Hit Studio)(ニューヨーク・シティ、ニューヨーク州)
制作 メテ・ユール
共同制作・サウンドエンジニア ラッセ・ニルソン(Nilento Studio, Sweden)
録音エンジニア デイヴィッド・ダーリントン(Bass Hit Studio)

 
メテ・ユール Mette Juul は、1975年、デンマークのホアンシュル生まれ。若いころからシンガー・ソングライターとして活動し、2007年にエストニアのタリンで行なわれた国際ジャズ・アーティスト・コンペティションで第1位に選ばれました。2010年、デビュー・アルバムの『Coming from the Dark』をリリース。このアルバムは、デンマークの伝説的ドラマーのアレクス・リール、ベーシストのイェスパー・ロンゴー、ピアニストのハイネ・ハンセン、ゲストとしてトランペッターのパレ・ミケルボーとギタリストのポウル・ハルベリが参加したセッションで録音されました。
 
Prophone Records のリリースする『Celeste』は、彼女のソロ・アルバム第6作です。スウェーデンのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソン Lars Danielsson とアメリカのギタリスト、マイク・モレノ Mike Moreno の共演で録音されました。「わたしは若いころ、ヴォーカル・ジャズの世界を知りました。ジャズ・スタンダードの多くのメロディと歌詞は、わたしに強烈な印象を与え、今も同じように語りかけてきます。マイク・モレノとラーシュ・ダニエルソンと一緒するこの旅は、長年、わたしが実現させたいと思ってきたことでした。ふたりと共演することで、こうした曲の新しい歌い方や演奏に気づくかもしれない……。そうしてできあがったアルバムでは、ジャズのスタンダードだけでなくオリジナルのナンバーとグラウコ・ヴェニエルとノーマ・ウィンストンの作った《Distance》のような新しい曲も合わせて歌いました」(メテ・ユール)。
 
価格(CD) 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
価格(Vinyl LP) 3,740円(税込価格)(税抜価格 3,400円)

『Un air de fête(祝祭の空気)』
Skarbo DSK 3237 contemporary/classical

 
ジェイ・オルトハウス(1951–)
 アフリカのハレルヤ(African Alleluia)
メアリ・リン・ライトフット(1952–)
 全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ(Jubilate Deo)
ユッカ・リンコラ(1955–)
 ヨイク(The Joiku)
ラヨシュ・バールドシュ(1899–1986)
 ダナ・ダナ(Hej, Igazitsad)
ゾルターン・コダーイ(1882–1967)
 ジプシーがチーズを食べている(Turot eszik a cigany)
ダヴィド・アスルサ(1968–)
 謝肉祭のハバネラ(Habaneras del carnaval)
ルーチョ・ベルムデス(1912–1994)
 黒人の踊り(Danza negra, cumbia)
アルベルト・エルナンデス(1900–1999)
 ゴザ、ミ・カリプソ(Goza, mi calipso)
マヌエエル・コレイ
 母なる大地へ(iala, dialo, à la terre mère)
伝承曲
 種から苗へ(Tohumlar Fidana)
 村のそばを歩く(Marchons par bourg)
ポール・ブラフォール(1923–2018)
 カメのポルカ(La polka des tortues)
ミシェル・ベルナード(1947–)
 チェリーのブランデー漬け(La cerise à l’eau-de-vie)
サリー・ケイ・アルブレクト(1954–)
 タマ・トゥ(Tama tu)
伝承曲(モーゼス・ホーガン(1957–2003)編曲)
 Music down in my soul
伝承曲
 This little light of mine
  ブルターニュ聖歌隊 モード・アモン=ロワザンス(指揮)
  キムソン=ウ(ピアノ)  
 
録音 2022年 フランス

 
モード・アモン=ロワザンス Maud Hamon-Loisance 指揮の「ブルターニュ聖歌隊 Maîtrise de Bretagne」のアルバム。男女が集う行事は祝祭との結びつきが強く、昔から祝祭にまつわる多くの作品が作られてきました。共通するのは「踊り」。リズムとメロディは民族によって異なるものの、踊りと音楽は密接に絡みあっています。このアルバムでは、20世紀から21世紀に作られ、世界中で歌われている祝祭の合唱曲が歌われます。アメリカのジェイ・オルトハウス Jay Althouse とメアリ・リン・ライトフット Mary Linn Lightfoot、フィンランドのユッカ・リンコラ Jukka Linkola、ハンガリーのラヨシュ・バールドシュ Lajos Bárdos、スペインのダヴィド・アスルサ David Azurza、コロンビアのルーチョ・ベルムデス Lucho Bermúdez、ドミニカのアルベルト・エルナンデス Albert Hernandez……。パワフルでエネルギッシュな作品集です。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)
 

『Trillium』
SteepleChase SCCD 31952 jazz

 
『Trillium』
 Spring Winds Envisage Address Unknown No Escape
 Blossom Tango Earth Dance Second Act Rising Aspirations
 Nevele Vernal Eternal
  ハロルド・ダンコ(ピアノ)
  リッチ・ベリー(テナーサックス)
  カーク・クナフキー(コルネット)
 
録音 2022年10月

 
アメリカのジャズ・ピアニスト、ハロルド・ダンコのアルバム第3作。ダンコ Harold Danko は、1947年、オハイオ州生まれ。ヤングスタウン州立大学で学びました。1975年から活動を始め、ウッディ・ハーマンやサド・ジョーンズ/メル・ルイスのビッグバンド、ジェリー・マリガン、チェット・ベーカー、リー・コニッツたちとのアンサンブルと共演してきました。1990年代には同じオハイオ出身のリッチ・ペリー Rich Perry(1955–)としばしば仕事をし、ルーファス・リード、カーク・ライトジー、ジェフ・ハーシュフィールド、エドワード・サイモン、グレゴリー・ハーバートとも共演しました。
 
テナーサックスのリッチ・ペリーとコルネットのカーク・クナフキー Kirk Knuffke(1980–)の参加した『Trillium』は、ストラヴィンスキーの《春の祭典》にフォーカスを当てて作られたという作品です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『A Soul Contract』
SteepleChase SCCD 31953 jazz

 
『A Soul Contract』
 A Slice of Gryce Blued for Another Time Circumstantial Evidence
 Just a Tadd More Please Do Dreams Really Matter?
 Beautiful Love An Untold Prophecy You Oughta Know It by Now
 I Found You The Sugar Glider
  ポール・ブラスガー(ベース)
  エリック・アレグザンダー(テナーサックス、アルトサックス)
  スティーヴ・デイヴィス(トロンボーン)
  リック・ジャーマンソン(ピアノ)
  ウィリー・ジョーンズ三世(ドラム)
 
録音 2022年11月

 
ポール・ブラスガー Paul Brusger(1959–)は、ニューヨークのジャズシーンで引く手あまたというベーシストのひとり。作曲家、アレンジャーとしても活動し、ロニー・キューバー、ジョン・ヒックス、ホッド・オブライエン、アイラ・サリヴァン、ダドー・マローニ、ヴァレリー・ポノマレフを含むジャズの偉人たちと共演してきました。高い評価を受けてきた『Waiting for the Next』(SteepleChase LookOut SCCD 33115)につづく『A Soul Contract』は、メンバーを一新したクインテットで録音されました。エリック・アレグザンダー Eric Alexander のテナーサックスとアルトサックス、スティーヴ・デイヴィス Steve Davis のトロンボーン、リック・ジャーマンソン Rick Germanson のピアノ、ウィリー・ジョーンズ三世 Willy Jones III のドラム。ハードバップの伝統を意識したとされるアルバムです。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『Mouth Games』
Storyville 101 4343 jazz

 
『Mouth Games』
 Searchlight Theory Para Mi Madre Winter Rose
 Blues for Toots Funky Sister 26-2 Voices in the Dark
 I Want to Be Happy Blues for My Father
  マティアス・ハイセ・クインテット
   マティアス・ハイセ(クロマティック・ハーモニカ)
   ヤコプ・クリストファセン(ピアノ)
   ペレ・フォン・ビュロウ(ギター)
   トマス・フォネスベク(ベース)
   イェペ・グラム(ドラム)

 
デンマークのハーモニカ・ヴィルトゥオーゾ、マティアス・ハイセの初めてのアコースティック・ジャズ・アルバム。
 
マティアス・ハイセ Mathias Heise は、1993年、シェランのレズオウア生まれ。俳優のアミン・イェンセンがテレビのショーでハーモニカを吹くのを見たことがきっかけとなり、レズオウアの音楽学校でこの楽器のレッスンを受けました。2011年にダイアトニック・ブルース・ハーモニカからクロマティック・ハーモニカに転向。コペンハーゲンの聖アネ高校を卒業後、2015年にリズム音楽院に進み、ハーモニカが主科の最初の学生として学びました。2014年にギターのマス・クリスチャンセンたちと一緒に「マティアス・ハイセ・クワドリリオン Mathias Heise Quadrillion」を結成。ファンク、ロック、ジャズをミックスしたオリジナル曲を中心に演奏する活動を始めました。2015年のデビューアルバム『Sudden Ascent』でデンマーク音楽賞の「年間最優秀新人」にノミネートされ、『Decadance』(2017)『Quadrillion』(2022)と続けてアルバムをリリースしました。2016年にデンマーク皇太子夫妻の「スターダスト賞」、2017年に「ベン・ウェブスター賞」を受賞。ハイセが8曲の作曲と編曲を手がけたデンマーク’放送ビッグバンド(DR Big Band)のアルバム『The Beast』(2018)は、デンマーク音楽賞の「最優秀ジャズ・アルバム部門」の候補に挙げられました。
 
『Mouth Games』は、ハイセのハーモニカを中心とする「マティアス・ハイセ・クインテット」のアルバムとして制作されました。「新しいジャズ・ハーモニカの太陽系を創り出す」。ヤコプ・クリストファセン Jacob Christoffersen のピアノ、ペレ・フォン・ビュロウ Pelle on Bülow のギター、トマス・フォネスベク Thomas Fonnesbæk のベース、イェペ・グラム Jeppe Gram のドラム。デンマークのジャズシーンで活躍し、さまざまなスタイルと即興演奏に精通するプレーヤーがフィーチャーされました。
 
価格 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)

『Five Minutes』
Stunt Records STUCD 23082/STULP 23081 Vinyl LP jazz

 
『Five Minutes』
 Five Minutes(Gretchen Peters)
 Sailing(Iain & Gavin Sutherland)
 My Valentine(Paul McCartney)
 We Kiss in a Shadow(Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers)
 Wild Horses(Mick Jagger/Keith Richards)
 Thank You Lord(Bill Fay)
 Why Worry(Mark Knopfler)
 Litter Person(Jon Brion)
 Narrow Daylight(Diana Krall/Elvis Costello)
  インゲル・マリエ・グンデシェン(ヴォーカル)
  エスペン・リン(ギター、キーボード、バッキングヴォーカル)
  トリユス・ヴィエルリ(ピアノ、オルガン、キーボード)
  トム・フルーデ・トヴェイタ(ベース)
  マッティン・ヴィンスタ(ドラム、パーカッション)
  クリスチャン・フォシュタ
  (ペダル・スティール、ラップ・スティール、ギター)
  エルレン・ヴィーケン(フィドル)
  トーレ・ヨハンセン(トランペット)
 
録音 2023年1月 ノルウェー
制作 エスペン・リン

 
インゲル・マリエ・グンデシェン Inger Marie Gundersen は、1957年、ノルウェー南岸のアレンダール生まれ。北欧を代表するジャズ・ヴォーカリストのひとりとして幅広い人気を誇っています。若いころから40年近くロックからジャズまでさまざまなバンドで歌い、2004年にレコーディング・デビューしました。『Five Minutes』は、彼女の5年ぶり、COVID-19 のパンデミック後の最初のアルバムです。ノルウェーのエスペン・リン Espen Lind が制作を担当。彼は、マルチキーボード・プレーヤー、作曲家、テレビのパーソナリティとして活動し、テイラー・スウィフトやビョンセといったアーティストたちと仕事をしてきました。ピアニストのトリユス・ヴィエルリ Torjus Vierli、パーカッション・プレーヤーのマッティン・ヴィンスタ Martin Windstad、ペダル・スティールとラップ・スティールのスペシャリストとして人気のクリスチャン・フォシュタ Kristian Forstad、カーリン・クローグやチック・コリアたちと共演しリーダー・アルバムもあるトランペッターのトーレ・ヨハンセン Tore Johansen、フィドラーのエルレン・ヴィーケン Erlend Viken と、ノルウェーのミュージシャンたちに加え、スウェーデンのベーシスト、トム・フルーデ・トヴェイタ Tom Frode Tveita がセッションに参加しています。
 
価格(CD) 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
価格(Vinyl LP) 3,630円(税込価格)(本体価格 3,300円)